JPH07292619A - 浮橋およびその揚降装置 - Google Patents

浮橋およびその揚降装置

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JPH07292619A
JPH07292619A JP9041394A JP9041394A JPH07292619A JP H07292619 A JPH07292619 A JP H07292619A JP 9041394 A JP9041394 A JP 9041394A JP 9041394 A JP9041394 A JP 9041394A JP H07292619 A JPH07292619 A JP H07292619A
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JP
Japan
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floating
bridge
floating body
bridge girder
hoisting
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JP9041394A
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English (en)
Inventor
Taizo Nakanishi
泰三 中西
Mitsuyoshi Oshima
光義 大島
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Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セクション毎に一体的に取り扱え、短時間で
設置及び回収できる。 【構成】 前後方向に交互に配置された第1浮体1Aと第
2浮体1Bとを設け、第1浮体1Aの前後に回動自在に連結
された橋桁2が、第2浮体の前後に回動自在に連結され
て、前記橋桁2が水平となる使用姿勢と、橋桁2が直立
方向の折り畳み回収姿勢とに変形自在に構成し、使用姿
勢で、第1浮体1Aに連結された橋桁2の下方への回動を
規制する第1規制チェーンを設けるとともに、第2浮体
1Bに連結された橋桁2の上方への回動を規制する第2規
制チェーンを設け、前端部の第2浮体1Bに連結されて他
の第2浮体に移動自在に係合された揚降用索5を設け
た。 【効果】 水面上で揚降用索を緩めると、回収姿勢から
自然に展開できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、災害などで橋梁が破壊
されたときに、臨時に河川等に掛け渡されて人や小型車
両の通行を確保する浮橋およびその揚降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、臨時に河川等に掛け渡される浮橋
は、浮力と安定性を確保するための舟形状浮体と、橋桁
に相当する渡し板を必要数準備し、間隔を開けて係留し
た浮体間に、渡し板を連結して設置するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記浮橋は、
上記構成部材をトラック等で現場に搬送して一旦地上に
下ろした後、そこから河川に搬入し、浮体を所定位置に
係留するとともに、渡し板を掛け渡して設置するため、
設置に手間と時間がかかり、河川幅が大きいほど人手と
時間を要するものであった。また、渡し板もハンドリン
グの関係から大きさが制限されて小型化を余儀無くさ
れ、その結果浮体数も増加せざせるを得ないという問題
があった。
【0004】本発明は、上記問題点を解決して、全体ま
たは1つのセクション毎に一体的に取り扱えて、河川に
短時間で設置できるとともに、河川からの回収も容易に
行える浮橋およびその揚降装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の浮橋は、前後方向に交互に配置された第1
浮体と第2浮体とを設け、第1浮体の前後一方または前
後両側に上方向に回動自在に連結された橋桁を、第2浮
