JPS6033229B2 - 壁面平型オ−プンシヨ−ケ−ス - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は庫外外気の保有する高いェンタルピを利用し
て除霜を行ういわゆる空気式除霜方式を採用した冷凍，
冷蔵仕様の壁面平型オープンショーケースに関する。

保冷運転の経過に伴って冷却器の表面に付着する霜の除
霜手段として、周知のヒータ除霜方式，ホットガス除霜
方式に代えて消費電力が少なくて済む省エネルギ化指向
の空気式除霜方式が最近注目されつつある。

かかる空気式除霜方式は庫外外気の保有する高いヱンタ
ルピを利用し、冷却器の運転を停止した状態で外気を冷
却器へ強制的に送り込むことにより除霜に必要な熱量を
与えて除霜する方式である。ところで上記の空気式除霜
方式をオープンショーケースへ採用するに当つては次記
の各要件を満足させることが望まれる。

すなわち本来のオープンショーケ−スの構成をできるだ
けものまま生かして大幅な構造変更を加えることないこ
庫外の外気を効率よく冷却器へ送り込めるようにするこ
と。また保袷運転時には庫内循環通風ダクトを通じて冷
気を庫内側でクロ−ズドループ式に楯還通風させるのに
対し、除霜運転時には庫外より吸込んだ外気を冷却器へ
送り込んで除霜を行った後に再循還させることなくその
まま庫外へ排出するようオープンループ式に外気通風を
行わせること。更には除霜運転中にもできるかぎり商品
の品温上昇を抑えるよう配慮することなどである。しか
もオープンショーケースは多段型と平型、また同じ平型
でも両面平型と壁面平型、更には同じ壁面平型でもェア
カーテンの背面吹出式と前面吹出式など、タイプの相違
によってオープンショーケース自身の構造が異なること
から、前述した各要件を満たして空気式除霜を行うため
の外気通風方式も自ずとオープンショーケースのタイプ
ごとに異なるものになる。本発明は空気式除霜方式を採
用する壁面平型オープンショーケースに関し、特に前述
した各要件を十分に満足できる保冷性能および除霜性能
の高い新規な壁面平型オープンショーケースを得ること
を目的としてなされたものである。

以下本発明を実施例に基づき詳述する。

第１図において、１は壁面平型ケース本体の外箱、２は
内箱、３はケース本体の背面側上部に構成されているカ
ウンタテーフル、４は前面側のフロントパネルである。

ケース本体内には外箱１と内箱２との間に内箱２をとり
まいて冷却器５および庫内ファン６を内蔵した庫内循環
通風ダクト７が形成されており、かつダクト７のエアカ
ーテン吹出口８および吸込口９がケース本体の上面開口
部の背面側および前面側に開□されている。ここまでは
従来一般の壁面平型オープンショーケースと同じであり
、保袷運転に際して冷却器５および庫内ファン６を運転
することにより、実線矢印のようにダクト内の通風途中
で冷却器５との熱交換により冷やされた冷気がエアカー
テン吹出口８から吸込口９へ向けてケース本体の上面閉
口部に背面吹出式に冷気ェアカーテンＡを吹出し形成し
、内箱２に陳列した商品を保冷することは周知の通りで
ある。上記の基本構成に加えて本発明により、まずケー
ス本体の前面側には外箱１とフロントパネル４との間の
空間内に下部閉口端を床面に近い外気中に開□し、上部
閉口端を前記エアカーテン吸込口９の中に臨ませて外気
通風ダクト１０が形成されており、ここに第１の庫外フ
ァン１１を内蔵設置している。

更にケース本体の背面側上部に備えてある壁面平型ケー
ス特有のカウンターテーブル３を中空構造の風月同とし
て構成し、かつその上面、および先記のエアカーテン吹
出口８に並ぶ前面にそれぞれ外気通風口を閉口するとと
もに、風月同内には第２の塵外ファン１２が収納設置さ
れている。なお１３，１４はエアカーテン吹出口８，カ
ウンタテープル３の前面口に装着したハニカム整流体で
ある。また各ファン６，１１，１２は後述する各種除霜
運転方式の選び方によって送風方向が選定され、更に必
要によっては可逆転式ファンが採用される。この場合に
運転動作の説明上、各ファンは白矢印の送風の向きを「
正転」、黒矢印の送風の向きを「逆転」と規定する。次
に上記構成における保冷並びに除霜運転の動作について
述べる。

この場合に庫内ファン６，第１庫外ファン１１および第
２庫外ファン１２相互の運転の向きの選択組合わせによ
り、その運転形態が第２図のタイムチャートに示すよう
に１〜Ｗの四つの運転方式に分けられる。なお図中の斜
線部分は運転状態であることを示し、（正）は「正転」
、（逆）は「逆転」運転を表している。なお保冷運転時
には各運転方式とも庫内ファン６は冷気ェアカーテンＡ
を背面吹出しさせるために「正転一連転される。以下運
転方式１〜Ｗを個々に説明する。運転方式１；この方式
では保冷運転から除霜運転に切換わると、第１および第
２庫外ファン１１，１２が「正転一連転する。

