JPS6030332A - 制電性化粧板の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は制電性化粧板の製造法に関するものであり、更
に詳しくは、熱圧成形する前にあらかじめ化粧板の最表
層にセットされる化粧板用原紙に電子伝導型導電性物質
を塗被せしめておく事を特徴とする制電性化粧板の製造
法に関するものであるＯ 近年、コンピューター等の精密電子機器の普及が著しく
、その利用度も各方面で高まってきているが、かかる電
子機器は、又、集積度の高い部品等を使用しているため
静電気によるスパーク等で簡単に破損したり、故障した
りする危険性も多くなってきている。この様な静電気ト
ラブルを防ぐ方法としてはこれらの精密電子機器あるい
はその部材を扱う環境において静電気が帯電しない様な
工夫をする必要がある。従来、熱硬化性樹脂化粧板は耐
熱性、耐摩耗性、耐汚染性、耐衝撃性に優れた特性を有
し、事務用デスク、作業台等水平面にも利用されてきた
が、かかる熱硬化性樹脂化粧板は絶縁性であるため静電
気が帯電し易く、前記の様な静電気トラブルが発生する
危険性が高く。

従ってそれを防ぐために、導電性シートをその上に敷い
たりしているのが現状である。

一方従来、導電紙の製造法としては導電性無機質粉体を
セルロースパルプスラリーに混合して抄紙する方法、あ
るいは導電性繊維をセルロースパルプスラリーに混合し
て抄紙する方法、更に又。

電子写真感光紙や静電記録紙の様な情報記録紙の基紙と
して、上質紙の様な一般サイズ紙の表面に導電性無機質
粉体をポリビニルアルコール、合成樹脂エマルジョンあ
るいはカオリンクレーの如きフィラーと混合してコート
する方法が知られている。

これらの導電紙のあるものは熱硬化性樹脂化粧板に転用
しようとすれば不可能ではないが、これらの導電紙は本
来、化粧板用原紙として作られていないため、化粧板に
使用した場合２次の様な欠点のある事が判明した。例え
ばパルプスラリーに炭素繊維を混合し、抄紙して傅た導
電紙を化粧板の表面側となる面に配して熱硬化性樹脂加
工を施し、熱圧成型すれば熱硬化性樹脂成型板にはなる
が炭素線維の黒いヒゲ状模様が浮き出てしまい意匠性の
面から見ると用途が極端に限定される事になる。一方、
情報記録紙用の基紙を化粧板用原紙に適用しようとして
も、これらの基紙は一般サイズ紙を加工しているため、
熱硬化性樹脂加工を施そうとしても紙の中に樹脂が入っ
て行かないことになり、熱圧成型する事ができず、従っ
て熱硬化性樹脂化粧板用原紙としては使用不可能である
ｎかかる従来技術の欠点を解消するために本発明者らは
鋭意検討した結果１本発明の完成に到達したり 本発明は、熱圧成形する前にあらかじめ化粧板の最表層
にセットされる化粧板用原紙に雷１子伝導型導電性物質
を塗被せしめておく事により多種多様な色相あるいは印
刷模様を表現できる意匠性の優れた制電性化粧板を提供
せんとするものである。

本発明の電子伝導型導電性物質は酸化錫、酸化アンチモ
ン、酸化インジウムの様なそれ自体が電子伝導性を有し
ている金属酸化物あるいは酸化チタン、酸化亜鉛、シリ
カ、アルミナ、アルミニウムシリケート、マグネシア、
ジルコニアの様なそれ自体は半導体又は絶縁体の金属酸
化物の表面を酸化錫、ｍ化アンチモンの様な金属酸化物
あるいはアルミニウム、アンチモン、銀の様な金属等の
電子伝導型導電性物質で被覆あるいけドーピング］−た
もの、更には沃化銅の如き金属化合物であり。

主として無機質粉体で色調の淡いものが望ましい。

これらの電子伝導型導電性物質はバインダー成分と適当
な配合により分散混合し、化粧板用原紙に塗被する０バ
インダ一成分としては、メチルセルロース、エチルセル
ロース、ニトロセルロースの様なセルロースエーテルあ
るいはセルロースエステル、硬化ロジン、ギルツナイト
、ロジン変性フ　・エノール樹脂、マレイン酸樹脂、セ
ラック、ポリアミド樹脂、クマロン・インデン樹脂、ビ
ニ化系樹脂、などがあり、特に化粧紙印刷用グラビアイ
ンキのバインダーが最適である。

又、この導電性塗料には必要に応じて有機導電□性ポリ
マー、帯電防止剤あるいは着色顔料等の併用も可能であ
る。

化粧紙への塗被方法としては、含浸、サイズプレス等の
ディップ法、グラビアコート、エアーナイフ：ｆ−）、
Ｖｌｆｉ−ブレードコート、ロールコート、ワイアバー
コード、キスコート等のコーティング法等があるが、こ
れらに限られるものではない。化粧板用原紙としてはセ
ルロースパルプスラリーに必要に応じて酸化チタン、リ
トポン、黄鉛、硫化亜鉛、モリブデンレッド、ベンガラ
、群青等の主として陰蔽力の大きい顔料、あるいは不溶
性アゾ系、アゾレーキ系、フタロシアニン系。

