JPS60237942A - 粉末コ−ヒ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、改良された粉末コーヒーに関するものであり
、より詳しくは、新規な酒類入すの粉末コーヒーに関す
るものである。

〔従来技術〕

一般に、コーヒー液に少量のブランデーやウィスキー等
の酒類を入れれば、風味が引き立つことは、よく知られ
ている。

しかしながら、粉末コーヒーにおいて、これらの酒類を
入れたもので香味の優れたものはまだ市販されていない
。

〔発明が解決しようとする問題点〕

このように、粉末コーヒーにおいて、ブランデーやウィ
スキー等の酒類を入れたもので香味の優れたものが市販
されていない一つの理由は、ブランデー等の酒類を入れ
たコーヒー液を、そのまま乾燥して粉末化しようとする
と、アルコールが蒸発して、その風味を維持することが
きわめて困難になることにある。

その対策として、コーヒー液を粉末にしてから、その粉
末にブランデー等を噴霧する方法もあるが、この場合で
も、保存中にアルコールが蒸発して、通常のブランデー
等を入れたコーヒー液の風味を与えることは困難であっ
た。

他のもう一つの理由は、コーヒーの風味を引き立てるた
め、酒類を添加する時期は、コーヒーをいれた直後が最
も効果的であり、あらかじめ酒類をコーヒー豆や湯に混
合しておいたのでは、さほど効果がないことにある。

例えば、粉末コーヒーに、ブランデー等をかけてから、
湯を注いで溶かしても、いれたでのコーヒーにブランデ
ー等をいれたコーヒーの風味を引き出すことは困難でり
、粉末コーヒーを用いて、いれたでのコーヒーにブラン
デー等をいれたコーヒーの風味を出そうとすれば、やは
り粉末コーヒーを湯で完全に溶かしてからブランデー等
をいれることが必要である。

本発明者らが解決しようとする問題点は、単に湯に溶か
しただけで、いれたでのコーヒーにブランデーやウィス
キー等の酒類を入れたコーヒーと同様な風味を有するコ
ーヒー液を作ることができる粉末コーヒーを提供するこ
とにある。

Ｃ問題点を解決するための手段〕 このような問題点を解決するために、本発明者は、酒類
と、非環状デキストリン、又は環状デキストリンとデキ
ストロース価５ないし４０の非環状デキストリンとの混
合物等のデキストリンを主成分とする糖質との混合溶液
を噴霧乾燥して得られる粉末酒を、１０ないし９０重量
％含み、残部が凍結乾燥粉末コーヒーからなる粉末コー
ヒーを提供するものである。

〔作用〕

本発明は、その作用との関連において、次のような特徴
を有している。

第一の特徴は、ブランデーやウィスキー等の酒類入すの
コーヒーを粉末にするのではなく、粉末コーヒーと粉末
酒とを混合することにより、アルコールの保持を可能に
したことである。

そして、第二の特徴は、粉末コーヒーに混合して、ブラ
ンデーやウィスキー等を入れたコーヒーと同様な風味を
出すことができる粉末酒を見つけ出し、それを使用した
ことである。

即ち、酒類を保持している担体として、コーヒーの風味
に好ましくない影響を与えないものを探索し、このよう
な目的に沿う酒類の担体として、デキストリンを見いだ
し使用したことである。

更に、第三の特徴は、使用される粉末コーヒーとして凍
結乾燥コーヒーを選んだことである。

一般に、凍結乾燥コーヒーは、噴霧乾燥コーヒーより、
熱による影響が少なく、コーヒ一本来の香味が損なわれ
ないためである。

更に、第四の特徴として、粉末コーヒーが解けてから、
アルコールを放出する粉末酒を見いだし使用したことで
ある。

デキストリンを主体とする糖質も、ある程度、粉末コー
ヒーの溶解より遅れて熔解する特性を有しているが、こ
のような特性を更に強化しようとすれば、環状デキスト
リンの含有量を多くする必要がある。

