JPS60252857A - ベルト式無段変速機 - Google Patents

ベルト式無段変速機

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JPS60252857A
JPS60252857A JP10821684A JP10821684A JPS60252857A JP S60252857 A JPS60252857 A JP S60252857A JP 10821684 A JP10821684 A JP 10821684A JP 10821684 A JP10821684 A JP 10821684A JP S60252857 A JPS60252857 A JP S60252857A
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JP
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pulley
output
input
belt
transmission
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JP10821684A
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Mitsuhiko Okada
岡田 光彦
Kunio Morisawa
邦夫 森沢
Michitaka Kagami
道孝 各務
Nobuyuki Kato
信幸 加藤
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Priority to EP85106535A priority patent/EP0163290B1/en
Priority to DE8585106535T priority patent/DE3577593D1/de
Priority to DE87117240T priority patent/DE3587586T2/de
Publication of JPS60252857A publication Critical patent/JPS60252857A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車等車両に用いられるベルト式無段変速
機に関する。更に詳しくは、ベルト式無段変速機の入力
プーリおよび出力プーリの支持装置に係る。
〔従来の技術〕
自動車等車両の変速機として、最近、ベルト式無段変速
機が提案されている(例えば、特願昭58−14498
5号)。
ベルト式無段変速機の入力ブーりおよび出力ブーりは、
固定プーリと一体の回転軸に可動プーリが軸方向に移動
可能に嵌合して取付けられており、伝動ベルトが巻き掛
けられる位置の有効径が変化するように形成されている
。このように形成された入力プーリと出力プーリ間に伝
動ベルトを掛は渡し、入力ブーりと出力プーリの有効径
を変化させることにより、入力プーリの回転が出力プー
リに無段階に変速して伝達される。
ところで、入力プーリと出力プーリ間に掛は渡された伝
動ベルトには、一般に普通乗用車程度の大きさの自動車
の場合でも、動力伝達時には、500眩以上の大きな荷
重が作用し、この伝動ベルトの荷重を受ける入力プーリ
および出力プーリもそれに相当する大きな荷重が作用す
る。
一方、入力プーリと出力プーリは、変速機のケース部材
に回動可能に支承され、その支承は固定プーリの回転軸
が支承されることにより行われるようになっている。回
転軸の一端は直接に変速機のケース部材にベアリングを
介して支承されるが、他端は一般に前後進切換装置等の
他の装置が配設されているため、これらの他の装置の部
材を介して支承される。そのため、入力プーリまたは出
力プーリの両端の支持間距離が長くなり、剛性が低くな
ると共に、他の部材を介して支承されることから、支持
精度も悪くなっている。
したがって、従来の入力ブーりおよび出力プーリは支持
精度が悪いことから、設定された所定の配設位置からず
れを生じることがあり、そのため、伝動ベルトは大力プ
ーリと出力プーリ間を蛇行して移動することがある。な
お、ここで、設定された所定の配設位置からのずれとは
、軸心位置のずれ、および軸方向位置のずれを意味する
また、入力プーリと出力プーリは、上述のように動力伝
達時゛に大きな荷重を受けると、支持間距離が長く剛性
が低いことから、互いに近接方向に撓みを生じて、これ
によってもずれを生じることがある。このずれは上述の
支持精度の点からのずれに加算されて、入力プーリと出
力プーリの配設位置のずれがより大きくなり、伝動ベル
トがより蛇行して移動するようになる。
伝動ベルトは、一般に、薄層の金属フープが積層されて
形成された無端キャリアと、金属製の動力伝達ブロック
とから成っており、無端キャリアに複数個の動力伝達ブ
ロックが数珠繋ぎに互いに隣接して配設されて形成され
ている。このように形成された伝動ベルトは、蛇行して
