JPS6036208Y2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はリモートコントロールスイッチとしてホース端
部の握り部に握りスイッチを設け、使い勝手の向上を計
った電気掃除機に関するものである。

従来のリモートコントロールスイッチは主にスライドス
イッチで構成されており、かつ握り部の上面側に位置し
て設けられていた。

このため、掃除機本体に設けられている電動送風機の運
転を制御する場合、握り操作゛とスイッチのオン・オフ
操作は全く別々の動作となり、非常に操作が煩わしく、
かつ組立て後における分解や部品交換が困難である等の
欠点があった。

本考案は以上の点に鑑みて考案されたもので、分解及び
組立性がよく操作のしやすい電気掃除機の提供を目的と
するものであり、以下本考案の一実施例について図面を
参照しながら詳細に説明する。

第１図は本考案の電気掃除機の外観図で、１は電動送風
機を有する掃除機本体、２は一端を掃除機本体１の吸込
口に接続されたホースで、他端に握り部３を有する曲り
管４が接続されている。

この曲り管には順次延長管５、床吸込口６が接続される
。

上記握部３の外周面下側には一対の金属製の固定接点８
，８が所定の間隔をおいて固定されている。

この固定接点８，８はそれぞれホース２内の芯線９，９
を介して掃除機本体１内の電動送風機と電気的に接続さ
れる。

１０は上記固定接点８゜８と所定間隔をおいて対設した
可動接点で、上記固定接点８，８の取付部を覆うように
配設した握りレバー１１の内面に固定されている。

上記握りレバー１１はコイルバネ等の弾性体１２．１２
によって可動接点１０を固定接点８，８から離反させる
方向に附勢されており、先端爪部１３が曲り管４に形成
した係止部１４に係止され、後端部１５は回動自在の切
換リング１６によつて保持されている。

上記切換リング１６は第５図、第７図および第８図に示
すように、前記握り部３の一端に３ケ所の切欠部１７を
形成したリブ１８上を回動するリブ１９，１９を内面に
持ち、かつ前記握りレバー１１の後端部１５の下面と同
一曲率の段部２０を一体に形成している。

更に上記段部２０と対向する位置に弾性を有し、前記切
欠き部１７に嵌合して位置規制するストッパー２１も一
体に形成されている。

又上記リブ１９，１９の内径は曲り管４の最大外径寸法
より大なる寸法関係になっている。

そして上記固定接点８，８、可動接点１０、握りレバー
１１、弾性体１２，１２、切換リング１６により握りス
イッチ７を構成している。

２２は曲り管４とホース２とを接続している接続パイプ
、２３はホース２の芯線９，９と固定接点８，８との接
続部を覆っている保護カバー、２４は接続パイプ２２に
形成したリブで、吸込口切換リング１６がガタつかない
様に嵌合している。

上記の構成からなる電気掃除機において、第７図に示す
切換リング１６の位置では弾性体１２゜１２の附勢力に
より握りレバー１１が曲り管４の外側に押され、握りレ
バー１１の後端部１５が切換リング１６の段部２０に係
合して可動接点１０が固定接点８，８より常時離反され
ていてスイッチはＯＦＦになる。

この状態で掃除のために使用者が握り部３を強く握ると
、握りレバー１１が弾性体１２．１２の附勢力に抗して
押圧され、固定接点８，８に可動接点１０が当接して固
定接点８，８間を短絡し、掃除機本体１内の電動送風機
を運転させる。

そして握り部３を握る指の力をゆるめて軽く握ると握り
レバー１１が弾性体１２．１２の附勢力によって離反し
、前記同様ＯＦＦになり電動送風機の運転が停止される
。

次に切換リング１６を左右どちらかに回動させて第８図
の状態にすると切換リング１６と一体に形成されたリブ
１９．１９により握りレバー１１の後端部１５が弾性体
１２．１２に抗して押圧され、前記同様可動接点１０に
より固定接点８，８間が短絡され、電動送風機の連続運
転ができる。

