JPS60262599A - アスコルビン酸の新規な分解方法 - Google Patents

アスコルビン酸の新規な分解方法

Info

Publication number
JPS60262599A
JPS60262599A JP11860184A JP11860184A JPS60262599A JP S60262599 A JPS60262599 A JP S60262599A JP 11860184 A JP11860184 A JP 11860184A JP 11860184 A JP11860184 A JP 11860184A JP S60262599 A JPS60262599 A JP S60262599A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ascorbic acid
oxidase
measurement
reagent
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11860184A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiro Hanada
寿郎 花田
Kazuhiko Yamanishi
山西 一彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Wako Pure Chemical Corp
Original Assignee
Wako Pure Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wako Pure Chemical Industries Ltd filed Critical Wako Pure Chemical Industries Ltd
Priority to JP11860184A priority Critical patent/JPS60262599A/ja
Publication of JPS60262599A publication Critical patent/JPS60262599A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、アスコルビン酸の新規な分解方法に関する。
アスコルビン酸は、ビタミンCとして良く知られた還元
性物質であり、これが被検試料例えば体液成分中に共存
する場合は、酸化還元反応を利用するそれら被検試料中
の目的成分の定量の際、その還元性に起因して、正又は
負の誤差を与える原因となることが良く知られている。
これらアスコルビン酸の分解方法としては、アスコルビ
ン酸オキシダーゼを用いる方法(%公昭56−3919
8)、ヨウ素酸若しくはその塩を用いる方法、又は過ヨ
ウ素酸類若しくはこれらの塩を用いる方法(特開昭56
−1.09595、特開昭56−151358、特開昭
56−1071.61)などが、臨床化学、製薬化学、
生化学、食品化学のような分野の課題を解決する技術と
して、開示されている。
しかしながら、アスコルビン酸オキシダーゼを用いる場
合は、アスコルビン酸オキシダーゼが酵素であるが故の
固有の問題点即ち熱安定性及び貯蔵安定性の問題がある
上、酸化還元反応を利用する被検試料中の目的成分の定
量の際、最も要求される、1液中、1ステツプで及び所
要の試薬が全て1液中に存在する一液型の試薬を用いて
反応させる場合には、アスコルビン酸オキシダーゼを多
量に用いなければ、測定の目的成分である基質に酸化酵
素が先に作用して、まだ、分解すべきアスコルビン酸が
存在するうちに酸化酵素による過酸化水素の生成反応が
優先して進行し、結果として。
そのような酸化酵素を用いる酵素反応を利用する目的成
分の定量に適用することができない。
又、ヨウ素酸若しくはその塩、父は過ヨウ素酸類若しく
はこれらの塩を用いる場合は、これら酸化剤の酸化作用
により酸化酵素などの酵素活性が阻害される場合もあっ
て、結果として、測定の目的成分である基質に酸化酵素
が作用する酵素反応を阻害する場合が生じる上、これら
酸化酵素がその酵素活性を阻害されることなく基質に作
用して定量的に過酸化水素を生成したとしても、そのよ
うにして定量的に生成する過酸化水素を吸光度測定によ
り定量する際に、典型的に用いられる被酸化性呈色試薬
の発色至適pHと、ヨウ素酸若しくはその塩、又は過ヨ
ウ素酸類若しくはそれらの塩がアスコルビン酸を分解す
る至適pHとが一致するような被酸化性呈色試薬が、現
在のところ開発されていないため、又、過ヨウ素酸類若
しくはこれらの塩を用いる場合は、過剰の過ヨウ素酸類
若しくはこれらの塩を分解するアルコール類とかアルデ
ヒド類といったような分解剤を必要とするため、1液中
、1ステツプで、及び所要の試薬が全て1液中に存在す
る一液型の試薬を用いて反応させる、最も要求される反
応の場合には、適用する5− ことができない現状にある。
一方アスコルビン酸が、ニ価の銅イオン(Cu2+イオ
ン)の存在下に酸化されてデヒドロアスコルビン酸及び
H2O2を生成する反応は古くから知られている( E
、S、 、G[JZMAN BARRON。
R,H、De−MEIO,AND FIRIEDRIC
I−IKLEMPERER,J、 Biol 、Che
m、 112,625〜640 (1936))、 L
、かしながら、これは、デヒドロアスコルビン酸と共に
H2O2が生成する反応であり、この分解反応を、基質
に酸化酵素を作用させることにより生成するH2O2を
測定して被検試料中のそれら目的成分を定量する反応に
適用すると、それら両方の反応で生成したH2O2を、
各々、別々に、認識し又は検出できない限り、到底、そ
のような定量反応に適用することはできない。
従って、このような、即ち、Cu イオンの存在下にア
スコルビン酸が酸化されて分解するような反応を、基質
に酸化酵素を作用させることにより生成するH2O2を
測定して被検試料中のそれら目的成分を定量する反応に
適用することなど到底−〇− 考えられないことであった。
本発明者らは、このような現状に鑑み、銅イオンの存在
下のアスコルビン酸の分解反応に付き鋭意研究の途上、
アスコルビン酸が銅イオンの存在下に酸化されてデヒド
ロアスコルビン酸及(jH20を生成する反応が存在す
ること、及びそのような分解反応には銅イオンの他にペ
ルオキシダーゼ及び、■4−アミノアンチピリン、■3
−メチルベンゾチアゾリノンヒドラゾン、■2,2′−
アジノビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホ
ン酸)、■トリフェニルメタン系ロイコ色素、■フェノ
ール系化合物、■アニリン系化合物、■ナフトール系化