移動すると、無端キャリアを形成するフープが動力伝達
ブロックに対して左右方向に移動して、フープの端面が
動力伝達ブロックの当接部位に当たって、疲労を生じ、
そのため、伝動ベルトの耐久性が低下するという不都合
を生じることがある。
〔発明が解決しようとする問題点〕、 而して、本発明が解決しようとする問題点は、入力ブー
りおよび出力プーリの回転軸を両側で直接ケース部材に
支承して、支持精度および剛性を向上させ、入力プーリ
および出力プーリの配設位置のずれを防止ないしは減少
させ、伝動ベルトの蛇行移動を防止ないしは減少させる
ことにより、伝動ベルトの耐久性を向上させることにあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上述の問題点を解決するため、本発明のベルト式無段変
速機は、上述したこの種の一般的なベルト式無段変速機
において、入力プーリと出力プーリの両側位置には変速
機のケース部材が配設されており、入力プーリおよび出
力プーリの固定プーリの回転軸が、両側位置に配設され
たケース部材により支承されている。
〔作用〕
上述の手段をとったことにより、大力プーリと出力プー
リは、それぞれ両側位置に配設された変速機のケース部
材に支承されているため、支持間距離は短くなり、従来
より剛性が高くなる。
また、入力プーリと出力プーリは、その固定プーリの回
転軸が両側で直接に変速機のケース部材に支承されるた
め、従来のように他端を他の部材を介して支承する場合
に比べ、支持精度が良くなる。
このように、入力プーリおよび出力プーリの支持精度が
良くなり、剛性が高くなる結果、大力プーリおよび出力
プーリの配設位置のずれは防止されるか、従来より減少
されるため、伝動ベルトの蛇行移動は防止ないしは減少
する。
〔発明の効果〕
本発明のベルト式無段変速機は、上述のようにして、伝
動ベルトの蛇行移動が防止ないしは減少させられるため
、従来、伝動ベルトが蛇行移動することにより生じてい
た耐久性の低下を防止ないしは減少させることができ、
伝動ベルトの耐久性を向上させることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図ないし第4図は本発明による一実施例を示す。
第1図は本実施例に係るベルト式無段変速機を用いた変
速機のスケルトン図を示す。第2図は第1図に示された
変速機を詳細に示す断面図を示し、第2図(alは上部
部分の断面図、第2図fblは下部部分の断面図を示す
。第3図は前後進切換用遊星歯車装置の拡大図を示す。
第4図は側面図を示す。
この実施例は、第1図に示すように、大別して、フルー
ドカップリング装置50、ベルト式無段変速機100、
前後進切換用遊星歯車装置200、減速用歯車装置30
0、差動歯車装置350から成っている。
これらの各装置は、変速機のケース部材内に装備されて
いる。ケース部材はフルードカップリングケース部材l
O1主ケース部材12、カバ一部材14から成っている
そして、これらの各ケース部材により各装置を収容する
室が形成されている。フルードカップリングケース部材
10によりフルードカップリング装置室52が形成され
、フルードカップリング装置50が配置されている。主
ケース部材12とカバ一部材14によりベルト式無段変
速機室102が形成され、ベルト式無段変速機100が
配置されている。また、第1図で見て、主ケース部材1
2の下方位置には主ケース部材12により前後進切換用
遊星歯車装置室202が形成され、前後進切換用遊星歯
車装置200が配置されている。更に、第1図で見て、
フルードカップリングケース部材10の下方位置には、
フルードカップリングケース部材10によりデフ室30
2が形成され。
減速用歯車装置300.差動歯車装置350が配置され
ている。
次に、各装置について説明する。
フルードカップリング装置50 フルードカンプリング装置50は、フルートカップリン
グ54と直結クラッチ60とから成っている。フルード
カップリング54はポンプ羽根車56とタービン羽根車
58から成っており、ポンプ羽根車56は不図示のエン
ジンクランクシャフトに連結され、タービン羽根車5日
はベルト式無段変速機1000入力軸となる入力プーリ
110の回転軸104に連結されている。フルードカッ
プリング54は、周知の如く、流体(油)を介して動力
伝達を行うものであり、エンジンの回転動力をベルト式
無段変速機100に伝達する。
直結クラッチ60は、その作動によりエンジンの回転動
力を入力プーリ110の回転軸104にそのまま伝達す
る。動力伝達がフルードカップリング54を介して行わ
れるときには、流体伝達であるため、すべりを生じ減速
して伝達されるが、直結クラッチ60によるときには、
すべりがなくそのまま伝達される。この直結クラッチ6
0は、いわゆる燃料消費率を向上させるために備えられ
るものであり、普通には、高速走行時に作動されるよう
になっている。
なお、第2図(a)に示すように、オイルポンプ70が
、フルードカップリング54の後方位置(第2図(a)
