JPS6039374Y2 - 外壁 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は粱より屋外側に外壁パネルが位置するように取
付られた外壁の構造に関するものであって、主な目的と
するところは外壁パネルの屋内側に大きなスペースを作
り出し、このスペースを多量の断熱材の充填スペースや
配管スペースとして利用でき、しかも外壁パネルの上下
位置調整が容易に行える外壁を提供するにある。

本考案を以下図に示す実施例に基づいて詳述する。

外壁パネル１は面材２の背面（取付けたとき屋内側に位
置する面）周縁に断面り字状の枠材３がその縦片４で固
着して構成されており、外壁パネル１の上下両端面を形
成する枠材３の各横片５にはボルト６の頭部７と第１ナ
ツト８にて横片５を挟持することによりボルト６が固定
されており、ボルト６の軸方向が上下方向を向いている
。

上梁１０及び下梁１１としては互いに対向する部分が断
面略Ｔ字状に底形された型材が用いられ、互いの水平片
１２．１３を平行にして上下に架設されている。

一端を上下の各粱１０，１１に固着される連結片１４は
断面コ字型に形成されたコ字材１５の一側片に形成され
、コ字材１５の他側片１６を夫々上梁１０と下梁１１の
水平片１２，１３へ溶接やボルト締めにて固定すること
で連結片１４．１４の先端を各粱１０，１１より屋外側
に向けて水平に延出させている。

各連結片１４の突出部分には透孔１７が穿孔されている
。

上記外壁パネル１は上梁１０と下梁１１との間で上梁１
０や下梁１１より屋外側に配置され、外壁パネル１の上
下のボルト６が連結片１４の透孔１７に挿通され、連結
片１４をボルト６に螺合することにより第２ナツト１８
及び第３ナツト１９にて挟み付けることで外壁パネル１
が屋外側で上下の粱１０．１１間に固定される。

このようにして外壁が構成され、屋外側に突出して立設
された外壁パネル１の屋内側に大きなスペースが作り出
され、このスペースを断熱材の収納空間として利用し、
内壁パネルとの間に多量の、すなわち厚みの大きな断熱
材を充填でき建物の断熱性の向上が計れるものである。

またこの大きなスペースを利用して建物に用いる各種配
管が収められるものである。

ここで外壁パネル１は夫々連結片１４を挟さむ一対のナ
ツト１Ｂ、１９を回転させることで上下の位置調整が行
え、第３図に示すように隣接する他方の外壁パネル１と
の間に段差２０が生じる場合でも、外壁パネル１を上下
調整して端縁を一直線上に揃えることができるものであ
る。

図中２１は柱である。

本考案は叙述のように相対向する上下一対の上梁と下梁
との間で上梁や下梁より屋外側に外壁パネルが配置され
、上下の上梁と下梁とに夫々一端が屋外側を突出する連
結片が固定され、外壁パネルの屋内側の面の上下両端に
設けられた枠材に軸方向が上下方向を向くボルトの頭部
が固定され、上記連結片の先端に設けた透孔に上記ボル
トが挿入されると共に上下の各ボルトに螺合した上下一
対のナツトにて連結片を挟持して各ボルトに各連結片が
固定されているので、外壁パネルが屋外側に突出して取
付けられ、外壁パネルの屋内側に大きなスペースが作り
出されてこのスペースヲ多量の断熱材の充填スペースや
配管スペースとして利用できるものであり、しかもボル
トに対して連結片の透孔を上下させてナツトで固定する
位置を上下に調整することにより外壁パネルの上下位置
を簡単に調整できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第２図は同
上の分解縦断面図、第３図は同上の部分正面図であり、 １は外壁パネル、３は枠材、６はボルト、７は頭部、１
０は上梁、１１は下梁、１４は連結片、１７は透孔、１
８．１９はナツトである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 相対向する上下一対の上梁と下梁との間で上梁や下梁よ
   り屋外側に外壁パネルが配置され、上下の上梁と下梁と
   に夫々一端が屋外側に突出する連結片が固定され、外壁
   パネルの屋内側の面の上下両端に設けられた枠材に軸方
   向が上下方向を向くボルトの頭部が固定され、上記連結
   片の先端に設けた透孔に上記ボルトが挿入されると共に
   上下の各ボルトに螺合した上下一対のナツトにて連結片
   を挾持して各ボルトに各連結片が固定された外壁。