JPS6036646A - 精密プラスチツク金型用鋼 - Google Patents
精密プラスチツク金型用鋼Info
- Publication number
- JPS6036646A JPS6036646A JP14313383A JP14313383A JPS6036646A JP S6036646 A JPS6036646 A JP S6036646A JP 14313383 A JP14313383 A JP 14313383A JP 14313383 A JP14313383 A JP 14313383A JP S6036646 A JPS6036646 A JP S6036646A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel
- less
- nitriding
- metallic mold
- heat treatment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
- Heat Treatment Of Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、経済的な精密プラスチック金型用鋼に関する
ものであり、従来使用されている18%N1マルエージ
ング鋼よりも価格が安く、シかも性能がほぼ同等でおる
という特長を有するものである。
ものであり、従来使用されている18%N1マルエージ
ング鋼よりも価格が安く、シかも性能がほぼ同等でおる
という特長を有するものである。
プラスチック金型用鋼としては、熱処理変形の小さいこ
と、加工性が工く仕上面がきれいでおること、十分な強
靭性を有すること、窒化による表面硬化が可能であり窒
化による寸法変化の小さいこと、耐酸化性に優れ熱膨張
係数の小さいことなどの性質が必要である。とくに精密
プラスチック金型の場合には、熱処理による寸法変化の
小さいことが要求されるので、従来、析出硬化性の18
チNiマルエージング鋼が用いられている。
と、加工性が工く仕上面がきれいでおること、十分な強
靭性を有すること、窒化による表面硬化が可能であり窒
化による寸法変化の小さいこと、耐酸化性に優れ熱膨張
係数の小さいことなどの性質が必要である。とくに精密
プラスチック金型の場合には、熱処理による寸法変化の
小さいことが要求されるので、従来、析出硬化性の18
チNiマルエージング鋼が用いられている。
18%N1マルエージング鋼は、18%N1. 5%M
o+9%Co、 0.6% TI、 0.1%Atの化
学成分を有する低炭素マルテンサイト鋼であって、溶体
化処理すなわち820℃加熱後空冷処理によって、HR
C30〜32に軟化するので切削加工が容易に行われ、
その後480℃に数時間加熱するガス窒化処理により表
面はHv 800−QOOIC硬化し、内部は)IRC
50〜54に析出硬化することができる。また窒化によ
る膨張が時効硬化による収縮に打ち消されて、熱処理に
よる寸法変化がきわめて小さいという長所を有する。し
たがって18%N1マルエージング鋼は精密プラスチッ
ク金型用として好適であるが、coを9%、Nlを18
%含有するため価格が非常に高く用途に制限を受ける欠
点がちる。
o+9%Co、 0.6% TI、 0.1%Atの化
学成分を有する低炭素マルテンサイト鋼であって、溶体
化処理すなわち820℃加熱後空冷処理によって、HR
C30〜32に軟化するので切削加工が容易に行われ、
その後480℃に数時間加熱するガス窒化処理により表
面はHv 800−QOOIC硬化し、内部は)IRC
50〜54に析出硬化することができる。また窒化によ
る膨張が時効硬化による収縮に打ち消されて、熱処理に
よる寸法変化がきわめて小さいという長所を有する。し
たがって18%N1マルエージング鋼は精密プラスチッ
ク金型用として好適であるが、coを9%、Nlを18
%含有するため価格が非常に高く用途に制限を受ける欠
点がちる。
本発明はこれらの問題に鑑みてなされたものであり、1
8%N1マルエージング鋼よねも価格の安い経済的な精
密プラスチック金型用鋼を提供することを目的とするも
のである。
8%N1マルエージング鋼よねも価格の安い経済的な精
密プラスチック金型用鋼を提供することを目的とするも