で見て左方位置)に設けられている。オイルポンプ70
はポンプ羽根車56と一体の回転伝達部材72により駆
動され、油圧を発生させる。
油圧は後述のベルト式無段変速機100の制御、および
前後進切換用遊星歯車装置200の制御に用いられる。
この種のオイルポンプ70は、ベルト式無段変速機10
0の入カブ−IJl10の後方位置(第2図+a)で見
てベルト式無段変速機100の左方位置)に設けられる
こともあるが、この場合には、オイルポンプを駆動する
ためのシャフトを回転軸104を貫通して設けねばなら
ず、その配置構成が複雑となる。しかし、本実施例の場
合には、オイルポンプ70をフルードカップリング54
のすぐ後方位置に設けたので、配置構成を簡単とするこ
とができ、かえって、回転軸104の軸心部を他の用途
に用いることができる。例えば、各種の油路を形成する
ために用いることができる。この実施例の場合には、回
転軸104にはフルードカップリング54への油路10
6と、入力プーリ110を制御するための作動油圧を供
給する油路108が設けられている。
また、フルードカップリング装置50は、フル−ドカッ
プリングケース部材10により形成された独立したフル
ードカップリング装置室52に配置されており、かつ、
フルードカップリング54のタービン羽根車58と直結
クラッチ60は、回転軸104にスプライン嵌合により
回転方向には一体であるが軸方向には摺動可能に嵌合さ
れているため、フルードカップリングケース部材10を
不図示のエンジンの取付状態から取り外すことにより、
他のベルト式無段変速機100の組立状態に何ら影響を
及ぼすことなく、単独でフルードカップリング装置50
を取り外して、交換、修理等を行うことができる。
ベルト式無段変速機100 ベルト式無段変速機100は、入力プーリ110と出力
プーリ150から成っている。入カブ−IJ110は固
定プーリ112と可動プーリ114とから成っている。
固定プーリ112は回転軸104と一体に形成されてお
り、更に、この回転軸104に可動ブーIJ114が嵌
合して取付けられている。第2図(alに良く示される
ように、回転軸104と可動ブーIJ114とは、双方
に形成された軸方向溝117および118にポール12
0が係合して取付けられており、これにより、可動プー
リ114は回転軸104に対し軸方向には移動可能であ
るが、回転方向には一体的となっている。
入カブ−I7110の回転軸104は、両側の、主ケー
ス部材12の隔壁部材12aと、カバ一部材14に、ベ
アリング122.124を介して回転可能に支承されて
いる。
固定ブーI7112と可動プーリ114との対向プーリ
面112a、114aは、断面V字形の周溝116に形
成されている。この周溝116に伝動ヘルド190が巻
き掛けられる。なお、周溝116の幅は可動ブーI71
14の軸方向移動により変えられ、伝動ベルト140が
巻き掛けられる有効径が変えられるようになっている。
第2図(alにおいて、入カブ−IJ110は、その中
心線CLの上下で有効径が異なって図示されている。上
半分の図示状態が伝動ベルト190の最小の有効径状態
を示しており、下半分の図示状態が最大の有効径状態を
示している。
可動プーリ114は、背部の油圧シリンダ装置130に
よって軸方向移動されるようになっている。第2図(a
lに示すように、油圧シリンダ装置130は、第1の作
動油室132と第2の作動油室134を有している。第
1の作動油室132は可動プーリ11,4と第1の作動
油室形成部材136により郭定されて形成されている。
第2の作動油室134はピストン138と第2の作動油
室形成部材140により郭定されて形成されている。こ
の第1の作動油室132および第2の作動油室134に
作動油圧を供給、排圧することにより可動プーリ114
が軸方向に移動される。第2図(alにおいて、油圧シ
リンダ装置130の上半分の状態が作動油圧が排圧され
た状態で、入力プーリ110を最小の有効径状態として
いる。下半分の状態が最も作動油圧が供給された状態で
、入力プーリ110を最大の有効径状態としている。
作動油圧は、第1の作動油室132から連通孔142を
経て第2の作動油室134に供給されるようになってい
る。そして、第1の作動油室132と第2の作動油室1
34は同時に作動するようになっている。なお、このよ
うに、第1の作動油室132と第2の作動油室134の
2つの作動油室を設けたのは、作動油圧の作動面積を多
くとるためである。
なお、油圧シリンダ装置130の第1の作動油室132
および第2の作動油室134への作動油圧の供給は、回
転軸104に形成された油路108から行われる。また
、油路108へは主ケース部材12の隔壁部材12aに
形成された不図示の油路から供給されてくるようになっ
ている。
出力プーリ150も、おおよそ人カブ−I7110と同
様に構成されている。すなわち、固定ブー1J15’2
と可動プーリ154がら成っており、固定ブーI715
2と一体の回転軸180に、可動ブー17154が嵌合
