JPS60248181A - 酵母発現ベクタ− - Google Patents

酵母発現ベクタ−

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JPS60248181A
JPS60248181A JP59102685A JP10268584A JPS60248181A JP S60248181 A JPS60248181 A JP S60248181A JP 59102685 A JP59102685 A JP 59102685A JP 10268584 A JP10268584 A JP 10268584A JP S60248181 A JPS60248181 A JP S60248181A
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yeast
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promoter
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深沢 俊夫
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禾 泰壽
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
    • C12N15/79Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts
    • C12N15/80Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for fungi
    • C12N15/81Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for fungi for yeasts

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、分子生物学の分野に関し、更に詳し、くは異
種遺伝子のcDNAなとの任意のポリペプチドをコード
する遺伝子を酵母内で、ガラクトースの誘導により発現
させる夕めに好適なプラスミド・−、ククーに関する。
従来の技術 近年、組み換えDNA技術の発達はめざましく、特に大
腸菌プラスミドによる遺伝子増幅は分子生物学の飛躍的
進歩の原因となっている。しかし、外来DNA遺伝子の
発現、つまり蛋白質の生産に関する技術についての実施
例は比較的少ない。やはり、大腸菌の宿主−ベクター系
で発現ベクターの技術は最も進歩しており、大腸菌由来
のアミノ酸配列を含まない外来遺伝子由来の蛋白質の生
産方法が開発されている。
ところが、大腸菌自体は人体に対して充分安全とは言え
ず、実際に外来遺伝子由来の蛋白質を人体に適用するた
めには、リビソドAなどの大腸菌由来の人体発熱因子を
充分除去しなければならないという欠点をもっている。
このため、人体安全性の高い発現ベクター系の開発が望
まれており、その条件を満たすことができる系が、酵母
発現ベクター系である。つまり、サツカロミセス・セレ
ビシェ(Saccharoo+ycescerevis
iae)に代表される酵母は、高度に発達した遺伝系統
を持っており、実際に外来遺伝子由来の蛋白質の生産に
有利な大量培養技術が古くから蓄積されているという特
徴を有し、しかも、酵母菌自体は、人体に対し特に有害
な物質の生産は行なっておらず、乾燥酵母は日本薬局方
に記載されているほどである。
最近、以上の目的のためにいくつかの酵母発現ベクター
系、例えば、TRPI ()リプトファン合成系の蛋白
質をコードする遺伝子)、GAP−DH(グリセルアル
デヒド3リン酸 デヒドロゲナーゼをコードする遺伝子
) 、PGK (3−フォスフォグリセレート キナー
ゼをコードする遺伝子)などのプロモーター領域に外来
遺伝子をつないだものなどが開発されている。しかし、
これら発現ベクター系では、発現が構成的なために酵母
の成育に有害な物質をコードする外来遺伝子の発現はむ
ずかしいという欠点を持っていた。
発明の目的 従って、本発明の目的は、酵母の生育時には、外来遺伝
子由来の蛋白質を全く生産せず、大量培養した後、外来
遺伝子由来の蛋白質を生産することができる酵母発現ベ
クター系を開発することにある。