体の前後両側に下方向に回動自在に連結して、前記橋桁
が水平となる使用姿勢と、橋桁が直立する折り畳み回収
姿勢の間を変形自在に構成し、前記使用姿勢で第1浮体
に連結された橋桁が下方に回動するのを規制する第1規
制手段を設けるとともに、第2浮体に連結された橋桁が
上方に回動するのを規制する第2規制手段を設け、先端
が前端部の第2浮体に連結されて他の第2浮体に順次移
動自在に係合された揚降用索を設けたものである。
【0006】さらに上記浮橋の揚降装置は、搬送用車両
の荷台に傾動自在な傾動架台を設け、この傾動架台に、
折り畳み回収姿勢の浮橋を第1浮体が下位となるように
スライド自在に支持するガイド体を、先端側に伸縮自在
に設け、搬送用車両に揚降用索を巻取り繰り出し自在な
揚降用ウインチを設けたものである。
【0007】
【作用】上記構成において、折り畳み回収姿勢の浮橋を
第1浮体が下位となるように水面上に投入して揚降用索
を緩めると、第2浮体と橋桁の自重により、橋桁が自然
に展開して第2浮体も水面上に浮ぶ使用姿勢に変形させ
ることができる。そして第1,第2浮体を所定位置に係
留するだけで設置することができる。さらに使用状態で
は、第1規制手段および第2規制手段により、橋桁の回
動が規制されていることから、橋桁および第1,第2浮
体に加わる負荷は、沈むことにより増加する第1,第2
浮体の浮力により支持され、安定して渡ることができ
る。さらにまた、回収する場合には、係留用索を巻き取
ることにより、容易に折り畳み回収姿勢にすることがで
きる。
【0008】また、浮橋の揚降装置において、浮橋を折
り畳み回収姿勢で傾動架台のガイド体上に固定して搬送
用車両に載せ、現場まで搬送すると、ガイド体の突出側
を河川側に向けて搬送用車両を停止させ、傾動架台を傾
斜させた後、ガイド体を伸長させて先端を水面近傍に配
置するかまたは水没させる。そして、揚降用ウインチか
ら揚降用索を繰り出すことにより、浮橋を自重でガイド
体に沿ってスライドさせて河川水面上に投下し、さらに
揚降用索を繰り出すことにより、浮橋を自然に展開させ
て設置することができる。また、回収する場合は、揚降
用ウインチにより揚降用索を巻き取ることにより、浮橋
を折り畳み、さらに巻き取ることにより、ガイド体に載
せさらにガイド枠に沿って上方にスライドさせて引上げ
ることにより、回収することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る浮橋およびその揚降装置
の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0010】この浮橋は、単体または連結自在な複数の
浮橋セクションBSで構成されている。この浮橋セクシ
ョンBSは、図1〜図4に示すように、前後方向に交互
に配置された複数の第1浮体1Aおよび第2浮体1B
と、端部の第1浮体1Aの前後一方または中間部の第1
浮体1Aの前後両側に回動自在に連結されるとともに、
第2浮体1Bの前後両側に回動自在に連結された橋桁2
とで、前記橋桁2が水平となる図2の使用姿勢と、橋桁
2が直立方向に向く図1の折り畳み回収姿勢の間を変形
自在に構成されている。そして、第1浮体1Aと橋桁2
には、使用姿勢で橋桁2が水平状態から下方へ回動を規
制する第1規制チェーン(第1規制手段)3Aが連結さ
れるとともに、第2浮体1Bと橋桁2には、使用姿勢で
橋桁2の水平状態から上方へ回動を規制する第2規制チ
ェーン(第2規制手段)3Bが連結されている。さら
に、先端部を除く第2浮体1Bの上面には、それぞれ左
右一対のリング金物4が取り付けられており、先端が先
端部の第2浮体1Bに連結された一対の揚降用索5が、
各リング金物4に順次移動自在に挿通されている。
【0011】前記第1浮体1Aは、図3,図4に示すよ
うに、金属製薄板により直方体状に形成された前後一対
の箱体1a,1b内に、発泡性樹脂などを充填して形成
され、これら箱体1a,1bはボルト・ナットなどによ
り着脱自在に連結されており、これら箱体1b,1cを
切り離すことにより、浮橋セクションBSを河川幅に応
じて任意位置で分割することができる。また、第2浮体
