JPS6034523B2 - 新規不斉還元方法 - Google Patents
新規不斉還元方法Info
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- JPS6034523B2 JPS6034523B2 JP2046477A JP2046477A JPS6034523B2 JP S6034523 B2 JPS6034523 B2 JP S6034523B2 JP 2046477 A JP2046477 A JP 2046477A JP 2046477 A JP2046477 A JP 2046477A JP S6034523 B2 JPS6034523 B2 JP S6034523B2
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Description
本発明は新規不斉還元方法に関し、更に詳しくは光学活
性Q−アミノ酸1モルとソジウムボロヒドリド1モルと
の反応物を不斉還元試薬として用い、ケトン類化合物を
光学活性アルコール類化合物に還元する方法に関する。 従来、ソジゥムボロヒドリドはケトン類化合物を還元し
てアルコール類化合物を製するのに繁用されているマイ
ルドで秀れた還元剤として知られている。また、本発明
等は先にソジウムボロヒドリド1モルと有機カルボン酸
1〜3モルとを反応させて得られる化合物がソジウムボ
ロヒドリドより還元力の強い還元剤であることを見出し
た(特顔昭50−111042号:テトラヘドロン・レ
ターズ.763頁、2875頁(1976)〕。一方、
最近ルイス酸の存在下、光学活性Q−アミノ酸ェステル
.ボラン(所謂アミノボランコンプレックス)を不斉還
元試薬として用いるケトン類化合物の光学活性アルコー
ル類化合物への還元方法も報告されている。〔テトラヘ
ドロン・レターズ、295頁(1976)〕。しかし、
この方法は、不斉還元試薬の原料である光学活性Q−ア
ミノ酸ェステルを得るためには当該アミノ酸をェステル
化しなければならず、また、該試薬を製するのに有毒な
ジボランを取扱う等で、簡便な方法とはいい難い。しか
も、この方法では不斉収率が14%〜22%とかなり低
く、充分満足できるものではなかった。本発明者等は、
鋭意研究の結果、光学活性Q−アミノ酸1モルとソジウ
ムボロヒドリド1モルとの反応生成物を不斉還元試薬と
して用いれば、ケトン類化合物を対応する光学活性アル
コール類化合物に還元し得ることを見出し、特に、光学
活性Qーアミノ酸として光学活性プロリンを用いた場合
には驚くことに不斉収率62%で光学活性体を製しうろ
ことを見出した。 本発明はカルボキシル基が遊離で、かつアミ/基をQ位
に含む有機カルボン酸である光学活性Qーアミ/酸1モ
ルとソジウムボロヒドリド1モルとの反応生成物を不斉
還元試薬とし、これを用いてケトン類化合物を光学活性
アルコール類化合物へ還元する方法である。 この特長とするところは、還元反応の実施に際し、反応
容器中で適当なアミノ酸とソジゥムボロヒドリドとを反
応させて不斉還元試薬を生成せしめ、これを分離するこ
となくそのまま不斉還元試薬として使用できる簡便な方
法であることである。以下、本発明方法を詳しく説明す
る。 まず、不斉還元試薬の調製であるが、適当な溶媒中で光
学活性Q−アミノ酸1モルとソジウムボロヒドリド1モ
ルとを反応させることにより製することができる。 使用できる光学活性Q−アミノ酸の種類には制限はない