合物から成る群より選ばれた一種又は二種以上の化合物
の存在が必要であること、更に、この方法が基質に酸化
酵素を作用させてH202を生成させ、これを測定する
ことにより被検試料中の目的成分を定量する、体液成分
の定量方法に適用し得ることを見出し、本発明を完成す
るに到った。
即ち、本発明は、−価又は二価の銅イオン、ペルオキシ
ダーゼ、及び下記■〜■から成る群より選ばれた一種又
は二種以上の化合物を共存させることを特徴とする、ア
スコルビン酸の分M方法である。
■4−アミノアンチピリン(4−AAP)■3−メチル
ベンゾチアゾリノンヒドラゾン(MBTH) ■2,2′−丁ジノビス(3−エチルベンゾチアゾリン
−6−スルホン酸)(ABTS) ■トリフェニルメタン系ロイコ色素 ■フェノール系化合物 ■アニリン系化合物 ■ナフトール系化合物 本発明の反応は、次式に従って進行する。
デヒドロアスコルビン数十H20+ 従来、アスコルビン酸の酸化分解反応の反応系にCu2
+イオンが存在すれば、デヒドロアスコルビン酸と共に
生成する物質はH2O2であると固定的に考えられてい
たことを考慮に入れると、そのようなCLI2+イオン
が存在するアスコルビン酸の酸化分解反応に於てデヒド
ロアスコルビン酸が生成すると共に1−120が生成す
る反応が存在するとは、全く思いも寄らず、極めて意想
外のことであるといわざるを得ない。
また、従来、アスコルビン酸を分解する銅イオンは2価
の銅イオンであるとされていたが、本発明者らは、4−
アミノアンチピリンや3−メチルベンゾチアゾリノンヒ
ドラゾン等の還元性物質の共存下に於ては、CLI2+
は還元されてCu+とじて存在し、尚且つ、アスコルビ
ン酸を分解して、これをデヒドロアスコルビン酸とl−
120に変え得ることをも見出した。即ち、アスコルビ
ン酸を分解する銅イオンは二価の銅イオンに限定される
ものではなく、−価の銅イオンも同様の作用効果を有す
ることを本発明者らは初めて見出したのである。
また、本発明の方法を実施するに用いる1価又は2価の
銅イオン、°ペルオキシダーゼ、及ヒ■4−アミノアン
チピリン、■3−メチルベンゾチア9− シリノンヒドラゾン、■2.2’−アジノビス(3−ニ
チルベンソチアソリン−6−スルホン酸)、■トリフェ
ニルメタン系ロイコ色素、■フェノール系化合物、■ア
ニリン系化合物、■ナフトール系化合物から成る群より
選ばれた一種又は二種以上から成る新規なアスコルビン
酸分解用試薬組成物は、アスコルビン酸と同じ還元性物
質であるビリルビンにも作用して、その還元性を失わせ
る効果をも併せて有する。従って、本発明の方法をH2
02のような酸化性物質を測定することにより目的成分
を定量するような反応即ち、酸化還元反応(レド・ンク
ス反応)により目的成分を定量する反応に。
これを適用すると、そのような反応系に存在するアスコ
ルビン酸やビリルビンのような還元性物質の妨害を効果
的に回避することができるので、目的成分を、そのよう
な妨害による悪影響なしに、正確に定量することができ
る。
本発明に於て、H2O2の生成なしにアスコルビン酸を
分解させるに必要な銅イオンは、1価の銅イオンであっ
ても、2価の銅イオンであってもよ−1:O− く、併用する上記■〜■の試薬の遣光力の強さにより、
1価のイオンの状態で存在することも、2価のイオンの
状態で存在することもあり得る。
本発明に於て、 H2O2の生成なしにアスコルビン酸
を分解させる目的で、1価又は2価の銅イオン及びペル
オキシダーゼと共に用いられる、4−アミノアンチピリ
ン、3−メチルベンゾチアゾリノンヒドラゾン、2.2
’−アジノピス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−ス
ルホン酸)、 )リフェニルメタン系ロイコ色素、フェ
ノール系化合物、アニリン系化合物、ナフトール系化合
物に於て、トリフェニルメタン系ロイコ色素の具体例と
しては、従来から公知のロイコマラカイトグリーン、ロ
イコクリスタルヴアイオレット等の他、最近開発された
。ビス(p−ジエチルアミノフェニル)2−スルホフェ
ニルメタン、ビス(p−ジエチルアミノフェニル)4−
スルホプロポキシフェニルメタンナトリウム塩、ビス(
p−ジエチルアミノフェニル) 3.4−ジスルホプロ
ポキシフェニルメタンジナトリウム塩(以下B S d
iproP Mと略称する0)等が挙げられる。
また、フェノール誘導体の具体例としては、フェノール
hp ’70口フェノール、 2.4−ジクロロフェノ
ール 、7%ロモフェノール、0−クロロフェノール、
m−クロロフェノールなどが挙ケられ、アニリン誘導体
としては、アニリン、N、N−ジメチルアニリン、N、
N−ジエチルアニリン、N、N−ジエチル−m−トルイ
ジン、3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシ
エチル)−アニリン、N−エチル−N−(2−ヒドロキ
シ−3−スルホプロピル)−m−)ルイジン、3,5−
ジメチルーN−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−ス
ルホブロビル)アニリン、3,5−ジメトキシ−N−エ
チル−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)アニリ
ンなどが挙げられる。
更に、ナフトール誘導体としては1−す7トール、■−
ナフトールー2−スルホン酸、1.−ナフトール−2−
カルボン酸、1−ナフトール−8−スルホン酸、1−ナ
フトール−3−スルホン酸、1−ナフトール−5−スル
ホン酸などが挙げられる。
本発明の、還元性物質の分解反応は、通常は、溶液中で
実施される。
そのような溶液中のCLI+又はCu2+イオン濃度と
しては、通常、0.001〜1 mmot/lであり、
p[■は、例えば、6.0〜8.5が選ばれ、そのよう
なpHに溶液を維持するための緩衝液としては、例えば
、リン酸緩衝液、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメ
タン塩緩衝液、グツド緩衝液など、汎用されているもの
が使用されるが、その好ましい一例を挙げるとto、0
01〜2 M +7ン酸緩衝液が挙げられる。
そのような溶液中に於て、Cu+又はCu2+イオンを
与える化合物としては、例えば、硫酸銅、塩化第ニ銅、
塩化第一銅、硝酸銅、臭化第二銅、臭化第一銅、リン酸
第二銅などの水溶性無機銅塩、酒石酸銅、クエン酸銅、
酢酸銅などの水溶性有機銅塩、などの水溶性銅化合物、
が挙げられる。
本発明に用いるペルオキシダーゼの@度は、通常20〜
5000[J#6 であり、好ましくは、5〇13− 〜2000U/171!である。
