JP4352017B2 - スタック型ケーブルコネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、ケーブルの端部に取り付けられたケーブル側コネクタと基板上に設けられた基板側コネクタとからなり、これら両コネクタのハウジングを基板に対して垂直な方向に嵌合させてコンタクト同士を接触させるスタック型のケーブルコネクタに関する。
スタック型のケーブルコネクタは、ケーブルの端部に取り付けられたケーブル側コネクタと基板上に設けられた基板側コネクタとからなり、これら両コネクタのハウジングを基板に対して垂直な方向に嵌合させてコンタクト同士を接触させる構成になっている。このスタック型ケーブルコネクタはサイズの微小化が可能であることからノートパソコンやディジタルカメラ、携帯電話等の小型電子機器に多く用いられている。
上記のようなスタック型のケーブルコネクタに限らず、サイズの小さいコネクタについては一般的にいえることではあるが、コネクタサイズが小さくなるとコンタクト同士の間隔も小さくなり(例えば0.5mm以下となることもある)、コンタクト間に発生するクロストークなどのノイズの問題が顕著となってくる。このようなコンタクト間のノイズを低減する簡便な方法としては、シールド板と呼ばれる導電性材料からなる板材をハウジング内のコンタクト列と平行に設けるものが知られている。このシールド板は基板上の接地端子などに接続することにより静電シールドとしての機能を果たすようになり、コンタクト間に発生するノイズを低減することができる。ここで、基板側コネクタのシールド板は直接基板上の接地端子に接続されるが、ケーブル側コネクタのシールド板は直接基板上の接地端子に接続することができないので、両コネクタのハウジング同士が嵌合した状態において、ケーブル側コネクタのシールド板が基板側コネクタのシールド板に接触するようにすることにより、基板側のみならずケーブル側のシールド板も接地端子に接続させることができるようになっている。
特開2004−220902号公報 特開2003−331993号公報 特開2002−324636号公報
しかしながら、上記従来のスタック型ケーブルコネクタでは、両コネクタの結合状態において、ケーブル側コネクタのシールド板と基板側コネクタのシールド板とはその両端部においてのみ接触するものであったため、両コネクタそれぞれのコンタクト列の端部についてはノイズの低減が十分になされるが、コンタクト列の中間部については十分なノイズの低減ができないという問題があった。また、両シールド板はその端部でのみ接触するため接触安定性が十分でなく、ノイズの低減効果が十分に発揮されない場合があった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、コンタクト列の端部のみならずその中間部においても十分なノイズの低減効果が得られる構成のスタック型ケーブルコネクタを提供することを目的としている。
本発明に係るスタック型ケーブルコネクタは、互いに平行に延びた複数のケーブル(例えば、実施形態における同軸ケーブルC)の端部に取り付けられたケーブル側ハウジング及びこのケーブル側ハウジング内に設けられ、複数のケーブルそれぞれの信号線と接続した複数のケーブル側コンタクトを備えて構成されるケーブル側コネクタと、基板上に取り付けられた基板側ハウジング及びこの基板側ハウジング内に設けられ、基板上の信号端子と接続した複数の基板側コンタクトを備えて構成される基板側コネクタとからなり、ケーブル側ハウジングと基板側ハウジングとを基板に対して垂直な方向に嵌合させたときにケーブル側コンタクトと基板側コンタクトとが接触する構成のスタック型ケーブルコネクタにおいて、ケーブル側ハウジング内に設けられてケーブル側コンタクトの列と平行な方向に延び、各ケーブルのシールド線に圧接接続されるケーブル側シールド板と、基板側ハウジング内に設けられて基板側コンタクトの列と平行な方向に延び、基板上の接地端子と接続した基板側シールド板とを備え、ケーブル側ハウジングと基板側ハウジングとが嵌合した状態において、ケーブル側シールド板の中間部と基板側シールド板の中間部とが接触するようになっており、ケーブル側シールド板は突出部を有する開口溝部を複数個有し、スタック型ケーブルコネクタは、さらに、ケーブル側ハウジング内に設けられて、各ケーブルのシールド線のそれぞれを開口溝部内へ押圧する押圧部を有する第2ケーブルシールド板を有し、それぞれのシールド線と、それぞれの押圧部とがそれぞれの開口溝部内でケーブル側シールド板に圧接接続されたことを特徴とする。
