JPS6022226Y2 - 二又シヤツタ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は二叉シャッターに関するものである。

特に窓を完全に閉鎖する為の従来型の窓シヤツターと、
斜め前方に閉めて日除は或いは目隠しとして使用可能な
シャッターとに使いわけることができる窓シヤツターに
関するものである。

さらに詳しく言えば、二叉ガイドレールの下部に従来型
の垂直の手摺と、その垂直の手摺の前方に傾斜ガイドレ
ールの支持と、物の載せ台等を兼ねる水平手摺とを備え
た二叉ヤツターに関するもので、以下実施例について説
明する。

１はシャッターケースで、この中にシャッターの巻取装
置が収納されている。

２は通常のシャッターの使用に供する一対の垂直ガイド
レールで、前記シャッターケース１と共に建物側の柱に
固定される。

３は垂直ガイドレール２と所定角度をなして外向きに取
付けられた日除けの用に供するシャッターの傾斜ガイド
レールである。

垂直ガイドレール２と傾斜ガイドレール３はマグサ直下
位置に取付けられた二叉ブラケット４に当接して取付け
られている。

５は側枠例えばＣ型鋼よりなり、一端を建物側に側枠取
付用ブラケット１３を介し固定され、他端で傾斜ガイド
レール３の下端を支持している。

６は側枠５から吊設された水平手摺で、この部分に鉢植
等を載置することができる。

水平手摺６は２本の側枠５，５間に跨設された小笠木８
と大笠木９間に複数本の手摺木６ａ・・・を平行に着脱
自在に固着することによって構成されている。

同様に手摺７は大笠木９と水切板１０との間に手摺木７
ａ・・・を平行に固着して構成されている。

第２図はガイドレール２，３及び二叉ブラケット４の分
解斜視図である。

ガイドレール２，３はシャッターのガイド溝２ａ、３ａ
と消音付嵌入溝２ｂ、３ｂを備えている。

ガイドレール３の上端は二叉ブラケット４の部分に当接
して固着され、下端は前記側枠５の先端部に例えばＬ形
ピースを介してねじ止めする等適宜手段で固着される。

ガイドレール２とガイドレール３は第２図に示す如く、
ガイド溝の内面側の上部のみを切欠いて切欠部２ｃ及び
３ｃを形成し、残るガイド面は上部の外側を夫々少し切
欠き２ｄ、３ｄＬ、更に残された上端は弧状に外方向に
曲げられて上部ガイドを形成している。

第３図は水平手摺６の小笠木８の断面を示す。

小笠木８は図の実施例ではＣ型鋼よりなる側枠５の前端
にＴボルト１１で固着される。

即ち小笠木８にはＴボルト１１のＴ字部を挿入するＴ溝
８ａが設けられている。

８ｂは笠木の下部に斜めに設けられた手摺木６ａ用の取
付溝である。

手摺木６ａは先端を該ｉＢｂ内に挿入し、ねじ１２で固
着される。

第４図は大笠木９で、下部に手摺水引掛部９ａと手摺木
７ａの引掛溝９ｂと、側枠５への固着用Ｔ溝９ｃを備え
ている。

前記手摺木６ａの端に第５図に示す引掛具１４を固着し
、該引掛具１４の鉤部１４ａを手摺木の引掛部９ａに引
掛けて取付けるようになっている。

手摺木の引掛溝９ｂには前記手摺木６ａを小笠木８の取
付溝８ｂへの取付と同様、手摺木７ａの上端が固定され
る。

手摺木７ａの下部は第６図に示す水切板１０の前方下端
にある引掛部１０ａに前記引掛具１４を介し取付けられ
る。

水切板１０は上下のフランジ１０ｂ。１０ｃを建物側に
突当て上下のフランジ１０ｂ。

１０ｃの両方がねじ等で固着される。

第２図に戻って二叉ブラケット４は垂直ガイドレール２
，３の連結部に段差４ａ、４ｂが設けられている。

そしてガイドレール２又は３の前記切欠２ｃ、３ｃが二
叉ブラケット４の段差４ａ、４ｂ部と係合腰垂直ガイド
レール２，３のガイド溝２ ａ、 ３ ａが二叉ブラ
ケット４の合流部にいたる案内面４ｃ、４ｄ、４ｅ等と
夫々円滑に連続し１本のガイドレールと全く同様にシャ
ッターの開閉が円滑に行われるようになっている。

