JPS60259683A - 複合シ−ト状物 - Google Patents
複合シ−ト状物Info
- Publication number
- JPS60259683A JPS60259683A JP11102984A JP11102984A JPS60259683A JP S60259683 A JPS60259683 A JP S60259683A JP 11102984 A JP11102984 A JP 11102984A JP 11102984 A JP11102984 A JP 11102984A JP S60259683 A JPS60259683 A JP S60259683A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glycol
- polyurethane elastomer
- caprolactone
- composite
- polyurethane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕
本発明は、耐油性、耐加水分解性が良好で、さらに風合
、反撥弾性等の諸性質に優れる複合シート状物に関する
。
、反撥弾性等の諸性質に優れる複合シート状物に関する
。
たとえば特公昭51−33601号公報に記載されてい
るような、いわゆる高分子配列体繊維表、特定構造のポ
リウレタン弾性体とからなる複合シート状物が、特に人
造皮革用途のすぐれた素材として提案されてきた。
るような、いわゆる高分子配列体繊維表、特定構造のポ
リウレタン弾性体とからなる複合シート状物が、特に人
造皮革用途のすぐれた素材として提案されてきた。
かかる発明により得られた人造皮革はその優れた立毛外
観、触感、イージーケア性、多色性と堅牢性、軽さ、加
工収率の高さなど多数の優れた特長を持ち、天然皮革と
は一味異なった衣料累月として広く好評を博しているこ
とは知られている。
観、触感、イージーケア性、多色性と堅牢性、軽さ、加
工収率の高さなど多数の優れた特長を持ち、天然皮革と
は一味異なった衣料累月として広く好評を博しているこ
とは知られている。
しかし人造皮革としては上記特長に加えて■しなやかさ
、適度な反撥弾性、強力等の初期物性、さらに■耐油性
、耐加水分解性等に依存する。
、適度な反撥弾性、強力等の初期物性、さらに■耐油性
、耐加水分解性等に依存する。
上記初期物性の経時保持性等の高度な要求がなされてい
る。
る。
これらの要求を満足する為、ポリウレタン弾性体面から
も種々の検討がなされ−Cいるが、未だにこれらの要求
をずべて満足するような人造皮革が得られるに至ってい
ない。
も種々の検討がなされ−Cいるが、未だにこれらの要求
をずべて満足するような人造皮革が得られるに至ってい
ない。
即ち高分子ポリオール、有機ポリイソシアネート及び鎖
伸長剤とからなるポリウレタン弾性体において、種々の
高分子ポリオールが提案されているが、このうらポリ
(テトラメチレンオキシド)グリコール、ポリ (プロ
ピレンオキシド)グリコール等のポリエーテルポリオー
ルからなるポリウレタン弾性体は、優れた反撥弾性、強
力、耐加水分解性を有するが耐油性に劣る。
伸長剤とからなるポリウレタン弾性体において、種々の
高分子ポリオールが提案されているが、このうらポリ
(テトラメチレンオキシド)グリコール、ポリ (プロ
ピレンオキシド)グリコール等のポリエーテルポリオー
ルからなるポリウレタン弾性体は、優れた反撥弾性、強
力、耐加水分解性を有するが耐油性に劣る。
また、ポリエステルポリオールのうち、ポリエチレンア
ジペートグリコール、ポリデトラメチレンアジベートグ
リコール等からなるポリウレタン弾性体は良好な耐油性
、反撥弾性、強力を持つが、耐加水分解性に問題がある
。
ジペートグリコール、ポリデトラメチレンアジベートグ
リコール等からなるポリウレタン弾性体は良好な耐油性
、反撥弾性、強力を持つが、耐加水分解性に問題がある
。
さらにポリε−カプロラクトングリコールを用it、
いたポリウレタン弾性体は強力、耐油性、耐加水分解性
に優れるが、エチレングリーコール、ジエチレングリコ
ール、プロピレングリコール等を重合開始剤としてε−
カプロラクトンを重合して得た従来のポリ (ε−カプ
ロラクトン)グリコールを高分子ジオールとして用いた
ポリウレタン弾性体を使用した複合シート状物は、しな
やかさ、反撥弾性にとぼしく、不満足なものであった。
いたポリウレタン弾性体は強力、耐油性、耐加水分解性