のである。
18%Niマルエージング鋼は、低炭素マルテンサイト
の基質にMo、11の金属間化合物を析出硬化させて強
度を高めたもので、coの添加はF a 2 M o
+N13Moによる析出硬化をより大きくするためのも
のである。本発明者は、マル二−ジン鋼の析出硬化機構
について研究を重ねた結果、Tlを1.5%と多く添加
して王としてNi5Tiの析出硬化を利用し、さらに4
%Mo添加によるFe2oo + N13Moの析出硬
化を附加すれば、無Coでも480℃時効処理後にHR
C’51の硬さが得られることを発見した。またMnを
2.5チ添加することによってNiは12.5 %に減
少することも可能であることを発見し、つぎのごとき化
学成分(%)の鋼をうることができた。
の基質にMo、11の金属間化合物を析出硬化させて強
度を高めたもので、coの添加はF a 2 M o
+N13Moによる析出硬化をより大きくするためのも
のである。本発明者は、マル二−ジン鋼の析出硬化機構
について研究を重ねた結果、Tlを1.5%と多く添加
して王としてNi5Tiの析出硬化を利用し、さらに4
%Mo添加によるFe2oo + N13Moの析出硬
化を附加すれば、無Coでも480℃時効処理後にHR
C’51の硬さが得られることを発見した。またMnを
2.5チ添加することによってNiは12.5 %に減
少することも可能であることを発見し、つぎのごとき化
学成分(%)の鋼をうることができた。
すなわち
(3)
C81Mn P S Ni Mo AtTi残部鉄およ
び若干の不純物よりなる鋼である。
び若干の不純物よりなる鋼である。
次に本発明鋼の組成限定理由を述べる。Cはマルテンサ
イトの靭性を害し、またTiと結合してTICを形成し
靭性を低下させるので0.03%以下とした。Stは脱
酸効果を有するが02%をこえると靭性を低下するので
0.2%以下とした。Mnは組織をマルテンサイトにす
るために必要であるが、0.4%未満ではその効果束な
く、3チをこえると靭性を害するので0.2〜3.0チ
とした。P、Sは不純物であり、靭性を害するので、そ
れぞれ0.015−以下とした。N1は鋼をマルテンサ
イト組織とするために必要であり、またマルテンサイト
を時効温度まで安定化させるのに必要であるが11.0
%未満ではその効果束なく、また15チをこえると残留
オーステナイトが多量にあられれて硬度が低下するので
11.0〜15.0%とした。
イトの靭性を害し、またTiと結合してTICを形成し
靭性を低下させるので0.03%以下とした。Stは脱
酸効果を有するが02%をこえると靭性を低下するので
0.2%以下とした。Mnは組織をマルテンサイトにす
るために必要であるが、0.4%未満ではその効果束な
く、3チをこえると靭性を害するので0.2〜3.0チ
とした。P、Sは不純物であり、靭性を害するので、そ
れぞれ0.015−以下とした。N1は鋼をマルテンサ
イト組織とするために必要であり、またマルテンサイト
を時効温度まで安定化させるのに必要であるが11.0
%未満ではその効果束なく、また15チをこえると残留
オーステナイトが多量にあられれて硬度が低下するので
11.0〜15.0%とした。
(4)
MoけFeおよびNlと金属間化合物Fe3Mo *N
i3M。
i3M。
をつくり時効処理によって析出硬化を生ずるが、2、0
チ未満ではその効果束なく、また5、 0チをこえても
効果の向上が少ないので2.0〜5.0%とした。kA
は脱酸剤として、添゛加IL、また時効硬化性を改善す
るが0.25%をこえると靭性を低下するので0.01
〜0.25 %とした。Tlは金属間化合物NlmTi
を形成して、時効硬化を生ずるのに必要でおるが、1.
0%未満ではその効果束なく、また、2.0チをこえる
と靭性を低下するので1.0〜2.0チとした。なお、
本発明鋼は以上のほが0.01%以下のCa、0.01
%以下のB、0.5%以下のZr。
チ未満ではその効果束なく、また5、 0チをこえても
効果の向上が少ないので2.0〜5.0%とした。kA
は脱酸剤として、添゛加IL、また時効硬化性を改善す
るが0.25%をこえると靭性を低下するので0.01
〜0.25 %とした。Tlは金属間化合物NlmTi
を形成して、時効硬化を生ずるのに必要でおるが、1.
