JPS6036209Y2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はリモートコントロールスイッチとしてホース端
部の握り部に握りスイッチを設けて、使い勝手の向上を
計った電気掃除機に関するものである。

従来のリモートコントロールスイッチは主にスライドス
イッチで構成されており、このため、掃除機本体に設け
られている電動送風機の駆動を制御する場合、握り操作
とスイッチのオン・オフ操作は全く別々の動作となり、
非常に操作が煩わしいという欠点があった。

本考案は以上の点に鑑みて考案されたもので、操作のし
やすい握りスイッチを備えた電気掃除機の提供を目的と
するものであり、以下本考案の一実施例について図面を
参照しながら詳細に説明する。

第１図は本考案の電気掃除機の外観図で、１は電動送風
機を有する掃除機本体、２は一端を掃除機本体１の吸込
口に接続されたホースで、他端に握り部３を有する曲り
管４が接続されている。

この曲り管には順次延長管５、床吸込口６が接続される
。

上記握り部３の外周面下側には一対の金属製の固定接点
８，８が所定の間隔をおいて固定されている。

この固定接点８，８はそれぞれホース２内の芯線９，９
を介して掃除機本体１内の電動送風機と電気的に接続さ
れる。

１０は上記固定接点８．８と所定間隔をおいて対設した
可動接点で、上記固定接点８，８の取付部を覆うように
配設した握りレバー１１の内面に固定されている。

上記握りレバー１１はコイルバネ等弾性体１２．１２に
よって可動接点１０を固定接点８，８から離反させる方
向に附勢されており、先端爪部１３が曲り管４に形成し
た係止部１４に係止され、後端部１５は回動自在の切換
リング１６によって保持されている。

上記切換リング１６は前記握り部３に３ケ所の切欠き部
１７を形成したリブ１８上を回動するリブ１９，１９を
持ち、かつ前記握りレバー１１の後端部１５を係合させ
る凹部２０を一体に形成している。

更に凹部２０と対向する位置に弾性を有し、前記リブ１
８の切欠き部１７に係合する回動規制用のストッパー２
１が一体に形成されている。

又上記リブ１９，１９の内径は曲り管４の最大外径寸法
より大なる寸法関係になっている。

そして上記固定接点８，８、可動接点１０、握りレバー
１１、弾性体１２．１２により握りスイッチ７を構成し
ている。

２２は曲り管４とホース２とを接続している接続パイプ
、２３はホース２の芯線９，９と固定接点８，８との接
続部を覆っている保護カバー、２４は接続バイブ２２に
形成したリブで、前記切換リング１６がガタつかない様
に嵌合している。

上記の構成から電気掃除機において、第７図に示す切換
リング１６の位置では弾性体１２．１２の附勢力により
握りレバー１１が曲り管４の外側に押され、握りレバー
１１の後端部１５が凹部２０に係合して可動接点１０が
固定接点８，８より常時離反していてスイッチはＯＦＦ
になる。

この状態で、掃除のために使用者が握り部３を握ると、
握りレバー１１が弾性体１２．１２の附勢力に抗して押
圧され、固定接点８，８に可動接点１０が当接して固定
接点８，８間を短絡し、掃除機本体１内の電動送風機を
駆動させる。

そして握り部３を握る指の力をゆるめると握りレバー１
１が弾性体１２．１２の附勢力によって離反し、前記同
様のＯＦＦになり電動送風機の駆動が停止される。

次に握りレバー１１を握ったまま次に切換リング１６を
左右どちらかに回動させて第８図の状態にすると、切換
リング１６の内面に一体に形成されたリブ１９，１９に
より握りレバー１１の後端部１５が内側へ押圧され、可
動接点１０により固定接点８，８間が短絡され、握りス
イッチ７は常時ＯＮとなり、電動送風機の連続運転がで
きる。

また、リブ１９，１９の端部に傾斜面を形成しているの
で、握りレバー１１を握らずに切換リング１６を回動し
ても、握りレバー１１の後端部がその傾斜面にて内側に
押圧されついにはリブ１９．１９にて押圧された状態と
なって上記同様に電動送風機の連続運転が可能となる。

そして第７図、第８図の位置規制時には切換リング１６
に一体に形成したストッパー２１が曲り管４のリブ１８
の外周面に形成した３ケ所の切欠き部１７にそれぞれ係
合して回動規制する様に構成されているため、それぞれ
の使用時に切換リング１６が不用意に回転せず、誤動作
を防ぐものである。

又切換リング１６が回転する時はリブ１８上をリブ１９
，１９が回転するため、全面を摺接させて回動するより
も摩擦力が少なく、使用者は力を犬とせず操作できる。

さらに切換リング１６は３つの位置規制点のうち、その
中央で握りスイッチ７をＯＦＦさせ、これより左右いず
れかに回動することにより連続使用できる様配設されて
いるため、切換リング１６の切換えは左、右利きおよび
どちらの手でもって使用しても最良の方向で切換えがで
きる。

又切換リング１６に一体に形成した凹部２０と回動規制
用のストッパー２１とが対向位置に配置されて設けられ
ているため、凹部を中心に左右に回動する際切換リング
１６に加わる力がバランス良く、操作時には左右いずれ
の方向からでもスムーズな回転切換え動作が得られる。

以上のように、本考案によれば、切換リングに握りレバ
ーを保持する凹部と対向する部分に位置してストッパー
を設けているので、それぞれの使用時に切換リングが不
用意に回転せず、誤動作を防ぐことができるとともに切
換リングがバランス良く回転し、操作がしやすいという
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例である電気掃除機の外観図、
第２図はホース端部の断面図、第３図は握りレバーと切
換リングを取り除いた状態のホース端部の下面図、第４
図は第２図Ｘ−Ｘ線の断面図、第５図は切換リングの斜
視図、第６図は握りレバーの斜視図、第７図、第８図は
第２図Ｘ−Ｘ線を断面した切換リングの動作を表したも
のである。 １は掃除機本体、２はホース、３は握り部、７は握りス
イッチ、１１は握りレバー １３は爪部、 １４は係止部、 １５は他端部、 １６は切換リ ング、 ２０は凹部、 ２１はストッパーである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動送風機を有する掃除機本体に接続されたホース端部
   の握り部に、上記電動送風機の駆動を制御する握りスイ
   ッチを有する電気掃除機において、上記握り部の回りを
   回動する切換リングを設け、上記握りスイッチは握りレ
   バーと、この握りレバーと上記握り部との間に設けられ
   た開閉接点と、上記握りレバーと上記握り部との間に附
   勢力をあたえる附勢手段とからなり、上記握りレバーの
   一端を上記握り部の一側に形威した係止部に係止させる
   とともに、上記握りレバーの他端部を上記切換リングの
   凹部に保持し、かつ、上記握りレバーの他端部と上記凹
   部との当接面を同一曲率の円弧で形威し、上記切換リン
   グの上記凹部と対向した位置に回動規制用のストッパー
   を設けたことを特徴とする電気掃除機。