JPS6039745B2 - チタン合金製テ−パ管の製造法 - Google Patents

チタン合金製テ−パ管の製造法

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JPS6039745B2
JPS6039745B2 JP2034579A JP2034579A JPS6039745B2 JP S6039745 B2 JPS6039745 B2 JP S6039745B2 JP 2034579 A JP2034579 A JP 2034579A JP 2034579 A JP2034579 A JP 2034579A JP S6039745 B2 JPS6039745 B2 JP S6039745B2
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、軽量にして高い強度と靭性を有し、さらに
耐久性にもすぐれたTj−6%AI−4%V(重量%)
の標準組成を有するチタン合金(Ti合金)製テーパ管
の製造法に関するものである。
現在、テーパ管が主としてゴルフシャフトの製造に広く
使用され、材質的にはクロムモリブデン鋼(Cr−Mo
鋼)が主流を占めていることも良く知られるところであ
る。
このCr−Mo鋼製ゴルフシャフトは、抗張力:約18
0k9/柵,耐力:約160k9/協を有し、十分な強
度と剛性を備えたものであるが、反面鞠性不足や発錆の
問題があり、さらに比重が約7.9と大きいために、最
近の軽量化の要請には必ずしも十分に対応できないのが
現状である。
このようなことから、軽量化をはかる目的でアルミニウ
ム合金(AI合金)製ゴルフシャフトが提案されている
が、AI合金のもつ弾性率はCr−Mo鋼のそれの約1
/3ときわめて低く、ゴルフシャフトに要求される強度
と剛性とを満足して備えたものにはなっておらず、しか
も鋤性不足や発釜声の問題も上記Cr−Mo鋼製ゴルフ
シャフトと同様に残された問題となっている。
そこで、近年、これらCr−Mo鋼製あるいはAI合金
製のゴルフシャフトのもつ問題点を解決する目的で、ゴ
ルフシャフトを靭性および耐食性にすぐれたTi合金で
製造することが試みられるようになった。
しかし、一般にTj合金は、素管としての円形直管の製
造およびそのテーパ加工に困軟性を伴う材料であること
から、現在焼錨状態で抗張力:約66k9/柵,0.2
%耐力:57k9/柵,伸び:20%,焼入れ時効処理
後の状態で抗張力:91k9/地,0.2%耐力:77
k9/桝,伸び:14%の引張特性をもつ、強度を犠性
にして加工性を重要視したTj−3%AI−2.5%V
(重量%)の標準組成を有するTi合金が使用されてい
るにすぎない。
このTi−3%N−2.5%V合金は、上記のように加
工性は比較的よいが、強度が低く、しかも比重を考慮し
た比強度(強度/比重)がCr−Mo鋼を上回ることは
なく、軽量化の要請にマッチするものではないのが現状
である。
そこで、高い強度と鞠性をもち、耐食性のもすぐれ、さ
らに比強度もCr−Mo鋼を上回る軽量なTi−6%N
−4%V(重量%)の標準組成をもったTi合金でゴル
フシャフトを製造することも考えられたが、このTi−
6%AI−4%V合金は、Ti−3%AI−2.5%V
合金に比してきわめて加工の困難な材料であるため、通
常のテーパ製造方法、すなわち、帯状板材にU−○加工
を施した後、そのつき合せ部を溶接して連続的に直管を
製造し、ついで前記直管にスウェージ加工を施してナー
パ管とする方法によってはゴルフシャフトを製造するこ
とは全く不可能であった。
これは、Ti−6%M−4%V合金の帯状板材を製造す
る技術が未だ開発されておらず、したがってこの帯状板
材に曲げ加工および熔接を施して直管を製造することが
不可能であるということができ、また例え何らかの方法
で直管を製造し得たとしても、これをテーパ管とするこ
とは難しく、例えばゴルフシャフトの場合、その最細部
では外径の減少率が60%以上の加工率が必要であり、
この高加工率を前記Ti−6%AI−4%V合金に施す
ことは全く不可能であるなどの理由のもとずくものであ
る。本発明者は、上述のような観点から、特に、ゴルフ
シャフトにとって材質的に理想の特性、すなわち軽量に
して高い強度と靭性を有し、耐食性に−もすぐれた特性
