JPS60233232A - シ−リング層付き防食被覆鋼矢板 - Google Patents

シ−リング層付き防食被覆鋼矢板

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JPS60233232A
JPS60233232A JP8882984A JP8882984A JPS60233232A JP S60233232 A JPS60233232 A JP S60233232A JP 8882984 A JP8882984 A JP 8882984A JP 8882984 A JP8882984 A JP 8882984A JP S60233232 A JPS60233232 A JP S60233232A
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sheet pile
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corrosion
coating layer
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大槻 冨有彦
Masami Ishida
雅巳 石田
Motoo Shiraishi
白石 基雄
Minoru Nakamura
稔 中村
Yoji Harakawa
原川 洋史
Iwao Tsuruya
鶴谷 巌
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] この発明は、接着剤層とプラスチックス層もしくは架橋
プラスチックス層[以下、これらを(架橋)プラスチッ
クス層という]とからなる厚い防食被覆層およびシーリ
ング層が付設されてなるシーリング層付き防食被覆鋼矢
板に関するものである。
[発明の背景] 従来、土木・建設用の鋼矢板は、多数の鋼矢板を連続的
に地中に打ち込み防護棚を形成することによって、河川
、海岸、港湾などを護岸する目的、あるいは、建設、浚
渫現場などで地盤を固定し作業現場への泥砂の流入、崩
れ込みを防止する目的で使用されて来た。
これらの鋼矢板は、屋外の自然環境の中で、河川水、廃
水、雨水、海水などの水、大気、太陽光などに曝され、
また土砂、泥、瓦礫などに直接強く接するので、著しく
腐食が起こり易く、特に、流水、波などと、大気、太陽
光とが、交互に作用する環境場所、例えば、港湾、河口
などでは、上述の腐食が激しく生ずるのであるが、従来
、効果的な腐食防止策が施されていなかったのである。
従って、従来の鋼矢板は、例え防食性の高い鋼材で作ら
れたものであっても、前述の自然環境のもとでは、その
腐食が生じ易く、その耐久性が比較的短くなり、長期間
(例えば、約20年以上)の使用ができないことが多か
った。
従来、鋼矢板の腐食防止のために、無機ジンク塗料やタ
ール・エポキシ樹脂塗料に依る塗装、エポキシ樹脂や不
飽和ポリエステル樹脂によるFRP被覆などが用いられ
ることがあったが、それらは、機械的強度、長期の耐久
性、および経済性などの点で効果的な防食法ではなかっ
た。
この発明者らは、防食効果が高く、耐久性の高い経済的
な防食被覆鋼矢板について検討した結果、架橋プラスチ
ックス層(シート)が、加熱接着性の接着剤層を介して
、鋼矢板の表面に密着舎接合されている防食被覆鋼矢板
が、防食性、耐久性などにおいて優れていることを見い
出し、その発明をすでに特許出願した。
しかし、前記の防食被覆鋼矢板は、前期の接着剤層と架
橋プラスチックス層(シート)とからなる防食被覆層が
かなり厚くなり、鋼矢板の表面と防食被覆層の端縁との
間で大きな段差が形成され、この段差部にその鋼矢板の
打設時などに種々の外力が加わってその端縁部から防食
被覆層が剥がれるということがあったり、またその鋼矢
板と防食被覆層との接合面、特に接着剤層が直接外界に
露出しているので、その接着剤層に腐食性の液体が浸入
し鋼矢板の表面を腐食しようとしたり、長期間の間に接
着剤層が液体、空気などによって劣化し、その架橋プラ
スチックスが端縁部から剥がれてしまったりすることが
あるなどの問題点があった。
[発明の要旨] この発明は、(架橋)プラスチックス層が接着剤層を介
して接合されている厚い被覆層を有する防食被覆鋼矢板
の防食性に関する長所を保持しながら、前述の鋼矢板の
防食被覆層の端縁部についての種々の問題を解消するこ
とができる改良された防食被覆鋼矢板を提供するもので
ある。