また、上記の場合において、ケーブル側ハウジングと、複数のケーブル側コンタクトと、各ケーブルのシールド線に圧接接続されるケーブル側シールド板とは一体的に形成されたものであることが好ましい。
また、第2ケーブルシールド板は、ケーブル側ハウジングの圧接カバーの開口溝部の反対側の少なくとも一部を平板形状を有して覆うとともに、開口溝部側に屈曲してそれぞれの押圧部まで延びる形状を有したように構成することが好ましい。
さらに、上記のいずれの場合であっても、ケーブル側ハウジングと基板側ハウジングとが嵌合した状態において、ケーブル側シールド板及び基板側シールド板の少なくとも一方が弾性的に撓んだ状態で他方と接触しており、ケーブル側ハウジングと基板側ハウジングとが嵌合した状態において、ケーブル側シールド板の中間部及び基板側シールド板の中間部の一方に形成された突起が他方に形成された窪み部内に嵌入して接触するようになっているように構成することも好ましい。
上記スタック型ケーブルコネクタにおいては、上記いずれの場合でも、ケーブル側ハウジングと、複数のケーブル側コンタクトと、各ケーブルのシールド線に圧接接続されるケーブル側シールド板とは一体的に形成され、基板側ハウジングと、複数の基板側コンタクトと、基板側シールド板とは一体的に形成され、スタック型ケーブルコネクタは、さらに、ケーブル側シールド板に接続された第2ケーブルシールド板を有し、第2ケーブルシールド板はケーブル側コンタクトの列と平行な方向の両端部に突起受容開口部を有し、基板側シールド板は基板側ハウジングの基板側コンタクトの列と平行な方向の両端部に端部係止突起を有し、端部係止突起が第2ケーブルシールド板の突起受容開口部に嵌入し係止されるようになっていることが好ましい。
本発明に係るスタック型ケーブルコネクタでは、ケーブル側コンタクトの列と平行に設けられたケーブル側シールド板と、基板側コンタクトの列と平行に設けられた基板側シールド板とが、ケーブル側ハウジングと基板側ハウジングとが嵌合した状態において、互いの中間部において接触するようになっている。このような構成では、ケーブル側コネクタの各コンタクトはそのいずれもがケーブル側シールド板と近接した位置に位置することとなり、また基板側コネクタの各コンタクトはそのいずれもが基板側シールド板と近接した位置に位置することとなるので、それぞれのコンタクト列の端部のみならずその中間部においても十分なノイズの低減効果が得られる。また、これによりコネクタの信号伝送性能を向上させることもできる。
ここで、ケーブル側ハウジングと基板側ハウジングとが嵌合した状態において、ケーブル側シールド板及び基板側シールド板の少なくとも一方が弾性的に撓んだ状態で他方と接触する構成になっているのであれば、両シールド板の接触安定性は高められ、ノイズの低減効果を十分に発揮させることができる。また、ケーブル側ハウジングと基板側ハウジングとが嵌合した状態において、ケーブル側シールド板の中間部及び基板側シールド板の中間部の一方に形成された突起が他方に形成された窪み部内に嵌入するようになっているのであれば、これら突起と窪み部とが両コネクタの簡易ロック機構として働くので、両シールド板の接触安定性をより高めることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図1〜図4は本発明の一実施形態に係るスタック型ケーブルコネクタ1を示している。このスタック型ケーブルコネクタ1は、複数の同軸ケーブルCの端部に設けられたケーブル側コネクタ10(図3及び図4では同軸ケーブルCは不図示)と、基板B上に設けられた基板側コネクタ20(図4では基板Bは不図示)とからなっており、両コネクタ10,20を結合させることにより同軸ケーブルCと基板Bとを接続することができる。
ケーブル側コネクタ10は互いに平行に延びた複数の同軸ケーブルCの端部に取り付けられたケーブル側ハウジング11と、このケーブル側ハウジング11に保持されて上記同軸ケーブルCの各々と接続した複数個のケーブル側コンタクト12と、ケーブル側ハウジング11に取り付けられた圧接カバー13及びケーブル側シールド板14とから構成されている。
