JP2008130263A - フラットケーブル用電気コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のフラットケーブル用電気コネクタよりも低背化することができるフラットケーブル用電気コネクタを提供する。さらに、低背化されながらも、ノイズ対策機能を発揮し得るフラットケーブル用電気コネクタを提供する。
【解決手段】フラットケーブル用電気コネクタ1は、FPC8と電気的に接続される複数の片持ち梁状のコンタクト31、32と、コンタクト31、32を保持する絶縁性のハウジング2と、ハウジング2に装着され、FPC8と複数のコンタクト31、32とが接触する領域を少なくとも覆うシールドプレート6と、を備える。このシールドプレート6が、FPC8をコンタクト31、32に押圧する。
【選択図】図9
【解決手段】フラットケーブル用電気コネクタ1は、FPC8と電気的に接続される複数の片持ち梁状のコンタクト31、32と、コンタクト31、32を保持する絶縁性のハウジング2と、ハウジング2に装着され、FPC8と複数のコンタクト31、32とが接触する領域を少なくとも覆うシールドプレート6と、を備える。このシールドプレート6が、FPC8をコンタクト31、32に押圧する。
【選択図】図9
Description
本発明は、携帯電話機等の電子機器に使用されるフラットケーブル用電気コネクタに関し、特に電磁波を遮蔽するシールド機能が付加されたフラットケーブル用電気コネクタに関するものである。
フラットケーブル用電気コネクタとして、特許文献1および特許文献2に開示されたものが知られている。
特許文献1は、コネクタの高密度化が図れるとともに、フレキシブルプリント回路(Flexible Printed Circuit、以下、FPCという)の挿抜が容易で、かつ、ノイズ対策が施された電気コネクタを提供することを目的としている。この電気コネクタ100は、図16に示すように、第1コンタクト110の接触部111と第2コンタクト120の接触部121とを間隔をおいて上下2段に配置し、また金属製のシェル130を設ける。FPC180は、電気コネクタ100の嵌合口方向から斜めに挿入する。挿入が完了した状態で、FPC180を矢印方向に回転させる。シェル130は、電気コネクタ100が基板に実装され、この基板に設けられた設置部に電気的に接続されることにより、電磁波に基づくノイズが電気コネクタ100内部に入力され、または電気コネクタ100から出力されるのを防止するノイズ対策機能を発揮する。
特許文献1は、コネクタの高密度化が図れるとともに、フレキシブルプリント回路(Flexible Printed Circuit、以下、FPCという)の挿抜が容易で、かつ、ノイズ対策が施された電気コネクタを提供することを目的としている。この電気コネクタ100は、図16に示すように、第1コンタクト110の接触部111と第2コンタクト120の接触部121とを間隔をおいて上下2段に配置し、また金属製のシェル130を設ける。FPC180は、電気コネクタ100の嵌合口方向から斜めに挿入する。挿入が完了した状態で、FPC180を矢印方向に回転させる。シェル130は、電気コネクタ100が基板に実装され、この基板に設けられた設置部に電気的に接続されることにより、電磁波に基づくノイズが電気コネクタ100内部に入力され、または電気コネクタ100から出力されるのを防止するノイズ対策機能を発揮する。
特許文献2もノイズ対策機能を発揮し得るフラットケーブル用電気コネクタ200を開示している。すなわち、図17に示すように、挿入されるフラットケーブル210の信号導体と接触するコンタクト220と、コンタクト220を保持する絶縁ハウジング250とを備えたフラットケーブル用電気コネクタ200において、絶縁ハウジング250の外面を略覆うように絶縁ハウジング250に装着されるシールドプレート260を備える。コンタクト220は、音叉形状をしており、フラットケーブル210の端子と接触する接触アーム220aと、押圧アーム220bとを備えている。押圧アーム220bは、ロック部材270により上方に押圧され、その結果として接触アーム220aはフラットケーブル210方向に押圧される。フラットケーブル210の上面にはシールド層210sが形成されており、シールドプレート260はこのシールド層210と電気的に接続される。また、シールドプレート260は、フラットケーブル用電気コネクタ200が実装される基板280上に形成される接地部281に電気的に接続される。
フラットケーブル用電気コネクタは、前述したように、携帯電話機等の電子機器に使用されている。これら電子機器の小型化に伴って、フラットケーブル用電気コネクタには、その高さを低くする低背化が強く要求されている。特許文献1に開示されたフラットケーブル用の電気コネクタ100は、第1コンタクト110と第2コンタクト120が、上下2段に配置され、かつその上方にシールドプレートとして機能し得るシェル130が配置されているために、低背化の要求に十分に応えることはできない。また、特許文献2に開示されたフラットケーブル用電気コネクタ200も、コンタクト220が音叉形状をなし、かつ絶縁ハウジング250の上面にシールドプレート260が配置されているために、やはり低背化の要求に十分に応えることができない。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、従来のフラットケーブル用電気コネクタよりも低背化することができるフラットケーブル用電気コネクタを提供することを目的とする。さらに本発明は、低背化されながらも、ノイズ対策機能を発揮し得るフラットケーブル用電気コネクタを提供することを目的とする。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、従来のフラットケーブル用電気コネクタよりも低背化することができるフラットケーブル用電気コネクタを提供することを目的とする。さらに本発明は、低背化されながらも、ノイズ対策機能を発揮し得るフラットケーブル用電気コネクタを提供することを目的とする。