すなわち、この発明は、接着剤層とプラスチックス層と
からなる厚い防食被覆層が、少なくとも片面に接着剤層
を介して付設されてなる防食被覆鋼矢板において、シー
リング材が、上記鋼矢板の防食被覆層の端縁に沿った防
食被覆層の外側の鋼矢板表面と、その防食被覆層の端縁
の双方に帯状に密着されて防食被覆層に接続したシーリ
ング層を形成していることを特徴とするシーリング層付
き防食被覆鋼矢板を提供するものである。
この発明の防食被覆鋼矢板は、その製造法が比較的単純
な操作の組合せであって、鋼矢板の継手部の被覆につい
て極めて容易であるので、その生産性が良く、経済的で
ある。
また、この発明の防食被覆鋼矢板は、鋼矢板の本体の片
面に(架橋)プラスチックス層と接着剤層とからなる厚
い防食被覆層が形成されていて、その防食被覆層の端縁
と鋼矢板のその外側の表面に密着されている帯状のシー
リング層を有しているので基本的に優れた防食性、耐久
性などを有していると共に、鋼矢板の厚い防食被覆層、
特に接着剤層の端縁が前記のシーリング層の柔軟なシー
リング性によって直接に外界に露出することがなく、そ
れに基づく前述の種々の問題が実質的に解消されている
のである。
[発明の詳細な記述] 以下、この発明について、添付の図面も参考にして、さ
らに詳しく説明する。
第1図は、この発明に係る鋼矢板が、連続的に順次地中
に打ちこまれて、鋼矢板の連結して並べられている防護
棚の施設された状態の一例を示す斜視図である。
第2図は、この発明に使用される鋼矢板の一例を示す斜
視図である。
第3図は、この発明の防食被覆鋼矢板において鋼矢板の
凹面(内面側)が被覆された状態の一例を示す斜視図で
あり、第4図は、その防食被覆鋼矢板の横断面を例示す
る断面図である。
第5図は、この発明の防食被覆鋼矢板において鋼矢板の
凸面(外面側)が被覆された状態の横断面を例示する断
面図である。
この発明に使用される鋼矢板は、一般に、土木・建設用
に使用されているものであって、その鋼矢板の本体の両
側縁に沿って小内径の溝状部を形成するように外に向か
って曲げ込まれている継手部を有しているものであれば
、その形状、およびサイズがどのような鋼矢板であって
もよい。
その鋼矢板の代表的なものとしては、第2図に示すよう
に、大略口型の横断面構造の本体を有し、その両側の立
ち」二がり部(フランジと言われることもある)3に小
内径の溝状を形成するように外に向かって曲げ込まれて
いる継手部4をそれぞれ有している長尺の鋼板構造材で
ある。その鋼矢板2は、第2図に示すような鋼矢板の両
側の立ち上がり部3の継手部4で連結しながら、個々の
鋼矢板を順次地中に打ち込んで、多数の鋼矢板の連結し
て並べられている防護棚lを第1図に示すように形成す
るのである。このような施工では、海水、河川水などに
打ち付けられる防護棚の片面に防食被覆が施されていれ
ばよいのである。
なお、鋼矢板の断面形状は、必ずしも第2図のようであ
る必要がなく、例えば、はとんど直線的なもの、Z型の
もの、S型のものなどであってもよい。
その大略口型の横断面構造の本体を有している鋼矢板は
、例えば、約5〜30mmの範囲内の厚さの鋼板で形成
されており、幅が、約200〜800mmであって、両
側の立ち上がり部の高さが、約50〜300mmであっ
て、さらに、その長さが、約2〜30mであるようなも
のであればよい。
この発明において、鋼矢板の本体の表面には、接着剤層
を介して、(架橋)プラスチックス層が接合されている
厚い防食被覆層が形成されており、例えば、第3図およ
び第4図に示すように、U字型の鋼矢板2の内側(凹面
側)の各表面に形成されている厚い防食被覆層は、接着
温度が約50〜250 ”0、好ましくは80〜200
℃の範囲内の温度である加熱接着性の接着剤層7と、少
なくとも前記接着剤の接着温度までは融解することがな
く、ゲル分率で示される架橋の程度が約20〜100%
である架橋プラスチックス層6とからなる防食被覆層5
が特に好ましい。
前記の接着剤層を形成している接着剤としては、例えば
、約50〜250℃の範囲内の接着温度を有し、(架橋
)プラスチックス層および鋼矢板の表面に適当な接着力
で加熱接着しうるものであれば、どのような種類の接着
剤であってもよく、例えば、オレフィン系(共)重合体
を主成分とするか、あるいは前記の(共)重合体と粘着
付与剤とを主成分とする加熱融着性の接着剤(ホットメ
ルトタイプの接着剤など)、または加熱硬化性の接着剤
などであって、接着後に適当な弾性または柔軟性を保持
