JPS6029584Y2 - 改装サツシの取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本願は既設の陳腐化した鉄製サツシ等を高性能のアルミ
ニウム合金製サツシに更新する場合に於て、既設のサツ
シ枠を利用した改装サツシの取付装置に関する。

従来は第１図イ、の如くサツシ取付金具１を古いサツシ
枠に固着し、これに新しいサツシ２をピース材であるア
ンカー金物６を介して取付金具１に溶接等の手段にて固
着して其の後、内外に額縁３及び４を取付けるか、同図
口の如く新しいサツシ２にアンカー金物６を固着し、取
付金具１と溶接等の手段にて連結し、取付金具１を旧サ
ツシに固定することで窓枠を取付け、外部額縁５をボル
ト等で締めつけ固定する方法が知られている。

この場合部品の数も多く、取付金具の位置だし等複雑な
現場作業に工数を要した。

又新設の場合には窓枠の背面空間にはモルタル等が充填
されるので、完成後外力が加わっても十分の強度があっ
たが、改装では前記詰物が無いので外力に対する強度が
不十分なる欠点を有していた。

本願は上述の複雑な現場作業及び完成後の強度不十分を
解消し、作業性の向上と共に十分なる強度を付与するこ
とを目的とするものである。

其の特徴とするところは、第２図に示す如く、従前の窓
枠を其のま）採用し、工場内にてアルミニウム合金製の
長尺型材（以下中間型材という）を窓枠に取付固定し、
現地取付を容易簡単化して工期の短縮を計り、且つ中間
型材を窓枠に固着することで、終局的には窓枠の断面を
板状より所謂箱形状断面として断面係数を大とすること
で、改装後の窓枠強度を向上せしめたものである。

以下図面を参照しながら実施例につき其の詳細を説明す
る。

先ず上枠について第２図を参照しながら説明すると、Ａ
は旧サツシ窓枠で、Ｂは新規に装着する上枠である。

モしてＡ、 Ｂ両者間に介在してるのはアルミニウム合
金よりなる長尺材である中間型材Ｃである。

他方上枠Ｂは室内側壁面１と室外側壁面２を形威し、其
の間の下方は障子走行用の鴨居となる。

又内外両壁面はそれぞれ其の上端に於て各々中央に向け
て屈曲して上壁３を形威している。

そして其れ等向、外、土壁の外側面は何れも後述する中
間型材Ｃの逆Ｕ字形の懐中に内接嵌合する。

次に中間型材Ｃは、其の断面に於て見込巾（室外端と室
内端間の寸法）は上枠の見込寸法より大にして、上梓の
土壁と当接する帯状の中央基板５と其の室外方向に張り
出したる室外側壁面６（兼額縁）と室内側に張り出した
る２条の突出片７゜７及び中央基板５より上方に立設し
た突出片７′とより形成され、其れ等は何れも一体に成
形された長尺型材である。

なお中間型材Ｃを形成する中央基板５の室外側端には上
枠外側壁と外接するための段部８が垂下し、同様に室内
側端には上枠内側壁１と外接する垂下壁９を形威してい
る。

又中間型材の外側壁面の（図で）上下の２ケ所は室内側
に向けてパツキン１４を内蔵する凹部を形威し、且つ新
窓枠側寄りの凹部の一辺１０は其の先端が新サツシ窓枠
Ｂの外側壁に当接して前記段部８と共に上枠の固定を一
層確実化する構成となっている。

更に本実施例では前記室内側への突出片７，７には内部
額縁１１をワンタッチにて係止するためのルブ１２を具
備している。

其れ等は中間型材として一体に成形されるので生産性も
良好である。

以上述べた構成となっている窓枠Ｂと中間型材Ｃは、工
場内にて予め上記Ｂ、 Ｃを嵌着して固定すれば、鴨居
の上部構造は其の断面長方形の箱形状４なる梁構造とな
る。

モして上枠Ｂを旧窓枠Ａに取付けるためには、旧窓枠に
固着した取付金具りと、中間型材Ｃの上部突出片７′と
を連結するのみで其の取付けたるや極めて簡単容易であ
る。

次に第４図を参照して同様に新窓枠の縦枠について説明
すると、其の要部構成は上枠を９０°回転した位置変化
があるのみで其の他は全く前述と同様であるのでそれ以
上の説明を省略する。

