JP6118924B1 - MicroUSBコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 上下の嵌合関係に関係なく電気接続が可能で、誤嵌合によるコネクタの破損が防止されるリバーシブルMicro USBコネクタを提供する【解決手段】 Micro USB コネクタ1は、コンタクト4を収容するとともに、相手方のレセプタクルコネクタ100(図5参照)へ挿入される挿入部21を有するシェル2を備える。シェル挿入部21は、上下点対称な形状であって、レセプタクルコネクタ100に上下反転挿入可能である。また、上下二組のコンタクト4が相互に上下点対称な形態に配設されている。シェル挿入部21の左右側部21hには、上下潰れ変形への耐性を高めるリブ21d・21jが形成されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、Micro USB コネクタに関する。特には、リバース嵌合(上下反転しての嵌合)が可能なように改良を加えたMicro USB用のオス型のコネクタ(プラグ)に関する。
「USB(Universal Serial Bus)」は、コンピュータ等の情報機器に周辺機器を接続するためのシリアルバス規格の一つである。USBの一種である「Micro USB コネクタ」は、2007年に標準化された小型のUSBコネクタであって、携帯電話やタブレットPC、デジカメなど用の、バッテリーチャージャー又はデータ送信用ワイヤーハーネス接続端子として一般に普及している。Micro USB コネクタは、モバイル機器、スマートフォン、カムコーダ、ルーター、及び、それらの機器のアクセサリー類、並びに、TV、ビデオ、ゲーム機その他の家電製品、自動車のナビシステムや充電接続部分等の産業品でも多用されている。
Micro USB コネクタの従来例(特許文献1)を以下に提示する。
特開2013-182753
上記特許文献1などの従来のMicro USB コネクタは、レセプタクルへの嵌合の向きが決まっていて嵌合の際には方向性の確認が必要であり、上下逆にした状態で無理に挿入して、コネクタを破損させる事故が多発していた。また、小型のMicro USB コネクタにおいては、シェルの変形により、コンタクトとシェルのショートが問題となることもあった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、上下の嵌合関係に関係なく電気接続が可能で、誤嵌合によるコネクタの破損が防止されるリバーシブルMicro USBコネクタを提供することを目的とする。また、シェル変形を起しにくいように改良されたMicro USB コネクタを提供することを目的とする。さらに、製造工程を合理化できコストを低減できるMicro USB コネクタを提供することを目的とする。
この「課題を解決するための手段」の項、及び、「特許請求の範囲」においては、添付図各部の参照符号を括弧書きして示すが、これは単に参考のためであって、権利範囲を添付図のものに限定するものではない。
本発明の第1のMicro USB コネクタ(1)は、 上下二組のコンタクト(4)と、 該二組のコンタクト(4)の間に介装された柔軟性のある絶縁材料からなる絶縁シート(5)と、 前記コンタクト(4)を収容するとともに、相手方のレセプタクルコネクタ(100)へ挿入される挿入部(21)を有するシェル(2)と、を備え、 前記シェルの前記挿入部(21)が、上下点対称な形状であって、前記レセプタクルコネクタ(100)に上下反転挿入可能であるとともに、 前記上下二組のコンタクト(4)が相互に上下点対称な形態に配設されていて、前記レセプタクルコネクタ(100)に上下反転挿入した場合にも同じ形態の電気経路接続がなされることを特徴とする。
本発明のMicro USB コネクタ(1)においては、 前記挿入部(21)の左右側部(21h)が、上下中段部が外側に張り出した二等辺三角形の二辺の形態をした側壁(21i)を有し、 前記シェル(2)の前記挿入部(21)の左右側部(21h)に、前記挿入部(21)の上下潰れ変形への耐性を高めるリブ(21d・21j・21v・21w)が形成されていることが好ましい。
