JPS60232771A - サ−マルヘツド駆動装置 - Google Patents

サ−マルヘツド駆動装置

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JPS60232771A
JPS60232771A JP59088438A JP8843884A JPS60232771A JP S60232771 A JPS60232771 A JP S60232771A JP 59088438 A JP59088438 A JP 59088438A JP 8843884 A JP8843884 A JP 8843884A JP S60232771 A JPS60232771 A JP S60232771A
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thermal head
energy
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Application number
JP59088438A
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English (en)
Inventor
Masayuki Hisatake
真之 久武
Haruhiko Moriguchi
晴彦 森口
Toshiji Inui
利治 乾
Akio Noguchi
野口 秋生
Takashi Omori
大森 高志
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS60232771A publication Critical patent/JPS60232771A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は熱的な記録または表示を行う装置に使用される
サーマルヘッドの駆動装置に関する。
「従来の技術」 感熱記録紙や転写型感熱記録媒体を用いて熱的な記録を
行う記録装置は、ファクシミリやプリンタ等に広く用い
られている。通常このような記録装置では、単位発熱体
(発熱要素)が−列に配置されたサーマルヘッドを記録
ヘッドとして用いている。磁化潜像を利用して画像の表
示を行うある種の表示装置も同様である。サーマルヘッ
ドは記録または表示のために熱エネルギを発生するので
、このエネルギに起因する画質劣化の問題がある。
画質劣化の主な要因は次の5つに分類することができる
■サーマルヘッドの蓄熱。
■熱履歴データ。
■サーマルヘッドの基板温度。
■単位発熱体の抵抗値の相違。
■黒比率による電圧ドロップ。
このうち■サーマルヘッドの蓄熱とは、印字パターンに
よって個々の単位発熱体の蓄熱状態が相違することを指
す。蓄熱状態は、単位発熱体の周囲に配置された他の単
位発熱体からも影響を受ける。■熱履歴データとは、主
に1ライン前の印字情報の状態を指す。サーマルヘッド
に印加する電圧パルス(記録パルス)の幅や電圧値を変
化させて記録を行う感熱記録装置では、これら熱履歴デ
ータが次ラインの記録に影響を及ぼす。■サーマルヘッ
ドの基板温度とは単位発熱体を多数形成した基板の温度
を指す。■単位発熱体の抵抗値の相違とは製造上の原因
による抵抗値のバラツキをいい、1つのサーマルヘッド
内での単位発熱体のバラツキと各サーマルヘッド間にお
ける単位発熱体の平均抵抗値のバラツキとがある。抵抗
値にはかなりの幅がある。例えば前者は±25%程度で
あり、後者は抵抗値で200〜300Ωの範囲にもなる
。■白黒比率による電圧ドロップとは、各ラインに占め
る印字ドツト(黒ドツト)の割合によって、単位発熱体
通電時に電源電圧の降下する程度が相違することをいう
。電源電圧が低下すれば、それだけ記録濃度も低下する
ことになる。
従来から以上の要因の一部または全部を組み合わせて熱
エネルギを補正することが試みられている。例えば発明
者らはこれらについての補正を行った感熱記録装置ある
いはサーマルヘッド駆動装置を提案している(特願昭5
8−179350号等)。
第25図は、この提案された感熱記録装置の一例を表わ
したものである。
この感熱記録装置では、■黒比率による電圧ドロップを
■サーマルヘッドの蓄熱と■熱履歴データとをからめて
熱エネルギの補正を行う。このためこの装置では、蓄熱
状態演算器11に現在記録を行うライン(ラスタ)と過
去に記録の行われたラインに関する周辺画データ12を
供給し、現在記録を行う単位発熱体の蓄熱状態を演算さ
せるようになっている。演算出力13はパルス幅演算器
14に供給され、パルス幅メモリ15から出力される前
ラインのパルス幅情報T+−+16と共に演算される。
パルス幅決定回路17は、演算出力18を基にパルス幅
を暫定的に決定する。そしてアンドゲート群19を制御
し、5つのデータバッファ21〜25に画情報印字デー
タ26を格納する。
一方、画情報印字データ26は第1のカウンタ回路27
に供給され、計数される。計数結果28を基にして基本
パルス幅決定回路29は個々の単位発熱体に対する記録
パルスについての基本パルス幅を決定し、基本パルス幅
信号31を出力する。
これに対して第2のカウンタ回路32では、データバッ
ファセレクト信号33で各データバッフ121〜25の
出力を選択しながら印字データ34の計数を行う。そし
てこの計数結果35を補助パルス幅決定回路36に供給
し、各単位発熱体に対する補助的な(追加的な)パルス
幅を決定する。
これにより出力される補助パルス幅信号37と前記した
基本パルス幅信号31は印字データ34の記録パルスの
パルス幅として用いられる。
以上この感熱記録装置の概略を説明したが、サーマルヘ
ッドの蓄熱状態を演算する部分について更に具体的に説
明する。
第26図は、サーマルヘッドの蓄熱状態を演算するため
の画データの配置を表わしたものである。
この図で最も下に配置されたデータ列L1は、これから
記録を行おうとするラインにおけるデータを表わしてい
る。またこれより1つ上の列L2はこれよりも時間的に
1ライン過去のデータを表わしている。以下同様にして
1番上のデータ列L5は4ライン過去のデータを表わし
ている。
今、データ列L1にふいて、図でX印を施した任意のデ
ータDo に着目する。このデータ(以下着目データD
。という。)は印字処理すなわち印加エネルギの算定を
行おうとする1つの単位発熱体に対応する。この場合、
