JPS6023416Y2 - 自転車錠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自転車タイヤスポーク間を施錠できるよう、任
意形状で任意長さに形成した錠杆弾発部材を設けた錠杆
と、該錠杆を摺動可能で所望位置に係止できる錠機構と
、錠杆及び錠機構を内装せしめる筐体と、この筐体側面
に錠杆の摺動方向を可変ならしめるための錠杆位置可変
開口部と該筐体他側面に錠杆摺動用開口部とを設けたこ
とを特徴とする自転車錠を提供するにある。

従来、自転車タイヤスポーク間に自転車錠の錠杆を介入
し、施錠する場合、その錠杆の摺動力向にスポークが位
置する場合、車輪を回動し、そのスポークを移行するこ
とにより閉錠作業ならしめいた。

然しなから、従来の自転車錠は錠杆の摺動方向が一定方
向のため、閉錠しているのを忘れてタイヤを回動しよう
としたり、また施錠時に錠杆進行方向にスポークが存在
し、該スポークの存在を忘れて作動せしめた時等、タイ
ヤスポークを損傷することがわかった。

本考案は上記のような従来の自転車錠の錠杆の摺動方向
を可変可能ならしめることにより、スポークの損傷を防
止でき、且つ錠杆方向にスポークが位置しても、そのス
ポークを回動することなく施錠できる自転車錠を得るこ
とにある。

以下本考案の実施態様を説明するに、図に於て、１は薄
状板体により形成した筐体を示す。

この筐体１は、筐体側面１ａに錠杆２の摺動方向Ａを可
変ならしめるための錠杆位置可変開口部１ｂを設ける。

更にその筐体１の錠他側面１ｃには錠杆摺動用開口部１
ｄを設ける。

而して、筐体１の錠機構収納開口部１ｅ近傍の筐体他側
面１ｃにはキー挿入口１ｆ及び錠機構閉成用ネジ挿入孔
１ｇを設ける。

更に、前記錠機構収納開口部１ｅ近傍の筐体側面１ａに
は、錠板・裏蓋取付係止長孔１ｈを設ける。

更に又、錠杆２を前記筐体１の錠杆摺動用開口部１ｄ及
び錠杆位置可変開口部１ｂに挿入せしめる。

錠杆２は、一端に錠機構解体防止部２ａを設け、他端に
は突片２ｂを設け、且つ錠杆ピン２ｃを設けて形成する
。

錠杆ピン２ｃの基部２Ｃ′には錠杆弾発部材３の一端を
接合せしめる。

４は錠機構を示し、該錠機構４は、錠板取付部５と、こ
の錠板取付部に回動自在に取付けた錠板６と、この錠板
により附勢するよう前記錠板取付部５に設けた線ばね７
と、前記錠板６に任意離間せしめて設ける蓋体８と、前
記錠板６を回動操作することにより錠杆２を摺動ならし
めるためのキー９とにより形成する。

而して、前記錠板取付部５は、一般に錠機構閉成用ネジ
孔５ａ他端に取付舌片５ｂを設ける。

更に下端には錠杆２の錠杆ピン２Ｃの摺動可能範囲で切
欠せしめた錠杆ピン摺動部５Ｃを設ける。

更にまた該錠板取付部５の内面５ｄの任意位置には錠板
係止部５ｅ及びバネ係止部５ｆを設けて戒る。

更に前記錠板６は、一端面に錠板回動用嵌合ピン６ａを
設け、該錠板回動用嵌合ピン６ａの軸芯方向にはキー支
点用ピン６ｂを設ける。

更にまた、前に錠板６の上方には錠板可動片６Ｃを設け
ると共に、前記キー支点用ピン６ｂの反対位置上方にば
ね掛突片６ｄを設けて形成する。

なお、６ｅは錠杆ピン摺動面を示し、６ｆは錠杆ピン係
止切欠部を示す。

更にまた、前記キー９は、一端にキー操作片９ａを設け
、他方にキー支点用ピン女心開口部９ｂを設ける。

而して、前記キー支点用ピン女心開口部９ｂの外方には
錠板回動用舌片９Ｃを設け、且つ該錠板回動用舌片９Ｃ
の下方基端には錠杆ピンロック部９ｄを設けて形成する
。

なお、図中１０は自転車スポーク、１１は自転車フレー
ムを示す。

本考案自転車錠は、上記のような構成により、自転車ス
ポーク１０．１０間を施錠する場合、先ず錠杆２を錠杆
弾発部材３の弾撥力に抗してＡ方向へ摺動せしめる。

この摺動時は前記錠杆２の錠杆ピン２ｃはキー９の錠杆
ピンロック部９ｄに対するロック状態を解放させ、錠板
６の錠杆ピン摺動面６ｅを介して、錠杆ピン係止切欠部
６ｆで閉成され、施錠される。

この時前記キー９は筐体１内より脱せられる。

施錠された本考案自転車錠を開放せしめるには、先ず筐
体１のキー挿入口１ｆよりキー９を該筐体１内に挿入す
る。

筐体１内に投入されたキー９は、該キー９のキー支点用
ピン女心開口部９ｂに錠板６のキー支点用ピン６ｂが挾
持される。

この状態で、前記キー９の錠板回動用舌片９ｃが錠板６
の錠板可動片６ｃに接することになる。

而してキー９を回動せしめれば、錠板６のばね掛突片６
ｄは線ばね７を附勢しつつ上方に錠板６が回動する。

錠板６の回動作用によって、該錠板６の錠杆ピン係止部
６ｆに施錠された錠杆ピン２ｃは開校され、錠杆弾撥部
材３の弾撥力によって錠杆２は帰路摺動する。

帰路摺動される錠杆２の錠杆ピン２Ｃは、錠板６の錠杆
ピン摺動面６ｅを摺いつつ、キー９の錠杆ピンロック部
９ｄに女心され錠杆２の復帰が終了し、自転車走行が可
能となる。

本考案は上記のような容易な操作によって使用でき、更
に筐体１に可変開口部１ｂを設けたことにより従来の自
転車錠が錠杆の摺動が一定方向であるのに比し、本考案
の自転車錠では錠杆２の摺動方向を多方向に接作しつつ
行なわしめることができ、錠杆２の突出によるスポーク
の損傷を防止できる等種々多くの利益を得ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の自転車錠の説明用斜視図、第２図はそ
の一部切欠正面図、第３図はその説明用一部切欠平面図
、第４図は説明用分解斜視図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 錠杆弾発部材を設けた錠杆と、この錠杆を摺動可能で所
   望位置で係止できる錠機構と、この錠機構と前記錠杆を
   内装せめる筐体を有する自転車錠において、前記筐体の
   １側面に施錠時に前記錠杆の突片がタイヤスポークに当
   接したとき該錠杆が横方向に移行するような錠杆位置可
   変開口部を設けたことを特徴とする自転車錠。