に優れるが、エチレングリーコール、ジエチレングリコ
ール、プロピレングリコール等を重合開始剤としてε−
カプロラクトンを重合して得た従来のポリ (ε−カプ
ロラクトン)グリコールを高分子ジオールとして用いた
ポリウレタン弾性体を使用した複合シート状物は、しな
やかさ、反撥弾性にとぼしく、不満足なものであった。
本発明者らは、耐油性、耐加水分解性が良好で、さらに
風合、反撥弾性等の諸性質に優れる複合シート状物を得
るべく、ポリウレタン弾性体の面から鋭意検討を加えた
結果、本発明に至ったのである。
風合、反撥弾性等の諸性質に優れる複合シート状物を得
るべく、ポリウレタン弾性体の面から鋭意検討を加えた
結果、本発明に至ったのである。
本発明の骨子は次のとうりである。
繊維シートに、高分子ジオール、有機ポリイソシアネー
ト、鎖伸長剤、必要に応して末端停止剤とからなるポリ
ウレタン弾性体が含浸及び/又は塗布されてなる複合ソ
ート状物において、高分子ジオールの少なくとも50重
量%以上に、式〔■〕 )で示される化合物を重合開始
剤としてε−カプロラクトンを重合して得たポリ (ε
−カプロラクトン)グリコールを用いることを特徴とす
る複合シート状物。
ト、鎖伸長剤、必要に応して末端停止剤とからなるポリ
ウレタン弾性体が含浸及び/又は塗布されてなる複合ソ
ート状物において、高分子ジオールの少なくとも50重
量%以上に、式〔■〕 )で示される化合物を重合開始
剤としてε−カプロラクトンを重合して得たポリ (ε
−カプロラクトン)グリコールを用いることを特徴とす
る複合シート状物。
式(1)で示される化合物で、nが1を越えると、該化
合物により得られるポリ (ε−カプロラクトン)グリ
」1−ルの分子量を適正にした場合、該グリ:1−ル中
の開始剤残基の重量割合が上昇し、ポリ (ε−カプロ
ラクトン)グリコール自体の持つ特性が失なわれる。
合物により得られるポリ (ε−カプロラクトン)グリ
」1−ルの分子量を適正にした場合、該グリ:1−ル中
の開始剤残基の重量割合が上昇し、ポリ (ε−カプロ
ラクトン)グリコール自体の持つ特性が失なわれる。
また式(+)で示される化合物でR,アルキレン基の炭
素数が10を越えても、該化合物により本発明における
弐〔1〕で示される化合物の具体例は、ネオペンチルグ
リコール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオー
ル、2,2−ジn−プロピルー1,3〜プロパンジオー
ル、2,2−ジイソプロピル−1,3−プロパンジオー
ル、2.2−ジシクロへキシル−1,3−プロパンジオ
ール、2−エチル−2−メチル−1,3−プロパンジオ
ール、2−メチル−2−卜 プロピル−1,3−プロパ
ンジオール、2−メチル−2−イソプロピル−1,3−
プロパンジオール、2−シクロヘキシル−2−メチル−
1,3−プロパンジオール、等のジオールである。
素数が10を越えても、該化合物により本発明における
弐〔1〕で示される化合物の具体例は、ネオペンチルグ
リコール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオー
ル、2,2−ジn−プロピルー1,3〜プロパンジオー
ル、2,2−ジイソプロピル−1,3−プロパンジオー
ル、2.2−ジシクロへキシル−1,3−プロパンジオ
ール、2−エチル−2−メチル−1,3−プロパンジオ
ール、2−メチル−2−卜 プロピル−1,3−プロパ
ンジオール、2−メチル−2−イソプロピル−1,3−
プロパンジオール、2−シクロヘキシル−2−メチル−
1,3−プロパンジオール、等のジオールである。
またさらにプロパンニ酸、ブタンニ酸、ペンタンニ酸、
ヘキザシー酸、オクタン二酸、ドブガン二酸、3.3−
シメチルペンタンニ酸、等のジカルボン酸と上記ジオー
ルとのジエステルグリコールである。
ヘキザシー酸、オクタン二酸、ドブガン二酸、3.3−
シメチルペンタンニ酸、等のジカルボン酸と上記ジオー
ルとのジエステルグリコールである。
この中でも、ネオ、ペンチルグリコール、およびネオペ
ンデルグリコールとヘキサンニ酸とのジエステルグリコ
ールは価格の面でより好ましい。
ンデルグリコールとヘキサンニ酸とのジエステルグリコ
ールは価格の面でより好ましい。
ネオペンチルグリコールは、分−r−wが小さくポリ
(ε−カプロラクトン)グリコール自体の特徴におよぼ
す影響が最も小さく特に好ましい。
(ε−カプロラクトン)グリコール自体の特徴におよぼ
す影響が最も小さく特に好ましい。