この周辺に位置する合計10のデータD1〜D Ioは
、蓄熱状態を算出するための参照データ群である。これ
らの参照データ群のうち着目データD。の印字に際して
比較的大きな熱的影響を及ぼすのは、着目データD。の
属する単位発熱体に隣接した参照データDI、D2であ
る。また最も大きな熱的影響を及ぼすのは、1ライン前
(過去)のデータ列L2における同一の単位発熱体につ
いての参照データD、である。
以上のように、着目データD0 の印字に際して蓄熱の
影響を及ぼす各参照データは、着目データD。
との配置関係に応じて重要度が異なってくる。
そこで各参照データD、〜D1oには、予め重みが付け
られ、印字状態にあるデータのみこれらを加算して、そ
の和から蓄熱状態を算出することとしている。重み付け
は例えば次のようになる。
第 1 表 このようにして加算された蓄熱データの数値に応じて、
着目データD。を印字する際の熱エネルギが設定される
。すなわちサーマルヘッドの該当する単位発熱体へ印加
する印加パルスの時間幅や電圧が調整され、熱エネルギ
の印加が行われることになる。
ところがこのような装置では、ソリッドパターンのエツ
ジ部分やべた黒から白(地色)に変化するエツジ部分で
印字のシャープさが確保できないという欠点があった。
第27図を用いてこれを説明する。この図で斜線を施し
た部分は、べた黒の印字領域41である。各印字ライン
42ごとに蓄熱補正が行われる結果、印字領域41内で
は、べた黒の印字に最適な印加エネルギの制御が行われ
る。すなわち、蓄熱の影響を考慮して、比較的印加パル
ス幅が狭く設定されるものの、隣接する印字ドツトが互
いに連続するように十分な熱エネルギの印加が行われる
このような印加パルス幅の制御は、エツジ部分43にお
いても行われることになる。これは参照データD1〜D
 + oが現在および過去の画データである以上当然で
ある。この結果として、エツジ部分としての“線画″を
印字するには過剰な熱エネルギが発生ずることになり、
エツジのシャープさを再現することができなかった。
「発明が解決しようとする問題点」 本発明はこのような事情に鑑み、将来印字の行われる状
態を予想して各単位発熱体に対する印加エネルギの調整
を行うことのできるサーマルヘッド駆動装置を提供する
ことをその目的とする。
[問題点を解決するための手段」 本発明では第1図に原理的に示すように記録または表示
を行うために用いられる印字データ51からサーマルヘ
ッド52を構成するそれぞれの単位発熱体53の現在に
おける蓄熱量を演算する蓄熱量演算手段54と、印字デ
ータ51のうち将来の印字に用いられるデータからこれ
ら単位発熱体53の印字状況の将来を予測する未来予測
手段55と、少なくともこれら2つの手段54.55か
らめられた情報を基にして各単位発熱体53の印字動作
の際に印加すべきエネルギを個別的に演算する印字エネ
ルギ演算手段56とをサーマルヘッド駆動装置に備えさ
せる。そして例えばソリッド部分を印字しているときで
も将来の印字状況の変化をみながら適正な印字エネルギ
を設定できるようにする。すなわち未来予測手段がソリ
ッド部分のエツジを検出したときは、この部分で印字が
行われる際に印加エネルギを所定量だけ減少させ、エツ
ジ部分の記録または表示の鮮明度を確保させる。
印字エネルギ演算手段56は印字に影響を及ぼす他の情
報も併せて考慮してエネルギの決定を行ってもよい。こ
のようなものとしては、サーマルヘッドの基板温度を示
す情報57や各単位発熱体の抵抗値に関する情報58が
存在する。また印加パルスで各単位発熱体のエネルギを
設定する場合には、一度に通電する単位発熱体の割合に
よって電源の電圧が変動することになる。そこでこれら
通電する単位発熱体の割合(以下黒比率という。)に応
じて印加パルスのパルス幅を補助的に変動させる補助パ
ルス幅設定手段59を設けることも印字品質の向上に有
効である。
「実施例」 以下実施例につき本発明の詳細な説明する。
第2図は本実施例のサーマルヘッド駆動装置の概略を表
わしたものである。この装置の周辺パターン抽出回路7
1は画信号72を人力し、参照データとして必要な記録
情報73.74を第1および第2のROM75.76に
供給する。ここで一方の記録情報73は未来の印字状態
を予測するための情報群であり、他方の記録情報74は
単位発熱体の蓄熱状態を演算するための情報群である。
第3図はこのような情報処理部分を具体的に表わしたも
のである。画信号72は2値化されたヒ゛ットシリアル
な信号列であり、ラッチ回路78で1ビツトずつ順次ラ
ッチされた後、ラインメモ1ノ群79内の1+1ライン
用メモリ79.、、に書き込まれる。1+1ライン用メ
モリ79.、、は1ライン分だけ未来の画信号を蓄えて
おくメモリである。図示しないビデオクロックに同期し
てi+1ライン用メモリ791+1 から押し出された
1ヒ゛ツトずつの画信号はラッチ回路81でラッチされ
、ラインメモリ群内の1ライン用メモリ79. とi+
1ライン用シフトレジスタ82.、、に入力される。1
ライン用メモリ791 は現在記録を行おうとするライ
ンの画信号を蓄えておくメモリであり、このメモリから
押し出された1ビツトずつの画信号はラッチ回路81で
ラッチされ、ラインメモリ群内の1−1ライン用メモリ
7L−0と1ライン用シフトレジスク82+ に入力さ
れる。以下同様にしてラインメモリ群内1−3ライン用
のメモ’l 79t−3から押′し出された1ビ・7ト
ずつの画信号はラッチ回路81てう・7チされ1−3ラ
イン用シフトレジスタ321−31ご入力される。
一方、先のラッチ回路78でう・ソチされた画1b号は
l」−2ライン用シフトレジスク82I+21ども入力
される。従って各シフトレジスタ82...〜82、−
、にはビデオクロ・ツク1ご同期してそれぞれ1+2〜
1−3ラインの6ライン分の画信号カ1ビットずつ人力
されることに1.(る。各シフトレジスタ82i+2〜
82+−311それぞれ5段のシフトレジスタであり、
]+2ライン用シフトレジスタ82、+2 の3段目の
フリップフロ・ツブ回V各力1ら出力される参照データ
はROM75の入力端子へ3に供給される。またi+1
ライン用シフトレジスタ82L+、の2没目〜4役目の
フ(〕ツブフロップ回路から出力される3ビ・ソトのノ
寸うレルな参照テ。
−夕は、ROM75の入力端子A2〜AOIご供給され
る。一方、lライン用シフトレジスタ82゜の1.2.
