JPS6024008Y2 - アンテナの手動駆動装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は衛星通信用アンテナ装置における駆動装置の手
動ハンドル軸構造に関するものである。

従来、この種のアンテナ装置の手動駆動装置は水平軸ま
たはそれに直交する軸を駆動する駆動部にそれぞれ１個
の手動ハンドル軸を設けて駆動していた。

一般にアンテナ装置の周囲が比較的広い空間にアンテナ
装置を設置してこのアンテナを駆動する場合にはこの構
造でも十分であった。

しかし、アンテナ装置を車両上に取付けたとき、又は、
通信機器シェルタ−の側壁に取付けたときには、主反射
鏡及びその回転構造体が車台、背面構造又はシェルタ−
等に影響されて主反射鏡の回転可能範囲が制約を受ける
。

この場合、主反射鏡が一方の回転可能範囲限度に近く向
いているときに主反射鏡、又はその他の構造が干渉して
手動ハンドル軸のハンドル回転操作が容易でなく、場合
によっては全く不可能な場合を生ずる。

本考案はアンテナを円滑に効率良く駆動するためにアン
テナ装置の駆動装置に二個の手動ハンドル軸を設けたア
ンテナの手動駆動装置にある。

以下図面により本考案を詳細に説明する。

第１図は本考案の実施例の斜視図である。

図において、アンテナの水平回転軸１とこれに直交する
回転軸２があり、これらの相互回転により主反射鏡３が
任意の方向に向く構造となっている。

このアンテナ装置では回転軸１の回りに回転させる駆動
装置４が固定構造体６に内蔵され、回転軸２０回りに回
転させるもう一つの駆動装置５は回転側の構造体７に取
付けられている。

これらのアンテナ軸の駆動は電気的に制御されるが、必
要に応じて手動ハンドルによる操作を行う。

通常、一つの駆動装置に一つのハンドル軸が備えられて
いれば十分であるが、第１図に示される駆動装置５は一
個の手動ハンドル軸により駆動することはできない。

すなわち、回転構造体７が、第１図に示すような個所に
あり、もう一つの回転体８が回転軸２回りに駆動される
場合、第１図の上部からみた第２図において、主反射鏡
３は主反射鏡３′の個所にも回転する。

このとき主反射鏡３′の回転範囲の限界付近で、手動ハ
ンドル軸９の操作に必要な空間がなく手動駆動ができな
い。

このため、駆動装置５の反射側にもハンドル軸９′を設
けて、このハンドル軸９′を利用し、このハンドル軸９
′にクランクハンドル１２を取付は手動装作ができる。

また、回転構造体７が回転したときにも同様で、その姿
勢により手動操作が容易な側のハンドル軸９又は９′に
クランクハンドル１２をさし込む駆動すればよい。

第３図は、前記駆動装置５の内部のハンドル軸から旋回
輪軸受１１までの歯車列の構成を線図で表わした図であ
る。

ここで、１３は駆動モーター、１４はブレーキ、１５は
適切な減速比をもつ歯車列である。

手動操作をおこなう場合、ハンドル軸９，９′にクラン
クハンドル１２を取付は回転することにより、歯車が相
互に回転し、最後に、旋回輪軸受１１の回転軸２を回し
アンテナ３が回転移動する。

以上説明したように、そこで二個の手動ハンドル軸を備
えることによりアンテナの手動駆動が効率よく操作出来
る。

また、水平軸回りに回転する場合に限らず、アンテナ装
置の一部が回転移動するときに駆動装置の一つのハンド
ル軸だけでは操作が困難なときにはハンドル軸をもう一
つ付は加えることにより操作を容易にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の斜視図、第２図は第１図の上
面図、第３図は第１図の駆動装置の歯車系の線図である
。 図において、１・・・・・・水平軸、２・・・・・・水
平軸に直交する回転軸、３・・・・・・アンテナ、４・
・・・・・水平軸の駆動装置、５・・・・・・回転軸２
の駆動装置、６・・・・・・固定構造体、７・・・・・
・水平軸の回転構造体、８・・・・・・アンテナに直結
する回転構造体、９・・・・・・手動ハンドル軸、１０
，１１・・・・・・軸受、１２・・・・・・クランクハ
ンドル、１３・・・・・・ハンドル軸のモーター １４
・・・・・・ブレーキ、１５・・・・・・歯車列である
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アンテナを回転駆動する一つの回転軸を支持する構造物
   に、歯車列を含む機械的手段により連結されてハンドル
   により前記回転軸まわりにアンテナを手動制御できる手
   動制御軸を設けたアンテナの手動制御装置において、前
   記歯車列を分岐して２つの手動制御軸をその手動制御装
   置の別々の側面に設けたアンテナ手動駆動装置。