されて取付けられている。可動プーリ154は、入力プ
ーリ11Oの可動プーリ114の場合と同様に、軸方向
4156.158とポール160により、回転軸180
に回転方向には一体であるが軸方向には移動可能に取付
けられている。なお、出力プーリ150の固定プーリ1
52と可動ブーI)154の配置は、大力プーリ110
の場合と左右逆になっている。これは、入力プーリ11
0と出力プーリ150の各局1l16.160の幅が変
えられたときにおける、伝動ベルト190の位置状態を
直線状態とするためである。
出カブ−IJl50の回転軸180も、入力プーリ11
0の場合と同様に、両側の、主ケース部材12の隔壁部
材12aと、カバ一部材14に、ベアリング162.1
64を介して支承されている。
第2図(a)で見て、回転軸180の右端部は、後述の
前後進切換用遊星歯車装置200および減速用歯車装置
300の出力軸310がら、抜取り可能にこれらの装置
とは分割して形成されている。
また、固定プーリ152と可動プーリ154との対向プ
ーリ面152a、154aは、断面V字形の周溝166
に形成されており、この出カブ−IJ150の周溝16
6と入力プーリ110の周溝1.11 116に伝動ベルト190が巻き掛けられる。
出力プーリ150も、可動プーリ154の軸方向移動に
より、伝動ベルト190が巻き掛けられる位置の有効径
が変えられるようになっている。
第2図+a)において、出カブ−I)150の上半分の
図示状態が最小の有効径状態を示し、下半分の図示状態
は最大の有効径状態を示している。
可動ブーU154の背部には油圧シリンダ装置170が
設けられている。油圧シリンダ装置170には作動油室
172を有している。作動油室〕72は可動ブーIJl
54と作動油室形成部材174により郭定されて形成さ
れている。作動油室172には作動油圧が供給されてい
るが、大力プーリ110の有効径の変化により出力プー
リ150の有効径が強制的に変えられ、この出力プーリ
150のを動径の変化に応じて、この作動油室172の
作動油圧は、供給、排出が行われるようになっている。
作動油室172への作動油圧の供給は、回転軸180の
軸心に設けられた油路182を通じて行われ、油路18
2には、主ケース部材12の隔壁部材12aに設けられ
た油路を通じて供給されるようになっている。
伝動ベルト190は、第2図(alに示すように、無端
キャリア192と動力伝達プロ・ツク194とから構成
されている。無端キャリア192は、薄層の金属フープ
が複数個積層されて形成されている。このように形成さ
れた一対の無端キャリア192に、複数個の動力伝達ブ
ロック194が数珠繋ぎに互いに隣接して配設されて、
伝動ベルト190が構成されている。
上述のように、ベルト式無段変速機100は構成されて
いることにより、伝動ベルト190を介して入力プーリ
110から出力プーリ150に動力伝達が行われ、この
とき、大カブ−IJl10の有効径が変えられることに
より、出力プーリ150には無段階に変速して伝達され
る。
ところで、ベルト式無段変速機100、は、上述したよ
うに、入力プーリ110および出力プーリ150ともに
、それぞれ固定プーリ112.152と一体の回転軸1
04.180が、その両側の、主ケース部材12の隔壁
部材12aと、カバ一部材14に直接に支承されている
ため、従来のように他の部材を介してケース部材に支持
される場合に比べ、支持精度が高い。また、他の部材を
介して支持される場合に比べ、支持間距離が短くなるた
め、剛性が高くなる。
したがって、入力プーリ110と出力プーリ150は所
定の位置に精度良く配設され、動力伝達時においても、
伝動ベルl−190の荷重により撓むことが防止される
か、軽減されるため、配設位置からずれを生じることが
防止されるか、あるいは減少される。その結果、伝動ベ
ルト190は蛇行することなく直線状態で回転移動が行
われ、伝動ベルト190の耐久性を向上させることがで
きる。
すなわち、伝動ベルト190が蛇行して回転移動すると
きには、無端キャリア192を形成するフープが左右に
移動して、フープの端面が動力伝達ブロック194の当
接部位である首部194aに当接して、疲労を生じるた
め、耐久性が低下する。しかし、伝動ベル)190が直
線状態で回転移動するときには、無端キャリア192の
フープは左右に移動することがな(、そのため、フープ
端面が動力伝達ブロック194の首部194aに当接す
ることがなく、疲労が防止され、耐久性が向上する。
また、ベルト式無段変速機100は、主ケース部材12
とカバ一部材14により形成された独立したベルト式無
段変速機室102に配置されているため、カバ一部材1
4を主ケース部材12から取り外すことにより、他のフ
ルードカップリング装置50や、前後進切換用遊星歯車
装置200の組立状態に何ら影響を及ぼすことなく、単
独でベルト式無段変速機100を取り外して、交換、修
理等を行うことができる。
また、入力プーリ110を支承するベアリング122.
