JP6846978B2 - 防塵構造および通信装置 - Google Patents

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Description

この発明は、防塵構造および通信装置に関する。
ケーブルの接続部を収容するキャビネットには、屋外に設置されるものがある。当該キャビネットでは、ケーブルの導出部に防塵機能が要求される。特許文献1には、ケーブル導出入用の配索孔に、ケーブル防塵カバーを設けたキャビネットが開示されている。当該防塵カバーには、ゴム部品である遮蔽板が用いられる。当該遮蔽板にはコーン状弾性キャップ部材が設けられ、さらに、当該遮蔽板の外側端からコーン状弾性キャップ部材の頂部にわたってスリットが設けられている。
特開平11−23864号公報([0006]、[0014]参照)
特許文献1には、上記のように構成された防塵カバーを設けることが開示されているが、当該防塵カバーの形状は複雑であるため、生産性および組み付け性の面で問題があった。ケーブルを配線する作業は、仕様の変更等に伴い複数回発生するため、作業を効率化する観点から、簡易な構成で防塵機能を実現することが求められている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ケーブルの導出孔を有する筐体の防塵機能を、簡易な構成で実現することを目的とする。
この発明に係る防塵構造は、シャーシに載置され、ケーブルを挟持する第1のスリットを有する第1の弾性部と、シャーシに設けられた形状であり、第1の弾性部を支持するベースと、スライドカバーに設けられた形状であり、第1の弾性部と対向するカウンタとを備え、スライドカバーをシャーシに挿入すると、カウンタが第1の弾性部をケーブルの導出方向に対して平行にスライドして圧縮し、第1の弾性部が変形する。
この発明によれば、ケーブルの導出孔を有する筐体の防塵機能を、簡易な構成で実現することができる。
図1Aおよび図1Bは、実施の形態1の通信装置の全体を示す図である。 図2A、図2Bおよび図2Cは、防塵構造部の構造を説明するための図である。 防塵構造部の構造を説明するための別の図である。 図4Aおよび図4Bは、防塵構造部の防塵機能を説明するための図である。 弾性部のスリットについて説明する図である。 実施の形態2の防塵構造部の構造を説明するための図である。 図7Aおよび図7Bは、防塵構造部の防塵機能を説明するための図である。 実施の形態3の防塵構造部の構造を説明するための図である。 図9Aおよび図9Bは、防塵構造部の防塵機能を説明するための図である。 実施の形態4の防塵構造部の構造を説明するための図である。 図11Aおよび図11Bは、防塵構造部の防塵機能を説明するための図である。
以下、この発明をより詳細に説明するため、この発明を実施するための形態について、添付の図面にしたがって説明する。
実施の形態1.
図1Aおよび図1Bは、実施の形態1に係る通信装置の全体を示す図である。通信装置は、例えば、ケーブルを分岐する際等に設置される装置である。実施の形態1に係る通信装置は、筐体100を備える。筐体100は、固定カバー1、シャーシ2、およびスライドカバー3により構成される。
固定カバー1、シャーシ2およびスライドカバー3は樹脂で成形される部品である。シャーシ2には、部品が収容される。固定カバー1は、シャーシ2を覆うように、シャーシ2に取り付けられる。スライドカバー3は、シャーシ2を覆うように、シャーシ2に取り付けられる。実施の形態1では、シャーシ2を略正方形とし、固定カバー1およびスライドカバー3をそれぞれ長方形とする。
図1Bに示すように、シャーシ2は、底面21と、底面21の周縁に立設された側部22とを有する受け皿状の部品である。また、シャーシ2の底面21には、仕切り部25が
立設される。