前記リブとしては、前記挿入部(21)の先端部(21b)の開口の左右両端において、前記側壁(21i)が内側に突出するように先側リブ(21d)を形成できる。あるいは、前記リブとして、前記コンタクト(4)の接点部(4b)に対応する挿入抜き出し方向位置近傍における前記挿入部(21)の左右側部(21h)において、前記側壁(21i)が内側に突出するように窪み(21jf)を形成できる。
これらのリブ(21d・21j)は、左右側部(21h)の上下中段部(21r)が外側に張り出した二等辺三角形の上下二辺の間に出っ張る形になっている。これにより、言わば、二等辺三角形の上下二辺の間に「突っ支い棒」を入れた形となって、上下二辺が近寄る方向に変形するのを抑止する作用をする。したがって、これらのリブ(21d・21j)は、シェル(2)の上下潰れ変形への耐性を高める。これにより、図5を参照しつつ後述するように、コンタクト(4)とシェル(2)との接触によるショートを防止する機能を強化できる。なお、上記リブ(21d・21j)によりシェル(2)の左右側部(21h)の上下潰れ変形耐性が増すと、シェル(2)の挿入抜き出し方向に沿う垂直断面、及び、同方向に垂直な断面における上下撓み変形耐性(曲げ剛性)も増す。そして、この撓み抑制機能の面からも、シェル挿入部(21)の左右方向中央部における上下潰れ変形への耐性は高まる。
あるいは、前記リブとして、前記シェル挿入部(21)の前記左右側部(21h)の外側に突き出す外凸リブ(21v・21w)とすることもできる。この場合も、シェル左右側部(21h)の剛性及び上下潰れ変形耐性を高める。
なお、シェル挿入部(21)の内凹部(21g)に、硬質の合成樹脂性のハウジング角部(65・75)を突出させて、その角部(65・75)をシェル左右側部21hの内側にピッタリと沿わせることによって、シェル挿入部(21)の上下潰れ変形への耐性を高めることも好ましい。
本発明のMicro USB コネクタ(1´)においては、 前記挿入部(21)の左右側部(21h)が、上下中段部が外側に張り出した二等辺三角形の二辺の形態をした側壁(21i)を有し、 前記挿入部(21)の先端部(21b)の開口の左右両端において、前記先端部(21b)の開口を塞ぐ端蓋(21x)が形成されていることも好ましい。このような、端蓋(21x)によっても、挿入部(21)の上下潰れ変形への耐性を高めることができる。
本発明の他の実施形態のMicro USB コネクタ(1″)においては、 前記挿入部(21)の左右側部(21h´)が、上下中段部が外側に張り出した半円筒型となっている。このような半円筒型(アール形状)の左右側部(21h´)によっても、挿入部(21)の上下潰れ変形への耐性を高めることができる。この実施形態の場合、シェル左右側部(21h´)の内側のハウジング角部(65´・75´)の左右外側の面も、半円筒型(アール形状)となっていて、シェル左右側部21h´の内側にピッタリと沿っていることが好ましい。
本発明の第二のMicro USB コネクタは、 上下二組のコンタクト(4)と、 該二組のコンタクト(4)の間に介装された柔軟性のある絶縁材料からなる絶縁シート(205)と、
前記コンタクト(4)又は電線(W)を接続する半田付け部(291〜299)を有する基板(201)と、を備え、 前記絶縁シート(205)が、前記半田付け基板(201)のベースと一体化されていることを特徴とする。絶縁性と柔軟性をもつシートの機能も兼ね備えたFPC基板などを採用することで、絶縁シートと半田付け基板の一体化が可能であり、製造工程の削減とコスト低減を図れる。
本発明によれば、上下(表裏)の嵌合関係に関係なく電気接続が可能で、嵌合時に方向性を確認する必要がないMicro USB コネクタを提供できる。また、上下誤嵌合状態での無理押しによるコネクタの破損が防止される。また、シェル変形を起しにくいように改良された、ショートなどのトラブルが起こりにくいMicro USB コネクタを提供できる。さらに、製造工程を合理化できコストを低減できるMicro USB コネクタを提供できる。