ソート状物としての前記の優れた性質を発現さゼるため
には、特定のポリウレタン弾性体と繊維シートとを組み
合わせるのが望ましい。
には、特定のポリウレタン弾性体と繊維シートとを組み
合わせるのが望ましい。
まずポリウレタン弾性体について述べる。
本発明のポリウレタン弾性体の構成々分となるポリ (
ε−カプロラクトン)グリコールとしては、分子量80
0以」二、好ましくは800〜4000を有するものが
使用できる。
ε−カプロラクトン)グリコールとしては、分子量80
0以」二、好ましくは800〜4000を有するものが
使用できる。
必要に応してポリε−カプロラクトンと、これJ坂外の
高分子ジオールとの混合物を使用することもてきる。
高分子ジオールとの混合物を使用することもてきる。
該高分子ジオールとして使用できるのは、両末端に水酸
基を有し、分子量800以上、好ましくは800〜4,
000を有し、好ましくは70°C以下の融点を有する
、ポリエステルグリコール、ポリエーテルグリコール、
ポリエーテルエステルグリコール、ポリアセタールグリ
コール、ポリブタジェングリコール等であり、その代表
的なものは、ポリlll エチレンアジヘートグリコ、
−ル、ポリプロピレンアジペートグリコール、ポリテト
ラメチレンアジヘートグリコール、ポリへキサメチレン
アジペートグリコール、ポリ(エチレンオキシド)グリ
コール、ポリ(プロピレンオキシド)グリコール、ポリ
(テトラメチレンオキシド)グリコール等である。
基を有し、分子量800以上、好ましくは800〜4,
000を有し、好ましくは70°C以下の融点を有する
、ポリエステルグリコール、ポリエーテルグリコール、
ポリエーテルエステルグリコール、ポリアセタールグリ
コール、ポリブタジェングリコール等であり、その代表
的なものは、ポリlll エチレンアジヘートグリコ、
−ル、ポリプロピレンアジペートグリコール、ポリテト
ラメチレンアジヘートグリコール、ポリへキサメチレン
アジペートグリコール、ポリ(エチレンオキシド)グリ
コール、ポリ(プロピレンオキシド)グリコール、ポリ
(テトラメチレンオキシド)グリコール等である。
本発明のポリウレタンの合成にば例えば特願昭54−1
13302公報に記載されている有機ボリイソソアネー
ト、および鎖伸長剤が使用できるが、特に次のものが好
ましい。
13302公報に記載されている有機ボリイソソアネー
ト、および鎖伸長剤が使用できるが、特に次のものが好
ましい。
有機ポリイソシアネ−1・としてばトルイレンジイソシ
アネート、ジフェニルメタン−4+4′−ジイソシアネ
ート、ジシクロヘキシルメタン−4−4′ジイソシアネ
ート、ジフェニルジメチルメタン−4,4′−ジイソシ
アネ−1・、ナフチレンジイソシアネート、またはそれ
らの混合物が特に好ましい。
アネート、ジフェニルメタン−4+4′−ジイソシアネ
ート、ジシクロヘキシルメタン−4−4′ジイソシアネ
ート、ジフェニルジメチルメタン−4,4′−ジイソシ
アネ−1・、ナフチレンジイソシアネート、またはそれ
らの混合物が特に好ましい。
鎖伸長剤としてはエチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、1,4−ビス(β〜
ヒドロキシエトキシ)ヘンゼン等のグリコ−″系鎖伸長
剤ま?、= At −B i、ら0混合物・ 4・4’
−、。
コール、1,4−ブタンジオール、1,4−ビス(β〜
ヒドロキシエトキシ)ヘンゼン等のグリコ−″系鎖伸長
剤ま?、= At −B i、ら0混合物・ 4・4’
−、。
ジアミノソフェニルメタン、トリレンジアミン、4.4
′〜ジアミノジシクロへキシルメタン、等のジアミン系
鎖伸長剤またはそれらの混合物が特に好ましい。
′〜ジアミノジシクロへキシルメタン、等のジアミン系
鎖伸長剤またはそれらの混合物が特に好ましい。
本発明のポリウレタンの溶剤としては、ポリウレタンを
溶解しかつイソシアネート基と反応しないものであれば
特に限定されない。
溶解しかつイソシアネート基と反応しないものであれば
特に限定されない。
好ましくは、ジメチルホルムアミF′、ジエチルボルム
アミド、ジメチルアセトアミド、ヘキザメチルボスボル
アミド、N−メチル−2−ピロリドア、ジメチ)Ii
’;l Byボキ、)−、ケト↓ヒ1,1□ッ、7、ジ
オル(ノン等、またはそれらの混合物である。
アミド、ジメチルアセトアミド、ヘキザメチルボスボル
アミド、N−メチル−2−ピロリドア、ジメチ)Ii
’;l Byボキ、)−、ケト↓ヒ1,1□ッ、7、ジ