また、図1Bに示すように、固定カバー1およびシャーシ2は、エリアAを形成する。また、スライドカバー3およびシャーシ2は、エリアBを形成する。エリアAには、基板(不図示)またはその他の内装部品(不図示)が実装される。エリアBには、第1のコネクタ部10、および防塵構造部12aが形成される。
第1のコネクタ部10は、シャーシ2の仕切り部25に設けられる。第1のコネクタ部10は、エリアAからエリアBに向かう方向に突出する。第1のコネクタ部10は、例えば、メスコネクタである。第1のコネクタ部10は、エリアAの内部に実装された基板、またはエリアAの内部に実装されたその他の内装部品と、電気的に接続される。
ケーブル8(不図示)の端部には、第2のコネクタ部11(不図示)が設けられている。第2のコネクタ部11は、例えば、オスコネクタである。第2のコネクタ部11は、第1のコネクタ部10に嵌合する。
図1Bに示すように、シャーシ2における、相対する側部22のそれぞれの上部に、スライド部23が形成される。スライドカバー3は、スライド部23上をスライド可能に形成されている。スライドカバー3をシャーシ2に取り付ける際は、エリアBからエリアAに向かう方向(図1Bに示す矢印Cの方向)にスライドさせる。スライドカバー3をシャーシ2から取り外す際は、エリアAからエリアBに向かう方向に(図1Bに示す矢印Dの方向)にスライドさせる。以下、図1Bに示す矢印Cの方向を、カバー挿入方向Cという。
図1Aに示すように、シャーシ2およびスライドカバー3は、ケーブル8(不図示)の導出孔30を形成する。導出孔30は、ケーブル8の導入孔でもある。シャーシ2の側部22には、U字形の切り欠き部24が複数形成されている。スライドカバー3をシャーシ2に挿入すると、切り欠き部24の開口が、スライドカバー3の端部によって塞がれる。これにより、導出孔30が形成される。ケーブル8は、導出孔30を介して筐体100から導出される。ケーブル8は、導出孔30を介して筐体100に導入される。以下、図1Bに示す矢印Dの方向を、ケーブル導出方向Dという。
通信装置を構成する筐体100は、屋外の環境等に設置される。筐体100は、設置後に、ケーブル8の付け替え、ケーブル8の増設、およびケーブル8の点検等の作業が発生する可能性がある。当該作業が必要となった場合、作業者はスライドカバー3を取り外し、エリアBにて作業を行う。なお、筐体100の設置後にエリアAでの作業は発生しない。そのため、エリアAは、固定カバー1とシャーシ2とにより密閉されている。
図2A、図2Bおよび図2Cは、防塵構造部12aの構造を説明するための図である。
防塵構造部12aは筐体100の防塵機能を実現する。防塵構造部12aは、第1の弾性部4、カウンタ5、およびベース6を備える。防塵構造部12aは、ケーブル導出方向Dにおいて、第1のコネクタ部10と導出孔30との間となる位置に形成される。
図2Aに示すように、スライドカバー3はカウンタ5を有する。カウンタ5は、スライドカバー3の裏面に形成される形状である。スライドカバー3の裏面とは、シャーシ2に挿入された際に、シャーシ2の底面21と対向する面である。実施の形態1では、スライドカバー3の裏面に立設される1つの壁部をカウンタ5とする。当該壁部は平面部5aを有する。平面部5aは、カバー挿入方向Cと垂直になるように形成される。カウンタ5は、後述する第1の弾性部4と対向する。
図2Bおよび図2Cに示すように、シャーシ2はベース6を有する。ベース6は、シャーシ2の底面21に形成される形状である。ベース6は、底面21に立設される1つの壁部であり、平面部6aを有する。平面部6aは、ケーブル導出方向Dと垂直になるように形成される。ベース6は、後述する第1の弾性部4を支持する。
第1の弾性部4は、シャーシ2の底面21に載置される。第1の弾性部4は、ベース6に支持される。第1の弾性部4は、ケーブル導出方向Dにおいて、ベース6と導出孔30との間となる位置に載置される。第1の弾性部4は、圧縮されると変形する部材で構成される。第1の弾性部4は、スポンジまたはゴム等である。第1の弾性部4は、後述する第1のスリット41を有する。