が、例えば、バリン、ロイシン、イソロイシン、フエニ
ルアラニン、プロリン等の各光学活性体を使用するのが
好ましい。反応溶媒としては、例えばジェチルェーテル
、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグラィム等の
エーテル系溶媒が好都合である。反応は室温にてもスム
ースに進行し、それぞれ対応する不斉還元試薬を与える
。その際、計算量よりやや過剰の水素ガスを発生するこ
とが多い。また、本試薬のうち、不斉収率の点よりみて
光学活性プロリン1モルとソジウムポロヒドリド1モル
との反応によって得られる不斉還元試薬が最も秀れたも
のである。次いで、不斉還元反応は、例えば上記の如く
して製した不斉還元試薬含有液をそのまま用い、これに
ケトン類化合物を添加して、もしくは適当な反応溶媒に
溶媒して加えて反応させることにより実施することがで
きる。 反応溶媒としては前記エーテル系溶媒が適当である。反
応は冷時乃至温時にてもスムースに進行し、それぞれ対
応する光学活性アルコール類化合物を不斉収率約5〜6
2%で得ることができる。本発明方法によれば、たとえ
ばアセトフェノン・メチルn−アミルケトンや一般式(
但し、Rは2−もしくは4ーベンジルオキシ基又は2ー
メトキシ基、RIはアミノ基の保護基を表わす)等で示
されるケトン類化合物をそれぞれ対応する光学活性アル
コール類化合物に還元することができる。 特に、上記一般式で示される化合物より得られる光学活
性アルコール類化合物から、アミノ基、水酸基等の保護
基を除去して得られる下記一般式(但し、R2は2一も
しくは4ーヒドロキシ基又は2−メトキシ基を表わす)
で示される光学活性化合物は、秀れた強心作用もしくは
血糖降下作用を有する有用な医薬化合物である。 尚、本発明において、光学活性Q−アミノ酸1モルとソ
ジゥムボロヒドリド1モルとを反応させて得られる不斉
還元試薬は、下記〔1〕又は
性Q−アミノ酸1モルとソジウムボロヒドリド1モルと
の反応物を不斉還元試薬として用い、ケトン類化合物を
光学活性アルコール類化合物に還元する方法に関する。 従来、ソジゥムボロヒドリドはケトン類化合物を還元し
てアルコール類化合物を製するのに繁用されているマイ
ルドで秀れた還元剤として知られている。また、本発明
等は先にソジウムボロヒドリド1モルと有機カルボン酸
1〜3モルとを反応させて得られる化合物がソジウムボ
ロヒドリドより還元力の強い還元剤であることを見出し
た(特顔昭50−111042号:テトラヘドロン・レ
ターズ.763頁、2875頁(1976)〕。一方、
最近ルイス酸の存在下、光学活性Q−アミノ酸ェステル
.ボラン(所謂アミノボランコンプレックス)を不斉還
元試薬として用いるケトン類化合物の光学活性アルコー
ル類化合物への還元方法も報告されている。〔テトラヘ
ドロン・レターズ、295頁(1976)〕。しかし、
この方法は、不斉還元試薬の原料である光学活性Q−ア
ミノ酸ェステルを得るためには当該アミノ酸をェステル
化しなければならず、また、該試薬を製するのに有毒な
ジボランを取扱う等で、簡便な方法とはいい難い。しか
も、この方法では不斉収率が14%〜22%とかなり低
く、充分満足できるものではなかった。本発明者等は、
鋭意研究の結果、光学活性Q−アミノ酸1モルとソジウ
ムボロヒドリド1モルとの反応生成物を不斉還元試薬と
して用いれば、ケトン類化合物を対応する光学活性アル
コール類化合物に還元し得ることを見出し、特に、光学