なお、第７図、第８図の位置では切換リング１６に一体
に形成したストッパー２１が曲り管４のリブ１８に形成
した３ケ所の切欠部１７にそれぞれ嵌合する様に構成さ
れているため、それぞれの使用時に一人で切換リング１
６が回転することはなく、誤動作を防止できるものであ
る。

一方、切換リング１６が回転する時はリブ１８上をリブ
１９，１９が回転するため、全面を摺接させて回動する
よりも摩擦が少く使用者は力をそれほど大とせず操作す
ることができる。

なお握りスイッチ７部が切欠部１７の中央で左右にいず
れか一方の回動すれば連続使用ができるように配設され
ているため、切換リング１６の切換えは左きき、右きき
およびどちらの手でもって使用しても最良の方向で切換
えができる。

また切換リング１６に一体に形成した段部２０とストッ
パー２１が対向位置に配置されているため、切換リング
１６に加わるが力がバランス良く、操作時にはスムーズ
な回転切換えが得られる。

また握りレバー１１の先端部１３は曲り管４の係止部１
４に係止され、後端部１５は切換リング１６の段部２０
およびリブ１９，１９で係止されているので、直接切換
リング１６の力が握りレバー１１に伝達され、可動接点
１０の誤動作が極めて少なくなるものであり、かつ構成
部品が少なく切換リング１６で係止している部分は保持
機能と切換え機能とを兼用しているので、低コストで製
造できる。

さらにまた組立上より、切換リング１６に形成したリブ
１９，１９の内径が曲り管４の最大外径寸法より大きい
寸法になっているため、サービス時に切換リング１６を
外す場合、容易に分解、組立でかできる。

これが従来のように逆関係になると、長いホースの方を
通すか又はホースを接続パイプ２２より外してから分解
、組立てをしなければならないので、上記の如く短い曲
り管４側から挿入組立てができることは、組立て時間の
短縮、サービス性の向上とその効果は大である。

以上のように本考案によれば、ホース端部の握り部に電
動送風機の運転を制御できる握りスイッチを設けたもの
において、上記握りスイッチを連続運転状態と握り操作
時のみ運転状態とのいずれかに切換える切換リングを設
け、かつこの切換リングの内径を握り部の外径より大き
くしであるので、この切換リングを握り部に対して反ホ
ース接続側より取り付け、取り外しができ、電動送風機
の運転制御がきわめて簡単となり、煩しさが解消できる
とともに、組立て性が向上して作業の簡略化がはかれ、
作業時間の短縮及びサービス性が向上するなどの効果を
有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例である電気掃除機の外観図、
第２図はホース端部の断面図、第３図は握りレバーと切
換リングを取り除いた状態におけるホース端部の下面図
、第４図は第２図Ｘ−Ｘ線の断面図、第５図は切換リン
グの斜視図、第６図は握りレバーの斜視図、第７図、第
８図は第２図Ｘ−Ｘ線を断面した切換リングの動作を表
したものである。 １は掃除機本体、２はホース、３は握り部、７は握りス
イッチ、１６は切換リングである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動送風機を有する掃除機本体に接続されたホース端部
   の握り部に、上記電動送風機の駆動を制御する握りスイ
   ッチを有する電気掃除機において、上記握り部の回りを
   回動する切換リングを設け、上記握りスイッチは握りレ
   バーと、この握りレバーと上記握り部との間に設けられ
   た開閉接点と、上記握りレバーと上記握り部との間に附
   勢力をあれえる附勢手段とからなり、上記握りレバーの
   一端を握り部の一側に形成した係止部に係止させるとと
   もに、上記握りレバーの他端部を上記切換リングに係合
   させ、上記握りレバーの他端部と上記切換リングとの当
   接面を同一曲率の円弧で形成し、上記切換リングの内径
   を上記握り部の外径より大きくしたことを特徴とする電
   気掃除機。