オル(ノン等、またはそれらの混合物である。
本発明のポリウレタン弾性体は、−aに行なわれている
ごとく、高分子ジオール、有機ポリイソシアネー1およ
び鎖伸長剤、必要に応して末端停止1−剤を一度に加え
反応させる事により、得られる。
ごとく、高分子ジオール、有機ポリイソシアネー1およ
び鎖伸長剤、必要に応して末端停止1−剤を一度に加え
反応させる事により、得られる。
また高分子ジオールと有機ポリイソシアネートをあらか
しめ反応させ、 いわゆるプレポリマーを合成し、しか
る後に鎖伸長剤で伸長するいわゆるプレポリマー法を用
いてもさしつかえない。
しめ反応させ、 いわゆるプレポリマーを合成し、しか
る後に鎖伸長剤で伸長するいわゆるプレポリマー法を用
いてもさしつかえない。
本発明のポリウレタン弾性体の溶液に、既に知られてい
るが如く、種々の酸化防止剤や紫外線吸収剤等の耐候剤
、有機や無機の顔料、カーボンブランク、酸化チタン、
凝固調節剤等の添加剤を加えても良い。
るが如く、種々の酸化防止剤や紫外線吸収剤等の耐候剤
、有機や無機の顔料、カーボンブランク、酸化チタン、
凝固調節剤等の添加剤を加えても良い。
次に本発明の複合シート状物を構成する繊維シートにつ
いて述べる。
いて述べる。
繊維シートは、合成繊維、再生繊維、天然繊維の少なく
とも一種から成る不織布、編織物、これ−ル以下、更に
0.1デニール以下の極細繊維であると、複合シート状
物の風合がしなやかになるため、好ましい。
とも一種から成る不織布、編織物、これ−ル以下、更に
0.1デニール以下の極細繊維であると、複合シート状
物の風合がしなやかになるため、好ましい。
また、これらの繊維は、束状を形成していても、単繊維
で存在していてもよいが、例えば特公昭46−3817
号公報に示されるような高分子配列体繊維の海成分を除
去して得られる極細繊維束は、やわらかさ、しなやかさ
の点で、特に好ましい。
で存在していてもよいが、例えば特公昭46−3817
号公報に示されるような高分子配列体繊維の海成分を除
去して得られる極細繊維束は、やわらかさ、しなやかさ
の点で、特に好ましい。
このため、ポリアミド、ポリエステル等の合成繊維が好
ましい。
ましい。
本発明の複合シート状物は例えば繊維シートに本発明で
特定したポリウレタン弾性体の溶液または分散液を含浸
及び/又は塗布し、湿式または乾式で凝固する方法で得
ることができる。
特定したポリウレタン弾性体の溶液または分散液を含浸
及び/又は塗布し、湿式または乾式で凝固する方法で得
ることができる。
その−例として、海鳥型繊維からなる不織布に本発明で
特定したポリウレタン弾性体の溶液を含浸し、湿式凝固
し、いずれかの段階で海成分を除去する方法がある。
特定したポリウレタン弾性体の溶液を含浸し、湿式凝固
し、いずれかの段階で海成分を除去する方法がある。
その具体例として海鳥型繊維からなる不織布をポリビニ
ルアルコール、でんぷん、カルボキシメヂルセルロース
等の水溶性高分子の水溶液で処理し乾燥さゼた後、海成
分を抽出して極細繊維束シートとした後、本発明で特定
したボリウレタ7″溶を 液を含浸して水中で湿式凝固および脱溶剤し、さらに温
水中で水溶性高分子を抽出し乾燥して、複合シート状物
を得る方法がある。複合シート状物11: は更に表面
に八ツがけを行ない得られた立毛シートを、好ましくは
液流中でノズルを繰り返し通過させながら高温染色する
と好ましい。
ルアルコール、でんぷん、カルボキシメヂルセルロース
等の水溶性高分子の水溶液で処理し乾燥さゼた後、海成
分を抽出して極細繊維束シートとした後、本発明で特定
したボリウレタ7″溶を 液を含浸して水中で湿式凝固および脱溶剤し、さらに温
水中で水溶性高分子を抽出し乾燥して、複合シート状物
を得る方法がある。複合シート状物11: は更に表面
に八ツがけを行ない得られた立毛シートを、好ましくは
液流中でノズルを繰り返し通過させながら高温染色する
と好ましい。
厚め調節のため適当な段階でスライスやプレスする工程
を付は加えてもよい。
を付は加えてもよい。
また立毛状態の調節のためシリコーン付与等の工程を付
は加えることもできる。
は加えることもできる。
以下本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例におけるポリウレタン弾性体の評価方法としては
、下記の測定法を用いた。
、下記の測定法を用いた。
ポリウレタン弾性 の弾性回1 “;ポリウレタン弾性
体のD M F ?8液を真空乾燥により、ガラス板上