図2Cに示すように、スライドカバー3をシャーシ2に挿入すると、カウンタ5が第1の弾性部4に面接触する。第1の弾性部4は、カウンタ5により面圧縮されて変形する。
図3は、防塵構造部12aの構造を説明するための別の図である。
第1の弾性部4は、ケーブル8を固定する機能、および筐体100の防塵機能を担う。図3に示すように、第1の弾性部4は第1のスリット41を有する。第1のスリット41は、第1の弾性部4に設けられた切込みである。第1のスリット41は、一端が開口している。以下、当該開口している部分を、第1のスリット41の開口部という。作業者は、ケーブル8を第1のスリット41に挿入する。第1のスリット41は、ケーブル8を挟持する。第1のスリット41における開口部とは反対側の端部は、ケーブル8を挟持して固定する。
第1の弾性部4は、第1のスリット41の開口部がスライドカバー3側となるように、シャーシ2に載置される。第1の弾性部4は、第1のスリット41の切込みの方向(図3に示す矢印Sの方向)が底面21と垂直となり、かつ、第1のスリット41の幅方向(図3に示す矢印Tの方向)がケーブル導出方向Dと垂直になるように、シャーシ2に載置される。
図3に示すように、第1のスリット41と対向する位置のベース6には、U字形の切り欠き部6bが複数形成される。複数の切り欠き部6bは、第1のスリット41が挟持するケーブル8を挿通するために設けられている。
図4Aおよび図4Bは、防塵構造部12aの防塵機能を説明するための図である。図4Aは、カウンタ5が第1の弾性部4に接触する前の状態を示す図である。図4Bは、カウンタ5が第1の弾性部4に接触した後の状態を示す図である。図4Bに示すように、カウンタ5は、第1のスリット41の開口部側に面接触する。カウンタ5は、第1の弾性部4を面圧縮する。
第1の弾性部4は、カウンタ5により面圧縮されると、カバー挿入方向Cに対して収縮する変形をする。また、第1の弾性部4は、カウンタ5により面圧縮されると、ケーブル8の径の中心に向かう方向(図4Bに示す矢印Eの方向)に膨張する変形をする。これにより、ケーブル8の径方向周囲には第1の弾性部4が密着し、ケーブル8の径方向周囲が第1の弾性部4によって封止される。
図5は、第1の弾性部4の第1のスリット41について説明する図である。図5では、第1のスリット41の変形例として、第1のスリット41a〜41eを示す。
第1のスリット41aは、ケーブル8の径よりも小径の丸穴を、第1のスリット41における開口部とは反対側の端部に設けたものである。当該丸穴を設けることで、ケーブル8の固定位置が安定する。
第1のスリット41bは、十文字形状の切込みを、第1のスリット41における開口部とは反対側の端部に設けたものである。当該十文字形状の切込みを設けることで、ケーブル8の固定位置が安定する。
第1のスリット41cは、放射状の切込みを、第1のスリット41における開口部とは反対側の端部に設けたものである。当該放射状の切込みを設けることで、ケーブル8の固定位置が安定する。
第1のスリット41dは、第1のスリット41aと第1のスリット41bとを組み合せたものである。第1のスリット41における開口部とは反対側の端部において、ケーブル8と第1の弾性部4との接触面積が増加する。このため、ケーブル8を第1の弾性部4に挿入した際における、第1の弾性部4の変形のばらつきを抑えることができる。
第1のスリット41eは、第1のスリット41dにおいて、十文字形状の切込みの各末端に、小径の丸穴を設けたものである。これにより、ケーブル8を第1の弾性部4に挿入した際に、十文字形状の切込みの各末端が割けるのを防止することができる。
以上のように、実施の形態1に係る防塵構造は、シャーシ2に載置され、ケーブル8を挟持する第1のスリット41を有する第1の弾性部4と、シャーシ2に設けられた形状であり、第1の弾性部4を支持するベース6と、スライドカバー3に設けられた形状であり、第1の弾性部4と対向するカウンタ5とを備え、スライドカバー3をシャーシ2に挿入すると、カウンタ5が第1の弾性部4を圧縮し、第1の弾性部4が変形する。このため、ケーブル8の導出孔30を有する筐体100の防塵機能を、簡易な構成で実現することができる。
