JPS6032744A - α,β−不飽和ケトンの製造法 - Google Patents

α,β−不飽和ケトンの製造法

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JPS6032744A
JPS6032744A JP58141489A JP14148983A JPS6032744A JP S6032744 A JPS6032744 A JP S6032744A JP 58141489 A JP58141489 A JP 58141489A JP 14148983 A JP14148983 A JP 14148983A JP S6032744 A JPS6032744 A JP S6032744A
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Hideaki Kataoka
英明 片岡
Toshiro Yamada
俊郎 山田
Kuniaki Goto
邦明 後藤
Jiro Tsuji
辻 二郎
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Zeon Corp
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Nippon Zeon Co Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はα、β−全β−ケトンの新規な製造法に関し、
さらに詳しくは、α−ジ置換−β−ケト酸エステルを出
発原料とするα、β−全β−ケトンの製造法に関する。
シクロベンテノン誘導体、シクロヘキセノン誘導体、シ
クロドブセノン誘導体などのごとき不飽和ケトン扛香料
、医薬、化学薬品などの分野で有用な化学物質である。
かかる不飽和ケトンの新規な合成法として、近時、α−
ジ置換−β−ケト酸エステルをパラジウム化合物とα1
m−アルキレンジ(ジ置換)ホスフィンとから本質的に
成る触媒で処理する方法が報告されている(ジャーナル
・オブ・ケミカル。
ソサイアテイー、19B2,104.5844−584
6 )。
而してこの報告によれば、この反応は配位子として前記
α、aJ−アルキレンジ(ジ置換)ホスフィンを用いる
場合にのみ起こる特異的反応とされ。
トリフェニルホスフィンのような汎用的な配位子を用い
る場合には別個の反応が起こると記載されている。
そのため、かかる従来技術では使用可能な配位子が特殊
な構造tもつ高価な化合物に制約されており、また触媒
の活性1反応の選択性1反応系内における触媒の安定性
の点でも必ずしも満足しうるものとは云えなかった。
そこで本発明者らはかかる従来技術の欠点を改良すべく
鋭意検肘會進めた結果、この反応は前記報告において必
須の触媒成分とされていたα、4&I−アルキレンジ(
ジ置換ンホスフイン會必ずしも必要としないこと、トリ
フェニルホスフィンのような単座配位子であっても特定
範囲内で用いると有効なこと及び反応t−特定な化合物
の存在下に実施すると触媒の活性及び安定性がさらに改
善されることを見い出し、本発明を完成するに到った〇
かくして本発明によれば、下記一般式[I]で表わされ
るα−ジ置換−β−ケト酸エステルをアリル化合物の存
在下に白金族金属化合物触媒と接触せしめること′に特
徴とする下記一般式〔且〕で表わされるα、β−不飽和
ケトンの製造法が提供されるO R,R4 (前記式中、R,は炭化水素残基、R8は炭素−炭素結
合金倉して結合する有機残基s R@ s R4s R
1、R,、R,及びR1は水素または炭化水素残基を表
わし、R1h R1h ”l −R4は鎖状であっても
またそれぞれが任意の組合せでs′t−形成していても
よいO)本発明においては、出発原料として前記一般式
[I]で表わされるα−ジ置換−β−ケト酸の了りル型
エステルが使用される。式中、R1はメチル基、エチル
基、プロピル基、ペンチル基などのごときアルキル基や
RいR,またはR4と結合してシクロペンタン域、シク
ロヘキサン環、ンクロドデカン濃などのごとき環全形成
しているアルキレン基金さし、RオはR8と同様のアル
キル基、アルキレン基を示すほかに隣接炭lA原子と辰
紮−炭素結合r介して結合するものであればアルコキシ
カルボニル基、アルケノ中ジカルボニル基、アルコ午ジ
アルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基などのご
とき極性基を有する有機残基でもよい。またR1及びR
1は水素またはR1と同様のアルキル基、アルキレン基
