JPS6029746B2 - 合成樹脂用難燃剤 - Google Patents

合成樹脂用難燃剤

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JPS6029746B2
JPS6029746B2 JP57198970A JP19897082A JPS6029746B2 JP S6029746 B2 JPS6029746 B2 JP S6029746B2 JP 57198970 A JP57198970 A JP 57198970A JP 19897082 A JP19897082 A JP 19897082A JP S6029746 B2 JPS6029746 B2 JP S6029746B2
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mol
hydroxy
synthetic resins
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斌 吉岡
明 都甲
哲朗 富田
明信 楠原
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は合成樹脂を難燃化させるための灘燃剤に関し、
詳しくは一般式(式中×はハロゲン原子を示し、mは1
〜2、nは1〜2の整数。
R,は炭素数1〜4のアルキリデン基またはアルキレン
基を示す。)であらわされるハロゲン化ジヒドロキシ化
合物Aと一般式(式中Xはハロゲン原子を示し、1は1
〜3の整数。
R2はHまたは炭素数1〜4のアルキル基を示す。)で
あらわされるハロゲン化モノグリシジルェーナルBとを
、AIモルに対して、BI〜3モルの割合で反応させた
分子量700〜1400の生成物に、ジカルボキシル基
含有化合物及び/又はジィソシアネート基含有化合物C
を、AIモルに対して、CO.1〜1.0モルの割合で
更に反応させた合成樹脂用難燃剤に関するものである。
その目的とするところは、従来公知の合成樹脂用灘燃剤
に見られる熱的に安定な難燃剤は雛燃効果が小さく、鱗
燃効果が大きい難燃剤は熱的に不安定であったり、たと
え熱的に安定であっても製品を着色したり、悪臭をつけ
たりする雛燃剤が多いのに対し、熱的に安定で耐熱性が
優れ、悪臭、着色性がなく、少量の添加で難燃効果が大
きな優れた合成樹脂用灘燃剤の開発にある。石油化学の
著しい発展により、これから誘導される合成樹脂の生産
量は膨大なものとなってきたが、合成樹脂はその優れた
特性を巧みに利用することにより広い範囲に使用され、
今後もますますその用途は広められようとしているが、
合成樹脂は燃え易いという欠点のため厳しい規制がなさ
れる様になってきた。
本明細書記載のUL規格もその1つである。ULとは米
国アンダーライタース・ラボラトリーズ・インコーポレ
ーテツドという公衆安全機関であり、その第94号にプ
ラスチック材料の灘暁性規格(UL−94)がある。同
規格に定められた難燃性の評価は、難燃性の程度に応じ
、94V−0、94V−1、94V−2、94HBを順
で格付けされている。試験方法は、所定寸法の試験片を
5片用意し、該試験片の上端をクランプで止めて試験片
を垂直にセットし、下端に所定の長さのバーナー炎を1
頂砂間あててはなし、試験片の燃焼時間を測定する。消
火したら直ちに再び1硯砂間炎をあててはなし、燃焼時
間を測定する。5片の試験の燃焼時間の合計をTとし、
最大値をMとすると、Tが5の砂以下、Mが1現砂以下
でクランプまで燃えず、炎のついた溶融物が落下し所定
下の木綿に着火しなければUL94V−0。
Tが250秒以下、Mが3の砂以下で、その他はV−0
と同様な条件を満せばUL94V−1。T及びMがV−
1と同様な条件で炎のついた溶融物が落下し木綿に着火
すればUL94V−2。V−0、V−1、V−2に不合
格なものは水平燃焼試験を行ない、所定の標線前で消火
すればUL−94HBと評価する。世の中の動向として
難燃性に対する要求は年毎に厳しくなり、現時点に於い
ては大半のものがUL94V−0を要求するようになっ
てきた。これに対し合成樹脂の難燃化は、ハロゲン化合
物「リン化合物、窒素化合物あるいは金属酸化物などの
組合せによる相乗効果によりなされてきたが、合成樹脂
に灘燃剤を添加すれば難燃性は向上するが、逆に耐熱性
