JPS6024306Y2 - ミシンカバ−の蓋体取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案はミシンを上方より被覆するカバーに設けられた
ミシンの付属品収納部を覆う蓋体の取付装置に関するも
のである。

〔目 的〕

本考案の目的とするところは前記蓋体をミシンカバーに
容易に取付けることができると共に、蓋体の開閉を円滑
に行うことができ、しかも蓋体の開放位置において蓋体
にその開放方向と同方向への力が更に作用しても蓋体が
カバーより容易に離脱しないように確実に保持するよう
にしたミシンカバーの蓋体取付装置を提供するものであ
る。

〔実施例〕

以下に本考案を具体化した一実施例を示す図面を参照し
てその詳細を説明する。

ミシンカバー１は、ミシン頭部（図示せず）が載置固定
されたベース２上において内部のミシン収納部１ａに前
記ミシン頭部を収納してそれを被覆するように載置され
、カバー１の長手力向両側部に設けられた錠止装置（図
示せず）によりそれらを一体に持運ぶことができるよう
に掛止される。

カバー１及び前記ベース２は夫々合成樹脂材料により形
成され、カバー１の上面に持運び用のバンドル３が、ま
たカバー１の上面及びカバー１の前面に亘って断面路り
状のミシン付属品収納部４が夫々カバー１と一体に形成
される。

前記付属品収納部４の底壁５の前面側にその収納部４の
全幅に亘って突出片６が設けられ、その突出片６により
前記付属品収納部４より付属品が落下することが防止さ
れる。

前記付属品収納部４上にはその開口部４ａを覆う合成樹
脂製の断面路「状蓋体７が配置され、その蓋体７の下端
８は断面略半円形状に形成され、その下端８の全形成領
域は前記付属品収納部４の開口縁４ｂと係合してその貫
目縁４ｂ上に回動可能に支持される。

尚前記付属品収納部４の開口部４ａの両側には前記底壁
５上に突出する突出部９が設けられその突出部９に前記
蓋体７の下端８が係合され前記開口縁４ｂと協働して前
記蓋体７の回動を案内する。

前記付属品収納部４の開口部４ａ周囲には前記蓋体７を
その蓋体７の外面がカバー１の外面と同一面となるよう
に支持するための段部１０が設けられ、前記付属品収納
部４両側下部の前記段部１０上には夫々その段部１０に
沿って貫通口１１が設けられ、更に付属品収納部４の上
側中央に位置する段部１０上には係止孔１２が設けられ
る。

その係止孔１２に前記蓋体７の上側中央に設けられた掛
止装置２０が掛止され前記蓋体７が閉じた状態に保持さ
れる。

前記蓋体７の内側両端には前記貫通口１１を通って前記
カバー１の内方に突出する突出腕１３が夫々前記蓋体７
と一体に設けられ、突出腕１３の開放端には第３図乃至
第５図に示すように開口１４が設けられると共にその開
口１４の前記突出腕１３開放端側一端より前記突出腕１
３の基端側に向い且つ他方の突出腕１３に向って次第に
傾斜した保合片１５が前記蓋体７と一体に夫々設けられ
ている。

前記突出腕１３の回動に伴う前記係合片１５先端の回動
軌跡に沿って前記カバー１の内壁に略円弧状の案内部１
６が設けられ、その案内部１６に前記保合片１５先端が
係合されその案内部１６によって前記蓋体７の回動が案
内される。

また、前記カバー１の内壁には前記突出腕１３が係合さ
れて前記蓋体７をその開放位置に保持するための保持面
１７を持った支持体１８が前記カバー１と一体に設けら
れ、その支持体１８には前記保持面１７に続いてその保
持面１７と直交する面を持った阻止部１９が設けられ、
その阻止部１９により前記蓋体７がその開放位置に保持
された状態におい）て前記突出腕１３が前記係合片１５
の前記案内部１６より解離する方向すなわち第３図にお
いて手前側に移動する方向すなわち第３図において手前
側に移動されることが防止される。

前記蓋体７が前記カバー１に装着される時、前′記突出
腕１３が第３図より明らかなように貫通口１１に対して
カバー１の外側上方よりカバー１の内方に向って斜め下
方に挿入され、蓋体７の下端８が付属品収納部４の開口
縁４ｂに係合されると共に係合部１５が案内部１６に係
合される。