また、4−アミノアンチピリン(4−AAP) の濃度
は1通常、0.001〜0.05%であり、好ましくは
、0.003〜0.03チである。
3−メチルベンゾチアゾリノンヒドラゾン(MB T 
H) +7)濃度は、通常、0.0005〜0.2%で
あり。
好ましくは、0.001〜0.05%である。
2.2′−アジノビス(3−エチルベンゾチアゾリン−
6−スルホン酸)(ABTS)の濃度は、通常、0.0
02〜0.4%であり、好ましくは、0.02〜0.2
チである。
トリフェニルメタン系ロイコ化合物の濃度は、通常、0
.005〜0.5 mmol/lであり、好ましくは、
0.0 :3−0.3 mmol/lである。
また、フェノール系化合物、アニリン系化合物又はナフ
トール系化合物の濃度は、通常、o、o]〜0.5係で
あり、好ましくは、0.03〜0.3t16である。
本発明の還元性物質の分解方法は、また、すべての試薬
が吸収性担体中に又はフィルム中に乾燥した形で存在す
る試験紙にも同様にして用いること14− ができる。
生体液中の成分の測定に先立って前処理として本発明方
法を行なうと、アスコルビン酸及びビリルビンは速やか
に酸化されて、その妨害作用は消失する。
本発明の還元性物質の分解方法を適用して特に効果的な
測定方法は、被検試料が体液であり、定量の目的成分が
体液成分であるような測定方法であるが、そのような、
目的成分を定量する反応として代表的なものに、定量の
目的成分が基質又は酵素であって汀つその酵素が基質に
作用しでH2O2を生成するような酸化酵素である酵素
反応があり、このような反応の例としては、基質がグル
コース、コレステロール、ダリセロール、グリセロール
リン酸エステル、コリン、アシルCOA 、ピルビン酸
尿酸、キサンチン又は乳酸であり、それらの基質に作用
する酸化酵素が、各々グルコースオキシダーゼ、コレス
テロールオキシダーゼ、グリセロールオキシダーゼ、グ
リセロールリン酸エステルオキシダーゼ、コリンオキシ
ダーゼ、アシルCoAオキシダーゼ、ピルビン酸オキシ
ダーゼ、ウリカーゼ、キサンチンオキシダーゼ又は乳酸
オキシダーゼである系等が挙げられる。
このような反応で生成したH2O2を定量することによ
り目的成分を定量する場合は、それら生成したH2O2
によって、ペルオキシダーゼの存在下に酸化されて呈色
する被酸化性呈色試薬を用い。
その呈色を測定することによって目的成分を定量するの
が、一般的である。
かかる目的に用いられる被酸化性呈色試薬としては、4
−アミノアンチピリン(4−AAP) とフェノール系
化合物との組合せ試薬、4−アミノアンチピリン(4−
AAP)とアニリン系化合物との組合せ試薬、4−アミ
ノアンチピリン(4−AAP)とナフトール系化合物と
の組合せ試薬、3− メチルベンゾチアゾリノンヒドラ
ゾン(MB’rH)とアニリン系化合物との組合せ試薬
、2.2’−アジ7) ビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホン酸)
(ABTS)、)リフェニルメタン系ロイコ色素等、先
に述べた、本発明に於て、H2O2の生成なしにアスコ
ルビン酸を分解させるに必要な試薬と同じものが、単独
で、若しくは組合せ試薬として挙げられる。また、ここ
で使用するトリフェニルメタン系ロイコ色素、フェノー
ル系化合物、アニリン系化合物、ナフトール系化合物等
の具体例も、先に述べた、本発明で用いられるトリフェ
ニルメタン系ロイコ色素、フェノール系化合物、アニリ
ン系化合物、ナフトール系化合物の具体例と同じものが
挙げられる。
従って、かかる測定系に本発明のアスコルビン酸の分解
方法を適用した場合には、 H2O2の生成を伴わずに
アスコルビン酸を分解させる目的で、銅イオン、ペルオ
キシダーゼと共に用いる上記■〜■の化合物が、そのま
ま被酸化性呈色試薬として、又は被酸化性呈色試薬のカ
プラー若しくはデベロッパーとして使用し得るので、新
たに他の被酸化性呈色試薬を加える必要はない。即ち、
前記目的で、銅イオン、ペルオキシダーゼと共にカプラ
ーを用いた場合にはデベロッパーヲ、デベロッパーを用
いた場合にはカプラーを後から加えれば19− 良いし、それ自体被酸化性呈色試薬であるABTSやト
リフェニルメタン系ロイコ色素を用いた場合、場合、並
びにM B T Hとアニリン系化合物の組合せ試薬を
用いた場合などは、当然のことながら。
そのままそれらが被酸化性呈色試薬となり得るので、更
に他の被酸化性呈色試薬を加える必要は全くない。
本発明の方法を適用できる、基質に酸化酵素を作用させ
てH202を生成させ、これを測定することにより被検
試料中の目的成分を定量する体液成分の定量方法に於け
る定量試薬の例を挙げると。
次のとおりである。
(11基質測定用の系がグルコースを測定するために用
いられ、ペルオキシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、
4−アミノアンチピリン、フェノール又はN、N−ジエ
チルキシリジンおよび緩衝剤を含有する試薬。
(2)基質測定用の系が尿酸を測定するために用い−i
、8− られ、ペルオキシダーゼ、ウリカーゼ、N−エチル−N
−ヒドロキシエチル−m−トルイジン、4−アミノアン
チピリ/および緩衝剤を含有する試薬。
(3)基質測定用の系がコレステロールを測定するため
に用いられ、ペルオキシダーゼ、コレステロールエステ
ルヒドロラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、4−ア
ミノアンチピリン、フェノール又はN−エチル−N−ヒ
ドロキシエチル−m −トルイジンおよび緩衝剤を含有
する試薬。
(4)基質測定用の系がトリグリセライドを測定するた
めに用いられ、ペルオキシダーゼ、リポプロティンリパ
ーゼ、グリセロキナーゼ、グリセロール−3−リン酸オ
キシダーゼ、4−アミノアンチピリン、p−クロロ・フ
ェノール又はN−エチル−N−ヒドロキシエチル−m−
)ルイジンおよび緩衝剤を含有する試薬。
(5)基質測定用の系がリン晰質を測定するために用い
られ、ペルオキシダーゼ、ホスホリパーゼ1)、コリン
オキシダーゼ、4−アミノアンチピリン、フェノール又
はN−エチル−N−ヒドロキシエチル−m−トルイジン
および緩衝剤を含有する試薬。
(6)基質測定用の系がアシルCoAを測定するために
用いられ、ペルオキシダーゼ、アシルCoAオキシダー
ゼ、4−アミノアンチピリン、p−クロロ・フェノール
又はN−エチル−N−ヒドロキシエチル−m−)ルイジ
ンおよび緩衝剤を含有する試薬。
(7)基質測定用の系がピルビン酸を測定するために用
いられ、ペルオキシダーゼ、ピルビン酸オキシダーゼ、
フラビンアデニンジヌクレオチド、チアミンピロホスフ