、機械的性質あるいは電気的性質など諸特性が低下する
のが必定であった。そのためこれらの物性の低下を極力
抑えた難燃化が強く要求される様になってきた。従来よ
り難燃効果が最も大きく、簸燃剤成分として必須とされ
るハロゲン化合物の改良は種々行なわれてきた。たとえ
ば特公昭47−44537号公報では、式(式中RはH
又は低級アルキル基) で表わされる化合物が、また特開昭53一56290号
公報では、式で表わされる化合物が、また特開昭56−
118414号公報では、式(式中Zは−CH20日ま
たはハロゲン、Xはハロゲン、RはHまたは炭化水素基
、Y・YはHまたはCH3、T・T′は−CH2C広○
−など)で表わされる化合物が提案されている。
これらの難燃性化合物はいずれも多数の芳香環を有する
為に熱的にかなり安定なものであった。
しかしながらこれらの難燃性化合物はいずれもある種の
合成樹脂に対しては有効な難燃性を示したが、他の合成
樹脂に対しては難燃効果が小さく、不満足なものであっ
た。即ちポリエステル樹脂の様な自己消火性の合成樹脂
に、これらの難燃性化合物を2の重量%と三酸化アンチ
モンを5重量%添加したものはUL−94・V−0の難
燃性を示したが、ポリスチレン樹脂の様な可燃性の合成
樹脂ではUL−94・V−2しか達成することができな
かった。ポリスチレン樹脂をUL−94・V−0にする
には更に多量の難燃性化合物を添加する必要があるが、
反面他の特性、例えば機械的特性等が大中に低下する危
険性がある。本発明者らは、合成樹脂が優れた機械的特
性、電気的特性、耐熱性、耐水性、耐薬品性、成形性、
加工などを有するにも拘らず優れた鍵燃剤が無い為にそ
の発展性が著しく阻害されている事に着目し、従来公知
の難燃剤の諸欠点を除く方法につき鋭意研究の結果、本
発明を完成するに至ったものである。
即ち本発明の利点は、従来公知の難燃剤に比べ、ハロゲ
ン化合物を原料として多用しているために得られた簸燃
剤のハロゲン含有量が多く、このため灘燃化したい合成
樹脂に少量添加するだけで灘燃化でき、しかも添加量が
少ないので機械的特性の低下など他の特性に及ぼす影響
も殆んどないことである。
本発明のもう1つの利点は、本発明になる新しい難燃性
がその分子構造中に芳香環を多数含んでいるため、熱分
解温度が高く、熱的に安定で、合成樹脂に添加しても耐
熱性を低下させるなどの悪影響を及ぼさないことである
また分解温度が高いために変色も異臭も殆んどないこと
である。本発明は、一般式(式中×はハロゲン原子を示
し、mは1〜2、nは1〜2の整数。
R,は炭素数1〜4のアルキリデン基またはアルキレン
基を示す。)であらわされるハロゲン化ジヒドロキシ化
合物Aと一般式(式中×はハロゲン原子を示し、1は1
〜3の整数。
R2はHまたは炭素数1〜4のアルキル基を示す。)で
あらわされるハロゲン化モノグリシジルェーナルBとを
、AIモルに対して、BI〜3モルの割合で反応させた
分子量700〜1400の生成物に、ジカルボキシル基
含有化合物及び/又はジィソシアネート基含有化合物C
を、AIモルに対して、CO.1〜1.0モルの割合で
更に反応させた合成樹脂用灘燃剤に関するものである。
本発明に係る灘燃剤は、後述の実施例で具体的に示され
るが、理想的には下記の一般式にて表わすことができる
すなわち(式中×はハロゲン原子を示し、1は1〜3、
mは1〜2、nは1〜2の整数。
R.は炭素数1〜4のアルキリデン基またはアルキレン
基を示し、R2はHまたは炭素数1〜4のアルキル基を
示す。)本発明におけるハロゲン化ジヒドロキシ化合物
とハロゲン化モノグリシジルェーテルとの反応の割合は
、理想的には前者1モルに対して後者2モルであり、こ
の場合が最も灘燃効果が大きく、耐熱性も高かった。
これは前者の分子構成をなすOH基が完全に処理され、
熱的安定性が高まったためであると考えられる。しかし
ながら、実際にはハロゲン化ジヒドロキシ化合物1モル
に対して、ハロゲン化モノグリシジルェーテル2モルな
いいま2モル以上を反応させても、前者1モルに対して
後者1モルが付加した化合物がかなり生成し、前者のO
H基を完全に処理することはできなかった。そこで次に
更に、ジカルボキシル基含有化合物及び/又はジィソシ
アネート基含有化合物を少量添加し、反応せしめてOH
基を完全に処理するようにした。すなわち、その反応の