実施の形態1の防塵構造は、ケーブル8を第1のスリット41に挿入し、第1の弾性部4を圧縮して変形させる構造である。このため、ケーブル8の径を変更する場合であっても、同じ部品で対応することができる。また、径の異なる様々なケーブル8について、当該ケーブル8の径方向周囲を封止することができる。
実施の形態1の防塵構造は、スライドカバー3が挿入されると、第1の弾性部4が圧縮される構造である。このため、従来の作業に比べ、作業の工程を増やすことなく防塵機能を実現することができる。
実施の形態1の防塵構造は、カウンタ5およびベース6の形状を単純な形状としている。当該形状は、シャーシ2およびスライドカバー3の成形金型に掘り込みを追加するのみで実現できる。そのため、特殊な構造の成形金型を用いる必要がない。また、成形金型に部品を追加する必要がない。よって、製造費用を抑えることができる。
実施の形態1の防塵構造によれば、第1の弾性部4は、シート状の弾性部から型抜きすることで製造可能である。よって、成形金型を設ける必要がなく、製造費用を抑えることができる。
実施の形態1の防塵構造は、簡易な構成であるため作業が容易である。よって、作業の安全性を確保することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、スライドカバー3のカウンタ5が、第1の弾性部4を面圧縮する構成について説明した。実施の形態2では、スライドカバー3のカウンタ5が、第1の弾性部4を局部圧縮する構成について説明する。実施の形態2に係る筐体100は、防塵構造部12bを有する。以下、実施の形態1で説明した構成と同一または相当する機能を有する構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略化する。
図6は、防塵構造部12bの構造を説明するための図である。実施の形態2では、カウンタ5を、スライドカバー3の裏面に立設される複数の突部5bとする。突部5bは、カバー挿入方向Cに向かって先端の尖った、三角錐状の形状である。突部5bは、カバー挿入方向Cと垂直な方向に、所定の間隔で複数形成される。突部5bは、先端側から根元側に向かうにつれて断面積が大きくなる。
第1のスリット41は、図5に示した第1のスリット41a〜41eのうちの任意のものとすることができる。
図7Aおよび図7Bは、防塵構造部12bの防塵機能を説明するための図である。図7Aは、カウンタ5が第1の弾性部4に接触する前の状態を示す図である。第1の弾性部4は、第1のスリット41bの幅方向両側となる位置に、第2のスリット42を有する。第2のスリット42は、第1のスリット41bの切込み方向と平行に形成される切込みである。第2のスリット42は、突部5bを誘い込む溝である。第2のスリット42と突部5bとは対向する。
図7Bは、カウンタ5が第1の弾性部4に接触した後の状態を示す図である。図7Bに示すように、スライドカバー3をシャーシ2に挿入すると、突部5bが第2のスリット42内に進入する。突部5bは第1の弾性部4を局部圧縮する。
第2のスリット42内における突部5bの断面積は、第2のスリット42に対する突部5bの進入量に比例して増加する。第1の弾性部4は、突部5bにより局部圧縮されると、第2のスリット42の幅が広がる方向(図7Bに示す矢印Fの方向)に変形する。第1の弾性部4は、第1のスリット41b側に向かって圧縮される。これにより、図7Bに示すように、ケーブル8の径方向周囲には第1の弾性部4が密着し、ケーブル8の径方向周囲が第1の弾性部4によって封止される。
以上のように、実施の形態2に係る防塵構造によれば、ケーブル8の導出孔30を有する筐体100の防塵機能を、簡易な構成で実現することができる。また、径の異なる様々なケーブル8について、当該ケーブル8の径方向周囲を封止することができる。
実施の形態3.
