JPS6034983Y2 - 発熱体内蔵機器の把手取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はオーブントースタのような発熱体を内蔵してい
る機器の把手取付構造に関する。

たとえばオーブントースタのように発熱体を内蔵してい
る機器にあっては、外ケースが加熱されると、その外ケ
ースに取付けられた把手まで熱くなり、把手を掴んで持
ち運ぶには甚だ都合が悪いことになる。

そこで従来では把手形状を、手が触れる部分が外ケース
から離れるように工夫して上記の問題を解決していたが
、このような把手は外ケースから外方へ大きく突出する
ことになるので、機器の外形寸法が大きくなり、使用時
には把手に物が当たり易い危険があり、また梱包時には
大形の梱包容器を用意しなければならない欠点が生じて
いた。

本考案はこのような事情を考慮してなされたもので、そ
の目的は、外ケースから外方へさほど突出することなく
把手を取付けることができ、しかも把手が加熱されるこ
とのない発熱体内蔵機器の把手取付構造を提供すること
にある。

すなわち本考案に係る発熱体内蔵機器の把手取付構造は
、機器の外ケース側板部に上下の位置関係をもって複数
の通気孔を設け、それらの通気孔を側板部の外面面にお
いては把手で、また側板部の内面においては遮熱体でそ
れぞれ閉塞し、外ケースと把手との間には把手の上下端
間を連通ずる隙間を設けて前記通気孔にもその隙間を連
通させ、外ケースと遮熱体との間には前記通気孔間を連
通ずる隙間を設けて構成され、把手取付部では外ケース
の内外面に沿って外気を流通させ、把手の加熱を防止す
るようにしたものである。

以下、本考案の詳細を図示実施例にもとづいて説明する
。

この実施例は本考案をオーブントースタの把手取付構造
に適用したものである。

第１図はオーブントースタの外観を示すもので、外ケー
ス１の正面には開閉扉２がある。

この開閉扉２は下端縁部を外ケース１の内部に枢支され
、外ケース１の左右側板部に設けられたつまみ３を掴ん
で手前に引けば被焙焼物出し入れ口が開口する。

また外ケース１の正面板４表面にはタイマー操作ダイヤ
ル５、熱量切換操作ダイヤル６及び反射板昇降つまみ７
が配置されている。

さらに外ケース１の左右側板部８には把手９（一方のみ
示す）が取付けである。

第２図は前記把手９の取付構造を示すものであり、第３
図は把手９の裏面側より見たものである。

側板部８の外面には凹部１０が設けられ、その四部１０
の内部には上下の位置関係をもってｌ対の通気孔１１．
１２が設けられている。

また前記把手９は略矩形平板状をなし、中央部分を内方
へ凹ませである。

そして外面中央部には水平方向に長い手掛り部１３が設
えられ、その下方には水平方向に長いスリット１４が設
けられている。

さらに把手９の内面の上下縁部にはそれぞれ上下方向に
長い複数の突条１５・・・が、また内面左右部位にはね
じ孔１６を有するボス部１７が、そして内面中央部には
位置決め突起１８が、それぞれ設けられている。

このように形成された把手９は前記凹部１０内に通気孔
１１．１２を覆うように配置されている。

そして第２図の如く把手９の突起１８を側板部８に設け
られた位置決め孔に挿入して把手９の側板部８に対する
位置決めがなされ、前記突条１５・・・及びボス部１７
，１７は側板部８の外面に当接して、把手９と側板部８
との間に隙間１９が形成されている。

なお上記隙間１９は把手９の上下端間を連通し、かつ通
気孔１１．１２にも連通ずるものである。

一方、側板部８の内面には第２図の如く遮熱体２０が前
記上下の通気孔１１．１２を覆うように配置されている
。

また図中２１は取付ねじで、このねじ２１は遮熱体２０
及び側板部８を貫通して前記ねじ孔１６に螺合され、把
手９及び遮熱体２０を側板部８の表裏面に固定している
ものである。

そして遮熱体２０と側板部８との間には上下の通気孔１
１．１２間を連通ずる隙間２２が形成されている。

以上のような構成であると、把手９と側板部８との間の
隙間１９内の空気は熱せられて上昇し、把手９の上端よ
り流出し、これに伴ない外部の冷気が把手９の下端より
隙間１９内へ流入する。

またスリット１４からも隙間１９内へ外部の冷気が流入
する。

一方、遮熱体２０と側板部８との間の隙間２２内の空気
も熱せられて上昇し、下方の通気孔１２より隙間２２を
通って上方の通気孔１１へ至る上昇気流が発生する。

ここで、下方の通気孔１２より隙間２２内へ流入する空
気は把手９の下端より隙間１９内へ流入する外気の一部
である。

よって、以上の把手取付構造によると、把手取付部では
外ケース１の内外面に沿って外部の冷気を流通させるの
で、把手９を外ケース１に接近させて加熱することはな
い。

また特に外ケース１の側板部８に凹部１０を設けてその
内部に把手９を配置しているので、把手９の突出量を特
に少なくすることができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図はオーブン
トースタの外観斜視図、第２図は把手取付部の拡大断面
図、第３図は把手の裏面図である。 １・・・・・・外ケース、訃・・・・・側板部、９・・
・・・・把手、１０・・・・・・凹部、１１．１２・・
・・・・通気孔、２０・・・・・・遮熱体。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）発熱体内蔵機器の外ケース側板部に上下の位置関
   係をもって設けられた複数の通気孔と、これらの通気孔
   を覆い前記側板部との間に上下端間を連通しかつ前記通
   気孔にも連通ずる隙間を存して側板部外面に取着された
   把手と、前記通気孔を覆いかつ前記側板部との間に上下
   の通気孔間を連通ずる隙間を存して側板部内面に取着さ
   れた遮熱体とを具備してなる発熱体内蔵機器の把手取付
   構造。
2. （２）前記ケース側板部の一部を凹ませてその凹み内に
   前記把手を配置したことを特徴とする実用新案登録請求
   の範囲第（１）項記載の発熱体内蔵機器の把手取付構造
   。