JPS6030557B2

JPS6030557B2 - シヤ−プペンシル

Info

Publication number: JPS6030557B2
Application number: JP11991275A
Authority: JP
Inventors: 修杉山
Original assignee: Pilot Precision KK
Current assignee: Pilot Precision KK
Priority date: 1975-10-04
Filing date: 1975-10-04
Publication date: 1985-07-17
Also published as: JPS5245420A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は筆記によって芯が摩耗した長さに相当する長
さだけ、芯および芯保持体が自動的に繰り出されるシャ
ープペンシルに関するものである。

従来、摩耗した長さだけ芯が自動的に繰り出されるシャ
ープペンシルとしては、実関昭５０−５１７３４号公報
や特閥昭５０−１２２３２６号公報に記載されたものが
あるが、実関昭５０−５１７３４号公報に記載されたシ
ャープペンシルは、芯を紙面に押し付けた時には芯を支
える芯押棒がボールと綿具のくさび作用により保持され
るたへに芯は後退することなく筆記が行なえ、筆記によ
る芯の摩耗とともに先金・カートリッジ・芯ホルダおよ
び芯押榛ホルダからなるカートリッジ体が後退し、一方
芯を紙面より離した時には、弾性体・重力または磁力等
によりカートリッジ体が前進させられ、芯および芯押榛
を前方に引張るものである。

この時締具とボールにはくさび作用が解除され芯押棒は
抵抗なく前進させられる。従って芯が自動的に繰り出さ
れる利点を有する反面、１本の芯が終了した場合にはカ
ートリッジ体を外して新たな芯を収納し、その後に再び
カートリッジ体をシャープペンシルに取り付けて筆記し
なければならず非常に面倒なものであった。又、持闇昭
５０−１２２３２６号公報に記載されたシャープペンシ
ルは、微少な弾発力の後スプリングでコレットチャック
の突起を連結具のテーパ面に押し付けて芯を保持したも
のであり、１本の芯が終了した時にはチャックを開くだ
けで次の芯が追従する利点がある反面、後スプリングの
弾発力が弱すぎると、頻繁に筆記することにより連結具
のテーパ面に傷が生じて連結具のテーパ面とチャックの
突起との摩擦抵抗が大きくなり、チャックが閉じにくく
なって芯が保持できない欠点が生じるものであり、一方
チャックを確実に後退させて芯を保持するために後スプ
リングの弾発力を強くすると、芯が前進する時の抵抗が
大きくなって芯ホルダーの保持力および前スプリングの
磯発力を強くしなければならす、芯ガイドパイプが紙面
に当援される力が強くなって非常に書きにくいものであ
つた。

この発明は、外パイプ・チャック・縦リング・中パイプ
・チャックスプリングからなる芯保持体により芯を保持
し、該芯保持体をボールと縦具の後テーパ部のくさび作
用により後方には強く保持するとともに、前方には非常
にわずかな抵抗で前進させるものである。

従って芯の摩耗とともに芯保持体が前進して芯が繰り出
せ、かつノブを押圧することによりｎ頃次予備芯が使用
でき、上記した従来の欠点をすべて解消したシャープペ
ンシルを提供することを目的としたものである。ついで
この発明の構成を実施例図面にもとづき詳細に説明する
。

