JPS6026154Y2 - 自動刺繍ミシンにおける刺繍枠の送り装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動刺繍ミシンにおける刺繍枠の送り装置に
関する。

従来、この種の送り装置において刺繍枠を設けた支持台
は支持台が揺動しないように二本の平行に離隔した支持
軸に遊嵌し軸上をスライドさせていた。

このため二本の支持軸は平行度を正確にして取り付けな
ければならず特に支持軸が長尺の場合平行度を正確に組
付けたりまた軸自体の平行度を正確に加工することが困
難であり支持台を円滑にスライドすることができないと
いう欠点があった。

また送り装置自体の構造が複雑でしかも小型化できにく
いという欠点があった。

この考案は上記欠点を解消することを目的とする。

以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

１．２は機枠３に離隔して回動可能に支持した一対のス
プロケットで、夫々軸ＩＡ、２Ａに固定支持しである。

４はスプロケット１，２に巻回したＹ方向１ベルト、５
はスプロケット１の軸ＩＡに連結たＹ方向駆動モータで
、ミシンの針（図示せず）の上下動と同期し縫目信号に
よって作動するようになっている。

６はＹ方向駆動ベルト４と平行にしかも回動可能に機枠
３に支持し、周面より突出し軸方向に沿って延びる３条
の保合部６ａ、６ａを形成したＸ方向駆動軸、７はＸ方
向駆動軸６に連結したＸ方向駆動モータで、ミシンの針
（図示せず）の上下動と同期し縫目信号によって作動す
るようになっている。

８はＸ方向駆動軸６と直交する方向に水平に離隔しかつ
Ｘ方向駆動軸６と平行して機枠に回動可能に支持した案
内軸である。

９は一端を軸受９Ａを介してＸ方向駆動軸６に遊嵌し、
他端を軸受９Ｂを介して案内軸８に遊嵌し且つＹ方向駆
動ベルト４に軸受９Ａを連結した支持軸である。

１０は第２，３図に示すように軸受部１０ａに支持した
ボールベアリング１０ｂがＸ方向駆動軸６の周面上に軸
方向に沿って形成した３つの突条よりなる係合部６ａを
挟止するように係合して軸６に対する回転を阻止され且
つ係合部６ａに沿って移動可能にＸ方向駆動軸６に支持
した第１移動スプロケツトである。

１１は案内軸８に沿つって移動可能に案内軸８に支持し
た第２移動スプロケツトである。

１２は第１移動スプロケツト１０と第２移動スプロケツ
ト１１に巻回したＸ方向駆動ベルト、１３は支持軸９上
に軸方向に移動可能に支持した支持台（第４図参照）で
、この支持台１３の両端には支持軸９方向に二つの長孔
１３Ａ、１３Ａ、及び長孔１３Ａ、１３Ａの夫々の両側
に開口した二つの長孔１３ａ、１３ａが設けられである
。

１４．１４は上面にベルト１２の歯部と係合する歯部を
形成した下部挾止板１４Ａと下部挾止板１４Ａ上にネジ
で支持し上面に長孔１３Ａ、１３Ａに挿通ずる移動杆１
５及び１３ａ、１３ａに挿通ずるネジビン１６．１６を
設けた上部挾止板１４Ｂとよりなる調節杆で、この調節
杆１４，１４はホルト１６Ａ、１６Ａにより支持台１３
に取り付けられると共に支持台１３に水平にネジ込んだ
ネジ１５Ａ、１５Ａ先端が移動杆１５を押すことにまり
長孔１３Ａ、１３Ｂに沿って移動して上部、下部挾止板
１４Ｂ、１４Ａに挟止したＸ方向駆動ベルト１２の四端
部を近づけたり、遠ざけたりすることによりベルト１２
の張力を可変できるようになっている。

尚、この調節杆１４．１４は支持台１３の片側に一個だ
け設けてもよい。

１７は支持軸９と水平に直交する方向に離隔して支持軸
９と平行に配置し両端を支持軸９の両端に固定した軸受
９Ａ、９Ｂに固定した案内板、１８は支持台１３の背面
の両端に固定したテフロン等の摩擦係数の小さい材質よ
りなる摺動板で案内板１７と摺接し支持台１３の移動を
円滑にしている。

尚、１９はスプロケット１と連動するスプロケットで、
軸受９Ｂに連結した第２Ｙ方向駆動ベルト２０を巻回し
ている。

又、２１は支持台に設けた刺繍枠である。

次にこの考案の作用を説明する。

始動スイッチを押すとＸ方向駆動モータ７及びＹ方向駆
動モータ５が予めプログラムされた縫目信号に基いて、
針の上下動と同期して回動する。

Ｘ方向駆動モータ７の回動によって、Ｘ方向駆動軸６が
回動腰これによってＸ方向駆動軸６と係合部６ａにて係
合している第１移動スプロケツト１０が駆動軸６と共に
回動する。

