JPS6033230B2 - 壁面平型オ−プンシヨ−ケ−ス - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は庫外外気の保有する高いェンタルピを利用し
て除霜を行ういわゆる空気式除霜方式を採用した冷凍，
冷蔵仕様の壁面平型オープンショーケースに関する。

保冷運転の経過に伴って冷却器の表面に付着する霜の除
霜手段として、周知のヒータ除霜方式，ホットガス除霜
方式に代えて消費電力が少なくて済む省エネルギ化指向
の空気式除霜方式が最近注目されつつある。

かかる空気式除霜方式は庫外外気の保有する高いェンタ
ルピを利用し、冷却器の運転を停止した状態で外気を冷
却器へ強制的に送り込むことにより除霜に必要な熱量を
与えて除霜する方式である。ところで上記の空気式除霜
方式をオープンショーケースへ採用するに当つては次記
の各要件を満足させることが望まれる。

すなわち本来のオープンショーケースの構成をできるだ
けそのまま生かして大幅な構造変更を加えることなしに
庫外の外気を効率よく冷却器へ送り込めるようにするこ
と。また保冷運転時には庫内循環通風ダクトを通じて冷
気を庫内側でクローズドループ式に循環通風させるのに
対し、除霜運転時には庫外より吸込んだ外気を冷却器へ
送り込んで除霜を行った後に再循環させることなくその
まま庫外へ排出するようオープンループ式に外気送風を
行わせることなどである。しかもオープンショーケース
は多段型と平型、また同じ平型でも両面平型と壁面平型
、更には同じ壁面平型でもェアカーテンの背面吹出式と
前面吹出式など、タイプの相違によってオープンショー
ケース自身の構造が異なることから、前述した各要件を
満たすように空気式除霜を行うための外気通風方式も自
ずとオープンショーケースのタイプごとに異なるものに
なる。本発明は空気式除霜方式を採用する壁面平型オー
プンショーケースに関し、特に前述した各要件を十分に
満足できる除霜性能の高い新規な壁面平型オープンショ
ーケースを得ることを目的としてなされたものである。

以下本発明を図示実施例に基づき詳述する。

第１図において、１は壁面平型ケース本体の外箱、２は
内箱、３はケース本体の背面側上部に構成されているカ
ウンタテーフル、４は前面側のフロントパネルである。
ケース本体内には外箱１と内箱２との間に内箱２をとり
まいて冷却器５および庫内ファン６を内蔵した庫内循環
通風ダクト７が形成されており、かつダクト７のエアカ
ーテン吹出口８および吸込口９がケース本体の上面開口
部の前面側および背面側に閉口されている。ここまでは
従来一般の壁面平型オープンショーケースと同じであり
、保冷運転に際して冷却器６および庫内ファン６を運転
することにより、実線矢印のようにダクト内の通風途中
で冷却器５との熱交換により冷やされた冷気がエアカー
テン吹出口８から吸込口９へ向けてケース本体の上面開
口部に前面吹出式に冷気ェアカーテンＡを吹出し形成し
、内箱２に陳列した商品を保冷することは周知の通りで
ある。上記の基本構成に加えて本発明により、まずケー
ス本体の前面側には外箱１とフロントパネル４との間の
空間内に下部関口端を床面に近い外気に閉口し、上部閉
口端を前記エアカーテン吹出口８へ臨ませて庫外側の外
気通風ダクト１０が形成されており、ここに第１の薄外
ファン１１が内蔵設置されている。

更にケース本体の背面側上部に上方へ突出して備えたカ
ウンタテーブル３は中空構造の風胴として構成され、か
つその上面にはパンチングによって多数の外気通風口を
関口し、他方の閉口端をエアカーテン吸込口９へ臨ませ
て庫外上方城とエアカーテン吸込口９との間を運通して
外気導風路を形成させるとともに、風胴内に第２の庫外
ファン１２を収納設置している。なお１３はエアカーテ
ン吹出口８に装備してハニカム整流体である。また第１
庫外ファン１１，第２庫外ファン１２は後述する除霜運
転方式の選び方によって送風方向が決定され、更に庫内
ファン６は必要により可逆転式ファンが用いられる。こ
の場合にファンの運転動作の説明上、各ファンは図示の
白矢印の送風方向を「正転」、黒矢印の送風方向を「逆
転」と規定する。次に上記礎成における保冷並びに除霜
運転動作を第２図イ，口に示した各運転方式のタイムチ
ャートについて説明する。

