JPS6037415Y2 - エレベ−タかご室の連結壁 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はエレベータかご室の壁板の連結構造に関する
ものである。

まず、第１〜第３図によって従来のエレベータかご室を
説明する。

図中、１はかご床で、２はこれから立設された壁、２ａ
は壁２の縁部が裏面へ屈折されてなる接手、２は直線に
隣接して配置された壁２の接手２ａ相互間に介装された
目地棒、３′は隅部に隣接して配置された壁２の接手２
ａの相互間に装置された目地棒、４は両方の接手２ａ及
び目地棒３、又は接手２ａ及び目地棒３′に挿通された
ボルトとこれにねじ込まれたナツトからなる締結具であ
る。

すなわち、装飾的な役目を持つ目地棒３，３′を介して
接手２ａ相互が締結具４によって締結されて壁２が連結
されかご室が組立てられる。

しかし、締結具４による連結作業はかご室外の昇降路壁
（図示しない）との間の狭い場所でスパナ等の工具を使
用して行なわれ、危険を伴う能率の低い作業であり、エ
レベータの据付費がかさむ不具合があった。

この考案は上記の欠点を解消するもので、煩雑な作業を
要せず容易に組立てできるエレベータかご室の連結壁を
提供しようとするものである。

以下、第４〜第６図によってこの考案の一実施例を説明
する。

図中、第１〜第３図と同符号は相当部分を示し、２ｂは
接手２ａに設けられた嵌合孔、５は溝形をなす連結具で
、溝の両方の側壁５ａの内面にはそれぞれ嵌合孔２ｂに
嵌合する突子５ｂが突設されている。

６は互いに対向した接手２ａの相互間に嵌入される嵌入
片で、６ａはこれの一方の端面に開口して長手に直交す
る方向に延在し、さらに長手に沿う方向に屈折された溝
からなる保合部である。

すなわち、壁２を連結するには互いに対向した接手２ａ
を囲むように連結具５が配置されて、突子５ｂが嵌合孔
２ｂに嵌合され接手２ａがそれぞれ側壁５ａに接して配
置される。

ついで、接手２ａの相互間に嵌入片６が嵌入されて、係
合部６ａが突子５ｂの突出側面に嵌合され、さらに嵌入
片６が押し下げられて係合部６ａの屈折部に突子５ｂが
嵌合されて接手２ａ、連結具５、嵌入片６が固定される
。

このように壁２相互を主にかご室内の作業によって、ま
た簡単な操作による作業によって連結することができ、
安全に能率よくかご室を組立てることができる。

以上説明したとおりこの考案は、隣接した壁の縁部に形
成された接手を対面させ、これら接手を断面Ｕ字の溝形
連結具で囲み、また連結具の突子を接手の嵌合孔に嵌合
し、さらに接手の相互間に板状嵌入片を嵌入するととも
に嵌入片の鉤形溝の係合部に突子を係合して壁板相互を
連結したものである。

これによって、主にかご室内からの簡単な操作によって
、安全に能率よくかご室を組立てることができエレベー
タの据付費を節減することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のエレベータかご室の要部横断平面図、第
２図は第１図の■部拡大図、第３図は第１図の■部拡大
図、第４図、第５図はこの考案によるエレベータかご室
の一実施例を示す図で、第４図は第２図相当図、第５図
は第３図相当図、第６図は第４図を分解して説明した斜
視図である。 ２・・・・・・壁、２ａ・・・・・・接手、２ｂ・・・
・・・嵌合孔、５・・・・・・連結具、５ａ・・・・・
・側壁、５ｂ・・・・・・突子、６・・・・・・嵌入片
、６ａ・・・・・・係合部。 なお、図中同一部分または相当部分は同一符号により示
す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 縁部が裏面方向へ屈折された形状をなす接手を持ちこの
   接手を対面させて互いに隣接して配置された壁と、横断
   面Ｕ字状をなしこのＵ字の溝により両方の上記接手を上
   記壁の裏面側から挾持した状態に配置されかつ上記溝の
   両側壁内面からそれぞれ突設されて対応した上記接手に
   設けられた嵌合孔に嵌合した突子を有する連結具と、板
   体状をなし上記接手の相互間に上記壁の表面側から嵌入
   されて上記板体の周平面がそれぞれ上記接手面に対面し
   て配置されかつ上記溝の底面に対向する端面に開口して
   上記溝の深さに沿う方向に凹設され底部が上記溝の長手
   方向に屈折されて鉤形溝を形成し上記突子の突出側面に
   係合する係合部を持つ嵌入片とを備えたエレベータかご
   室の連結壁。