実施の形態1では、スライドカバー3のカウンタ5が、第1の弾性部4を面圧縮する構成について説明した。実施の形態2では、スライドカバー3のカウンタ5が、第1の弾性部4を局部圧縮する構成について説明した。実施の形態3では、スライドカバー3のカウンタ5が、第1の弾性部4を面圧縮し、かつ第1の弾性部4を局部圧縮する構成について説明する。実施の形態3に係る筐体100は、防塵構造部12cを有する。以下、実施の形態1および実施の形態2で説明した構成と同一または相当する機能を有する構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略化する。
図8は、防塵構造部12cの構造を説明するための図である。実施の形態3では、カウンタ5は、スライドカバー3の裏面に立設される1つの壁部と、当該壁部に形成される複数の突部とにより構成される。当該1つの壁部は、平面部5cを有する。平面部5cは、カバー挿入方向Cと垂直になるように形成される。図8に示すように、平面部5cは、ケーブル8を導出するための複数の切り欠き部5dを有する。切り欠き部5dはU字形であり、開口を有する。各切り欠き部5dの両端となる位置の平面部5cには、複数の突部5eが形成される。突部5eは、カバー挿入方向Cに向かって突出する形状である。
第1のスリット41は、図5に示した第1のスリット41a〜41eのうちの任意のものとすることができる。
図9Aおよび図9Bは、防塵構造部12cの防塵機能を説明するための図である。図9Aは、カウンタ5が第1の弾性部4に接触する前の状態を示す図である。実施の形態2と同様に、第1の弾性部4は第2のスリット42を有する。第2のスリット42と突部5eとは対向する。図9Bは、カウンタ5が第1の弾性部4に接触した後の状態を示す図である。図9Bに示すように、スライドカバー3をシャーシ2に挿入すると、突部5eが第2のスリット42内に進入する。突部5eは、第1の弾性部4を局部圧縮する。また、平面部5cは、第1の弾性部4を面圧縮する。
第1の弾性部4は、カウンタ5により局部圧縮および面圧縮される。第1の弾性部4は、第2のスリット42の幅が広がる方向に変形する。第1の弾性部4は、第1のスリット41b側に向かって圧縮される。第1の弾性部4は、ケーブル8の径の中心に向かう方向に変形する。これにより、図9Bに示すように、ケーブル8の径方向周囲に第1の弾性部4が密着し、ケーブル8の径方向周囲が第1の弾性部4によって封止される。
上記では、第1の弾性部4を局部圧縮する複数の突部5eをカウンタ5に設ける場合について説明した。ただし、これに限定されるものではなく、複数の突部5eに相当する形状をベース6に設けてもよい。その場合、ベース6に形成された複数の突部6c(不図示)が、第1の弾性部4における第2のスリット42内に進入する。
以上のように、実施の形態3に係る防塵構造によれば、第1の弾性部4が局部圧縮および面圧縮されるため、ケーブル8の導出孔30を有する筐体100の防塵機能をさらに向上させることができる。また、径の異なる様々なケーブル8について、当該ケーブル8の径方向周囲を封止することができる。
実施の形態4.
実施の形態1では、スライドカバー3のカウンタ5が、第1の弾性部4を面圧縮する構成について説明した。実施の形態4では、第1の弾性部4および第2の弾性部7を用いて防塵機能を実現する構成について説明する。実施の形態4に係る筐体100は、防塵構造部12dを有する。以下、実施の形態1〜3で説明した構成と同一または相当する機能を有する構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略化する。
図10は、防塵構造部12dの構造を説明するための図である。実施の形態4では、カウンタ5を、実施の形態3で示した平面部5cおよび切り欠き部5dを有する壁部とする。
図10に示すように、第2の弾性部7は第1の弾性部4と隣接するように、シャーシ2に載置される。第2の弾性部7は、ケーブル導出方向Dにおいて、導出孔30と第1の弾性部4との間となる位置に載置される。
図11Aおよび図11Bは、防塵構造部12dの防塵機能を説明するための図である。図11Aは、カウンタ5が第2の弾性部7に接触する前の状態を示す図である。図11Aに示すように、第1の弾性部4は、ケーブル8を挟持する第1のスリット41fを有する。第1のスリット41fは、第1のスリット41に比べてスリット幅の広い、U字形の切り欠きである。また、第2の弾性部7は、ケーブル8を挟持する第1のスリット71を有する。第1のスリット71は、第1のスリット43fと同様の形状である。
第1の弾性部4は、第1のスリット41fの開口部がスライドカバー3側となるように、シャーシ2に載置される。一方、第2の弾性部7は、第1のスリット71の開口部がシャーシ2の底面21側となるように、シャーシ2に載置される。第1のスリット41fと第1のスリット71とは上下対象の位置関係となる。