第１図に示すように芯ガイドパィプーに芯ホルダ２を固
着し、さらに芯ガイドパィプーに継手管３が一体に固着
され、芯ホルダ２で芯４を軽く保持している。外パイプ
５の中に芯４を保持するチャック６と、チャック６を開
閉する締リング７を設け、チャック６と中パイプ８を固
着し、中パイプ８と外パイプ５の間にチャックスプリン
グ９を配置し、通常は外パイプ８の後端５Ｃより中パイ
プ８の後端８Ａが突出するとともに、チャックスプリン
グ９の弾発力によってチャック６が締リング７に押し付
けられ、チャック６が閉じるように構成されている。（
以下外パイプ５、チャック６、締リング７、中パイプ８
、チャックスプリング９をまとめて「芯保持体」という
。）中パイプ８の中には数本の予備芯１０が内蔵され、
継手管３の突部３Ａと、外パイプ５の突部５Ａは互いに
組み合わされてスライドできるように構成されている。
芯ホルダ２が芯４を保持している力より弱し、弾発力の
外パイプ押しスプリング１１、およびチャックスプリン
グ９より強い弾発力のＩＪターンスプリング１２が、そ
れぞれ外パイプ５、軸１３と締め具１４との間に構成さ
れている。また第３図に示すように締め具１４には鞠方
向の後方に向かって拡大した前テーパ部１４Ｂと前テー
パ部１４Ｂに接続し鞠方向の後方に向かって縮小した後
テーパ部１４Ａを設け、前テーパ部１４Ｂと後テーバ部
１４Ａとの間及び締め具１４のテーパ部１４Ａ，１４Ｂ
と外パイプ５の間に位置したボール１５は、リテーナー
１６に設けられた、たとえば横穴のようなボール取付部
１６Ａに、ボール１５の表面の一部がリテーナー１６の
外径１６Ｂより外側に突き出るように、またボール１５
の他の表面の一部は、リテーナー１６の内径１６Ｃより
内側に突き出て、しかも回動自在に取り付けられている
。リテーナー１６の後部外金言は消しゴム支え１７に内
蔵され、該後部外金言はリテーナー１６の後端面１６Ｄ
と消しゴム支え１７の内面１７Ａの間のりテーナ−押し
スプリング１９の弾発力によって、消しゴム支え１７の
内段部１７Ｂに押し付けられるように構成されている。
消しゴム支え１７と締め具１４の後端面１４Ｃとの間に
取り付けられたコイルスプリング１８の弾発力によって
、前述したようなポール１５を取り付けたりテーナー１
６は軸方向の後方に引っ張られ、ボール１５は締め具１
４の後テーパ一部１４Ａに押し付けられ、ボール１５お
よび締め具１４のくさび作用によって外パイプ５を保持
するように構成されている。消しゴム支え１７には着脱
自在にノブ２０が取り付けられ、該ノブ２０の内部には
消しゴムケース２１に保持された消しゴム２２が取り外
し自在に競合されている。つぎにこの発明の作用を実施
例図面第１図、第２図、第３図、第４図において説明す
る。