環状デキストリンは、アルコールの保持能力が高く、少
ない量で比較的多量のアルコールを保持することができ
るが、低い温度では多少溶解性に乏しいことが難点とさ
れていた。しかし、このような点は、ブランデー等をい
れたコーヒーとして粉末コーヒーに利用する場合には、
液温も高いので熔解性の低いことも問題にならず、かえ
って、遅れて溶解することが有利な点となっている。

また、一般に、デキストリンは、デキストロース価が高
くなるにつれて、白濁等を生じ、溶解性が低くなるので
、特に、混合して使用する環状デキストリンの量を多く
するにつれて、非環状デキストリンのデキストロース価
を低くする必要がある。このような目的に沿うデキスト
ロース価の範囲は、５〜４０である。そして、好ましい
範囲は、１５〜２０である。

次に、本発明を、実施例によって、詳細に説明する。

〔実施例〕

（１）　ブランデー人りコーヒー 出来上がったコーヒーの濃度とブランデーのアルコール
濃度が一定になるようにして、次のようなＡＳＢ、ｃ、
のコーヒーと、Ｄ、Ｅ、、Ｆのプランデーを準備し、Ｎ
ｏ、　１〜１２のサンプルを調製し、６名のパネラ−で
、香り、味について、５段階の採点識別試験法で評価を
行い、第１表のような結果を得た。

Ａ０通常のレギュラーコーヒー コロンビア産のエキセルソゲレードのコーヒー豆をミデ
ィアムローストした焙煎豆を粉砕（細挽き）し、その５
０ｇを９８℃の熱湯６００ｍ１でドリップ式抽出器で抽
出したもの。１杯分１２０ｍ　ｌ Ｂ、凍結乾燥コーヒー コロンビア産のエキセルソゲレードのコーヒー豆をミデ
ィアムローストした焙煎豆を粉砕（細挽き）し、濃厚に
抽出し、凍結乾燥して粉末化したもの。１杯分１．４ｇ Ｃ１噴霧乾燥コーヒー コロンビア産のエキセルソゲレードのコーヒー豆をミデ
ィアムローストした焙煎豆を粉砕（細挽き）し、濃厚に
抽出し、噴霧乾燥して粉末化したもの。１杯分１．４ｇ Ｄ、ｍｌ常のブランデー 特級ブランデー（アルコール度数４３°）１杯分２．６
５ｇ Ｅ、非環状デキストリン粉末ブランデーＤと同一のブラ
ンデーと非環状デキストリンを用い噴霧乾燥した粉末ブ
ランデー。１杯分３．８０ｇ Ｆ、環状・非環状デキストリン粉末ブランデーＤと同一
のブランデーと環状デキストリン及びデキストロース価
１８の非環状デキストリンの１：ｌ混合物を用い噴霧乾
燥した粉末ブランデー。１杯分３．８０ｇ サンプルＮｏ、　１ コーヒー（Ａ）　１２０ｍ１にブランデー（Ｄ）　２．
６５ｇを入れる。

