JPS6031227B2 - 耐熱塗料用ビヒクルの製造方法 - Google Patents

耐熱塗料用ビヒクルの製造方法

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JPS6031227B2
JPS6031227B2 JP6301877A JP6301877A JPS6031227B2 JP S6031227 B2 JPS6031227 B2 JP S6031227B2 JP 6301877 A JP6301877 A JP 6301877A JP 6301877 A JP6301877 A JP 6301877A JP S6031227 B2 JPS6031227 B2 JP S6031227B2
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JP
Japan
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heat
resistant paint
silicone resin
reaction
room temperature
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JP6301877A
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哲児 尾崎
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Kansai Paint Co Ltd
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Kansai Paint Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規なる複合材料、すなわち有機シリケートと
反応性官能基を有するシリコーン樹脂中間体とを共加水
分解縮合させることにより得られる耐熱塗料用ビヒクル
の製造方法に関する。
従来、耐熱塗料用ビヒクルとしてはオルガノシロキサン
(シリコン樹脂)が多く用いられているが、ほとんど焼
き付け乾燥型であり、常温乾燥では硬度が上がらない、
耐溶剤性が悪い、また加熱した時にフクレを発生しやす
い等の欠点をもっている。ァルキド樹脂、フェノール樹
脂等の有機樹脂でシリコン樹脂を変性することにより、
これらの欠点はある程度改良されるが反対に耐熱性は急
激に悪くなる。
一方、有機シリケートは被膜にした場合、大気中から水
分を吸収して加水分解縮合し、常温乾燥性であるが、最
終的には二酸化ケイ素になり、硬度は高いがそれ単独で
は被膜形成能がないという欠点をもっている。
本発明者らはこの有機シリケートの常温硬化性に着目し
、又有機シリケートと反応性官能基を1分子中に1個以
上有するシリコーン樹脂中間体が同様の反応をすること
に着目し、この両者を共縮合させることにより、それぞ
れの欠点を取り除き、長所を生かすようにするため鋭意
研究を重ねた結果、特定の反応溶媒と触媒を利用すれば
、共縮合しうろことを見し、出し、この知見に基づいて
本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明は有機シリケートと1分子中にシラノ
ール基、メトキシ基及びェトキシ基から選ばれる1個ま
たは2個以上の反応性官能基を有するシリコーン樹脂中
間体とを溶媒中で、かつ無機酸の触媒存在下で英加水分
解縮合させることを特徴とする耐熱塗料用ワニスの製造
方法に関するものである。
本発明における有機シリケートとは、例えばエチルシリ
ケート40(日本コルコート化学社製商品名)等があり
、一般式で示される有機シリケートの単量体、オリゴマ
ー、またはポリマーを言う。
一般式の直鎖状のものの他、分岐状のもの、環状のもの
も含まれる。一般式中、.Rは炭素数1〜6のアルキル
基、例えばメチル、エチル、イソプロピル、n−プロピ
ル、n−ブチル、nーヘキシル基等を表わし、nは1〜
100の値をとり、通常はnの値が異なる化合物の混合
物である。又、アルコキシ基の1部が加水分解されてシ
ラノール基になっていても差しっかえない。これらの有
機シリケートは単独で又は2種以上併用して使用される
。本発明における反応性官能基を1個以上有するシリコ
ーン樹脂中間体としては、例えばQI−3037、SH
−618&SH一6018(いずれも東レシリコーン社
製商品名)、KR−212、KR−213 KR−21
4、KR−215 KR−210 KR−217、KR
−218(いずれも信越化学社製商品名)等があり、反
応性官能基としてはシラノール基、メトキシ基、ヱトキ
シ基である。
これらのシリコン樹脂中間体は単独で又は2種以上併用
して使用される。有機シリケートとシリコン樹脂中間体
との配合比は重量で有機シリケート/シリコン樹脂中間
体=10/1〜1/5の範囲が好ましく、5/1〜1/
2の範囲ならばより好ましい。
有機シリケ−トとシリコン樹脂中間体の上記配合の混合
物に触媒と水を添加して加水分解し、共縮合させるので
あるが、反応を均一系で行なわせるため、溶媒が必要と
なる。溶媒は有機シリケート、シリコン樹脂中間体、お
よび水の3者を溶解するものが好ましく、例えばメタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、nープロパノー
ル、nーブタノール、ィソプタノール、第2ブタノール
、第3ブタノール、エチルセロソルブ、ブチルセロソル
ブ、メチルセロソルブ、ジアセトンアルコール等のアル
コール系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
ィソブチルケトン等のケトン系溶媒、テトラハイドロフ
ラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルフオキシド、アセトニトリル等が
適当である。これらの溶媒は単独であるいは2種以上の
混合溶媒として用いられ、有機シリケ−トとシリコン樹
脂中間体の濠合物10礎部‘こ対して重量で6部〜20