で厚さ約200ミクロンの均一なフィルムとし、8X]
2CI11のサンプルとする。
体のD M F ?8液を真空乾燥により、ガラス板上
で厚さ約200ミクロンの均一なフィルムとし、8X]
2CI11のサンプルとする。
東洋ボールドウィン社製テンシロンUTM−[1−10
0型引張り試験機を用い、チャック幅60mmで上記試
料をはさみ、速度100mm/分で200χ伸長まで引
張り固定する。
0型引張り試験機を用い、チャック幅60mmで上記試
料をはさみ、速度100mm/分で200χ伸長まで引
張り固定する。
2分間の固定の後、速度100mm/分で試料を収縮さ
せ、応力が0のときの、のびの%の、200χ 1( ・ ′−−−−′ −実施 例におけるソート状物の評価方法としては、下記の測定
法を用いた。
せ、応力が0のときの、のびの%の、200χ 1( ・ ′−−−−′ −実施 例におけるソート状物の評価方法としては、下記の測定
法を用いた。
甘−W : 2 X 5 cmのサンプルをl cm間
隔の支点間を介して水平位置より2cm引き上げた場合
の曲げ応力(ダラム)をもって示す。
隔の支点間を介して水平位置より2cm引き上げた場合
の曲げ応力(ダラム)をもって示す。
特に柔軟に感じられるのは100g以下の値のシートで
ある。
ある。
31判: 2 X 10 cmのサンプルを4つ折りに
たたみ、それが回復する時の力で支点から5Qcmの距
離にある25gの物体に円弧を描かゼた時の円弧の長さ
をも、って示す(天然スェード皮で0.5〜1.0cm
)。
たたみ、それが回復する時の力で支点から5Qcmの距
離にある25gの物体に円弧を描かゼた時の円弧の長さ
をも、って示す(天然スェード皮で0.5〜1.0cm
)。
至i(代M−:直径IQcmの円形試料を調整し、京都
試験機研究所製シーファー摩耗試験機を用い、摩擦子は
ナイロンブラシ、摩擦子回転数59.5rpm、試料回
転数61.5rpm 、押圧荷重8ボンドの条件で、摩
擦子総回転数100回摩擦した後の、試料の重量減量を
測定した。
試験機研究所製シーファー摩耗試験機を用い、摩擦子は
ナイロンブラシ、摩擦子回転数59.5rpm、試料回
転数61.5rpm 、押圧荷重8ボンドの条件で、摩
擦子総回転数100回摩擦した後の、試料の重量減量を
測定した。
摩耗減量が少ないことは高い耐摩耗性を示す。
画珈がgfit i!A: b :試料を封管中120
℃の水で8時間処理した後、−上記摩耗試験を行い、得
られた摩耗減量の、上記処理前の試料の摩耗減量に対す
る割合を百分率で示した。
℃の水で8時間処理した後、−上記摩耗試験を行い、得
られた摩耗減量の、上記処理前の試料の摩耗減量に対す
る割合を百分率で示した。
百分率が小さいことは良好な耐加水分解性を示す。
耐油性試験:試料に対し10重量%のトリパルミチンを
付与した後、−上記摩耗試験を行い、得られた摩耗減量
の、上記付与前の試料の摩耗減量にたいする割合を百分
率で示した。百分率が小さいことは、良好な耐油性を示
す。
付与した後、−上記摩耗試験を行い、得られた摩耗減量
の、上記付与前の試料の摩耗減量にたいする割合を百分
率で示した。百分率が小さいことは、良好な耐油性を示
す。
洩貿虜:、)Is K6546r革の半球状可塑性試験
方法」により測定し、a分率で示す。
方法」により測定し、a分率で示す。
小さな値は、残留歪の小さなこと、すなわぢ良好な回復
性を示す。
性を示す。
貫入逝−疲1鬼基: 3 X l2cmのテンプルを中
心付近の3 X ’l cmの部分を残して上下で固定
し、振幅1.2cm、振動数240回分でサンプル平面
内のせん断を与える。
心付近の3 X ’l cmの部分を残して上下で固定
し、振幅1.2cm、振動数240回分でサンプル平面
内のせん断を与える。
3万回のゼん断をりえた後、IOサンプル中の破れを光
透過により判定し、彼れのないサンプル数の百分率で示
す。
透過により判定し、彼れのないサンプル数の百分率で示
す。
大きな値は良好なせん断回復性を示す。
l命:シートの風合を、手の感触により、よいものを「
○」、中程度のものを「△」、あまりよくないものを「
×」で示す。
○」、中程度のものを「△」、あまりよくないものを「
×」で示す。
なお、実施例においては以下の略号を使用する。
略9号 化学名
ε−CI−ε−カプロラクト7
M 11 A 4.4 ’−ジアミノジフェニルメタン
DBA ジブチルアミン DMF N、N−ジメチルフォルムアミド実施例1 島成分としてポリエチレンテレフタレート50部、海成