活性Qーアミノ酸として光学活性プロリンを用いた場合
には驚くことに不斉収率62%で光学活性体を製しうろ
ことを見出した。 本発明はカルボキシル基が遊離で、かつアミ/基をQ位
に含む有機カルボン酸である光学活性Qーアミ/酸1モ
ルとソジウムボロヒドリド1モルとの反応生成物を不斉
還元試薬とし、これを用いてケトン類化合物を光学活性
アルコール類化合物へ還元する方法である。 この特長とするところは、還元反応の実施に際し、反応
容器中で適当なアミノ酸とソジゥムボロヒドリドとを反
応させて不斉還元試薬を生成せしめ、これを分離するこ
となくそのまま不斉還元試薬として使用できる簡便な方
法であることである。以下、本発明方法を詳しく説明す
る。 まず、不斉還元試薬の調製であるが、適当な溶媒中で光
学活性Q−アミノ酸1モルとソジウムボロヒドリド1モ
ルとを反応させることにより製することができる。 使用できる光学活性Q−アミノ酸の種類には制限はない
が、例えば、バリン、ロイシン、イソロイシン、フエニ
ルアラニン、プロリン等の各光学活性体を使用するのが
好ましい。反応溶媒としては、例えばジェチルェーテル
、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグラィム等の
エーテル系溶媒が好都合である。反応は室温にてもスム
ースに進行し、それぞれ対応する不斉還元試薬を与える
。その際、計算量よりやや過剰の水素ガスを発生するこ
とが多い。また、本試薬のうち、不斉収率の点よりみて
光学活性プロリン1モルとソジウムポロヒドリド1モル
との反応によって得られる不斉還元試薬が最も秀れたも
のである。次いで、不斉還元反応は、例えば上記の如く
して製した不斉還元試薬含有液をそのまま用い、これに
ケトン類化合物を添加して、もしくは適当な反応溶媒に
溶媒して加えて反応させることにより実施することがで
きる。 反応溶媒としては前記エーテル系溶媒が適当である。反
応は冷時乃至温時にてもスムースに進行し、それぞれ対
応する光学活性アルコール類化合物を不斉収率約5〜6
2%で得ることができる。本発明方法によれば、たとえ
ばアセトフェノン・メチルn−アミルケトンや一般式(
但し、Rは2−もしくは4ーベンジルオキシ基又は2ー
メトキシ基、RIはアミノ基の保護基を表わす)等で示
されるケトン類化合物をそれぞれ対応する光学活性アル
コール類化合物に還元することができる。 特に、上記一般式で示される化合物より得られる光学活
性アルコール類化合物から、アミノ基、水酸基等の保護
基を除去して得られる下記一般式(但し、R2は2一も
しくは4ーヒドロキシ基又は2−メトキシ基を表わす)
で示される光学活性化合物は、秀れた強心作用もしくは
血糖降下作用を有する有用な医薬化合物である。 尚、本発明において、光学活性Q−アミノ酸1モルとソ
ジゥムボロヒドリド1モルとを反応させて得られる不斉
還元試薬は、下記〔1〕又は
〔0〕の構造式で示される
化合物であると推定される。 (但し、R3、R4及びR6は光学活性Q−アミノ酸よ
り基を除いた残基を表わす〕 実施例 A 各種光学活性Qーアミノ酸を用いるァセトフェノンの不
斉還元【11Dーバリン2.93夕(25ミリモル)及
びソジウムボロヒドリド950雌(25ミリモル)を無
水テトラヒドロフラン(以下、単にTHFと略称する)
80机にけん濁し室温でかくはんする。 8時間で水素600の【(理論量:560の【)を発生
し、ほぼクリアー溶液となる。 そこえ、アセトフェノン3.09(25ミリモル)のT
