JPS6031340B2 - 乾式レジンフエルト用粉末フエノ−ル樹脂組成物 - Google Patents

乾式レジンフエルト用粉末フエノ−ル樹脂組成物

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JPS6031340B2
JPS6031340B2 JP56157464A JP15746481A JPS6031340B2 JP S6031340 B2 JPS6031340 B2 JP S6031340B2 JP 56157464 A JP56157464 A JP 56157464A JP 15746481 A JP15746481 A JP 15746481A JP S6031340 B2 JPS6031340 B2 JP S6031340B2
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幸雄 佐伯
尚光 井上
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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    • C08J3/00Processes of treating or compounding macromolecular substances
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は機織された繊維にフェノール樹脂を添加,混合
後,加熱して得られるレジンフェルトの製造工程におい
て、フェノール樹脂の硬化速度が早く、かつ加熱終了時
における搬送機のベルトとの離型性が良好な乾式レジン
フェルト用粉末フェノール樹脂組成物に関するものであ
る。
天然繊維または合成繊維を解織し、熱硬化性樹脂または
熱可塑性樹脂を混合して得られるフェルトは一般にレジ
ンフェルトと呼ばれている。
本願に関係する分野のレジンフェルトは通常繊維100
重量部に対し粉末フェノール樹脂10〜3の重量部を配
合し、その後熱風を吹きつけ温度130〜220ご○で
フェノール樹脂を硬化せしめ、あるいはプレ硬化し繊維
どうしを互いに結合せしめて得られる。このようにして
得られたレジンフェルトはキュアフヱルトとセミキユア
フエルトがある。キユアフエルトは結合剤として使用さ
れるフェノール樹脂が硬化しているため一般にそのまま
クッション材、吸音材または断熱材として使用される。
セミキュアフェルトは結合剤として使用されるフェノー
ル樹脂が未硬化であるためさらに加熱,加圧により後成
形し硬質の成形物とされ自動車の天井、ダッシュボード
などの基材として使用される。粉末状のフェノール樹脂
を用いてレジンフェルトを製造する際に使用される公知
の製造設備はたとえば特公昭44−4876号公報によ
り開示されている。一般に結合剤としてフェノール樹脂
が使用された場合フェルトを構成する繊維の凝集力が低
いので、フェノール樹脂の搬送ベルトのわずかな接着力
によりフェルトの加熱終了時点の搬送ベルトとの雛型が
悪化するという傾向がある。このようなフェルトの加熱
終了時の離型不良により、製造したフェルトはその表面
が剥ぎ取られるため外観、比重、強度が正常品に比べ著
しく低下し商品価値を矢つ。一方近年特に省エネルギー
を目的として加熱量が少なくてフェルトが生産できるこ
とすなわち硬化速度の早いフェノール樹脂が要望されて
いる。ノポラック型のフェノール樹脂の硬化速度を向上
する一般的な方法としてハイオルソノポラツク樹脂を使
用する方法、ノポラツク樹脂にサリチル酸などの芳香族
モノカルボン酸を添加する方法(特公昭36−2058
y号)あるいはノボラツク樹脂に二価の金属酸塩を添加
する方法(特公昭40−2671叫号)などが知られて
いる本発明者らはしジンフェルト製造工程にてレジンの
遠硬化と搬送ベルトからの雛型性を向上させることを鋭
