JPH0744700Y2 - 手提げ鞄のロツク装置 - Google Patents

手提げ鞄のロツク装置

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JPH0744700Y2
JPH0744700Y2 JP8327190U JP8327190U JPH0744700Y2 JP H0744700 Y2 JPH0744700 Y2 JP H0744700Y2 JP 8327190 U JP8327190 U JP 8327190U JP 8327190 U JP8327190 U JP 8327190U JP H0744700 Y2 JPH0744700 Y2 JP H0744700Y2
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locking member
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JP8327190U
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文奇 尤
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大鉄工業股▲ひん▼有限公司
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、手提げ鞄のロック装置に関するものである。
[従来の技術] 現在、最も使用されている内蔵式の手提げ鞄のロック装
置としては、第4図および第5図に示す構造のものが知
られている。すなわち、このロック装置は、鞄下筐体T1
に回動自在に設けられた押付け板Aの内側に当接部Bを
突設すると共に、鞄下筐体T1に設けた錠前フレームDの
内部に、長端部C1と短端部C2とを一体に有することによ
り側面視略U字状に形成されたロック部材Cを前記押付
け板Aに対応して設け、前記長端部C1を前記当接部Bに
通常(非ロック時)当接させるようにしたものである。
ロック部材Cは軸Gによって回動自在に軸支され、かつ
ばねHによって第4図(A)時計方向の復帰習性を付与
されている。そして、前記ロック部材Cは、施錠操作時
に鞄上筐体T2に設けられた掛止め板EによってばねHに
抗して反時計方向に回動されると、長端部C1が当接部B
から外れ、短端部C2が掛止め板Eの係合孔e1に係合して
鞄下筐体T1と鞄上筐体T2を施錠する構成となっている。
この時、押付け板Aは、当接部Bが長端部C1によって押
圧されることにより、第4図(B)に示すように左方に
移動し、長端部C1が当接部Bより下方に移動すると、復
帰してロック部材Cを施錠位置に係止する(第4図
C)。
開錠する場合は、押付け板Aを開くと、当接部Bによる
ロック部材Cの係止状態が解除されるため、ロック部材
CはばねHの力によって回動復帰し、短端部C2が係合孔
e1から抜け、掛止め板Eを解除する。
この場合、ロック部材Cは長さの異なる長、短端部C1
C2を有するため、手提げ鞄両側のそれぞれ対応した位置
に設置する時、その長端部C1の位置付けに特別の配慮を
払う必要がある。
第6図は他のロック装置の従来例で、このロック装置
は、ロック部材C′の両端部C′1、C′2を同じ長さで
かつ軸Gを挟んで45度傾斜するよう対称的に形成したも
のである。このような構成においては、両端部C′1
C′2の長さが等しいため、第4図および第5図に示し
たものと比較して手提げ鞄に取り付ける際に特別な配慮
を払う必要がないと云う利点を有している。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記した従来のロック装置はいずれも長
期使用すると、摩耗や変形が起き、耐久性に欠けると云
う共通した欠点を有していた。すなわち、手提げ鞄の鞄
上筐体T2と鞄下筐体T1を施錠する際、当接部Bとロック
部材当接端部(C1またはC′1)との摺動に、時々食い
違いが生じるものであり、その解決策として、第4図に
示した従来例で説明すると、第5図に示す如く、当接部
Bは軸Sを動作支点とする押付け板Aの内側に突設され
ているので、その当接動作は全く押付け板Aに影響され
るものであり、普通はその円弧状の当接部Bが前記ロッ
ク部材Cの長端部C1が浮き上がった状態のやや下縁に当
接(第4図Aの状態)しているが、実際においては、第
4図(C)のように手提げ鞄の上、下筐体T2、T1の嵌合
密着は、前記掛止め板Eの挿入押し下げと、前記当接部
Bの長端部C1に対する押し当てによってなされるもので
あり、したがって手提げ鞄内部の物品が積み重なってか
なりの厚みを形成して、その上掛止め板Eが長端部C1
押し下げた勢いに乗って、その長端部C1のやや上縁に、
或いは少なくとも第5図(B)に示す如く長端部C1が浮