分としてポリスチレン50部からなり、2.3倍に延伸
した品数16木/フィラメントである。太さ3.4デニ
ール、長さ511.グリンプ数15/インチの高分子配
列体繊維を用い、カード。
DBA ジブチルアミン DMF N、N−ジメチルフォルムアミド実施例1 島成分としてポリエチレンテレフタレート50部、海成
分としてポリスチレン50部からなり、2.3倍に延伸
した品数16木/フィラメントである。太さ3.4デニ
ール、長さ511.グリンプ数15/インチの高分子配
列体繊維を用い、カード。
クロスラッパー、ニードルパンチの各工程を通し、見掛
密度0.170g/ c−の不織布を得た。
密度0.170g/ c−の不織布を得た。
該不織布にポリビニルアルコールの20%水溶液を含浸
させ、乾燥後、パークロルエチレン中に浸漬してポリス
チレンを溶解して、極細繊維の束が絡合した不織布を得
た。 NPCを重合開始剤としてε−CLを重合して得
た分子量が2060のP CLに対し、3倍モル当量の
MDIを反応させ、プレポリマーを得た後、DMFで5
0%に希釈しED、およびTPAを96:4の当量比で
含 1:む混合液を残存イソシアネート5に対して0.
97モル当量添加し、30℃で200時間反応せた。
させ、乾燥後、パークロルエチレン中に浸漬してポリス
チレンを溶解して、極細繊維の束が絡合した不織布を得
た。 NPCを重合開始剤としてε−CLを重合して得
た分子量が2060のP CLに対し、3倍モル当量の
MDIを反応させ、プレポリマーを得た後、DMFで5
0%に希釈しED、およびTPAを96:4の当量比で
含 1:む混合液を残存イソシアネート5に対して0.
97モル当量添加し、30℃で200時間反応せた。
ついで3゛0%にDMFで希釈1jIt30℃で8時間
反応させる。
反応させる。
一昼夜放置後DMFで希釈し13%のポリウレタン弾性
体のDMF溶液を得た。
体のDMF溶液を得た。
このポリウレタン弾性体の伸長弾性回復率は89χであ
った。
った。
得られたポリウレタン溶液中に前記不織布を含浸し、ロ
ールで絞液して過剰の溶液を除去した後、水中で1時間
湿式凝固し、水温を80℃に上げ、溶剤とポリビニルア
ルコールを除去し乾燥した。
ールで絞液して過剰の溶液を除去した後、水中で1時間
湿式凝固し、水温を80℃に上げ、溶剤とポリビニルア
ルコールを除去し乾燥した。
得られたシートを厚さ1.1mmにスライスして、サン
ドペーパーで表面をパフかけした。
ドペーパーで表面をパフかけした。
パフ後のシートの厚みは0.85mmであった。
該シートを高温高圧液流型染色機において、カヤ11ン
ボリエスターグレイNG(分散染料)2%o、w、f、
の染液を用いて、125℃で1時間染色した。
ボリエスターグレイNG(分散染料)2%o、w、f、
の染液を用いて、125℃で1時間染色した。
得られたシートをブラソシ仕−にげして、見掛密度が0
.255R/cm’の本発明の立毛のある複合シート状
物を得た。
.255R/cm’の本発明の立毛のある複合シート状
物を得た。
この複合シート状物は、表1に示したとおり、やわらか
さ、しなやかさ、反撥弾性が良好である上に耐加水分解
性、耐油性も良好であった。
さ、しなやかさ、反撥弾性が良好である上に耐加水分解
性、耐油性も良好であった。
実施例2,3および比較例1
実施例2はD P P Dを、実施例3はHM P D
を、比較例1はEGを、各々重合開始剤としてε−CL
を重合して得たPCLを、ポリウレタン原料の高分子ジ
オールとして用いた他は、実施例1と同様にして立毛を
有する複合シート状物を作製した。
を、比較例1はEGを、各々重合開始剤としてε−CL
を重合して得たPCLを、ポリウレタン原料の高分子ジ
オールとして用いた他は、実施例1と同様にして立毛を
有する複合シート状物を作製した。
各々のポリウレタン弾性体の弾性回復率を他の数値とと
もに表1に示す。
もに表1に示す。
実施例4および5
実施例4ではDNAGを実施例5ではDNDを各々重合
開始剤としてε−CLを重合して得た分子量が各々20
20.1950のPCLと分子量2010のPTMGと
の重量比50:50の混合物に対し、2倍モル当量のM
l)Iを加えて反応さ0.04当甲のDB八を含むDM
F溶液を加えて13χとし、弾性体溶液とした。
開始剤としてε−CLを重合して得た分子量が各々20
20.1950のPCLと分子量2010のPTMGと
の重量比50:50の混合物に対し、2倍モル当量のM
l)Iを加えて反応さ0.04当甲のDB八を含むDM