を有するが、従来テーパ管製造技術では加工が全く不可
能であったTi一6%AI−4%V合金に着目し、この
Tj合金よりテーパ管、特にゴルフシャフトとして使用
するのに通したテーパ管を製造すべ〈研究を行なった結
果、素材として工業的に製造が可能な通常のTj−6%
山一4%V合金製の板材を使用し、この板材より、後工
程における曲げ加工に際して、前記Ti合金に規定され
ている最少曲げ半径より大きな曲げ半径、すなわち比較
的ゆるやかな曲げ加工におさめるようにすると共に、同
じく後工程でのスウェージ加工における外径の減少率を
小さくする、すなわち真円度を出すのに必要な最少の外
怪減少率2%から、スウージ加工で割れが発生する20
%外摩滅少率より低い外径減少率での加工を可能にする
目的で、扇形板材を切り出し、この扇形板材に曲げ加工
を施すことによってテーパ秦管を成形し、前記Ti合金
のもつ良好な溶接性を利用して、そのつき合せ部に溶接
を施し、ついで上記の通り2〜20%の外径減少率でス
ウェ−ジ加工を施して所定の最終寸法を成形し、引続い
て通常の条件での溶体化処理を施した後、上記溶接、ス
ウェージ加工、および溶体化処理の工程を経る間に変形
したテーパ管を矯正拾具を用いて所定形状に矯正固定し
た状態で、温度400〜750ooに30分〜1時間保
持の矯正時効処理を施すと、前記矯正給具を取りはずし
た後でもスプリングバックの発生がなく、しかも著しく
強化されたテーパ管、特にゴルフシャフトとして使用す
るのに適したテーパ管が得られるという知見を得たので
ある。
なお、この場合スウェージ加工を行なうに先だって上記
矯正時効処理条件と同一の条件で溶体化処理を伴なわな
い矯正処理を施し、溶接の際に生じた変形を矯正してや
るとスウエージ加工がしやすくなるので、必要に応じて
溶接直後に前記矯正処理を施す場合もある。この発明は
上記知見にもとづいてなされたものであり、以下に外蚤
減少率および矯正時効処理条件を上記の通りに限定した
理由を説明する。
{a} 外軽減少率外怪減少率が2%未満では、Ti−
6%AI−4%V合金のテーパ管に真円度を確保するこ
とができず、一方20%を越えた外怪減少率のスゥェー
ジ加工を行なうと、前記Ti合金製テーパ管に割れが発
生するようになることから、スウェージ加工において前
記Ti合金製テーパ管に施される外径減少率を2〜20
%と限定した。
【b} 矯正時効処理条件 加熱温度が400qo未満では、どんなに保持時間を長
くとっても、時効硬化はするものの、満足な矯正を行な
うこと、すなわち所定形状への矯正固定を解放した時ス
プリングバックの発生を皆無とすることはできず、一方
750午0を越えた加熱温度にすると、過時効して軟化
してしまい、所望の強度を得ることができなくなること
から、加熱温度を400〜750qoと定めた。
また、保持時間が3粉ご未満では、1業的規模での処理
をスムーズに行なうことが、時間不足をきたして難しく
なり、一方1餌時間を越えた保持時間では、どのような
加熱温度条件をとろうとも、所望の矯正と時効硬化とを
同時に行なうことができないことから、保持時間を30
分〜1餌時間と定めたのである。
ついで、この発明の方法を実施例により図面を参照しな
がら説明する。
まず、第1図に斜視図で示されるように、Ti−6%A
I−4%Vの標準組成をもった厚さ0.5柵のTi合金
板材1から、広幅端:58帆,狭幅端:27肋,長さ:
120仇豚の寸法をもった細長い扇形の板材2を切り出
した後、プレスブレーキを用いて前記扇形板材2に端曲
げを施した。
ついで第2図および第3図に斜視図で示されるように、
扇形板材に上型3aおよび下型3bを用いてU曲げ加工
を、続いてテーパ管状成形面を有する上型4aおよび下
型4bからなる成形型を用いて○曲げ加工をそれぞれ施
すことによってテーパ秦管5を成形し、さらに第4図に
斜視図で示されるようにU−○曲げ加工されテーパ秦管
5を縦割り2分割の固定治具6内にセットし、そのつき
合せ部5aをTIC溶接により熔接7した。この結果最
終形状に近い最大型:18.5側,最紬蓬:8.4脚,
長さ:120仇奴の寸法をもったテーパ管が得られたが
、溶接ままでは真円度がでないことと、ゴルフシャフト
とする場合、一方端から長さ100側に亘る紬蓬部を外
