JPS6027111Y2 - 自転車におけるハンドルの回転角度規制装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自転車におけるバンドルの回転角度規制装置に
関するものである。

一般に自転車においてはバンドルが３６０°回転し得る
ようになっているため、転倒時にバンドルによって顔面
を打ちつける等の予期せぬ怪我をすることがあり、殊に
幼児用自転車においては過度なバンドルの回転は危険で
ある。

このため、近年日本工業規格によれば、安全面からバン
ドルの回転角度を規制する手段を施すことが要請されて
きている。

また、バンドルを不用意に逆向きに回転させるとブレー
キワイヤが巻きついて切断する等の問題がある。

本考案は、か）る問題に対処するため、可能な限り簡単
な手段によってバンドルの回転角度を規制し得る回転角
度規制装置をここに提供しようとするもので、以下にそ
の一実施例を図面を参照して説明する。

図面において、第１図は自転車の前部を示していて、バ
ンドルポスト（図示しない）と一体的に回転するフロン
トフォーク１１の上部前面には従来の前車輪用ブレーキ
１２が取付ボルト１３によって固定されている。

この構成において、本考案の要部を構成する略Ｕ字状の
金具２０が取付ボルト１３により前車輪用ブレーキ１２
と共に固定されている。

金具２０は、第２図にて示したように、左右一対の係止
片２１ａ、２１ｂを有し、これら両係止片２１ａ、２１
ｂの各側縁は略直角に屈曲して補強されている。

また、両係止片２１ａ、２１ｂの下端中央部には取付ボ
ルト１３を挿通するための切欠２２が設けられている。

しかして、上記金具２０は取付ボルト１３を締付は固定
したときその両側後部にてフロントフォーク１１の上部
前面に圧着して強固に固定される。

このように固定した金具２０を設けてなる自転車におい
ては、第３図に示したように、バンドルを左方又は右方
に回転したとき、金具２０の両係止片２１ａ、２１ｂの
いずれか一方がフロントフォーク１１の後方に位置する
ダウンチューブ１４の側面に当接して、バンドルの左右
の回転角度が角度αの範囲内に規制される。

以上要するに、本考案においては、左右一対の係止片２
１ａ、２１ｂを有する金具２０を前車輪用ブレーキ１２
の取付ボルト１３によってフロントフォーク１１の上部
前面に固定したことに構成上の特徴があり、これにより
前記金具２０の各係止片２１ａ、２１ｂのダウンチュー
ブ１４の側面に対する当接によりバンドルの回転角度を
確実に規制することができる。

また、本考案においては、前記金具２０を前車輪用ブレ
ーキ１２の取付ボルト１３により固定したので、フロン
トフォーク１１の周囲に組付けられる各種付属品の装着
に支障をきたすことなく簡単な構造により実施でき、実
用上極めて有利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施態様を示す自転車前部の斜視図、
第２図は第１図に示した金具の斜視図、第３図は前記金
具によるバンドルの回転角度の規制状態を示す説明図で
ある。 符号の説明、１１・・・・・・フロントフォーク、１２
・・・・・・前車輪用ブレーキ、１３・・・・・・取付
ボルト、１４・・・・・・ダウンチューブ、２０・・・
・・・金具、２１ａ。 ２１ｂ・・・・・・左右一対の係止片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バンドルポストと一体的に回転するフロントフォークの
   上部前面に左右一対の係止片を有する略Ｕ字状の金具を
   前車輪用ブレーキの取付ボルトにより固定して、該金具
   の各係止片がフロントフォークの後方に位置するダウン
   チューブの側面に当接するように配置してなる自転車に
   おけるバンドルの回転角度規制装置。