模様を模式的に表わすと下記の様になる。
ジカルボキシル基含有化合物との反応 (残存OH基)(ジカルボキいり基含有化合物)エステ
ル結合ジィソシアネート基含有化合物との反応(残存O
H基)(ジイソレアネート基含有化合物)ウレタン結合
これ等の反応を行なう事により、ハロゲン化ジヒドロキ
シ化合物に基因する未反応の残存OH基を完全に処理し
た。
本発明におけるハロゲン化ジヒドロキシ化合物1モルに
対するハロゲン化モノグリシジルェー7ルの反応仕込割
合は2〜2.5モルが好ましいが、実用的には1〜3モ
ルの割合で仕込み反応した平均分子量700〜1400
のものでも従来公知の難燃剤に比較しかなり優れたもの
であった。
1モルより少ないと熱安定性が悪く、悪臭・変色があり
、3モルより多いと耐燃性が低下した。
またこれに更に反応せしめるジカルボキシル基含有化合
物及び/又はジィソシアネート基含有化合物の反応仕込
割合は、0.3〜0.7モルが好ましいが、実用的には
0.1〜1.0モルで反応した平均分子量が900〜2
90鼠華度のものでも良い。0.1モルより少ないとO
H基を処理するに必要な量が不足し、1.0モルより多
いとゲル化の恐れがある。
本発明におけるジヒドロキシ化合物とグリシジルェーテ
ルとを反応させる方法としては、特公昭48一663y
号公報にも記載があるが、この方法は低分子量のジグリ
シジルェーテルをジヒドロキシ化合物1モルに2モル反
応させて高分子量のジグリシジルヱーテルを作るという
ものであり、生成物は更に反応できる反応活性基を有し
ている。
本発明における方法は、ジグリシジルェーテルではなく
モノグリシジルェーテルを、ジヒドロキシ化合物1モル
に2モル反応させた低分子量化合物であり、この化合物
は理想的に反応すれば反応活性基をもはや有していない
。勿論特公昭48−663叫号公報の発明の詳細な説明
の中で、グリシジルェーテルとしてモノグリシジルェー
テルを使用してもよいとされているが、その目的は反応
停止剤又は反応調整剤としての副原料としてであり、実
施例においてもその添加量は全体のわずか5%以下でし
かない。もしも多量に使用すれば高分子量化の目的が蓮
せられないからであり、本発明の様にモノグリシジルェ
−テルのみでは特公昭48−663計烏公報に記載のあ
る発明は成立しない。本発明におけるジヒドロキシ化合
物、モノグリシジルェーテルとジカルボキシル基含有化
合物及び/又はジィソシアネート基含有化合物とを反応
させる方法は、先ずジヒドロキシ化合物とモノグリシジ
ルェーテルとの低分子量化合物を作り、次にジカルボキ
シル基含有化合物及び/又はジィソシァネート基含有化
合物により該低分子量化合物中に残留するジヒドロキシ
化合物の未反応OH基を本発明になる雛燃剤の熱安定性
を更に向上せしめ、悪臭・変色を防止する為に処理し、
完全に零にする為に添加し反応させる方法であり、この
反応の順序が重要なポイントの1つである。
本発明における一般式 で表わされるハロゲン化ジヒドロキシ化合物の例として
は、たとえばビス(4ーヒドロキシ−2−フロムフエニ
ル)メタン、ビス(4ーヒドロキシー3−ブロムフエニ
ル)メタン、ビス(4−ヒドロキシー3−クロロフエニ
ル)メタン、ピス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロム
フエニル)メタン、ビス(4ーヒドロキシ−3,5−ジ
クロロフエニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シ−3山クロロフヱニル)エタン、1,1−ビス(4ー
ヒドロキシー3ーフロムフエニル)エタン、1,1ービ
ス(4−ヒドロキシ3,5ージクロロフエニル)エタン
、1,1ーピス(4ーヒドロキシー3,5−ジブロムフ
ヱニル)エタン、1,2−ビス(4ーヒドロキシー3ー
クロロフエニル)エタン、1,2ービス(4−ヒドロキ
シ−3−フロムフヱニル)工タン、1,2−ビス(4ー
ヒドロキシ−3,5−ジクロロフエニル)エタン、1,
2ービス(4ーヒドロキシー3,5−ジフロムフエニル
)工タン、2,2−ビス(4ーヒドロキシー2ーフロム
フエニル)プロパン、2,2ービス(4ーヒドロキシー
3−クロロフエニル)プロパン、2,2ービス(4ーヒ
ドロキシ−3ーフロムフエニル)プロパン、2,2ービ
