JP2011146210A - 電気コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成によって、コネクタへの入射電磁波ノイズやコネクタからの放射電磁波ノイズに対するシールド作用や特性インピーダンスの調整作用を良好とする。
【解決手段】コンタクト列のコンタクト12のうちの少なくとも一体を、グランド回路形成用のグランドプレート13に電気接続するグランド接続部材14を設け、そのグランド接続部材14を介してグランドプレート13に接続したコンタクト12をグランドコンタクト12Aとして機能させ、その取付け位置や数を変更することによってグランド回路接続経路の短縮化などの最適化を可能とし、コネクタへの入射電磁波ノイズやコネクタからの放射電磁波ノイズに対する良好なシールド作用や特性インピーダンス調整作用を容易に得るとともに、信号伝送コンタクトとグランド回路形成コンタクトとを同一形状又は構造とすることを可能として生産性の向上を図るように構成したものである。
【選択図】図4

Description

本発明は、グランドプレートを介してグランド回路を形成するようにした電気コネクタに関する。
一般に、種々の電気機器等において使用されている電気コネクタは、プリント配線基板(PCB)やフレキシブルプリント基板(FPC)などの配線基板どうしや、同軸ケーブル等の信号伝送媒体と配線基板とを電気的に接続するように構成されているが、例えば、一方の配線基板又は信号伝送媒体にプラグコネクタを接続するとともに、他方の配線基板上にリセプタクルコネクタを実装しておき、それらの両コネクタに設けられた嵌合凸部と嵌合凹部とを互いに嵌合させるようにしている。
下記の特許文献1に開示された電気コネクタは、配線基板と配線基板とを接続するように構成されたものであるが、絶縁ハウジングの嵌合凸部に複数のコンタクトが多極状をなすように取り付けられており、その複数のコンタクトにより構成されるコンタクト列が二列にわたって形成されている。そして、それら二列のコンタクト列の間部分に、グランド回路を形成するためのグランドプレートが配置されている。このグランドプレートは、金属板状部材から形成されていて、その長手方向両端部に設けられた接地片の各々が、配線基板上のグランドラインに対して電気的に接続されることによってグランド接続が行われるようになっている。
ところが、このようにグランドプレートの長手方向両端にグランド回路の接地片を設けた電気コネクタにおいては、グランド回路の経路長、特にグランドプレートの長手方向中央位置から両端の接地片までの距離が大きくなってしまい、コネクタに入射する電磁波ノイズやコネクタから放射される電磁波ノイズに対する十分なシールド作用が得られなくなったり、複数のコンタクトについての特性インピーダンスの調整作用が不安定になるなどの問題が発生するおそれがある。
特開平10−106684号公報
そこで本発明は、簡易な構成で、コネクタに入射する電磁波ノイズやコネクタから放射される電磁波ノイズに対するシールド作用や複数のコンタクトについての特性インピーダンスの調整作用を良好に得ることができるようにした電気コネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明にかかる電気コネクタでは、絶縁ハウジングに複数のコンタクトが多極状に取り付けられることによりコンタクト列が形成されているとともに、そのコンタクト列に沿うように配置されたグランドプレートを介してグランド回路を形成するように構成された電気コネクタにおいて、前記コンタクト列を形成している複数のコンタクトのうちの少なくとも一体を前記グランドプレートに電気的に接続するグランド接続部材が設けられた構成になされている。
このような構成を有する電気コネクタによれば、コンタクト列を構成している複数のコンタクトのうちのグランド接続部材を介してグランドプレートに接続されているものが、グランド回路を形成するコンタクト、すなわちグランドコンタクトとして機能することとなる。従って、グランド接続部材の取付け位置や数を適宜に変更することにより、グランド回路の接続経路の短縮化などの最適化が可能となって、コネクタに入射する電磁波ノイズやコネクタから放射される電磁波ノイズに対する良好なシールド作用や複数のコンタクトについての特性インピーダンス調整作用が容易に得られることとなる。また、信号伝送用のシグナルコンタクトとグランド回路形成用のグランドコンタクトとを、同一の形状又は構造とすることが可能となるため、生産性の向上が図られる。