ケーブル側ハウジング11は樹脂等の電気絶縁性材料からなっており、一の方向(この方向をケーブル側ハウジング11の幅(左右)方向とする)に延びた形状を有している。ケーブル側コンタクト12は金属等の導電性材料からなっており、ケーブル側ハウジング11の幅方向に整列した状態で各々ケーブル側ハウジング11に保持されている。図1に示すように、各ケーブル側コンタクト12の接触部12aはケーブル側ハウジング11の下面側に突出して設けられたプラグ部11aの外周に沿う下方に屈曲した形状を有しており、プラグ部11aの下面において露出した状態となっている。また、各ケーブル側コンタクト12の内方側(ケーブル側ハウジング11の内方側)端部は図1に示すように上方に延びており、その上端部には上方に開口した形状の圧接部12b(図6(A)も参照)が設けられている。
圧接カバー13は樹脂等の電気絶縁性材料からなっており、ケーブル側ハウジング11の幅方向に延びた状態でケーブルハウジング11の上面側に取り付けられている。また、ケーブル側シールド板14は金属等の導電性材料からなっており、圧接カバー13と同様にケーブル側ハウジング11の幅方向に延びた状態でケーブル側ハウジング11に設けられている。このケーブル側シールド板14は、ケーブル側ハウジング11の上面側に設けられた上部シールド板15と、この上部シールド板15の下方においてケーブル側ハウジング11のプラグ部11aとほぼ平行に(上下方向に)延びて設けられた下部シールド板16とからなる。上部シールド板15の外側端部には下方に曲げられた複数のU字屈曲部15aが幅方向に並んで設けられており(図3及び図1参照)、下部シールド板16の上部には上部シールド板15の各U字屈曲部15aを受容する上方に開口した形状の圧接部16a(図6(B)も参照)が幅方向に並んで設けられている。また、図3及び図4に示すように、上部シールド板15の幅方向端部(左右側部)には側部接触片15bが下方に延びて設けられており、各側部接触片15bには突起受容開口15cが設けられている。また、図3及び図4に示すように、下部シールド板16の幅方向の中間部には中間部接触片16b(計4つ)がケーブル側ハウジング11から下方に延びた嵌入突起11b(計4つ)の外面に沿って下方に延びて設けられている。また、図1に示すように、各中間部接触片16bの外面側には突起嵌入窪み16cが設けられている(図7も参照)。
ケーブル側コネクタ10が取り付けられる同軸ケーブルCは図5に示すように、その中心部に導電性材料からなる信号線S1があり、その外周を覆うようにビニール等の電気絶縁性材料からなる内側被覆D1が設けられている。そして、この内側被覆D1の外周を覆うように導電性材料からなるシールド線S2が設けられており、更に、このシールド線S2の外周を覆うようにビニール等の電気絶縁性材料からなる外側被覆D2が設けられている。
ケーブル側ハウジング11、複数のケーブル側コンタクト12及び下部シールド板16は例えばインサートモールドによって一体に形成される。このときケーブル側ハウジング11の上面側にはケーブル側コンタクト12の圧接部12bと下部シールド板16の圧接部16aが突出した状態となる。そして、各同軸ケーブルCの先端領域の外側被覆D2とシールド線S2とを除去して内側被覆D1を剥き出しにした状態で、内側被覆D1の一部がケーブル側コンタクト12の圧接部12b内に、また外側被覆D2の一部が下部シールド板16の圧接部16aにかかるようにし、圧接カバー13の端部を上部シールド板15のU字屈曲部15a内に入り込ませ、かつ各U字屈曲部15aを下部シールド板16の各圧接部16aの上方に位置させたうえで、圧接カバー13を下方へ押圧する。これにより同軸ケーブルCの内側被覆D1はケーブル側コンタクト12の圧接部12bの内側エッジにより切り裂かれて信号線S1が圧接部12bと接触し(図6(A)参照)、外側被覆D2は下部シールド板16の圧接部16aの内側エッジにより切り裂かれてシールド線S2が圧接部16aと接触する(図6(B)参照)。このようにして同軸ケーブルCの信号線S1はケーブル側コンタクト12に接続され、シールド線S2は下部シールド板16に接続される(図1参照)。また、圧接カバー13の下方への押圧によって上部シールド板15の各U字屈曲部15aは下部シールド板16の各圧接部16a内に圧入されるので(図6(B)参照)、上部シールド板15は下部シールド板16に接続される(図1参照)。
基板側コネクタ20は基板B上に設けられた基板側ハウジング21と、この基板側ハウジング21に保持された複数個の基板側コンタクト22と、基板側ハウジング21に取り付けられた基板側シールド板23とから構成されている。