1Bは一体成形された直方体状の箱体1cに発泡性樹脂
などが充填されて形成されている。
【0012】第1,第2浮体1A,1Bの前後側面に
は、左右一対のヒンジ6が突設され、これらヒンジ6に
連結ピン7を介して橋桁2が回動自在に連結されてい
る。また、第1規制チェーン3Aは、第1浮体1Aに設
けられたフランジ板8と橋桁2の側面に設けられたアイ
プレート9との間に連結され、使用姿勢で橋桁2が水平
となる長さに設定されている。また、第2規制チェーン
3Bは、第2浮体1Bの前後側面に設けられたブラケッ
ト10と橋桁2の側面に設けられたアイプレート11と
の間に連結されている。そして、各第1,第2規制チェ
ーン3A,3Bは使用姿勢で橋桁2が水平となる長さに
設定されている。なお、第1,第2規制チェーン3A,
3Bは、ワイヤロープなどの他の索体でもよく、またス
トッパー用の突起を第1,第2浮体1A,1Bに突設し
てもよい。
【0013】次にこの浮橋セクションBSの揚降装置
を、図5〜図10を参照して説明する。図5,図6に示
すように、搬送トラック(搬送用車両)20の荷台20
aに傾動自在な傾動架台22を設け、この傾動架台22
に、折り畳み姿勢の浮橋セクションBSの第1浮体1A
をスライド自在に支持する第1,第2ガイド枠体23,
24を先端側に伸縮自在に設け、前記揚降用索5を巻取
り繰り出し自在な揚降用ウインチ28を設けたものであ
る。すなわち、搬送トラック20の荷台20aには、通
常ダンプカーなどに搭載された油圧シリンダ装置21a
による傾動装置21により、荷台20aの後端部を支点
として傾動自在に傾動架台22が設けられている。
【0014】この傾動架台22は、図7〜図10に示す
ように、左右一対の架台付レール(ガイド体)22aに
第1ガイド枠体23がスライド自在に係合され、さらに
この第1ガイド枠体(ガイド体)23に第2ガイド枠体
(ガイド体)24がスライド自在に案内されて、2段階
に伸縮自在に構成されている。すなわち、前記架台付レ
ール22aは、溝型鋼で構成されて、開口部が互いに内
側に向くように傾動架台22に架台フレーム22bを介
して取り付けられている。また第1ガイド枠体23は、
開口部が互いに内側に向く溝型鋼からなる左右一対の第
1スライドフレーム23aと、これを連結する横梁材2
3bおよび斜材23cとで架台付レール22a内に嵌合
する縦長の枠体状に形成されている。そして、第1スラ
イドフレーム23aの外面には、小形の溝型鋼からなる
第1レール材23dが取り付けられ、この第1レール材
23dは、架台付レール22aに取り付けられたナイロ
ン樹脂製の第1摺動板25を介して架台付レール22a
内にスライド自在に嵌合されている。また第2ガイド枠
体23は、開口部が互いに内側に向く溝型鋼からなる左
右一対の第2スライドフレーム24aと、これを連結す
る横梁材24bおよび斜材24cとで第1スライドフレ
ーム23a内に嵌合する縦長の枠体状に形成されてい
る。そして、第2スライドフレーム24aの外面には、
小形の溝型鋼からなる第2レール材24dが取り付けら
れ、この第2ガイドレール材24dは、第1スライドフ
レーム23aに取り付けられたナイロン樹脂製の第2摺
動板26を介して第1ガイドレール材23d内にスライ
ド自在に嵌合されている。さらに、架台付レール22a
および第1スライドフレーム23aならびに第2スライ
ドフレーム24aは、上面が面一状に設定されてナイロ
ン樹脂製の第3摺動板27がそれぞれ取り付けられ、こ
れら第3摺動板27を介して浮橋セクションBSの第1
浮体1Aを下方からスライド自在に支持するように構成
される。
【0015】この傾動架台22には、第1ガイド枠体2
3および第2ガイド枠体24を伸縮する伸縮装置31が
設けられている。この伸縮装置31は、架台付レール2
2aの先端部内面に、第1スライドフレーム23aの伸
長限で第1ガイドレール材23dに突設された第1スト
ッパー32Aが当接する架台付ストッパー受32Bが取
り付けられている。また、第1スライドフレーム23a
の先端部内面には、第2スライドフレーム24aの伸長
限で第2ガイドレール材24dに突設された第2ストッ
