JPS6023703B2 - 耐熱性エチレン・四弗化エチレン共重合体組成物成形品の製造方法 - Google Patents
耐熱性エチレン・四弗化エチレン共重合体組成物成形品の製造方法Info
- Publication number
- JPS6023703B2 JPS6023703B2 JP3980776A JP3980776A JPS6023703B2 JP S6023703 B2 JPS6023703 B2 JP S6023703B2 JP 3980776 A JP3980776 A JP 3980776A JP 3980776 A JP3980776 A JP 3980776A JP S6023703 B2 JPS6023703 B2 JP S6023703B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tetrafluoroethylene copolymer
- ethylene
- copolymer composition
- molded products
- producing
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は改善された耐熱性エチレン・四弗化エチレン
共重合体組成物成形品の製造方法に関するものである。
共重合体組成物成形品の製造方法に関するものである。
エチレン・四弗化エチレン共重合体は電気的特性、耐薬
品性、機械的特性及び耐熱性などに優れた材料であるこ
とが知られ各種の用途に数多〈用いられている。しかし
この樹脂材料は、同種の弗素系樹脂の四弗化エチレン樹
脂又は四弗化エチレン・六弗化プロピレン樹脂などに比
べると加熱劣化が大きく、具体的にこれらの樹脂に対し
て評価されている連続使用温度と対比すると、エチレン
・四弗化エチレン共重合体が15000、四弗化エチレ
ン樹脂が260℃及び四発化エチレン・六弗化プロピレ
ン樹脂が20ぴ○であり、可成り低いものであるとされ
ている。
品性、機械的特性及び耐熱性などに優れた材料であるこ
とが知られ各種の用途に数多〈用いられている。しかし
この樹脂材料は、同種の弗素系樹脂の四弗化エチレン樹
脂又は四弗化エチレン・六弗化プロピレン樹脂などに比
べると加熱劣化が大きく、具体的にこれらの樹脂に対し
て評価されている連続使用温度と対比すると、エチレン
・四弗化エチレン共重合体が15000、四弗化エチレ
ン樹脂が260℃及び四発化エチレン・六弗化プロピレ
ン樹脂が20ぴ○であり、可成り低いものであるとされ
ている。
一般に樹脂材料の耐熱性を向上させる手段としては該樹
脂に対して老化防止剤を加えること、あるいは放射線照
射によるか過酸化物混入による処理を行うなどの方法が
行われている。ところがこのエチレン・四弗化エチレン
共重合体に関しては、このような一般に行われる耐熱性
を向上させるための手段が適用しがたい欠点があった。
脂に対して老化防止剤を加えること、あるいは放射線照
射によるか過酸化物混入による処理を行うなどの方法が
行われている。ところがこのエチレン・四弗化エチレン
共重合体に関しては、このような一般に行われる耐熱性
を向上させるための手段が適用しがたい欠点があった。
即ち、通常用いられる手段である老化防止剤の混入は、
このエチレン・四弗化エチレン共重合体との相溶性が非
常に低く分散不良となって所期の老化防止剤の効果が得
られないことが多く、他方上述の放射線照射による架橋
処理を行うと該樹脂自身に若干の分解が生じ機械的特性
を低下させてしまうことがあり、更に過酸化物を用いる
架橋処理は該過酸化物の選択に問題があり今日これにつ
いて適切な方法が確立しているとは云い難いのが現状の
ようである。ここに発明者等はこのような問題を解決す
べくエチレン・四弗化エチレン共重合体成形品の耐熱性
向上に関して鋭意検討を行った結果、上記弗素系ェラス
トマーに老化防止剤を添加した混和物をマスターバッチ
化し、このマスターバッチをエチレン。
このエチレン・四弗化エチレン共重合体との相溶性が非
常に低く分散不良となって所期の老化防止剤の効果が得
られないことが多く、他方上述の放射線照射による架橋
処理を行うと該樹脂自身に若干の分解が生じ機械的特性
を低下させてしまうことがあり、更に過酸化物を用いる
架橋処理は該過酸化物の選択に問題があり今日これにつ
いて適切な方法が確立しているとは云い難いのが現状の
ようである。ここに発明者等はこのような問題を解決す
べくエチレン・四弗化エチレン共重合体成形品の耐熱性
向上に関して鋭意検討を行った結果、上記弗素系ェラス
トマーに老化防止剤を添加した混和物をマスターバッチ
化し、このマスターバッチをエチレン。
四弗化エチレン共重合体と混合し溶融成形することによ
り、前記老化防止剤の分散性を向上させ所期の目的を達
成し得ることを見出しこの発明を完成したのである。即
ちこの発明は、弗秦系ェラストマーに老化防止剤を添加
し混練して調整したマスターバッチと、エチレン・四弗
化エチレン共重合体とを混合し、これを溶融成形するこ
とを特徴とする耐熱性エチレン。
り、前記老化防止剤の分散性を向上させ所期の目的を達
成し得ることを見出しこの発明を完成したのである。即
ちこの発明は、弗秦系ェラストマーに老化防止剤を添加
し混練して調整したマスターバッチと、エチレン・四弗
化エチレン共重合体とを混合し、これを溶融成形するこ
とを特徴とする耐熱性エチレン。
四弗化エチレン共重合体組成物成形品の製造方法である
。この発明に用いられる老化防止剤としては、エチレン