4.5の各段のフリップフロ・ノブ回路から出力される
4ヒ゛・ソトのノ(ラレルな参照データはROM76の
入力端子AO〜A31こ供給され、i−1ライン用シフ
トレジスタ82.−、から出力されるパラレルな参照デ
ータはROM76の入力端子A4〜A8に供給される。
更1こ1−2ライン用シフトレジスタ82.−2 と1
−3ライン用シフトレジスタ82t−のそれぞれ3役目
の)1ノ・ンプフロップ回路から出力される参照データ
1まROM76の入力端子A9およびAIOに供給され
ることになる。
これら各シフトレジスタ82.+、〜82.−、から出
力される参照データの記録面上における対応関係は第4
図に示す通りであり、各数字■〜■(ま各ドツトとシフ
トレジスタのその対応量(系を表わしたものである。こ
の第4図でX印で表わしたドツトは現在印字を行う着目
データに対応するド・ソトである。着目データは第3図
1ζ示すlライン用シフトレジスタ82. の3段目の
フリップフロ・ノブ回路から取り出され、印字データ8
4として後段の回路へ供給されることになる。
蓄熱状態の演算 さてROM76ではその入力端子AO〜AIOに供給さ
れる11ビツトの参照データを基1ごして着目データの
印字が行われる単位発熱体の蓄熱状態を演算する。第5
図はこのためのROM76の内容を表わしたものである
。すなわちROM76では各参照データに重みを付けて
加算し、この加算値によって蓄熱レベルX+ を判別す
る。第6図は第4図に対応するもので、このときの参照
ビットの重みを表わしている。これら参照データがすべ
て印字状態にあるときはX印で示した着目データに対す
る蓄熱の影響が最も大きく、このときの加算値は455
となる。このときの蓄熱レベルXlは最大の“10”と
なる。これに対してlラインにおける着目データの両隣
りの参照データのみが印字状態にあるときは加算値が1
40となり、蓄熱レベルxl は“3”となる。ROM
76には各参照データをアドレス情報として加算値に対
する蓄熱レベルX+ が書き込まれており、読み出され
た蓄熱レベルx1 は4ビツトのデータとしてROM8
6の下位4ビツトのアドレス入力となる。
未来の印字状態の予測 一方、ROM75ではその入力端子へ〇−A3に供給さ
れる4ビツトの参照データを基にして未来の印字状態を
予測し、未来判別情報FI を出力する。未来判別情報
Ft と4ビツトの参照データの関係は次の第2表の通
りである。
第 2 表 未来判別情報F、は2ビツトのデータとしてROM86
の上位2ビツトのアドレス入力となる。
印加パルス幅の演算 ROM86では2つ(7)ROM75.76から供給さ
れる蓄熱レベル×1 および未来判別情報F1をアドレ
ス情報として暫定的な印字パルス幅T1Aを決定する。
ここで暫定的と述べたのは、次のROM87でサーマル
ヘッドの基板温度および単位発熱体の抵抗値情報を参酌
して印字パルス幅を修正し1.更に黒比率カウンタ88
で印字ドツトの比率を判別して最終的な印字パルス幅を
決定するからである。
第7図はこの暫定的な印字パルス幅TIAを決定するR
OM86の内容を表わしたものである。この図で横軸は
蓄熱レベルX、であり、縦軸は印字パルス幅T1A(m
sec)である。印字パルス幅TiAはQ、35m5e
cのパルスカ何パルスで構成されるかを表わした16進
の出力データ(H)として出力される。例えば蓄熱レベ
ルX、が最高の10”でこのとき未来判別情報F+ が
’ 01 ”のとき、印字パルス幅TIAは0.45m
5ecとなり、これは0.05m5ec のパルスを9
つ連続させることによって達成することができる。
なおこの第7図から蓄熱レベルX1 が“10”のとき
未来判別情報F、が“01”であれれば印字パルス幅T
 + Aが最大となる。これは現在印字を行っているラ
インより少なくとも2ライン将来までベタ黒の印字状態
となるので、印字ドツト間に白の隙間が生じないように
熱エネルギを比較的大きく印加させるためである。同一
条件で未来判別情報F+ が“01”、“00”、“1
0”の場合に印字パルス幅TiAが短かくなるのは、近
い将来にベタ黒の部分が終了するため、そのエツジの部
分をシャープに再現させる必要からである。また未来判
別情報F、の判定基準としてl+2ラインロのドツト0
を加えたのは、熱エネルギの印加を段階的に減少させエ
ツジ部分の′かすれ”を抑制して画質の低下を防止する
ためである。このようにしてROM86から読み出され
た単位発熱体ごとの印字パルス幅T iAは、印字エネ
ルギ情報を決定するためのROM87に供給される。
ROM87は印字パルス幅TiAを修正し、所定の印加
電圧における印字エネルギ情報T + nを決定するた
めに用いられる。すなわちこのROM87によって個々
の単位発熱体における印字エネルギが最終的に決定され
る。印加電圧の変動を補償するため印字パルス幅を増減
するのは後の回路部分であり、これによって印字エネル
ギが増減するものではない。
さてROM87では抵抗値情報Rt と基板温度情報B
、に基づいて印字パルス幅TIAを修正することになる
。このうち抵抗値情報R1はサーマルヘッドを構成する
全単位発熱体の平均抵抗値であってもよいし、個別に抵
抗値を表わした情報であってもよい。単位発熱体個別の
抵抗値を抵抗値情報R,とじて用いる場合には、各単位
発熱体の通電量等を測定することにより装置内部で抵抗
値情報R8を作成してもよいし、外部で予め測定してお
いてもよい。
第8図は本実施例における抵抗値情報R+ の出力部分
を表わしたものである。この回路部分はA/D変換器を
