JPS6031023Y2 - 電気集塵器の放電針の溶接装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気集塵器の放電針の溶接装置に関する。

電気集塵器の放電極は角棒状の放電極素材に多数の放電
針をスタッド溶接したものであるが、このような放電針
を溶接するにあたり、従来は手作業により行なっていた
。

そのため非能率であり、また放電針の放電極素材への接
当角度が不正確となり溶接不良が生じ易い。

本考案は自動的に能率良くかつ確実に溶接することので
きる放電針の溶接装置を提供するものであり、以下その
一実施例を図面に基づいて説明する。

１は作業ベッドであり、その上面は角棒状の放電極素材
２を載置して長手方向に移動させるように平担面に形成
されている。

作業ベッド１上の放電極素材送り経路ｌには放電極素材
２を作業ベッド１に押圧する複数の押えローラ３が適当
間隔おきに設置されている。

各押えローラ３は回転駆動装置に接続されている。

４，５は作業ベッド１に固定された一対のストッパであ
り、各々放電極素材２の互いに反対側の側面に接当する
。

これらストッパ４，５は互いに放電極素材送り経路ｌの
長手方向へ放電針溶接の１ピツチだけ離れて配置されて
いる。

ストッパ４，５の放電極素材２との接当面４ａ、５ａは
平担面に形成されている。

また、放電極素材送り経路ｌの下手側のストッパ４は、
溶接された放電針６との干渉を避けるため放電極素材２
の側面の上下縁に接当するように上下に分割して形成さ
れている。

７，８はストッパ４．５に対して設置された一対のスタ
ッド溶接装置である。

これらスタッド溶接装置７，８は、放電極素材送り経路
ｌに対して進退するエアーシリンダ９の先端にホルダ１
０を取付けたものである。

ホルダ１０は針フィーダ１１から送られる放電針６を放
電極素材２に接当させると共に溶接電流を流す手段を有
している。

放電針６は円板状の座部６ａを一端に有している。

ストッパ４，５に対し放電極素材送り経路での上手側に
十分に離れて一対の送りローラ１２ａ、１２ｂが設置さ
れている。

これら送りローラ１２ａ、１２ｂは放電極素材２を両側
から挾んで一定長さのピッチ送りを与えるものであり、
一方の送りローラ１２ｂは駆動装置１３に接続されてい
る。

駆動装置１３はエアーシリンダ１４と、ラックピニオン
機構１５からなる。

他方の送りローラ１２ａは自由回転する。

これら送りローラ１２ａ、１２ｂの放電極素材２に接す
る接当部ａ、 ｂと、ストッパ４，５の接当面４ａ、４
ｂとはそれぞれ一直線上に位置している。

１６は放電極素材送り経路ｌに出退する送り込み位置規
制ストッパである。

作業ベッド１の放電極東材送経路ｌの上手側端には多数
の一定長さの放電極素材２を載置する供給ベッド１７が
隣接して設置され、かつ供給ベッド１７から作業ベッド
１の放電極素材２を送る供給レバー１８が設けられてい
る。

上手側端には放電極製品２０を載置するサイドテーブル
１９が隣接して設置され、かつ作業ベッド１からサイド
テーブル１９へ放電極製品２０を送る横送りレバー２０
が設けられている。

つぎに動作について説明する。

供給ベッド１から放電極素材２が１本づつ供給レバー１
８により作業ベッド１上に送り出され、ついで放電極素
材２は作業ベッド１上を送り込み位置規制ストッパ１６
に接当するまで押えローラ３により送られる。

このように所定位置まで放電極素材２が送り出されると
、両スタッド溶接装置７，８のホルダー１０が同時に作
動し、放電極素材２の両側面に最初の２本の放電針６が
溶接される。

この時、ストッパ４，５によりスタッド溶接装置７，８
の押付力に対する放電極素材２の固定支持がなされる。

また、放電極素材２は、両側面がストッパ４．５の平担
な接当面４ａ、５ａに接し、かつ該接当面４ａ、５ａと
同一の直線上にある送りローラ１２ａ、１２ｂに接して
いるので、左右方向の正確な芯出しがなされる。

上下方向の芯出しは作業ベッド１と押えローラ３とによ
り正確になされる。

そのため、放電針６の溶接を確実に行なえ、溶接不良の
問題がない。

溶接が完了すると、送りローラ１２ｂを回転させ、放電
極素材２を一定長さだけ移送させる。

送りローラ１２ｂはエアシリンダ１４により回転させる
ので正確な長さの移送がなされる。

移送後、上記と同様に２本の放電針６の溶接がなされ、
このような作業を繰り返すことにより、第３図のように
放電極素材２の両側面に交互に一定ピッチで放電針６が
溶接された放電極製品２０が得られる。

溶接の完了した放電極製品２０は押えローラ３によりサ
イドテーブル１９の側方まで送られ、横送りレバー２１
によりサイドテーブル１９上に整列状態に送られる。

このようにして、放電極素材２の供給から放電極製品２
０の送り出しまでを自動的に行なうことができる。

なお、上記実施例では送りローラ１２ａ、１２ｂにより
供給時および搬出時の放電極素材２の送りを行なうよう
になしたが、押えローラ３を非駆動のものとし、放電極
素材２の供給および搬出を手作業により行なってもよい
。

以上説明したように、本考案によれば、自動的に能率良
く放電針の溶接が行なえ、また放電極素材はスタッド溶
接装置に対応するストッパおよび送りローラ等により正
確な芯出しがなされるので、溶接不良の問題がなく、確
実な溶接を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は平面図、第２
図は正面図、第３図は放電極製品の平面図である。 １・・・・・・作業ベッド、２・・・・・・放電極素材
、３・・・・・・押工ローラ、４，５・・・・・・スト
ッパ、４ ａ、 ５ ａ・・・・・・接当面、６・・
・・・・放電針、７．訃・・・・・スタッド溶接装置、
１２ａ、１２ｂ・・・・・・送りローラ、１３・・・・
・・駆動装置、１６・・・・・・送り込み位置規制スト
ッパ、２０・・・・・・放電極製品。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 角棒状の放電極素材を載置して長手方向へ送る作業ベッ
   ドと、作業ベッド上の放電極素材送り経路に沿って適当
   間隔おきに配置され放電極素材を作業ベッドに押圧する
   押えローラ去、放電極素材送り経路の長手方向に互いに
   離れて配置され放電極素材の両側面に各々接当する一対
   のストッパと、これらストッパに対応して配置され放電
   極素材の側面に放電針を溶接する一対のスタッド溶接装
   置と、これらストッパに対し放電極素材送り経路の上手
   側に配置され放電極素材を両側から挾んでピッチ送りす
   る一対の送りローラとを具備し、該一対の送りローラの
   放電極素材との接当部と、上記各ストッパの放電極素材
   に接当する接当面とを一直線上に位置させたことを特徴
   とする電気集塵器の放電針の溶接装置。