先ず第１図において、筆記によって芯４に轍方向の後方
（Ａ→Ｂ方向）の筆記圧がかかると、芯保持体にも鞠方
向の後方への力がかかり、あらかじめ締め具１４の後テ
ーパ部１４Ａに位置しているボール１５に藤方向の後方
への力がかかり、ポール１５と後テーパ部１４Ａにより
くさび作用が働いて芯保持体の外パイプ５を強く保持し
、筆記を行うことができる。この状態でさらに筆記を続
けると、芯ガイドパィプー、芯ホルダ２、継手管３が一
体となって、芯ホルダ２の芯４を保持する力に打ち勝っ
て、芯４の摩耗量だけ軸方向の後方に移動する。次に筆
記を止めれば、芯保持体には外パイプ押しスプリング１
１の弾発力によって軸万向の前方（Ｂ→Ａ方向）に移動
しようとする力がかかるので、ボール１５と後テーパ部
１４Ａのくさび作用が働かなくなり、ボール１５が芯保
持体の外パイプ５を保持する力は急激に減少し、芯保持
体は芯４を保持したまま軸万向の前方に移動する。この
とき芯４と芯ホルダ２との軽い摩擦力によって芯ガイド
パイプ１、芯ホルダ２、継手管３も鞠方向の前方に移動
し、芯ガイドパイプ１、芯ホルダ２、継手管３が筆記前
の位置にもどる。芯ホルダ２の芯４を保持する摩擦力は
外パイプ押しスプリング１１の弾発力よりも強いため、
芯４および芯保持体の軸方向の前方への移動も停止され
る。以上のような作動を繰り返し行なうことにより外パ
イプ６の前端面５Ｂが継手管３の突部３Ａの後端に当っ
て第２図に示した状態となり、芯保持体が軸万向の前方
に移動できなくなり、１本の芯の筆記が終わってしまう
ので中パイプ８内の予備芯１０を繰り出す必要が生じて
くる。そこで芯保持体を第１図の状態までもどす操作を
説明する。ノブ２０をコイルスプリング１８の弾発力に
抗してノックすると、消しゴム支え１７が押され、同時
に消しゴム支え１７の内段部１７Ｂも麹方向の前方に移
動し、リテーナ−押しスプリング１９の弾発力によりリ
テーナー１６も鞠方向の前方に移動させられ、ボール１
５が第３図Ａから第３図Ｂに示すように前テーパ部１４
Ｂ側に移動する。これによって芯保持体は締め具１４と
ボール１５のくさび作用で、第１図とは逆に鞠方向に後
方には移動できるが鞠方向の前方には移動できなくなる
。さらにノブ２０をノックすると、消しゴム支え１７の
内段部１７Ｂの前端面が締め具１４の後端面１４Ｃを押
し、締め具１４が鞄方向の前方に移動する。重ねてノブ
２０をノックすると、消しゴム支え１７の内面１７Ａが
中パイプ８の後端８Ａを押すが、外パイプ５は継手管３
に当っているので、軸万向の前方には移動ができないた
めに中パイプ８だけが麹方向の前方に押される。この動
作は従来のノック式シャープペンシルをノックしてチャ
ックを開放するのと同様で、チャック６は開かれ芯４を
開放する。この状態が第４図に示された状態である。次
にノブ２０を／ックしたままその力を除々に弱めれば、
芯保持体は締め具１４の前テーパ部１４Ｂとボール１５
のくさび作用により軸万向の前方には移動することがで
きない。したがって締め具１４がリターンスプリング１
２の弾発力により軸方向の後方に押されて移動すること
によって、芯保持体も締め具１４と同様にチャック６を
開いたままの状態で軸方向の後方に移動させられる。そ
して締め具１４の後端面１４Ｃが軸１３の段部１３Ｂに
当たると、締め具１４はノブ２０をノックする前の状態
、つまり元の位置にもどり締め具１４は敵方向の後方に
対する移動を止められ、外パイプ５も藤方向の後方に対
する移動を止められる。しかし消しゴム支え１７はコイ
ルスプリング１８の弾発力によりさらに藤方向の後方に
移動し、中パイプ８を軸方向の前方に押している力を解
除し、チャックスプリング９の弾発力で中パイプ８が軸
方向の後方に移動し、消しゴム支え１７の内段部１７Ｂ
とＩＪテーナー１６の後端突起１６８が当りコイルスプ
リング１８の弾発力によってリテーナー１６を軸万向の
後方に引っ張り、ボール１５が締め具１４の前テーパ部
１４Ｂから後テーパ部１４Ｂに移り、ボール１５が締め
具１４の後テーパ部１４Ａに当ることによって消しゴム
支え１７も止められ第１図の状態にもどる。また予備芯
１０を繰り出すは、この状態でノブ２０をノックするこ
とによりボール１５が締め具１４の前テーパ部１４Ｂに
押し付けられ、消しゴム支え１７の内面１７Ａで中パイ
プ８の後端８Ａが押されるが、外パイプ５は締め臭１４
の前テーパ部１４Ｂとボール１５のくさび作用で軸方向
の前方には移動できず、また外パイプ５の後端５Ｃと消
しゴム支え１７の内面１７Ａの距離より、締め具１４の
後端面１４Ｃと消しゴム支え１７の前端面１７Ｃまでの
距離の方が長いため、締め臭１４は移動しない。したが
って従来のノック式シャープペンシルと同様にノブ２０
をノックすることにより予備芯１０が繰り出されて補充
される。第５図は芯および芯保持体の軸方向の前方（Ｂ
→Ａ方向）に移動する場合における他の実施例を示すも
ので、第１図における外パイプ押しスプリング１１を取
り除き、その変わりに外パイプ３５、チャック３６、締
リング３７、中パイプ３８およびチャックスプリング３
９からなる芯保持体の重さを増してその重力を利用した
ものである。第６図は、携帯時における振動等により芯
保持体が鼠方向の前方に移動して芯が突出するのを防ぐ
ために、第１図のシャープペンシルに芯保持体の突出防
止機構を付加した実施例を示すものである。軸７３にテ
ーパ部７３Ａを設け、テーパ部７３Ａと外パイプ６５の
突部６５Ａの間の鋼球８３は、芯ガイドパイプ６１に設
けられた、たとえば横穴のような鋼球取付部６１Ａに、
鋼球８３の表面の一部が芯ガイドパイプ６１の外径６１
Ｂより外側に突き出るように、また鋼球８３の他の表面
の一部は芯ガイドパイプ６１の内径６１Ｃより内側に突
き出て、しかも回動自在に取り付けられて芯保持体の突
出防止機構を構成する。この他の構成は第１図に示した
シャープペンシルと全く同じである。このように構成す
ることにより、筆記中以外の場合、つまり芯ガイドパイ
プ６１が鞠方向の後方に押されていない場合には、シャ
ープペンシルに衝撃を加えても、鋼球８３と軸７３のテ
ーパ部７３Ａのくさび作用により外パイプ６５の突部６
５Ａを保持する。