・したがって庫外の外気は外気ダクト１０→エアカーテ
ン吸込口９→庫内循環通風ダクト７→庫内ファン６→冷
却器５→エアカーテン吹出口８を経由してケース本体の
上面閉口部へ前方に向けて吹出し、別にカウンタテーブ
ル３を経て前方へ吹出す外気流と混合して外気ェァカー
テンを形成しつつケース本体の前縁を乗り越えて店内へ
流出する。つまりェンタルピの高い庫外外気はオープン
ループ式に庫内ダクト７を強制通風し、この通風過程で
冷却器５へ除霜熱量を与えて除霜を行う。なおこの外気
通風過程ではエアカーテン吸込口９は外気ダクト１０を
通じて外気が押込まれて正圧に保たれているので、ェア
カ−テン吹出口８より吹出す除霜排気流が再び庫内ダク
ト７へ吸込まれることはない。またこの運転方式の特長
は除霜中にもケース本体の上面に外気ェアカーテンが吹
出し形成されるので、外気熱が内箱内へ侵入するのを阻
止して商品の品温上昇を良好に抑えることができる。更
に冷却器５との熱交換により低温化した除霜排気はカウ
ンタテーブル３を通じて吹出す外気流と混合して素早や
く店内外気温近くに温度が上昇回復するので、排出後庫
外前方を迂回して再び外気ダクト１．０へ吸込まれる際
にも除霜に必要な外気の保有熱量が確保し易くなる利点
がある。運転方式ロ；この方式の除霜運転は前記の運転
方式と同一である。

しかして保冷運転時には第２庫外ファン１２が「正転一
連転される。したがって庫内側を循還する冷気ェアカー
テンＡに加えて、その庫外側には外気ェアカーテンが吹
出し形成されることになり、外乱に対して冷気ェアカー
テソＡを保護し、熱しや断性能を高めることができる。
この結果保冷性能が向上し所要冷凍能力の低減化に寄与
できる効果が得られる。なお以下述べる運転方式ｍ，Ｗ
でも保冷運転時には同様に第２庫外ファン１２を「正転
一連転して保冷性能の向上化を図っている。．運転方式
ｍ；この方式では除霜運転に入ると、庫内ファン６およ
び第１庫外ファン１１が「逆転ぃ第２庫外ファン１２が
「正転一連転される。したがってカゥンタテーブル３を
通じて吹出した外気の一部ないし全風量が方式転換して
エアカーテン吹出口８より庫内ダクト７へ吸込まれ、冷
却器５→庫内ファン６→外気ダクト１０→第１庫外ファ
ン１１を経由してケース外へ排気される。すなわち前記
の運転方式１，ロと同様にオーブンループ式に外気が庫
内ダクト７に送風され、この送風過程で外気保有熱で除
霜を行う。しかもこの方式ではケース上方の店内外気を
吸込むので、床面近くに滞留している外気よりも空気温
度、つまりェンタルピの高い外気が得られ、それだけ運
転方式１，川こ較べて除霜効率を高めることができる。
運転方式Ｗ；この運転方式は運転方式０と較べて除霜時
に第２庫外ファン１２が「逆転一連転されることである
。

したがってエアカーテン吹出口８より吹出る除霜排気流
はカウンタテーブル３へ吸込まれた後に店内上方へ向け
て放流される。このことにより、エアカーテン吹出口８
より吹出る除霜排気流はケースの前面側上縁を乗り越え
た後に流下して直ちに外気ダクト１０へ吸込まれるショ
ートサーキット経路をとることがなくなるので、それだ
けフロントパネル前面の外気雰囲気温度が低下するのを
防ぎ、除霜効率の向上に寄与できる。以上述べたように
本発明は、ケース本体の前面側には一方の上部開ロ端を
庫内循環通風ダクトのエアカーテン吸込口に臨ませて庫
外ファン内蔵の外気通風ダクトを設けるとともに、壁面
平型ケース特有のカウンタテーブル自身を外気通風風胴
となしてここに庫外ファンを収設し、除霜に際して各フ
ァンの送風方向を選択的に組合わせて共同運転すること
により、冷却器を内蔵した庫内循環通風ダクトヘェンタ
ルピの高い外気をオープンループ式に強制通風するよう
にしたものである。

したがって壁面平型ケース本体の特有な基本構成を巧み
に生かして外気導風経路を構成し、除霜に際してェンタ
ルピの高い外気をオープンループ式に庫内循環通風ダク
トヘスムーズに通風させて効率の高い空気式除霜を行わ
せることができ、壁面平型オープンショーケースの省エ
ネルギ化促進に大いに寄与できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の構成を示す断面斜視図、第２図
は第１図の構成に基づく各種運転方式を表わす運転動作
のタイムチャートである。 １・・・・・・ケース本体の外箱、２・…・・内箱、３
・・・・・・カウンタテーブル、５・・・・・・冷却器
、６・・・・・・庫内ファン、７・…・・庫内循環通風
ダクト、８・・・・・・エアカーテン吹出口、９・・・
・・・エアカーテン吸込口、１０・・・・・・外気通風
ダクト、１１・・・・・・第１庫外ファン、１２・・・
・・・第２庫外ファン、Ａ・・・・・・冷気ェアカーテ
ン。 矛１図 ガ２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 背面側上部にカウンタテーブルを備えた壁面平型ケ
   ース本体の外箱と内箱との間に冷却器および庫内フアン
   を内蔵した庫内循環通風ダクトを形成し、保冷運転に際
   してケース本体の上面開口部に背面吹出式にエアカーテ
   ン吹出口より吸込口へ向けて冷気エアカーテンを吹出し
   形成させる壁面平型オープンシヨーケースにおいて、前
   記エアカーテン吸込口に上部開口端を臨ませかつ下部開
   口端を外気中に開口した外気通風ダクトをケース本体の
   前面側に設けてここに第１の庫外フアンを設置するとと
   もに、ケース本体のカウンタテーブル自身をその上面お
   よび前面に外気通風口を開口した風胴としてここに第２
   の庫外フアンを収納設置し、除霜運転に際して各フアン
   の送風方向を組合わせて庫内フアンおよび第１，第２庫
   外フアンを運転することにより、庫内循環通風ダクトへ
   除霜熱源となる外気をオープンループ式に強制通風する
   ようにしたことを特徴とする壁面平型オープンシヨーケ
   ース。