ェート、4−アミノアンチピリン、p−クロロフェノー
ル又はN−エチル−N−ヒドロキシエチル−m−)ルイ
ジンおよび緩衝剤を含有する試薬。
(8)基質測定用の系がグリセロールを測定するために
用いられ、ペルオキシダーゼ、グリセロールオキシダー
ゼ、4−アミノアンチピリン、p−り097エ/ k 
又ハN −x−y−ルーN−ヒドロキシエチル−m−ト
ルイジンおよび緩衝剤を含有する試薬。
(9)基質測定用の系がコリンを測定するために用いら
れ、ペルオキシダーゼ、コリンオキシダーゼ、4−アミ
ノアンチピリン、フェノール又はN−エチル−N−ヒド
ロキシエチル−m−トルイジンおよび緩衝剤を含有する
試薬。
(lO)基質測定用の系がグリセロール−3−リン酸を
測定するために用いられ、ペルオキシダーゼ。
グリセロール−3−リン酸オキシダーゼ、4−アミノア
ンチピリン、p−クロ9・フェノール又はN−エチルー
N−ヒドロキシエチル−m−)ルイシンおよび緩衝剤を
含有する試薬。。
(11)基質測定用の系が尿酸を測定するために用いら
れ、ペルオキシダーゼ、ウリカーゼ、2.2’−アジノ
ービス−(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホン
酸)及び緩衝剤を含有する試薬。
以上のような定量用試薬を用いて被検試料中の体液成分
を定量する方法に、本発明に係るアスコルビン酸の分解
方法及び分解用試薬を適用する場合は、酸化還元反応(
レドックス反応)を利用する被検試料中の目的成分の定
量の際、最も要求さ21− れる、1液中、1ステツプで及び所要の試薬が全て一液
中に存在する一液型の試薬を用いて反応させた場合に於
ても、それら酸化性物質や還元性物質を測定することに
より目的成分を定量する反応系に共存スるアスコルビン
酸やビリルビンのような還元性物質の妨害を効果的に回
避することができるので、目的成分を、そのような妨害
による悪影響なしに、正確に定量することができる。
例えば、血清中の遊離コレステロールを定量するには、
CLISO4・5H200,001〜]、 mmot/
l、 4−AAPo、003〜0.03係、フェノール
系化合物、アニリン系化合物又はナフトール系化合物0
.03〜0.3q6、ペルオキシダーゼ 50〜2oo
o雫dlコレステロ一ルオキシダーゼ5〜1ooU/d
ハ界面活性剤0.05〜0.2チの濃度になるよう、こ
れらを溶解した緩衝液を測定試薬として用いると。
血清中に存在するアスコルビン酸やビリルビンのような
還元性物質の妨害を効果的に回避し、より正確な遊離コ
レステロール値を測定することができる。
−22= 以上述べたように、本発明は、本発明者ら独自の着想に
より、従来全く適用困難と考えられていた、−価又は二
価の銅イオンの存在下にアスコルビン酸が酸化されて分
解する反応を、酸化還元反応(レドックス反応)を利用
する被検試料中の目的成分の定量に適用することができ
る方法及び試薬を提供するものであり、斯界に貢献する
ところ極めて大なるものである。
以下に実験例及び実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。
実験例1 〔測定試薬〕 ■第1試液:CLISO4・5H20、ペルオキシダー
ゼ(POD)、フェノール、】−ナフトール−2−スル
ホン酸、4−AAPを夫々単独で、又は二種以上組み合
わせたものを、0.05MIJン酸緩衝液(p l−1
= 7.0 ’)に溶解する。但し、CuSO4・5I
]20は0003%、PODは300U/J、フェノー
ルはO,1%、]−]ナフトールー2−スルホンは0.
1%、4−AAP は0.01%の濃度になるよう調製
する。
■第2試液(発色試液):PODを300 ’U/li
e、。
フェノールを0.196.4−AAP を001係の濃
度になるように、0.05Mリン酸緩衝液(pI−I 
−7,0)に溶解したものを、発色試液とする。
但し、第1試液で1−ナフトール−2−スルホン酸を含
む試液を用いた場合には、第2試液(発色試液)として
、PODを300 U/dl、]−]ナフトールー2−
スルホンを0.′1チ、4−AAPを0.01%の濃度
になるように、0.05Mリン酸緩衝液(pH=7.0
)に溶解したものを用いる。
〔測定方法〕
アスコルビン酸溶液(100mWldl>を50 μt
とり、これに第1試液2mlを加え、37°Cで3分間
加温した後、第2試液(発色試液)2mlを加え。
37°Cで5分間加温する。試薬盲検を対照として波長
505 nm に於ける吸光度を測定する。測定ト 結果を表1に示す。
表 1 注)アスコルビン酸が分解してH202を生成している
場合には、系内の4−AAPとフェノール。
あるいは4−AAP と1−ナフトール−2−スルホン
酸が、そのH2O2により酸化を受けて波長505 n
m近辺に吸収が現われる。
本実験より、銅イオンとP 01)の他に、 4−AA
P。
フェノール、1−ナフトール−2−スルホン酸。
及びフェノールと4−AAPあるいは°4〒ΔA Fl
vと1−ナフトール−2−スルホン酸の両方が共存−2
5= している場合には、H2O2の生成が認められないこと
がわかる。但し、第1試液中に、銅イオンとPODの他
に、4−AAP、フェノール、■−ナフトールー2−ス
ルホン酸のいずれか1つが共存している場合には、仮に
H202が生成したとしても、PODと4−AAP、フ
ェノール又は1−ナフトール−2−スルホン酸によって
H2O2が消去されてしまうため、見かけ上検出されな
いことも考えられる(4−AAP単独、フェノール単独
、又は1−ナフトール−2−スルホン酸単独の場合には
、酸化されても外観上さほど変化がない為、本実験から
では確認できない)。そこで、次に、これらの場合にも
、アスコルビン酸がH2O2の生成を伴わずに分解され
ていることを確認する実験を行なった。
実験例2 〔測定試薬〕 ■第1試液: CuSO4@ 5H20を0.003%
、PODを300 U/de、及び4−AAPを0.0
17%(又はフェノールを0.01%、又は1−ナフト
ール−26− 2−スルホン酸を0.01.%) の濃度になるように
005Mリン酸緩衝液(pH=7.5)に溶解する。
■第2試液(発色試液) : Na1O+を20mf/
dl、フェノールを0.1係(又は4−AAPを0.0
目1の濃度になるように、0.05MIJン酸緩衝液(
pH= 7.5 )に溶解する。
但し、第1試液で4−AAP を含む試液を用いた場合
には、第2試液でフェノールを含む試液を使用し、第1
試液でフェノール又は1−ナフトール−2−スルホン酸
を含む試液を用いた場合には。
第2試液で4.−AAPを含む試液を使用する。
〔測定方法〕
試料トして、アスコルビン酸を各々、 Omtld7!