していて余りに固くなったりもろくなったりしない接着
剤であり、鋼板表面に対する接着力(180度剥離、引
張り速度10mmZ分、20℃)が約2 k g / 
c m以上、特に4〜20 k g / c m程度で
ある接着剤を好適に挙げることができる。
そのような接着剤に使用されるオレフィン系(共)重合
体の例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
塩化ビニル、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン
・低級アルキル(メタ)アクリレート、エチレン・(メ
タ)アクリル酸など、並びにそれらの変性ポリマー(例
えば、マレイン化ポリエチレン、マレイン化ポリプロピ
レンなど)を挙げることができ、それらは単独および二
種類以上の混合物として用いてもよい。
粘着付与剤としては、公知の接着剤組成物において一般
的に使用される粘着付与剤(タッキファイア)から任意
に選択することができる。その粘着付与剤の例としては
、ロジンおよびロジン誘導体、ピネン系樹脂、脂肪族炭
化水素樹脂(Cs留分、ペンテン、イソプレン、1.3
−ペンタジェンなどの単独または共重合体)、芳香族炭
化水素樹脂(Cs留分、スチレン類、インデン類などの
単独または共重合体)、脂環族炭化水素樹脂、クロマン
41脂、クマロン拳インデン樹脂、フェノール樹脂、ア
ルキルフェノール樹脂、ナフテン系油、改質テルペンな
どを挙げることができる。
この発明において、厚い被覆層の接着剤層は、前述の成
分のほかに、例えば、タルク、炭酸カルシウム、シリカ
、アルミナ、マイカ、カーボンブラックなどの無機充填
剤、または酸化防止剤、着色剤、軟化剤などの添加剤、
さらに、腐食防止剤として、例えば、クロム酸金属塩、
リン酸金属塩、亜リン酸金属塩、ホウ酸金属塩、モリブ
テン酸塩、亜硝酸金属塩などの無機系腐食防止剤、芳香
族カルボン酸の金属塩、複数のヒドロキシル基を有する
脂肪族または芳香族化合物、タンニン酸などの有機系腐
食防止剤が添加されていてもよい。
この発明において厚い防食被覆層の(架橋)プラスチッ
クス層は、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンと
プロピレンとの共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合
体などのオレフィン系重合体、ポリ塩化ビニル、ポリエ
ステル、ポリアミドなどの熱可塑性樹脂から成形された
フィルムまたはシート、あるいはそれらの積層体であれ
ばよいが、特に前記のフィルムまたはシートが、化学的
架橋剤によって化学的に一部架橋されているか、または
、X!!、γ線、電子線などの放射線によって一部架橋
されていて、少なくとも前述の接着剤の接着温度まで融
解することのない、耐熱性、耐候性、機械的物性の改良
された架橋プラスチックスシートで形成されているもの
が好ましい。
前記の熱可塑性樹脂は、他の重合体、公知の可塑剤、酸
化防If剤、難燃化剤、種々の着色剤、充填剤(炭酸カ
ルシウム、シリカ、カーボンブラックなど)などが配合
されていてもよい。
前記の(架橋)プラスチックス層を形成している架橋プ
ラスチックスシートは、その架橋の程度が、後述のゲル
分率で示して、約20〜100%、好ましくは約30〜
80%である未延伸の架橋ポリオレフィンシートであっ
て、そのシートの耐熱性が、接着剤の接着温度より約2
0〜200°C高い温度で示され、また、そのシートの
引張り強度が50〜300kg/Cm′であッテ、耐衝
撃性がlO〜150kg@Cmであるシートが好ましい
この発明では、防食被覆鋼矢板の厚い防食被覆層は、例
えば、(架橋)プラスチックスシートを連続して供給し
ながらそのシート上に接着剤組成物をTダイからシート
状に押し出してラミネートすることによって、接着剤層
と(架橋)プラスチックス層とからなる厚い積層シート
を予め形成しておいて、その厚い積層シートを鋼矢板の
本体1 の表面にその接着剤層で密着・接合して形成されたもの
であればよい。また、前述の厚い積層シートとじては、
(架橋)プラスチックスシートと、シート状に形成され
た接着剤とを、加熱して接合して製造されたものであっ
てもよい。
この発明では、防食被覆鋼矢板の厚い防食被覆層は、全
体の厚さおよび各層の厚さが、特に限定されるものでは
ないが、(架橋)プラスチックス層の厚さが、約0.4
〜2.5mm程度であって、接着剤層の厚さが、約0.