第１移動スプロケツト１０の回動によってＸ方向駆動ベ
ルト１２がＸ方向に駆動する。

尚、Ｘ方向駆動ベルト１２の駆動によって第２移動スプ
ロケツト１１が案内軸８を回動する。

このＸ方向駆動ベルト１２の駆動によって支持台１３が
支持軸９上を軸方向に沿って移動すると共にこの支持台
１３の背面に設けた摺動板１８が案内板１７に摺接しな
がら移動し、これによって支持台１３は支持軸９の回り
に揺動することなく平行状態を保持しながら円滑に移動
する。

そして支持台１３の移動によって支持台１３に固定した
刺繍枠２１がＸ方向に移動する。

次に、Ｙ方向駆動モータ５の回動によってスプロケット
１が回動しこれによってＹ方向駆動ベルト４が駆動する
。

このＹ方向駆動ベルト４は軸受９Ａと連結しているため
軸受９ＡがＸ方向駆動軸６上を軸受９Ｂが案内軸８上を
夫々軸方向即ちＹ方向に移動する。

これと共に支持軸９、支持台１３、Ｘ方向駆動ベルト１
２がＹ方向に移動する。

そして第１移動スプロケツト１０はＸ方向駆動軸６上に
形成した突条よりなる係合部６ａに案内されながら駆動
軸６上をＹ方向に移動し、第２移動スプロケツト１１も
案内軸８上をＹ方向に移動する。

この支持体１３のＹ方向への移動によって刺繍枠２１も
Ｙ方向へ移動する。

この刺繍枠２１のＸ方向及びＹ方向の合成運動により布
の所定位置に針が落ちこれによって予めプログラムされ
た縫目信号によって布に刺繍模様が施される。

以上述べたように、この考案によれば案内板を支持台と
摺接するように設けたので、支持台を支持する支持軸を
一本で構成することが可能となる。

このため、従来のように支持軸を二本必要とすることが
ないので支持軸の平行度を考慮することなく組み付ける
ことができ生産性が向上すると共に構造が簡単になり装
置の小型化が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る送り装置の斜視図、第２図は第
１移動スプロケツトの斜視図、第３図は第１移動スプロ
ケツトの断面図、第４図は支持台とＸ方向駆動ベルトと
の取付状態を示す要部分解斜視図である。 ４・・・・・・Ｙ方向駆動ベルト、５・・・・・・Ｙ方
向駆動モータ、６・・・・・・Ｘ方向駆動軸、７・・・
・・・Ｘ方向駆動モータ、８・・・・・・案内軸、９・
・・・・・支持軸、１０・・・・・・第１移動スプロケ
ツト、１１・・・・・・第２スプロケツト、１２・・・
・・・Ｘ方向駆動ベルト、１３・・・・・・支持台、１
７・・・・・・案内板、１８・・・・・・摺動板、２１
・曲・刺繍枠。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 機枠に離隔して回動可能に支持した一対のスプロケット
   と、 スプロケットに巻回したＹ方向駆動ベルトと、スプロケ
   ットに連結しミシンの針の上下動と同期して作動するＹ
   方向駆動モータと、 Ｙ方向駆動ベルトと平行にしかも回動可能に機枠に支持
   腰周面に軸方向に沿う係合部を有するＸ方向駆動軸と、 Ｘ方向駆動軸に連結しミシンの針の上下動と同期して作
   動するＸ方向駆動モータと、 Ｘ方向駆動軸と水平する方向に平行して離隔しかつＸ方
   向駆動軸と平行して機枠に回動可能に支持した案内軸と
   、 一端をＸ方向駆動軸に遊嵌し他端を案内軸に遊嵌しかつ
   Ｙ方向駆動ベルトに連結した支持軸と、軸受部がＸ方向
   駆動軸の係合部に係合して軸に対する回転を阻止され且
   つ係合部に沿って移動可能にＸ方向駆動軸に支持した第
   １移動スプロケツトと、 案内軸に沿って移動可能に案内軸に支持した第２移動ス
   プロケツトと 第１．第２移動スプロケツトに巻回したＸ方向駆動ベル
   トと、 支持軸と平行に離隔して配置し両端を支持軸の両端に固
   定した板状の案内板と、 案内板に摺接しつつ支持軸上を移動可能に支持軸に支持
   すると共にＸ方向駆動ベルトに連結した支持台と、 支持台に固定した刺繍枠と、 よりなる自動刺繍ミシンにおける刺繍枠の送り装置。