本発明の第一実施形態に係るプラグコネクタのレセプタクル挿入部周りの構成を示す図である。(A)は斜視図であり、(B)は接点嵌合部リブ21jの詳細を拡大して示す平面断面図であり、(C)はシェルの内部の構成を示す斜視図である。 図1のプラグコネクタ1の上下ハウジング6・7や、上下コンタクト4・4´、絶縁シート5、基板9を示す分解斜視図である。 本発明の第二実施形態に係るプラグコネクタのレセプタクル挿入部周りの構成を示す図である。(A)は斜視図であり、(B)は端蓋21xを拡大して示す斜視図であり、(C)はシェルの内側の構成を示す斜視図である。 本発明の第三実施形態に係るプラグコネクタのレセプタクル挿入部周りの構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るプラグコネクタとレセプタクルコネクタとの連結部(コンタクト部分)を示す側面断面図である。(A)は連結直前あるいは解除直後の状態であり、(B)は連結状態である。 絶縁シート兼用半田付け基板200の斜視図である。 絶縁シート兼用半田付け基板200の製造・組立工程のフローチャートである。 本発明の第四実施形態に係るプラグコネクタのレセプタクル挿入部周りの構成を示す斜視図である。
1;プラグコネクタ、2;フロントシェル、
4;プラグコンタクト、4´;コンタクト組立体の先端部、4b;接点部
5;絶縁シート、6;上ハウジング、7;下ハウジング、9;基板
21;挿入部、21b;先端部、21c;上下板(天井板)、
21d;先側リブ、21db;リブ先端面、21df;V字状の谷、21g;内凹部、21h;左右側部、21i;側壁、21j;接点嵌合部リブ、21jf;窪み、21jh;突出部、21k;繋ぎ目、
21m・21p;プレス抜き孔、21r;上下中段部、21x;端蓋、21y;合わせ目、21z;孔、
23;爪片、27;リア接続部、27d;接続突片、41〜45;コンタクト片、
61・71;基板挟持部、63・73;コンタクト保持部、
65・75;角部、65b・75b;先端、65d・75d;切り欠き部、65e・75e;削ぎ取り部
65f・75f;上面、65h・75h;斜面、65j・75j;溝、65x・75x;切り欠き部
81〜84;配線、91〜95;コンタクト半田付け部、96〜99;電線半田付け部
100;レセプタクルコネクタ、102;シェル、102d;凹部、102g;下側壁、
103;ボディ、103b;コンタクト保持部、103d;コンタクト保持部上面、
105;レセプタクルコンタクト、
118;プラグコネクタ、120;シェル
121;シェル挿入部、121b;レセプタクル側先端部、121h;左右側部、121r;中段部、121v・121w;外凸リブ
200;絶縁シート一体化半田付け基板、201;FPC基板、205;絶縁シート部、
209;半田付け基板部、281〜284;配線、291〜295;コンタクト半田付け部、
296〜299;電線半田付け部
以下、本発明の実施形態に係るプラグコネクタ1(単にプラグともいう)について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、図1(A)を参照しつつ、プラグコネクタ1の全体の概要を説明する。図中における矢印は、各方向の呼称を示す。レセプタクル側(挿入方向)は、このプラグコネクタ1が挿入連結されるレセプタクルコネクタ(図5の符号100参照、メス型コネクタ、単にレセプタクルともいう)の存在する側を示す。反レセプタクル側(抜き出し方向)は、レセプタクル側の反対側であって、プラグコネクタ1に接続されているケーブル(電線、図示されず)の存在する側である。また、レセプタクルとの連結を解除する際にプラグコネクタ1を抜く方向である。
プラグコネクタ1は、レセプタクルへの挿入部21を有するフロントシェル2を備える。なお、フロントシェル2のケーブル側には、図示せぬリアシェルが連結される。フロントシェル2内部には、プラグコンタクト4や、ハウジング6・7、基板9などが収容されている。
次に、フロントシェル2の詳細について説明する。フロントシェル2は、ステンレス鋼やリン青銅などの薄板(厚さ例0.2mm)をプレス成形した後にニッケルメッキ(一例)を施した箱状のものである。フロントシェル2は、レセプタクルに挿入される挿入部21と、その半レセプタクル側に一体に形成接続されたリア接続部27とを有する。リア接続部27は、上下に持ち上がるように折り曲げられており、その上下面にリアシェル(図示されず)との接続突片27dが突設されている。挿入部21の天井板21c及びリア接続部27の左右方向中央には、プレス成形時の繋ぎ目21kが存在する。