発明の目的を解決するための手段とその作用及び効果 本発明者らは前記目的を達成すべく鋭意研究を進めた結
果、酵母GAL7 (ガラクトース1リン酸ウリジルト
ランスフエラーゼをコードする遺伝子)プロモーター及
びその上流に存在する調節領域を発現ベクターのプロモ
ータ一部分に使用すれば、上記目的を達成し、非常に好
適な発現ベクターが得られることを見出し、本発明を完
成するに至った。
即ち、本発明に従えば、プロモーター領域上流に、5’
−GCGCTCGG−3’ ((、:シトシン、Gニゲ
アニン、T:チミン)(上流調節領域)の塩基配列を含
む酵母発現ベクターが提供される。
この酵母発現ベクターは、炭素源として、ガラクトース
を培養液に添加した場合に外来遺伝子由来の蛋白質を生
産することができる。本発明に従えば、また前記発現ベ
クターを持つ酵母、及びそれらを活用した外来遺伝子由
来のポリペプチドの生産方法が提供される。
□、本発明に係る酵母発現ベクターば、酵母の複製\ 源□、酵母の選択マーカー、およびG’AL?プロモー
ター並びに上流調節領域により構成される。本発明に係
る酵母発現ベクターは、例えば大腸菌などの他生物プラ
スミドの複製源及び選択マーカーを持つのが好ましい。
即ち、大腸菌−酵母のシャトルベクターとすることによ
り、遺伝子増幅を大腸菌などで行らことが可能となる訳
である。
酵母の複製源としては、一般に使用されているYEp系
プラスミド(2μプラスミドの複製源を持つ)、YRp
系プラスミド(酵母染色体DNAから得られる自己複製
配列−AR3−を持つ)、YCp系プラスミド(AR3
に加えて、酵母染色体DNAから得られた動原体−セン
トロメアーのDNAを持つ)のいずれも好適に使用でき
る。外来遺伝子由来の蛋白質を大量に生産する目的のた
めには、細胞あたりのコピー数が数十であるYEp系プ
ラスミドが好ましい。
また、酵母の選択マーカーとしては、クローニングされ
た遺伝子であれば何でも良(,5例えば汎用されている
ものでは、TR,PL、LEU2、URA3、HIS3
などがあげられる。
本発明の根幹となるGAL7プロモーター並びに上流調
節領域は、転写開始点(禾ら、Nucleic^cid
s Re5earchl ’1巻8555〜8568頁
、1983年参照)より上流少なくとも241塩基対を
含むDNA塩基配列である。第1図にGAL7遺伝子の
5領域の塩基配列を示した。GAL7遺伝子の転写開始
点を1番として下流を正の整数で、上流を負の整数で塩
基配列をナンバー付けした。+23からのATGが翻訳
開始点である。また、塩基配列はノンコーディングスト
ランド(mRNAの鋳型とならないDNA鎖)のみを示
しており、実際のDNAは相補鎖を持つ2本鎮DNAで
ある。
前記塩基配列のうち、本発明に必須の塩基配列は、プロ
モーターとして一63位5 ’ −TATAAA−3’
 (TATAボックス)(T:チミン、A:アデニン)
と正の調゛節遺伝GAL4蛋白質のの結合部位と考えら
れる一180位5 ’ −GCOCTCGG−3’ (
上流調節領域)で示される塩基配列である。この2つの
特徴的なりNA配列が遺伝子上に並ぶとTATAボック
スからの転写が調節遺伝子により制御される。つまり、
例えばブドウ糖、ショ糖などのガラクトース以外の物質
を炭素源として、酵母を生育させたときには、この遺伝
子の転写は行なわれず、ガラクトースが存在すると転写
は行なわれる。
上記の根幹となるDNA塩基配列、つまり、TATAボ
ックスと上流調節領域は、酵母GAL7遺伝子を酵母染
色体DNAからショットガン法によりクローニングして
得ることもできるし、DNA合成機などにより化学合成
して得ることもできる。いずれの方法によっても得られ
たDNA塩基配列は、化学分解法(Methods i
n Enzymology 65巻499−580頁、
1980年)または、ジデオキシヌクレオチド酵素法(
Methods in Enzymology 101
 ’1520−78頁、1983年)によって確認する
ことができる。
TATAボックスと上流調節領域の塩基配列以外のDN
A配列は、第1図に示した配列と異なっていでもよいし
、また、両持定配列の間に挿入される塩基数は、50〜
500 bpが好ましい。
このようなプロモーター及び上流調節領域を持つ塩基配
列の下流に、発現させたい外来遺伝子を連結すると、上
述のガラクトースによる調節を受け外来遺伝子を発現す
ることができる。
本発明の発現ベクターに連結させることのできる外来遺