を意味し、さらにR,、R,、R,及びR6は水素また
はアルギル基を意味する0上記各置換基のうちR1b 
R1−”l及びR4はそれぞれが任意の組合せでMAY
形成してもよい0かかる化合物の具体的な例として、例
えば1−アルキル−2−オキソシフ四ベンメンカルボン
&。
1−アルケニル−2−オキソシクロペンメンカルボン酸
、1−アルギニル−2−オキソシクロペンメンカルボン
酸、1−アルキル−2−オキソシクロヘキサンカルボン
酸、1−アルケニル−2−オキソシクロヘキサンカルボ
ン酸、1−アルコキシカルボニルアルキル−2−オキソ
シクロヘキサンカルボン酸、1−アルケンキンカルボニ
ル−2−オキソシクロヘキサンカルボン酸、1−アルコ
キンアルキル−2−オキソシクロヘキサンカルボン酸%
 1−アルキル−2−オキソシクロドデカンカルボン酸
、1−アセチル−1−シクロペンタンカルボン酸、α−
ジアルキルアセト酢酸、α−ジアルキル−β−オキソノ
ナン酸などのどときα−ジ置換−β−ケト酸と、アリル
アルコール、メメリルアルコール、クロチルアルコール
、2−ペンテニルアルコール、2−エチル−2−ブチノ
ールなどのごときアリル型アルコールとのエステルが例
示される。
これらの化合物の合成は常法に従って行えばよ<、 例
、ttfl −ヘンチル−2−オキソシクロペンタンカ
ルボン酸アリルエステル全例にとると、アジピン酸ジア
リルエステルをディークマン縮合して2−オキソシクロ
ペンタンカルボン酸アリルに環化せしめたのち、ルーペ
ンチルブロマイドを炭酸カリウムの存在下に反応せしめ
る方法、2−ペンチルシクロペンタノンとクロル炭酸ア
リルffi反応せしめる方法などによって合成すること
ができる0 本発明においては、反応に際して白金族金属化合物触媒
が用いられる。ここで白金族金属化合物触媒とは、白金
族金属化合物そのものまたは白金族金属化合物と配位子
とから成るものをいう。
用いられる白金族金属化合物はパラジウム、白金、ロジ
ウム、イリジウム、ルテニウムの塩または錯体であり、
その具体例として1例えばトリス(ジベンジリデンアセ
トン)二パラジウム(0)、トリス(トリベンジリデン
アセチルアセトン)三パラジウム(ロ)、酢酸パラジウ
ム、プロピオン酸パラジウム、酪酸パラジウム、安息香
酸パラジウム。
パラジウムアセチルアセトナート、硝酸パラジウム、硫
酸パラジウム、塩化パラジウム、酢酸第一白金、白金ア
セチルアセトナートなどが挙けられる。これらの化合物
中、無機強酸塩を用いる場合には酢酸カリウム、ナトリ
ウムアルコラード、第三級アミンなどの塩基を共存させ
ることが望ましい0また白金族金属のなかではパラジウ
ムが反応性の面で好ましく、なかでも0価のオレフィン
錯体または二価の有機化合物を用いるのが好適である。
また用いられる配位子は配位原子として周期律表第V族
元素、すなわち窒素、リン、ヒ素またはアンチモンを有
する単座または多座の電子供与性化合物であり、その具
体例として、例えばピリジン、キノリン、トリメチルア
ミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、α、α′
−ジビリジ 。
tlo−フェナントロリン、N、 N、 N、’、 N
’−ナト2メチルエチレンジアミンなどの含脅素化合物
;トリエチルホスフィン、トリールーフチルホスフィン
、)!J−s−)’fシルホスフィン、トリフェニルホ
スフィン、トリー〇−)!Jルホスフイン。
)リール−ビフェニルホスフィン、トリー〇−メトキシ
フェニルホスフィン、フェニルジフェノ午ンホスフイン
、トリエチルホスファイト、トリー絡−プチルホスファ
イト、トリールーへキンルホスファイト、トリフェニル
ホスファイト、)ジ−0−トリルホスファイト、トリフ
ェニルチオホスファイト、α、β−エチレンジ(ジフェ
ニル)ホスフィン、α、β−エチレンジ(ジプチル)ホ
スフィン、αl r−プロピレンジ(ジフェニル)ホス
フィンなどのごとき含すン化合物;トリエチルヒ素、ト
リプチルヒ素、トリフェニルヒ素などのごとき含ヒ累化
合物;トリプロピルアンチモン。
トリフェニルアンチモンなどのごとき含アンチモン化合
物などが挙げられる。なかでも含窒素化合物及び含リン
化合物が反応の活性1選択性、経済性などの面で賞月さ
れる。
かかる配位子は触媒成分として必ずしも必須ではないが
、適量使用することによって触媒の安定性を大巾に向上
させることができる。配位子の使用量はその種類によっ
て必ずしも一定ではないが。
単座配位子の場合には通常金属化合物1モル当り2.5
モル以下、好ましく#10.1〜2モルであり。