本発明のフラットケーブル用電気コネクタは、ハウジングに装着される押圧板がフラットケーブルをコンタクトに押圧する構成を採用する。そうすることにより、コンタクトの形状は、フラットケーブルおよび基板との電気的な接続が行える形状とすれば足りる。したがって、特許文献1のように上下2段、あるいは特許文献2のように音叉形状ではなく、片持ち梁状のコンタクトの使用が可能となる。すなわち本発明のフラットケーブル用電気コネクタは、フラットケーブルと電気的に接続される複数の片持ち梁状のコンタクトと、コンタクトを保持する絶縁性のハウジングと、ハウジングに装着され、フラットケーブルをコンタクトに押圧する押圧板とを備えたことを特徴としている。
なお、本発明において、フラットケーブルとは、平板状の絶縁体内に複数の電線が平行に配置されたFFC(フレキシブルフラットケーブル)と称されるものの他、前述のFPCを含む概念を有している。
なお、本発明において、フラットケーブルとは、平板状の絶縁体内に複数の電線が平行に配置されたFFC(フレキシブルフラットケーブル)と称されるものの他、前述のFPCを含む概念を有している。
押圧板を金属板から構成すれば、この押圧板が接地されることを前提として、少なくともフラットケーブルと複数のコンタクトが接触する領域を覆う押圧板はシールドプレートとして機能する。したがって、このフラットケーブル用電気コネクタは、低背化を達成しつつ、ノイズ対策機能を発揮し得る。
本発明のフラットケーブル用電気コネクタは、ハウジングが、フラットケーブルが引出される正面側および正面側と対向する背面側を有している場合、押圧板は、少なくとも背面側においてハウジングに対して固定されることが好ましい。
ハウジングの幅方向の両端でシールドプレートをハウジングに対して固定する構造とすることも本発明は包含する。しかるに、コンタクトの数が多くなると、コンタクトから押圧板が受ける反力が大きくなる。そうすると、幅方向の両端での固定では、押圧板およびフラットケーブルに、その幅方向の中央部が前記反力方向に凸となる反りが発生するおそれがある。そこで、この反りの発生を防止または抑制するために、押圧板は、少なくとも背面側においてハウジングに対して固定することが好ましいのである。この背面側において固定する他に、他の部位で固定することを許容することは言うまでもない。例えば、背面側の固定に加えて、正面側の幅方向の両端で押圧板をハウジングに対して固定する構造とすることができる。
ハウジングの幅方向の両端でシールドプレートをハウジングに対して固定する構造とすることも本発明は包含する。しかるに、コンタクトの数が多くなると、コンタクトから押圧板が受ける反力が大きくなる。そうすると、幅方向の両端での固定では、押圧板およびフラットケーブルに、その幅方向の中央部が前記反力方向に凸となる反りが発生するおそれがある。そこで、この反りの発生を防止または抑制するために、押圧板は、少なくとも背面側においてハウジングに対して固定することが好ましいのである。この背面側において固定する他に、他の部位で固定することを許容することは言うまでもない。例えば、背面側の固定に加えて、正面側の幅方向の両端で押圧板をハウジングに対して固定する構造とすることができる。
本発明のフラットケーブル用電気コネクタにおいて、片持ち梁状のコンタクトは、フラットケーブルとの接触部を含む弾性変形部と、弾性変形部に連なるとともに、ハウジングに機械的に拘束される固定部と、固定部に連なるタイン部とを備える。本発明は、後述する実施形態に示すように、弾性変形部が背面側に位置し、タイン部が正面側に位置することが低背化にとって好ましい。
同様に、低背化にとって、コンタクトの接触部が自由状態において、ハウジングのフラットケーブル当接面から突出することが好ましい。この場合、コンタクトが自由状態の位置から、押圧板による押圧力が付与された状態の位置までの、コンタクトの接触部の押圧方向の変位量を、フラットケーブルの厚さ以上とすることができる。そうすることにより、フラットケーブルの厚さが薄くなっても、コンタクトとフラットケーブルとの電気的な接続を確保するのに必要なコンタクトとフラットケーブルの間の押圧力を高く設定することができる。
同様に、低背化にとって、コンタクトの接触部が自由状態において、ハウジングのフラットケーブル当接面から突出することが好ましい。この場合、コンタクトが自由状態の位置から、押圧板による押圧力が付与された状態の位置までの、コンタクトの接触部の押圧方向の変位量を、フラットケーブルの厚さ以上とすることができる。そうすることにより、フラットケーブルの厚さが薄くなっても、コンタクトとフラットケーブルとの電気的な接続を確保するのに必要なコンタクトとフラットケーブルの間の押圧力を高く設定することができる。