内蔵したサーマルヘッド抵抗値測定回路91を備えてい
る。サーマルヘッド抵抗値測定回路91は書き込みアド
レスカウンタ92がセレクタ93によって選択されてい
る状態でサーマルヘッドの単位発熱体の抵抗値を1つず
つ測定する。これらの測定結果は8ビツト(最大256
段階)の抵抗値測定結果94としてビット変換R○M9
5に供給される。ビット変換ROM95では次の第3表
に基づき抵抗値測定結果94を3ビツトの抵抗値情報R
I に変換する。
第3表 このようにしてめられた抵抗値情報R8はRAM96の
人力データとなる。このとき書き込みアドレスカウンタ
92の指定したアドレス情報97がRAM96に供給さ
れており、その単位発熱体に対応する番地にその抵抗値
情報R1が書き込まれる。以下同様にして書き込みアド
レスカウンタ92のカウントアツプと共に単位発熱体の
抵抗値情報R+ が順にRAM96に書き込まれること
になる。このような抵抗値情報R8の書き込みは記録装
置や表示装置に電源が投入された時点でそのたびに行わ
れてもよいし、RAM96を電池によってバックアップ
し一度測定した抵抗値情報R,を長期間保存するように
してもよい。
このようにしてRAM96に蓄えられた抵抗値情報R8
は、印字エネルギ情報TIBの決定が行われる際に読み
出される。読み出しに際してはセレクタ93が読み出し
アドレスカウンタ98を選択し、印字エネルギ情報T 
+ Hの決定が行われる単位発熱体に対応したアドレス
情報99が順に出力されRAM96に供給される。RA
M96ではこれにより所望の単位発熱体の抵抗値情報R
+ を順に読み出しROM87に供給することになる。
第9図はこれに対して予め抵抗値を測定したROMを用
いた抵抗値情報R+ の出力部分を参考的に表わしたも
のである。ROM101にはサーマルヘッドの個々の単
位発熱体の抵抗値情報R,が予め焼き込まれてふり、カ
ウンタ102から単位発熱体を個々に指定するアドレス
情報103が供給されると、対応する抵抗値情報R4が
読み出されることになる。
次にサーマルヘッドの基板温度情報BI について説明
する。第10図はこのサーマルヘッド駆動装置の基板温
度情報B1の出力部分を表わしたものである。図示しな
いサーマルヘッドの基板にはサーミスタ等の感熱素子が
取り付けられている。
感熱素子の検出出力104はA/D変換器105に入力
され、8ビツトのシリアルデータ106に変換される。
このシリアルデータ106はシリアル−パラレル変換器
107に人力され、温度を表わした8ビツトのパラレル
データ108に変換される。パラレルデータ108は基
板温度情報B。
を演算するためのROM 109のアドレス入力となる
。次の第4表はパラレルデータ108の示した基板温度
tと基板温度情報B、の関係を表わしたものである。
第 4 表 ROM 109によってめられた基板温度情報B1はR
OM87に供給されることになる。
ROM87ではこのようにして作成された抵抗値情報R
8と基板温度情報B+ を基にして印加パルス幅TiA
を修正し、1.2〜C1,2m5ecの範囲で変化する
印加パルス幅の印字エネルギ情報TIBを作成する。
第11図は印字エネルギ情報T I Bとこれらの情報
の関係を表わしたものである。このうち単位発熱体の抵
抗値が8000(R1=100)で基板温度が25°C
(B+=010)のときの状態が第7図と同一となり、
印加パルス幅T I Aと印字エネルギ情報T i H
の表わす印加パルス幅が一致する。
ROM87から読み出される印字エネルギ情報Tl11
はパルス幅そのものの長さを示す情報ではなく、0.0
5m5ecの単位パルスの個数として示される。例えば
印加パルス幅TIAが0.7m5ecで抵抗値情報R+
 が010のとき、TIA’は0.6m5ecとなり、
このとき基板温度情報B+が100であれば印字エネル
ギ情報TIBの示す印字パルス幅は0.5m5ecとな
る。この例の場合には、ROM87から0.05m5e
cの単位パルスの個数10(10進数)を示すデータが
印字エネルギ情報TIBとして出力されることになる。
サーマルヘッド駆動回路の概略 ROM87から出力される印字エネルギ情報Ti8は転
送データ変換部111に入力され、ここで転送データ1
12に変換されてサーマルヘッド駆動回路113に供給
される。転送データ変換部111等における信号処理の
理解を容易にするために、まずこの実施例におけるサー
マルヘッド駆動回路113の概略を説明する。
第12図はライン型サーマルヘッドおよびこれに搭載さ
れているサーマルヘッド駆動回路を表わしたものである
。この実施例で使用されるサーマルヘッドはA4判の記
録用紙(幅216mm)に8ドツ)7mmの記録密度で
印字を行うために合計1728個の単位発熱体1101
〜110..28を備えている。これらは1本の細長い
発熱抵抗体を多数の電極114で分割したものである。
これら多数の電極114はダイオード115を介して2
つの共通電極116.117に交互に接続されいてる。
一方、2つずつ組となった単位発熱体1102□1.1
10゜n+2 (n ” 0〜863)にはこれらの通
電を制御するための電極118が取り付けられており、
これらはそれぞれ一端を接地されたスイッチング素子1
19、〜119..4 に接続されている。864個の
スイッチング素子1191〜119.6.はそれぞれラ
ッチ回路121のラッチ出力によって個別にオン・オフ
制御されるようになっている。ラッチ回路121はシフ
トレジスタ122から出力される864個のパラレルな