1〜2.5mmであり、(架橋)プラスチックス層と接
着剤層との厚さの比が、l二2〜100:1であること
が好ましく、さらに、被覆層全体の厚さが、約0.6〜
4 m m程度、特に0.7〜3.0mm程度であるこ
とが好ましい。
この発明においては、例えば、前述のように、その本体
の表面の厚い防食被覆層5は、鋼矢板2の本体の中央部
の凹面から両側の継手部4の中間部まで被覆されている
が、その鋼矢板2の継手部4の外表面において、前記厚
い防食被覆層5の端2 縁(鋼矢板の継手部上で長手方向に沿っている端縁)と
、前記の防食被覆層5の端縁の外側の鋼矢板2の表面と
で形成されている段差部に、適当なシーリング材が、前
記防食被覆層5の外側の鋼矢板2の表面と、防食被覆層
5の端縁とに、帯状に密着されていて、防食被覆層5に
接続しているシーリング層8が形成されているのである
この発明においては、前述のようにシーリング層が鋼矢
板の継手部上に施されているが、さらにその他の防食被
覆層の端縁部にも、例えば、第3図に示すように、鋼矢
板2の長手方向の防食被覆層の端縁部にも、シーリング
層8°が形成されていてもよい。
さらに、この発明においては、前述の第3および第4図
に示されているような防食被覆層を有する鋼矢板のほか
に、第5図に示すように、鋼矢板2′の凸面に厚い防食
被覆層5′が施されている場合の、防食被覆層5゛の端
縁に、シーリング材による帯状のシーリング層8°゛が
形成されているものも、実施態様として範囲に含まれる
前記のシーリング材としては、一般に不定形のシーリン
グ材といわれるものであって、例えば、シリコーン系(
−成分または二成分形)、変性シリコーン系(−成分ま
たは二成分形)、ポリサルファイド系(−成分または二
成分形)、ポリウレタン系(−成分または二成分形)、
水性アクリル系、ブチル系、スチレン−ブタジェン共重
合体ゴム系などの弾性形シーリング材、あるいは、カラ
スパテ、油性コーキング材、アスファルト系などの非弾
性シーリング材などを挙げることができ、特に、J I
 5−A−5758の規格に挙げられている建築用のシ
ーリング材が、この発明に好適である。
この発明の防食被覆鋼矢板を製造するには、まず、鋼矢
板の本体の表面に厚い防食被覆層を形成するのであるが
、その方法としては、例えば、最初に、鋼矢板を約60
〜250°C程度、さらに80〜200 ’Oの範囲内
の温度であって、その鋼矢板に被覆しようとする厚い積
層シートの接着剤層の接着温度付近までまたはそれ以」
二に予め加熱5 しておき、 前述の厚い積層シートを、その接着剤層と鋼矢板の表面
と対面させた状態に、供給拳配置し、その厚い積層シー
トを、加熱された鋼矢板の表面に沿って、外部からの押
圧力によって押えつけるか、および/または、厚い積層
シートに外部から熱を加えると共に外部からの押圧力に
よって押えつけるかして、 その厚い積層シートを鋼矢板の本体の表面に密着させ、
接合させることによって、 鋼矢板の本体の表面に厚い防食被覆層を被覆する方法を
挙げることができる。
なお、前述の被覆法に使用する鋼矢板は、その表面が予
めなんらかの処理がなされていて、腐食に対して抵抗す
る性能の改善されているものであってもよい。また、鋼
矢板は、前述の方法に使用するに先立って、ショツトブ
ラスト、サンドブラスト、酸洗いなどで、その表面のミ
ルスケール、赤錆、汚れなどを除去されているものであ
ると、厚い積層シートが鋼矢板へ接合する力が増すので
6 好ましい。また、厚い積層シートを被覆するのに先立っ
て、鋼矢板の表面にクロム酸処理、リン酸処理、および
/またはエポキシ樹脂プライマー塗布などを行なえば、
密着性は更に良好になる。
前述の被覆法において、加熱された鋼矢板の上に厚い積
層シートが配置された後に、その厚い積層シートを、鋼
矢板の表面に沿って、外部から押圧力によって押えつけ
るには、例えば、適当な耐熱性の押えつけ装置(例えば
、金属ロールまたは弾性ゴムロール付きの押えっけ装置
、押えつけ用コテ、押えつけ用シートなど)によって順
次押えつけたり、あるいは、鋼矢板の片面形状に合わせ
た金型によって押圧することによる方法を挙げることが
できる。