ス(4ーヒドロキシー3,5ージクロロフエニル)プロ
パン、2,2ービス(4−ヒドロキシー3,5ージブロ
ムフエニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
ー3ークロロフエニル)ブタン、1,1ービス(4ーヒ
ドロキシ−3ーフロムフエニル)ブタン、1,1ーピス
(4−ヒドロキシ山3,5−ジクロロフエニル)ブタン
、1,1ービス(4−ヒドロキシー3,5ージブロムフ
エニル)ブタンなどが挙げられる。
本発明における一般式 で表わされるハロゲン化モノグリシジルェーテルの例と
しては、たとえばモノク。
ロフヱニルモ/グリシジルエーテル、ジクロロフエニル
モノグリシジルエーテル、トリクロロフエニルモノグリ
シジルエーテル、モノブロムフエニルモノグリシジルエ
ーテル、ジブロムフエニモノグリシジルエーテル、トリ
ブロムフエニルモノグリシジルエーナル、モノクロロク
レジルモノグリシジルユーブル、ジクロロクレジルモノ
グリシジルヱーテル、モノブロムクレジルモノグリシジ
ルエーテル、ジブロムクレジルモノグリシジルェーテル
などが挙げられる。本発明におけるジカルボキシル基含
有化合物の例としては、たとえばマレィン酸、熱水マレ
ィン酸、フマル酸、メサコン酸、シトラコン酸、ィタコ
ン酸、塩素化マレィン酸、臭素化マレイン酸、フタル酸
、無水フタル酸、ィソフタル酸、3.6−エンドメチレ
ンテトラヒドロ無水フタル酸、テトラヒドロフルタ酸、
アジピン酸、セバチン酸、チオジグリコール酸、テトラ
クロル無水フタル酸、テトラブロム無水フタル酸、3,
6ーェンドジクロロメチしンテトラクロロフタル酸、3
,6ーェンドジブロムメチレンテトラブロムフルタ酸な
どが挙げられる。
本発明におけるジィソシアネート基含有化合物の例とし
ては、たとえばパラフェニレンジイソシアネート、2,
4ートルヱンジイソシアネート、2ークロロー1,4ー
フエニルジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシ
アネート、2ーフロムー1,4ーフエニルジイソシアネ
ート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、4,4′ージフエニルジイソ
シアネート、4,4′ージフエニルメタンジイソシアネ
ート、3,3′−ジメチル4,4′ージフエニルジイソ
シアネート、3,3′ージメチル4,4′−ジフエニル
メタンジイソシアネート、3,3′ージメトキシ4,4
′ジフエニルジイソシアネートなどが挙げられる。
本発明におけるハロゲン化ジヒドロキシ化合物、ハロゲ
ン化モノグリシジルェーテルとジカルボキシル基含有化
合物及び/又はジィソシアネート基含有化合物との反応
の方法は、ハロゲン化ジヒドロキシ化合物とハロゲン化
モノグリシジルェーテルを反応器に仕込んだあと触媒を
添加し、40℃〜12ぴ0の温度で1時間〜8時間蝿拝
し反応させ、次にジカルボキシル基含有化合物及び/又
はジィソシアネート基含有化合物を添加し、同温度で更
に1時間〜4時間燈拝し反応させ製造する。
触媒としてはアミン系のもの、たとえばエチルアミン、
ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリチメルアミン、
トリエチルアミン、トリエタノールアミン、ジヱチレン
トリアミン、トリエチレンテトラミン、ジヱチルアミノ
プロピルアミン、ペンジルジメチルアミン、トリス(ジ
メチルアミ/メチル)フエノール、メタフエニレンジア
ミン、ジアミノジフエニルメタン、ジアミノジフエニル
スルホン、ジシアンジアミド、三ふつ化ほう素・モノエ
チルアミン、メンタンジアミン、キシレンジアミン、エ
チルメチルイミダゾール、1,8ージアザービシクロー
(5,4,0)ウンデセンー7などが挙げられる。本発
明になる簸燃剤を適用し得る合成樹脂類としては、ポリ
エチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂
、スチレン・プタジェン共重合体、スチレン、ブタジェ
ン・アクリロニトリル共重合体、ポリ塩化ビニル樹脂、
エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリメタアクリル酸樹
脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリブテン樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、飽
和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ヱポキシ樹脂、
ポリウレタン樹脂、アルキツド樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、メラミン樹脂、ュリャ樹脂、ジアリルフタレー
ト樹脂、ボリブタジェン樹脂などの合成樹脂類であるが
、更には酢酸セルローズ等の天然樹脂にもアクリロニト
リル・ブタジェンラバー等の弾性体の難燃化剤としても
使用可能である。
本発明になる難燃剤の灘燃効果は著しく大きく、ポリエ
ステル樹脂の様な自己消火性の合成樹脂あるいはポリス
チレン樹脂の様な可燃性の合成樹脂に、本発明になる雛
燃剤を2の重量%と三酸化アンチモンを5重量%添加し
たものは、いずれもUL−94・V−0の難燃性を示し
、しかも他の特性、例えば機械的特性等の低下は全くな
かった。本発明になる難燃剤と合成樹脂類との混合方法
は、たとえば成形前では、合成樹脂粉末に本発明になる
難燃剤を粉末混合法、ロール混練法、バンバリー混練法
、押出混練法などにより混合する乾式混合、あるいは合
成樹脂の溶融物又は溶解液に本発明になる灘燃剤を溶剤
に溶解した溶液で混合する湿式混合、いずれの方法でも
よく、また成形後では、本発明になる雛燃剤を溶剤に溶
解した溶液に成形品を浸糟するか又は該溶液を成形品に
塗布することにより成形品の表面に雛燃剤を含有させる
などの方法でもよい。本発明の簸燃剤を使用するに当り
、他の公知の難燃剤、例えば窒素系化合物、燐系化合物
、ハロゲン系化合物を併用してもよく、また必要に応じ
て酸化アンチモン、産化モリブデン、酸化スズの様な難
燃助剤として従釆から使用されている化合物を併用する
こともできる。
また本発明の鶏燃剤を使用した樹脂組成物には、さらに
必要に応じて公知の可塑剤、硬化剤、硬化促進剤、表面
処理剤、界面活性剤、保護コロイド、熱安定剤、光安定
剤、着色剤、充填剤、滑剤等の添加物を添加することが
できる。以下実施例にて本発明を説明する。
実験例 1 2,2−ビス(4−ヒドロキシー3,5ージブロムフェ
ニル)プロパン1.0モルと触媒としての1,8ージア
ザービシクロー(5,4,0)ウンデセンー75.44
夕を擁梓器、冷却管、温度計、滴下漏斗をつけた21四
つ口フラスコに入れ、これに200の‘のトルェンを加
えて燭拝し懸濁液を作った。
次にジプロムクレジルモノグリシジルェーテル2.2モ
ルを200の‘のトルェンに溶解したものを、滴下漏斗
を用いて40午Cで1時間を要して徐々に加えた。滴下
終了後100午0に達するまで1時間をかけて徐徐に温
度を上昇しながら鷹梓を続け、その後更に100qoで
3時間反応を行なった(中間生成物の平均分子量は10
50であった)。次に100℃に保つたまま、テトラブ
ロモフタリツクアンハイドライト0.6モルを200の
‘のトルェンに溶解したものを滴下漏斗を用いて30分
かけて徐々に加え、更に同温度で2時間反応を行なった
。反応終了後600の‘の沸騰水で5回にわたり洗膝を
繰り返し、粘度(2000)25ポィズの最終生成物の
平均分子量1550の褐色透明雛燃剤溶液1700夕を
得た。第1表に示す様な各種合成樹脂に、本発明になる
雛燃剤及び第1表に示す様な各種灘燃剤を2の重量%お
よび三酸化アンチモン5重量%を配合した組成物を作り
、成形後試験したところ、第1表に示すような結果を得
た。
第1表 A:2,2ービス(4ーヒドロキシ−3,5ージフロム
フエニル)プロパン。
B:ジブロムクレジルモノグリシジルエーテル。
C:テトラブロムビフエニルエーテル。耐燃性・・・・
・・UL−94による(V−0が最も良い。
)熱安定性・・・・・・250午○で加熱して分解しな
いもの◎、230℃で加熱して分解しないもの ○、 230qoで加熱して分解するもの×。
変色・異臭…・・・分解ガスによる変色・異臭の有無。
第1表に示す様に、本発明になる難燃剤は多種類の合成
樹脂の耐燃性をUL−94・V−0になしうる優れた雛
燃剤である。しかも本発明になる簸燃剤は熱安定性が優
れ、変色、異臭もないものであった。これに対し鱗燃剤