データをラッチ信号123によってラッチするようにな
っている。
すなわちシフトレジスタ122のデータ入力端子D o
 = D 6 にシリアルな転送データ112が供給さ
れるとクロック信号125に同期してこれらがシフトレ
ジスタ122にセットされる。シフトレジスタ122で
変換された864個のパラレルデータはラッチ信号12
5によってラッチ回路121にラッチされ、次のラッチ
信号が到来するまで保持される。このラッチ出力が信号
“1”の箇所ではトランジスタ等から成るスイッチング
素子119がオンとなり、スイッチ回路126によって
選択された共通電極116または117から対応する単
位発熱体110に電圧yceが印加され、発熱が行われ
る。ラッチ出力が信号“0”の箇所ではスイッチング素
子119がオフとなり、対応する単位発熱体は発熱しな
い。このようにして選択的に発熱の行われた単位発熱体
110の部分で印字が行われることになる。
このサーマルヘッド駆動回路113ではラッチ信号12
3がQ、Q5msecの周期で発生し、このたびにシフ
トレジスタ122の内容を入れ換えることで印字エネル
ギ情報T I Bにおける印字エネルギに応じた単位発
熱体の通電・発熱が達成される。以上のようにして86
4個の単位発熱体の制御が行われたら、スイッチ回路1
26が他方の共通電極117または116を選択し、同
様の動作を繰り返す。これにより1728個の全単位発
熱体110.〜110I726の制御が行われたことに
なり、1ラインの印字動作が終了する。この実施例の場
合の1ラインの印字動作は5m5ecのサイクルで行わ
れる。
−斬り砥−データ等の作成 第13図は印字エネルギ情報TiBを基にして転送デー
タ等の作成を行う部分を表わしたものである。前に説明
したサーマルヘッド駆動回路113が一方の共通電極1
16または117を選択して印字を行う期間中に相当す
る印字エネルギ情報T I Bは、5ビツトのパラレル
なデータとして最大値検出回路128およびRAM12
9に順次く864個の単位発熱体分)供給される。最大
値検出回路128はこれら864個の単位発熱体に印加
する印字パルスの最大時間幅T x A X をめる。
最大値T)TAX がめられるとその値がカウンタ13
1へ転送される。カウンタ131はカウンタクロック1
32によってこれをカウントアツプしこれを計数値デー
タ133として出力する。計数値データ133は比較回
路134の一方の比較入力端子Aに供給される。
一方、RAM129では印字エネルギ情報Tl1lが供
給されている状態でセレクタ135が書き込みアドレス
カウンタ136を選択し、印字エネルギ情報T + n
と印字データ84を対応する番地に書き込んでいく。そ
してカウンタ131が最初の計数値“1′′を計数値デ
ータ133として出力している時点で、今度はセレクタ
135が読み出しアドレスカウンタ137を選択し、印
字エネルギ情報TiBおよび印字データ84がRAM 
129から読み出される。このうち印字エネルギ情報T
 Inは比較回路134の他方の比較入力端子Bに供給
され、印字データ84はアンド回路138の一方の入力
端子に供−給さる。1比較回路134では計数値データ
133が“1”°(10進数)の状態で印字エネルギ情
報T i Eを1ドツトずつ比較し、印字エネルギ情報
TIBの方が計数値データ133と等しいかこれよりも
大きいとき比較出力139として信号“1”を出力する
。すなわちこの信号処理過程では、着目データについて
印字が行われると仮定した場合において、このときの印
字エネルギがQ、Q5msecの単位パルス1個に相当
する量よりも大きい場合に信号“1”が、またこれより
も小さい場合には信号“0”が出力されることになる。
比較出力139はアンド回路138で印字データ84と
論理積がとられる。ここで論理積をとったのは、印字エ
ネルギ情報T i nが着目データに関係せずに算出さ
れる値なので、印字を行わないドツトについてはたとえ
比較出力139が信号“1”(印字)の状態であっても
これを信号“0”(非印字)の状態に変更する必要があ
るためである。
従ってアンド回路138から出力される864個分のド
ツトに対応する印字データ141は、これらについて最
初のQ、Q5msecでそれぞれ印字を行うか行わない
かを表わしたデータ列であるということができる。この
1単位の印字データ141はサーマルヘッド転送データ
変換回路142と黒比率カウンタ143の双方に供給さ
れる。
この後、カウンタ131の計数が1だけ行われ、計数値
データ133が“2”の状態となる。この状態でRAM
 129は再び印字エネルギ情報T t nと印字デー
タ84の読み出しを繰り返し、アンド回路138から印
字データ141として2回目の0.05m5ecにおけ
るデータ列が出力される。
以下同様にして第12図に示した共通電極116.11
7の一方が選択された状態で、印字データ84が0.0
5m5ec刻みの印字データ141として再編成される
ことになる。第14図はこのようにして再編成された印
字データ141のうち1単位の864個のデータ列の構
成例を表わしたものである。上欄が単位発熱体110の
番号を、また下欄が印字の有無を表わしたデータとなっ
ている。
さて転送データ変換回路142ではシリアルに送られて
くるこのような印字データ141を図示しないクロック
に同期して取り込み、これらを128ドツトずつの7つ
のグループに変換する。
すなわち第15図に示すように第1番から第128番ま
でのデータを第0のグループに分類し、これらを転送デ