前述の被覆法において、厚い積層シートが、例えば、未
架橋プラスチックス層と接着材層とで形成されているも
のであってもよいが、その被覆はかなり困難である。
なお、前述の被覆法において、必ずしも前述の厚い積層
シートを使用する必要はなく、例えば、鋼矢板の本体の
表面に最初に適当な接着材層を塗布または接合しておき
、その上にさらに厚い(架橋)プラスチックスシートを
重ね合わせて熱的に接合する二段階の方法で行なうこと
もできる。
前述の被覆法によって、鋼矢板の本体の表面に厚い積層
シートを密着し、熱的に接合して得られた厚い防食被覆
層で被覆された鋼矢板は、その鋼矢板の本体の片側(凹
面または凸面)のほぼ全体に被覆され形成されている防
食被覆層の全端縁に沿って、適当なシーリング材、特に
非定形のシーリング材を、常温または加熱下に、スプレ
ーガンまたはコーキングガンとヘラなどで塗布または押
し付け、密着させて、第3図に示すように、その鋼矢板
の防食被覆層の端縁に続いた鋼矢板の表面に、約5〜5
0mm程度の幅で帯状にシーリング層を形成することに
よって、この発明の防食被覆鋼矢板を製造するのである
。前記のシーリング層は、防食被覆層の端縁では防食被
覆層と同程度の厚さであって、その端縁部から離れるに
従ってしだいに薄くなっていて、できれば、そのシーリ
ング層の先端部で0.2mm程度またはそれ以下になっ
ていることが好ましい。
なお、前述のシーリング層の形成において、必要であれ
ば、鋼矢板のシーリング材を施す部分、すなわち、防食
被覆層の端縁部とその端縁部の外側に続く鋼矢板の表面
とに、適当な接着性、または粘着性を有するゴム系のプ
ライマーを塗布しておいてもよい。
この発明の防食被覆鋼矢板は、第3図に示すように、土
木・建設用の鋼矢板2の本体の内面に、加熱接着性の接
着剤層7を介して、(架橋)プラスチックスシート(層
)6が接合されて、厚い防食被覆層5が形成されており
、さらにその鋼矢板2の防食被覆層5の端縁には続いて
シーリング材が密着されていて、帯状のシーリング層8
.8”が形成されているので、極めて優れた耐久性およ
び防食性を有している。
すなわち、この発明の防食被覆鋼矢板は、その厚い被覆
層の最外層の(架橋)プラスチックス層が耐熱性、耐衝
撃性、または自然環境に対する耐候性、耐久性を有して
いて、優れた保護被覆を極めて長期間維持することがで
きるのであり、また、鋼矢板が地中に打ち込まれる時に
地中の石、砂利、砂礫などに強く接触する場合の衝撃、
あるいは、河川水または海水、さらに漂流物によって打
ちつけられたりする衝撃および浸食力に対して充分に抵
抗することができるのであり、さらに前記(架橋)プラ
スチックス層と鋼矢板との間に存在する接着剤層が、鋼
矢板の表面に密着していてその保護をしており、鋼矢板
の表面を水、空気、大陽光に直接接触させたり、曝させ
たりしないので、長期間(例えば、約20年以上、特に
約20年以上ヒ)にわたって、高い水準の防食性能を示
すのである。
さらに、この発明の防食被覆鋼矢板は、鋼矢板の厚い防
食被覆層の端縁に沿ってシーリング層が設けられている
ので、防食被覆層の接着剤層が直接に外界に露出される
ことがなく、その為に、前述のような接着剤層への液体
の浸入、接着剤の劣化など問題点が生ずることがほとん
どなくなり、 9 防食被覆層の端縁部において鋼矢板から防食被覆層が剥
がれることがなく、鋼矢板の長期間の防食性を維持する
ことができるのである。
以下、実施例および比較例を示す。
なお、前記のゲル分率とは、試料(架橋プラスチックス
)をキシレン中にいれて、約10時間、還流して溶解し
、キシレン中に溶解しなかった試料の重量(A)を、使
用した全試料の重量(B)で割って得た値を100倍し
た値である。
ゲル分率(%) = (A/B) XI OO[実施例
1] クロメート塗料とエポキシプライマーとで下地処理のな
されている鋼矢板(新日本製鐵株式会社製、FSP−m
)を、約iao℃に予熱して、その鋼矢板の凹面及びそ
の鋼矢板の継手部の中間部に低密度架橋ポリエチレン(
密度;0.918、架橋度を示すゲル分率;50%)と
変性ポリエチレン製接着剤とからなる厚さ約2mmの積