旧窓枠Ａへの取付けは、新窓枠Ｂにより取付位置が決ま
るので、現場では第３図の如く下枠が据付けられる窓台
部の下ごしらえをしておき、工場では従来法にて組立て
られた新窓枠Ｂの上枠及び縦枠に中間型材Ｃを嵌め込み
、ねじ１３にて固定して現地に搬送し、古いサツシ窓枠
Ａに取付けた鋼板を折り曲げたピース材である取付金具
りと搬送された新窓枠と一体となってる中間型材Ｃの上
部突出片７′をねじ１３にて固着するのみで良い そして本実施例の如く中間型材の室内側突出片７．７に
係止段部１２を具備せしめておけば、内部額縁はワンタ
ッチにて嵌め込み可能で、最終に従来どおりシーリング
材１５にて目詰めを行へば良い。

以上述べたとおり本願によれば、従来法の如く現地取付
に際して、複雑な部品類の取付を省き、現地にては窓台
の下ごしらえをするのみで、取付金具りと上部突出片７
′との結合のみで足り、取付作業の効率は極めて良好で
ある。

又改装後は、アタッチメントである中間型材Ｃと窓枠Ｂ
の結合により新窓枠Ｂは下枠を除いて、其の断面は長方
形箱状を呈し外力に対する剛性を向上し従来の弱点を解
消することが出来た。

又取付金具りと連結する突出片７′はピース材で無く長
手通しであるので、取付金具りは囲枠の完全な位置を選
定して取付は得る。

又内部額縁を支承する突出片７も、ピース材金具でなく
長手通しなる故、額縁は安定強固に保持され得る。

以上のとおり生産性極めて良好の中間型材を従来の窓枠
と結合したことにより、従来の窓枠を其のま）改装用窓
枠として使用することも出来、作業性と耐久力の向上及
び従来品との互換性の点に於て実用上極めて寄与すると
ころ大である。

【図面の簡単な説明】

第１図イ９口は従来法の断面図であ。 第２図は本願による上枠改装縦断面、第３図は下枠の説
明用断面図、第４図は本願による縦枠改装縦断面図、第
４図の符号は（又は・・・）に読み替える。 Ａ・・・・・・旧窓枠、Ｂ・・・・・・新窓枠、Ｃ・・
・・・・中間型材、Ｄ・・・・・・取付金具、１・・・
・・・室内側壁面、２・・・・・・室外側壁面、３・・
・・・・土壁（又は、横壁）、４・・・・・・箱型状中
空部、５・・・・・・中央基板、６・・・・・・中間型
材室外側壁面（兼額縁）、７・・・・・・突出片、７′
・・・・・・上部突出片、８・・・・・・段部、９・・
・・・・垂下壁（又は、張出壁）、１１・・・・・・内
部額縁、１２・・・・・・リブ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 アルミニウム合金押出型材製の中間型材Ｃと取付金具り
   よりなり、 前記中間型材Ｃは、其の見込内が新窓枠Ｂより大なる長
   尺材で、新窓枠と当接する帯状の中央基板５と其の室外
   方向へ張り出したる額縁を兼ねる壁面６と室内側へ互に
   平行に張り出した額縁係止部を有する突出片７，７及び
   中央基板５の表面に立設した突出片７′とよりなる一体
   成形材にして、 中間型材Ｃを新窓枠Ｂの外周に嵌着して箱状空間４を形
   威し、前記立設突片７′を取付金具りを介して旧サツシ
   枠Ａに連結し、 互に平行なる２条の嵌着片１２．１２を有する内部額縁
   １１を中間型材Ｃの突出片７，７に挟持係止せしめてな
   る改装サツシの取付装置。