以上説明したように、本発明によれば、押圧板がフラットケーブルを押圧する構成を採用することにより、片持ち梁状のコンタクトの使用を可能とした。したがって、上下2段のコンタクトを用いる特許文献1、あるいは音叉形状のコンタクトを用いる特許文献2のコネクタに比べて、高さの低い、つまり低背化されたフラットケーブル用電気コネクタを実現することができる。また、押圧板を金属板から構成することにより、低背化を達成しつつ、ノイズ対策機能を発揮し得るフラットケーブル用電気コネクタを得ることができる。
以下、本発明のフラットケーブル用電気コネクタ(以下、単にコネクタという)1の好ましい実施形態を、添付図面を参照して説明する。なお、図1〜図3は本実施形態によるコネクタ1の外観を示し、図1はFPCが接続された状態を示す斜視図、図2はコネクタ1の主要構成部材を示す分解斜視図、図3は図2に示す主要構成部材を組立てた状態を示す斜視図である。図2および図3は、シールドプレート6を取り除いている。図4はシールドプレート6を取り除いたコネクタ1の、(a)背面図、(b)平面図および(c)正面図である。図5はシールドプレート6を示す3面図、図6はFPC8を示す平面図である。また、図7はコネクタ1の側面図、図8は図4(b)の8a−8a線に沿う断面図、図9は図8に示す断面にシールドプレート6及びFPC8を装着した状態を示す断面図である。
コネクタ1は、絶縁ハウジング(以下、単にハウジングという)2と、このハウジング2に所定の間隔で配設された複数のコンタクト3と、コンタクト3が配設された側のハウジング2を覆うシールドプレート6と、シールドプレート6をハウジング2に対して固定するペグ4およびラッチ5を備えている。コネクタ1は、FPC8と図示しない例えば基板を、コンタクト3を介して電気的に接続する。コネクタ1は、電磁波に基づくノイズがコネクタ1に入力され、またはコネクタ1から出力されるのを防止するノイズ対策機能をシールドプレート6が有する。コネクタ1は、加えて、シールドプレート6がコンタクト3とFPC8との電気的な接続を確保するための押圧力を、コンタクト3およびFPC8に付与する機能を有する。シールドプレート6にこの二つの機能を与えたコネクタ1は、コンタクト3を片持ち梁状にして、低背化に寄与する。
なお、コネクタ1において、FPC8が引出される側を正面または正面側、その反対側を背面または背面側として以下説明を行う。
なお、コネクタ1において、FPC8が引出される側を正面または正面側、その反対側を背面または背面側として以下説明を行う。
ハウジング2は、コンタクト3の固定部を固定するコンタクト固定部21と、コンタクト固定部21の一端側に延設される矩形状のコンタクト収容部22と、コンタクト収容部22の長手方向の両端に形成されるラッチ固定部23とを備えている。コンタクト固定部21、コンタクト収容部22およびラッチ固定部23は、射出成形により一体的に形成され、ハウジング2を構成する。
コンタクト固定部21は、コンタクト3を圧入する複数のコンタクト圧入孔(以下、単に圧入孔)211を備えている。圧入孔211は、コンタクト固定部21の幅方向に平行に配列されており、当該幅方向に直交する方向にコンタクト固定部21を貫通する。圧入孔211に圧入されたコンタクト3は、ハウジング2に保持される。
コンタクト固定部21は、コンタクト3を圧入する複数のコンタクト圧入孔(以下、単に圧入孔)211を備えている。圧入孔211は、コンタクト固定部21の幅方向に平行に配列されており、当該幅方向に直交する方向にコンタクト固定部21を貫通する。圧入孔211に圧入されたコンタクト3は、ハウジング2に保持される。
コンタクト収容部22は、コンタクト3を収容する複数のコンタクト収容溝(以下、単に収容溝)221を備えている。収容溝221は、コンタクト収容部22の幅方向に平行に配列されている。また、各収容溝221は、対応する圧入孔211と連なっている。1つのコンタクト3は、一対の圧入孔211と収容溝221に配設される。コンタクト3は、収容溝221に収容される部分が上下方向に弾性変形可能である。
コンタクト収容部22の表面には、位置決め突起222が形成されている。位置決め突起222は、コンタクト収容部22の幅方向の両端部に各々1つずつ形成されている。後述するシールドプレート6に形成された位置決め孔64およびFPC8に形成された位置決め孔822に、位置決め突起222を嵌入ことにより、ハウジング2に対して、シールドプレート6およびFPC8を位置決めする。
ラッチ固定部23は、ラッチ5を固定するラッチ圧入溝231が形成されている。ラッチ5は、その一部が固定溝231に圧入される。
コンタクト収容部22の表面には、位置決め突起222が形成されている。位置決め突起222は、コンタクト収容部22の幅方向の両端部に各々1つずつ形成されている。後述するシールドプレート6に形成された位置決め孔64およびFPC8に形成された位置決め孔822に、位置決め突起222を嵌入ことにより、ハウジング2に対して、シールドプレート6およびFPC8を位置決めする。
ラッチ固定部23は、ラッチ5を固定するラッチ圧入溝231が形成されている。ラッチ5は、その一部が固定溝231に圧入される。