124の、カバ一部材14および主ケース部材12の隔
壁部材12aへの取付箇所は、主ケース部材12とカバ
ー部材14を組合せた状態で、加工具を回転軸10日の
軸線に沿って移動させることにより、同一軸芯で加工す
ることができ、そのため、入力プーリ110を確実にセ
ンタリング(中心を所定の位置に合わせること)して支
承することができる。同様に、出力プーリ150につい
ても、出力プーリ150を支承するベアリング162.
164の、カバ一部材14および主ケース部材12の隔
壁部材12aの取付箇所の加工を行うことができ、その
ため、出力プーリ150を確実にセンタリングして支承
することができる。
なお、この人力プーリ110と出カブ−U150の取付
箇所の加工は、2本の加工具により同時に行うのが、効
率的である。
また、人力プーリ110の油圧シリンダ装置130と、
出力プーリ150の油圧シリンダ装置170への作動油
圧の供給は、主ケース部材12の隔壁部材12aに油路
を設けて、この油路がらそれぞれの回転軸104.18
0に設けられた油路108.182を通じて行われるよ
うになっているため、油路構成を簡単とすることができ
る。すなわち、隔壁部材12aがない場合には、油路は
カバ一部材14等に設けねばならず、油路構成が複雑と
なる。
前後進切換用遊星歯車装置200 前後進切換用遊星歯車装置200は、ラビニオ型複合遊
星歯車装置210と、2個のブレーキ装置230.24
0と、1個のクラッチ装置250とから成っている。
ラビニオ型複合遊星歯車装置210は、第1のサンギヤ
212および第2のサンギヤ214と、第1のサンギヤ
212に噛み合う第1のプラネタリギヤ216と、この
第1のプラネタリギヤ216と第2のサンギヤ214に
噛み合う第2のプラネタリギヤ218と、第1のプラネ
タリギヤ216に噛み合うリングギヤ220と、第1の
プラネタリギヤ216および第2のプラネタリギヤ21
8を回転可能に支持するキャリヤ222の各要素から成
っている。
上述のラビニオ型複合遊星歯車装置210の各要素と、
2個のブレーキ装置230.240、および1個のクラ
ッチ装置250は、出力プーリ150の回転軸180と
減速用歯車装置300の出力軸310の間で、次のよう
に連結されている。
第1のサンギヤ212はクラッチ装置250を介して回
転軸180と連結され、第2のサンギヤ214は回転軸
180とスプライン嵌合により直接連結されている。ま
た、第1のサンギヤ212は隔壁部材12aとの間にブ
レーキ装置230を備えている。同様に、リングギヤ2
20は隔壁部材12aとの間にブレーキ装置240を備
えている。
そして、キャリヤ222が出力部材として、減速用歯車
装置300の出力軸310にスプライン嵌合により連結
されている。
上述の連結構成により、前後進切換用遊星歯車装置20
0は、2個のブレーキ装置230.240と、1個のク
ラッチ装置250の選択的作動により、前進2段後進1
段の変速段が得られる。
前進第1速ブレーキ装置230を作動状態、クラッチ装
置250およびブレーキ装置240を非作動状態とする
ことにより確立される。この状態では、回転動力は第2
のサンギヤ214から入力され、この第2のサンギヤ2
14により第1のプラネタリギヤ216および第2のプ
ラネタリギヤ218が回転させられ、ブレーキ装置23
0により固定された第1のサンギヤ212上を遊星回転
する公転回転が、キャリヤ222から減速して出力軸3
10に取り出される。
前進第2速クラッチ装置250を作動状態、ブレーキ装
置230および240を非作動状態とすることにより確
立される。この状態では、回転動力は第1のサンギヤ2
12右よび第2のサンギヤ214から同時に入力され、
ラビニオ型複合遊星歯車装置210は一体的回転状態と
なる。そのため、キャリヤ222には入力回転がそのま
ま取り出される。
後進ブレーキ装置240を作動状態、クラッチ装置25
0およびブレーキ装置23oを非作動状態とすることに
より確立される。この状態では、回転動力は第2のサン
ギヤ214がら入力さへ耗、この第2゛のサンギヤによ
り第1のプラネタリ)、1 ギヤ216および第2のプラネタリギヤ218は回転さ
せられ、ブレーキ装置240により固定されたリングギ
ヤ220の内歯上を遊星回転する公転回転が、キャリヤ
222から逆回転状態で、がつ減速して取り出される。
ところで、この実施例の前後進切換用遊星歯車装置20
