JPH08103220A - 超音波照射による茶類の冷温水抽出方法 - Google Patents
超音波照射による茶類の冷温水抽出方法Info
- Publication number
- JPH08103220A JPH08103220A JP7118881A JP11888195A JPH08103220A JP H08103220 A JPH08103220 A JP H08103220A JP 7118881 A JP7118881 A JP 7118881A JP 11888195 A JP11888195 A JP 11888195A JP H08103220 A JPH08103220 A JP H08103220A
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- JP
- Japan
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- tea
- water
- green tea
- teas
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 緑茶、麦茶、その他茶類の冷温水抽出で品質
が良好な抽出液を短時間で得るための方法を発明した。 【構成】 緑茶、麦茶、その他茶類の冷温水抽出時に超
音波を照射する。
が良好な抽出液を短時間で得るための方法を発明した。 【構成】 緑茶、麦茶、その他茶類の冷温水抽出時に超
音波を照射する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、緑茶、麦茶、その他茶
類を冷温水、すなわち、0℃から60℃の水で抽出する
時の超音波照射に関するもので茶類の冷温水抽出液を短
時間に得られる事から食品工業への利用が考えられる。
類を冷温水、すなわち、0℃から60℃の水で抽出する
時の超音波照射に関するもので茶類の冷温水抽出液を短
時間に得られる事から食品工業への利用が考えられる。
【0002】また、夏季の間需要が多い水だし茶を短時
間で作ることができるので一般家庭での利用が考えられ
る。
間で作ることができるので一般家庭での利用が考えられ
る。
【0003】
【従来の技術】緑茶において冷温水抽出をすることによ
って、渋味の成分であるカテキン類の溶出を抑えたおい
しく冷たいお茶が得られる事が一般に知られている。
って、渋味の成分であるカテキン類の溶出を抑えたおい
しく冷たいお茶が得られる事が一般に知られている。
【0004】しかしながら、緑茶飲料などを生産してい
る食品工業では、渋味が少なくおいしいお茶を得ること
を目的とした冷温水抽出は、品質向上が見込めても抽出
時間が長くかかることや抽出効率が悪くなるために行わ
れていないことが多い。
る食品工業では、渋味が少なくおいしいお茶を得ること
を目的とした冷温水抽出は、品質向上が見込めても抽出
時間が長くかかることや抽出効率が悪くなるために行わ
れていないことが多い。
【0005】家庭では、緑茶、麦茶、その他茶類を水だ
し抽出するために、1000cc位の抽出容器に緑茶、
麦茶、その他茶類、またはバッグに封入した緑茶、麦
茶、その他茶類を入れ、冷水、または氷水を注いで5時
間から10数時間冷蔵庫内で静置して水だしする方法が
とられている。
し抽出するために、1000cc位の抽出容器に緑茶、
麦茶、その他茶類、またはバッグに封入した緑茶、麦
茶、その他茶類を入れ、冷水、または氷水を注いで5時
間から10数時間冷蔵庫内で静置して水だしする方法が
とられている。
【0006】また、香味を楽しむために、急須に多めの
茶葉を入れて氷水を注ぎ、10分くらい茶葉が開くまで
待ってから湯呑に注ぐいれ方もある。
茶葉を入れて氷水を注ぎ、10分くらい茶葉が開くまで
待ってから湯呑に注ぐいれ方もある。
【0007】麦茶においては、煮だしてから冷やす事な
くすぐに飲めるので水だし抽出が行われている。
くすぐに飲めるので水だし抽出が行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたよ
うに食品工業においては、渋味が少ないおいしいお茶を
得ることを目的に緑茶の冷温水抽出を行うと短時間で抽
出できない事や抽出効率が悪いため緑茶の冷温水抽出は
利用されていなかった。
うに食品工業においては、渋味が少ないおいしいお茶を
得ることを目的に緑茶の冷温水抽出を行うと短時間で抽
出できない事や抽出効率が悪いため緑茶の冷温水抽出は
利用されていなかった。
【0009】一方、家庭においての緑茶の水だし抽出法
では、渋昧の少ないおいしい茶を得ることができるが抽
出に長時間を要するという問題があった。
では、渋昧の少ないおいしい茶を得ることができるが抽
出に長時間を要するという問題があった。
【0010】また、麦茶においての水だし抽出法でも、
抽出に長時間を要するという問題があった。
抽出に長時間を要するという問題があった。
【0011】本発明は、従来の技術で有するこの様な問
題を解決すべくなされたもので、その目的とするところ
は、食品工業においては、緑茶、麦茶、その他茶類の冷
温水抽出での抽出効率を向上させ冷温水抽出液を短時間
に得るものである。これによって、緑茶、麦茶その他茶
類の冷温水抽出が可能となり、品質の優れた抽出液を得
ることができる。
題を解決すべくなされたもので、その目的とするところ