伝子は、例えばサツカロミセス・セレビpombe )
などの近縁のカビ類ではイントロンを含んだ遺伝子でも
良いし、CDNAでも良い。その他の高等真核生物の遺
伝子ではcDNAが好ましい。また、原核生物の遺伝子
は、イントロンを含まないので遺伝子のまま使用できる
。また、アミノ酸に対応させて人工的に作ったD N 
A’は好適に使用できる。蛋白質をコードする遺伝子の
オープンリーディングフレームをすべて発現することが
できる。発現させる蛋白質は種類を問わず、たとえ、酵
母の成1qに有害な蛋白質でも、ガラクトース誘導′型
の本発現ヘクターでは、充分発現できる。
例えば、インシュリン、血小板由来の成長因子(PDG
F) 、インターフェロン(α、β、γ)、性腺刺激ホ
ルモン、成長ホルモン、エンケファリン類、エンドルフ
ィン類、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH) 、カルシ
トニン、副甲状%Fホルモン、神経成長因子(NGF)
 、エリスロポエチン、血液凝固因子、ウロキナーゼ、
血清アルブミン、サイトカイン、L皮成長因子(EGF
)、プロラクチン、レンニン、胎盤ラクトゲン、チモポ
イエチン、胃液分泌抑制ポリペプチド(GIP)、コレ
チストキニン(CCK−39) 、ガストリン(BG)
、カルシトニン、グルカゴン、セクレチン、モチン、ソ
マトスフチン、色素細胞刺激ホルモン、エラスチン、コ
ラーゲン、リパーゼ、ラクターゼ、β−ガラクトテター
ゼ、インへルターゼ、セルラーゼ、アミラーゼ、プロテ
アーゼなどの蛋白質に関して好適に使用できる。
本発明の発現ベクターに含まれるGAL7プロモーター
への外来遺伝子の結合は、+15位に認識部位5 ’ 
−CCTC−3’が存在する制限酵素Mn1lを用いる
のが良い。この制限酵素部位は、GAL7転写開始点上
流少なくとも241塩基対には存在しておらず、容易に
プロモーター及び調節領域を含むDNA断片を得ること
ができる。しかもMn1Iは、認識部位の下流7塩基対
日でプラントエンドでDNAを切断する。つまり、23
位のATG (翻訳開始点のG)の後で切れる。従って
、得られたATGまでのDNA断片に外来遺伝子のオー
プンリーディングフレームからATGを除いたDNA断
片をつなげば、外来遺伝子のみを発現することになり、
目的とする蛋白質を完全な形で得ることができる。また
、外来遺伝子にATGを持ったものを使った場合は、+
23位のATGより上流でGAL7遺伝子につなげば、
外来遺伝子を完全な形で発現できる。また、+23位の
ATC以後でも、外来遺伝子のコーディングフレーム読
み取りわくさえ合えば、GAL7−外来遺伝子融合蛋白
質を発現することができる。
本発明の発現ベクターは、上記、外来遺伝子の発現をガ
ラクトースで制御する能力を持つ酵母発現ベクターであ
る。また、本発明では、この酵母発現ベクターを含む宿
主酵母並びにその酵母を利用した外来遺伝子由来のポリ
ペプチドの生産方法に関する。
2発現べ多クーの宿主となる酵母は、サツカロミセス1
セレビシs (Saccharomyces cere
visiae)及び、例えばサツカロミセス・カールス
ベルゲンシス(Saccharomyces carl
sbergensis)などの近縁種が好適に使用され
る。ガラクトース誘導機、構を充分発揮するためには、
カラクトース代謝系調整遺伝子GAL4、GAL80、
GALIIが遺伝的に野性型でなければならない。また
、発現ベクターの脱落を防ぐため、発現ベクターの選択
マーカー遺伝子を欠く変異株が用いられる。発現ベクタ
ーによる酵母の形質転換は、)Iinnenらの方法 
(Proc、Natl、^cad、Set、LISA 
75巻1929〜1933頁、1978年)及びIto
らの方法(J、Bacteriol、153巻163〜
168頁、1983年)のいずれの方法も好適に使用で
きる。
さらに、外来遺伝子を含む本発明の発現ベクターにより
形質転換された酵母を選択マーカーを欠いた培地で生育
させ、ガラクトースを炭素源として培地中に0.1%〜
10%、好ましくは1〜3%添加すれば、外来遺伝子よ
りポリペプチドが生産される。このとき、0.1%以下
ではほとんど誘導がかからず、10%以上では、宿主菌
の生育が悪くなる。また、ガラクトースは、単一炭素源
でも、併用炭素源でも良く、また、添加時期は、細胞の
生育において、最初からでも、対数増殖期でも、静止期
でもいずれでも良い。外来遺伝子産物が酵母の生育に悪