コンタクト3は2種類のコンタクト31、32から構成される。コンタクト31、32は、一般的に高弾性でかつ高導電性を備えた銅合金を打ち抜いて形成される。
コンタクト31は、正面側の先端部に位置する接触部311、接触部311を含む弾性変形部312、弾性変形部312と連なる固定部313および固定部313と連なるタイン部314とから構成される。同様に、コンタクト32は、正面側の先端部に位置する接触部321、接触部321を含む弾性変形部322、弾性変形部322と連なる固定部323および固定部323と連なるタイン部324とから構成される。
コンタクト31、32は、背面側からハウジング2の圧入孔211に挿入される。コンタクト31、32の固定部313、323は、この圧入孔211に圧入される。この部分が、片持ち梁の固定端を構成する。弾性変形部312、322は、弾性変形可能に収容溝221に収容される。コンタクト31、32がシールドプレート6により押圧されていない自由状態において、接触部311、321は、FPC8が当接するコンタクト収容部22の上面、つまり収容溝221から突出している。接触部311、321は、FPC8の端子821と電気的に接続される。コンタクト31、32は、接触部311、321が、コンタクト収容部22の幅方向に所定間隔で位置するように配置されている。この配置は、後述するFPC8の端子821と対応している。コンタクト31、32は、接触部311、321の反対側の端部にタイン部314、324を備えている。コンタクト31、32がハウジング2に圧入、固定された状態で、タイン部314、324は、ハウジング2の底面2a側に突出しており、ハウジング2が図示しない基板に取り付けられるときに基板に表面実装される。具体的には、基板のランド(導体パターン)にはんだ付けされる。
コンタクト31は、正面側の先端部に位置する接触部311、接触部311を含む弾性変形部312、弾性変形部312と連なる固定部313および固定部313と連なるタイン部314とから構成される。同様に、コンタクト32は、正面側の先端部に位置する接触部321、接触部321を含む弾性変形部322、弾性変形部322と連なる固定部323および固定部323と連なるタイン部324とから構成される。
コンタクト31、32は、背面側からハウジング2の圧入孔211に挿入される。コンタクト31、32の固定部313、323は、この圧入孔211に圧入される。この部分が、片持ち梁の固定端を構成する。弾性変形部312、322は、弾性変形可能に収容溝221に収容される。コンタクト31、32がシールドプレート6により押圧されていない自由状態において、接触部311、321は、FPC8が当接するコンタクト収容部22の上面、つまり収容溝221から突出している。接触部311、321は、FPC8の端子821と電気的に接続される。コンタクト31、32は、接触部311、321が、コンタクト収容部22の幅方向に所定間隔で位置するように配置されている。この配置は、後述するFPC8の端子821と対応している。コンタクト31、32は、接触部311、321の反対側の端部にタイン部314、324を備えている。コンタクト31、32がハウジング2に圧入、固定された状態で、タイン部314、324は、ハウジング2の底面2a側に突出しており、ハウジング2が図示しない基板に取り付けられるときに基板に表面実装される。具体的には、基板のランド(導体パターン)にはんだ付けされる。
ペグ4は、コネクタ1の背面側に位置してシールドプレート6を係止する。また、ペグ4は、シールドプレート6と電気的接続をなして、シールドプレート6を接地することができる。この接地は、ペグ4が基板のランドにはんだ付けされることによって、実現される。さらに、ハウジング2を、基板に固定する機能を有している。
ペグ4は、所定間隔を隔て配置される上壁41および下壁42を備えている。上壁41および下壁42は、後壁43によってつながっている。上壁41の幅方向両端から側壁44が垂下している。したがって、ペグ4は、開口4aを有する箱状の形態を有している。ペグ4は、銅合金、その他の金属材料によって構成され、打抜きおよび曲げ加工により一体的に形成される。また、下壁42と側壁44との間および後壁43と側壁44との間には切り欠きが存在している。したがって、ペグ4は、上壁41および下壁42が、後壁43を基準として弾性を備える。ペグ4の上壁41には、ビード41aが形成されている。詳しくは後述するように、ペグ4はシールドプレート6を係止する機械構造部材であり、その強度を向上するためにビード41aを形成しているのである。
ペグ4は、所定間隔を隔て配置される上壁41および下壁42を備えている。上壁41および下壁42は、後壁43によってつながっている。上壁41の幅方向両端から側壁44が垂下している。したがって、ペグ4は、開口4aを有する箱状の形態を有している。ペグ4は、銅合金、その他の金属材料によって構成され、打抜きおよび曲げ加工により一体的に形成される。また、下壁42と側壁44との間および後壁43と側壁44との間には切り欠きが存在している。したがって、ペグ4は、上壁41および下壁42が、後壁43を基準として弾性を備える。ペグ4の上壁41には、ビード41aが形成されている。詳しくは後述するように、ペグ4はシールドプレート6を係止する機械構造部材であり、その強度を向上するためにビード41aを形成しているのである。