尚、前記突出腕１３の幅と保合片１５の突出量との和ｔ
ｌ（第５図参照）の方が貫通口１１の幅ｔ２（第１図参
照）より大きいので、前記゛係合片１５が貫通口１１を
通過する時には貫通口１１の幅がカバー１の弾性力に抗
して拡開されると共に係合片１５がそれ自体の弾性力に
抗して開口１４中に移動され、また、係合片１５が貫通
口１１を通過した後は係合片１５及び突出腕１３の弾性
力に抗してそれらが他方の保合片１５及び貫通口１１よ
り離れる方向（第５図のＰ方向）に湾曲され、その後、
突出腕１３が更にカバー１の内方に挿入されることによ
り係合片１５がその保合片１５及び突出腕１３の弾性力
により案内部１６に係合される。

而して前記蓋体７はその下端８が前記付属品収納部４の
開口縁４ｂ及び突出部９によって回動可能に支持される
と共に係合片１５が案内部１６に係合されてその案内部
１６によって蓋体の開閉動が案内されるためその開閉動
作を円滑に行うことができる。

また、蓋体７の開放位置においては突出腕１３が支持体
１８の保持面１７及び阻止部１９によって確実に保持さ
れるため、仮に第３図に示す状態において蓋体７にその
開放方向と同方向（第３図の反時計方向）への回動力が
更に付与されたとしても係合片１５が案内部１６より離
脱されることが防止される。

尚、本実施例においては保合部１５が互いに近づく方向
に突出腕１３より突出して設けられているが、本実施例
とは反対方向に突出して設けられ、それと関連して案内
部１６及び阻止部１９が突出腕１３の反対側に設けられ
ても本実施例と同様の作用効果を有することは勿論であ
る。

〔効 果〕

本考案は以上詳述したように、蓋体をカバーに容易に装
着することができると共に、蓋体の保合部と案内部との
係合によりその案内部によって蓋体の回動が案内される
ため蓋体の開閉を円滑に行うことができ、更に蓋体の開
放位置において蓋体の突出腕が確実に保持されるため蓋
体にその開放方向と同じ方向に更に回動力が付与された
としても前記蓋体がカバーより容易に離脱することが防
止される等の種々の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はカバー１とベース２の正面図、第２図は第１図
の■−■線断面図、第３図は第１図の■−ｍ線断面図、
第４図は第２図のＩＶ−ＩＶ線断面図、第５図は第２図
の■−Ｖ線断面図である。 カバー１、ミシン収納部１ａ、付属品収納部４、開口部
４ａ、開口縁４ｂ、蓋体７、蓋体７の下端８、突出部９
、貫通口１１、突出腕１３、開口１４、係合片１５、案
内部１６、保持面１７、支持体１８、阻止部１９゜

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ミシン本体を上方より被覆するために下方に開放するミ
   シン収納部１ａと、ミシンの付属品を収納するために外
   方に開口する付属品収納部４とが設けられると共に、そ
   の付属品収納部４の開口４ａを覆う蓋体７が開閉自在に
   取付けられた合成樹脂製のミシンカバー１において、 前記付属品収納部４の開口４ａの開口縁の中で前記蓋体
   ７の一端縁８の全形成領域と係合する一関口縁４ｂを含
   み、その一端縁８を中心にして蓋体７が回動し得るよう
   に支持するための支持部４ｂ、９と、 前記蓋体７内側において前記一端縁８の両側に設けられ
   、前記カバー１に設けられた貫通口１１を介して開放端
   が前記ミシン収納部１ａ側に突出し得、その開放端に開
   口１４が形成された一対の突出腕１３と、 その両突出腕１３の両開放端においてその両開放端の両
   外側面若しくは両内側面のいずれか一方に突設され、突
   出腕１３の開口１４の開放端側一端よりその突出腕１３
   の基端側に向って次第に突出量が増大するように傾斜し
   且つ開口１４中へ退避可能な端部を有する弾性変形可能
   な係合部１５と、 その係合部１５の回動軌跡に沿って略円弧状に前記カバ
   ー１の内壁に形成され、前記係合部１５の最大突出量の
   端部と係合してその回動を案内するための案内部１６と
   、 前記蓋体７をその開放位置に保持するために前記突出腕
   １・３と係合可能な保持部１７と、前記係合部１５が突
   出する側と反対側において前記突出腕１３の側面と係合
   して前記案内部１６からの係合部１５の解離を阻止する
   阻止部１９とを有するように前記カバー１の内壁に一体
   に設けられた支持体１８と を備えていることを特徴とするミシンカバーの蓋体取付
   装置。