0は、ベルト式無段変速機100がら後の動力伝達径路
位置に設けられているため、ベルト式無段変速機100
を小型とすることができる。
すなわち、前後進切換用遊星歯車装置200は、ベルト
式無段変速機100より前の動力伝達径路位置に設けら
れることもあるが、この場合には、前後進切換用遊星歯
車装置200でトルク増大が行われることから、ベルト
式無段変速機1ooを大容量の大型に構成する必要が生
じる。しかし、この実施例の場合には、トルク増大はベ
ルト式無段変速機100の後で行われるため、ベルト式
無段変速機100の容量は少なくて済み、小型とするこ
とができる。
また、ベルト式無段変速機1ooの前に前後進切換用遊
星歯車装置200が配設される場合には、ベルト式無段
変速機100の伝動ベルl−190は正逆回転するため
、伝動ベルト190の使用が過酷となり、耐久性が低下
する。しかし、この実施例の場合には、前後進の切換え
はベルト式無段変速機100の後で行われるため、伝動
ベルト190の回転は常に同一回転方向となり、伝動ベ
ルト190の耐久性を向上させることができる。
ところで、前後進切換用遊星歯車装置200のクラッチ
装置250は、第3図に詳細に示されるように、摩擦多
板係合形式で形成されている。摩擦多板係合形式で形成
されるクラッチ装置250は、ハブ部材256とドラム
部材258との間に、周知のように、ディスクプレート
と摩擦プレートとが複数枚組合わされた摩擦係合部材2
52が、配設されている。ハブ部材256は、その内方
端において、回転軸180にスプライン嵌合により回転
方向には一体であるが軸方向には摺動可能に取付けられ
ている。ドラム部材258はプレート部材260により
第1のサンギヤ212と連結されている。シリンダ部材
262にピストン254が嵌合されており、シリンダ部
材262により郭定される作動油室264に作動油圧が
供給されることにより、ピストン254は作動され、摩
擦係合部材252が係合状態とされる。そして、この係
合状態により回転軸180と第1のサンギヤ212は回
転連結され、回転軸180の回転が第1のサンギヤ21
2に伝達される。
シリンダ部材2620半径方向内方位置には基部262
aが形成されており、そのため、ピストン254はシリ
ンダ部材262の半径方向外方位置に円環状に嵌合され
ている。これは、ピストン254の受圧面積を小さくす
るためにとられた構成である。ピストン254にはリタ
ーンスプリング266が掛止されており、ピストン25
4を作動状態から戻し作動する。
また、シリンダ部材262は、その半径方向内方位置が
断面口字形に形成されて、隔壁部材12aの突出部分1
2bにスラストベアリング268を介して取付けられて
いる。これにより、シリンダ部材262に生じるスラス
ト力は隔壁部材12aの突出部分12bで受け持たせる
ことができ、その構成を簡単とすることができる。すな
わち、隔壁部材12aがないときには、シリンダ部材2
62のスラスト力は回転軸180で受ける構成としなけ
ればならず、スラストを受ける構成が必然的に複雑とな
り、かつ困難となる。また、この場合には、相対回転数
が高いという不利もある。
また、作動油室264への作動油圧の供給は、シリンダ
部材262の半径方向内方位置の基部262aに形成さ
れた油路270を通じて行われるようになっており、こ
の油路270には隔壁部材12aに形成された油路を通
じて供給されるようになっている。
ところで、このクラッチ装置250の作動油室264、
および後述するブレーキ装置230および240の作動
油室に供給される作動油圧は、第2FI!J(Il+お
よび第4図に示される第2のバルブボデー30内に備え
られるシフトバルブ等により制御へされて供給されるよ
うになっている。第2の1<ル丁 ブポデー30は上部位置に設けられているが、前後進切
換用遊星歯車装置200も第4図に示す上部のA位置に
配置されているため、第2のバルブボデー30と前後進
切換用遊星歯車装置200とは近い位置に配置されてい
る。なお、第1のバルブボデー20は下部位置に配置さ
れている。また、第4図に示すB位置にはフルードカッ
プリング装置50が配置されており、C位置には差動歯
車袋f350が配置されている。
第2のバルブボデー30には、シフトバルブ、タイミン
グバルブ等の前後進切換用遊星歯車装置200の作動を
制御する各種バルブが備えられて8いる。一般に、これ
らのバルブにより制御されて供給される作動油圧はオリ