は、食品工業においては、緑茶、麦茶、その他茶類の冷
温水抽出での抽出効率を向上させ冷温水抽出液を短時間
に得るものである。これによって、緑茶、麦茶その他茶
類の冷温水抽出が可能となり、品質の優れた抽出液を得
ることができる。
【0012】また、家庭においては、緑茶、麦茶、その
他茶類の水だし抽出を短時間で行いすぐに飲用する方法
を考案するものである。
他茶類の水だし抽出を短時間で行いすぐに飲用する方法
を考案するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の問題点
を解決すべくなされたもので、緑茶、麦茶、その他茶類
の冷温水抽出時に超音波を照射することで緑茶、麦茶、
その他茶類の冷温水抽出液を得る方法である。
を解決すべくなされたもので、緑茶、麦茶、その他茶類
の冷温水抽出時に超音波を照射することで緑茶、麦茶、
その他茶類の冷温水抽出液を得る方法である。
【0014】
【作用】本発明の技術を用いれば、緑茶、麦茶、その他
茶類の冷温水抽出中の水分子を振動させ、抽出しようと
する緑茶、麦茶、その他茶類への水の浸透を良くし、さ
らに攪拌作用によって茶葉表面近くの高濃度液を分散さ
せる事により抽出効率が高まり、短時間で緑茶、麦茶、
その他茶類の冷温水抽出液を得ることができる。
茶類の冷温水抽出中の水分子を振動させ、抽出しようと
する緑茶、麦茶、その他茶類への水の浸透を良くし、さ
らに攪拌作用によって茶葉表面近くの高濃度液を分散さ
せる事により抽出効率が高まり、短時間で緑茶、麦茶、
その他茶類の冷温水抽出液を得ることができる。
【0015】
【実施例】以下、この技術の好適な使用例を説明する。
【0016】例1 図1に記載の様に1000ccガラス製ビーカーに35
℃、1000ccの純水を入れ、その中に煎茶10gを
入れてガラス棒で軽く攪拌し、島津製超音波洗浄器SU
S−300Rに水を満たした中で5分間超音波を照射し
て、抽出終了後直ちに濾過して得た抽出液をAとした。
℃、1000ccの純水を入れ、その中に煎茶10gを
入れてガラス棒で軽く攪拌し、島津製超音波洗浄器SU
S−300Rに水を満たした中で5分間超音波を照射し
て、抽出終了後直ちに濾過して得た抽出液をAとした。
【0017】また、1000ccガラス製ビーカーに3
5℃、1000ccの純水を入れ、その中に煎茶10g
を入れてガラス棒で軽く攪拌し、20時間冷蔵庫内で静
置して、抽出終了後直ちに濾過して得た抽出液をBとし
た。
5℃、1000ccの純水を入れ、その中に煎茶10g
を入れてガラス棒で軽く攪拌し、20時間冷蔵庫内で静
置して、抽出終了後直ちに濾過して得た抽出液をBとし
た。
【0018】以上の実施例より得た抽出液の濃度の指標
としてBRIX値を測定した。また、品質の指標として
カテキン/アミノ酸比を求めた。さらに、熟練審査員に
よる官能評価を行った。その結果、抽出液Aが抽出液B
より濃度が高く、カテキン/アミノ酸比はほぼ同じであ
った。また、官能審査結果でも抽出液Aの評価が抽出液
Bより高く抽出液Aの優位性が明らかにされた。その結
果を表1に示した。
としてBRIX値を測定した。また、品質の指標として
カテキン/アミノ酸比を求めた。さらに、熟練審査員に
よる官能評価を行った。その結果、抽出液Aが抽出液B
より濃度が高く、カテキン/アミノ酸比はほぼ同じであ
った。また、官能審査結果でも抽出液Aの評価が抽出液
Bより高く抽出液Aの優位性が明らかにされた。その結
果を表1に示した。
【0019】
【表1】
【0020】例2 図1に記載の様に500ccガラス製ビーカーに10
℃、500ccの純水を入れ、その中に煎茶5gを入れ
てガラス棒で軽く攪拌し、島津製超音波洗浄器SUS−
300Rに水を満たした中で5分間、7分間、10分
間、15分間超音波を照射して、抽出終了後直ちに濾過
して抽出液を得た。
℃、500ccの純水を入れ、その中に煎茶5gを入れ
てガラス棒で軽く攪拌し、島津製超音波洗浄器SUS−
300Rに水を満たした中で5分間、7分間、10分
間、15分間超音波を照射して、抽出終了後直ちに濾過
して抽出液を得た。
【0021】また、500ccガラス製ビーカーに10
℃、500ccの純水を入れ、その中に煎茶5gを入れ
てガラス棒で軽く攪拌し、1時間、2時間、4時間、8
時間冷蔵庫内で静置して、抽出終了後直ちに濾過して抽
出液を得た。
℃、500ccの純水を入れ、その中に煎茶5gを入れ
てガラス棒で軽く攪拌し、1時間、2時間、4時間、8
時間冷蔵庫内で静置して、抽出終了後直ちに濾過して抽
出液を得た。
【0022】以上の実施例より得た抽出液の濃度の指標
としてBRIX値を測定した。その結果、抽出時間と抽
出液濃度の関係を見ると超音波を照射した方が短時間に
抽出されることが明確になった。その結果を表2に示し
た。
としてBRIX値を測定した。その結果、抽出時間と抽
出液濃度の関係を見ると超音波を照射した方が短時間に
抽出されることが明確になった。その結果を表2に示し
た。
【0023】
【表2】
【0024】例3 図1に記載の様に500ccガラス製ビーカーに10
℃、500ccの純水を入れ、その中に麦茶5gを入れ
てガラス棒で軽く攪拌し、島津製超音波洗浄器SUS−
300Rに水を満たした中で5分間超音波を照射して、
抽出終了後直ちに濾過して得た抽出液をAとした。
℃、500ccの純水を入れ、その中に麦茶5gを入れ
てガラス棒で軽く攪拌し、島津製超音波洗浄器SUS−