ペグ4の側壁44は、圧入突起441を備えている。ハウジング2には、この圧入突起441が圧入される圧入孔が形成されている。この圧入孔に圧入突起441を挿入することにより、ペグ4は、コネクタ1の背面側に固定される。コネクタ1の背面側に固定されたペグ4は、その開口4aの上部がハウジング2のコンタクト収容部22の上面よりも突出する。この突出した開口4aとコンタクト収容部22の上面で形成される空隙に、後述するシールドプレート6の係止片63を挿入する。
本実施形態によるコネクタ1は、同一形態のペグ4を3つ使用している。幅方向に長い単一のペグを用いることもできるが、幅の異なるコネクタ毎にサイズの異なるペグを用意するよりも、小サイズのペグをコネクタのサイズ(長さ)に適した数だけ用いるほうが、部品点数低減に有効だからである。
また、コネクタ1は、コンタクト31、32のタイン部314、324を、ハウジング2の正面側に配置している。この構成は、ペグ4の高さを低く抑える上で効果的である。つまり、コンタクト31、32の固定部313、323は、その高さが他の部分に比べて高い。したがって、固定部313、323が背面側に近い位置に配置されていると、それに応じてペグ4の高さを高くする必要があり、コネクタ1の低背化にとって不利になる。
また、コネクタ1は、コンタクト31、32のタイン部314、324を、ハウジング2の正面側に配置している。この構成は、ペグ4の高さを低く抑える上で効果的である。つまり、コンタクト31、32の固定部313、323は、その高さが他の部分に比べて高い。したがって、固定部313、323が背面側に近い位置に配置されていると、それに応じてペグ4の高さを高くする必要があり、コネクタ1の低背化にとって不利になる。
ラッチ5は、シールドプレート6を係止する。ハウジング2の幅方向両端部に配設されたラッチ5は、ペグ4とともに、シールドプレート6をハウジング2に固定する機能を有する。
ラッチ5は、シールドプレート6が係止されるラッチ本体51と、ラッチ本体51に連なる剛性部52と、剛性部52に連なる圧入部53とを備えている。ラッチ5は、ステンレス鋼、その他の金属材料によって構成され、打抜きおよび曲げ加工により一体的に形成される。
ラッチ5は、その圧入部53をハウジング2のラッチ圧入溝231に圧入することにより、ハウジング2に対して固定される。ラッチ本体51は、平板部51bと、平板部51bに連なり断面がC字状の湾曲部51aから構成される。湾曲部51aは、平板部51bに対して弾性変形が可能である。ラッチ本体51と圧入部53との間に剛性部52が存在しているため、ラッチ本体51でシールドプレート6を係止すると、シールドプレート6は相当の圧力でFPC8をコンタクト3に押圧することができる。
ラッチ5は、シールドプレート6が係止されるラッチ本体51と、ラッチ本体51に連なる剛性部52と、剛性部52に連なる圧入部53とを備えている。ラッチ5は、ステンレス鋼、その他の金属材料によって構成され、打抜きおよび曲げ加工により一体的に形成される。
ラッチ5は、その圧入部53をハウジング2のラッチ圧入溝231に圧入することにより、ハウジング2に対して固定される。ラッチ本体51は、平板部51bと、平板部51bに連なり断面がC字状の湾曲部51aから構成される。湾曲部51aは、平板部51bに対して弾性変形が可能である。ラッチ本体51と圧入部53との間に剛性部52が存在しているため、ラッチ本体51でシールドプレート6を係止すると、シールドプレート6は相当の圧力でFPC8をコンタクト3に押圧することができる。
図5はシールドプレート6の3面図を示す。
シールドプレート6は、コネクタ1へのノイズの入力またはコネクタ1からのノイズの出力を阻止する。本実施形態のシールドプレート6は、このノイズ対策機能の他に、FPC8をコンタクト3に押圧する機能を有する。ノイズ対策機能は、ペグ4が基板上の接地部に電気的に接続されることにより発揮される。また、シールドプレート6は、導電性の良好な金属材料、例えば銅合金で構成される。偏平かつ矩形のシールドプレート6は、単体の金属板を打抜きおよび曲げ加工により形成される。
シールドプレート6は、第1部分61および第2部分65を備えており、前述したペグ4およびラッチ5により、ハウジング2に固定される。
シールドプレート6は、コネクタ1へのノイズの入力またはコネクタ1からのノイズの出力を阻止する。本実施形態のシールドプレート6は、このノイズ対策機能の他に、FPC8をコンタクト3に押圧する機能を有する。ノイズ対策機能は、ペグ4が基板上の接地部に電気的に接続されることにより発揮される。また、シールドプレート6は、導電性の良好な金属材料、例えば銅合金で構成される。偏平かつ矩形のシールドプレート6は、単体の金属板を打抜きおよび曲げ加工により形成される。
シールドプレート6は、第1部分61および第2部分65を備えており、前述したペグ4およびラッチ5により、ハウジング2に固定される。
第1部分61は、コンタクト3とFPC8の端子821との電気的な接続部分を覆うことにより、当該接続部分についてノイズ対策機能を発揮する。また、第1部分61は、FPC8を押圧することにより、コンタクト3とFPC8の端子821との接続を確実にする。