層シートを、この鋼矢板の加熱下に、接合して、第3図
に示すような防食被覆層を形成した。
0 そして、その鋼矢板の防食被覆層の端縁の全周に、コー
キングガンに詰められたポリサルファイド系シーリング
材(コニシー製;ポンドシール#10)を押し出して、
されにヘラでその形を整えて、幅が20mmであり、厚
さが防食被覆層の端縁部で2mmであって、シーリング
層の先端部で0.2mmである大略三角形の横断面を有
する帯状のシーリング層を形成して、防食被覆鋼矢板を
製造した。
そのようにして製造された防食被覆鋼矢板は、60℃で
、5重量%の食塩水に浸漬して、鋼矢板表面(特に防食
被覆層の端縁部の鋼矢板の接合面)に錆が発生するまで
の時間を測定する耐塩水耐久試験の結果、約6カ月間に
錆の発生が全くなく、さらにそのような試験後に防食被
覆層のビール強度を測定した結果、前記の食塩水の浸漬
前のビール強度が約20.0kg/cmであったのに対
して、16.0kg/cmであった。
[比較例1] シーリング材を使用してシーリング層を形成することを
−回行なわなかった他は、実施例1と同様にして防食被
覆鋼矢板を製造した。
その防食°被覆鋼矢板について、実施例1と同じ耐塩水
耐久試験を行なった結果、約6カ月経過後に鋼矢板の表
面に錆の発生がなかったが、その試験の前(浸漬前)の
防食被覆層のビール強度が約20.0kg/cmであっ
たのに対して、その試験後の防食被覆層のビール強度が
、8.0kg/Cmに低下しており、防食被覆層の接着
剤層が劣化していることが明らかであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係る鋼矢板が、連続的に順次地中
に打ちこまれて、鋼矢板の連結して並べられている防護
棚の施設された状態の一例を示す斜視図である。 第2図は、この発明に使用される鋼矢板の一例を示す斜
視図である。 第3図は、この発明の防食被覆鋼矢板においての鋼矢板
の凹面(内面側)が被覆された状態の一例を示す斜視図
であり、第4図は、その防食被覆23゜ 鋼矢板の横断面図を例示する断面図である。 第5図は、この発明の防食被覆鋼矢板において鋼矢板の
凸面(外面側)が被覆された状態の横断面を例示する断
面図である。 1:防護棚、2:鋼矢板、3:立ち上がり部、4:継手
部、5:厚い防食被覆層、6: (架橋)プラスチック
ス層、7:接着剤層、8,8°ニジ−リング層 特許出願人 新日本製鐵株式会社 同上 宇部興産株式会社 代 理 人 弁理士 柳川泰男 4

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 接着剤層とプラスチックス層とからなる厚い防食被覆層
    が、少なくとも片面に接着剤層を介して付設されてなる
    防食被覆鋼矢板において、シーリング材が、上記鋼矢板
    の防食被覆層の端縁に沿った防食被覆層の外側の鋼矢板
    表面と、その防食被覆層の端縁の双方に帯状に密着され
    て防食被覆層に接続したシーリング層を形成しているこ
    とを特徴とするシーリング層付き防食被覆鋼矢板。
JP8882984A 1984-05-01 1984-05-01 シ−リング層付き防食被覆鋼矢板 Granted JPS60233232A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4101356A (en) * 1976-11-05 1978-07-18 Progress Processing Limited Metal coating process
JPS5664036A (en) * 1979-10-26 1981-06-01 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd Anti-corrosive steel pipe pile
JPS5917093A (ja) * 1982-07-19 1984-01-28 新日本製鐵株式会社 被覆鋼管製品

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