ここで斜線城はファンが運転していることを示し、（正
）は「正転」、（逆）は「逆転」運転状態を表わしてい
る。まず第２図のイの運転方式では、保冷運転時に庫内
ファン６を運転して庫内側で冷気を循遠通風している状
態から空気式除霜運転に切換わると、庫内ファン６をそ
のまま「正転」し続けるとともに、新たに第１および第
２庫外ファン１１と１２を共に「正転一連転させる。し
たがってカウンタテーブル３の上面閉口を通じて吸込ま
れた店内上方城の高温外気はカウンタテーブル３→エア
カーテン吸込口９→庫内循環通風ダクト７→冷却器５→
庫内ファン６→エアカーテン吹出口８→外気通風ダクト
１０→第１庫外ファン１１を経由してケース本体の前面
側の床面近くに排出され、このオープンループ式の外気
導風過程で外気が冷却器５に除霜熱量を与えて保冷運転
時に生じた霜を除霜する。また第２図口の運転式では、
保冷運転から除霜運転に切換わると庫内ファン６が「正
転」から「逆転」に切換わり、更に予め送風方向を逆転
方向に定めておいた第１および第２庫外ファン１１と１
２が新たに加わって共同運転する。したがって外気は第
２図イとは逆に外気ダクト１０より導入され、その上部
開□端より一旦吐出された後に方向転換してエアカーテ
ン吹出口８より庫内循環通風路７へ吸まれ、冷却器５へ
除霜熱量を与えた後に除霜排気流がカウンタテープル３
を経て店内上方へ排出される。以上述べたように本発明
は、ケース本体の前面側に庫内循環通風ダクトのエアカ
ーテン吹出口へ上部閉口端を臨ませて第１庫外ファン内
蔵の外気通風ダクトを設けるとともに、壁面平型ケース
特有のカウンタテーブル自身をエアカーテン吸込口と連
なる外気導風用の風胴と成してここに第２庫外ファンを
収納設置し、除霜に際して庫内ファンおよび第１，第２
庫外ファンの各送風方向を直列的に合わせて共同運転す
ることにより、冷却器を内蔵した庫内循環通風ダクトへ
外気をオープンループ式に強制通風するようにしたもの
である。

したがって壁面平型ケ−ス本体の特有な基本構成を巧み
に生かして外気導風経路を形成し、除霜に際してェンタ
ルピの高い外気をオープンループ式に庫内循環通風ダク
トヘスムーズに通風させて効率の高い空気式除霜を行わ
せることができ、壁面平型オープンショーケースの省エ
ネルギ化促進に大いに寄与できる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明実施例の構成を示す断面斜視図、第２図
イ，口は第１図の構成に基づく異なる除霜運転方式を示
す運転動作のタイムチャートである。 １・・・・・・ケース本体の外箱、２・・・・・・内箱
、３・…・・カウンタテーフル、５・・・・・・冷却器
、６・・・・・・庫内ファン、７・・・・・・庫内循環
通風ダクト、８・・・・・●エアカーテン吹出口、９・
・・・・・エアカーテン吸込口、１０・・・・・・外気
通風ダクト、１１・・・・・・第１庫外ファン、１２・
・・…第２庫外ファン、Ａ・・・…冷気ェアカーテン。 才１図矛２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 背面側上部にカウンタテーブルを備えた壁面平型ケ
   ース本体の外箱と内箱との間に冷却器および庫内フアン
   を内蔵した庫内循環通風ダクトを形成し、保冷運転に際
   してケース本体の上面開口部に前面吹出式にエアカーテ
   ン吹出口より吸込口へ向けて冷気エアカーテンを吹出し
   形成させる壁面平型オープンシヨーケースにおいて、前
   記エアカーテン吹出口に上部開口端を臨ませかつ下部開
   口端を外気中に開口した外気通風ダクトをケース本体の
   前面側に設けてここに第１の庫外フアンを設置するとと
   もに、ケース本体のカウンタテーブル自身をその上面が
   庫外に向けて開口しかつ他方開口端がエアカーテン吸込
   口に臨む中空構造の風胴としてここに第２の庫外フアン
   を収納設置し、除霜運転に際して各送風方向を直列的に
   合わせて庫内フアンおよび第１，第２庫外フアンを共同
   運転することにより、庫内循環通風ダクトへ除霜熱源と
   なる外気をオープンループ式に強制通風するようにした
   ことを特徴とする壁面平型オープンシヨーケース。