、100 mW/dl、 200mf/dl (11m
mot/l)の濃度になるように0.05Mリン酸緩衝
液(pH=7.5)に溶解したもの、あるいは、H20
2を各々、Ommot/l、5 mmol/l、 10
 mmot/lの濃度になるように0.05MIJン酸
緩衝液に溶解したものを用いる。
試料を100μtとり、これに第1試液2 mlを加え
、37°Cで10分間加温する。この混合液を100μ
lとり、これに第2試液(発色試液)3mlを加え、3
7°Cで5分間加温後、試薬盲検を対照として波長50
5 nmに於ける吸光度を測定する。
測定結果を表2に示す。
29− 以上、銅イオンによるアスコルビン酸の分解に於て、共
存している4−AAP、フェノール、1−ナフトール−
2−〜スルホン酸が何ら変化を受けていないので、本反
応系ではH2O2の生成はないといえる。一方、アスコ
ルビン酸とほぼ等量のH2O2を試料とした場合には、
明らかにH2O2にょる4−AAP、フェノール、1−
ナフトール−2−スルホン酸への酸化が起こり、4−A
AP共存系ではれていることがわかる。
実験例3゜ 〔測定試薬〕 ■第1試液: Cu5On−5H20,P OD 、3
− メチA/ −N−エチル−N−(β−ヒドロキシエ
チル)−アニリン(MBHA)、3−メチル−2−ベン
ゾチアゾリノンヒドラゾン(MBTH)を夫々単独で、
又は二種以上組み合わせたものを、0.0’ 5 Mリ
ン゛酸緩衝液CI)H= 7.0 )に溶解する。但し
、CuS04*5H20は0.003%、PODは30
0 U/d11ME111y−30= は0.05%、MBTHは0.03チの濃度になるよう
調製する。
■第2試液(発色試液):第1試液でMEHAを含む試
液を用いた場合には、第2試液(発色試液)として、P
ODを300U/dl!、、4−AAPを0.01%の
濃度になるように、0.05Mリン酸緩衝液(pH=7
.0)に溶解したものを用い、第1試液でMBTHを含
む試液を用いた場合には、第2試液(発色試液)として
、PODを300U/、15.MEHAを002%の濃
度になるように、0.05Mリン酸緩衝液(pH=7.
0)に溶解したものを用いる。1だ、第1試液中にME
HAもM B T Hも含まない場合には、第2試液(
発色試液)として、PODを300 U/dl、MEH
Aを0.05チ、4−AAPを0.01チの濃度になる
ように、005Mリン酸緩衝液(pH=7.0)に溶解
したものを用いる。
〔測定方法〕
アスコルビン酸浴液(100〜/dl)を50μlとり
、これに第1試液2 mlを加え、37℃で5分間加温
した後、第2試液(発色試液)2−を加え、37℃で5
分間加温する。試薬盲検を対照として、波長55 Q 
nmに於ける吸光度を測定する。測定結果を表3に示す
表 3 本実験より、第1試液中に、銅イオンとPODの他に、
MFiHA又はMBTHが共存している場合には、外観
上、H2O2の生成はないようである。
しかしながら、本実験からでは、アスコルビン酸 、の
分解が確かにH2O2の生成力しに起こっているかどう
かはわからないので、これを確認するため、次のような
実験を行なった。
実験例4゜ 〔測定試薬〕 ■第1試液: CuSO4−5I(zOf:O,OO3
%、PODを300U/dl、及びMEHAをQ、01
9%(又はMBTHを0.025%)の濃度になるよう
に、0.05Mリン酸緩衝液(pH,=7.5)に溶解
する。
■第2試液(発色試液) : NaIO4を20nv/
cte、4−AAPを0.01係(又はMEHAを0.
01%)の濃度になるように、o、osMリン酸緩衝液
(pH−7,5)に溶解する。
但し、第1試液でMEHAを含む試液を用いた場合には
、第2試液で4−AAPを含む試液を使用し、第1試液
でMBTHを含む試液を用いた場合には、第2試液でM
 EHAを含む試液を使用する。
〔測定方法〕
試料として、アスコルビン酸ヲ各々、0〜/de。
100m9/dl 、 200m9/dl (11mm
ol/A)の濃度になるように005Mリン酸緩衝液(
pH−7,5)に溶解したもの、あるいは、H2O2を
各々、33− Ommol/A! 、 5mmol/l、 10mmo
l/A!の濃度になるように0.05 M IJン酸緩
衝液(’C溶解したものを用いる。
試料を100μl とり、これに第1試液2 rnlを
加え、37℃で10分間加温する。この混合液を100
μlとり、これに第2試液(発色試液)3dを加え、3
7℃で5分間加温後、試薬盲検を対照として波長550
1mに於ける吸光度を測定する。測定結果を表4に示す
表 4 *:第1試液中の銅イオン及びPOD以外の成分。
以上、銅イオンによるアスコルビン酸の分解に於て、共
存しているMEHA、MBTHが何ら変=34− 化を受けていないので、本反応系ではl−1202の生
成はないといえる。一方、アスコルビン酸とほぼ等がわ
かる。
実験例5゜ 〔測定試薬〕 (a)Cu8U4−5HzOo、 003 %、P O
D 300U/dl。
ABTSo、1%を、0.05Mリン酸緩衝液(pH=
 7.0 )に溶解したもの。
(bl Cu804−5H200,003%、POD 
300U〆n。
ビス(p’=r〜ジエチルアミノフェニル)3.4−)
ス)L’ ホ7” tlポキシフェニルメタンジナトリ
ウム塩(慢≠世〒B S dipro P M 番1翻
称モ≠*千) 0.0 5 m Mを、005Mリン酸
緩衝液(pH=7.0)に溶解したもの。
〔測定方法] アスコルビン酸溶液(100m97dl)を501!と
り、これに測定試薬(a)又は(b)を加え、37℃で
3分間加温した後、試薬盲検を対照として、夫々波長6
60nm、又は620 nmに於ける吸光度を測定する
。測定結果を表5に示す。
表 5 本実験よシ、銅イオンとPOD及びAHT8が共存する
場合、並びに銅イオンとPOD及びトリフェニルメタン
系ロイコ色素が共存する場合にも、アスコルビン酸がH
2O2の生成を伴わずに分解されていることがわかる。
次に、本発明の反応系に於て、銅イオンが2価で存在し
ているか、1価で存在しているかを確認する実験を、C
u+の発色剤であるバックプロインスルホン酸ナトリウ
ムを用いて行なった。
シ 実験例6゜ 〔測定試料〕 Cu804@ 5H2CL P OD 、フェノール、
1−ナフトール−2−スルホン酸、4−AAP、ABT
JB S dipro PM、 M B T )1を夫
々各種組み合わせたものを、0.05Mリン酸緩衝液(
pH=7.0)に?aFFJする。但し、Cu504−
5I−120は0.003 %、PODは300U/d
71!、フェノールは0.1%、1−ナフトール−2−
スルホン酸は0.1係、4−AAPは001チ、ABT
8は0.1%、B S diproPMは0.1.mm
ol /l、MBTHilo、1 %ノ濃度にナルよう
調製する。