き上がった状態の最先端Mに、前記当接部Bを当接でき
るようにロック部材Cを回動させないと、押付け板Aを
押し付けると、当接部Bと長端部C1が食い違って動かな
くなり、第5図(B)に示す如く、押付け板Aが所定の
位置から変位し、錠前をロックすることができなくな
る。
他に、その手提げ鞄内部の物品がそれ程厚く収納されて
いないとしても、押付け板Aは片側端縁を回動自在に軸
支されているので、製作上の組立作業を容易にするた
め、第5図(B)に示すように、その取付孔Nの大きさ
は押付け板Aの大きさよりもやや余裕を持って形成され
ており、この組立作業を容易にするために取られる余裕
が、押付け板Aの上下変位の原因であり、その変位が下
向きであれば、押付け板A内側に突設された当接部Bも
また下向きに変位し、この際、鞄上筐体T2を正常な方法
で上から被せると、その掛止め板Eが長端部C1を押し下
げるが、当接部Bは既に下側に変位しているので、順調
に長端部C1の所定位置に当接して押し下げ、その短端部
C2を掛止め板Eの係合孔e1に係合させることができなく
なる。
したがって、本考案は上記したような従来の問題点に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは、押付け
板がやや変位して取り付けられていてもこれとは関係な
く確実に施錠し得るようにした手提げ鞄のロック装置を
提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案は上記目的を達成するためになされたもので、そ
の第1の考案は、係合孔を有して鞄上筐体に設けられた
掛止め板と、装着枠と装着室を有して鞄下筐体に取り付
けられた錠前フレームと、一対のアームを有して前記装
着枠に回動自在に設けられ、施錠操作時に前記掛止め板
によって回動されることにより、一方のアームが前記係
合孔に係合して掛止め板を施錠位置に係止するロック部
材と、前記ロック部材に対応して前記錠前フレームに回
動自在に配設された押付け板と、この押付け板と前記ロ
ック部材との間に位置して前記装着室に回動自在に配設
され、施錠操作時に前記押付け板によって押圧回動され
ることにより前記ロック部材を施錠位置に係止する係止
部材とで構成したものである。
また、第2の考案は、上記第1の考案において、前記押
付け板は施錠操作時にロックプレートによって係止部材
押し込み位置に係止されるものである。
また、第3の考案は、上記第1の考案において、前記ロ
ック部材は、その一対のアームがロック部材の軸に対し
てそれぞれ略45度で傾斜するよう前記軸を挟んで対称的
に設けられ、また前記係止部材に当接する当接ボタンが
設けられているものである。
また、第4の考案は、上記第3の考案において、前記係
止部材はばねによって押付け板方向の復帰習性を付与さ
れ、押付け板との当接面が平坦面とされ、かつ前記ロッ
ク部材の当接ボタンに当接する当接部が設けられている
ものである。
[作用] 本考案において、係止部材は押付け板と別個独立して錠
前フレームに回動自在に配設されているので、押付け板
がやや変位しても、それによっては変位せず、したがっ
てロック部材との当接位置に影響を及ぼさない。掛止め
板は施錠操作時にロック部材を押圧回動させ、これに伴
いロック部材の一方のアームが掛止め板の係合孔に係合
して掛止め板を施錠位置に係止する。係止部材は、施錠
操作時に押付け板によって回動されると、ロック部材に
当接してこれを施錠位置に係止する。押付け板は係止部
材を押圧回動させると、ロックプレートによって係止部
材押し込み位置に係止される。
[実施例] 以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。
第1図は本考案に係る手提げ鞄のロック装置の一実施例
を示す分解斜視図、第2図は同装置の組立状態を示す斜
視図、第3図は断面図である。これらの図において、ロ
ック装置は、鞄下筐体T1の表面側に取り付けられた錠前
フレーム1と、錠前フレーム1に配設された鎖錠手段
3、ロック部材20、係止部材22、押付け板21およびロッ
クプレート31と、鞄下筐体T1の内側に取り付けられ前記
錠前フレーム1の背面側を覆うキャップカバー4と、鞄
上筐体T26の折曲部61の内側に取り付けられた掛止め板
24とを備え、前記ロック部材20、係止部材22、押付け板
21、掛止め板24およびロックプレート31によってロック
機構2を形成している。
前記錠前フレーム1は、長方形状の薄板体からなり、前
記押付け板21が出没自在に嵌合される開口部1Aと、開口
部1Aの奥方に設けられた装着枠11、装着枠11に隣接する
装着室14、装着室14に隣接する支軸144および支軸144と
前記鎖錠手段3との間に設けられ前記ロックプレート31
が配設される装着スロット13を備えている。
