JPS60253454A

JPS60253454A - 骨・歯牙充填用組成物

Info

Publication number: JPS60253454A
Application number: JP59056676A
Authority: JP
Inventors: 塩津　立三
Original assignee: MEISHIN TORIYOU KK
Current assignee: MEISHIN TORIYOU KK
Priority date: 1984-03-24
Filing date: 1984-03-24
Publication date: 1985-12-14
Also published as: CA1270988A; JPS6242625B2; US4677140A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は医科用、歯科用材料、特に病的・外的理由によ
り生じた骨欠損部及び空隙部に充填し、当該個所に新生
骨を誘導しやすく、後には生体の骨組織、歯牙組織と一
体化する無機質材料及び有機質材料の複合体になる骨欠
損部及び空隙部充填材に関する。

従来複雑骨折や骨腫瘍の切除などの場合の骨欠損部及び
空隙部充填には、自家骨移植、同種骨移植、異種骨移植
等があるが、拒絶反応等を生じやすく問題点が多い。

従って、生体適合性に優れ、当該個所並びにその周辺部
における遺骨作用を促進し、損傷及び空隙個所の構造や
機能を修復回復せしめる人工材料の開発が待たれている
。、生体の硬組織代替材料として、従来よりＮ　ｉ　−Ｃｒ
系、Ｃｏ−Ｃｒ系、Ｔｉ系等の金属やプラスチックス材
料などが用いられてきたが、これらの材料は、生体内の
きびしい環境下で溶解や劣化などの変化を生じやすく、
また毒性や異物反応などを伴うことから、生体との親和
性の良好なセラミックス系の材料が注目されるようにな
っている。

最近Ａ７２０ａの単結晶もしくは多結晶体からなる人工
骨１人工関節や人工歯根或いはリン酸カルシウムやハイ
ロキシアバタイトの焼結体からなる人工骨２人工歯根等
が提案されている。

これらのインブラント材は、セラミックス共通の硬くて
もろいという欠点があり、人工骨や人工歯根として本格
的に採用されるためには、靭性や耐衝撃性の改善など多
くの問題が残されている。また、ハイドロキシアパタイ
ト型リン酸カルシウムの粉末を生理食塩水で混和して動
物の骨欠損部や空隙部に充填する方法も提案されている
が、項へ直後全く強度がなく、使用上制約が多い。

本発明者らは、上記のような現状から骨欠損部及び空隙
部の充填を目的とした人工材料について研究した結果、
異物反応を起さず生体適合性に優れ、項八直後に強度を
要する場合にも使用出来る理想的な骨欠損部及び空隙部
充填材を見出すに至った。すなわち、本発明によれば骨
欠損部及び空隙部充填材においてα−リン酸三カルシウ
ム化合物の粉粒体に食塩水もしくは有機塩の水溶液を混
和し、前記充填材を流動状態又は可塑状態とすることを
特徴とする骨組織、歯牙組織と一体化させるための充填
材が提供される。

本発明に用いるα−リン酸三カルシウムは、γ−ピロリ
ン酸カルシウムと炭酸カルシウムの等モルを均質に混合
し、よく乾燥した後１２００℃で２時間焼成する。この
焼成物を粉砕して粒径５ｏμｍ以下の粉末とする。また
、この充填材を流動性・可塑性下で項八後固化した時の
耐圧強度等の物性をよくするために、α−リン酸三カル
シウムを水等で湿潤させ、水圧プレス等で成型し、８ｏ
ｏ　〜１２００℃で焼成し、０．５〜１０μｍの粒径に
粉砕した粉末を加えてもよい。必要に応じては、Ｌ　ｉ
　、Ｎａ　。

Ｋを１重量％以内添加することもある。

上記α−リン酸三カルシウム粉末に流動性・可塑性を与
えるために用いる練和液としては、食塩水、硫酸ナトリ
ウム水溶液が公知技術としてあり。

生体親和性の点では、生理食塩水が最も良好である。そ
の他の練和液としては、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸
、テトラヒドロフランテトラカルボン酸等の有機酸単量
体の水溶液、また不飽和有機酸としては、アクリル酸、
マレイン酸、フマル酸。

イタコン酸の単独又は２者以上の共重合物の水溶液等が
歯科用セメントの公知技術としてあり・、グリコール酸
、乳酸の重合物又は共重合物も外科用縫合系の公知技術
として存在する。