0%未満ではその効果束なく、また、2.0チをこえる
と靭性を低下するので1.0〜2.0チとした。なお、
本発明鋼は以上のほが0.01%以下のCa、0.01
%以下のB、0.5%以下のZr。
0.5%以下のCr、0.5%以下のW、2%以下のC
o。
o。
などを含有することができる。
本組成の鋼は、溶体化処理によって硬さはHRC30〜
32に軟化するため切削加工が可能であり、また480
℃X3h時効処理によってHRC52に析出硬化する。
32に軟化するため切削加工が可能であり、また480
℃X3h時効処理によってHRC52に析出硬化する。
以下、実験結果によって本発明の詳細な説明する。
lJ1%は供試材化学成分を示す。試料人は18%Ni
マルエージング鋼であυ、試料Bは本発明鋼でおる。つ
ぎに第2表は熱処理硬さを示したものである。本発明鋼
試料Bは試料Aとほぼ同−硬さに析出硬化することがで
きる。また、第3表は、第1表 供試材化学成分 第2表 熱処理硬さ 第3表 窒化特性 試料A、Bの10M角試片をガス窒化したのちの表面硬
さおよび窒化拡散層深さを示したものであり、本発明鋼
試料Bは試料Aよりやや優れた窒化特性を有することが
わかる。プラスチック金型で耐摩耗性を必要とする場合
には加工後、470℃前後で窒化処理を行なうが、この
処理によって本発明鋼は表面硬さはHv900と高くな
り、同時に内部もHgC51に析出硬化し、耐摩耗性と
強靭性が同時に符与され、しかも窒化による膨張が析出
硬化による収縮によって打消されるため、寸法変化が非
常に小さいという特長を有する。
マルエージング鋼であυ、試料Bは本発明鋼でおる。つ
ぎに第2表は熱処理硬さを示したものである。本発明鋼
試料Bは試料Aとほぼ同−硬さに析出硬化することがで
きる。また、第3表は、第1表 供試材化学成分 第2表 熱処理硬さ 第3表 窒化特性 試料A、Bの10M角試片をガス窒化したのちの表面硬
さおよび窒化拡散層深さを示したものであり、本発明鋼
試料Bは試料Aよりやや優れた窒化特性を有することが
わかる。プラスチック金型で耐摩耗性を必要とする場合
には加工後、470℃前後で窒化処理を行なうが、この
処理によって本発明鋼は表面硬さはHv900と高くな
り、同時に内部もHgC51に析出硬化し、耐摩耗性と
強靭性が同時に符与され、しかも窒化による膨張が析出
硬化による収縮によって打消されるため、寸法変化が非
常に小さいという特長を有する。
以上説明1.たごとく、本発明鋼はco、oaチ以下、
810.20%以下、Mn O−40〜3−0 %
* P o、 015チ以下、So、05%以下、 N
i 11.0〜15.0% 、 M。
810.20%以下、Mn O−40〜3−0 %
* P o、 015チ以下、So、05%以下、 N
i 11.0〜15.0% 、 M。
2.0〜5.0%、AIo、01〜0.25%、Ti1
.0〜2.0%。
.0〜2.0%。
残部鉄および若干の不純物からなり、溶体化処理後加工
し、その後470℃前後で数時間ガス窒化処理を行なう
ことにより表面硬化と同時に内部は、HgC51に析出
硬化し、また窒化処理による寸法変化が非常に小さいと
いう特長を有し、無Co、低N1(7) のため価格が安価であり、経済的な精密プラスチック金
型用鋼として好適のものである。
し、その後470℃前後で数時間ガス窒化処理を行なう
ことにより表面硬化と同時に内部は、HgC51に析出
硬化し、また窒化処理による寸法変化が非常に小さいと
いう特長を有し、無Co、低N1(7) のため価格が安価であり、経済的な精密プラスチック金
型用鋼として好適のものである。
特許出願人 日 下 邦 男
(8)
Claims (1)
- 重j#:、%でC0,03%以下、Si O,20%
以下、Mn 0.4〜3.0%、P0.015%以下、
So、015%以下、Ni11.0〜15.0%r M
o 2.0〜5−0%、 AtO,01〜0.25%
、 T11.0〜2.0%残部鉄および若干の不純物か
らなり、約820’C溶体化処理後、470℃前後で数
時間ガス窒化処理を行なうことにより、界面硬化と同時
に内部がHRC51前後に析出硬化することを特長とす
る精密プラスチック金型用鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14313383A JPS6036646A (ja) | 1983-08-06 | 1983-08-06 | 精密プラスチツク金型用鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14313383A JPS6036646A (ja) | 1983-08-06 | 1983-08-06 | 精密プラスチツク金型用鋼 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6036646A true JPS6036646A (ja) | 1985-02-25 |