このとき、本発明における前記コンタクト列は、互いに対面するようにして二列にわたって配置され、それら二列のコンタクト列の間に、前記グランドプレートが配置された構成とすることが可能である。
また、本発明においては、前記グランド接続部材が、前記グランドプレートに対して圧入により取り付けられた構成とすることが可能であるが、そのときのグランド接続部材には、前記グランドプレートに対する圧入係合部が設けられていることが望ましい。
このような構成を有する電気コネクタによれば、グランドプレートに対して圧入された接続部材が確実に固定される。
このとき、本発明における前記グランド接続部材は、前記絶縁ハウジングにインサート成形されたものとすることが可能である。
また、本発明においては、前記グランド接続部材は、弾性変形可能に形成された片持ち状のアーム部材を介して前記コンタクト及びグランドプレートに圧接される構成になされていて、その片持ち状のアーム部材の自由端側部分に前記コンタクト及びグランドプレートに圧接される接点部が設けられていることが望ましい。
このような構成を有する電気コネクタによれば、コンタクト及びグランドプレートに対して、グランド接続部材の片持ち状アーム部材に設けられた接点部が電気的に安定した状態で接続される。
さらに、本発明においては、前記グランドプレートに、前記グランド接続部材を挿入して保持する固定溝が設けられていることが望ましい。
このような構成を有する電気コネクタによれば、グランド接続部材の取付けた状態において、グランドプレートの固定溝以外の部位を、当該固定溝に沿って延長・拡大することが可能となり、その分、コネクタに入射する電磁波ノイズやコネクタから放射される電磁波ノイズに対するシールド作用や複数のコンタクトについての特性インピーダンスの調整作用が向上されることとなる。
以上述べたように本発明にかかる電気コネクタは、絶縁ハウジングに多極状に取り付けることによりコンタクト列を構成する複数のコンタクトのうちの少なくとも一体を、コンタクト列に沿って配置したグランド回路形成用のグランドプレートに電気的に接続するグランド接続部材を設け、そのグランド接続部材を介してグランドプレートに接続したコンタクトをグランドコンタクトとして機能させ、グランド接続部材の取付け位置や数を適宜に変更することによってグランド回路の接続経路の短縮化などの最適化を可能とし、コネクタに入射する電磁波ノイズやコネクタから放射される電磁波ノイズに対する良好なシールド作用や複数のコンタクトについての特性インピーダンス調整作用を容易に得るとともに、信号伝送用のシグナルコンタクトとグランド回路形成用のグランドコンタクトとを同一の形状又は構造とすることを可能として生産性の向上を図るように構成したものであるから、簡易な構成で、コネクタに入射する電磁波ノイズやコネクタから放射される電磁波ノイズに対するシールド作用や複数のコンタクトについての特性インピーダンスの調整作用を良好に得ることができ、特に小型化又は低背化された電気コネクタにおける信頼性を低廉かつ大幅に向上させることができる。
本発明の第1の実施形態にかかるプラグコネクタを、相手方のリセプタクルコネクタに嵌合させた状態を表した外観斜視説明図である。 図1に示されたプラグコネクタとリセプタクルコネクタとの嵌合状態を表した平面説明図である。 図2中のIII部を拡大して表した部分拡大説明図である。 図3中の IV - IV 線に沿った横断面説明図である。 図3中の V - V 線に沿った横断面説明図である。 図1〜図5に示された電気コネクタのリセプタクルコネクタ単体の構造を表した外観斜視説明図である。 図1〜図5に示された電気コネクタを構成する本発明の第1の実施形態にかかるプラグコネクタ単体の構造を表した分解斜視説明図である。 図7に示された本発明の第1の実施形態にかかるプラグコネクタに用いられているグランド接続部材の構造を表した外観斜視説明図である。 本発明の第2の実施形態にかかるプラグコネクタの単体を表した外観斜視説明図である。 本発明の第3の実施形態にかかるプラグコネクタの単体を表した外観斜視説明図である。 本発明の第3の実施形態にかかるリセプタクルコネクタの単体を表した外観斜視説明図である。 本発明の第4の実施形態にかかるプラグコネクタの単体を表した外観斜視説明図である。