サンプルＮ０９２ コーヒー（Ａ）　１２０ｍ１に粉末ブランデー（Ｅ）３
．８０ｇを入れる。

サンプルＮｏ、　３ コーヒー（Ａ）１２０ｍｌに粉末ブランデー（Ｆ）３、
８０ｇを入れる。

サンプルＮｏ、　４ ブランデー（Ｄ）　２．６５ｇに、コーヒー（Ａ）１２
０　ｍｌを入れる。

サンプルＮ００５ 粉末ブランデー（Ｅ）　３．８０ｇにコーヒー（Ａ）１
２０ｍｌ　を入れる。

サンプルＮｏ、　６ 粉末ブランデー（Ｆ）　３．８０ｇにコーヒー（Ａ）１
２０ｍｌを入れる。

サンプルＮｏ、　７ 凍結乾燥粉末コーヒー（Ｂ）　１．４ｇを熱湯１２０ｍ
１に溶かしてからブランデー（Ｄ）　２．６５ｇを入れ
る。

サンプルＮｏ、、８ 凍結乾燥粉末コーヒー（Ｂ）　１．４ｇと粉末ブランデ
ー（Ｅ）　３．８０ｇとを一緒に熱湯１２０ｍ１に溶か
す。

サンプルＮｏ、、９ 凍結乾燥粉末コーヒー（Ｂ）　１．４ｇと粉末ブランデ
ー（Ｆ）３．８０ｇとを一緒に熱湯１２Ｏｎ＋１に溶か
す。

サンプルＮｏ、　１０ 噴霧乾燥粉末コーヒー（Ｃ）　１．４ｇを熱湯１２Ｏｎ
＋１に溶かしてからブランデー（Ｄ）　２．６５ｇを入
れる。

サンプルＮｏ、１１ 噴霧乾燥粉末コーヒー（Ｃ）　１．４ｇと粉末ブランデ
ー（Ｅ）　３．８０ｇとを一緒に熱湯１２０ｍ１に溶か
す。

サンプルＮｏ、１２ 噴霧乾燥粉末コーヒー（Ｃ）　１．４ｇと粉末ブランデ
ー（Ｆ）　３．８０ｇとを一緒に熱湯１２０＋ｎｌに溶
かす。

（以下余白） 第１表　試験結果 （２）　ウィスキー人りコーヒー 出来上がったコーヒーの濃度とウィスキーのアルコール
濃度が一定になるようにして、実施例１のＡ、ＢＸＣの
コーヒーと、次のようなＧ、、Ｈ１■のウィスキーを準
備し、Ｎｏ、１３〜２４のサンプルを調製し、６名のパ
ネラ−で、香り、味について、５段階の採点識別試験法
で評価を行い、第２表のような結果を得た。

Ｇ１通常のウィスキー 国産特級ウィスキー（アルコール度数４３°）１杯分２
．６５ｇ Ｈ１非環状デキストリン粉末ウィスキーＧと同一のウィ
スキーと非環状デキストリンを用い噴霧乾燥した粉末ウ
ィスキー。１杯分３．８０ｇ ■、環状・非環状デキストリン粉末ウィスキーＧと同一
のウィスキーと環状デキストリン及びデキストロース価
１８の非環状デキストリンの１：１混合物を用い噴霧乾
燥した粉末ウィスキー。１杯分３．８０ｇ サンプルＮｏ、１３ コーヒー（Ａ）　１２０ｍ１にウィスキー（Ｇ）　２．
６５ｇを入れる。