HF5の【溶液を加え、更に室温で12時間かくはんし
て反応を終る。反応液に水を加えて過剰の試薬を分離後
、TEFを減圧下に留去し、残査を酢酸エチルで抽出す
る。抽出層を水洗、乾燥後、溶液を蟹去し、残査を蒸留
して、Qーメチルベンジルアルコールを無色液体として
2.3タ得る。bp.100〜10が○(20肋Hg)
,化学収率75.4%。本品のIR.TLCは標品のそ
れらと一致する。〔Q〕宵−0.80o(C=20.9
,メタノール),不斉収率1.8%〔但し、標品の〔Q
〕Dを−45.5o(メタノール)として計算〕‘21
〜‘71 {1’と同様にして実施し、第1表に示すとおりの結果
を得た。 (但し、不斉収率は純品Qーメチルベンジルアルコール
の〔Q〕oを十45.50もしくは一45.50として
計算した)。第 1 表 × :5Cで反応を実施 **:不斉還元試薬を2倍モル使用 ***:40Cで反応を実施 実施例 B Lープロリンを用いるケトン類化合物の不斉遠九00
L−プロリン11.5夕(0.1モル)、ソジウムポロ
ヒドリド3.8夕(0.1モル)及びTHF200の‘
より01と同様にして不斉還元試薬を調製し、そこへメ
チルイソブチルケトン10.0夕(0.1モル)のTH
F20の【溶液を加え、室温で11日間反応させる(原
料ケトン消矢)。 反応終了後、少量の水で過剰の試薬を分解し、エーテル
500私を加えて不溶物をロ去し、ロ液を乾燥する。溶
媒を蟹去し、残査を蒸留して無色液体6.76夕を得る
。本品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:
エーテル)で精製して、4−メチル−2ーベンタノール
を無色液体として6.7#得る。化学収率66%。本品
のIRは標品のIRと一致する。〔Q〕蜜十3.斑o(
C=41.18、メタノール)、不斉収率17.69%
〔但し、標品の〔Q〕oを十20.が(メタノール)と
して計算〕(11)Lープロリン5.75夕、ソジウム
ボロヒドリド1.9夕、メチルnーアミルケトン5.7
夕及びTHF205の【より【10と同様にして実施し
(但し、反応時間は12餌時間)、2ーヘプタノールを
無色液体として3.86タ得る。 化学収率66.6%。本品のIRは標品のIRと一致す
る。〔Q〕色2十1.656o(C=34.29、メタ
ノール)、不斉収率15.77%〔但し、標品の〔Q〕
。 を十10.5o(メタノール)として計算〕(12)L
ープロリン2.875夕、ソジウムボロヒドリド950
のo、プロピオフェノン3.35夕及びTHF50の【
よりmと同様にして実施し(但し、反応時間は24餌時
間)、Qーエチルベンジル‐アルコールを無色液体とし
て3.15タ得る。bp.93〜94qo(10肋Hg
),化学収率92.6%、本品のTLC,IRは際品の
それらと一致する。〔Q〕啓一11.24o(C=30
.0,メタノール)、不斉収率49.9%〔但し、標品
の〔Q〕oを−22.50として計算〕(13)‘a}
2ーベンジルオキシ−Q一(3,4−ジメトキシフエ
ネチルアミノ)アセトフエノン塩酸塩1.2夕(0.0
027モル)をクロロホルム50の‘にとかし、かくは
ん下に飽和重そう水50の‘、次いでペンジルオキシカ
ルボニルクロリド460のoのクロロホルム5の【溶液
を加え、室温で2時間かくはんする。 ク。ロホルム層を分取し、水洗、乾燥後溶媒を留去して
、粗製の2−ペンジルオキシ−Q−(Nーベソジルオキ
シカルボニルー3,4−ジメトキシフヱネチルアミノ)