以下、本発明をプラグコネクタに適用した実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図5に示されている電気コネクタの嵌合体は、本発明にかかる一実施形態としてのプラグコネクタ10と、相手方のリセプタクルコネクタ20とを鉛直方向に嵌合させた垂直嵌合型の電気コネクタを構成するものである。これらのプラグコネクタ10及びリセプタクルコネクタ20は、プリント配線基板どうしを接続するものであって、図示を省略したプリント配線基板上に半田接続によりそれぞれ実装されている。そして、リセプタクルコネクタ20に対して、コネクタ高さ方向である上方位置から、本発明にかかる一実施形態としてのプラグコネクタ10が、図示下方向、すなわち前記プリント配線基板の平面に略直交する方向に向かって押し込まれるようにして挿入され、それによって両コネクタ10,20どうしが嵌合され、連結された状態に保持されるようになっている。
なお、上述したようにして嵌合された両コネクタ10,20は、例えばプラグコネクタ10をコネクタ高さ方向である上方に向かって引き抜くことによって抜去することも可能である。
これら両コネクタ10,20のうちのリセプタクルコネクタ20は、図6にも示されているように、細長状の筐体をなすようにして延在する絶縁ハウジング21を備えており、その絶縁ハウジング21の内部には、当該絶縁ハウジング21の長手方向に沿って複数のコンタクト(導電端子)22が、適宜のピッチ間隔をなして多極状に配列されていることによってコンタクト列を形成している。以下、このコンタクト22の多極配列方向をコネクタ長手方向と呼ぶ。
上述した複数のコンタクト22からなるコンタクト列は、互いに対面するように二列にわたって配置されているが、各コンタクト列を構成しているコンタクト22どうしは、互いに略同一の折り曲げ形状をなすように形成されていて、一方のコンタクト列を構成しているコンタクト22と、他方のコンタクト列を構成しているコンタクト22とは、プリント配線基板の平面に略平行な水平方向において互いに対称的に向き合うように配置されている。そして、一方側のコンタクト列のコンタクト22と、他方側のコンタクト列のコンタクト22との間の空間部分に、プラグコネクタ10を受け入れる嵌合凹部が形成されている。
上述したコンタクト22のそれぞれは、プリント配線基板上に形成された導電路(図示省略)に沿うように延在して半田接合される半田接続脚部22aを有しているとともに、その半田接続脚部22aから図4の上方に向かって立ち上がる形状を備えている。そして、そのコンタクト22が立ち上がった上端寄りの部分が、略「く」の字状をなすように折り曲げ成形されており、その頂点部分に、後述するプラグコネクタ10のコンタクト12に接触する接点部22bが設けられている。これらのコンタクト22は、信号伝送用のシグナルコンタクト22B、又は接地用のグランドコンタクト22Aのいずれかを構成するものであるが、この点については本発明の要部であるので後段において詳細に説明することとする。
また、絶縁ハウジング21には、上述した嵌合凹部を取り囲む外周壁部が立壁状をなすように設けられているが、その絶縁ハウジング21の外周壁部が、伝送信号のシールドを行うシールドシェル23により覆われている。このシールドシェル23は、導電性の薄板状金属板を適宜の形状に折り曲げ成形したもので、当該シールドシェル23の長手方向、つまり前記コンタクト22の多極配列方向における両端部分には、平板状をなす基板接続部23aがそれぞれ設けられている。それらの各基板接続部23aは、プリント配線基板上に半田接続されることによって、リセプタクルコネクタ20の全体をプリント配線基板上に強固に保持するとともにグランド接続を行う機能を有している。
一方、上述したリセプタクルコネクタ20に嵌合される本発明の一実施形態にかかるプラグコネクタ10には、図7にも示されているように、横断面略T字形状をなすように形成された絶縁ハウジング11が、コネクタ長手方向に沿って細長状に延在するように設けられている。すなわち、この絶縁ハウジング11は、略平板状をなす基板部11aの中心位置から支柱部11bが突出する構成を備えたものであり、その支柱部11bが、前述したリセプタクルコネクタ20の嵌合凹部に対応する嵌合凸部になされている。