意研究した結果、フェノール樹脂100重量部に対して
0.3〜5重量部の芳香族カルボン酸を含有しかつかさ
密度が0.29〜0.36タ′めである粉末フェノール
樹脂組成物を使用することによりきわめて遠硬化でかつ
雛型性のよいレジンフェルトが得られることを見出した
本発明において定義するノボラック型フェノール樹脂は
1種またはそれ以上のフェノール類と1種またはそれ以
上のアルデヒド系物質とを醗触媒を用いて反応させた熱
硬化性縮合生成物であり、通常硬化剤としてへキサメチ
レンテトラミン(以下、ヘキサミンという)を添加し、
このままあるし、は更に滑剤、充填剤などの添加剤を加
えて粉砕機で粉砕して得られたものである。
また固形レゾール型フェノール樹脂は1種またはそれ以
上のフヱノ−ル類と1種またはそれ以上のアルデヒド系
物質とをアルカリ触媒を用いて反応させた熱硬化性縮合
生成物で、このままあるいは更に滑剤、充填剤などの添
加物を加えて粉砕機で粉砕して得られたものである。こ
こでフェノール樹脂の原料として使用されるフェノール
類はフェノール,クレゾール,キシレノール,レゾルシ
ン,ハイドロキノン,/ぐラーt−プチルフェ/−ルな
どで、またアニリン,尿素,メラミン,カシューナット
シェルオイルなどの存在で変性ごせたものも使用できる
アルデヒド系物質はホルマリン,パラホルムアルデヒド
,アセトアルデヒド,フルフラールなどがある。また酸
触媒は硫酸,塩酸,リン酸などの無機酸またはギ酸,酢
酸,シュウ酸,パラトルェンスルホン酸などの有機酸の
単独または混合物が使用できる。またアルカリ触媒はナ
トリウム,カリウムなどのアルカリ金属の酸化物,水酸
化物または炭酸塩,カルシウム,マグネシウムなどのア
ルカリ士類金属の酸化物または、水酸化物または、アン
モニア,トリヱチルアミン,トリエタノールアミンなど
の含窒素化合物などの単独または混合物が使用できる。
本発明における芳香族カルボン酸は一般式R−A【−C
OO日式中R :水素原子,水酸基,ァルコキシ基,0
〜:フェニル基,フェニルアルケニル基,フェニル
アルキル基,で表わされるものである。
具体例としてはサリチル酸,メタオキシ安息香酸,パラ
オキシ安息香酸,フェニル酢酸,フェニルプロピオン酸
,桂皮タ酸,オルトメチルフェニル酢酸,メタメチルフ
ェニル酢酸,パラメチルフェニル酢酸である。これらの
芳香族カルボン酸の中で、パラオキシ安息香酸が好まし
い。一方、かさ密度とは物質の真比重、粒子の形状、粒
度などに関係する物性値である。
その測定方法は、本願の特許出願人が先に出願した特願
昭55−17028び号‘こ示された方法に基づく。一
般に市販されている粉末フェノール樹脂のかご密度は、
およそ0.1〜0.6タ′塊の範囲にある。これらの芳
香族カルボン酸のフェノール樹脂への配合量は、フェノ
ール樹脂10の重量部に対して0.3〜5重量部で、か
つ、かさ密度が0.29〜0.36夕/地という限定さ
れた条件において、フェノ−ル樹脂の硬化速度が遠く、
フェルトと搬送機ベルトとの離型性が特に良好となる。
本発明における糟剤は、通常の滑剤が使用できるが、ス
テアリン酸,ステアリン酸塩,ステアリン酸ェステル類
,パラフィン,ポリエチレンワックス,エチレンビスス
テアリン酸アミドなどが好ましい。
本発明には無機及び有機充填剤を配合しても良い。滑剤
の配合量はフェノール樹脂100重量部に対して0.5
〜3重量部であり、0.5重量部未満では離型の効果が
低く、3重量部をこえると製造したフェルトの強度が低
下する。つぎに本発明の実施例をあげてさらに説明する
が、これらによって本発明は限定されるものではない。
また各実施例および比較例に記載される「部」および「
%」は「重量部」および「重量%」を示す。製造例 1 還流冷却器および渡洋機付きの反応釜にフェ/ール10
0碇郭、37%ホルマリン69戊部および35%塩酸2
部を仕込み後、95〜100ooに4時間還流後、真空
下で約5時間脱水後、釜出しし、冷却して融点85o0