本実施例では側枠取付用ブラケットと側枠は別体のもの
を示したが、例えばアルミダイヤキャストや溶接により
一体化した部材としてもよい。

傾斜ガイドレール下端を小笠木の端部に固定してもよく
、同様に大笠木を側枠間に跨って固定してもよいことは
言うまでもない。

第７図〜第９図は水平手摺６の別の実施例を示す。

３ｂ’は小笠木８の下端に一体に成形された引掛部であ
る。

他方１５は水平手摺６の枠材で第８図に示す断面をなし
、一体の引掛部１６を有している。

そして第９図に示す如く予め枠材１５，１５間に手摺木
６ａを一定間隔を以て組込んで水平手摺６を組立ててお
く。

そして小笠木８と大笠木９の引掛部６ｂ’と９ａに枠材
１５の引掛部１６を引掛けて完成させる。

以上の構成であるから、窓シヤツターは二叉ブラケット
４の部分で垂直下方向と斜め前方とに引き降すことがで
きる。

そして垂直ガイドレール２にそって下すと従来のシャッ
ターと同様の使用になり、傾斜ガイドレール３に沿って
シャッターを降すと水平手摺６及び手摺７の部分が開放
される。

従ってこの部分から採光・通風が可能となる。

と同時に窓シヤツターは日除けの用に供することができ
る。

側枠５と小笠木８と傾斜ガイドレール３とが一体的に組
立てられるので、極めて強固な構造となり、日除けとし
て使用中に強風が吹いても、あおられてシャッターがレ
ールから外れる恐れがない 又水平手摺６が従来の手摺の安全柵の働きを兼ねるので
安全性が向上する。

この組込方式ならば、現場作業が簡易化されるばかりで
なく、必要に応じて簡単に水平手摺６の着脱ができるの
で便利である。

以上の外に手摺に工夫をこらすならば、意匠的ならびに
実用的に優れた窓シヤツターを得ることができる。

例えば図の実施例のごとく、水平手摺６の部分に鉢植え
等を載置するならば、狭いアパート等に於てはこれを有
効且つ安全に利用することができる。

特に二叉ガイドレールの下部に設けた水平手摺６の手摺
木は小・大笠木８と９に引掛式係合部を一体に形成した
ので着脱が蓉易である。

又手摺７の場合も大笠木９と水切板１０に取付部を引掛
式の係合部を一体に成形しであるので、手摺木７ａの取
付けが非常に簡単である。

水切板はこれだけで本来の水切板と窓下枠と手摺木の取
付部とを兼用しているので、前記した手摺木の取付の容
易化のみならず構成の簡略化に大いに寄与するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る窓シヤツターの側面図。 第２図は二叉ブラケット及び垂直・傾斜ガイドレールの
分解斜視図。 第３図は小笠木８の縦断面図。 第４図は大笠木９の縦断面図。第５図は引掛具の縦断面
図。 第６図は水切板の縦断面図。第７図は小笠木の別の実施
例。 第８図は枠材の断面図。 第９図は水平手摺の組立斜視図。図において；１・・・
・・・シャッターケース、２・・・・・・垂直ガイドレ
ール、２ａ・・・・・・ガイドｉ、２ｂ・・・・・・消
音付嵌入溝、２Ｃ・・・・・・切欠、３・・・・・・傾
斜ガイドレール、３ａ・・・・・・ガイド溝、３ｂ・・
・・・・消音付嵌入溝、４・・・・・・二叉ブラケット
、４ ａｔ ４ ｂ・・・・・・段差、４ Ｃ？ ４
ｄｔ ４ ｅ・・・・・・（二叉ブラケットの）案内面
、５・・・・・・側枠、６・・・・・・水平手摺、６ａ
・・・・・・手摺木、７・・・・・・手摺、７ａ・・・
・・・手摺木、訃・・・・・小笠木、８ａ・・・・・・
Ｔ溝、８ｂ・・・・・・手摺木取付溝、８ｂ′・・・・
・・引掛部、９・・・・・・大笠木、９ａ・・・・・・
手摺水引掛部、９ｂ・・・・・・手摺木取付溝、９ｃ・
・・・・・Ｔ溝、１０・・・・・・水切板、１０ａ・・
・・・・引掛部、１０ｂ・・・・・・上フランジ、１０
ｃ・・・・・・下フランジ、１１・・・・・・Ｔボルト
、１２・・・・・・ねじ、１２ａ・・・・・・鉤部、１
３・・・・・・側枠取付用ブラケット、１４・・・・・
・引掛部、１５・・・・・・（水平手摺の）枠材、１６
・・・・・・引掛部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シャッターケース内に巻取られ、該シャッターケースの
   左右両端部からそれぞれ垂直に設けた左右一対の垂直ガ
   イドレール２と、外方に張出した左右一対の傾斜ガイド
   レール３とに選択的に案内させて開口部を開閉するよう
   にしたシャッターにおいて、前記垂直ガイドレール２，
   ２間の下部には水切板１０を設け、傾斜ガイドレール３
   の下端には建物側に固定した側枠取付用ブラケット１３
   を介して外方に突出させた一対の側枠５を設けて支持す
   るとともに、一対の側枠取付用ブラケット１３と側枠５
   のそれぞれにまたがって、大笠木９および小笠木８を固
   定し、前記大笠木９と水切板間１０および小笠木８と大
   笠木９間に手摺木７ａを連設して手摺７と水平手摺６を
   設けたことを特徴とする二叉シャッター。