JPS6028304Y2 - 洗面所 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、洗面所の改良に関する。

洗面所の多くは、浴室と便所にはさまれた空間に設置さ
れるが、このように、仕切壁間に洗面所を設ける場合に
は、施工能率上、予め組立てた洗面台を仕切壁により形
成された収納空間にはめ込んで作る施工方法を採ること
が望ましい。

しかし、この施工方法による場合には、洗面台の製作誤
差や仕切壁の反り等が原因となって、仕切壁と洗面台と
の間にすきまが生じやすく、このすきまの為に、見栄え
が悪くなり、又掃除のしにくい場所が出来るという欠点
があった。

この考案は、上記した従来の欠点を除去する為になされ
たもので、洗面台の側壁に前縁と上縁に沿う突出縁部を
形成し、仕切壁側にはこの突出縁部の内側から重り合う
すきま部材を取付けて洗面台と仕切壁間のすきまを塞ぐ
構成とすることにより、仕切壁との間にすきまが生じる
恐れが全くな〈従来に比して秀れた外観を有する洗面所
を提供することを目的とする。

以下、この考案の一実施例を図について説明する。

第１図及び第２図において、１は洗面台であって、左右
の仕切壁２，３と後壁４とによって形成された洗面台収
納空間に収められている。

仕切壁２．３は洗面台１を収納する為に最小限必要な間
隔をへだで）対向している。

洗面台１の側壁１ａには、第３図に示す如く、前縁及び
上縁に沿って伸びるは＞’１字状の突出縁部５が形成さ
れている。

この突出縁部は側壁１ａに部材を貼りつけたり、或いは
側壁１ａを切削する等の方法により形成する。

６はすきま部材であって、仕切壁２，３の側壁１ａと対
向する面に、上面及び前面が突出縁部５の内側から該突
出縁部に合わさるように取付けられており、下端は床面
７に達している。

すきま部材６は、例えば、第３図に示す如く、横桟６ａ
ど縦桟６ｂにより構成され、横桟６ａ及び縦桟６ｂは、
洗面台１が上記した収納空間に収められた時に突出縁部
５の内側縁面５ａの横部分及び縦部分と重なり合う高さ
及び奥行に取付けられている。

この構成では、洗面台１を、仕切壁２，３間の収納空間
にはめ込むと、洗面台１と仕切壁２，３との間にすきま
が無い場合には、すきま部材６が突出縁部５により完全
にお）われるが、すきまがある場合には、両者の重り部
分が自ずと減少し、すきま部材６の一部が仕切壁２，３
と洗面台１との間に亘って露出して上記すきまが塞がれ
る。

なお、突出縁部５とすきま部材６とは互いに当接して重
り合うように構成することが望ましいが、若干浮いた状
態で重り合っていてもよい。

又、上記実施例では、洗面台１の両側壁１ａに突出縁部
５を設けたが、一方の側壁と仕切壁間に別の家具を置く
場合等は、他方の側壁にのみ突出縁部５を形成し、この
側壁側の仕切壁にすきま部材６を取付ける。

以上の如く、この考案によれば、洗面台の側壁にその前
縁及び上縁に沿って突出縁部を形成し、この側壁と対向
する仕切壁の面にすきま部材を取付け、該すき間部材の
上面及び前面が突出縁部の内側から該突出縁部に合わさ
るようにしたことにより、洗面台の側壁と仕切壁間の如
何なるすき間でも、仕切壁によって形成された収納空間
に洗面台を収めるだけで何ら後処理を行うことなく、人
目から閉塞することができるから、洗面台が仕切壁にぴ
ったり沿った感じを与え、従来に比して外観がすぐれ、
又経時によってすきまが生じる恐れのない洗面所を簡単
に得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案による洗面所の１実施例の平面図、第
２図は第１図における■−■視図、第３図は上記実施例
の突出縁部とすきま部材を示す部分斜視図である。 １・・・・・・洗面台、１ａ・・・・・・側壁、２，３
・・曲仕切壁、５・・・・・・突出縁部、６・・・・・
・すきま部材。 なお、図中、同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗面台の少くとも一方側壁がその前縁及び上縁に沿って
   伸びる突出縁部を有し、上記側壁と該側壁が対向する仕
   切壁との間に、上記仕切壁に固着され前面及び上面が上
   記突出縁部の内側から該突出縁部に重り合うすきま部材
   が介在していることを特徴とする洗面所。