一方筆記により芯６４が摩耗した場合には、芯６４の摩
耗とともに芯ガイドパイプ６１が紙面に押されて軸方向
の後方に移動し、鋼球８３が軸７３のテーパ部７３Ａよ
り離間する。そして筆記を止めて芯ガイドパイプ６１の
先端を紙面より離せば、第１図に記載したシャープペン
シルと同様な作用が働き、外パイプ押しスプリングに弾
発されて芯保持体および芯６４が軸方向の前方に移動す
る。この時芯ホルダにより芯６４を保持する芯ガイドパ
イプ６１も芯６４とともに軸方向の前方に移動して鋼球
８３が軸７３のテーパ部７３Ａに当接されてくさび作用
が働き、芯保持体を保持して藤方向の前方への移動が止
められる。従って芯ガイドパイプ６１の先端より芯６４
が突出することは全くない。以上説明したようにこの発
明は、外パイプ・チャック・綿リング・中パイプ・チャ
ックスプリングからなる芯保持体により芯を保持し、該
芯保持体をボールと締め具の後テーパ部のくさび作用に
より後方には強い力で保持するとともに、前方には非常
にわずかな抵抗で前進させるように構成することにより
、芯が摩耗した量だけ芯保持体が前進して芯が自動的に
繰り出せるとともに、長期間使用しても芯が軸方向の後
方に移動してしまうことが全くなく、飛躍的に耐久性が
向上し、さらにノブをノックするだけで順次予備芯が追
従でき、従来のシャープペンシルに比べて画期的な効果
を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明のシャープペンシルを示す縦断面図、
第２図は第１図のシャープペンシルの芯保持体が前進し
た状態を示す縦断面図、第３図は第１図のシャープペン
シルにおけるボールの動きと表わす縦断面図、第４図は
第２図の状態よりノブをノックした状態を示す縦断面図
、第５図および第６図はそれぞれこの発明の他の実施態
様を示す縦断面図である。１，６１・・・・・・芯ガイドパイプ、６１Ａ…・・・
芯・ガイドパイプ６１の鋼球取付部、６１Ｂ…・・・芯
ガイドパイプ６１の外径、６１Ｃ・・・・・・芯ガイド
パイプ６１の内径、２・…・・芯ホルダ、３・・・・・
・継手管、３Ａ・・・・・・継手管３の突部、４，６４
・・…・芯、５，３５，６５……外パイプ、５Ａ，６５
Ａ……外パイプ５，６５の突部、５８…・・・外パイプ
５の前端面、５Ｃ・・・・・・外パイプ５の後端、６，
３６・・・・・・チャック、７，３７……締リング、８
，３８……中パイプ、８Ａ…・・・中パイプ８の後端、
９，３９・・・・・・チャックスプリング、１０…・・
・予備芯、１１・・・…外パイプ押しスプリング、１２
……リターンスプリング、１３，７３……軸、１３Ｂ…
…軸１３の段部、７３Ａ・・・・・・軸７３のテーパ部
、１４・・・・・・締め臭、１４Ａ…・・・締め具１４
の後テーパ部、１４Ｂ…・・・締め具１４の前テーパ部
、１４Ｃ…・・・締め具１４の後端面、１５…・・・ポ
ール、１６……リテーナー、１６Ａ……リテーナー１６
のボール取付部、１６８・・・・・・リテーナー１６の
外径、１６Ｃ……リテーナー１６の内径、１６Ｄ・・・
・・・リテーナー１６の後端面、１６Ｅ・・・・・・リ
テーナー１６の後端突起、１７・・・・・・消しゴム支
え、１７Ａ・・・・・・消しゴム支え１７の内面、１７
Ｂ…・・・消しゴム支え１７の内段部、１７Ｃ…・・・
消しゴム支え１７の前端面、１８……コイルスプリング
、１９……リテーナー押しスプリング、２０……ノブ、
２１……消しゴムケース、２２……消しゴム。第１図第２図第３図第４図第５図第６図

Claims

【特許請求の範囲】

１芯を軽く保持する芯ホルダを内蔵した芯ガイドパイ
プが摺動可能に軸に内蔵され、該軸には軸方向の後方に
向かつて拡大した前テーパ部と前テーパ部に接続し軸方
向の後方に向かつて縮小した後テーパ部を有した締め具
が遊嵌され、該締め具は通常リターンスプリングの弾発
力により後方に偏倚され、締め具の前テーパ部と後テー
パ部との間に遊嵌されたボールは、リテーナーのボール
取付部にボールの表面の一部がリテーナーの外径より外
側に突き出るようにまたボールの他の表面の一部はリテ
ーナーの内径より内側に突き出てしかも回転可能に取り
付けられ、リテーナーの後部外鍔は消しゴム支え内に遊
嵌され、消しゴム支えとリテーナーとの間に張架された
リテーナー押Ｌスプリングによりリテーナーは前方に偏
倚され、さらに締め具と消しゴム支えとの間に張架され
リターンスプリングより弱い弾発力のコイルスプリング
により通常リテーナーに取り付けられたボールが締め具
の後テーパ部に当接され、該ボールは軸内に摺動自在に
内蔵された外パイプに当接して外パイプが前方にはわず
かな力で移動するが後方には強い力で保持し、外パイプ
内に遊嵌された締リングはチヤツクの頭部外周に嵌合さ
れ、チヤツクを固着した中パイプと外パイプとの間にチ
ヤツクスプリングを張架し、中パイプの後部は外パイプ
の後端より適宜突出して構成したことを特徴とするシヤ
ープペンシル。