〔発色試液〕
バックプロインスルホン酸ナトリウム10mg/dlを
0.5 Mリン酸カリウム(pH=4.4)に溶解する
〔測定方法〕
各種組成の測定試料0.5 mlに、発色試液2 ml
を加え、波長43Qnmに於ける吸光度を測定し、これ
より測定試料中のCu+の濃度を算出する。更に、この
反応液中に、アスコルビン酸20■を加え、再び、波長
480nmに於ける吸光度を測定し、これより測定試料
中のCu+の濃度を算出する。
37− 測定結果を表6.に示す。
表 6 *反応液が黄緑色となシ判別がつかない。しかし、この
系に、4−AAPを添加したところ、黄褐色となり、明
らかにCu”+はCu+となって、88− バンクプロインスルホン酸ナトリウムと反応が起こって
いることが確認できた。従って、ABTSとCu”+と
では、Cu+にはなッテイないことがわかる。
上記実験より、2価の銅イオンは、フェノール、1−ナ
フトール−2−スルホン酸、A B T S又はB S
 dipro P Mと共存の場合には、2価の銅イオ
ンのまま存在しているが、4−AAP、又はM BT 
Hと共存の場合には、1価の銅イオンとして存在してい
ることがわかる。
実施例1. 血清総コレステロールの測定〔測定試薬〕 各々、硫酸銅Q、l 2mmol/l、フェノール0.
1係、4−アミノアンチピリン0.01%、ペルオキシ
ダーゼ(POD)600U/dl、コレステロールエス
テルヒドロラーゼ30U/dl、コレステロールオキシ
ダーゼ15U/d11!、ロッシェル塩05チ、トリト
ンX−10・0・0.1係の濃度になるように、これら
を0.05Mリン酸惜緩衝液(pH7,5)に溶解する
〔測定方法〕
試料溶液として、血清100 mlに、アスコルビン酸
を各々0.5.10.20.30.60.80゜100
■/dl添加したものを用いる。
試料溶液を20μl とり、測定試薬3 mlを加えて
、37℃恒温槽中10分間加温した後、試薬盲検を対照
として波長5Q5nmに於ける吸光度を測定する。
別に作成した検量線(第1図)から試料中の総コレステ
ロール濃度を算出する。測定結果を表7に示す。
比較例1 〔測定試薬〕 実施例1.の測定試薬からCub(J+・5I−120
を除いたもの。
〔測定方法] 実施例1と同じ試料溶液を用い、実施例1.の測定方法
に従い、総コレステロールの測定を行なう。
測定結果を表7に示す。
参考例1゜ 〔測定試薬〕 実施例1.の測定試薬に於て、Cu804・5H20の
代わりに、AODを100U/dJになるように加えた
もの。
〔測定方法〕
実施例1.と同じ試料溶液を用い、実施例1.の測定方
法に従い、総コレステロールの測定を行なう。
測定結果を表7に示す。
表 7 注)()内の数値はコレステロール回収率(チ)を示す
41− 表7に示されるように、銅イオン、P U D 、フェ
ノール及び4−AAPを共存させた実施例】、に於ては
、アスコルビン酸が201n97dlまで共存しても、
総コレステロール値には影響は認められないが、比較例
1.に於ては、アスコルビン酸が5 mqldl共存し
ても負の影響がでている。
また、表7に示されるように、本発明の方法によるアス
コルビン酸の妨害除去効果は、AODによるものとほぼ
同等であることがわかる。
実施例2. 血清グルコースの測定 〔測定試薬〕 各々、硫酸銅Q、 2 m mol/ l 、フェノー
ル0.1係、4−アミノアンチピリン0,01%、ペル
オキシダーゼ(POD) 200U/dl、グルコース
オキシダーゼ4000U/d71!、ムタロターゼ10
U/d7!、ロッシェル塩0.5%の濃度になるように
、これらを0.05Mリン酸緩衝液(+)H7,0)に
溶解する。
〔測定方法〕
試料溶液として、血清10(llに、アスコルビー42
= ン酸を各々0 、5 、10 、20 、30 、60
.80゜100m97de添加したものを用いる。
−試料溶液を20μl とり、測定試薬3 mlを加え
て、37°C恒温槽中5分間加温した後、試薬盲検を対
照として波長505nmに於ける吸光度を測定する。
別に作成した検量線(第2図)から試料中のグルコース
濃度をめる。測定結果を表8に示す。
比較例2゜ 〔測定試薬1 実施例2.の測定試薬からCu 8Q 4・5H20を
除いたもの。
〔測定方法〕
実施例2と同じ試料溶液を用い、実施例2.の測定方法
に従い、グルコースの測定を行なう。測定結果を表8に
示す。
参考例2゜ 〔測定試薬1 実施例2.の測定試薬に於て、Cub(J+・5H20
の代わりに、AODを100U/deになるように加え
たもの。
〔測定方法〕
実施例2.と同じ試料溶液を用い、実施例2.の測定方
法に従い、グルコースの測定を行なう。測定結果を表8
に示す。
表 8 を 注)()内の数値はグルコース回収率(チ)を示す。
表8に示されるように、銅イオン、POD、フェノール
及び4−AAPを共存させた実施例2.に於テfd、ア
スコルビン酸が20m97dlまで共存しても、グルコ
ース値には影響は認められないが、比較例2.に於ては
、アスコルビン酸が5m97dl共存しても負の影響が
でている。
また、表8に示されるように、本発明の方法によるアス
コルビン酸の妨害除去効果は、AODによるものとほぼ
同等であることがわかる。
実施例3.遊離コレステロールの測定〔2液法〕〔測定
試薬〕 ■第1試液 各々、CuS04 ・5H200,01%、B 8 d
ipro P MO,1mmo7/l、POD500U
/dl、ウリカーゼ30U/dl、トリトンX−100
0,1チの濃度になるように、これらを0.05Mリン
酸緩衝液(pH,=7.0)に溶解する。
■第2試液 各々、コレステロールオキシダーゼ20U/dLトリト
ンX−1000,1%の濃度になるように、これらを0
05Mリン酸緩衝褒(p)]=7.0)に溶=45− 解する。
〔測定方法〕
試料溶液として、血清100+++lに、アスコルビン
酸を各々0.1.0.20.30.40.50.。
100〜/dl添加したものを用いる。
試料溶液を10μl とり、第1試液1 mlを加えて
、37℃恒温槽中5分間加温した後、第2試液2 ml
を加え、更に、37℃恒温槽中5分間加温する。その後
、試薬盲検を対照として波長620nmに於ける吸光度
を測定する。測定結果を表9に示す。
比較例3゜ 〔測定試薬〕 ■第1試液 実施例3.の第1試液からCI]SO4・5H20を除
いたもの。
■第2試液 実施例3に同じ。
〔測定方法〕
実施例3.と同じ試料溶液を用い、実施例3.の測46
一 定力法に従い、遊離コレステロールの測定を行なう。測
定結果を表9に示す。
参考例3゜ 〔測定試薬〕 ■第1試液 各々、AOD3 0U/d(!、BSdiproPM0
.1mmail / l 、 P OD 500 U/
d7!、ウリカーゼ30U/de、トIJ ) ンX−
100o、1 %(D濃度ニナルように、これらを0.