前記装着室14は、上壁面141と、下壁面142および後壁面
143とで構成され、後壁面143の内側面には突起部1431が
前方に向かって突設されている。
前記ロック部材20は、側面視矢印形状に形成されること
により、互いに45との角度を以て上下対称になるように
斜め後方に向かって突設された一対のアーム203、204を
一体に有し、また中央には水平な軸40が挿通される挿通
孔201が形成され、前端面には円錐状の当接部205が一体
に突設されている。前記ロック部材20を上下方向に回動
自在に軸支する前記軸40は、その両端が前記錠前フレー
ム1の装着枠10に設けられた軸受孔201aによって軸支さ
れている。また、前記ロック部材20には捻じりコイルば
ね23が装着されている。この捻じりコイルばね23は通常
ロック部材20を水平な初期位置に保持し、ロック部材20
が施錠時に掛止め板24によって第1図時計方向に回動さ
れると、絞り込まれてエネルギを蓄勢し、開錠時にエネ
ルギを放出してロック部材20を初期位置に復帰させるも
ので、その一端が、前記ロック部材20に設けた小孔202
に挿入係止され、他端は前記装着枠10に設けた小孔101
に挿入係止されている。
前記キャップカバー4の上面には、前記掛止め板24に対
応してスリット状の開口41が設けられている。前記掛止
め板24は鞄上筐体T2の閉動作に伴い前記開口41内に上方
から挿入されると、前記ロック部材20の後端部上面を押
圧し、これによってロック部材20は第1図時計方向に回
動し、上側のアーム203が掛止め板24の係合孔241に挿入
係合することで、掛止め板24を施錠位置にロックする。
このような構成は第6図に示した従来装置と同様であ
る。
なお、前記ロック部材20が掛止め板24によって回動され
ると、捻じりコイルばね23は上記した通り捻じり込まれ
てエネルギを蓄勢する。
前記係止部材22は、板状に形成されて前記押付け板21と
当接する前面が平坦面とされ、その一側端面に設けたU
字状の軸受部222が前記支軸144によって回動自在に軸支
されている。また、係止部材22の前記軸受部222側とは
反対側端部裏面には前記ロック部材20の当接ボタン205
に当接する半円形の当接部220が一体に突設され、さら
に裏面中央部にはばね受け部221が後方に向かって一体
に突設されている。このばね受け部221は前記錠前フレ
ーム1の突起1431に対応して突設され、これら両部材間
には係止部材22を第1図時計方向に付勢する圧縮コイル
ばね25が弾装されている。
前記押付け板21は、その一端側上下部に垂直な軸41が挿
入される軸支孔212を有し、この軸41は前記錠前フレー
ム1に設けた軸支溝11によって両端を軸支されている。
押付け板21の前記軸41側とは反対側側面には、前記係止
部材22を押圧回動させると前記ロックプレート31の一端
311が挿入係合される縦方向に長い挿入溝213が形成され
ている。そして、押付け板21は、前記圧縮コイルばね25
の力を前記係止部材22を介して受けることにより、第1
図軸44を中心として反時計方向の回動習性を付与され、
通常回動端側が前記錠前フレーム1の開口部1Aから外部
突出し、この状態においてロックプレート31の一端311
は前記溝213と位置ずれし、押付け板21の側面に当接し
ている。そして、この係止部材22は、前記鞄上筐体T2
閉じて掛止め板24をロック部材20が施錠位置に係止した
後、押付け板21の押し込み操作によって圧縮コイルばね
25に抗して回動されると、当接部202がロック部材20の
当接ボタン205の下側に入り込み、下側のアーム204に当
接することで、ロック部材20を施錠位置に係止するよう
に構成されている。
前記鎖錠手段3は、その錠30と、錠30によって動作され
る前記ロックプレート31およびロックプレート31を第1
図左方へ付勢する圧縮コイルばね32とを備え、前面中央
には前記錠前フレーム1のスロット13内に挿入される突
片313が、裏面中央部には耳板312がそれぞれ一体に突設
され、この耳板312に前記圧縮コイルばね32の一端321が
圧接され、他端322が前記錠前フレーム1の背面に突設
した突起15に圧接されている。
前記押付け板21が押圧されて軸41を回動支点として第1
図時計方向に回動して開口1A内に入り、錠前フレーム1
の前面と略同一平面を形成すると、前記ロックプレート
31の一端311と押付け板21の溝213とが一致するため、連
動板31は圧縮コイルばね32の力によって第1図左方に移
動してその一端311が前記溝213に挿入係合し、これによ
って押付け板21が係止部材押し込み位置に係止される。
この時、押付け板21は上記した通り圧縮コイルばね25に
抗して係止部材22を軸144を中心として第1図反時計方
向に回動させ、これによってロック部材20が係止部材22
によって施錠位置に係止される。
