JPS6022932Y2 - ミシンの補助ベッド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ミシンに着脱可能に取着される補助ベッド
に関する。

ミシンに着脱可能に取着される補助ベッドは既知である
が、従来この種補助ベッドは、その着脱操作が比較的面
倒なものが多く、また着脱操作が簡易なものも一方向よ
り押すと外れ、不用意な接触によってミシンより離脱す
る難点があった。

この考案は上記従来装置の欠点を解消するためなされた
ものであって、着脱操作が簡易であるとともに取外し操
作による以外はいずれの方向に押しても補助ベッドのミ
シンより離脱が行われないようにしたものである。

以下本考案の実施例を図面によって説明すると図におい
て１はミシンに着脱可能に取着される既知のものと同様
の補助ベッドであり、第１図にはその裏面が、第２図に
は側面が示しである。

補助ベッド１には該ベッドが断面はぼ矩形状のミシンの
ベッド２（図にはその一部が断面にて示しである）に着
脱可能に取着されるようにベッド−側辺に穿設のスリッ
ト３に嵌合する凸部５とベッド他側辺好ましくは対向辺
に穿設のスリット６に嵌合する保合部７とをそれぞれ設
は上記凸部５は補助ベッド裏面に止ネジ８にて止着して
固定され、また上記係合部７は補助ベッド表面のつまみ
９操作により上記スリット６に係脱する様になっている
。

第３，４図は上記係合部７の操作機構の詳細を示すもの
で、図中１１は補助ベッド端部裏面にネジ１２により止
着される固定台板であり、１３は上記固定台板に、或い
は該板を通して補助ベッドに止着される段付ネジ１４に
よって枢動可能に軸支されるベルクランク状の操作レバ
ーで、その一側端部には、該レバーを時計方向に枢動操
作するための押え部１５が垂直方向に屈形成して設けで
あるとともに押え部先端に舌片状をなす上記係合部７を
水平方向に屈曲形成して設けている。

また、上記レバーの一側中間部に横方向に突出形成され
、該部に上記段付ネジ１４を中心とする円弧溝１７と円
孔１８を穿設し、円弧溝１７には、固定台板、或いは該
板を通して補助ベッドに止着される段付ネジ１９′が摺
動可能に嵌合し、操作レバー１３はこれによって上記円
弧溝の範囲内で枢動しうるようになっていると）もに円
弧１８には操作レバー１３をピン止めするための上記つ
まみ９に設けた段付ビン２０先端部が係脱可能に嵌合し
、この嵌合状態で上記係合部７はスリット６に係合した
位置に保持されるようになっている。

ここで、段付ピン２０はその先端が操作レバーの回動範
囲内で常に操作レバー下に位置して操作レバーより外れ
ることのないような位置に取付けられるのが望ましいが
、操作レバーを枢動させたときに操作レバーより外れて
突き出しうるような位置に設けられているときには突出
した段付ピン先端部によって操作レバーの逆方向への枢
動が阻止されることのないように操作レバーの段付ピン
先端部への当り面はテーパ状にまた段付ピン先端も面取
りをしてＲ状にしておくのがよい。

また、円孔１８は段付ピン先端部の円孔１８への嵌合が
操作レバーの時計方向への枢動操作に伴って円弧溝端が
段付ネジ１９に突き当った時点で行われるような位置に
設けるのが望ましい。

２２は段付ビン２０をつまみ９より突出させる方向に付
勢するバネであり、２３は操作レバ−１３他端部と固定
台板１との間に掛は渡され、操作レバー１３を図の反時
計方向に付勢するバネで、つまみ９を上記バネ２２に抗
して持上げ、段付ピン先端部と円孔１８との嵌合状態を
解除したとき操作レバー１３は上記バネ２３の作用によ
り、段付ネジ１９が円弧溝端に達するまで、図の反時計
方向に回動し、係合部７をスリット６より離脱させる。

本補助ベッドは、以上のように構成され、ミシンへの装
着に際しては、先ず、一方の凸部５をスリット３に当て
がって嵌挿腰ついで他方の保合部７をスリット６に合わ
せて押え部１５をバネ２３の作用に抗して押し、バネ２
２の作用で操作レバー１３に弾接状態で突き突っている
段付ピン先端部が円孔１８に達して嵌合したところで固
定状態となり取付けが完了する。