・四弗化エチレン共重合体に対して老化防止特性を与え
るものが選択されるべきことは当然であり、特に限定さ
れるものでないが例えば商品名ノクラックホワィト(大
内新興社、ジー8ーナフチルーpーフェニレンジアミン
)、同グッドライト3114(米国、グッドリッチ社、
トリス(3,5一ジーターシヤ1」ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)ィソシアヌレート)及び同ィルガノツク
ス1010(スイス国、チバガイギー社、テトラキス−
′〔メチレンー(3,5−ジーターシヤリブチル−4−
ヒドロキシハイドロシンナメート)〕メタン)などが適
切であり、これらの中でも分散性などから考えて前記商
品名ィルガノックス1010が最も適している。
。この発明に用いられる老化防止剤としては、エチレン
・四弗化エチレン共重合体に対して老化防止特性を与え
るものが選択されるべきことは当然であり、特に限定さ
れるものでないが例えば商品名ノクラックホワィト(大
内新興社、ジー8ーナフチルーpーフェニレンジアミン
)、同グッドライト3114(米国、グッドリッチ社、
トリス(3,5一ジーターシヤ1」ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)ィソシアヌレート)及び同ィルガノツク
ス1010(スイス国、チバガイギー社、テトラキス−
′〔メチレンー(3,5−ジーターシヤリブチル−4−
ヒドロキシハイドロシンナメート)〕メタン)などが適
切であり、これらの中でも分散性などから考えて前記商
品名ィルガノックス1010が最も適している。
この老化防止剤のこの発明の組成物中の童比に関しては
、例えば組成物の他の機械的特性などを低下させないよ
うな範囲の量で適当に決定されるべきことであるが、一
般には0.1pHR〜5pHRの範囲が、効果及び分散
性より良好である。
、例えば組成物の他の機械的特性などを低下させないよ
うな範囲の量で適当に決定されるべきことであるが、一
般には0.1pHR〜5pHRの範囲が、効果及び分散
性より良好である。
次にこの発明で用いられる鞠秦系ェラストマーとしては
、例えば商品名アフラス100(旭ガラス社、プロピレ
ン四弗化エチレン共重合体)及び同ダィェルG501(
ダイキン社、ビニリデンフロライド四弗化エチレン六弗
化プロピレン3元共重合体)などが挙げられる。
、例えば商品名アフラス100(旭ガラス社、プロピレ
ン四弗化エチレン共重合体)及び同ダィェルG501(
ダイキン社、ビニリデンフロライド四弗化エチレン六弗
化プロピレン3元共重合体)などが挙げられる。
この務黍系ェラストマ−のこの発明の組成物中の量比に
関しては、上記老化防止剤の場合と同様に例えば組成物
の機械的特性などの他の特性を変化させないような範囲
の量で適宜決定されるべきことであり、一般には5pH
R〜5倣HRの範囲が良好である。
関しては、上記老化防止剤の場合と同様に例えば組成物
の機械的特性などの他の特性を変化させないような範囲
の量で適宜決定されるべきことであり、一般には5pH
R〜5倣HRの範囲が良好である。
後記実施例からも明らかなように、この発明の組成物成
形品の製造方法による押出成形品は上述のエチレン・四
弗化エチレン共重合体を用いた成形品に比べて加熱劣化
がはるかに少ない特性を示しているが、しかし他方高温
時の機械的特性の向上は不充分であると思われる。
形品の製造方法による押出成形品は上述のエチレン・四
弗化エチレン共重合体を用いた成形品に比べて加熱劣化
がはるかに少ない特性を示しているが、しかし他方高温
時の機械的特性の向上は不充分であると思われる。
これを更に向上させるには電子線照射による架橋物にす
ることが有効で、具体的には約30Mradの照射でそ
の機械的強度が著しく向上するものであった。この発明
の組成物成形品の製造方法は以上の記載及び後記実施例
に示したように「エチレン・四弗化エチレン共重合体と
、老化防止剤と弗素系ェラストマーとのマスターバッチ
との混合組成物を用いていることにより、エチレン・四
弗化エチレン共重合体の優れた電気特性、耐薬品性、機
械的特性などをそのま)持ちかつ耐熱劣化性を著しく向
上させたものが製造出来るものであり、工業的価値の極
めて高い。
ることが有効で、具体的には約30Mradの照射でそ
の機械的強度が著しく向上するものであった。この発明
の組成物成形品の製造方法は以上の記載及び後記実施例
に示したように「エチレン・四弗化エチレン共重合体と
、老化防止剤と弗素系ェラストマーとのマスターバッチ
との混合組成物を用いていることにより、エチレン・四
弗化エチレン共重合体の優れた電気特性、耐薬品性、機
械的特性などをそのま)持ちかつ耐熱劣化性を著しく向
上させたものが製造出来るものであり、工業的価値の極
めて高い。
以下実施例によりこの発明を具体的に説明する。
比較例1〜4及び実施例1〜7
第1表に示す組成によりまず、弗素系ェラストマーと老
化防止剤をロールにてブレンドしてマスターバッチを調
整し、これとエチレン・四熱化エチレン共重合体とを混
合しそれぞれ組成物を得、この組成物を通常の押出機に
て材温320℃にて押出し、成形品を得た。
化防止剤をロールにてブレンドしてマスターバッチを調
整し、これとエチレン・四熱化エチレン共重合体とを混
合しそれぞれ組成物を得、この組成物を通常の押出機に
て材温320℃にて押出し、成形品を得た。
そしてこの押出成形品に関して25q0及び250℃に