ータ112o としてシフトレジスタ122のデータ入
力端子り。に供給する。また第129番から第256番
までのデータを第1のグループに分類し、転送データ1
121 としてシフトレジスタ122のデータ入力端子
D1 に供給する。以下同様である。ただし第7番目の
第6のグループでは取り扱うデータ量が残りの分となり
、他のグループよりも少なくなる。シフトレジスタ12
2に供給されたこれらの転送データ1120〜1126
は前記したように864個のデータとしてセットされ単
位発熱体ごとの印字制御に用いられることになる。
一方、黒比率カウンタ88に供給された1単位の印字デ
ータ141はここで印字を行うドア)の数が計数される
。計数値は′0”から“864”の間の値となる。計数
値を表わした計数値データ145は黒比率の演算を行う
ROM 146のアドレス情報となる。
第16図はROM146の内容を表わしたものである。
1回の印字動作における黒比率が高いほど補助パルス幅
T + cが増加することがわかる。ここで補助パルス
幅T IcとはO105msecの単位パルスに付加さ
れるパルス幅をいい、0.005m5ecのステップで
最長0.025m5ecまで設定される。すなわち先に
印字エネルギ情報TI’Bは0.05m5ecの単位パ
ルスの個数として出力されることを説明したが、これら
単位パルスに対して黒比率に応じた時間幅の補助パルス
が付加されて実際の印字が行われることになる。黒比率
が高いほど補助パルス幅Ticが長いのは、電源の電圧
■cc(第12図)の降下等による印字エネルギの低下
を補償するためである。
0.005m5ecのステップの補助パルスはその個数
が3ビツトの黒比率情報W、として順次出力される。
このようにこのサーマルヘッド駆動装置では印字エネル
ギ情報T i nとして1ドツトにつき最大1.2m5
ecの印加パルスを設定し、これに対応する最大24個
のQ、Q5msecの単位パルスに対してそれぞれ最大
0.025m5e、cの補助パルスを設定することが可
能である。従って1ドツト当たりの通電の最長時間は1
.3m5ecであり、2つの共通電極116.117を
切り゛換えて行われる1ラインの印字の最長時間はこの
倍の3゜5rlsecとなる。これは前記した1ライン
の印字サイクルの5m5ecより小さく、実用上問題と
ならない。
第17図は印加パルスの設定を行う回路部分を表わした
ものである。Q、Q5msecカウンタ148は単位パ
ルスを設定するためのカウンタであり、0.005m5
ecカウンタ149は補助パルスを設定するためのカウ
ンタである。0.05 m’s e cカウンタ148
は基本クロック151を分周してQ、Q5msecの時
間幅を計数する。
0.05m5ecになるとこのカウンタ148からカウ
ント終了信号123が出力され、この時点で0.005
m5ecカウンタ149はROM146から黒比率情報
W、を取り込む。0005m5ecカウンク149は黒
比率情報W、で与えられた数だけ0.005m5ecの
計数を行い、これが終了した時点でカウンタクロック1
32を出力する。このカウンタクロック132によって
0.05m5ecカウンタ148が次の0.05m5e
cの計数を開始する。カウンタクロック132は第13
図に示したカウンタ131にも供給される。
第18図は一例として黒比率情報W、が゛010″′、
“001”、” o o o”と順に変化した場合の印
加パルスの設定動作を表わしたものである。
まず同図aに示すカウンタクロック132−1の発生と
共に単位パルスの計数が行われ、同図すに示すように0
.05m5ec経過後にカウント終了信号123−1が
発生する。この時点で数値“2”を示す黒比率情報WI
 が0.005m5eCカウンタ149に取り込まれる
。この結果0.005m5ecカウンタ149は(1,
01m5eC経過後にカウンタクロック132−2を出
力する。すなわちこれまでの全時間0.06m5ecが
この1回目の印字パルス幅となる。
同様にして2回目の印字パルス幅は、カウンタクロック
132−2の発生からカウント終了信号123−2の発
生までの0.05m5ecとこのカウンタ終了信号12
.3−2の発生から次のカウンタクロック132=3の
発生までの0.005m5ecの和としての0.055
m5ecとなる。
また3回目の印字パルス幅は補助パルスの幅が零となる
ので0.05m5ecとなる。このようにして印字エネ
ルギの制御が行われることになる。
なおりラント終了信号123は第12図に示したラッチ
信号123としても用いられる。
装置の印字動作例 以上このサーマルヘッド駆動装置の動作を各部分ごとに
説明したが、最後に一例をあげて動作を全体的に説明す
る。今、第19図に示すような画データが存在するもの
とし、X印で示したデータが着目データであるとする。
着目データの印字を行う際にサーマルヘッドの基板温度
が51°Cであり、また着目データの印字を行う単位発
熱体の抵抗値が590Ωであったとする。
(i)まずこの図で示した枠161内の参照データ群か
ら蓄熱レベルX+ を演算する。参照データの加算値を
XI とすると、これは次のようになる。
Xt =10+25+ 100+70 205 従って蓄熱レベルX、は第5図より“4”となる。
(11)次に未来判別情報Fl をめる。第4図と対比
すると2つのドツト0、■が非印字状態なので、F+ 
は“00”となる。
(iii )以上2つの情報を基にして第7図より印加
パルス幅TIAをめると、これは0.75m5ecとな
る。
(1v)基板温度が51°Cなので第4表より基板温度