基板側ハウジング21は樹脂等の電気絶縁性材料からなっており、ケーブル側ハウジング11と同様に一の方向(この方向を基板側ハウジング21の幅(左右)方向とする)に延びた形状を有している。基板側コンタクト22は金属等の導電性材料からなっており、基板側ハウジング21の幅方向に整列した状態で各々基板側ハウジング21に保持されている。各基板側コンタクト22は上下方向に延びた基部22aが基板側ハウジング21に設けられたコンタクト保持溝21a内に圧入保持されており、基部22aより基板側ハウジング21の外方に延びたリード部22bが基板B上の信号端子STに接続されている。また、基部22aより基板側ハウジング21の内方に延びた接触部22cは基板側ハウジング21に形成されたプラグ受容部21b(図7参照)の内縁に沿うように、下方に窪むように屈曲して延びている。
基板側シールド板23は金属等の導電性材料からなっており、基板側ハウジング21の幅方向に延びた状態で基板側ハウジング21に設けられている。この基板側シールド板23の幅方向の中間部は図3及び図4に示すように水平部23a及び垂直部23bからなる逆Lアングル状に形成されており、その両端部は基板側ハウジング21の外側を上下方向に延びて側部接触片23cを形成している。各側部接触片23cには左右外方に突出した側部係止突起23eが設けられるとともに、基板B上の接地端子GT(図3参照)に接続されるリード部23fが基板側ハウジング21の外方に延びて設けられている。また、基板側シールド板23の幅方向中間部の水平部23aには上方に開口した突起受容開口23d(計4つ)が設けられており、基板側シールド板23の垂直部23bの中間部各所(水平部23aに設けられた突起受容開口23dに対応する垂直部23bの各所)には、ケーブル側ハウジング11と基板側ハウジング21とが嵌合したときに、下部シールド板16の各中間部接触片16bに形成された突起嵌入窪み16c内に嵌入する中間部係止突起23gが設けられている(図1及び図7参照)。
基板側ハウジング21、複数の基板側コンタクト22及び基板側シールド板23は例えばインサートモールドによって一体に形成される。このように形成された基板側コネクタ20は基板B上の所定位置に設置され、各基板側コンタクト22のリード部22bは基板B上の信号端子STに、また基板側シールド板23の各リード部23fは基板B上の接地端子GTに半田付け等によって接続される。
図7及び図1に示すように、ケーブル側コネクタ10と基板側コネクタ20との結合は、ケーブル側ハウジング11と基板側ハウジング21とを基板Bに対して垂直な方向に嵌合させることにより行う(図7参照)。具体的には、ケーブル側ハウジング11に形成されたプラグ部11aと基板側ハウジング21形成されたプラグ受容部21bとを嵌合させる。これにより対応するケーブル側コンタクト12の接触部12aと基板側コンタクト22の接触部22cとが接触する。なお、この際、基板側コンタクト22の接触部22cはケーブル側コネクタ10のプラグ部11aにより押し広げられる(弾性変形する)ので、ケーブル側コンタクト12の接触部12aと基板側コンタクト22の接触部22cとは適度な接触圧をもって接触する。そして、このようにケーブル側コンタクト12と基板側コンタクト22とが接触した状態となると、各同軸ケーブルCの信号線S1はケーブル側コンタクト12及び基板側コンタクト22を介して基板B上の信号端子STに接続された状態となる。
また、ケーブル側ハウジング11と基板側ハウジング21とが嵌合した状態では、基板側シールド板23の側部接触片23cに設けられた側部係止突起23eは上部シールド板15の側部接触片15bに設けられた突起受容開口15c内に嵌入するので、ケーブル側シールド板14と基板側シールド板23とはその両端部において接触し、かつ互いに係止された状態となる。また、ケーブル側ハウジング11に形成された各嵌入突起11bは基板側シールド板23に形成された突起受容開口23d内に上方から嵌入し、下部シールド板16の各中間部接触片16bが基板側シールド板23の垂直部23bと接触するので、ケーブル側シールド板14と基板側シールド板23とはその中間部においても接触した状態となる。そして、基板側シールド板23はそのリード部23fが基板B上の接地端子GTに接続されているため、基板側シールド板23のみならずケーブル側シールド板14も接地された状態となり、ケーブル側コンタクト12同士の間及び基板側コンタクト22同士の間において発生するノイズ(主に静電気に起因するノイズ)を低減し得る静電シールドが両コネクタ10,20内に形成される。