嵌合凸部を構成している支柱部11bの両側面には、コネクタ長手方向に沿って複数のコンタクト(導電端子)12が、適宜のピッチ間隔で多極状をなすようにそれぞれ配列されており、それら複数のコンタクト12からなるコンタクト列が形成されている。その複数のコンタクト12からなるコンタクト列は、上述した嵌合凸部を形成している支柱部11bを間に挟んで、互いに対面するように二列にわたって設けられている。各コンタクト列を構成しているコンタクト12どうしは、互いに略同一の折り曲げ形状をなすように形成されているが、一方のコンタクト列を構成しているコンタクト12と、他方のコンタクト列を構成しているコンタクト12とは、プリント配線基板の平面に略平行な水平方向において互いに対称的に向き合うように配置されている。
上述したコンタクト12のそれぞれは、プリント配線基板上に形成された導電路(図示省略)に沿うように延在して半田接合される半田接続脚部12aを有しているとともに、その半田接続脚部12aから図4の下方に向かって立ち下がる形状を備えている。そして、そのコンタクト12が立ち下がる途中の部分に、前述したリセプタクルコネクタ20のコンタクト22の接点部22bが接触する接点部(図示省略)が、例えば凹溝状をなすように設けられている。これらのコンタクト12は、信号伝送用のシグナルコンタクト12B、又は接地用のグランドコンタクト12Aのいずれかを構成するものであるが、この点についても、本発明の要部として後段において詳細に説明することとする。
また、上述したコンタクト12の半田接続脚部12aに対してコンタクト長手方向の外方側に隣接して基板接続部12cが平板状をなすように設けられている。それらの各基板接続部12cは、プリント配線基板上に半田接続されることによって、プラグコネクタ10の全体をプリント配線基板上に強固に保持するとともにグランド接続を行う機能を有している。
前述したようにプラグコネクタ10には、複数のコンタクト12からなるコンタクト列が二列にわたって設けられているが、それらの両コンタクト列どうしの間部分には、導電性の金属板状部材から形成されたグランドプレート13が配置されている。このグランドプレート13は、グランド回路を形成する部材であるが、前記絶縁ハウジング11の支柱部11bの内部に装着されている。より具体的に説明すると、上述した絶縁ハウジング11の支柱部11bの中心部分には、コネクタ長手方向に沿って細長状に延在するプレート取付けスリット11cが細幅状をなすように形成されており、そのプレート取付けスリット11cの内部に向かってグランドプレート13が、上述した基板部11a側から挿入されることによって、当該グランドプレート13がコネクタ長手方向に沿って延在するように固定されている。
このとき、グランドプレート13の挿入方向の前端縁部(図7の下端縁部)には、複数体(3体)の挿入固定片13aが、挿入方向に突出するように形成されており、それらの各挿入固定片13aが、前記絶縁ハウジング11のプレート取付けスリット11cの底面部に形成されたプレート固定スリット11dに圧入されることによって、グランドプレート13の全体の固定が行われるようになっている。
一方、前記グランドプレート13の挿入方向の後端縁部(図7の上縁縁部)には、複数体(8体)のグランド接続部材14が、コネクタ長手方向に適宜の間隔をなして取り付けられている。これらのグランド接続部材14のそれぞれは、上述した複数のコンタクト12のうちの一体をグランドプレート13に電気的に接続するように構成されたものであって、前記グランドプレート13の挿入方向の後端縁部(図7の上端縁部)に複数(8体)設けられた固定溝13bの内部に差し込むようにして取り付けられている。
それらの各固定溝13bは、前記グランドプレート13の挿入方向の後端縁部(図7の上端縁部)から当該グランドプレート13の挿入方向(図7の下方向)に向かって適宜の深さにわたって細幅状に切り込むようにして形成されており、その固定溝13bの上方開口側から、グランド接続部材14の中心基部14aが、図示下方側に向かって圧入状態で挿入されることにより固定されるようになっている。
そのグランド接続部材14は、特に図8に示されているように、薄板状の導電性金属部材から形成されたものであって、上述した固定溝13bの内部に中心基部14aが挿入されていくと、その中心基部14aが前記固定溝13bの底部(図示下端部)に当接されて位置決めされるようになっている。このときの中心基部14aからは、前記固定溝13bに沿って延在する係止アーム14bが片持ち状をなすように延出しており、その係止アーム14bの途中部分に圧入係合部14cが設けられている。この圧入係合部14cは、固定溝13bの溝幅方向(コネクタ長手方向)に段差形状をなすように形成されていて、その段差形状をなす圧入係合部14cの凸面が、前記固定溝13bの片側壁面に圧接することによって、前記グランド接続部材14の全体がグランドプレート13に固定されるとともに電気的に接続されるようになっている。