情報B+ は“111”となる。また抵抗値が590Ω
なので第3表より抵抗値情報R0は“001”となる。
従って第11図より印字エネルギ情報Tll1は0.4
m5ecとなる。すなわちQ、35m5ecの単位パル
スを8個繰り返すことで着目データの印字が行われるこ
とになる。
次の第20図におけるa−1からa−9までの波形はこ
の着目データの印字されるラインにおける9回の印字サ
イクルを表わしたものである。このとき2つの共通電極
116.117(第12図)はこの着目データに対応す
る方が電源と接続されていることになる。
まず第20図すに示す第1番目のラッチ信号123−1
によってシフトレジスタ122のパラレルな出力がラッ
チ回路121によってラッチされると、同図a−1に示
すように0.05m5ecの最初の単位パルスが発生し
、同図Cに示すように通電パルス163が立ち上がる。
この最初のサイクルで黒比率の計数値が600であると
すれば補助パルスは0.005m5ecx3となり、0
.015m5ecだけ印加パルスが増大する。
このときのカウンタ131(第13図)の言「数値デー
タ133は“1”である。
このようにして最初のサイクルの印字が終了すると第2
番目のラッチ信号123−2が発生し、次のデータがラ
ッチ回路121にラッチされる。
これと共に第20図a−2に示すように0.05m5e
cの単位パルスが発生する。このときの黒比率の計数値
が500であれば、同様に0.015m5ecだけ印字
パルスが増大する。このときカウンタ131の計数値デ
ータ133は“2”である。最初のサイクルと次のサイ
クルの印字パルスは跡切れなく連続するので、通電パル
ス163は連続する。
以下同様にしてカウンタ131の計数値データ133が
1ずつカウントアツプされ印字動作が進行する。これに
従って黒比率が順次減少していくのは、印字エネルギの
小さい単位発熱体はど早期に印加パルスの印加が終了す
るからである。第19図の着目データについては、その
転送データが最初から8回まで信号“1”となり、これ
以後は信号“0”となる。
なおこの実施例では未来判別情報F、に基板温度情報B
、等の複数の情報を組み合わせて印字エネルギを決定し
たが、これらの一部の情報のみを未来判別情報F+ に
組み合わせても同様に記録面または表示画の品質を向上
させることができる。
「変形例」 ところで以上説明した実施例では、蓄熱レベルX、と未
来判別情報Fl の2種類の情報を用いて印字エネルギ
の演算を行った。この実施例で未来判別情報F、はl+
lラインと1+2ラインの画償号のみを参照データとし
て扱っており、未来の情報のみによって定められている
ものである。もちろん未来判別情報F+ は印字におけ
る未来の情況を予測するという観点からもっと広く解釈
することができるものである。例えば第21図に示すよ
うな印字パターンが存在するものとする。図で斜線で示
した部分171はソリッド(べた黒)の領域である。X
印で示したドツトをこのパターンに対応する着目データ
とすれば、先の実施例で説明した未来判別情報Fi に
よって主走査方向に平行なエツジ172の到来を予測す
ることができる。
ところが副走査方向に平行な他のエツジ173はこの未
来判別情報FI によっては予測されない。
このようなエツジ173等の到来を予測して印字エネル
ギを制御することは、ソリッド部分をべた黒に印字する
一方でエツジ部分のシャープさを確保するために必要で
ある。
第22図はこの観点に基づき印字の行われるラインにお
ける周辺情報の配慮も行ないながら印字エネルギの制御
を行うサーマルヘッド駆動装置を示したものである。こ
の変形例におけるサーマルヘッド駆動装置では、周辺パ
ターン抽出回路71から2種類の記録情報73.74の
他に前記した周辺情報を判別するための記録情報175
の抽出も行う。第23図は第3図に対応するものであり
、記録情報175としてlライン用シフトレジスタ82
、の1.2.4.5の各段のフリップフロップ回路から
出力される4ビツトのパラレルな参照データが用いられ
ることがわかる。これらは第24図に示すようにX印で
示した着目データの両隣りにおけるドツト■■■および
■の各データである。
ROM176はその入力端子AO〜八3に供給されるこ
のような4ビツトの参照データを基にして周辺の印字状
況を配慮し周辺情報A、を出力する。周辺情報A+ と
4ビツトの参照データの関係は次の第5表の通りである
(以下余白) [ 周辺情報A+ は2ビツトのデータとしてROM178
のアドレス入力の一部となる。
ROM178は先の実施例のROM86に対応するもの
で、蓄熱レベルXi 、未来判別情報F。
および周辺情報A、の3種類の情報をアドレス情報とし
て暫定的な印字パルス幅T、A′を決定する。
この印字パルス幅TIA’と先の実施例で演算された印
字パルス幅Tiaは次の第6表のような関係となってい
る。
(以下余白) 第 6 表 すなわち例えば第21図で示したような印字状況では周
辺情報A、が“10”なので、ソリッド部分の印字によ
り蓄熱レベルX、が高くなっているときこれを印字パル
ス幅で0.05m5ecだけ減少させる。また周辺のド
ツト■、■、■、■がすべで非印字のように周辺情報A
+ が“11”または“00”のときには周辺情報A+
 による印字エネルギの制御は行わない。
印字パルス幅TIA’は抵抗値情報R4および基板温度
情報Br と共にROM87のアドレス情報となり印字
エネルギ情報T I Bが作成される。ROM87の内
容および後続する回路部分は先の実施例と同一である。