05Mリン酸緩衝液(pH−7,0)に溶解する。
■第2試液 実施例3.に同じ。
〔測定方法〕
実施例3.と同じ試料溶液を用い、実施例3.の測定方
法に従い、遊離コレステロールの測定を行なう。測定結
果を表9に示す。
実施例4 遊離コレステロールの測定〔l減法〕〔測定
試薬〕 実施例3.の第1試液と第2試液を1:2の割合で混合
したものを用いる。
〔測定方法〕
実施例3と同じ試料溶液を用いる。
試料溶液を10μl とり、測定試薬3 mlを加えて
、37℃恒温槽中10分間加温した後、試薬盲検を対照
として波長620nmに於ける吸光度を測定する。測定
結果を表9に示す。
比較例4 〔測定試薬〕 比較例3の第1試液と第2試液を1:2の割合で混合し
たものを用いる。
〔測定方法〕
実施例3と同じ試料溶液を用い、実施例4.の測定方法
に従い、遊離コレステロールの測定を行なう。測定結果
を表9に示す。
参考例4゜ 〔測定試薬〕 参考例3.の第1試液と第2試液を1:2の割合) で混合したものを用いる。
〔測定方法〕
実施例3と同じ試料溶液を用い、実施例4.の測定方法
に従い、遊離コレステロールの測定を行なう。測定結果
を表9に示す。
49− 50− 表9に示されるように、本発明の方法によるアスコルビ
ン酸の妨害除去効果は、1液法、2液法共A、 ODと
同等若しくはそれ以上で、2液法の場合ニハ、アスコル
ビン酸100■ld1寸で完全に影響を回避し得る。
実施例5.遊離コレステロールの測定〔2液法〕〔測定
試薬〕 実M例3、に同じ。
〔測定方法〕
試料溶液として、直情100m1に、ビリルビンを谷k
O,5,10,1,5,20m97de添加したものを
用いる。
試料溶液を10μg とり、第1試液1 mlを加えて
、37℃恒温槽中5分間加温した後、第2試液2 ml
を加え、更に、37℃恒温槽中5分間加温する。その後
、試薬盲検を対照として波長620Thmに於ける吸光
度を測定する。測定結果を表10に示す。
比較例5 〔測定試薬〕 比較例3に同じ。
〔測定方法〕
実施例5と同じ試料溶液を用い、実施例5.の測定方法
に従い、遊離コレステロールの測定を行なう。測定結果
を表10に示す。
参考例5゜ 〔測定試薬〕 参考例3.に同じ。
〔測定方法〕
実施例5.と同じ試料溶液を用い、実施例5の測定方法
に従い、遊離コレステロールの測定を行なう。測定結果
を表10に示す。
実施例6.遊離コレステロールの測定〔1液法〕〔測定
試薬〕 実施例4.に同じ。
〔測定方法〕
実施例5.と同じ試料浴液を用いる。
試料溶液をIOμl とり、測定試薬3mlを加えて、
37℃恒温槽中10分間加温した後、試薬盲検を対照と
して波長620nmに於ける吸光度を測定する。測定結
果を表10に示す。
比較例6゜ 〔測定試薬〕 比較例4.に同じ。
〔測定方法〕
実施例5と同じ試料溶液を用い、実施例6.0測定方法
に従い、遊離コレステロールの測定を行なう。測定結果
を表10に示す。
参考例6゜ 〔測定試薬〕 参考例4.に同じ。
〔測定方法〕
実施例5と同じ試料溶液を用い、実施例6.の測定方法
に従い、遊離コレステロールの測定を行なう。測定結果
を表10に示す。
53− 54− 表10に示されるように、本発明の方法によるビリルビ
/の妨害除去効果は1液法、2液法共AODと同等もし
くはそれ以上である。
実施例7゜ 〔測定試薬〕 各々、CuSO4・5H200,OO3%、ABT80
.1q6、POD3ooU/de、コレステロールオキ
シダーゼ15U/dl、トリトンX−1000,1係の
濃度になるように、これらを0.05Mリン酸緩衝液(
p)l=7.0)に溶解する。
〔測定方法〕
試料溶液として、100m1中コレステロール100■
/dl及びアスコルビン酸を夫々0,10゜20.30
.40.5om9/cte含む水溶液を用いる。
試料浴液を20μl とり、測定試薬3 mlを加えて
、37℃恒温槽中10分間加温した後、試薬盲検を対照
として波長55Qnmに於ける吸光度を測定する。測定
結果を表11に示す。
比較例7゜ 〔測定試薬〕 実施例7.0測定試薬からCu80i・5 I(20を
除いたもの。
〔測定方法〕
実施例7.と同じ試料溶液を用い、実施例7.の測定方
法に従い、コレステロールの測定を行なう。
測定結果を表11に示す・。
表 11 注)()内の数値はコレステロール回収率(係)を示す
表11より、銅イオン、POD及びAB’r8を共存さ
せた場合にもアスコルビン酸の妨害除去効果があること
がわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1.に於て得られた検量線を表わし、
横軸の6総コレステロール濃度(mg/de)について
得られた吸光度(OD)を縦軸に沿ってプロットした点
を結んだものである。 第2図は、実施例2.に於て得られた検量線を表わし、
横軸の各グルコース濃度(■/dl)について得られた
吸光度(OD)を縦軸に沿ってプロットした点を結んだ
ものである。 特許出願人 和光純薬工業株式会社 57− 第1図 総コレステロール濃度 Cq/dt)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)−価又は二価の銅イオン、ペルオキシダーゼ。 及び下記■〜■から成る群より選ばれた一種又は二種以
    上の化合物を共存させることを特徴とする。 アスコルビン酸の分解方法。 ■4−アミノアンチピリン ■3−メチルベンゾチアゾリノンヒドラゾン■2,21
    −アジノビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スル
    ホン酸) ■トリフェニルメタン系ロイコ色素 ■フェノール系化合物 ■アニリン系化合物 ■ナフトール系化合物
  2. (2)被検試料中のアスコルビン酸を分解する特許請求
    の範囲第1項記載の、アスコルビン酸の分解方法。
  3. (3)被検試料が体液であり、酸化還元反応(レドック
    ス反応)により体液成分を定量する反応に於て還元性物
    質の妨害による悪影響を回避するため、アスコルビン酸
    が一価又は二価の銅イオンの存在下に酸化されてデヒド
    ロアスコルビン酸及ヒH20を生成する反応によってア
    スコルビン酸を分解スる、特許請求の範囲第1項又は第
    2項記載の、アスコルビン酸の分解方法。
  4. (4)酸化還元反応(レドックス反応)が、基質に酸化
    酵素が作用してH2O2を生成する酵素反応である、特
    許請求の範囲第3項記載の、アスコルビン酸の分解方法
  5. (5)基質カグルコース、コレステロール、グリセロー
    ル、グリセロールリン酸エステル、コリン。 アシルCoA、ピルビン酸、尿酸、キサンチン又は乳酸
    であり、それらの基質に作用する酸化酵素が各?々−グ
    ルコースオキシダーゼ、コレステロールオキシダーゼ、
    グリセロールオキシダーゼ、グリセロールリン酸エステ
    ルオキシダーゼ、コリンオキシダーゼ、アシルCOAオ
    キシダーゼ、ピルビン酸オキシダーゼ、ウリカーゼ、キ
    サンチンオキシダ−ゼ又は乳酸オキシダーゼで蔦る、特