影響を及ぼす場合には、最初ブドウ糖及びショ糖などの
他の炭素源で培養し、対数増殖期後期〜静止期にガラク
トースを添加する方法が良好である。
実施例 以下、本発明を実施例によってざらに詳細に説明するが
、本発明の技術的範囲をこれらの実施例に限定するもの
でないことば言うまでもない。
実施例1〜4 まず、酵母GAL7遺伝子を酵母染色体よりクローニン
グした。
酵−母すソカロミセス・セレビシェ(Saccharo
mycescerevisiae) S 2880株(
ATCC2610B)を栄養培地(Y F’ D)で生
育させ、クライヤー法(Methods in cel
l biology 12巻39−44頁、アカデミツ
クブレス製、1975年)により、染色体DNAを精製
した。制限酵素田しlで完全消化し、DNA断片を調整
した。一方、酵母クローニングベクターY E p24
 (Gene8巻17−24頁、1979年)をSal
 1で切断し、このSal I部位に、上記染色体由来
のDNA断片を挿入し、T4DNAリガーゼにより結合
した。得られたハイブリッドプラスミドにより、大腸菌
JA221株を形質転換し、アンピシリン(30μg/
ml)耐性株を得た。この形質転換株を、栄養培地(L
 B)−アンピシリン30μg/ml添加−で生育させ
、アルカリ法(Nuc+、八cid、 Res、7巻、
1513−1523頁)により、ハイブリッドプラスミ
ドを多量に得た。さらに得られた全ハイブリッドプラス
ミドを用いてItoらの酢酸リチウム−ポリエチレング
リコール法によって、GAL7欠失変異酵母−サツカロ
ミセス・セレビシェ(Saccharomyces c
erevisiae) 3416B(B4)株(Yea
st genetic 5tock center。
DonnerLaboratory、 ’Llnive
rsity of Ca1ifornia。
Berkeley、 CA 94720 USA)遺伝
子型a’、 gal 7+met L ura 1+a
de 6+ ade 2−を形質転換した。
E B Gal寒天培地(0,002%臭化エチジウム
、2%ペプトン、1%酵母エキス、2%ガラクトース、
2%寒天)を選択培地として、GAL7遺伝子がクロー
ニングされたハイブリッドプラスミドを選択した。つま
り、プラスミド上に3288C株由来のGAL7遺伝子
が存在すれば、GAL7遺伝子を欠失している宿主34
16B(B4>株が形質転換により、ガラクトースを資
化できるようになり、E B Gal寒地に生育できる
ようになるわけである。
このようにして得られたバイブリソドプラスミ遺伝子を
持しこんでいた。このDNA配列にはGAL7遺伝子の
コーディング配列、及びプロモーター、上流調節領域が
含まれていた。上流のSat■部位を部分消化法により
展旧部位に置換し、プラスミドを扱いやすくした。
次に、酵母GAL7遺伝子の5′領域に基づいた多数の
発現ベクターを作り、ガラクトース代謝系調節遺伝子産
物の関係するDNA部位を特定しその必須のDNA配列
を持つ発現ベクターを作製した。発現させる外来遺伝子
としては、大腸菌由来のlac Z ’遺伝子(β−ガ
ラクトシダーゼをコードする遺伝子)を用いた。
作成したプラスミドの構造を第2図に示した。
大腸菌プラスミドp B R322に2μプラスミド由
来の酵母複製開始配列及び酵母マーカーとして、URA
3遺伝子をそれぞれEcoRl、、財剪■部位に連結し
た、多コピー酵母ベクター(YEp24)のBamHI
−5al1部位にGAL7遺伝子−271より下流14
72塩基対をクローニングした本発明に係る発現ベクタ
ーp Y T 5003をBam旧で切断後、切断点を
起点として、エキヌヌクレアーゼl1al 31により
部分消化し、その断片の末端にpBamtl Iリンカ
−を連結した。BamHI−3al Iで切断し、GA
LL虞伝子の5′側がp Y T 5003より短くな
った多種のDNA断片を得た。
一方、yEp 24をハリニー蝕其I切断した2μ複製
開始部位、URA3、p B R332のアンピシリン
耐性部位、複製起点を含む断片を用意し、岳AL7断片
とT4DNAリガーゼにより連結し、実施例及び比較例
となる多種のバイブ肝ノドプラスミド(I)を得た。さ
らに、外来遺伝子1acZ’遺伝子を含む大腸菌プラス
ミドpMC874より1acZ’を含むハリI−とII
断片を得、これをεNk1遺伝子+421位のガ上」部