また、ケーブル側ハウジング11と基板側ハウジング21とが嵌合した状態では、ケーブル側ハウジング11のプラグ部11aは基板側コンタクト22の弾性力によって基板側シールド板23の方向(図1では紙面左方)へ押圧されることになるので、ケーブル側ハウジング11に形成された各嵌入突起11bは基板側シールド板23側へ押し付けられる。このため基板側シールド板23の中間部は弾性的に撓んだ状態で下部シールド板16の中間部(中間部接触片16b)と接触する。更に、基板側シールド板23に形成された中間部係止突起23gは、ケーブル側シールド板14に(下部シールド板16に)形成された突起嵌入窪み16c内に嵌入する(図1参照)。
このようにスタック型ケーブルコネクタ1では、ケーブル側コンタクト12の列と平行に設けられたケーブル側シールド板14と、基板側コンタクト22の列と平行に設けられた基板側シールド板23とが、ケーブル側ハウジング11と基板側ハウジング21とが嵌合した状態において、互いの中間部において接触するようになっている。このような構成では、ケーブル側コネクタ10の各コンタクト12はそのいずれもがケーブル側シールド板14と近接した位置に位置することとなり、また基板側コネクタ20の各コンタクト22はそのいずれもが基板側シールド板23と近接した位置に位置することとなるので、それぞれのコンタクト列の端部のみならずその中間部においても十分なノイズの低減効果が得られる。また、これによりコネクタ1の信号伝送性能を向上させることもできる。
また、ケーブル側ハウジング11と基板側ハウジング21とが嵌合した状態において、基板側シールド板23の中間部は弾性的に撓んだ状態で下部シールド板16の中間部(中間部接触片16b)と接触するので、両シールド板14,23の接触安定性は高められ、ノイズの低減効果を十分に発揮させることができる。また、ケーブル側ハウジング11と基板側ハウジング21とが嵌合した状態において、基板側シールド板23に形成された中間部係止突起23gが下部シールド板16に形成された突起嵌入窪み16c内に嵌入することにより、これら中間部係止突起23gと突起嵌入窪み16cが両コネクタ10,20の簡易ロック機構として働くので、両シールド板14,23の接触安定性をより高めることが可能となる。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形態に示したものに限定されない。例えば、上述の実施形態では、ケーブル側コネクタ10は同軸ケーブルCの端部に取り付けられるものであったが、これはケーブルであれば必ずしも同軸ケーブルでなくてもよい。また、上述の実施形態において示した両コネクタ10,20の各構成部品の形状等は一例に過ぎず、ケーブル側ハウジング11と基板側ハウジング21とが嵌合した状態において、ケーブル側シールド板14の中間部と基板側シールド板23の中間部とが接触するようになっているのであれば、両コネクタ10,20のハウジング、コンタクト、シールド板等の形状は必ずしも上述の実施形態に示したものと同一である必要はない。
また、上述の実施形態では、ケーブル側ハウジング11と基板側ハウジング21とが嵌合した状態において、基板側シールド板23の中間部に形成された突起(中間部係止突起23g)がケーブル側シールド板14の中間部に形成された窪み部(突起嵌入窪み16c)内に嵌入する構成であったが、両コネクタ10,20のハウジングやシールド板の形状等によっては、ケーブル側シールド板の中間部に形成された突起が基板側シールド板の中間部に形成された窪み部内に嵌入する構成とすることもできる。また、上述の実施形態では、ケーブル側ハウジング11と基板側ハウジング21とが嵌合した状態において、ケーブル側シールド板14の中間部と基板側シールド板23の中間部とが部分的に(ケーブル側シールド板14の中間部接触片16bが延びている部分においてのみ)接触する構成となっていたが、両シールド板14,23の中間部全体が接触する構成となっていてもよい。
本発明の一実施形態に係るスタック型ケーブルコネクタの一例を示す図であり、図2における矢視I−Iから見た断面図である。 上記スタック型ケーブルコネクタの平面図(A)、正面図(B)及び側面図(C)である。 ケーブル側コネクタと基板側コネクタとを分離した状態で示す上記スタック型ケーブルコネクタの上方斜視図である。 ケーブル側コネクタと基板側コネクタとを分離した状態で示す上記スタック型ケーブルコネクタの下方斜視図である。 上記スタック型ケーブルコネクタに接続される同軸ケーブルの断面図である。 (A)は同軸ケーブルとケーブル側コンタクトの圧接部との接続工程を示す図、(B)は同軸ケーブルと基板側コンタクトの圧接部との接続工程を示す図である。 ケーブル側コネクタと基板側コネクタとが分離した状態における上記スタック型ケーブルコネクタの図1に相当する断面図である。