フロントシェル2の挿入部21は、挿入・抜き出し方向に直交する断面で見て、平たい箱状のものである。そして、その左右側部21hは、上下中段部が外側に張り出した形(二等辺三角形の二辺の形)である。そして、挿入部21のこの断面は、挿入方向中心軸周りに点対称(かつ上下線対称)な形になっている。そのため、プラグコネクタ1の上下(裏表)に関係なく、レセプタクル100に挿入連結可能(リバーシブル)である。なお、コンタクトも、後述するように、リバーシブル挿入に対応できる形態となっている。左右側部21hには、シェル2の上下潰れ変形への耐性を高めるリブ21d・21jが形成されているが、これについては後述する。
挿入部21のレセプタクル側先端部21bは開口しており、その内凹部21gに、図5に示すレセプタクルコンタクト105及び同保持部103bが進入可能である。挿入部21の上下の板21cには、レセプタクルコネクタ100との連結(ロック)手段としての爪(ラッチ部)が、切り込まれた爪片23として形成されている。すなわち、上板(天井板)21cの左右両側には、プレス抜き孔21m・21pが切り抜かれており、その中に連結爪片23が形成されている(切り残されている)。
この実施形態のコネクタ1においては、フロントシェル2の左右側部21hに、先側リブ21dと接点嵌合部リブ21jが形成されている。先側リブ21dは、挿入部21の先端部21bの開口(内凹部21gの口)の左右両端において、上下中段部が外側に張り出した形(二等辺三角形の二辺の形)の側壁21iが、内側に突出するように(内凹部21g内に突き出すように)折り込まれた形態である。すなわち、先側リブ21dの外面には、V字状の谷21dfが、内側かつやや抜き出し方向に向けて引っ込むように形成されている。先側リブ21dの先端面21dbは、抜き出し方向に見て、横になったW字状である。
接点嵌合部リブ21jは、図1(A)に示すように、コンタクト4の接点部4b(図5参照)に対応する挿入抜き出し方向位置近傍における前記シェル挿入部21の左右側部21hにおいて、前記側壁21iが内側に突出するように窪み21jfを形成したものである。すなわち、接点嵌合部リブ21jは、図1(B)の平面断面図((A)に示す断面B−Bで見た図)に示すように、断面三角形状の窪み21jfを打ち込むような形で形成されている。接点嵌合部リブ21jの内側の突出部21jhは、ピラミッド状に内側に突出している。なお、コンタクト4の接点部4bは、シェル変形によるショートが最も懸念される部位であるので、接点嵌合部リブ21jによって、この部位の上下潰れ変形への耐性を高める意義は高い。
これらのリブ21d・21jは、左右側部21hの上下中段部が外側に張り出した二等辺三角形の上下二辺の間に出っ張る形になっている。これにより、言わば、二等辺三角形の上下二辺の間に「突っ支い棒」を入れた形となって、上下二辺が近寄る方向に変形するのを抑止する作用をする。したがって、これらのリブ21d・21jは、シェル2の上下潰れ変形への耐性を高める。また、上記リブ21d・21jにより、シェル2の挿入抜き出し方向に沿う垂直断面(縦断面)、及び、同方向に垂直な断面(横断面)における上下撓み変形耐性(曲げ剛性)も増すので、この撓み抑制機能の面からも、シェル挿入部21の左右方向中央部における上下潰れ変形への耐性は高まる。これにより、図5を参照しつつ後述するように、コンタクト4とシェル挿入部21との接触を、より確実に防止できる。
ハウジング6・7は、図2に示すように、上下二つ割りで、コンタクト4A・4Bを保持する部材である。ハウジングは、LCP(液晶ポリマー)や耐熱ナイロンなどの、電気絶縁性のある比較的硬質のプラスチックからなる。上ハウジング6・下ハウジング7ともに、反レセプタクル側の基板挟持部61・71と、そのレセプタクル側に接続されたコンタクト保持部63・73と、そのレセプタクル側の左右端に突出する角部65・75を有する。なお、左側の角部65は上ハウジング6に形成されており、右側の角部75は下ハウジング7に形成されている。
角部65・75は、図1(A)に示すように、シェル2との組立状態において、シェル2の内凹部21gの左右両側に存在する。そして、角部65・75の斜面65h・75hや上面65f・75f(見えていない下面も同様)は、シェル内凹部21gの内面に沿っている。なお、角部65・75の上面65f・75f(見えていない下面も同様)には、溝65j・75jが掘り込まれているが、この溝65j・75jは、プラグのレセプタクル挿入時に、連結機構(ロック機構・ラッチ機構ともいう)としての前述の爪片23が変形できる(沈み込める)ようにするものである。