位から+1195位のSal 1部位までを除いたプラ
スミドに7.4DNAリガーゼにより連結した。GAL
7遺伝子の朋■部位の読み取りわくと、1acZ’遺伝
子の読み取りわくは、それぞれの切断部位で一致してお
り、連結後も同じ読み取りわくとなる。つまり、トラン
スフェラーゼのN末端から133アミノ酸の配列の後に
β−ガラクトシダーゼのN末端から8番目のアミノ酸残
基以後のアミノ酸配列がつらなった融合蛋白質をコード
する遺伝子となるわけである。
このようにして得られた(1)の発現ベクターのGAL
7 5’領域の賭すI IJンカーの結合位置をジデオ
キシヌクレオチド酵素法による塩基配列決定により決め
、第4図にBamH1部位を各プラスミドについて示し
た。実施例1及び2については、第2図に示した作成方
法に準して、転写開始点上流的1.2キロヘースから削
って得た。Bam1(1部位の上流はそれぞれpBR3
22のBamHI部位(EcoRIを1として375位
である)より上流の配列となっている。
これらの実施例及び比較例の発現ベクターに第2図の方
法で1acZ ’遺伝子をつなぎ、発現について、β−
ガラクトシダーゼ活性により評価した。
本発明に係るGA L 7−1acZ’ハイブリツドプ
ラスミドにより、サツカロミセス・セレビシェ(Sac
charomyces cerevisiae) MT
 8−1株(ura 3 * ade、trp1. I
eu 2+ bis 3) −ガラクトース代謝調節遺
伝子野性株−、YH5−2A株(a、gal 4. u
ra 3. his 、 trp 1. ade )及
び、KK4株(α、gal 80. ura 3. h
is 1゜trpl)の3株を、それぞれ、ILoらに
よる酢酸リチウム−ポリエチレングリコール法によって
形質転換した。ウラシルを欠いた寒天培地により、形質
転換株を選択し、本発明に係る酵母ベクターによって形
質転換された酵母を得た。これらの形質転換株について
、β−ガラクトシダーゼ活性発現を評価した。評価法は
、X−Ga1(5−臭化4−塩化−3−インドリル−β
−D−ガラクトシド)を用いた発色法により行なった。
使用した寒天培地の組成は次の通りである。
以下余白 重量% 1、炭素源 2.0 2、#母窒素源 (fFミノ酸なし)0.7 3、 カザミノ酸 0.5 4、硫酸アゾリン 0.002 5、トリプトファン 0.002 6、KH,PO41,36 7、水酸化カリウム (pH7に調整)8、XGa1 
O,004 9、寒天 2.0 10、イオン交換水 93.5 この寒天培地に、発現ヘクターを含む酵母をストリーク
し、30°Cで2日培養する。β−力゛ラクトシダー・
セ活性により培地は青色に変化する。また、青色の濃さ
は、比活性の強さに比例することが知られている。
上記形質転換酵母についてβ−ガラク1−シダーゼ活性
を評価した結果を第1表に示した。なお、実jll13
のうちす・ノカロミセス・セレビシェ(Sacchar
omyces cerevisiae) MT 8−1
 (pY T 5013) (微工研菌寄託第7633
号)番よ微工研Gこ寄託した。
以下余白 実施例1〜4の発現ベクターによって形質転換したMT
8−1株は、ブドウ糖、ショ糖で生育させたときには、
β−ガラクトシダーゼ活性は見られないが、ガラクトー
スまたは、シヨ糖+ガラクトースで生育させたときには
、β−ガラクトシダーゼを顕著に発現していた。つまり
、発現ベクターの、GAL7プロモーター、上流調節領
域がガラクトースによる誘導に充分対応する塩基配列を
持っていることを示していた。このことは、正の調節因
子GAL4遺伝子を欠いているYH5−2A株では、β
−ガラクトシダーゼ活性が、炭素源にかかわらず発現さ
れず、また負の調節因子GAL80遺伝子を欠いている
KK−4株では、炭素源にかかわらず発現することから
も支持される。
これに対して、比較例1では、若干、ガラクトース誘導
傾向が見られなくなり、比較例2では、炭素源にかかわ
らずβ−ガラクトシダーゼ活性は見られなくなる。この
ことからも、−176近傍の塩基配列、5 ’−GCO
CTCGC,−3 ’ (上流調節領域)がGAL4生
産物と重要なかかわり合いを持っていることが示唆され
る。更に、比較例3では、炭素源にかかわらず若干の酵
素活性が認められるが、比較例4及び5では、いずれの
菌株においても、炭素源を変えても全く酵素活性は見ら
れない。この現象は一63位に存在するTATAボソク