    許請求の範囲第4項記載の、アスコルビン酸の分解方法
  6. (6)ペルオキシダーゼ及びH2O2の存在下に被酸化
    性呈色試薬が酸化されて生ずる呈色を測定することによ
    り体液成分を特徴する特許請求の範囲第4項又は第5項
    記載の、アスコルビン酸の分解方法。
JP11860184A 1984-06-09 1984-06-09 アスコルビン酸の新規な分解方法 Pending JPS60262599A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11860184A JPS60262599A (ja) 1984-06-09 1984-06-09 アスコルビン酸の新規な分解方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11860184A JPS60262599A (ja) 1984-06-09 1984-06-09 アスコルビン酸の新規な分解方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS60262599A true JPS60262599A (ja) 1985-12-25

Family

ID=14740606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11860184A Pending JPS60262599A (ja) 1984-06-09 1984-06-09 アスコルビン酸の新規な分解方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60262599A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63201567A (ja) * 1987-02-17 1988-08-19 Toyobo Co Ltd 生体試料中の還元物質の除去法
RU2485515C1 (ru) * 2011-10-31 2013-06-20 Государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Амурская государственная медицинская академия" Минздравсоцразвития Российской Федерации Способ создания реагента для определения сахаров в присутствии редуцирующих веществ
WO2019216405A1 (ja) * 2018-05-10 2019-11-14 東洋紡株式会社 生体成分測定試薬キットの感度低下抑制方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63201567A (ja) * 1987-02-17 1988-08-19 Toyobo Co Ltd 生体試料中の還元物質の除去法
RU2485515C1 (ru) * 2011-10-31 2013-06-20 Государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Амурская государственная медицинская академия" Минздравсоцразвития Российской Федерации Способ создания реагента для определения сахаров в присутствии редуцирующих веществ
WO2019216405A1 (ja) * 2018-05-10 2019-11-14 東洋紡株式会社 生体成分測定試薬キットの感度低下抑制方法
JPWO2019216405A1 (ja) * 2018-05-10 2021-07-01 東洋紡株式会社 生体成分測定試薬キットの感度低下抑制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1339058C (en) Process and agent for the colorimetric determination of an analyte by means of enzymatic oxidation
US4168205A (en) Method for the determination of substrates or enzyme activities
CA1263073A (en) Luminescent assay
IE870865L (en) Controlled hue test device.
US4592996A (en) Process for determining reduced form coenzymes
JPS60184400A (ja) 新規な発色試薬
US4910134A (en) Ascorbic acid decomposing method
EP0121254B1 (en) Process for determining substrate or enzymatic activity
JPH07121901B2 (ja) 新規な尿素誘導体及びこれを発色成分として用いる測定法
JPS60262599A (ja) アスコルビン酸の新規な分解方法
EP0100217B1 (en) Process for quantitative determination of substrate treated with oxidase
EP0206316B1 (en) Method and test composition for determination of hydrogen peroxide
US4695539A (en) Process for quantitative determination of substrate treated with oxidase
US5246836A (en) Peroxidase catalyzed enzyme assay by sample prg-treatment
JPS6188153A (ja) 生体微量成分の定量法
JP2713425B2 (ja) ホスファターゼの定量法
Yazawa et al. Influence of nonspecific reaction on determination of H2O2 using Trinder reagents
US4695540A (en) Quantitative determination of substrate treated with oxidase
JP3690754B2 (ja) 試料中の成分の定量法
JPH0536037B2 (ja)
JPS608750A (ja) 血清成分の測定方法
JPH0153040B2 (ja)
JPS5911197A (ja) 基質または酵素活性の定量方法
JPS6322196A (ja) 基質の定量方法
JPH043197B2 (ja)