F溶液を加えて13χとし、弾性体溶液とした。
このポリウレタン弾性体の伸長弾性回復率は各々92%
、90%であった。
、90%であった。
該弾性体溶液を用いた他は実施例1と同様の方法で立毛
を有する複合シート状物を得た。
を有する複合シート状物を得た。
比較例2
別に比較のため、PCLとして、EGを開始剤としてε
−CLを重合したものを用いた他は実施例4および5と
同様の方法でポリウレタン溶液を作り、それを用いて立
毛を有するシー1〜状物を作製した。
−CLを重合したものを用いた他は実施例4および5と
同様の方法でポリウレタン溶液を作り、それを用いて立
毛を有するシー1〜状物を作製した。
(ポリウレタン弾性体の弾性回復率78%)。
得られた複合シート状物の評価結果を表1に示す。
もらろんポリウレタン種によりシー1〜状物の特性値は
変化するが、本発明にかかる実施例1〜5の複合シート
状物は比較例1〜2のシート状物に11 比べて柔軟性
に冨み、適度な反撥性を持ち、風合も良好でさらに歪に
対する回復性がよい。
変化するが、本発明にかかる実施例1〜5の複合シート
状物は比較例1〜2のシート状物に11 比べて柔軟性
に冨み、適度な反撥性を持ち、風合も良好でさらに歪に
対する回復性がよい。
一方耐加水分解性、耐油性については、はとんど差がな
い。
い。
本発明の複合シート状物は、特定の重合開始剤により得
たポリ (ε−カプロラクトン)グリコールを用いるこ
とによって、従来のポリ(ε−カプロラクトン)グリコ
ール系ポリウレタン弾性体を用いた場合、満足できなか
った、やわらかさ、しなやかさ、反撥弾性が良好であり
、さらにポリ(ε−カプロラクトン)グリコール系ポリ
ウレタン弾性体自体を用いた複合シート状物に特有な耐
加水分解性、耐油性を保持する。
たポリ (ε−カプロラクトン)グリコールを用いるこ
とによって、従来のポリ(ε−カプロラクトン)グリコ
ール系ポリウレタン弾性体を用いた場合、満足できなか
った、やわらかさ、しなやかさ、反撥弾性が良好であり
、さらにポリ(ε−カプロラクトン)グリコール系ポリ
ウレタン弾性体自体を用いた複合シート状物に特有な耐
加水分解性、耐油性を保持する。
本発明における式CI)で示される化合物の効果は、重
合開始剤としてポリ (ε−カプロラクトン)グリコー
ル分子の一部となり、式〔1〕中のRl 、 R2置換
基による立体障害により、ポリウレタン弾性体中のポリ
(ε−カプロラクトン)残基部分の結晶性を低Fさ廿
ることによると考えられる。
合開始剤としてポリ (ε−カプロラクトン)グリコー
ル分子の一部となり、式〔1〕中のRl 、 R2置換
基による立体障害により、ポリウレタン弾性体中のポリ
(ε−カプロラクトン)残基部分の結晶性を低Fさ廿
ることによると考えられる。
本発明の効果は、例えば複合シート状物が立毛9 ’e
: fl−1;+ b (7) ”?: 84 * @
°:trt+、<発揮504・本発明で特定されるポリ
ウレタン弾性体を繊維シートに塗布したものは、いわゆ
る銀面付人工皮革様の複合シート状物となる。
: fl−1;+ b (7) ”?: 84 * @
°:trt+、<発揮504・本発明で特定されるポリ
ウレタン弾性体を繊維シートに塗布したものは、いわゆ
る銀面付人工皮革様の複合シート状物となる。
特許出願人 東し株式会社
)′・
48
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、繊維シートに、高分子ジオール、有機ポリイソシア
ネート、鎖伸長剤、必要に応じて末端停止剤とから合成
されてなるポリウレタン弾性体が含浸及び/又は塗布さ
れてなる複合シート状物において、高分子ジオールの少
なくとも50重量%以上に、式(T)で示される化合物
を重合開始剤としてε−カブl:+ラクトンを重合して
得たポリ (ε−カブIllラクトン)グリコールを用
いることを特徴と−4る複合シート状物 l nl ■ン2 R2
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11102984A JPS60259683A (ja) | 1984-06-01 | 1984-06-01 | 複合シ−ト状物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11102984A JPS60259683A (ja) | 1984-06-01 | 1984-06-01 | 複合シ−ト状物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60259683A true JPS60259683A (ja) | 1985-12-21 |