また、このグランド接続部材14に設けられた中心基部14aからは、プラグコネクタ10の嵌合方向(図4及び図7の下方向)に向かって一対のプレート側アーム部材14d,14dが片持ち状をなすように突出している。これらのプレート側アーム部材14d,14dは、グランドプレート13を厚さ方向の両側から挟むように略対称な位置関係をなして延在しており、その延出端側部分(図4及び図7の下端側部分)、つまり片持ち構造の自由端側部分には、接点部14e,14eが互いに近接する方向に突出するように形成されている。
これら両接点部14e,14eどうしの隙間は、前記グランドプレート13の厚さより僅かに小さくなるように形成されており、これら両接点部14e,14eどうしの隙間がグランドプレート13により押し広げられたときの上述したプレート側アーム部材14d,14dの弾性変位作用によって、当該接点部14e,14eがグランドプレート13の表面に圧接されるようになっている。
さらに、上述したグランド接続部材14の中心基部14aからは、プラグコネクタ10の抜去方向(図4及び図7の上方向)に向かって一対のコンタクト側アーム部材14f,14fが片持ち状をなすように突出している。これらのコンタクト側アーム部材14f,14fは、上述した係止アーム14bの両側に略対称な位置関係で延在するように設けられており、その延出端側部分(図4及び図7の上端側部分)、つまり片持ち構造の自由端側部分には、接点部14g,14gが互いに離間する方向に突出するように形成されている。
これら両接点部14g,14gどうしの間の距離は、上述した一対のコンタクト12,12どうしの隙間より僅かに大きくなるように形成されており、これら両接点部14g,14gどうしの間の距離がコンタクト12,12により押し縮められたときの上述したコンタクト側アーム部材14f,14fの弾性変位作用によって当該接点部14g,14gがコンタクト12,12の表面に圧接されるようになっている。そして、このように複数体(8体)のグランド接続部材14の接点部14gが圧接された複数体(16体)のコンタクト12は、グランド接続部材14を介してグランドプレート13に電気的に接続されることから、接地用のグランドコンタクト12Aを構成することとなり、残りの他のコンタクト12は、信号伝送用のシグナルコンタクト12Bを構成している。
なお、前述したようにしてグランドプレート13の端縁部に取り付けられたグランド接続部材14は、絶縁ハウジング11の一部をなすように設けられた多数の仕切板11eどうしの間部分に配置される構成になされており、それらの各仕切板11eでグランド接続部材14がコネクタ長手方向の前後方向に支持されることよって、倒れ込みなどが防止されるようになっている。
このような構成を有する本実施形態にかかるプラグコネクタ10においては、複数のコンタクト12のうちのグランド接続部材14を介してグランドプレート13に接続されたものが、グランド回路を形成するグランドコンタクト12Aとして機能し、その他のコンタクト12は、信号伝送用のシグナルコンタクト12Bとして機能することとなる。また、リセプタクルコネクタ20においては、複数のコンタクト22のうち、プラグコネクタ10のグランドコンタクト12Aに接続されたものが、グランド回路を形成するグランドコンタクト22Aとして機能し、その他のコンタクト22は、信号伝送用のシグナルコンタクト22Bとして機能することとなる。
従って、グランド接続部材14の取付け位置や数を適宜に変更することによって、グランド回路の接続経路の短縮化などの最適化が可能となり、コネクタに入射する電磁波ノイズやコネクタから放射される電磁波ノイズに対する良好なシールド作用や複数のコンタクトについての特性インピーダンス調整作用が容易に得られる。また、信号伝送用のシグナルコンタクト12Bとグランド回路形成用のグランドコンタクト12Aとを、同一の形状又は構造のコンタクト12とすることが可能となるために、生産性の向上が図られる。
また、本実施形態におけるグランド接続部材14は、グランドプレート13に対して圧入により取り付けられているが、その際、グランドプレート13に対する圧入係合部14cがグランド接続部材14に設けられていることから、グランドプレート13に対して圧入されたグランド接続部材14が確実に固定される。