第1部分61は、その幅方向に沿って2つのビード62が平行に形成されている。このビード62は、第1部分61の剛性を高くする。コンタクト3の数が多くなると、FPC8を介してコンタクト3を押圧することによるコンタクト3からの反力が大きくなる。したがって、コンタクト3の数が多い場合には、このビード62の必要性が大きい。ただし、ビード62は、本発明のコネクタにおいて必須の要素ではない。
第1部分61は、ペグ4に係止される係止片63を備えている。ペグ4の数に対応して、第1部分61は、3つの係止片63を備えている。係止片63は、ペグ4の開口4aとコンタクト収容部22の上面で形成される空隙に挿入される。
第1部分61は、位置決め孔64を備えている。この位置決め孔64をハウジング2の位置決め突起222に嵌入ことにより、ハウジング2に対するシールドプレート6の位置精度が保たれる。
第1部分61は、ペグ4に係止される係止片63を備えている。ペグ4の数に対応して、第1部分61は、3つの係止片63を備えている。係止片63は、ペグ4の開口4aとコンタクト収容部22の上面で形成される空隙に挿入される。
第1部分61は、位置決め孔64を備えている。この位置決め孔64をハウジング2の位置決め突起222に嵌入ことにより、ハウジング2に対するシールドプレート6の位置精度が保たれる。
第2部分65は、FPC8を覆うことにより、ノイズ対策機能を発揮する。また、第2部分65は、FPC8を押圧する。ここで、ノイズ対策機能は、コンタクト3とFPC8の端子821との電気的な接続部分に特に要求されるものである。また、第2部分65は、コンタクト3から受ける反力が第1部分61に比べて小さい。したがって、第2部分65は、第1部分61に比べて、副次的な要素と言える。もっとも、コンタクト3の数が多い場合には、コンタクト3から受ける反力が大きくなるので、第2部分65を設けることにより、シールドプレート6全体の剛性を高くすることが好ましい。
第2部分65は、その幅方向の両縁にラッチ5と係止する一対の係止片66を備えている。前述した、第1部分61の係止片63がペグ4と、また、第2部分65の係止片66がラッチ5と係合することにより、シールドプレート6はハウジング2に対して固定される。
第2部分65は、その幅方向の両縁にラッチ5と係止する一対の係止片66を備えている。前述した、第1部分61の係止片63がペグ4と、また、第2部分65の係止片66がラッチ5と係合することにより、シールドプレート6はハウジング2に対して固定される。
図6はFPC8の平面図である。
FPC8は、ケーブル本体81と端子部82とを備えている。
ケーブル本体81は、複数の導体とこの導体をオーバーモールドする絶縁体から構成される。なお、導体および絶縁体は図示を省略している。
導体は、所定の間隔を隔てて平行に配設されている。この導体は、端子部82に形成されている端子821と電気的に接続されている。端子821は、コンタクト3と電気的に接続される。また、端子部82は、その幅方向の両端部に位置決め孔822を備えている。この位置決め孔822を、ハウジング2の位置決め突起222に嵌入ことにより、ハウジング2に対するFPC8の位置精度が保たれる。
FPC8は、ケーブル本体81と端子部82とを備えている。
ケーブル本体81は、複数の導体とこの導体をオーバーモールドする絶縁体から構成される。なお、導体および絶縁体は図示を省略している。
導体は、所定の間隔を隔てて平行に配設されている。この導体は、端子部82に形成されている端子821と電気的に接続されている。端子821は、コンタクト3と電気的に接続される。また、端子部82は、その幅方向の両端部に位置決め孔822を備えている。この位置決め孔822を、ハウジング2の位置決め突起222に嵌入ことにより、ハウジング2に対するFPC8の位置精度が保たれる。
コネクタ1は、概略、以下のように組み立てられる。
コンタクト3、ペグ4およびラッチ5が所定位置に配設されたハウジング2を用意する。図3および図4がこの状態のハウジング2を示している。このとき、コンタクト3は自由状態にある。したがって、図8に示すように、コンタクト31、32の接触部311、321は、コンタクト収容部22の上面から突出している。
FPC8をハウジング2の所定位置に配設する。FPC8は、端子821が形成された面を、コンタクト31、32の接触部311、321に向けて配設される。このとき、ハウジング2の位置決め突起222にFPC8の位置決め孔822を嵌入することにより、FPC8をハウジング2の所定位置に正確に配設することができる。
コンタクト3、ペグ4およびラッチ5が所定位置に配設されたハウジング2を用意する。図3および図4がこの状態のハウジング2を示している。このとき、コンタクト3は自由状態にある。したがって、図8に示すように、コンタクト31、32の接触部311、321は、コンタクト収容部22の上面から突出している。
FPC8をハウジング2の所定位置に配設する。FPC8は、端子821が形成された面を、コンタクト31、32の接触部311、321に向けて配設される。このとき、ハウジング2の位置決め突起222にFPC8の位置決め孔822を嵌入することにより、FPC8をハウジング2の所定位置に正確に配設することができる。
FPC8を配設した後に、シールドプレート6を以下の手順でハウジング2に固定する。はじめに、シールドプレート6の係止片63を、ペグ4とハウジング2との間に形成された開口4aに挿入する。このとき、シールドプレート6は、ハウジング2に対して傾斜している。