おける引張り特性及び250o0×5日間老化後の25
ooにおける引張り特性を夫々調べてその結果を第2表
に示す。
おける引張り特性及び250o0×5日間老化後の25
ooにおける引張り特性を夫々調べてその結果を第2表
に示す。
表 1
上表中 ※印は前出の商品名
※※印はエチレン・四弗化エチレン共重合体の商品名(
旭ガラス社)である。
旭ガラス社)である。
表 2
上表の結果によればこの発明の方法による実施例品は比
較例品に比し、250o○×5日間の老化後の機械的特
性、具体的には伸び残率が著しく向上していることが明
らかである。
較例品に比し、250o○×5日間の老化後の機械的特
性、具体的には伸び残率が著しく向上していることが明
らかである。
このことは同表に示した老化防止剤の分散性が比較例品
の場合にいずれも不良であることからも理解されること
である。又同表から比較例品も含めてこの発明方法の実
施例1〜5の200qoにおける引張り強さが約0.3
k9/側3と梢低いことが判る。
の場合にいずれも不良であることからも理解されること
である。又同表から比較例品も含めてこの発明方法の実
施例1〜5の200qoにおける引張り強さが約0.3
k9/側3と梢低いことが判る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 弗素系エラストマーに老化防止剤を添加し混練して
調整したマスターバツチと、エチレン・四弗化エチレン
共重合体とを混合し、これを溶融成形することを特徴と
する耐熱性エチレン・四弗化エチレン共重合体組成物成
形品の製造方法。 2 老化防止剤がテトラキス−〔メチレン−(3,5−
ジタ−シヤリブチル−4−ヒドロキシハイドロシンナメ
ート)〕メタンである前特許請求の範囲1項の耐熱性エ
チレン・四弗化エチレン共重合体組成物成形品の製造方
法。 3 弗素系エラストマーがプロピレン・四弗化エチレン
共重合体である前特許請求の範囲1項の耐熱性エチレン
・四弗化エチレン共重合体組成物成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3980776A JPS6023703B2 (ja) | 1976-04-10 | 1976-04-10 | 耐熱性エチレン・四弗化エチレン共重合体組成物成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3980776A JPS6023703B2 (ja) | 1976-04-10 | 1976-04-10 | 耐熱性エチレン・四弗化エチレン共重合体組成物成形品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS52123444A JPS52123444A (en) | 1977-10-17 |
JPS6023703B2 true JPS6023703B2 (ja) | 1985-06-08 |
Family
ID=12563221
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3980776A Expired JPS6023703B2 (ja) | 1976-04-10 | 1976-04-10 | 耐熱性エチレン・四弗化エチレン共重合体組成物成形品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6023703B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6030694B2 (ja) * | 1982-12-01 | 1985-07-18 | 日立電線株式会社 | フツ素樹脂架橋成形体の製造方法 |
JPS6116932A (ja) * | 1984-07-03 | 1986-01-24 | Hitachi Cable Ltd | 含フツ素エラストマ架橋成形体の製造方法 |
EP0168020B1 (en) * | 1984-07-09 | 1989-10-18 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Fluorinated thermoplastic elastomer compositions |
JPS62123444A (ja) | 1985-08-07 | 1987-06-04 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | ポジ型感放射線性樹脂組成物 |
JP2613216B2 (ja) * | 1987-06-16 | 1997-05-21 | 旭硝子株式会社 | 含フツ素ポリマー組成物 |
JP2611807B2 (ja) * | 1988-06-09 | 1997-05-21 | 三菱電線工業株式会社 | 耐熱老化性樹脂組成物 |
JP5563771B2 (ja) * | 2009-02-10 | 2014-07-30 | 日立金属株式会社 | 含ふっ素エラストマ被覆電線 |
-
1976
- 1976-04-10 JP JP3980776A patent/JPS6023703B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS52123444A (en) | 1977-10-17 |
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