以上に述べた如く、本発明に基っくα−リン酸三カルシ
ウム化合物は、公知技術にあるハイドロキシアパタイト
型リン酸カルシウム化合物とは異なり、項八直後の初期
強度に優れ、生体に対する組織適合性が極めて良好であ
り、容易に多量に供給可能で、しかも使用法が簡便であ
る上、理想的な骨欠損部及び空隙部の充填材であり、従
来法による自家骨の不足を補い、しかも骨組織の修復治
巴を著しく促進できるという相乗効果を発揮するもので
ある。以下実験例、実施例によって本発明を更に詳しく
説明する。

実験例１公知技術の方法に従い、ハイドロキシアバタイ）　Ｃａ
ｆｅ　（ＰＯ４）６　（ＯＨ）２．　Ｃａ／　ＰＯ４比
１．６７　、、結晶粒径５０Ａ〜１０μｍの粉粒体を合
成した。（比較粉末）実験例２リン酸水素カルシウム・二水和物ＣａＨＰＯｓ・２Ｈ２
Ｏ２モルを磁性るつぼに入れ、５００℃で５時間　焼成
し、γ−ピロリン酸カルシウムγ−Ｃ８２Ｐ２０ｖに転
化したことを確認した。次に炭酸カルシウムＣａＣＯ５
１モルを１００℃で３時間乾燥した。上記のγ−ピロリ
ン酸カルシウムと乾燥された炭酸カルシウムを均質にな
るようよく攪拌した後、１２００℃で５時間焼成し、外
気中に取り出し急冷した。

０５〜５０μｍの粉粒体となし、Ｘ線回折等によりα−
リン酸三カルシウムと確認した。（粉末工）実験例３ α−リン酸三カルシウムをｐＨ＝７．５の水で湿潤させ
、水圧プレスにより成型し、１３００℃で５時間焼結さ
せた後、０．５〜５０μ慨の粉粒体（粉末■）と粒径０
．３〜２％の粗な粒子に分けた。（粉末■）実験例４ α−リン酸三カルシウム化合物と練和して流動性又は可
塑性状態にし、項八後硬化し強固な充填物をつくるため
次の組成の練和液を調整した。

練和液−１生理食塩水練和液−２グリコール酸２０重量％水溶液練和液−８テ
トラヒドロフランテトラカルボキシル酸５０重量％水溶
液練和液−４ポリアクリル酸水溶液（商品名ＧＣカー？リ
ント液）練和液−５（乳酸７０モルチ、グリコール酸８０モルチ
）共重合物５０重量％水溶液実施例実験例１にのべた公知技術によるアパタイト型リン酸カ
ルシウム化合物になる比較粉末、及び実験例２，３での
べられた本発明になるα−リン酸三カルシウム化合物、
粉末工、粉末■、粉末■の４種類の粉末と、実験例４に
のべられた練和液１〜５のそれぞれの組合せで練和し、
物性を測定した。臨床ケースに応じた練和操作法、試験
法があるが、−例として、歯科用セメントＪＩＳ６６０
２に記載の方法で行ったものを例示する、その結果を表
−■１表−■に示す。

表−■ 表−■ 特許庁長官殿１．事件の表示　昭和５９年　特許願第０５６６７６号
２、発明の名称　骨・歯牙充填用組成物３、補正をする
者事件との関係　特許出願人４、代理人住　所　■１０１東京都千代田区東神田ｌ−１０−７（
１、発明の名称の欄正する。

（２、特許請求の範囲を別紙の通り訂′ｆ、、する。

（３）明細書第５頁２〜１３行の“′上記α−・・・・
・・・・・・・・・存在する。°′なる文を削除し、以
下の文を加入する。

「上記α−リン酸三カルシウム粉末に流動性、可塑性を
与えるために用いる練和液としては、（ｉ）食塩水、硫
酸ナトリウム等の電解質水溶液、（ｉｉ　）グリコール
酸、乳酸、リンゴ酸、テトラヒドロフランテトラカルボ
ン酸等の一価又は多価カルボン酸の水溶液、（ｉｉｉ　）　アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イ
タコン酸等の不飽和有機酸の単独重合体又は２種以上の
組み合わせによる共重合体の水溶液、等が挙げられる。

特に好ましくは、生理食塩水、多価カルボン酸の水溶液
、ポリアクリル酸またはアクリル酸の共重合体の水溶液
である。

前記アクリル酸の共重合体としてはアクリル酸と少量の
イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等との共重合体ある
いは場合により歯科用セメント組成物等において知られ
ているメタクリル酸、アコニット酸、シトラコン酸、グ
ルタコン酸、メサコン酸、チグリン酸等の不飽和酸もし
くはその低級アルキルエステル又はアクリル酸の低級エ
ステルとの共重合体も使用可能である。」（４）同書第１０頁の“表−■”の下に以下の文を加入
する。