トリフェニルメタン系、キナクリドン系、チオインジゴ
系、ジオキサジン系、ペリノンペリレン系。

インインドリノン系、フルオルビン系、アントラキノン
系、ピロコリン系、カップリング型アゾ系。

縮合型アゾ系、金属錯塩系等の有機顔料、硫酸バリウム
、アルミナホワイト、炭酸カルシウム、の様な体質顔料
、亜鉛華の様な白色顔料、シリカ。

アルミナシリケート、クレー、メルク等の填料等を混合
しても良く、あるいはパルプスラリー以外は填料・顔料
を使用しなくても良い。更に９紙力増強剤として、メラ
ミン樹脂、尿素樹脂、ジアルデヒドデンプン、ポリアミ
ド・ポリアミンエピクロルヒドリン樹脂、ポリエチレン
イミン樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、カチオンデンプ
ン、等の中より適当なものが選ばれ、ｋにその他の添加
剤として硫酸バンド、アルミン酸ソーダの如き阻調整剤
も必要に応じて混合し通常の湿式抄紙法により抄造され
る。かくして得られた化粧板用原紙にそのまま前記の電
子伝導性物質を塗被しても良いし、又、絵柄を印刷して
から電子伝導性物質を塗被しても良い。

本発明により得られた制電性化粧板用原紙は無サイズ紙
であり、そのまま熱硬イビ性樹脂を含浸して、熱圧成型
する場合や、更に表面に化粧印刷を施した後に熱硬化性
樹脂を含浸して熱圧成型する場合などのいずれにも適用
可能である。

熱硬化性樹脂としてはフェノール、メラミン。

ユリア、不飽和ポリエステル、エポキシ、ジアリルフタ
レート、アルキッド、ポリウレタン、フラン、ポリイミ
ド、ポリアミド・イミドなどがあり。

、戸１電性化粧板原紙を表層にして下層には従来より公
知の基材を適用し、熱圧プレスあるいは貼合せ等により
一体化する。制電性能を得るためには成型後の表面抵抗
値は１０１０Ω以下、望ましくは１０８Ωｊｙ下必要で
ある。基材としては熱硬化性樹脂含浸コアー紙、パーチ
クルボード、合板、鋼板、熱可塑性樹脂含浸コアー紙等
があり、又、これらに限定されるものではない。

以下実施例により本発明を更に具体的に説明する０ 実施例　ｌ 晒クラフトパルプをショッパーリーグラーフリーネス２
０°ＳＲ，に叩解し、濃度４係のパルプスラリーに調成
した。このパルプスラリーにルチル型酸化チタンを８０
重量係（対パルプ固形分）、メラミン系紙力増強剤を２
．０％（対パルプ固形分）を加え常法により紙料をＴａ
ｐｐｉ離解機にて良く攪拌し、試験用角型マシーンで秤
量１００シーの紙を抄紙し、これを化粧板用原紙とし、
その表面に、グラビア印刷により木目柄を印刷した。一
方、電ン・ ′、子子連導性物質して酸化錫系導電性粉末（三便金、
ン 属製Ｔ−１）をエチルセルロースのＭ　Ｅ　Ｋ　溶液に
ル巾比竹（導電性粉末とエチルセルロースの重量比が２
／１）で混合分散して導電性塗料を作り。

前記の木目柄印刷を施した化粧板用原紙の表面にグラビ
ア印刷により５シーペタ印刷を行った。この印刷紙の表
面抵抗値は２．０Ｘ１０’Ωであった。

かくして得られた制定性化粧板用原紙に高圧メラミン化
粧板用樹脂であるニカレジン（日本カーバイト社製）を
含浸し、フェノールコアー紙２枚を基材として重ね、熱
圧プレスすることにより一体化して高圧メラミン化粧板
となし、その表面抵抗値を測定した所、５．２Ｘ１８＠
Ωであった。又。

木目柄の上に導電性塗料を塗布したにもかかわらず成型
してみると透明になり、木目柄は曇る事なく、くっきり
と見えた。

実施例　２ 実施例１と同様のパルプスラリーに酸化チタン重量型量
係（対パルプ固形分）と紙力増強剤としり実施例１と同
様の方法により坪量８０帽の原紙を抄紙した。この様に
して得られた紙を化粧板用原紙として、その表面に導電
性酸化チタン（三菱金属製Ｗ−１）をニトロセルロース
の酢酸エチル溶液にＰ／Ｄ比Ｖ１で混合分散して作った
導電性塗料を２　Ｏｆ／讐クワイヤーバーコード、制電
性化粧板用原紙を得た。表面抵抗値を測定してみると８
．５　Ｘ　１０’Ωであった。この制電性化粧板用原紙
（９） の表面に更に薄く絵柄をグラビア印刷法により印刷した
後、低圧メラミン化粧板用樹脂加工し、バーチクルボー
ドを基材として熱圧成型を行った。

成型後の表面抵抗値は７．４Ｘ１０”Ωであった。

実施例　８ 実施例１と同様のパルプスラリーに紙力増強剤としてメ
ラミン樹脂を１，０重量％（対パルプ固形分）添加し１
坪量２０　ｔＡｒｌのオーバーレイ紙を実施例１と同様
の方法により抄紙した。

この紙の表面に実施例１と同様の導電性塗料をグラビア
印刷法により、８帽ベタ印刷を行った。

この紙の表面抵抗値は？、２Ｘ１０’Ωであった。この
紙をオーバーレイ紙として使用し実施例１で使用した木
目柄を印刷したのみの化粧板用原紙と重ね合せ実施例１
と同様の方法により高圧メラミン化粧板を作成した。こ
の化粧板の表面抵抗値を測定した所９．５Ｘ１０８Ωで
あり、又、木目柄も曇らずにくっきりと見えた。

特許出願人　株式会社　輿入 （１０）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 熱圧成形する前にあらかじめ化粧板の最表層にセットさ
   れる化粧板用原紙に電そ伝導型導電性物質を塗被せしめ
   ておく事を特徴とする制電性化粧板の製造法。