Family
ID=14550589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11102984A Pending JPS60259683A (ja) | 1984-06-01 | 1984-06-01 | 複合シ−ト状物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60259683A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5582155A (en) * | 1978-12-19 | 1980-06-20 | Kanebo Ltd | Polyurethane elastomer solution composition for wet-type synthetic leather |
JPS5838717A (ja) * | 1981-09-01 | 1983-03-07 | Daicel Chem Ind Ltd | ポリウレタンの製造方法 |
-
1984
- 1984-06-01 JP JP11102984A patent/JPS60259683A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5582155A (en) * | 1978-12-19 | 1980-06-20 | Kanebo Ltd | Polyurethane elastomer solution composition for wet-type synthetic leather |
JPS5838717A (ja) * | 1981-09-01 | 1983-03-07 | Daicel Chem Ind Ltd | ポリウレタンの製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4171391A (en) | Method of preparing composite sheet material | |
JP6828743B2 (ja) | シート状物 | |
KR100758583B1 (ko) | 플러시 피혁 형태의 시트 형상물 및 그 제조방법 | |
TWI285696B (en) | Elastic nonwoven sheet | |
KR100601767B1 (ko) | 인공 피혁 및 그 제조 방법 | |
JP3281126B2 (ja) | コーティング剤組成物およびそれを用いて得られる合成皮革及び人工皮革 | |
JPH0543647A (ja) | 人工皮革用ポリウレタン組成物 | |
JPS602429B2 (ja) | 複合シ−ト状物 | |
US4386127A (en) | Dense, elegant and pliable sheet material comprising fibrous base impregnated with a diol-hindered amine polyurethane system | |
JPS60259683A (ja) | 複合シ−ト状物 | |
JP5415195B2 (ja) | 耐摩耗性に優れたヌバック様皮革調シート | |
JPS5951632B2 (ja) | 緻密かつしなやかな複合シ−ト状物 | |
JPH1017764A (ja) | 無孔質膜型透湿性防水布帛用ポリウレタン樹脂組成物 | |
JPH0959881A (ja) | 蒸れの少ない黒色系スエード調人工皮革 | |
JP2996797B2 (ja) | 皮革様シート状物の製造法 | |
JP3121460B2 (ja) | 皮革様シート状物 | |
JP2801254B2 (ja) | シートの状物の製造法 | |
JPH1053967A (ja) | 皮革様シート | |
JPS58156084A (ja) | シ−ト状物 | |
JPH0379380B2 (ja) | ||
JP4205490B2 (ja) | 皮革様シート状物およびその製造方法 | |
JPS5957740A (ja) | ロ−ラ−用シ−ト材料 | |
JPS58169576A (ja) | シ−ト状物 | |
JPS61266678A (ja) | 柔軟性立毛シ−トおよびその製造方法 | |
JPS6361436B2 (ja) |