符号の説明
1 スタック型ケーブルコネクタ
10 ケーブル側コネクタ
11 ケーブル側ハウジング
11b 嵌入突起
12 ケーブル側コンタクト
14 ケーブル側シールド板
15 上部シールド板
16 下部シールド板
16b 中間部接触片
16c 突起嵌入窪み(窪み部)
20 基板側コネクタ
21 基板側ハウジング
22 基板側コンタクト
23 基板側シールド板
23d 突起受容開口
23g 中間部係止突起(突起)
C 同軸ケーブル(ケーブル)
S1 信号線
S2 シールド線
B 基板
ST 信号端子
GT 接地端子

Claims (4)

  1. 互いに平行に延びた複数のケーブルの端部に取り付けられたケーブル側ハウジング及び前記ケーブル側ハウジング内に設けられ、前記複数のケーブルそれぞれの信号線と接続した複数のケーブル側コンタクトを備えて構成されるケーブル側コネクタと、基板上に取り付けられた基板側ハウジング及び前記基板側ハウジング内に設けられ、前記基板上の信号端子と接続した複数の基板側コンタクトを備えて構成される基板側コネクタとからなり、前記ケーブル側ハウジングと前記基板側ハウジングとを前記基板に対して垂直な方向に嵌合させたときに前記ケーブル側コンタクトと前記基板側コンタクトとが接触する構成のスタック型ケーブルコネクタにおいて、
    前記ケーブル側ハウジング内に設けられて前記ケーブル側コンタクトの列と平行な方向に延び、前記各ケーブルのシールド線に圧接接続されるケーブル側シールド板と、
    前記基板側ハウジング内に設けられて前記基板側コンタクトの列と平行な方向に延び、前記基板上の接地端子と接続した基板側シールド板とを備え、
    前記ケーブル側ハウジングと前記基板側ハウジングとが嵌合した状態において、前記ケーブル側シールド板の中間部と前記基板側シールド板の中間部とが接触するようになっており、
    前記ケーブル側シールド板は突出部を有する開口溝部を複数個有し、
    前記スタック型ケーブルコネクタは、さらに、前記ケーブル側ハウジング内に設けられて、前記各ケーブルのシールド線のそれぞれを前記開口溝部内へ押圧する押圧部を有する第2ケーブルシールド板を有し、
    それぞれの前記シールド線と、それぞれの前記押圧部とがそれぞれの前記開口溝部内で前記ケーブル側シールド板に圧接接続されたことを特徴とするスタック型ケーブルコネクタ。
  2. 前記第2ケーブルシールド板は、前記ケーブル側ハウジングの圧接カバーの前記開口溝部の反対側の少なくとも一部を平板形状を有して覆うとともに、前記開口溝部側に屈曲してそれぞれの前記押圧部まで延びる形状を有したことを特徴とする請求項1記載のスタック型ケーブルコネクタ。
  3. 前記ケーブル側ハウジングと前記基板側ハウジングとが嵌合した状態において、前記ケーブル側シールド板及び前記基板側シールド板の少なくとも一方が弾性的に撓んだ状態で他方と接触しており、
    前記ケーブル側ハウジングと前記基板側ハウジングとが嵌合した状態において、前記ケーブル側シールド板の前記中間部及び前記基板側シールド板の前記中間部の一方に形成された突起が他方に形成された窪み部内に嵌入して接触するようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載のスタック型ケーブルコネクタ。
  4. 前記ケーブル側ハウジングと、前記複数のケーブル側コンタクトと、前記各ケーブルのシールド線に圧接接続される前記ケーブル側シールド板とは一体的に形成され、
    前記基板側ハウジングと、前記複数の基板側コンタクトと、前記基板側シールド板とは一体的に形成され、
    前記スタック型ケーブルコネクタは、さらに、前記ケーブル側シールド板に接続された前記第2ケーブルシールド板を有し、前記第2ケーブルシールド板は前記ケーブル側コンタクトの列と平行な方向の両端部に突起受容開口部を有し、
    前記基板側シールド板は前記基板側ハウジングの前記基板側コンタクトの列と平行な方向の両端部に端部係止突起を有し、前記端部係止突起が前記第2ケーブルシールド板の前記突起受容開口部に嵌入し係止されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスタック型ケーブルコネクタ。
JP2005090407A 2005-03-28 2005-03-28 スタック型ケーブルコネクタ Active JP4352017B2 (ja)

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