図1(C)に示すように、角部65・75の先端65b・75bには、前述のシェル2の先側リブ21dとの干渉を避けるための切り欠き部65d・75dが形成されている。また、角部65・75の先端寄りの左右両端部には、接点嵌合部リブ21jとの干渉を避けるための削ぎ取り部65e・75eが形成されている。
コンタクト4・4´は、この例では、上下5本ずつの銅製バネ片として形成されている。上コンタクト4の各コンタクト片41〜45と、下コンタクト4´の各コンタクト片41´〜45´とは、コネクタ1の挿入抜き出し方向の中心軸の周りに点対称に配置されている。また、点対称の位置にある各コンタクト片、例えば、コンタクト片41と41´、あるいは、コンタクト片45と45´は、基板9を介して同じ電線W(図示されず)に接続されている。したがって、コネクタ1を上下反転挿入しても、回路信号・電流が逆転しないようになっている。
図2に示すように、基板9の上下面には、コンタクト4の基端部や電線(図6参照)を接続する、コンタクト半田付け部91〜95、及び、電線半田付け部96〜99が設けられている。特定のコンタクト半田付け部91〜95と電線半田付け部96〜99との間は、配線81〜84で接続されている。
基板2レセプタクル側に示す絶縁シート5は、柔軟な絶縁フィルムであって、上下のコンタクト4・4´の間に挟まれており、それらの間を絶縁するものである。なお、基板9と絶縁シート5を、一体化したFPC基板で作製した例については、図6・7を参照しつつ後述する。
次に、図3を参照しつつ、本発明の第二の実施形態に係るプラグコネクタを説明する。図3は、レセプタクル挿入部周りの構成を示す図であって、(A)は斜視図であり、(B)は端蓋21xを拡大して示す斜視図であり、(C)はシェルの内側の構成を示す斜視図である。図3において、図1・2と同じ符号で示す部品・部位は、同様の部品・部位であって、改めての説明は省略する。
この図3のプラグコネクタ1´においては、シェル挿入部21の先端部21bの開口(内凹部21gの口)の左右両端に端蓋21xが設けられている。端蓋21xは、左右側部21hの上下角から下内に曲がる三角形状の部分として形成されている。したがって、端蓋21xは、上下2枚に分かれたものであるが、その合わせ目21yは、僅かな隙間(例えば0.05mm程度)でほとんど接している。なお、端蓋21xの右外側の孔21zは、プレス加工の逃げである。なお、端蓋21xは、一枚ものであってもよい。
この端蓋21xによって、先端部の左右側部21hにおいて、外側に張り出した二等辺三角形の上下二辺の間に「突っ支い棒」を入れた形となって、上下二辺が近寄る方向に変形するのを抑止する作用をする。したがって、この端蓋21xは、シェル2の上下潰れ変形への耐性を高める。これにより、図5を参照しつつ後述するように、コンタクト4とシェル挿入部21との接触ショートの防止を強化できる。
角部65・75の先端65b・75bには、上述のシェル2の端蓋21xとの干渉を避けるための切り欠き部65x・75xが形成されている。
次に、図4を参照しつつ、本発明の第三の実施形態に係るプラグコネクタを説明する。図4は、レセプタクル挿入部周りの構成を示す斜視図である。図4において、図1・2と同じ符号で示す部品・部位は、同様の部品・部位であって、改めての説明は省略する。
このプラグコネクタ1″は、シェル挿入部21の左右側部21h´が反円筒型(アール形状)となっている。シェル左右側部21h´の内側のハウジング角部65´・75´の左右外側の面も、反円筒型(アール形状)となっていて、シェル左右側部21h´の内側にピッタリと沿っている。
図4の実施形態の反円筒型(アール形状)のシェル挿入部左右側部21h´は、図1や図3における「外側に張り出した二等辺三角形」の左右側部21hと異なり、急激に折れ曲がった部分がないアーチ状である。したがって、シェル2の上下潰れ変形への耐性を高める。これにより、図5を参照しつつ後述するように、コンタクト4とシェル挿入部21との接触ショートの防止を強化できる。
次に、図5を参照しつつ、本実施形態のプラグコネクタ1と、相手方レセプタクルコネクタ100のコンタクト連結部(接点嵌合部)の構成を説明する。図の右側には、プラグ1のフロントシェル2やコンタクト4が示されており、図の左側には、レセプタクルコネクタ100のシェル102やコンタクト105が示されている。(A)は連結直前あるいは解除直後の状態であり、(B)は連結状態である。なお、この図5においては、レセプタクルコネクタ100との連結(ロック)手段としての爪片23(図1(A)参照)やハウジング角部65・75(図1(B)参照)については、図示を省略してある。