また二連配位子の場合は通常15モル以下、好ましくは
0.1〜12モルである。
本発明における触媒の使用量は適宜選択されるが、通常
は原料100モル当り白金族金属化合物がa口1〜10
モル、好ましくはCL1〜5モルとなるような割合で使
用される0ま友白金族金属化合物と配位子は予め反応さ
せておいてもよいが。
通常は反応系中で各成分を接触せしめることにより触媒
が調製される。
本発明の反応は出発原料をアリル化合物の存在下に触媒
と接触せしめることにより下記反応式に従って進行する
R,R4 用iられるアリル化合物は分子中に少なくとも1つのア
リル型残基金有するエステルまたはエーテルであり、そ
の具体例として1例えば酢酸アリル、酢酸メタリル、酢
酸クロチル、酢酸2−ペンテニル、酢酸シンナミル、プ
ロピオン酸アリル、酪酸アリル、安息香酸アリル、炭酸
ジアリル、シュウ酸ジアリル、マロン酸ジアリル、コハ
ク酸ジアリル、アジピン酸ジアリル、フタル酸ジアリル
、メチルアリルエーテル、メチルメタリルエーテル。
メチルクロチルエーテル、エチルアリルエーテル、プロ
ピルアリルエーテル、メチルアリルエーテル、ジアリル
エーテル、フェニルアリルエーテルなどが例示され、な
かでも炭素数10以下の化合物が賞月される。
アリル化合物の使用割合は適宜選択されるが、通常は白
金族金属化合物1モル当り0.5モル以上、好ましくは
[L7〜2.0モルである。
かかるアリル化合物の添加方法は格別制限されるもので
はなく、例えば触媒の調製段階で添加する方法1反応全
開始する時点で添加する方法1反応の進行過程で添加す
る方法などを例示することができ、必要に応じて二度以
上に分割して添加することもできる0なかでも触媒の調
製段階から添加する方法が好ましい。
また反応に際して希釈剤を存在させることができ、その
具体例として、例えばアセトニトリル、プロピオニトリ
ル、ブチロニトリル、ベンゾニトリルなどのごときニト
リル類;ジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド
、ジメチルアセトアミド、ジエチルホルムアミド、H−
メチルピロリドンなどのごときアミド類;テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、ジブチルエーテル、エチレングリ
コールジメチルエーテルなどのごときエーテル類;アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンシ
クロヘキサノンなどのごときケトン類;酢酸メチル%酢
酸エチル、酢酸プロピル、プロピオン酸エチルなどのご
ときエステル類;エタノール、グロパノール% tar
−ブタノール、エチレンクリコール、ジエチレングリコ
ール七ノエチルエーテルなどのごときアルコール類:ジ
エチルスルホキシド、ジエチルスルホキシドなどのごと
きスルホキシド類;ルーヘキサン、シクロヘキサン、ベ
ンゼン、トルエン、キンレンナトのコトき炭化水素類な
どが例示され、なかでも非プロトン性極性溶剤、とくに
ニトリル類、アミド類、エーテル類、ケトン類、エステ
ル類が賞月される。
これらの希釈剤は通常、出発原料の濃度が1〜50重量
−となるような割合で使用され、その使用によって反応
の活性、選択性、触媒の安定性を向上させることができ
る。
またその他の反応条件は適宜選択しつるが1反応源度は
通常20C以上、好ましくは50〜150Cであり、反
応時間は通常5分〜10時間である。
反応終了後、反応液から常法に従って目的物全分離する
ことによって高純度のα、β−不飽和ケトンが得られる
。かかる不飽和ケトンは種々の有用な化合物の合成中間
体、とくに香料、医薬などの中間体として用いられる。
例えば本発明で合成される2−(2−シスペンテニル)
−2−シクロベンテン−1−オンに、マロン酸ジメチル
をマイケル付加したのち脱炭酸することにより香料とし
て有用なジャスモン酸メチル會容易に合成することがで
きる。
かくして本発明にぶれば、従来法に比較して反応系内に
おける触媒の安定性を改良することかでき、しかも高活
性かつ選択性よく目的とするα。
β−不飽和ケトンを製造することができる。
以下に実施例を挙げて本発明tさらに具体的に説明する
。なお、実施例及び比較例中における触媒の安定性につ
いては反応系内におけるパラジウムO沈澱発生状況ft
観察し1反応終了後嫌時間を経過しても沈澱を発生しな
いもの′kAとし、他方。
反応中から沈澱が発生し始めるものを11とし、その関
t−3段階で評価した。
実施例1 容器中に1−(2−ペンチニル)−2−オキソシクロペ