さらに、本実施形態におけるグランド接続部材14においては、弾性変形可能に形成された片持ち状のプレート側アーム部材14d、及びコンタクト側アーム部材14fの自由端側部分に、グランドプレート13及びコンタクト12に圧接される接点部14e,14gがそれぞれ設けられており、それらの片持ち状アーム部材14d,14fの接点部14e,14gが、グランドプレート13及びコンタクト12に圧接されることによって電気的に安定した状態で接続される。
さらにまた、本実施形態におけるグランドプレート13には、グランド接続部材14を挿入して保持する固定溝13bが設けられていることから、そのグランドプレート13における固定溝13b以外の部位を、当該固定溝13bに沿って延長・拡大することが可能となり、その分、コネクタに入射する電磁波ノイズやコネクタから放射される電磁波ノイズに対するシールド作用や複数のコンタクトについての特性インピーダンスの調整作用が向上される。
なお、本実施形態におけるグランドプレート13には、グランド接続部材14を挿入して保持する固定溝13bが設けられているが、固定溝13bを設けない構成とすることも可能である。例えば、上述した実施形態と同一の構成部材に対して同一の符号を付した図9にかかる第2の実施形態では、前記第1実施形態における固定溝13bの深さ分高さを低くしたグランドプレート13’が用いられている。すなわち、前記実施形態のようにグランドプレート13に固定溝13bを設ける場合は、グランド接続部材14を挿入する位置が固定溝13bの位置で規制されてしまうことから、グランド接続部材14の挿入位置を変更する際に、その変更後の位置に固定溝13bを設けたグランドプレート13を別途に準備して交換する必要があるが、本実施形態にかかるグランドプレート13’であれば、グランドプレートを交換する必要は無く、グランド接続部材14の取付け位置や数をより一層自由に変更することが可能となる。
一方、上述した第1の実施形態における構成部材に対応する構成部材に対して「20」を加えた符号を付した図10及び図11にかかる第3の実施形態は、多極配列されたコンタクトの数(芯数)が増大された場合の電気コネクタに関するものであって、両コネクタ30,40の絶縁ハウジング31,41が、コンタクト32,42の多極配列方向(長手方向)に長尺状化されている。そして、リセプタクルコネクタ40の絶縁ハウジング41の長手方向略中央部分には、梁状をなす補強連結部44が仕切板をなすように設けられていて、その補強連結部44の長手方向両側に嵌合凹部が二箇所に分離して設けられている。
そして、上述したリセプタクルコネクタ40の二箇所の嵌合凹部に対応して、プラグコネクタ30にも二箇所の嵌合凸部が設けられており、それら二箇所の嵌合凸部のそれぞれにグランドプレート33,33がそれぞれ取り付けられている。これらの各グランドプレート33には、他方のグランドプレート33に対する連結部33cが設けられているとともに、その連結部33cと一体的に基板接続部33dが設けられている。そして、グランドプレート33に設けられた固定溝33bの内部に、上述した第1の実施形態と同様なグランド接続部材14が差し込むようにして取り付けられる。
このような構成を有する第3の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様な作用・効果を得ることができるが、特にこの第2の実施形態においては、長手方向に二箇所に分割されたコネクタ嵌合部どうしが補強連結部44を介して連結された構造になされているため、前述した第1の実施形態にかかる電気コネクタを単に延長させた場合よりも全体の剛性が向上することとなり、例えば絶縁ハウジングが反り返るような変形が防止されるようになっている。
なお、本実施形態におけるグランドプレート33には、グランド接続部材34を挿入して保持する固定溝33bが設けられているが、固定溝33bを設けない構成とした図12にかかる第4の実施形態のように、前記第3実施形態における固定溝33bの深さ分高さを低くしたグランドプレート33’を用いることも可能である。本実施形態にかかるグランドプレート33’であれば、グランドプレートを交換する必要は無く、グランド接続部材34の取付け位置や数をより一層自由に変更することが可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態におけるグランド接続部材は、グランドプレートに圧入されているが、絶縁ハウジングにインサート成形することも可能である。