作業者は、ケーブル8を、第1の弾性部4に設けられた第1のスリット41fに挿入する。次に、作業者は、第2の弾性部7に設けられた第1のスリット71にケーブル8が挿入されるようにして、第2の弾性部7をシャーシ2内に載置する。
第1のスリット41fおよび第1のスリット71は、スリット幅が広いため、ケーブル8の挿抜作業が容易である。
図11Bは、カウンタ5が第2の弾性部7に接触した後の状態を示す図である。スライドカバー3をシャーシ2に挿入すると、カウンタ5の平面部5cが、第2の弾性部7を面圧縮する。このとき、第2の弾性部7が面圧縮され、さらに第1の弾性部4が面圧縮される。
第2の弾性部7は、面圧縮されると、第1のスリット71の幅方向中心に向かう方向に変形する。第1の弾性部4は、面圧縮されると、第1のスリット41fの幅方向中心に向かう方向に変形する。また、第1の弾性部4および第2の弾性部7は、ケーブル8の径の中心に向かう方向に変形する。これにより、図11Bに示すように、ケーブル8の径方向周囲に第1の弾性部4および第2の弾性部7が密着し、ケーブル8の径方向周囲が第1の弾性部4および第2の弾性部7によって封止される。
第1の弾性部4の第1のスリット41fをU字形とし、開口部のスリット幅を広くしているため、第1の弾性部4の圧縮変形のみでは、ケーブル8の周囲の封止が不十分となるおそれがある。そこで、第1のスリット71が、第1のスリット41fと上下対象となるようにして、第2の弾性部7をシャーシ2に載置し、第1の弾性部4および第2の弾性部7の両方を圧縮変形させることで、ケーブル8の周囲を封止している。
以上のように、実施の形態4に係る防塵構造によれば、ケーブル8の挿抜作業を容易としつつ、ケーブル8の導出孔30を有する筐体100の防塵機能を実現することができる。また、径の異なる様々なケーブル8について、当該ケーブル8の径方向周囲を封止することができる。
上記では、第1のスリット41fおよび第1のスリット71をU字形として、開口部のスリット幅を広くする場合について説明した。ただし、これに限定されるものではなく、第1のスリット41fおよび第1のスリット71を、第1のスリット41のように切込み形のスリットとしてもよい。その場合、第1のスリット41fおよび第1のスリット71は、図5に示した第1のスリット41a〜41eのように変形することができる。
なお、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 固定カバー、2 シャーシ、3 スライドカバー、4 第1の弾性部、5 カウンタ、5a,5c 平面部、5b,5e 突部、5d 切り欠き部、6 ベース、6a 平面部、6b 切り欠き部、6c 突部、7 第2の弾性部、8 ケーブル、10 第1のコネクタ部、11 第2のコネクタ部、21 底面、22 側部、23 スライド部、24 切り欠き部、25 仕切り部、30 導出孔、41,41a,41b,41c,41d,41e,41f,71 第1のスリット、42 第2のスリット、100 筐体。

Claims (14)

  1. 部品が収容されるシャーシと、前記シャーシを覆うスライドカバーと、ケーブルの導出孔とを有する筐体の防塵構造であって、
    前記シャーシに載置され、前記ケーブルを挟持する第1のスリットを有する第1の弾性部と、
    前記シャーシに設けられた形状であり、前記第1の弾性部を支持するベースと、
    前記スライドカバーに設けられた形状であり、前記第1の弾性部と対向するカウンタとを備え、
    前記スライドカバーを前記シャーシに挿入すると、前記カウンタが前記ケーブルの導出方向に対して平行にスライドして前記第1の弾性部を圧縮し、前記第1の弾性部が変形することを特徴とする防塵構造。
  2. 前記カウンタは平面部を有し、前記平面部が前記第1の弾性部を面圧縮することを特徴とする請求項1記載の防塵構造。
  3. 部品が収容されるシャーシと、前記シャーシを覆うスライドカバーと、ケーブルの導出孔とを有する筐体の防塵構造であって、
    前記シャーシに載置され、前記ケーブルを挟持する第1のスリット、および、前記第1のスリットの幅方向両側となる位置に、前記第1のスリットと平行に形成された第2のスリットを有する第1の弾性部と、
    前記シャーシに設けられた形状であり、前記第1の弾性部を支持するベースと、
    前記スライドカバーに設けられた形状であり、前記第2のスリットに進入し、前記第1の弾性部を局部圧縮する複数の突部であるカウンタとを備え、
    前記スライドカバーを前記シャーシに挿入すると、前記カウンタが前記第1の弾性部を圧縮し、前記第1の弾性部が変形することを特徴とする防塵構造。
