JPS6028158Y2 - 機器ケ−スにおけるケ−ブルの導入構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は機器ケースにおけるケーブル導入構造の改良に
関するものである。

ケーブルを機器ケース壁に水密に導入すると共にケーブ
ルをケース壁に固定する場合、バッキング締付方式が用
いられているが、機器ケース壁のケーブル導入孔にバッ
キング受は用のスリーブ部を設ける必要があり、機器ケ
ースの製作がやっかいであるといった不利がある。

又、機器ケース壁にケーブルが導入され、ケーブルの接
続配線が終了してしまっている段階では、その適用が困
難であるといった不利もある。

本考案に係る機器ケースにおけるケーブルの導入構造は
、上記の不利を解消できる構成であり、機器ケース壁の
ケーブル導入孔よりも大なる方形ゴム板にケーブル貫通
用孔と該孔に達する割りを設け、該ゴム板をケーブルに
抱合すると共に上記機器ケース壁に当接し、同ゴム板に
三方枠縁の押え金具を装着し、該押え金具を、ゴム板を
貫通せるボルトにより上記機器ケース壁に締付けたこと
を特徴とするものである。

以下、図面により本考案の一実施例を説明する。

第１図において、１は機器ケースであり、方形のケーブ
ル導入孔１１が設けられ、導入孔四隅のそれぞれの近傍
にはボルト螺入孔１２，１２・・・が設けられている。

２はゴム板（例えばクロロプレンゴム板）であり、その
平面寸法は上記ケーブル導入孔１１よりも大とされ、又
、ケーブル貫通用孔２１、・・・並びに各ケーブル貫通
用孔２１に達する割り２２が設けられている。

２３，２３・・・はゴム板２の四隅に設けたボルト貫通
用孔である。

３は三方枠縁の押え金具であり、ゴム板２の三方にはＳ
゛密嵌状態で装着される寸法である。

この三方枠縁３の周囲壁の縦巾ａは、ゴム板２の厚さｂ
よりも１．５〜２．０ＴｒｇｒＬ狭くされている。

３１，３１−・・は押え金具３に設けたボルト通し用孔
である。

４゜４・・・はボルトである。

第２図は本考案に係るケーブル導入構造を示し、ゴム板
２が割り２２、・・・を経てケーブル貫通用孔２１、・
・・においてケーブルＷ１・・・に抱合されていると共
に機器ケース壁１に当接されており、ゴム板２には三方
枠縁の押え金具３が装着されている。

３０は三方枠縁の押え金具３の開放口に嵌め込んだ補助
板であり、省略してもよい。

第２図において、ボルト４，４・・・はまだ締付けられ
ていない。

而るに、ボルト４、・・・をケース壁１に締付けると、
第３図に示すように、ゴム板２が押え金具３により圧縮
されるが、ゴム板２の逃げが押え金具３の枠縁で妨げら
れるので、ゴム板２とケーブルＷとの間並びにゴム板の
割りが強く締付けられ、ケーブル導入孔に優れた水密性
と固定性とを付与できる。

本考案に係る機器ケースにおけるケーブルの導入構造は
、上述した構成であり、三方枠縁の押え金具がゴム板（
バッキング）受けの機能を果しているから、ケース壁の
ケーブル導入孔には、バッキング受は用のスリーブを設
ける必要がない。

又、ゴム板には割りが設けられ、押え金具には三方枠縁
が用いられているので、ケーブルの機器への導入並びに
接続配線が完了しているときでも、容易に施用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るケーブルの導入構造の組立前に状
態を示す説明図、第２図は本考案に係るケーブルの導入
構造の組立中の状態を示す説明図、第３図は本考案に係
るケーブルの導入構造の組立後の状態を示す断面説明図
である。 図において、１は機器ケース、１１は機器ケースのケー
ブル導入孔、２はゴム板、２１．２１・・・はケーブル
貫通用孔、２２，２２・・・は割り、３は押え金具、４
，４・・・はボルトである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機器ケース壁のケーブル導入孔よりも大なる方形ゴム板
   にケーブル貫通用孔と該孔に達する割りを設け、該ゴム
   板をケーブルに抱合すると共に上記機器ケース壁に当接
   し、同ゴム板に三方枠縁の押え金具を装着し、該押え金
   具を、ゴム板を貫通せるボルトにより上記機器ケース壁
   に締付けたことを特徴とする機器ケースにおけるケーブ
   ルの導入構造。