アセトフェノンを液体として1.4夕を得る。収率95
.6%。IRレ拝も(弧‐1):1700 NEssm/e:539(M+) 【b’本品1.4夕のTHF20机上溶液を、不斉還元
試薬〔Lープロリン1.55夕(0.0135モル)、
ソジウムボロヒドリド513の9(0.0135モル)
及びTHF15の【より調製〕に加え、40午○で48
時間かくはんする。 反応後、水を加え、THFを減圧留去し、残査を酢酸エ
チルで抽出する。 抽出層を水洗、乾燥後溶媒を留去して、粗製の2ーベン
ジルオキシ−Q−(N−ペンジルオキシカルボニル一3
,4ージメトキシフエネチルアミノメチル)ペンジルア
ルコールを液体として1.4多得る。収量:定量的。本
品のIRは際品のIRと一致する。NEssm/e:5
41(M十) 〔Q〕啓一17.10(C=6‐4 メタノール){c
ー 本品1.4夕、10%パラジウム・カーボン500
の9及びメタノール40の【の混合物を水素気流中常温
常圧でしんとうする。 1即時間後、触媒をロ去し、残査に塩化水素含有エーテ
ルを加え、よくかくはん後エーテルを減圧蟹去し、残査
をメタノール・エーテル濠液より再結晶して、2−ヒド
ロキシーQ一(3,4−ジメトキシフエネチルアミノメ
チル)ペンジルアルコール塩酸塩を無色結晶として30
0の2得る。 mp.118〜119℃、化学収率33%。本品のIR
,TLCは標品のそれらと一致する。〔Q〕色2−13
80(C=・,メタノ−ル),不斉収率〔‘b’,‘c
}両工程の通算〕25.6%〔但し、標品の〔Q〕oを
−54oとして計算〕(1心【aー L−プロリン57
5雌(5ミリモル)、ソジウムポロヒドリド190の夕
(5ミリモル)及びTHFIO叫より調製した不斉還元
試薬に、4ーベンジルオキシーQ−(N−ペンジルオキ
シカルボニル−3,4ージメトキシフエネチルアミノ)
アセトフエノン2.7夕(5ミリモル)〔(13)の{
a)と同様にして製した。 mp.100〜10100〕を添加して7日間室温でか
くはんする。反応後、(13)の{b)と同様に処理し
て、粗製の4ーベンジルオキシ−Q−(Nーベンジルオ
キシカルボニル−3,4−ジメトキシフエネチルアミノ
メチル)ペンジルアルコールを液体として2.7タ得る
。 収量:定量的。本品のIR,TLCは標品のそれらと一
致する。〔Q〕客+9‐040(C=9‐& メタノー
ル)‘b} 本品総0のc、10%パラジウム・カーボ
ン250桝及びメタノール20の‘より(13)の‘c
’と同様に処理して、4−ヒドロキシ−Q一(3,4−
ジメトキシフエネチルフミ/メチル)ペンジルアルコー
ル塩酸塩を無色結晶として35moを得る。 mp.135〜140午○、化学収率80%。本品のI
R.TLCは標品のそれらと一致する。〔Q〕色4一2
4.6o(C=1,メタノール),不斉収率〔‘a’,
‘b}両工程の通算〕62%〔但し、標品の〔Q〕oを
−3がとして計算〕(15)【a’ Q−クロロ−2−
〆トキシアセトフヱノン1.85夕(0.01モル)の
塩化メチレン3の【溶液に、3,4−ジメトキシフェネ
チルアミン5.43夕(0.03モル)の塩化メチレン
2のと溶液を加え、次いで溶媒を減圧蟹去する。残査を
塩化メチレンにとかし、10%塩酸で洗浄して原料アミ
ンを除き、塩化メチレン層を水洗、乾燥後溶媒を留去し
、残査をメタノール・エーテル涙液から再結晶して、2
ーメトキシ−q一(3,4−ジメトキシフエネチルアミ
ノ)アセトフェノン塩酸塩を無色リン片状晶として1.