係止片63を開口4aに挿入した後に、ハウジング2に対してシールドプレート6がほぼ平行になるように、押し下げる。シールドプレート6は、係止片63側を中心にして回動する。この過程で、シールドプレート6の係止片66がラッチ5を押し広げ、最終的にはラッチ5の下面と係合する。このようにして、シールドプレート6が装着され、コネクタ1の組立てが完了する。
係止片63を開口4aに挿入した後に、ハウジング2に対してシールドプレート6がほぼ平行になるように、押し下げる。シールドプレート6は、係止片63側を中心にして回動する。この過程で、シールドプレート6の係止片66がラッチ5を押し広げ、最終的にはラッチ5の下面と係合する。このようにして、シールドプレート6が装着され、コネクタ1の組立てが完了する。
図9は、FPC8およびシールドプレート6が装着された状態を示している。コンタクト3(31、32)は、FPC8およびシールドプレート6を装着したことにより、その接触部311、321が図8の位置よりも下降する。この下降の過程で、コンタクト3の接触部311、321が端子821に対して摺動(ワイピング)し、コンタクト3とFPC8の端子821との電気的な接続を支援する。またコンタクト3の接触部311、321の下降に伴う反力が、この電気的な接続の確保に影響を与える。つまり、当該反力が弱ければ電気的な接続が不十分となるおそれがある。
ここで、コネクタ1は、低背化を志向している。この低背化に対応してFPC8の厚さが薄く設定されている場合には、以下の点を考慮する必要がある。コンタクト3の接触部311、321の下降量をFPC8の厚さと同等としたのでは、要求される反力を得ることができないおそれがあることである。そこで、コネクタ1は、接触部311、321の下降量を、FPC8の厚さ以上とする。具体的には、コンタクト3の接触部311、321が無負荷の状態(図8)でシールドプレート6をハウジング2に装着したときに、コンタクト3の接触部311、321がシールドプレート6と干渉するように、コンタクト3の接触部311、321の位置が設定されている。
ここで、コネクタ1は、低背化を志向している。この低背化に対応してFPC8の厚さが薄く設定されている場合には、以下の点を考慮する必要がある。コンタクト3の接触部311、321の下降量をFPC8の厚さと同等としたのでは、要求される反力を得ることができないおそれがあることである。そこで、コネクタ1は、接触部311、321の下降量を、FPC8の厚さ以上とする。具体的には、コンタクト3の接触部311、321が無負荷の状態(図8)でシールドプレート6をハウジング2に装着したときに、コンタクト3の接触部311、321がシールドプレート6と干渉するように、コンタクト3の接触部311、321の位置が設定されている。
以上説明したコネクタ1は、シールドプレート6がコンタクト3とFPC8との電気的な接続を確保するための押圧力を付与する機能をも有している。したがって、低背化にとって有利な片持ち梁状のコンタクト3は、電気的な接続を主に考慮すれば足りる。具体的には、コネクタ1は、少なくとも、音叉形状コンタクトの高さの半分に相当する量だけ低背化することができる。シールドプレート6がノイズ対策機能をも兼備するため、部品点数を少なくできる利点もある。
本実施形態によるシールドプレート6は、第1部分61および第2部分65を備えている。ただし、図10および図11に示すように、コネクタ1は、第2部分65に相当する部分を省略したシールドプレート6を用いることができる。コンタクト3の数が少ない場合には、前述したように、シールドプレート6に要求される剛性が低くてもよいからである。
一方、コンタクト3の数が多い場合には、図12および図13に示すように、ハウジング2に装着するペグ4およびシールドプレート6の係止片63の数を多くすることが好ましい。コンタクト3の数が多くなると、シールドプレート6をその押圧方向と反対の向きに押上げる反力が強くなる。そのため、シールドプレート6の剛性が不足すると、その幅方向の中央部が前記反力の向きに凸となる反りが発生するおそれがある。そこで、係止片63とペグ4の係合によるシールドプレート6の剛性の向上を図る。この場合、第2部分65を設けることが好ましいことはいうまでもない。
一方、コンタクト3の数が多い場合には、図12および図13に示すように、ハウジング2に装着するペグ4およびシールドプレート6の係止片63の数を多くすることが好ましい。コンタクト3の数が多くなると、シールドプレート6をその押圧方向と反対の向きに押上げる反力が強くなる。そのため、シールドプレート6の剛性が不足すると、その幅方向の中央部が前記反力の向きに凸となる反りが発生するおそれがある。そこで、係止片63とペグ4の係合によるシールドプレート6の剛性の向上を図る。この場合、第2部分65を設けることが好ましいことはいうまでもない。
コネクタ1において、FPC8は、図14に示すように、その表面にシールド層81sを形成することができる。シールド層81sは、導電体、例えばアルミニウムで構成することができる。このFPC8は、シールド層81sをシールドプレート6に接触するように配設される。シールド層81sは、シールドプレート6、ペグ4を介して基板上の接地部に接地される。