不を欠いてしまったために、転写ができな(なったため
と考えられる。このことはまた、上述の酵素活性の発現
が、あくまで、酵母CALL遺伝子領域の機能に由来す
るものであり、その上流に位置するpBR322遺伝子
の影響によるものでないことを意味していた。
以上の通り、本発明に係る酵母ベクターは、ガラクトー
ス代謝調節遺伝子が野性型の酵母の中で、外来遺伝子の
発現をガラクトースにより良好に誘導していた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、酵母GAL7遺伝子の転写開始点周辺のD 
N A塩基配列を示す図面である。ノンコーデング鎖の
みを示したが、実際のDNAは相補鎖と結合した2本鎖
である。転写開始点を1番とし、上流を−、下流を十の
整数で塩基に番号をつけた。 第2図は、実施例及び比較例に示した発現ベクターの作
成方法並びにGAL 7−1ac Z ’融合遺伝子の
作成方法を示す図面である。 第3図は、発現ベクターとlac Z ’遺伝子の結合
部分の塩基配列を示す図面である。 第4図は、実施例及び比較例に示した発現ベクターの持
っているGAL7遺伝子の5′領域の塩基配列を示す図
面である。それぞれ、矢印より下流をもっていて、それ
より上流を欠いている意味である。 以下余白 い 嫁 5ミ 巳8 ミル 13 悶−8耀 i起 8よH嚇 
i左 目F i< 5占 ビ3 頂d 市宿I I 粁 トた り 舶〜 吋 粁 グ占 粁 遡 冒左 呂−滌 i5 I 葺左 1訃ごぶ 託1占 〆と 1
 理3 旧 嗣 旨ミ 1ま 8ミ 3壬 だ靜〜 旨ご 翻と 曜y訃 5計
 已8 し四 翻邸 5汁 11(< (Jへ tv<
 u−<< o>球 トi 沓占 h左 匿 唾P 1甜 1ヨ騒δ ドb 
師! 捉二 騎5 襦弱 旨ミ目層 騎5 番δ−xS
 蹄ト ヒト 奢よ≦ 暑; 巨」 聴器 6冊 咥3
 5E手続補正書(方式) 昭和59年9月、、)2日 特許庁長官 志 賀 学 殿 1、事件の表示 昭和59年特許願第102685号 2、発明の名称 酵母発現ベクター 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 名称 (195)株式会社 資 生 堂4、代理人 住所 〒105東京都港区虎ノ門−丁目8番10号5、
補正命令の日付 (1) 明細書の「発明の詳細な説明」の欄(2)明細
書の「図面の簡単な説明」の欄(3)図 面(第4図) 7、補正の内容 (1)明細書第18頁第8行「第4図」を「第4図−1
及び第4図−21に補正する。 (2) 明細書第25頁第7行「第4図」を「第4図−
1及び第4図−21に補正する。 (3)図面(第4図)の図番を別紙朱書の通り訂正する
。 8、添付書類の目録 朱書訂正図面(第4図−1及び 第4図−2)1通 絵 3 謂’ 4占1:+M、 r?Eilf5 iE:、
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、 5’−GCOCTCGG−3’ (C:シトシン
    、Gニゲアニン、T:チミン)の塩基配列を含むことを
    特徴とする酵母発現ベクター。 2、TATAボックス(5’ −TATAAA−3’)
    (T:チミン、A;アデニン)を含むプロモーター領域
    の上流に、5 ’−GCOCTCGG−3′の塩基配列
    を含む特許請求の範囲第1項記載の酵母発現ベクター。 3、酵母GAL7遺伝子の転写開始点上流少なくとも2
    41塩基対を持つ特許請求の範囲第1項記載の酵母発現
    ベクター。 4 任意のポリペプチドをコードする遺伝子をプロモー
    ター領域下流に含む特許請求の範囲第1項から第3項の
    いずれか1項に記載の酵母発現ベクター。 5、プロモーター領域上流に、5 ’−GCGCTCG
    G−3’ (C:シトシン、Gニゲアニン、T:チミン
    )の塩基配列を含む酵母発現ベクターによって形質転換
    された酵母。 6、 プロモーター領域上流に、5 ’ −GCOCT
    CG(、−3’ (C:シトシン、Gニゲアニン、T:
    チミン)の塩基配列を含む酵母発現ベクターによって形
    質転換された宿主酵母に、前記発現ベクター由来の任意
    のポリペプチドを発現させることを特徴とするポリペプ
    チドの生産方法。
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