3夕を得る。 mp.195〜197.y0、収率35.6%。‘b}
本品1.14夕(3.14ミリモル)及びペンジルオ
キシカルボニルクロリド540の9(3.14ミリモル
)より(13)の(aーと同様にして、2ーメトキシ−
Q−(Nーベンジルオキシカルボニル−3,4ージメト
キシフエネチルアミノ)アセトフェノンを液体として1
.4タ得る。 収率96.6%。IRレ雌凶(伽‐1):1700 Nbssm/e:463(M+) {c} 本品1.4夕のTHFIO似溶液を、不斉還元
試薬〔L−プロリン722のo(6.28ミリモル)、
ソジウムポロヒドリド2斑の3(6.28ミリモル)及
びTHF20奴より調製〕に加え、35℃で40時間か
くはんする。 反応後、(13)の‘b}と同様に処理して、粗製の2
ーメトキシ−Q−(N−ペンジルオキシカルボニル一3
,4−ジメトキシフエネチルアミノメチル)ペンジルア
ルコールを液体として1.4タ得る。 収量:定量的。本品のIRは標品のIRと一致する。N
Essm/e:465(M十) 〔Q〕色2−6.17o(C=10.18,メタノール
)‘dー 本品1.3夕,10%パラジウム・カーボン
500の9及びメタノール50の‘より(13)の‘c
}と同様に処理して、2−メトキシーQ−(3,4−ジ
メトキシフエネチルアミノメチル)ペンジルアルコール
塩酸塩を無色結晶として970の9得る。
化合物であると推定される。 (但し、R3、R4及びR6は光学活性Q−アミノ酸よ
り基を除いた残基を表わす〕 実施例 A 各種光学活性Qーアミノ酸を用いるァセトフェノンの不
斉還元【11Dーバリン2.93夕(25ミリモル)及
びソジウムボロヒドリド950雌(25ミリモル)を無
水テトラヒドロフラン(以下、単にTHFと略称する)
80机にけん濁し室温でかくはんする。 8時間で水素600の【(理論量:560の【)を発生
し、ほぼクリアー溶液となる。 そこえ、アセトフェノン3.09(25ミリモル)のT
HF5の【溶液を加え、更に室温で12時間かくはんし
て反応を終る。反応液に水を加えて過剰の試薬を分離後
、TEFを減圧下に留去し、残査を酢酸エチルで抽出す
る。抽出層を水洗、乾燥後、溶液を蟹去し、残査を蒸留
して、Qーメチルベンジルアルコールを無色液体として
2.3タ得る。bp.100〜10が○(20肋Hg)
,化学収率75.4%。本品のIR.TLCは標品のそ
れらと一致する。〔Q〕宵−0.80o(C=20.9
,メタノール),不斉収率1.8%〔但し、標品の〔Q
〕Dを−45.5o(メタノール)として計算〕‘21
〜‘71 {1’と同様にして実施し、第1表に示すとおりの結果
を得た。 (但し、不斉収率は純品Qーメチルベンジルアルコール
の〔Q〕oを十45.50もしくは一45.50として
計算した)。第 1 表 × :5Cで反応を実施 **:不斉還元試薬を2倍モル使用 ***:40Cで反応を実施 実施例 B Lープロリンを用いるケトン類化合物の不斉遠九00
L−プロリン11.5夕(0.1モル)、ソジウムポロ
ヒドリド3.8夕(0.1モル)及びTHF200の‘
より01と同様にして不斉還元試薬を調製し、そこへメ
チルイソブチルケトン10.0夕(0.1モル)のTH
F20の【溶液を加え、室温で11日間反応させる(原
料ケトン消矢)。 反応終了後、少量の水で過剰の試薬を分解し、エーテル
500私を加えて不溶物をロ去し、ロ液を乾燥する。溶
媒を蟹去し、残査を蒸留して無色液体6.76夕を得る
。本品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:
エーテル)で精製して、4−メチル−2ーベンタノール
を無色液体として6.7#得る。化学収率66%。本品
のIRは標品のIRと一致する。〔Q〕蜜十3.斑o(
C=41.18、メタノール)、不斉収率17.69%
〔但し、標品の〔Q〕oを十20.が(メタノール)と
して計算〕(11)Lープロリン5.75夕、ソジウム
ボロヒドリド1.9夕、メチルnーアミルケトン5.7
夕及びTHF205の【より【10と同様にして実施し
(但し、反応時間は12餌時間)、2ーヘプタノールを
無色液体として3.86タ得る。 化学収率66.6%。本品のIRは標品のIRと一致す
る。〔Q〕色2十1.656o(C=34.29、メタ