300Rに水を満たした中で5分間超音波を照射して、
抽出終了後直ちに濾過して得た抽出液をAとした。
【0025】また、500ccガラス製ビーカーに10
℃、500ccの純水を入れ、その中に麦茶5gを入れ
てガラス棒で軽く攪拌し、5分間静置して、抽出終了後
直ちに濾過して得た抽出液をBとした。
℃、500ccの純水を入れ、その中に麦茶5gを入れ
てガラス棒で軽く攪拌し、5分間静置して、抽出終了後
直ちに濾過して得た抽出液をBとした。
【0026】また、500ccガラス製ビーカーに10
℃、500ccの純水を入れ、その中に麦茶5gを入れ
てガラス棒で軽く攪拌し、60分間静置して、抽出終了
後直ちに濾過して得た抽出液をCとした。
℃、500ccの純水を入れ、その中に麦茶5gを入れ
てガラス棒で軽く攪拌し、60分間静置して、抽出終了
後直ちに濾過して得た抽出液をCとした。
【0027】以上の実施例より得た抽出液の濃度の指標
としてBRIX値を測定した。また、熟練審査員による
官能評価を行った。その結果、抽出液Bの濃度が低く、
官能審査結果でも香味が淡泊であった。抽出液Aと抽出
液Cは大差がなかった。その結果を表3に示した。
としてBRIX値を測定した。また、熟練審査員による
官能評価を行った。その結果、抽出液Bの濃度が低く、
官能審査結果でも香味が淡泊であった。抽出液Aと抽出
液Cは大差がなかった。その結果を表3に示した。
【0028】
【表3】
【0029】
【発明の効果】本発明は上述の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
で、次に記載する効果を奏する。
【0030】従来長時間かけて抽出されていた水だし茶
を短時間で抽出する。
を短時間で抽出する。
【0031】
【図1】図1は本発明に関わる茶類の超音波照射による
抽出方法である。
抽出方法である。
1、緑茶、麦茶、その他茶類 2、振動子 3、超音波発振機 4、超音波照射槽 5、ガラス製ビーカー 6、水
Claims (1)
- 【請求項1】 緑茶、麦茶、その他茶類の冷温水抽出時
に超音波を照射する方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7118881A JPH08103220A (ja) | 1995-04-06 | 1995-04-06 | 超音波照射による茶類の冷温水抽出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7118881A JPH08103220A (ja) | 1995-04-06 | 1995-04-06 | 超音波照射による茶類の冷温水抽出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08103220A true JPH08103220A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=14747449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7118881A Pending JPH08103220A (ja) | 1995-04-06 | 1995-04-06 | 超音波照射による茶類の冷温水抽出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08103220A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7811619B2 (en) | 2002-02-05 | 2010-10-12 | Kao Corporation | Green tea beverage and method of making same |
KR20120112583A (ko) * | 2009-12-18 | 2012-10-11 | 그린 마운틴 커피 로스터스, 인크. | 음파 에너지를 사용한 음료 형성 장치 및 방법 |
CN103704423A (zh) * | 2014-01-02 | 2014-04-09 | 绿锦发展(福建)有限公司 | 一种茶提取物的制备方法 |
CN108464695A (zh) * | 2018-06-08 | 2018-08-31 | 西南大学 | 一种便携式超声波冷泡茶装置及其使用方法 |
-
1995
- 1995-04-06 JP JP7118881A patent/JPH08103220A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7811619B2 (en) | 2002-02-05 | 2010-10-12 | Kao Corporation | Green tea beverage and method of making same |
KR20120112583A (ko) * | 2009-12-18 | 2012-10-11 | 그린 마운틴 커피 로스터스, 인크. | 음파 에너지를 사용한 음료 형성 장치 및 방법 |
CN103704423A (zh) * | 2014-01-02 | 2014-04-09 | 绿锦发展(福建)有限公司 | 一种茶提取物的制备方法 |
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