Aは難燃効果は優れるものの、熱安定性が悪く、変色を
おこし、異臭を発するものであった。また雛燃剤Bは適
用樹脂によっては鱗燃効果が期待できるものであるが、
多くの樹脂には余り効果がなかった。また難燃剤Cは優
れた熱安定性を有し、変色、異臭もないものであったが
、適用樹脂によっては鱗燃効果が期待できないものであ
った。実験例 2 実験例1に於いてジブロムクレジルモノグリシジルエー
テル2.2モルをジブロムフエニルモノグリシジルェー
テル0.5〜3.5モルに変えて他は全て*同様な方法
で反応し、合成樹脂との配合も試験も全く同様に行ない
、第2表に示す結果を得た。
第2表A;2,.2ービス(4ーヒトーロキンー3,5
ージブロムフエニル)プロパン。
B;ジブロムフエニルモノグリシンルエーナル。C;テ
トラブロモフタリツクアンハイドライド。第2表に示す
様に、2.2ービス(4−ヒドロキシー3,5−ジブロ
ムフェニル)プロパンに対するジブロムフエニルモノグ
リシジルェーテルの仕込量が少ない場合、熱安定性が悪
く、変色をおこし、異臭を発する。一方逆に仕込量が多
い場合、UL−94・V−0の耐燃性を附与できる合成
樹脂の適用範囲が制限される。本発明における好ましい
反応仕込割合は、2,2−ビス(4ーヒドロキシー3,
5ージブロムフエニル)プロパン1モルに対し、ジブロ
ムフェニルモノグリシジルェーブル1.5〜2.5モル
であるが、実用上は1.0〜3.0モルでも使用できる
。実験例 3 実験例1に於いて、テトラプロモフタリックアンハイド
ライド0.6モルを2ーフロムー1.4−フエニルジイ
ソシアネート0.1〜2.0モルに変えた他は全て同様
な方法で反応し、合成樹脂との配合も試験も全く同様に
行ない、第3表に示す結果を得た。
第3表 A;2,2ービス(4ーヒドロキン−3,5ーソブロム
フエニル)プロパン。
B;ソブロムクレソルモノクリシンルエーテルoC;2
−フロムー1,4ーフエニルソイソシアネート。第3表
に示す様に、2,2ービス(4ーヒドロキシ−3,5−
ジブロムフエニル)プロパンとジフロムクレジルモノグ
リシジルェーテルとの反応生成物に対する2−プロムー
1,4ーフュニルジィソシァネートの仕込量が少ない場
合、該反応生成物中に残存するOH基を皆無に処理する
事ができず、熱安定性は250午○未満である。2−ブ
ロムー1,4ーフェニルジイソシアネートの仕込量を増
やして行けば、OH基は無くなり、熱安定性は250o
o以上と良くなるが、2ーフロムー1,4−フェニルジ
ィソシアネートの増加による全生成物中のブロム含量の
減少によりやや耐熱性が低下する。
2−ブロムー1,4ーフエニルジイソシアネートの仕込
量を更に増やして行けば、反応中にゲル化してしまう。
本発明における好ましい反応仕込割合2,2−ビス(4
−ヒドロキシ−3,5ージブロムフヱニル)プロパン1
モルに対し2ーブロム−1,4ーフエニルジイソシアネ
ート0.3〜0.7モルであるが、実用上は0.1〜1
.0モルでも使用できる。以上の実施例で明らかな様に
、本発明になる合成樹脂用鍵燃剤は多種類の合成樹脂に
優れた耐燃性を附与すると共に、熱的にも安定で変色・
異臭の恐れもない優れた鱗燃剤である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中Xはハロゲン原子を示し、mは1〜2、nは1
    〜2の整数。 R_1は炭素数1〜4のアルキリデン基またはアルキレ
    ン基を示す。)であらわされるハロゲン化ジヒドロキシ
    化合物Aと一般式▲数式、化学式、表等があります▼ (式中Xはハロゲン原子を示し、lは1〜3の整数。 R_2はHまたは炭素数1〜4のアルキル基を示す。)
    であらわされるハロゲン化モノグリシジルエーテルBと
    を、A1モルに対して、B1〜3モルの割合で反応させ
    た分子量700〜1400の生成物に、ジカルボキシル
    基含有化合物及び/又は、ジイソシアネート基含有化合
    物Cを、A1モルに対してC0.1〜1.0モルの割合
    で更に反応させた合成樹脂用難燃剤。
JP57198970A 1982-11-15 1982-11-15 合成樹脂用難燃剤 Expired JPS6029746B2 (ja)

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