ノール)、不斉収率15.77%〔但し、標品の〔Q〕
。 を十10.5o(メタノール)として計算〕(12)L
ープロリン2.875夕、ソジウムボロヒドリド950
のo、プロピオフェノン3.35夕及びTHF50の【
よりmと同様にして実施し(但し、反応時間は24餌時
間)、Qーエチルベンジル‐アルコールを無色液体とし
て3.15タ得る。bp.93〜94qo(10肋Hg
),化学収率92.6%、本品のTLC,IRは際品の
それらと一致する。〔Q〕啓一11.24o(C=30
.0,メタノール)、不斉収率49.9%〔但し、標品
の〔Q〕oを−22.50として計算〕(13)‘a}
2ーベンジルオキシ−Q一(3,4−ジメトキシフエ
ネチルアミノ)アセトフエノン塩酸塩1.2夕(0.0
027モル)をクロロホルム50の‘にとかし、かくは
ん下に飽和重そう水50の‘、次いでペンジルオキシカ
ルボニルクロリド460のoのクロロホルム5の【溶液
を加え、室温で2時間かくはんする。 ク。ロホルム層を分取し、水洗、乾燥後溶媒を留去して
、粗製の2−ペンジルオキシ−Q−(Nーベソジルオキ
シカルボニルー3,4−ジメトキシフヱネチルアミノ)
アセトフェノンを液体として1.4夕を得る。収率95
.6%。IRレ拝も(弧‐1):1700 NEssm/e:539(M+) 【b’本品1.4夕のTHF20机上溶液を、不斉還元
試薬〔Lープロリン1.55夕(0.0135モル)、
ソジウムボロヒドリド513の9(0.0135モル)
及びTHF15の【より調製〕に加え、40午○で48
時間かくはんする。 反応後、水を加え、THFを減圧留去し、残査を酢酸エ
チルで抽出する。 抽出層を水洗、乾燥後溶媒を留去して、粗製の2ーベン
ジルオキシ−Q−(N−ペンジルオキシカルボニル一3
,4ージメトキシフエネチルアミノメチル)ペンジルア
ルコールを液体として1.4多得る。収量:定量的。本
品のIRは際品のIRと一致する。NEssm/e:5
41(M十) 〔Q〕啓一17.10(C=6‐4 メタノール){c
ー 本品1.4夕、10%パラジウム・カーボン500
の9及びメタノール40の【の混合物を水素気流中常温
常圧でしんとうする。 1即時間後、触媒をロ去し、残査に塩化水素含有エーテ
ルを加え、よくかくはん後エーテルを減圧蟹去し、残査
をメタノール・エーテル濠液より再結晶して、2−ヒド
ロキシーQ一(3,4−ジメトキシフエネチルアミノメ
チル)ペンジルアルコール塩酸塩を無色結晶として30
0の2得る。 mp.118〜119℃、化学収率33%。本品のIR
,TLCは標品のそれらと一致する。〔Q〕色2−13
80(C=・,メタノ−ル),不斉収率〔‘b’,‘c
}両工程の通算〕25.6%〔但し、標品の〔Q〕oを
−54oとして計算〕(1心【aー L−プロリン57
5雌(5ミリモル)、ソジウムポロヒドリド190の夕
(5ミリモル)及びTHFIO叫より調製した不斉還元
試薬に、4ーベンジルオキシーQ−(N−ペンジルオキ
シカルボニル−3,4ージメトキシフエネチルアミノ)
アセトフエノン2.7夕(5ミリモル)〔(13)の{
a)と同様にして製した。 mp.100〜10100〕を添加して7日間室温でか
くはんする。反応後、(13)の{b)と同様に処理し
て、粗製の4ーベンジルオキシ−Q−(Nーベンジルオ
キシカルボニル−3,4−ジメトキシフエネチルアミノ
メチル)ペンジルアルコールを液体として2.7タ得る
。 収量:定量的。本品のIR,TLCは標品のそれらと一
致する。〔Q〕客+9‐040(C=9‐& メタノー
ル)‘b} 本品総0のc、10%パラジウム・カーボ
ン250桝及びメタノール20の‘より(13)の‘c
’と同様に処理して、4−ヒドロキシ−Q一(3,4−
ジメトキシフエネチルフミ/メチル)ペンジルアルコー
ル塩酸塩を無色結晶として35moを得る。 mp.135〜140午○、化学収率80%。本品のI
R.TLCは標品のそれらと一致する。〔Q〕色4一2
4.6o(C=1,メタノール),不斉収率〔‘a’,
‘b}両工程の通算〕62%〔但し、標品の〔Q〕oを
−3がとして計算〕(15)【a’ Q−クロロ−2−
〆トキシアセトフヱノン1.85夕(0.01モル)の
塩化メチレン3の【溶液に、3,4−ジメトキシフェネ