コネクタ1は、基板とのはんだ付けが行われるタイン部314、324が、ハウジング2の正面側、つまりFPC8が引出される側に配置される。その結果、シールド層81sを形成されたケーブル本体81をコネクタ1に嵌合したときに、図15に示すように、タイン部314、324を含めコンタクト3(31、32)の全体をシールド層81sで覆うことができる。したがって、コネクタ1のノイズ対策機能をより向上させることができる。
コネクタ1は、基板とのはんだ付けが行われるタイン部314、324が、ハウジング2の正面側、つまりFPC8が引出される側に配置される。その結果、シールド層81sを形成されたケーブル本体81をコネクタ1に嵌合したときに、図15に示すように、タイン部314、324を含めコンタクト3(31、32)の全体をシールド層81sで覆うことができる。したがって、コネクタ1のノイズ対策機能をより向上させることができる。
以上説明したコネクタ1は、本発明の好ましい実施形態にすぎない。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
例えば、ハウジング2に対するシールドプレート6の固定方法を、以下のように変更することができる。すなわち、コネクタ1は、ペグ4およびラッチ5をハウジング2と別部材としたが、ペグ4およびラッチ5のいずれか一方または両方に相当する部分をハウジング2と一体で形成することができる。この形態は、コスト的に有利である。
例えば、ハウジング2に対するシールドプレート6の固定方法を、以下のように変更することができる。すなわち、コネクタ1は、ペグ4およびラッチ5をハウジング2と別部材としたが、ペグ4およびラッチ5のいずれか一方または両方に相当する部分をハウジング2と一体で形成することができる。この形態は、コスト的に有利である。
コネクタ1は、ペグ4によるシールドプレート6の係合を、ハウジング2の背面側で行っている。これは、前述したように、シールドプレート6に高い剛性を与える上で有利である。しかし、本発明はこの形態に限定されない。ハウジング2の幅方向の両縁部でシールドプレート6を係合する形態とすることができる。この形態も、コンタクト3の数が少ない場合に適している。
1…フラットケーブル用電気コネクタ、
2…絶縁ハウジング、2a…底面、21…コンタクト固定部、211…コンタクト圧入孔、
22…コンタクト収容部、221…コンタクト収容溝、222…位置決め突起、
23…ラッチ固定部、231…ラッチ圧入溝、
3,31,32…コンタクト、
311,321…接触部、312,322…弾性変形部、
313,323…固定部、314,324…タイン部、
4…ペグ、
4a…開口、41…上壁、41a…ビード、42…下壁、43…後壁、44…側壁、
441…圧入突起、
5…ラッチ、
51…ラッチ本体、52…剛性部、53…圧入部、
6…シールドプレート、
61…第1部分、62…ビード、63…係止片、64…位置決め孔、
65…第2部分、66…係止片
8…FPC、
81…ケーブル本体、82…端子部、821…端子、822…位置決め孔、
81s…シールド層
2…絶縁ハウジング、2a…底面、21…コンタクト固定部、211…コンタクト圧入孔、
22…コンタクト収容部、221…コンタクト収容溝、222…位置決め突起、
23…ラッチ固定部、231…ラッチ圧入溝、
3,31,32…コンタクト、
311,321…接触部、312,322…弾性変形部、
313,323…固定部、314,324…タイン部、
4…ペグ、
4a…開口、41…上壁、41a…ビード、42…下壁、43…後壁、44…側壁、
441…圧入突起、
5…ラッチ、
51…ラッチ本体、52…剛性部、53…圧入部、
6…シールドプレート、
61…第1部分、62…ビード、63…係止片、64…位置決め孔、
65…第2部分、66…係止片
8…FPC、
81…ケーブル本体、82…端子部、821…端子、822…位置決め孔、
81s…シールド層
Claims (5)
- フラットケーブルと電気的に接続される複数の片持ち梁状のコンタクトと、
前記コンタクトを保持する絶縁性のハウジングと、
前記ハウジングに装着され、前記フラットケーブルを前記コンタクトに押圧する押圧板と、
を備えたことを特徴とするフラットケーブル用電気コネクタ。 - 前記押圧板は、少なくとも前記フラットケーブルと複数の前記コンタクトが接触する領域を覆う金属板から構成されることを特徴とするフラットケーブル用電気コネクタ。
- 前記ハウジングは、前記フラットケーブルが引出される正面側および前記正面側と対向する背面側を有し、
前記押圧板は、少なくとも前記背面側において前記ハウジングに対して固定されることを特徴とする請求項1または2に記載のフラットケーブル用電気コネクタ。 - 前記コンタクトは、前記フラットケーブルとの接触部を含む弾性変形部と、前記弾性変形部に連なるとともに、前記ハウジングに機械的に拘束される固定部と、前記固定部に連なるタイン部とを備え、
前記弾性変形部が前記背面側に位置し、前記タイン部が前記正面側に位置することを特徴とする請求項3に記載のフラットケーブル用電気コネクタ。 - 前記コンタクトが自由状態において、前記ハウジングの前記フラットケーブル当接面から突出することを特徴とする請求項4に記載のフラットケーブル用電気コネクタ。
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