パー33Aに当接する第1ストッパー受33Bが取り付
けられている。そして、第1スライドフレーム23aお
よび第2スライドフレーム24aの下面には長さ方向に
沿って同一歯形の第1伸縮用ラック34Aおよび第2伸
縮用ラック34Bがそれぞれ取り付けられ、架台付レー
ル22aの先端部に配置されて伸縮用モーター35に回
転駆動される駆動軸36に、第1,第2伸縮用ラック3
4A,34Bに噛合する駆動ピニオン37がそれぞれ設
けられている。
【0016】この第1,第2伸縮用ラック34A,34
Bは、図10(a)に示すように、第1,第2ガイド枠
体23,24の短縮限位置で第2伸縮用ラック34Bに
のみ噛み合い、駆動ピニオン37により第2ガイド枠体
24を伸長することができる。そして、第2ガイド枠体
24の伸長限で、図10(b)に示すように、第2スト
ッパー33Aが第2ストッパー受33Bに当接して第2
ガイド枠体24の伸長とともに第1ガイド枠体23が伸
長され、駆動ピニオン37が第1伸縮用ラック34Aと
第2伸縮用ラック34Bの両方に噛み合い、さらに第1
ガイド枠体23が伸長されると、駆動ピニオン37が第
2伸縮用ラック34Bから外れて第1伸縮用ラック34
Aにのみ噛み合うように構成されている。したがって、
伸縮装置31により、第2ガイド枠体24、第1ガイド
枠体23の順に伸長することができ、また第1ガイド枠
体23、第2ガイド枠体24の順に短縮することができ
る。なお、傾動架台22が先端側下方に傾斜しているた
め、駆動ピニオン37が第2伸縮用ラック34Bから外
れた状態で第2ガイド枠体23が後退することはない。
【0017】さらに、傾動架台22の基端側には、揚降
用索5をそれぞれドラムに巻取りまたはドラムから繰り
出し可能な2基の揚降用ウインチ38が配置されてい
る。次に上記構成の揚降装置による浮橋の設置作業を図
5,6および図11〜15を参照して説明する。
【0018】(1)図5に示すように、搬送トラック2
0の傾動架台22上に、折り畳み回収姿勢に固定された
浮橋セクションBSが、第1浮体1Aを下位として搭載
され、揚降用ウインチ38により揚降用索5がそれぞれ
ドラムに巻取られて係止されている。
【0019】(2)図6に示すように、設置現場に到着
すると、搬送トラック20の荷台20aを河川に向けて
停止し、次いで傾動装置21の油圧シリンダ装置21a
を駆動して傾動架台22を下方に所定角度先端側下方に
傾斜させる。そして、伸縮装置31の伸縮用モーター3
5を駆動してまず第2ガイド枠体24を伸長し、さらに
第1ガイド枠体23を伸長して、第2ガイド枠体24の
先端部分を水面下に水没させる。
【0020】(3)つぎに、図11に示すように、揚降
用ウインチ38を駆動して2本の揚降用索5を順次繰り
出すことにより、回収姿勢の浮橋セクションBSを傾動
架台22から第1ガイド枠体23、第2ガイド枠体24
上を第3摺動板27を介して先端側下方にスライドさ
せ、水面に着水させる。
【0021】(4)着水後、さらに揚降用索5を更に繰
り出して緩めることにより、図12,13に示すよう
に、浮橋セクションBSを前方に展開させる。さらに、
図14に示すように、第1浮体1Aおよび第2浮体1B
を係留索41により、現場打ちした杭42または自然物
に連結して位置固定する。さらに端部の第1浮体1Aに
岸からの渡し板43を掛け渡す。なお、渡し板43に代
えて土嚢等により岸と第1浮体1Aとを連続させてもよ
い。
【0022】(5)河川幅が広く、着水した浮橋セクシ
ョンBSで長さが不足する場合には、次の浮橋セクショ
ンBSを順次着水して展開させ、短い鎖などの索体で既
設の浮橋セクションBSに連結し延長する。また、浮橋
セクションBSを半分の長さで使用したい場合には、図
15に示すように、浮橋セクションBSの中間部の第1
浮体1Aを箱体1a,1b部分で分離し、不使用部分B
S2を傾動架台22に固定し、使用部分BS1のみを降
下して着水させ、展開後既設の浮橋セクションBSに接
続して浮橋の長さを調整する。
【0023】(6)一方、搬送トラック20側では、浮
橋セクションBSを着水させた後、伸縮装置31によ
り、第1ガイド枠体23および第2ガイド枠体24を短