チルアミン5.43夕(0.03モル)の塩化メチレン
2のと溶液を加え、次いで溶媒を減圧蟹去する。残査を
塩化メチレンにとかし、10%塩酸で洗浄して原料アミ
ンを除き、塩化メチレン層を水洗、乾燥後溶媒を留去し
、残査をメタノール・エーテル涙液から再結晶して、2
ーメトキシ−q一(3,4−ジメトキシフエネチルアミ
ノ)アセトフェノン塩酸塩を無色リン片状晶として1.
3夕を得る。 mp.195〜197.y0、収率35.6%。‘b}
本品1.14夕(3.14ミリモル)及びペンジルオ
キシカルボニルクロリド540の9(3.14ミリモル
)より(13)の(aーと同様にして、2ーメトキシ−
Q−(Nーベンジルオキシカルボニル−3,4ージメト
キシフエネチルアミノ)アセトフェノンを液体として1
.4タ得る。 収率96.6%。IRレ雌凶(伽‐1):1700 Nbssm/e:463(M+) {c} 本品1.4夕のTHFIO似溶液を、不斉還元
試薬〔L−プロリン722のo(6.28ミリモル)、
ソジウムポロヒドリド2斑の3(6.28ミリモル)及
びTHF20奴より調製〕に加え、35℃で40時間か
くはんする。 反応後、(13)の‘b}と同様に処理して、粗製の2
ーメトキシ−Q−(N−ペンジルオキシカルボニル一3
,4−ジメトキシフエネチルアミノメチル)ペンジルア
ルコールを液体として1.4タ得る。 収量:定量的。本品のIRは標品のIRと一致する。N
Essm/e:465(M十) 〔Q〕色2−6.17o(C=10.18,メタノール
)‘dー 本品1.3夕,10%パラジウム・カーボン
500の9及びメタノール50の‘より(13)の‘c
}と同様に処理して、2−メトキシーQ−(3,4−ジ
メトキシフエネチルアミノメチル)ペンジルアルコール
塩酸塩を無色結晶として970の9得る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ケトン類化合物を光学活性α−アミノ酸1モルとソ
ジウムボロヒドリド1モルとの反応生成物で還元し、光
学活性アルコール類化合物を製することを特徴とする新
規不斉還元方法。 2 光学活性α−アミノ酸がL−またはD−プロリンで
ある特許請求の範囲第1項記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2046477A JPS6034523B2 (ja) | 1977-02-25 | 1977-02-25 | 新規不斉還元方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2046477A JPS6034523B2 (ja) | 1977-02-25 | 1977-02-25 | 新規不斉還元方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53105401A JPS53105401A (en) | 1978-09-13 |
JPS6034523B2 true JPS6034523B2 (ja) | 1985-08-09 |
Family
ID=12027800
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2046477A Expired JPS6034523B2 (ja) | 1977-02-25 | 1977-02-25 | 新規不斉還元方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6034523B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2646521B2 (ja) * | 1992-01-10 | 1997-08-27 | 田辺製薬株式会社 | 不斉還元法による光学活性ベンゾチアゼピン類の製法 |
-
1977
- 1977-02-25 JP JP2046477A patent/JPS6034523B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53105401A (en) | 1978-09-13 |
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