  4. 部品が収容されるシャーシと、前記シャーシを覆うスライドカバーと、ケーブルの導出孔とを有する筐体の防塵構造であって、
    前記シャーシに載置され、前記ケーブルを挟持する第1のスリット、および、前記第1のスリットの幅方向両側となる位置に、前記第1のスリットと平行に形成された第2のスリットを有する第1の弾性部と、
    前記シャーシに設けられた形状であり、前記第1の弾性部を支持するベースと、
    前記スライドカバーに設けられた形状であり、平面部および前記平面部に形成された複数の突部を有し、前記平面部が前記第1の弾性部に接触し、前記第1の弾性部を面圧縮するとともに、前記複数の突部が前記第2のスリットに進入し、前記第1の弾性部を局部圧縮するカウンタとを備え、
    前記スライドカバーを前記シャーシに挿入すると、前記カウンタが前記第1の弾性部を圧縮し、前記第1の弾性部が変形することを特徴とする防塵構造。
  5. 部品が収容されるシャーシと、前記シャーシを覆うスライドカバーと、ケーブルの導出孔とを有する筐体の防塵構造であって、
    前記シャーシに載置され、前記ケーブルを挟持する第1のスリット、および、前記第1のスリットの幅方向両側となる位置に、前記第1のスリットと平行に形成された第2のスリットを有する第1の弾性部と、
    前記シャーシに設けられ、複数の突部が形成された形状であり、前記第1の弾性部を支持するベースと、
    前記スライドカバーに設けられた形状であり、平面部を有し、前記平面部が前記第1の弾性部に接触して、前記第1の弾性部を面圧縮するとともに、前記ベースに形成された複数の突部が前記第2のスリットに進入して、前記第1の弾性部を局部圧縮するカウンタとを備え、
    前記スライドカバーを前記シャーシに挿入すると、前記カウンタが前記第1の弾性部を圧縮し、前記第1の弾性部が変形することを特徴とする防塵構造。
  6. 部品が収容されるシャーシと、前記シャーシを覆うスライドカバーと、ケーブルの導出孔とを有する筐体の防塵構造であって、
    前記シャーシに載置され、前記ケーブルを挟持する第1のスリットを有する第1の弾性部と、
    前記シャーシに設けられた形状であり、前記第1の弾性部を支持するベースと、
    前記スライドカバーに設けられた形状であり、前記第1の弾性部と対向するカウンタと、
    前記第1の弾性部と前記カウンタとの間となる位置の前記シャーシに載置され、前記ケーブルを挟持する第1のスリットを有する第2の弾性部とを備え、
    前記スライドカバーを前記シャーシに挿入すると、前記カウンタが前記第2の弾性部を圧縮し、前記第1の弾性部および前記第2の弾性部が変形することを特徴とする防塵構造。
  7. 前記第1の弾性部は、前記第1の弾性部における前記第1のスリットの開口部が、前記スライドカバー側となるように載置され、
    前記第2の弾性部は、前記第2の弾性部における前記第1のスリットの開口部が、前記シャーシの底面側となるように載置されることを特徴とする請求項6記載の防塵構造。
  8. 前記第1の弾性部における前記第1のスリット、および前記第2の弾性部における前記第1のスリットは、U字形の切り欠きであることを特徴とする請求項7記載の防塵構造。
  9. 前記第1のスリットは、前記第1のスリットにおける開口部とは反対側の端部に形成された、前記ケーブルの径より小径の丸穴を備えることを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか1項記載の防塵構造。
  10. 前記第1のスリットは、前記第1のスリットにおける開口部とは反対側の端部に形成された、十文字形状の切込みを備えることを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか1項記載の防塵構造。
  11. 前記第1のスリットは、前記第1のスリットにおける開口部とは反対側の端部に形成された、放射状の切込みを備えることを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか1項記載の防塵構造。
  12. 前記第1のスリットは、前記十文字形状の切込みの交点に形成された、前記ケーブルの径より小径の丸穴を備えることを特徴とする請求項10記載の防塵構造。
  13. 前記第1のスリットは、前記十文字形状の切込みの各末端に形成された、小径の丸穴を備えることを特徴とする請求項12記載の防塵構造。
  14. 請求項1から請求項13のうちのいずれか1項記載の防塵構造を備えた通信装置。
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