JPS6038459Y2 - 電気かみそりのキワゾリ刃構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気かみそりのキワゾリ刃の改良に関するもの
である。

従来キワゾリ刃が器体よりスライド突出、収納される構
造においては、キワゾリ刃の配設位置が円筒タイプの電
気かみそりでは主刃と主刃の駆動源であるモーターとの
間に配設され、異形タイプの電気かみそりにあっては、
例えば主刃が器体に対し直角に曲げられた物では主刃と
反対になる位置、又は、主刃を駆動するモーターの側面
部と器体との空間に配設されることが多く、器体の主た
る電源スィッチとは別のキワゾリ突出用スイッチが設け
られ、キワゾリ刃が器体より使用可能な位置（使用可能
な位置とはキワゾリ刃を肌に当てた時、鏡を見ながらキ
ワゾリ刃刃先が確認できるまでの距離を有した位置であ
り、通常器体より距離が７〜１−位である）まで突出す
るようキヮゾリ突出用スイッチボタンを操作しなければ
いけないが、実際の場合、キワゾリ刃突出用スイッチは
電源スィッチとは違い、利腕で簡単に操作できる位置に
はなく、持ち替えるか、利腕以外の手で操作するほかは
ない。

この場合操作がしやすくないと使用者に嫌悪感をあたえ
てしまう。

しかるに従来のキワゾリ突出用スイッチはスライド方向
に７〜１０７７１７７１動かさなければならないほか、
キワゾリ刃のスライド方向にバネ力が付勢されクリック
感を出す構造が多いため操作力も必要となり、簡単な操
作ではなかった。

そこで本考案は、スライド動作によりキワゾリ刃が収納
、突出されるものにおて、キワゾリ突出用スイッチを押
すだけでキヮゾリ刃はケースよりバネにより付勢力を受
は自然に突出するので、非常に簡単な操作ですみ、使用
者も気を使わず、嫌悪感もない構造を提供するものであ
る。

以下本考案を図面に示す一実施例にもとづいて説明する
と、第１図は主要部縦断面図でキワゾリ刃収納時を表わ
すものである。

第２図は第１図よりキワゾリ刃が突出した状態を表わす
ものである。

第３図は第１図におけるＡ方向から見た平面図である。

第４図はキワゾリ基板の断面図である。第５図は第４図
におけるＢ−Ｂ断面図である。

ケース２の右上頂上のコーナ一部にキワゾリ刃が格納さ
れており、該コーナーは鈍角に形成される。

キワゾリ刃の主な構成は次のようになっている。

キワゾリ基板１にキワゾリ固定刃５及びキワゾリ可動刃
６及びキワゾリ可能刃６を押圧する板バネ等のキワゾリ
刃バネ７が付勢され、該キワゾリ固定刃５．キワゾリ可
動刃６、キワゾリ刃バネ７をキワゾリ基板１に対し所定
の位置を保持するべくキワゾリ刃カバー８がキワゾリ基
板１に固定取付されている。

１方キワゾリ可動刃６には、駆動連結のための連結板９
が取付けられている。

キワゾリ基板１には後端及び両側方に壁部が一体的に形
成されており、後端壁部１０の一部には凹入部１１が形
成されており、該凹入部１１にはケース２に上下動自在
に取り付けられたロックボタン３が入り込み、該ロック
ボタン３の一部が鍵形状１２をなしており、前記凹入部
１１の底面１３と係合しキワゾリ基板１がケース２に係
止されている。

又前記ロックボタン３とケース２の間にはロックボタン
３を上方に押し上げるべくロックボタンバネ４が付勢係
止している。

ここでロックボタン３を解除した時のキワゾリ刃の突出
のしかたを説明すると、キワゾリ基板１の両側壁１４に
一体的に片面各２本づつの突起１５が形成され、ケース
２の両側壁１６に形成され、前記上面に平行状で上面の
上方に中心を有する円弧状溝１７に該突起１５が摺動自
在に係合している。

前記突起１５の片面２本の内の１本とケース２の両側壁
１６に形成されたピン１８にはケース２に対しキワゾリ
基板１が突出する方向にバネ力を加えるべく一定力バネ
１９が付勢係止している。

又、キワゾリ基板１は収納時にはケース２の外面と平行
に形成されロックボタン３を解除（押圧）すると突起１
５及びピン１８に係止された一定力バネ１９により円弧
状溝１７を前記突起１５片面各２本が摺動しキワゾリ基
板１は徐々に起きあがり、突出状態ではケース２の側面
とほぼ直角になる（第２図）。