碇部、好ましくは1の部〜10礎部使用される。溶媒量
が6部以下だと、反応は均一系で進行し‘こくく、小さ
なグル粒子が発生することがあり、逆に溶媒量が200
部以上では、反応時間が長くなり、経済的ではなしも本
発明の反応に使用される触媒としては無機酸例えば塩酸
、硫酸、亜硫酸、硝酸、亜硝酸、オルソリン酸、メタリ
ン酸等の酸性物質が好ましく、反応系のpHが6以下で
あれば反応は進行するが、反応時間等を考えて大体0.
001〜5重量%くらい添加される。
水の添加量は下記に説明する理論量の50〜150重量
%、好ましくは70〜10の重量%の水が使用される。
水の添加量が理論量の5の重量%以下だと常温乾燥性が
悪くなり、又理論量のi5の重量%以上では貯蔵安定性
が悪くなり、被膜にした場合も割れやすくなる。ここで
水の理論量とは、アルコキシ基2個に対して水1分子を
言う。
官能機としてシラノール基が含まれる場合は、シラノー
ル基2個が水1分子と当量となり、これも考慮して計算
する。ここでは次のような反応が起こっている。上記{
1’〜‘3}の反応を合計すると (4ー式のようになり2個のアルコキシ基に対して1分
子の水が必要な計算になる。
本発明のワニスの計算方法としては、有機シリケート、
シリコン樹脂中間体および溶媒の混合溶液に触媒と水を
滴下することにより共縮合反応を行なう。
反応は室温(000以上)でも進行するが、加熱すると
より遠く進行する。又、縮合生成物である低級アルコー
ルを系外に取り出すことにより反応はさらに速く進行す
る。反応がある程度進行したところで触媒である酸を中
和すれば反応は停止し、貯蔵安定性が良くなる。ここで
中和剤としてはナトリウム、カリウム等の水酸化物、炭
酸塩、重炭酸塩、アンモニア、アミン等の塩基性物質が
用いられる。又、ェピクロルヒドリン、ェポキシ樹脂等
のェポキシ化合物を添加すると、酸と反応して、反応は
停止される。本発明の製造方法によって得られたワニス
は常温硬化性があり、アルミニウム粉末の顔料を分散し
て耐熱塗料をつくった場合、シリコン樹脂を用いた耐熱
塗料のように加熱時にふくれを発生することもなく、又
有機樹脂でシリコン樹脂を変性した時のように耐熱性が
悪くなるということもなく、非常に性能のすぐれた耐熱
塗料を得ることができる。以下、実施例で本発明をさら
に詳細に説明するが実施例は何ら本発明を限定するもの
ではない。
実施例 1エチルシリケート40(日本コルコート化学
社製、商品名) 200夕シリコン樹脂
中間体KR−213(信越化学社製、商品名)
200夕nーブチルアルコール
200タ 上記混合物を1そ4ッロフラスコに入れ、40午0にし
て蝿拝しながら2%塩酸30夕(理論量の7%)を約1
5分間で滴下し、さらに40q0で8時間反応させた後
、モノェタノールアミンで中和すると、粘度約20セン
チポイズ(20午○)、不揮発分43%の耐熱塗料用ワ
ニスが得られる。
実施例 2 エチルシリケート40(日本コルコート化学社製、商品
名) 200夕シリコン樹脂中間体QI−3
037(東レシリコーン社製、商品名)
250タメチルエチルケトン 150タ上
記混合物を1そ4ッロフラスコに入れ、6000にして
燈拝しながら4%リン酸水溶液35夕(理論量の83%
)を約30分で滴下し、さらに60007時間反応させ
ると粘度約30センチポィズ(2000)、不揮発分約
50%の耐熱塗料用ワニスが得られる。
実施例 3テトラブチルオルソシリケート 2
50タシリコン樹脂中間体SH6018(東レシリコー
ン社製、商品名) 200タエチ
ル・セルソルプ 150タ上記
混合物を1そ4ッロフラスコに入れ、7000にして燈
拝しながら1%硫酸20夕(理論量の108%)を滴下
し、さらに70午○で1時間反応させた後縮合生成物で
あるブタノールを沸騰させ留去する。
ブタノールが出なくなったところで冷却し、留去したブ
タノールを添加すると、粘度約45センチポィズ(20
CO)の耐熱塗料用ワニスが得られる。
実施例 4インプロピルシリケートのオリゴマー(平均
縮合度=5〜6) 250タシリコン樹脂
中間体KR−218(信越化学社製、商品名)
200夕ジオキサン 15
0夕 上記混合物を1そ4ツロフラスコに入れ、室温(l5o
o〜20qC)で燭拝しながら、0.5%塩酸35夕(
理論量の91%)を滴下し、さらに室温で2時間燈幹を
続けた後、ポリエチレン容器に入れ、1週間放置後0.
5夕のェピクロルヒドリンを添加して反応を停止すると
粘度約25センチポイズ(20oo)の耐熱塗料用ワニ
スが得られる。
比較例 1 シリコン樹脂ワニス、SH−805(東レシリコーン社
製、商品名)比較例 2 アルキルド樹脂変性シリコン樹脂ワニスKR−211(
信越化学社製、商品名)以上6種類の耐熱塗料用ワニス
にアルミペーストを、固形樹脂/アルミ粉=10/6(
重量比)になるように分散し、さらに耐熱塗料の不揮発
分が40qoになるようにキシロールで希釈する。
得られた耐熱塗料をサンドブラスト板に乾燥膜させた後
、さらに150℃で1時間乾燥させてから耐熱試験を行
なった。その結果を表一1に示す。泰一1※1)20℃
で24時間後 ○:乾燥、△:半乾燥※2)耐熱試験は
300℃→室温→400℃→室温→500C→室温→6
00C→室温→冷熱サイクルで行なった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中nは1〜100の値、Rは炭素数1〜6のアルキ
    ル基を表わす)なる構造式で示される有機シリケートと
    1分子中にシラノール基、メトキシ基及びエトキシ基か
    ら選ばれる1個または2個以上の反応性官能基を有する
    シリコーン樹脂中間体とを溶媒中で、かつ無機酸の触媒
    存在下で共加水分解縮合させることを特徴とする耐熱塗
    料用ビヒクルの製造方法。
JP6301877A 1977-05-30 1977-05-30 耐熱塗料用ビヒクルの製造方法 Expired JPS6031227B2 (ja)

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