ンタンカルボン酸アリル 〇 ニトリル20モル、flパラジウム1003モル。
トリフェニルホスフィン0.0045モル及ヒ炭酸ジア
リル0.005モルを仕込み、室温で速やかに攪拌した
のち溶媒の沸点まで昇温しで還流下に原料の転化率かは
ゾioo優になるまで反応を行った。約3時間で反応が
終了したので、常法に従って生成物を減圧蒸留した結果
、2−(2−ペンチニル)−2−シクロペンテン−1−
オン(以下、popと称する)が88%の収率で得られ
た。なお、この化合物の同定は工R,NMR及びマスス
ペクトルを用いることによって行われた。また触媒の安
定性はAであった。
実施例2 アリル化合物の種類全第1表に示す化合物に変えること
以外は実施例1と同様にして転化率がはゾ100優にな
るまで実験全行った。結果を第1表に示す。
第 1 表 実施例6 l−(2−ペンチニル)−2−オキソンクロペンタンカ
ルボン酸アリル1モル、アセトニトリル20モル、酢酸
ハラジウムQ、01モル、α、β−エチレンジ(ジフェ
ニル)ホスフィン[101モル及び酢酸アリルQ、01
モルを仕込み、室温で速やかに攪拌したのち溶媒の沸点
まで昇温して還流下に60分間反応を行った。その結果
、POPの収率は75チであり、触媒の安定性はBであ
った。
=15− 比較例1 酢酸アリルを添加しないこと以外は実施例3と同様にし
て反応を行ったところ、papの収率は60%であり、
触媒の安定性はDであった。
実施例4 配位子として第2表に示す化合物を所定量使用すること
以外は実施例3と同様にして反応全行った。結果金策2
表に示す。
第2表 *慣例5 出発原料として第3表に示す化合物を用いること以外は
実施例3と同様にして実験を行った。結果を第3表に示
す。
16− 錯 ロ (イ) ロ 婆0+へト 閤 1 O=。
川 悩 O −1 国 田T:!tlllrI 川 口 。
b も “ 嶌 0 。 。:O 国 唖 糎 顎 ぽば 岬 11 1 1 国 。 川 疼 内 0 1 ばo=o は 罎 ば O岬 1 塚 。。 11 1 岬 1 国 ば 0=Q ヨo=oo 0=OOgl dl る る ・ 0 0 悶 実施例6 酢酸パラジウムに代えてパラジウムアセチルアセトナー
ト音用いること以外は実施例1に準じて反応を行ったと
ころ、実施例1とはゾ同等の結果が得られた。
実施例7 酢酸パラジウムに代えてトリス(ジベンジリデンアセト
ン)二パラジウムを用いること以外は実施例1に準じて
反応を行ったところ、実施例1とは望同等の結果が得ら
れた。
特許出願人 日本ゼオン株式会社 19− 254−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 t 一般式 CI) l l1l (式中、R3は炭化水素残基、RRは炭素−炭素結合を
    介して結合する有機残基、R,、R4,R,、”@ s
     R1及びR,は水Xまたは炭化水素残基上表わしs 
    RI 、”1 % ”a及びR4は鎖状であってもまた
    はそれぞれが任意の組合せで濃を形成していてもよい)
    で表わされるα−ジ置換−β−ケト酸エステルをアリル
    化合物の存在下に白金族金属化合物触媒と接触せしめる
    ことt−%徴とする一般式 [II) (式中、R1s RR−”a及びR4は前記と同じ)で
    表わされるα、β−全β−ケトンの製造法。
JP58141489A 1983-08-02 1983-08-02 α,β−不飽和ケトンの製造法 Granted JPS6032744A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58141489A JPS6032744A (ja) 1983-08-02 1983-08-02 α,β−不飽和ケトンの製造法
US06/636,379 US4575570A (en) 1983-08-02 1984-07-31 Process for producing alpha, beta-unsaturated ketones
DE8484109131T DE3463256D1 (en) 1983-08-02 1984-08-01 Process for producing alpha,beta-unsaturated ketones
EP84109131A EP0133548B1 (en) 1983-08-02 1984-08-01 Process for producing alpha,beta-unsaturated ketones

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