フィスを経て供給されるようになっている。そのため、
第2のバルブボデー30と前後進切換用遊星歯車装置2
00が離れていると、オリフィス作用のため変速の応答
性が悪いという不具合を生じることがある。この実施例
の場合には、上述したように、第2のバルブボデー30
と前後進切換用遊星歯車装置200は近い位置に配置さ
れていることから、変速の応答性が良いという利点を有
する。
第1のバルブボデー20には、普通、プレッシャレギュ
レータバルブ、シーブコントロール)<)レブ、スロッ
トルバルブ、直結クラ・ノチIJfilノ、l7レフ゛
等が備えられている。プレッシャレギュレータバルブは
いわゆるラインプレッシャを調圧するノくバルブでアリ
、シーブコントロールノー、、Iルプ番ま入カブ一り1
10に供給する作動油圧をコントローフレするバルブで
あり、スロ・ノトルバルブはエンジン負荷に応じた油圧
を発生させるバルブであり、直結クラッチ制御バルブは
直結クラ・ノチ60の作動を制御するバルブである。
油圧ポンプ70からの油圧は、先ず、第1の/slルブ
ボデー20に送られ、次いで、第2のt<Jレフ゛ボデ
ー30に送られる。そして、第1のN)レフ゛ボデー2
0、または第2のバルブボデー30から所定の箇所に作
動油圧、各種制御油圧、または潤滑油圧が供給される。
これら各種油圧の供給もよ、殆ど隔壁部材12aに形成
された油路、および第2のバルブボデー取付部油路を通
して行われるようになっている。主ケース部材12のオ
イルポンプ取付面には、第1のバルブボデー20より第
2のバルブボデー30へ連通する油路が設けられている
。また、オイルポンプ70の吸込み吐出油路も設けられ
ている。更に、入力プーリ110と上記取付面との間に
も入力プーリ110へ油圧を供給する油路、ベアリング
温情孔および第1のバルブボデー20から上部へ連通ず
る油孔が設けられている。なお、これらの油圧制御回路
の詳細は、別に提案した特願昭59−12017号に開
示されている。
ブレーキ装置230は、周知のブレーキバンド形式で構
成されており、クラッチ装置250のドラム部材258
の外周に配設されている。
ブレーキ装置240は、第3図に詳細に示されるように
、摩擦多板係合形式で形成されている。
リングギヤ220とドラムに形成された隔壁部材12a
の部位12Cとの間に、ディスクプレートと摩擦プレー
トが重ね合わされて配設された摩擦係合部材242が、
配設されている。断面コ字形のシリンダ部材244にピ
ストン246が嵌合されており、シリンダ部材244に
より郭定されて形成された作動油室248に作動油圧が
供給されることにより、ピストン246が作動し、摩擦
係合部材242が係合状態となり、リングギヤ220を
隔壁部材12aに固定状態とする。ピストン246には
リターンスプリング238が配設されており、ピストン
246を作動状態から戻すようになっている。
シリンダ部材244は、その半径方向外方端が止めリン
グ236により軸方向位置が決められて止められており
、内方端がリングギヤ220の外方への突出部位220
aと軸方向に部材238を介して当接するように配設さ
れている。
ブレーキ装置240の作動状態では、シリンダ部材24
4には第3図で見て右方向のスラスト力(約2ton程
度)が生じ、リングギヤ220には第1のプラネタリギ
ヤ216とのかみ合い(ヘリ・1:カルギヤのかみ合い
)により左方向のスラスト力(約400kg程度)が生
じる。このように、シリンダ部材244とリングギヤ2
20のスラスト力は対向するスラスト力のため、シリン
ダ部材244の内方端とりングギャ220の突出部位2
20aとは当接して、リングギヤ220のスラスト力を
シリンダ部材244は相殺して受ける。そのため、シリ
ンダ部材244のスラスト力を受ける止めリング236
は、リングギヤ220のスラスト力分だけ減少して受け
持つことになるので、強度的に有利となる。
また、前後進切換用遊星歯車装置200を収容する前後
進切換用遊星歯車装置室202も、主ケース部材12の
隔壁部材12aにより独立した室に形成されているため
、ベルト式無段変速機100や、フルードカップリング
装置50の他の装置の組立状態に影響を及ぼすことなく
、交換、修理等を行うことができる。
減速用歯車装置300 減速用歯車装置300は、出力軸310に設けられたギ
ヤ312が、中間軸320の第1のギヤ322と噛合っ