、水分0.3%の白色固体のノボラック型フェノール樹
脂を得た。
製造例 2 還流冷却器および損杵機付きの反応釜にフェノール10
0礎部、37%ホルマリン138碇部および25%水酸
化ナトリウム水溶液50部と25%アンモニア水15碇
邦を仕込み後、95〜10000にて30分間還流反応
後、真空下で約3時間脱水後釜出しし、急冷して融点7
800、水分0.8%の淡黄色固体のレゾール型樹脂を
得た。
実施例 1 製造例1のノボラック型フェノール樹脂100部、ヘキ
サミソ1疎部パラオキシ安息香酸2部およびステァリン
酸カルシウム1部を配合して粉砕機にて混合粉砕して、
かご密度が0.30夕/地であるノボラック型フェノー
ル樹脂粉末組成物を得た。
次に解繊した繊維10碇級こ対して、上記のノボラック
型フェノール樹脂粉末組成物2の郡を配合しフリース製
造機により厚みが約10肌のマット状のフリースを形成
した後、搬送機へ送り加熱炉において15000にて9
栃砂間加熱して厚みが3伽のセミキュアフェルトを得た
。この場合のレジンフェルトの鉄板への付着量を求めた
。次に各々のセミキュァフェルトをプレスに挿入し、熱
盤温度200℃、加圧力10k9/地、加圧時間が各々
30,6の砂間の各条件で加圧成形し比重が0.79〜
0.81、厚みが3.0〜3.2伽の成形フェルトを得
た。これらの成形フェルトから長さ20cM、幅5伽の
テストピースを採取し万能試験機にてスパン15弧、ク
ロスヘッド降下速度5仇舷/分にて曲げ試験を行ない、
破壊時の曲げ強さの平均値(n=10)を求めた。表1
にこれらのレジンフェルトの鉄板への付着量と成形フェ
ルトのテストピースの曲げ強さの平均値を示す。実施例
2〜3及び比較例 1〜6 実施例2および3さらに比較例1,2,3,4,5,お
よび6は実施例1と同様に表1の配合割合にて混合粉砕
し粉末樹脂組成物を得た。
同様にこれらのレジンフェルトの鉄板への付着量と、成
形フェルトのテストピースの曲げ強さの平均値を表1に
示す。表1に実施例1,2および3として示したように
、フェノール樹脂10碇都‘こ対して芳香族カルボン酸
を0.3〜5部存在せしめ、かっかさ密度が0.29〜
0.36夕/地のフェノール樹脂のみがフェルトの離型
性とフェルト中の樹脂の硬化性を同時に向上させること
ができる。
表 I

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 フエノール樹脂100重量部に対して 一般式 R
    −Ar−COOH (R:水素原子,水酸基,アルコキシ基 Ar:フエニル基,フエニル−アルケニル基,フエニル
    アルキル基) なる芳香族カルボン酸を0.3〜5重量部存在せしめ、
    かつ、かさ密度が0.29〜0.36g/cm^3の乾
    式フエルト用粉末フエノール樹脂組成物。 2 芳香族カルボン酸がパラオキシ安息香酸である特許
    請求の範囲第1項記載の粉末フエノール樹脂組成物。 3 フエノール樹脂がノボラツク型フエノール樹脂であ
    る特許請求の範囲第1項または第2項記載の粉末フエノ
    ール樹脂組成物。 4 フエノール樹脂がノボラツク型フエノール樹脂と固
    形レゾール型フエノール樹脂の混合樹脂であることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項,または第2項記載の粉
    末フエノール樹脂組成物。 5 フエノール樹脂100部に対して滑剤を0.5〜3
    重量部存在させてなる特許請求の範囲第1項,第2項,
    第3項または第4項記載の粉末フエノール樹脂組成物。
JP56157464A 1981-10-05 1981-10-05 乾式レジンフエルト用粉末フエノ−ル樹脂組成物 Expired JPS6031340B2 (ja)

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