図5(B)の連結状態において、プラグコネクタ1のフロントシェル2の挿入部21は、レセプタクルコネクタ100のシェル102の凹部102d内に深く挿入されている。ここで、上側のフロントシェル挿入部21の先端部は、レセプタクルコネクタ100のコンタクト保持部上面103dに載っている。
上下のコンタクト4と間の絶縁シート5を組合せたプラグコンタクト組立体の先端部4´は、レセプタクル100のボディ103のコンタクト保持部103bの下側と、レセプタクルシェル102の下側壁102gとの間の凹部に挿入されている。ここで、プラグコンタクト組立体の先端部4´は、下方に弾性的に曲げられている。そして、上側のコンタクト4の接点部4bは、レセプタクル100のコンタクト105に弾性で押し付けられて接触している。これにより、プラグコンタクト4とレセプタクルコンタクト105との間の導通が確保されている。なお、コンタクト4の接点部4bは、蛇の頭状に盛り上がるように曲げ加工されている
絶縁シート5及び上下のコンタクト4を合わせたもの上下方向の中心は、ちょうどフロントシェル2の上下方向の中心と一致しており、上下さかさまにしても、プラグコンタクト4とレセプタクルコンタクト105との適切な接触が得られるようになっている。レセプタクル100のコンタクト保持部103bは、厚さ方向で中心からずれた位置に配設されている。
図5(B)の下部に示す隙間tは、プラグコネクタ1の下側のコンタクト4の下面と、シェル挿入部21の内面との間の隙間である。この隙間tは、設計値で0.13mm程度であるが、シェル挿入部21の潰れ変形などによりこの隙間tが0になると、コンタクト4がシェル2と短絡してコネクタの機能が失われる。本発明の実施形態1〜3では、リブなどの付加的構成により、シェル2の潰れ変形耐性を向上させて、上記のような事態の防止を一層強化している。
次に、図6及び図7を参照しつつ、FPC基板を用いて絶縁シート5(図2参照)と半田付け基板9(同)を一体化した「絶縁シート一体化半田付け基板200」を説明する。図6は絶縁シート一体化半田付け基板200の斜視図である。図7は、絶縁シート兼用半田付け基板200の製造・組立工程のフローチャートである。
絶縁シート一体化半田付け基板200は、全体が一枚のFPC基板201からなり、レセプタクル側の絶縁シート部205と、反レセプタクル側の半田付け基板部209を有する。基板部209の上下面には、コンタクト4の基端部や電線Wを接続する、コンタクト半田付け部291〜295、及び、電線半田付け部296〜299が設けられている。特定のコンタクト半田付け部291〜295と電線半田付け部296〜299との間は、配線281〜284で接続されている。絶縁性と柔軟性をもつシートの機能も兼ね備えたFPC基板を採用することで、絶縁シートと半田付け基板の一体化が可能である。
図7を参照しつつ、絶縁シート兼用半田付け基板200の製造・組立工程を説明する。まず、ポリイミド製のベースシートの両面に銅箔層を設けた両面FPC(Flexible Printed Circiuts)基板を準備する(S1)。次に、FPC基板の上下両面にフォトレジスト層をラミネートする(S2)。次に、位置決め用の孔279を開けする(S3)。次に、露光・エッチングして、半田付け部291〜299や配線281〜284以外の部分の銅箔を除去する(S4)。次に、半田付け部291〜295にコンタクト4を半田付けし、半田付け部296〜299に電線Wを半田付けして接続する。なお、絶縁シート兼用半田付け基板200の外形の切り抜きあるいは成形は、銅箔除去工程(S4)後に行う。
次に、図8を参照しつつ、本発明の第四実施形態に係るプラグコネクタ118を説明する。この第四実施形態に係るプラグコネクタ118は、シェル120の挿入部121の前記左右側部121hの外側に突き出す外凸リブ121v・121wを有するものである。すなわち、フロントシェル120の左右側部121hには、レセプタクル側先端部121bに近い位置に形成された外凸リブ121vと、ほぼ挿入抜き出し方向中央部に形成された外凸リブ121wが存在する。