縮して傾動架台22に収納し、傾動架台22を水平状態
に戻して搬送トラック20を撤去する。
【0024】この浮橋セクションBSを単独または複数
個連結して形成した浮橋は、図2(b)に仮想線で示す
ように、荷重Wが加わると、下方に撓んで浮力とバラン
スがとれるように構成され、この時第1,第2浮体1
A,1Bが矢印A方向に回動して傾斜しないように、第
1,第2規制チェーン3A,3Bにより第1,第2浮体
1A,1Bが拘束される。
【0025】次に浮橋の回収作業を説明する。 (1)搬送トラック20の荷台20aを河川に向けて停
止し、次いで傾動装置21の油圧シリンダ装置21aを
駆動して傾動架台22を下方に傾斜させる。そして、伸
縮装置31の伸縮用モーター35を駆動してまず第2ガ
イド枠体24を伸長し、さらに第1ガイド枠体23を伸
長して、第2ガイド枠体24の先端部分を水面下に水没
させる。
【0026】(2)係留索41を解くとともに、揚降用
索5を揚降用ウインチ38のドラムに連結して巻き取る
ことにより、図9に示すように、浮橋セクションBSを
引き寄せ、さらに揚降用索5を巻き取ることにより、図
8に示すように、浮橋セクションBSを水平の使用姿勢
から折り畳み回収姿勢に変形させる。
【0027】(3)さらに、浮橋セクションBSを折り
畳み回収姿勢に固定した後、図7に示すように、揚降用
ウインチ38により、揚降用索5を巻き取って第2ガイ
ド枠体24上に載せ、さらに図6に示すように、上方に
スライドさせて第1ガイド枠体23から架台付レール2
2a上に搭載する。
【0028】(4)伸縮装置31を駆動して第1ガイド
枠体23および第2ガイド枠体24を短縮して傾動架台
22に収納し、傾動装置21を駆動して傾動架台を水平
状態に戻す。
【0029】上記実施例によれば、回収姿勢の浮橋セク
ションBSを搬送用トラック20の傾斜架台22から直
接水面に降下させ、水平状の使用姿勢に展開させて容易
且つ迅速に設置することができるとともに、使用後の浮
橋セクションBSを揚降用索5を巻き取ることにより回
収姿勢に変化させて、搬送用トラック20の傾斜架台2
2上引き上げ回収することができる。
【0030】また、浮橋セクションBSは水面への降下
後、自然に展開するので、浮体に橋桁を掛け渡すといっ
た従来の作業がなく、容易且つ短時間に設置することが
できる。したがって、災害時や仮設のニーズに充分に答
えることができる。
【0031】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明によれば、折
り畳み回収姿勢の浮橋を第1浮体が下位となるように水
面に投入して揚降用索を緩めることにより、第2浮体と
橋桁の自重により橋桁が自然に展開されて、第2浮体も
水面に浮んだ水平に広がる使用姿勢にすることができ、
さらに、第1,第2浮体を所定位置に係留するだけで浮
橋を設置することができる。また、使用状態では第1規
制手段および第2規制手段により、橋桁の回動が規制さ
れていることから、橋桁および第1,第2浮体に加わる
負荷は、沈むことにより増大する第1,第2浮体の浮力
により支持され、第1,第2浮体が転倒することもなく
安定して渡ることができる。さらにまた、回収する場合
には、係留用索を巻き取ることにより、使用姿勢から容
易に折り畳み回収姿勢にすることができる。
【0032】また、浮橋の揚降装置において、浮橋を折
り畳み回収姿勢で傾動架台のガイド体上に固定して搬送
用車両に載せ、現場まで搬送すると、ガイド体の突出側
を河川側に向けて搬送用車両を停止させ、傾動架台を傾
斜させた後、ガイド体を伸長させて先端を水面近傍に配
置するかまたは水没させる。そして、揚降用ウインチか
ら揚降用索を繰り出すことにより、浮橋を自重でガイド
体に沿ってスライドさせて河川水面上に投下し、さらに
揚降用索を繰り出すことにより、浮橋を自然に展開させ
て設置することができる。また、回収する場合は、揚降
用ウインチにより揚降用索を巻き取ることにより、浮橋
を折り畳み、さらに巻き取ることにより、ガイド体に載
せさらにガイド枠に沿って上方にスライドさせて引上げ
ることにより、回収することができる。したがって、従