なお以上説明した実施例および変形例では単位発熱体へ
印加するエネルギを印字パルスの長さによって設定した
が、印字パルスの印加電圧の高さによって設定すること
も可能である。
「発明の効果」 以上詳細に説明したように本発明によれば装置に取り込
まれたこれから印字する情報を参考にして印字エネルギ
を決定するので、ソリッド部分のエツジをシャープに表
現できるのみならず良好な温度制御を行うことができ、
カラー記録やハーフトーン記録を高画質で行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のサーマルヘッド駆動装置の原理を表わ
すブロック図、第2図〜第20図は本発明の一実施例を
説明するためのもので、このうち第2図はサーマルヘッ
ド駆動装置の概略を示すブロック図、第3図は周辺パタ
ーンの抽出部分の回路図、第4図は参照データの記録面
における対応関係を示した配置説明図、第5図は蓄熱レ
ベルX。 を演算するROMの記憶内容を説明する記憶データ説明
図、第6図は参照データの重みを表わした説明図、第7
図は印字パルス幅TIAを演算するROMの記憶内容を
説明する記憶データ説明図、第8図は抵抗値情報R8の
作成部分を示すブロック図、第9図は第8図の説明の参
考に示したブロック図、第10図は基板温度情報BI 
の作成部分を示すブロック図、第11図は印字エネルギ
情報T I Bを演算するROMの記憶内容を説明する
記憶データ説明図、第12図はサーマルヘッドおよびサ
ーマルヘッド駆動回路のブロック図、第13図は印字エ
ネルギ情報を転送データ等に変換する部分を表わしたブ
ロック図、第14図は印字データの構成を表わしたデー
タ構成図、第15図は転送データ変換回路でグループ分
けされた個々の印字データ列を表わしたデータ構成図、
第16図は補助パルス幅を演算するROMの記憶内容を
説明する記憶データ説明図、第17図は印加パルスの時
間幅を設定する回路部分のブロック図、第18図はこの
第17図に示した回路部分の動作を説明するためのタイ
ミング図、第19図は画データの配置例を示すデータ配
置図、第20図はこのサーマルヘッド駆動装置の印字動
作の一例を表わした各種波形図、第21図〜第24図は
本発明の詳細な説明するためのもので、このうち第21
図はソリッドパターンのエツジ部分における印字動作を
説明するための平面図、第22図はサーマルヘッド駆動
装置の概略を示すブロック図、第23図は周辺パターン
の抽出部分の回路図、第24図は周辺情報についての参
照データの配置を示す平面図、第25図〜第27図は従
来の技術を説明するためのもので、このうち第25図は
先に提案された感熱記録装置のサーマルヘッド駆動装置
の部分を表わしたブロック図、第26図は画データの配
置を表わしたデータ配置図、第27図はソリッドパター
ンのエツジ部分における印字動作を説明するための平面
図である。 52・・・・・・サーマルヘッド、 53・・・・・・単位発熱体、 54・・・・・・蓄熱量演算手段、 55・・・・・・未来予測手段、 56・・・・・・印字エネルギ演算手段、57・・・・
・・基板温度の情報、 58・・・・・・抵抗値の情報、 75.76.87.109. 146.176.178・・・・・・ROM。 113・・・・・・サーマルヘッド駆動回路、A+ ・
・・・・・周辺情報、 B、・・・・・・基板温度情報、 F、・・・・・・未来判別情報、 R+ ・・・・・・抵抗値情報、 TiA・・・・・・印字ハルス幅、 Til+・・・・・・印字エネルギ情報、W+ ・・・
・・・黒比率情報、 X、・・・・・・蓄熱レベル。 出 願 人 富士ゼロックス株式会牝 代 理 人 弁理士 山 内 梅 M 第1図 第5図 加算値 第19図 第20図 第1頁の続き ■発明者野口 秋生 @発明者大森 高志 海老名市本郷2274 富士ゼロックス株式会社海老名
事業所内 内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、記録または表示を行うために用いられる印字データ
    からサーマルヘッドを構成するそれぞれの単位発熱体の
    現在における蓄熱量を演算する蓄熱量演算手段と、前記
    印字データのうち将来の印字に用いられるデータからこ
    れら単位発熱体の印字状況の将来を予測する未来予測手
    段と、少なくともこれら2つの手段からめられた情報を
    基にして各単位発熱体の印字動作の際に印加すべきエネ
    ルギを個別的に演算する印字エネルギ演算手段とを具備
    することを特徴とするサーマルヘッド駆動装置。 2、印字エネルギ演算手段がサーマルヘッドの基板温度
    および各単位発熱体の抵抗値に関するデータを併せてエ
    ネルギの演算を行うことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載のサーマルヘッド駆動装置。 3、印字エネルギ演算手段によりめられたエネルギを単
    位発熱体へ印加する印加パルスの時間幅の長短によって
    設定する印加エネルギ設定手段と、サーマルヘッドに供
    給される電源の電圧変動に応じて前記印加パルスの時間
    幅を補正する電源電圧変動補正手段を具備することを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載のサーマルヘッド駆
    動装置。
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