これらの外凸リブ121v・121wは、左右側部121hの上下方向の中段部121rを上下に跨ぐように延びる帯状の突出部である。なお、上記中段部121rは、シェル左右側部121hにおける三角形の角のように突き出した部分(少しアールは付いている)である。外凸リブ121v・121wは、シェルの板材をプレス加工により張り出したものであり、高さ(突出量)は一例で0.03mmである。この程度であれば、プラグコネクタをレセプタクルに挿入する際に障害となることはない。
先端部121bに近い位置に形成された外凸リブ121vは、図5に示すコンタクト4の接点部4bに対応する挿入抜き出し方向位置近傍に形成されている。このコンタクト4の接点部4bは、シェル変形によるショートが最も懸念される部位であるので、上記外凸リブ121vによって、この部位の上下潰れ変形への耐性を高める意義は高い。
これらの外凸リブ121v・121wは、シェル左右側部(121h)の剛性及び上下潰れ変形耐性を高める。これにより、図5を参照しつつ前述した(段落0045)ように、コンタクト4とシェル挿入部21との接触を、より確実に防止できる。

Claims (5)

  1. 上下二組のコンタクト(4)と、
    該二組のコンタクト(4)の間に介装された柔軟性のある絶縁材料からなる絶縁シート(5)と、
    前記コンタクト(4)を収容するとともに、相手方のレセプタクルコネクタ(100)へ挿入される挿入部(21´)を有するシェル(2)と、を備え、
    前記シェルの前記挿入部(21´)が、上下点対称な形状であって、前記レセプタクルコネクタ(100)に上下反転挿入可能であるとともに、
    前記上下二組のコンタクト(4)が相互に上下点対称な形態に配設されていて、前記レセプタクルコネクタ(100)に上下反転挿入した場合にも同じ形態の電気経路接続がなされ
    前記挿入部(21´)の左右側部(21h)が、上下中段部が外側に張り出した二等辺三角形の二辺の形態をした側壁(21i)を有し、
    前記挿入部(21´)の先端部(21b)の開口の左右両端において、前記先端部(21b)の開口を塞ぐ端蓋(21x)が形成されていることを特徴とするMicro USB コネクタ(1´)。
  2. 上下二組のコンタクト(4)と、
    該二組のコンタクト(4)の間に介装された柔軟性のある絶縁材料からなる絶縁シート(5)と、
    前記コンタクト(4)を収容するとともに、相手方のレセプタクルコネクタ(100)の凹部(102d)内に挿入される挿入部(121)を有するシェル(120)と、を備え、
    前記シェルの前記挿入部(121)が、上下点対称な形状であって、前記レセプタクルコネクタ(100)の凹部(102d)内に上下反転挿入可能であるとともに、
    前記上下二組のコンタクト(4)が相互に上下点対称な形態に配設されていて、前記レセプタクルコネクタ(100)に上下反転挿入した場合にも同じ形態の電気経路接続がなされ、
    前記挿入部(121)の左右側部(121h)が、上下中段部が外側に張り出した二等辺三角形の二辺の形態をした側壁(121i)を有し、
    前記シェル(120)の前記挿入部(121)の左右側部(121h)に、前記挿入部(121)の上下潰れ変形への耐性を高めるリブ(121v・121w)が形成されており、
    前記リブとして、前記シェル挿入部(121)の前記左右側部(121h)の外側に突き出す外凸リブ(121v・121w)が形成されていることを特徴とするMicro USB コネクタ(118)。
  3. 前記外凸リブ(121v)が、前記コンタクト(4)の接点部(4b)に対応する挿入抜き出し方向位置近傍に形成されていることを特徴とする請求項2記載のMicro USB コネクタ(118)。
  4. 前記リブとして、前記シェル挿入部(121)のレセプタクル側先端部(121b)に近い位置に形成された外凸リブ(121v)、及び、前記シェル挿入部(121)のほぼ挿入抜き出し方向中央部に形成された外凸リブ(121w)が形成されていることを特徴とする請求項2又は3記載のMicro USB コネクタ(118)。
  5. 前記外凸リブ(121v・121w)が、前記シェル挿入部(121)の前記左右側部(121h)における三角形の角のように突き出した部分である上下方向の中段部(121r)を上下に跨ぐように延びる、帯状の突出部であることを特徴とする請求項2、3又は4記載のMicro USB コネクタ(118)。
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