また、上述した各実施形態は、コンタクト列が2列にわたって設けられた電気コネクタに本発明を適用したものであるが、1列のものや3列以上のコンタクト列を有する電気コネクタに対しても本発明は同様に適用することが出来る。
さらに、上述した各実施形態は、プラグコネクタに本発明を適用したものであるが、相手方のリセプタクルコネクタに対しても本発明は同様に適用することが可能であり、さらに本発明は、上述した実施形態のような垂直嵌合型の電気コネクタに限定されるものではなく、水平嵌合型の電気コネクタに対しても同様に適用することが可能である。
さらに、本発明にかかる電気コネクタは、上述した実施形態のような基板どうしの接続を行うものに限定されることはなく、ケーブルと基板、或いはケーブルどうしを電気的に接続する多種多様な電気コネクタに対しても本発明は同様に適用することができる。
以上のように本発明は、電気機器に使用される多種多様な配線基板どうしを接続するための電気コネクタに対して広く適用することが可能である。
10 プラグコネクタ
11 絶縁ハウジング
11a 基板部
11b 支柱部
11c プレート取付けスリット
11d プレート固定スリット
11e 仕切板
12 コンタクト(導電端子)
12a 半田接続脚部
12c 基板接続部
12A グランドコンタクト
12B シグナルコンタクト
13 グランドプレート
13a 挿入固定片
13b 固定溝
13' グランドプレート
14 グランド接続部材
14a 中心基部
14b 係止アーム
14c 圧入係合部
14d プレート側アーム部材
14e 接点部
14f コンタクト側アーム部材
14g 接点部
20 リセプタクルコネクタ
21 絶縁ハウジング
22 コンタクト(導電端子)
22a 半田接続脚部
22b 接点部
22A グランドコンタクト
22B シグナルコンタクト
23 シールドシェル
23a 基板接続部
30 プラグコネクタ
31 絶縁ハウジング
32 コンタクト
33 グランドプレート
33c 連結部
33d 基板接続部
33' グランドプレート
40 リセプタクルコネクタ
41 絶縁ハウジング
42 コンタクト
44 補強連結部

Claims (8)

  1. 絶縁ハウジングに複数のコンタクトが多極状に取り付けられることによりコンタクト列が形成されているとともに、
    そのコンタクト列に沿うように配置されたグランドプレートを介してグランド回路を形成するように構成された電気コネクタにおいて、
    前記コンタクト列を形成している複数のコンタクトのうちの少なくとも一体を前記グランドプレートに電気的に接続するグランド接続部材が設けられていることを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記コンタクト列が、互いに対面するようにして二列にわたって配置され、それら二列のコンタクト列の間に、前記グランドプレートが配置されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  3. 前記グランド接続部材が、前記グランドプレートに対して圧入により取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  4. 前記グランド接続部材には、前記グランドプレートに対する圧入係合部が設けられていることを特徴とする請求項3記載の電気コネクタ。
  5. 前記グランド接続部材は、前記絶縁ハウジングにインサート成形されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  6. 前記グランド接続部材は、弾性変形可能に形成された片持ち状のアーム部材を介して前記コンタクト及びグランドプレートに圧接されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  7. 前記片持ち状のアーム部材の自由端側部分に、前記コンタクト及びグランドプレートに圧接される接点部が設けられていることを特徴とする請求項6記載の電気コネクタ。
  8. 前記グランドプレートには、前記グランド接続部材を挿入して保持する固定溝が設けられていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
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