Family
ID=15331681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14313383A Pending JPS6036646A (ja) | 1983-08-06 | 1983-08-06 | 精密プラスチツク金型用鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6036646A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0920982A (ja) * | 1991-05-10 | 1997-01-21 | Sankyo Seiki Mfg Co Ltd | 金属材料の無電解複合メッキ処理法 |
JP2002173712A (ja) * | 2000-12-05 | 2002-06-21 | Honda Motor Co Ltd | 金属リングの熱処理方法 |
JP2016505092A (ja) * | 2012-12-24 | 2016-02-18 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh | 駆動ベルト用リングセットの製造方法における熱処理プロセス |
-
1983
- 1983-08-06 JP JP14313383A patent/JPS6036646A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0920982A (ja) * | 1991-05-10 | 1997-01-21 | Sankyo Seiki Mfg Co Ltd | 金属材料の無電解複合メッキ処理法 |
JP2002173712A (ja) * | 2000-12-05 | 2002-06-21 | Honda Motor Co Ltd | 金属リングの熱処理方法 |
JP2016505092A (ja) * | 2012-12-24 | 2016-02-18 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh | 駆動ベルト用リングセットの製造方法における熱処理プロセス |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR20170026220A (ko) | 몰드용 강철 및 몰드 | |
WO1982004268A1 (en) | Low-carbon martensite stainless steel material for disc brake of motorcycle | |
JPS61213349A (ja) | 合金工具鋼 | |
KR20160140733A (ko) | 2상 스테인레스강 | |
JPH0542493B2 (ja) | ||
JPS6036646A (ja) | 精密プラスチツク金型用鋼 | |
JPS6029446A (ja) | 精密プラスチツク金型部品用合金鋼 | |
JPS59170244A (ja) | 強靭無Coマルエ−ジング鋼 | |
KR100857697B1 (ko) | 열간가공성이 우수한 니켈 저감형 오스테나이트계스테인리스강의 제조방법 | |
US3861909A (en) | High strength steel alloy | |
JP2805808B2 (ja) | 耐食性プラスチック成形用金型材 | |
JPH0892699A (ja) | 析出硬化型ステンレス鋼 | |
JPS609857A (ja) | 精密プラスチツク金型用鋼 | |
JPS63157840A (ja) | オ−ステナイト系ステンレス鋼 | |
JPS6075554A (ja) | 析出硬化型プラスチツク金型用合金鋼 | |
JPS609712A (ja) | 靭性ならびに耐摩耗性の良好な押出ピン | |
JPS58171558A (ja) | 機械部品用強靭窒化用鋼 | |
JPS6123750A (ja) | 非磁性鋼 | |
JPS5916950A (ja) | 軟窒化用鋼 | |
JP2000336461A (ja) | 抗菌性および耐食性に優れた高硬度ステンレス鋼 | |
JPH03115545A (ja) | プラスチック型用鋼 | |
JPS61177358A (ja) | 押出ピン用鋼 | |
JPH02175844A (ja) | 耐食性に優れたプラスチック成形用金型用鋼 | |
JPH02225646A (ja) | 高強度ステンレス鋼およびその鋼材とその製造方法 | |
JPS61163248A (ja) | プラスチツク成形用金型鋼 |