「実施例２ α−リン酸三カルシウム化合物として前記粉末■を使用
し、該粉末を流動又は、可塑性状態にするための練和液
としては、表−■に示した組成及び濃度を有するものを
用いた。

以下、前記実施例１と同様にして、結果を表−■に示し
た。

表−■ （５）同書中下記個所を下表の通り訂正する。

特許請求の範囲（１）式：α−Ｃａａ（Ｐ［ｌＪ２を有するリン酸カル
シウムの粉粒体と練和液とを含む骨・歯牙充填用組成物
。

（２）前記α−リン酸三カルシウムが、乾式で人工的に
合成されたものであることを特徴とする特許請求の範囲
第１項に記載の組成物。

（３）前記α−リン酸三カルシウムが、１０００℃以上
１３００℃以下の温度範囲で、焼成されたものであるこ
とを特徴とする特許請求の範囲第１項または第２項に記
載の組成物。

（４）前記練和液が不飽和カルボン酸類の単重合体もし
くは共重合体の水溶液であることを特徴とする特許請求
の範囲第１〜３項のいずれか１項に記載の組成物。

手続補正書（自発）１、事件の表示　昭和５９年　特許願第０５６６７６号
２、発明の名称　骨・歯牙充填用組成物３、補正をする
者事件との関係　特許出願人オオサカ　アサヒ　タイツ　パシ。

住　所　大阪市旭区太子橋１丁目２７番６号メイ　シン
　ト　リョウ名称名神塗料株式会社４、代理人住　所　■１０１東京都千代田区東神田１−１０−７６
、補正命令の日付　（自発）７、補正の対象　明細書の発明の詳細な説明の欄８、補
正の内容（１）昭和６０年６月１５日付手続補正書の補正事項第
（３）項全文を削除し、新たに明細書第５頁２〜１３行
の記載を以下の通り訂正する。

「　上記α−リン酸三カルシウム粉末に流動性、可塑性
を与えるために用いる練和液としては、（ｉ）食塩水、
硫酸す）　ＩＪウム等の電解質水溶液、（ｉｉ　）グリ
コール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、テトラ
ヒドロフランテトラカルボン酸等の一価又は多価カルボ
ン酸の水溶液、（ｉｉｉ　）　アクリル酸、マレイン酸
、フマル酸、イタコン酸等の不飽和有機酸の単独重合体
又は２種以上の組み合わせによる共重合体の水溶液、等
が挙げられる。

前記アクリル酸の共重合体としてはアクリル酸と少量の
イタコン酸、マレイン酸、フマゝル酸等との共重合体あ
るいは場合により歯科用セメント組酸物等において知ら
れているメタクリル酸、アコニット酸、シトラコン酸、
グルタコン酸、メサコン酸、チグリン酸等の不飽和酸も
しくはその低級アルキルエステル又はアクリル酸の低級
アルキルエステルとの共重合体も使用可能である。」（
２）明細書第１０頁の“′表−■”の下の、昭和６０年
６月１５日付手続補正書の補正率項第（４）項で加入し
た“実施例２”の記載の後に以下の文を加入する。

「　分子量は環元〔日化、狼、　３８６　（１９６２）
　）の方法にしたがい粘度法で測定した。

実施例３ α−リン酸カルシウム化合物として前記粉末Ｉを使用し
、くえん酸の５０％水溶液を練和液として用いた。

実施例１と同様の方法で得られた結果は下記の通りであ
った。

粉液比（Ｐ／Ｌ）　２／１　３／１硬化時間（分）５５

Claims

【特許請求の範囲】

（１）骨欠損部及び空隙部充填材において、一般式α−
Ｃａｗ（ＰＯａ）ｔを有するリン酸カルシウム化合物の
粉粒体を含有せしめ、前記充填材を流動状態又は可塑状
態とすることを特徴とする組成物。
（２）前記α−リン酸三カルシウム化合物が、乾式で人
工的に合成された化合物であることを特徴とする特許請
求の範囲第１項に記載の組成物。
（３）前記α−リン酸三カルシウム化合物が、１０００
℃以上１３００℃以下の温度範囲で、焼成されたもので
あることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の組
成物。
（４）前記組成物に不飽和カルボン酸類の単重合体もし
くは共重合体の水溶液を加えて流動状態又は可塑状態と
することを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の組
成物。