来のように浮体と橋桁とを小型コンテナに運んで、浮体
を係留後、走れたを掛け渡すのに比べて、設置時間を大
幅に短縮することができ、容易に設置することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る浮橋セクションの1実施例を示す
折り畳み回収姿勢の全体側面図である。
【図2】同浮橋セクションの展開使用状態を示し、
(a)は全体側面図、(b)は全体平面図である。
【図3】同浮橋セクションの展開使用状態を示す部分拡
大平面図である。
【図4】同浮橋セクションの展開使用状態を示す部分拡
大側面図である。
【図5】同浮橋セクションの揚降装置を示し、(a)は
搬送トラックの側面図、(b)は搬送トラックの平面図
である。
【図6】同浮橋セクションの揚降装置の揚降動作を示す
側面図である。
【図7】同浮橋セクションの揚降装置の傾動架台とガイ
ド枠体を示し、(a)は短縮状態を示す平面図、(b)
は第2ガイド枠体の伸長状態を示す平面図、(c)は第
1,第2ガイド枠体の伸長状態を示す平面図である。
【図8】同浮橋セクションの揚降装置のストッパーを示
す部分の分解斜視図である。
【図9】同浮橋セクションの揚降装置の伸縮装置を示
し、(a)は正面断面図、(b)は側面図である。
【図10】同浮橋セクションの揚降装置の伸縮装置を示
し、(a)は短縮限状態を示す要部斜視図、(b)は第
2ガイド枠体の伸長状態を示す要部斜視図である。
【図11】同浮橋セクションの揚降装置の揚降動作を示
す側面図である。
【図12】同浮橋セクションの揚降装置の揚降動作を示
す側面図である。
【図13】同浮橋セクションの揚降装置の揚降動作を示
す側面図である。
【図14】同浮橋の展開状態を示す平面図である。
【図15】分離した浮橋セクションの揚降装置の揚降動
作を示す側面図である。
【符号の説明】
1A 第1浮体 1B 第2浮体 2 橋桁 3A 第1規制チェーン 3B 第1規制チェーン 4 リング金物 5 揚降用索 20 搬送トラック 20a 荷台 21 傾動装置 22 傾動架台 22a 架台付レール 23 第1ガイド枠体 23a 第1スライドフレーム 24 第2ガイド枠体 24a 第2スライドフレーム 31 伸縮装置 32A 第1ストッパー 32B 架台付ストッパー受 33A 第2ストッパー 33B 第1ストッパー受 34A 第1伸縮用ラック 34B 第2伸縮用ラック 35 伸縮用モーター 37 駆動ピニオン 38 揚降用ウインチ 41 係留索

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向に交互に配置された第1浮体と
    第2浮体とを設け、第1浮体の前後一方または前後両側
    に上方向に回動自在に連結された橋桁を、第2浮体の前
    後両側に下方向に回動自在に連結して、前記橋桁が水平
    となる使用姿勢と、橋桁が直立する折り畳み回収姿勢の
    間を変形自在に構成し、前記使用姿勢で第1浮体に連結
    された橋桁が下方に回動するのを規制する第1規制手段
    を設けるとともに、第2浮体に連結された橋桁が上方に
    回動するのを規制する第2規制手段を設け、先端が前端
    部の第2浮体に連結されて他の第2浮体に順次移動自在
    に係合された揚降用索を設けたことを特徴とする浮橋。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の浮橋の揚降装置であっ
    て、搬送用車両の荷台に傾動自在な傾動架台を設け、こ
    の傾動架台に、折り畳み回収姿勢の浮橋を第1浮体が下
    位となるようにスライド自在に支持するガイド体を、先
    端側に伸縮自在に設け、搬送用車両に揚降用索を巻取り
    繰り出し自在な揚降用ウインチを設けたことを特徴とす
    る浮橋の揚降装置。
JP9041394A 1994-04-28 1994-04-28 浮橋およびその揚降装置 Pending JPH07292619A (ja)

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