補助ベッドのミシンより取外しは、つまみ９をバネ２２
に抗して持上げ、段付ピン先端部を円孔１８より引離す
ことによって行い、これによりフリーとなった操作レバ
ーは、バネ２３の作用で直ちに反時計方向に枢動し、係
合部７がスリット６より離脱するあとは凸部５をスリッ
ト３より取外す方向に補助ベッドを動かすだけでミシン
より外れる。

以上では、バネ２３は操作レバーを図の反時計方向に付
勢しているが、時計方向に付勢するように設けてもよい
、この場合、つまみ９を持上げると係合部７がスリット
６に嵌入することとなり、逆に係合部をスリット６より
外すときには押え部１５をバネに抗して引出し、操作レ
バーを反時計方向に枢動させる。

また、つまみは補助テーブル上に設ける代りに操作レバ
ーに取着し、操作レバーとともに枢動して固定台板、或
いは該板を通して補助チーフルに設けた円孔に嵌合係止
させるようにしてもよい。

また更に、上記実施例では、つまみ操作によって操作レ
バーをハネの作用で一方向に枢動させ、逆方向への枢動
は操作レバー自体を上記ハネに抗して回動操作すること
によって行っているが、補助テーブルに該テーブルより
進退し、バネによって一方向に付勢される係合板を設け
つまみ操作によって段付ピン先端部を円孔より外し係合
板をバネの作用で一方向に移動させるようにするととも
に逆方向への移動は係合板と一体の把手をバネに抗して
押すことによって行うように構成してもよい。

この場合係合板の嵌合するスリットは凸部の嵌合するス
リットが穿設されている辺の対向辺よりも隣接の辺に設
けるのが望ましい。

また上記実施例では、凸部は補助ベッドに取着されてい
るがミシンに取着し補助ベッド側に形成したスリットに
嵌合係止させる様にしてもよい。

この考案は以上のようにミシンに取りつけられた補助ベ
ッドは、ベッドの異なる辺において、それぞれ係止され
ているので取外し操作を行う以外は、いずれの方向より
押しても外れることがなくしかも着脱操作は一方の辺に
おいて、補助ベッドとベッドのいづれか一方に設けた凸
部を他方のスリットに係脱させ、これに前後して他方の
辺で補助ベッドに設けた係合部をワンタッチ操作でベッ
ドに形成のスリットに係脱させることによって行われ、
その作業が比較的簡易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は補助ベッドの裏面図、第２図は側面図、第３図
は第１図の部分拡大図、第４図は同断面図である。 １・・・・・・補助ベッド、２・・・・・・ベッド、３
，６・・曲スリット、５・・・・・・凸部、７・・・・
・・係合部、９・・・・・・つまみ、１１・・・・・・
固定台板、１３・・・・・・操作レバー、１５・・・・
・・押え部、１７・・・・・・円弧溝、１８・・・・・
・円孔、１９・・・・・・段付ネジ、２０・・・・・・
段付ビン、２２．２３・・・・・・バネ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ ミシンのベッド２に着脱可能に取着される補助ベッ
   ド１であって、ベッド２における異なった側辺で、それ
   ぞれ係止散設によって支持されるようになっており、上
   記係止手段のうちの−は補助ベッド１とベッド２のいづ
   れか一方に穿設の係合孔３と他方に固着され、前記係合
   孔に係脱可能に嵌合する凸部５とより構成され、また他
   の係止散設はベッド２に穿設の係合孔６と、補助ベッド
   １にバネ２３にて一方向に付勢されて支持され、先端に
   前記係合孔６に係脱可能に嵌合する係合部７を備えた操
   作板１３と、該操作板と一体に設けられ操作板１９を上
   記バネ２３の作用に抗して逆方向に移動操作するために
   使用される操作部１５と補助ベッドと操作板のいづれか
   一方にバネ２２にて他方に付勢されて支持され、上記操
   作部１５の操作により操作板をバネ２３に抗して所要量
   移動させたときに他方に穿設の係止孔１８に嵌合するよ
   うになっている段付ピン２０と、該段付ピンと一体をな
   し、段付ピンを上記バネ２２に抗して係止孔１８より離
   脱操作するためのつまみ９とより構成されているミシン
   の補助ベッド ２ 操作板は補助ベッドに枢動可能に軸支されている登
   録請求の範囲第１項記載のミシンの補助ベッド ３ 操作板は補助ベッドに摺動可能に取着されている登
   録請求の範囲第１項記載のミシンの補助ベッド