開錠に際しては、鍵で錠3のプラグを回動させればよ
い。すると、ロックプレート31が圧縮コイルばね32に抗
して後退し、その一端311が溝213から抜け出して押付け
板21の係止を解除する。ロックプレート31から開放され
ると、押付け板21は係止部材22の押圧を解除し、係止部
材22は圧縮コイルばね25によって回動復帰され、ロック
部材20の係止を解除する。したがって、ロック部材20は
捻じりばね23によって初期位置に回動復帰され、上側ア
ーム203が係合孔241から抜け出すことにより、掛止め板
24のロックを解除し、もって鞄上筐体T2を開けることが
できる [考案の効果] 以上述べたように本考案に係る手提げ鞄のロック装置
は、係止部材を押付け板とは別個独立した部材として錠
前フレーム1内に回動自在に設けているので、押付け板
が上下方向に変位していてもその影響を係止部材が何等
受けず、したがってその当接部とロック部材の当接ボタ
ンの当接箇所を常に一定に保持することができる。ま
た、係止部材は装着室内に回動自在に枢支されて配設さ
れ、かつ圧縮コイルばねによって押付け板21方向の回動
習性を付与れているので、長期使用に際してロック部材
20との間での摩耗や変形が少なく、耐久性に優れ、両者
はスムーズな作動関係を保つことができるものである。
また、ロック部材は互いに45度傾斜した等しい長さを有
する一対のアームを有しているので、その取付けに特別
な配慮を払う必要がなく、取付け作業が容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る手提げ鞄のロック装置の一実施例
を示す分解斜視図、第2図は同装置の組立状態を示す斜
視図、第3図は断面図、第4図(A)、(B)、(C)
は従来のロック装置の施錠動作を示す図、第5図
(A)、(B)は同ロック装置の外観斜視図および正面
図、第6図(A)、(B)、(C)は従来の他のロック
装置の施錠動作を示す図である。 1……錠前フレーム1、2……ロック機構、3……鎖錠
手段、4……キャップカバー、10……装着枠、14……装
着室、20……ロック部材、21……押付け板、22……係止
部材、23……捻じりばね、24……掛止め板、25、32……
圧縮コイルばね、31……ロックプレート、40、41……
軸、203、204……アーム、205……当接ボタン、220……
当接部、T1……鞄下筐体、T2……鞄上筐体T2

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】係合孔を有して鞄上筐体に設けられた掛止
    め板と、装着枠と装着室を有して鞄下筐体に取り付けら
    れた錠前フレームと、一対のアームを有して前記装着枠
    に回動自在に設けられ、施錠操作時に前記掛止め板によ
    って回動されることにより、一方のアームが前記係合孔
    に係合して掛止め板を施錠位置に係止するロック部材
    と、前記ロック部材に対応して前記錠前フレームに回動
    自在に配設された押付け板と、この押付け板と前記ロッ
    ク部材との間に位置して前記装着室に回動自在に配設さ
    れ、施錠操作時に前記押付け板によって押圧回動される
    ことにより前記ロック部材を施錠位置に係止する係止部
    材とを備えたことを特徴とする手提げ鞄のロック装置。
  2. 【請求項2】請求項(1)記載の手提げ鞄のロック装置
    において、前記押付け板は施錠操作時にロックプレート
    によって係止部材押し込み位置に係止されることを特徴
    とする手提げ鞄のロック装置。
  3. 【請求項3】請求項(1)記載の手提げ鞄のロック装置
    において、前記ロック部材は、その一対のアームがロッ
    ク部材の軸に対してそれぞれ略45度で傾斜するよう前記
    軸を挟んで対称的に設けられ、また前記係止部材に当接
    する当接ボタンが設けられていることを特徴とする手提
    げ鞄のロック装置。
  4. 【請求項4】請求項(3)記載の手提げ鞄のロック装置
    において、前記係止部材はばねによって押付け板方向の
    復帰習性を付与され、押付け板との当接面が平坦面とさ
    れ、かつ前記ロック部材の当接ボタンに当接する当接部
    が設けられていることを特徴とする手提げ鞄のロック装
    置。
JP8327190U 1990-08-08 1990-08-08 手提げ鞄のロツク装置 Expired - Lifetime JPH0744700Y2 (ja)

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JPH0441066U JPH0441066U (ja) 1992-04-07
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