又キワゾリ基板１の上面には、数ケ所の突起２０が一体
的に形成され収納方向の操作ボタンの役目をしている。

又キワゾリが突出状態になると前記連結板９の端部が駆
動板２１と係合しモーター２２からの駆動連結がなされ
、キワゾリ可動刃６が往復動するものである。

さらに本実施例における駆動連結部構造について説明す
ると、モーター２２の両軸が突出し、一方（左方）には
主刃（図面記載なし）が取付けられ、他端（右端）には
偏心カム２３が装着されている。

該偏心カム２３と係合する貫通孔２４を有し、一端を支
点とし他端が前記連結板９と係合する駆動板２１がケー
ス２に形成された支点ピン２５に回動自在に係合してい
る。

かかる構造においてキワゾリ刃は収納時には器体内に納
められ、使用時にはロックボタンを押すだけでバネ力に
よりキワゾリ基板を所定量をスライドし自動的に突出す
るので操作が簡単であり、利腕でない方の手でも楽に操
作できるものである。

又、スライド面は器体の上側面に沿って構成され、一般
的に主刃が器体長手方向に対し、少し上向きに構威した
方が使い易いので、前記上側面と背面とは鈍角になる。

そこで前記円弧状溝１７内を前記突起１５．１５がスラ
イドするからキワゾリ刃が徐々に回動し前記背面とほぼ
直角な位置まで起きるので使用時、器体背面を肌に沿わ
せればキワゾリ刃が肌に直角に押し当てられるので良好
な切れ味が得られ、かつキワゾリの位置が容易に定まる
。

又突出は一定力バネにより自動突出するわけだが、一般
的なコイルバネだと収納時の圧力が高く突出時にはバネ
が伸びるため力が落ちる。

このため肌に当てた時キワゾリが簡単にひっこんでしま
うようになる。

しかし一定力バネであれば収納状態、突出状態の両位置
におけるバネの付勢力は同等であるので肌に当てる力も
確保でき、収納方向にも小さな力で操作できるものであ
る。

なお実施例におけるロックボタンバネはロックボタンと
一体の樹脂バネでもよいし、又該ロックボタンはケース
と一体で弾性を持った物でもかまわない。

又キワゾリ基板はケースに係合するように説明したが、
別部品で構威しケースに止めてもよいものである。

又本考案ではキワゾリ刃収納位置でのキワゾリ刃固定用
ロックボタンを押し込み式で行なっているが、スライド
方式のロックボタンであっても前述の効果は同様に得ら
れるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は主要部縦断面図でキワゾリ刃収納時を表わすも
のである。 第２図は第１図よりキワゾリ刃が突出した状態である。 第３図は第１図におけるＡ方向から見た平面図である。 第４図はキワゾリ基板の断面図である。 第５図は第４図におけるＢ−Ｂ断面図である。 １・・・・・・キワゾリ基板、２・・・・・・ケース、
３・・・・・・ロックボタン、４・・・・・・ロックボ
タンバネ、５・・・・・・キワゾリ固定刃、６・・・・
・・キワゾリ可動刃、７・・・・・・キワゾリ刃バネ、
８・・・・・・キワゾリ刃カバー、９・・・・・・連結
板、１０・・・・・・後端壁部、１１・・・・・・凹入
部、１２・・・・・・鍵形状部、１３・・・・・・凹入
部の底面、１４・・・・・・キワゾリ基板両側壁、１５
・・・・・・突起、１６・・・・・・ケース両側壁、１
７・・・・・・円弧状溝、１８・・・・・ビン、１９・
・・・・・一定力バネ、２０・・・・・・数ケ所の突起
、２１・・・・・・駆動板、２２・・・・・・モーター
２３・・・・・・偏心カム、２４・・・・・・貫通孔
、２５・・・・・・支点ビン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左方の正面と上面と右方の背面とが形成された器体と、
   前記器体の正面側に配置された主刃と、前記器体の上面
   側に配置され前記背面側へ出没自在に移動可能なキワゾ
   リ刃とを有し、前記器体の上面と背面は鈍角に形成され
   、前記上面側の器体の両側壁に前記上面に平行状で前記
   上面の上方に中心を有する円弧状溝を形成し、この各々
   の円弧状溝にキワゾリ刃を装着したキワゾリ基板の複数
   の突起を挿入し、キワゾリ刃が器体に収納されている時
   前記上面に配置された口５ツクボタンが前記キワゾリ基
   板と係合してロックし、前記ロックボタンを操作して前
   記係合を解除した時、前記器体とキワゾリ基板との間に
   配設したバネによりキワゾリ基板が付勢力を受は前記突
   起が前記円弧状溝内をスライドし前記背面よりキワゾリ
   刃が突出することを特徴とする電気かみそりのキワゾリ
   刃構造。