ており、中間軸320の第2のギヤ324が最終減速ギ
ヤ330と噛合って構成されている。これらの各ギヤの
噛合いは減速回転させられる構成とされている。これに
より、前後進切換用遊星歯車装置200からの回転は、
この減速用歯車装置300により減速して差動歯車装置
350に伝達される。
出力軸310は、第2図(b)で見て、その左端部はラ
ビニオ型複合遊星歯車装置210のキャリヤ222の内
方端とスプライン嵌合により連結され、回転方向には一
体であるが、軸方向には摺動可能とされている。また、
出力軸310の軸心部には回転軸180の右端が嵌合し
ているが、シールリング308が設けられ、この嵌合は
回転方向にも摺動可能な嵌合とされている。
なお、出力軸310の軸心部に設けられた油路314は
、潤滑用の油路である。
差動歯車装置350 差動歯車装置350は、最終減速ギヤ330に周知の構
成で備えられている。すなわち、左右一対のサイドギヤ
352.354に、ピニオンシャフト360に支持され
たピニオン356.358が噛合っており、回転動力は
デフケース362から、ピニオンシャフト360.ピニ
オン356.358を経て、サイドギヤ352.354
に伝達され、サイドギヤ352.354から駆動軸37
0.372を経て不図示の車輪に伝達される。そして、
左右車輪の差動回転は、ピニオン356.358の回転
により許容されるようになっている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すスケルトン図、第2図
はこの実施例の詳細構造を示し、第2図(a)は第1図
の上部部分の構成断面図、第2図山)は第1図の下部部
分の構成断面図、第3図は前後進切換用遊星歯車装置の
拡大断面図、第4図は配置関係を示すための側面図を示
す。 符号の説明 12−−−−−1ケース部材(ケース部材)12a・・
・−・・主ケース部材の隔壁部材(ケース部材) 14−−−−−一カバ一部材(ケース部材)100−−
−−ベルト式無段変速機 110−−−−一人カプーリ 150−−−−一出力プーリ 104.180−・・・回転軸 112.152−・−固定プーリ 114.154−・−・−可動プーリ 190−−−一伝動ベルト 出願人トヨタ白湯車株式会社 第1図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、固定プーリの回転軸に可動プーリが軸方向に移動可
    能に嵌合して取付けられて有効径が可変に形成された入
    力プーリおよび出力プーリ間に、伝動ベルトが掛は渡さ
    れて成り、大力プーリと出力ブーりの有効径の変化によ
    り大力プーリの回転を出力プーリに無段階に変速して伝
    達することのできるベルト式無段変速機において、 前記入力プーリと出力プーリの両側位置には変速機のケ
    ース部材が配設されており、大力プーリおよび出力プー
    リの固定プーリの回転軸が、両側位置に配設されたケー
    ス部材により支承されていることを特徴とするベルト式
    無段変速機。
JP10821684A 1984-05-28 1984-05-28 ベルト式無段変速機 Pending JPS60252857A (ja)

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EP87117240A EP0264970B1 (en) 1984-05-28 1985-05-28 Transmission system
EP85106535A EP0163290B1 (en) 1984-05-28 1985-05-28 Belt type continuously variable transmission system
DE8585106535T DE3577593D1 (de) 1984-05-28 1985-05-28 Stufenlos veraenderbares riemengetriebesystem.
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US07/170,104 US4784018A (en) 1984-05-28 1988-03-07 Belt type continuously variable transmission system

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