径8.2柳の直管状とすると共に、他方端から長さ20
仇岬こ亘る大窪部を外径17.物奴の直管状とする必要
があるため、これら必要条件を満足するようにスウェー
ジ加工を行なった。このスウヱージ加工において、パイ
プ全長に亘って外摩滅少率:5%以上のスウヱージ加工
を施したが、紬雀部での最大外蓬減少率は11%,太径
部でのそれは10%であった。ついで、このようにして
得られたゴルフシャフト用テーパ管に、温度950℃に
20分間保持後、水焼入れの溶体化処理を施したが、前
記テーパ管は熱応力のためにかなり変形していた。
そこで、第5図に平面図で、第6図および第7図にそれ
ぞれ左側正面図および右側正面図で示されるように、所
定間隔をもって対向配置され、中心部にはそれぞれテー
パ管の外径に対応して順次大径から小径となる中心孔を
有する所要数の管板8と、これら管板の四隅部を貫通し
て設けられた4本の支柱9とで構成された矯正治具に、
前記テーパ管10をセットし、このように所定形状に矯
正固定した状態で加熱炉に入れ、前記テーパ管に、温度
600℃に4時間保持の矯正時効処理を施した。処理後
、矯正治具よりテーパ管10を引き抜いたが、前記7ー
パ管は全くスプリングバックが発生せず、所定の最終形
状となっており、そさも引張強ざ:115k9/紘,0
.2%耐力:10k9/桝,伸び:i2%のきわめてす
ぐれた引張特性をもつものであった。この結果得られた
テーパ管をセンタレスグラィンダで研磨してゴルフシャ
フトとしたが、最終重量:989のきわめて軽いもので
あった。上述のように、この発明の製造法によれば、従
来テーパ管の製造が全く不可能とされていたTi−6%
N−4%V合金を使用して、きわめて簡単な工程でコス
ト安くテーパ管を製造することができ、しかもTi−6
%AI−4%V合金は、特にゴルフシャフトに要求され
るすべての特性を満足して備えるものであるため、この
Ti合金で製造されたゴルフシャフトは理想のゴルフシ
ャフトということができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図はTi合金板材からの扇形板材の切り出し態様を
示す斜視図、第2図はU曲げ加工態様を示す斜視図、第
3図は○曲げ加工態様を示す斜視図、第4図は溶接態様
を示す斜視図、第5図は矯正治具の平面図、第6図は矯
正治具の左側正面図、第7図は矯正拾具の右側正面図で
ある。 図面において、1・・・・・・板材、2・・・・・・扇
形板材、3a,3b・・・・・・U曲げ加工用成形型、
4a,4b・・・・・・○曲げ加工用成形型、3・・・
・・・7ーパ素管、5a・・・・・・つき合せ部、5・
・・・・・固定治具、7…・・・熔接、8・・・・・・
矯正治具の管板、9・・・・・・矯正治具の支柱、10
・・・・・・7ーパ管。 鯖↑図 完2図 精3図 精4図 第5図 第6図 鷺フ図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 標準組成:Ti−6%Al−4%V(重量%)を有
    するチタン合金製板材より扇形板材を切り出し、これに
    曲げ加工を施してテーパ素管とした後、そのつき合せ部
    に溶接を施し、引続いて外径の減少率が2〜20%の範
    囲内でスウエージ加工を行ない、ついで溶体化処理を施
    し、その後矯正治具を用いて所定形状に矯正固定した状
    態で、400〜750℃の温度範囲に30分〜10時間
    保持の矯正時効処理を施すことを特徴とするチタン合金
    製テーパ管の製造法。
JP2034579A 1979-02-23 1979-02-23 チタン合金製テ−パ管の製造法 Expired JPS6039745B2 (ja)

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CN102489952B (zh) * 2011-12-04 2013-06-12 西北有色金属研究院 一种钛合金厚壁耐压筒体的制造方法
CN102688935A (zh) * 2012-06-15 2012-09-26 浙江博雷重型机床制造有限公司 螺旋地桩尖锥部自动成型设备

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