サンプルＮｏ、１４ コーヒー（Ａ　）　１２０ｍ１に粉末ウィスキー（Ｈ）
３．８０ｇを入れる。

サンプルＮｏ、１５ コーヒー（Ａ＞　１２０ｍ１に粉末ウィスキー（１）３
．８０ｇを入れる。

サンプルＮｏ、］６ ウィスキー（Ｇ）　２．６５ｇに、コーヒー（Ａ）１２
０　ｍｌを入れる。

サンプルＮｏ、１７ 粉末ウィスキー（Ｈ）　３．８０．にコーヒー（Ａ）１
２０ｍｌを入れる。

サンプルＮｏ、１８ 粉末ウィスキー（■）３゜８０ｇにコーヒー（Ａ）１２
０ｍ　ｌを入れる。

サンプルＮｏ、１９ 凍結乾燥粉末コーヒー（Ｂ）　１．４ｇを熱湯１２０ｍ
１に溶かしてからウィスキー（Ｇ）　２．６５ｇを入れ
る。

サンプルＮｏ、２０ 凍結乾燥粉末コーヒー（Ｂ）　１．４ｇと粉末ウィスキ
ー１）　３．８０ｇとを一緒に熱湯１２Ｏｎ＋１に溶か
す。

サンプルＮｏ、２１ 凍結乾燥粉末コーヒー（Ｂ）　１．４ｇと粉末ウィスキ
ー（１）　３．８０ｇとを一緒に熱湯１２０１に溶かす
。

サンプルＮｏ　、　２２ 噴霧乾燥粉末コーヒー（Ｃ）　１．４ｇを熱湯１２０１
１１１に溶かしてからウィスキー（Ｇ）　２．６５ｇを
入れる。

サンプルＮｏ、２３ 噴霧乾燥粉末コーヒー（Ｃ）　１．４ｇと粉末ウィスキ
ー（Ｈ）　３．８０ｇとを一緒に熱湯１２０ｍ１に熔か
す。

サンプルＮｏ、２４ 噴霧乾燥粉末コーヒー（Ｃ）　１．４ｇと粉末ウィスキ
ー（Ｉ　）　３．８０ｇとを一緒に熱湯１２０ｍ１に溶
かす。

第２表　試験結果 〔発明の効果〕 実施例（１）の結果は、本発明の効果を下記のように裏
付けるものである。

（１１ブランデーの添加時期 コーヒーに後からブランデーを入れたもの（サンプルＮ
ｏ１）は、ブランデーにコーヒーを入れたもの（サンプ
ルＮｏ４）より、ブランデーの香り立ちが優れており、
コーヒーの香味も若干良い。

（２）粉末酒の効果 しかし、粉末ブランデーについては、逆に、粉末ブラン
デーにコーヒーを入れたもの（サンプルＮｏ５．６）が
、コーヒーに後から粉末ブランデーを入れたもの（サン
プルＮｏ２．３）より、ブランデーの香り立ちが良く、
風味も同等又はそれ以上である。このことは、この粉末
ブランデーが、ブランデーをよく保持し、比較的ゆっく
りブランデーを放出することを示している。

（３）凍結乾燥粉末コーヒーの効果 凍結乾燥粉末コーヒーにブランデー又は粉末ブランデー
を入れたもの（サンプルＮｏ７．８．９）は、ブランデ
ーの香り立ち、コーヒーの香り立ち、味の何れの点にお
いても、噴霧乾燥粉末コーヒーにブランデー又は粉末ブ
ランデーを入れたもの（サンプルＮｏｌ０１１１１２）
より優れている。

（４）　環状デキストリンの効果 粉末ブランデーに環状デキストリンと非環状デキストリ
ンとの混合物を使用したもの（サンプルＮｏ３．６．９
．１２）は、非環状デキストリンだけを使用したもの（
サンプルＮｏ２．５．８．１１）よりも、ブランデーの
香り立ちにおいて優れており、コーヒーの香り立ち、味
の点でも同等以上である。

なお、噴霧乾燥コーヒーにブランデーを入れたサンプル
Ｎｏｌ０が、凍結乾燥コーヒーにブランデーを入れたサ
ンプルＮｏ７よりも、紅茶の風味等すべての点で良くな
いのは、噴霧乾燥の際、香味成分が揮発してしまうため
と考えられる。

また、実施例（２）の結果も、実施例（１）と同様に、
本発明におけるウィスキーの添加時期、粉末酒の効果、
凍結乾燥コーヒーの効果、環状デキストリンの効果等を
裏付けている。

本発明の粉末コーヒーは、上述のような特性を有するの
で、本発明の実施により、単に粉末を熱湯に熔かすだけ
で、いれたでのコーヒーにブランデー等の酒類を入れた
コーヒーと同様な風味を有する優れた風味のブランデー
、ウィスキー等の酒類入すの紅茶を提供することができ
る。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）酒類とデキストリンを主成分とする糖質との混合
   溶液を噴霧乾燥して得られる粉末酒を１０ないし９０重
   量％含み、残部が凍結乾燥粉末コーヒーからなる粉末コ
   ーヒー。
2. （２）　粉末酒に使用される糖質が、非環状デキストリ
   ンを主成分とする糖質であることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項記載の粉末コーヒー。
3. （３）粉末酒に使用される糖質が、環状デキストリンと
   デキストロース価５ないし４０の非環状デキストリンを
   主成分とする糖質であることを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載の粉末コーヒ０