JPS60220393A - ガス放電パネルの駆動方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ＋８１　発明の技術分野 この発明は、ＡＣ駆動型ガス放電パネルの駆動方法に関
し、特に内部デコード機能を備えた面放電型ガス放電パ
ネルのための高動作マージン化を図るための新しい表示
電極選択方法に関するものである。

山）　従来技術と問題点 従来ガス封入空間を規定する一方の基板上にのみ放電用
の電極を配列して誘電体層で覆い、隣接電極間での横方
向の面放電を利用して表示をなすようにしたガス放電パ
ネルが面放電パネルの名称で知られている。この形式の
パネルの一つの改良として、選択セルと表示セルとを分
離し、かつ表示セルを構成する維持電極対をマトリック
ス接続して内部デコード機能を持たせたパネルが例えば
特開昭５７−７８７５１号で提案されている。

ところが、かかる形式のパネルを駆動するに当たっては
群単位で発生した書込み放電を如何にして正確に、かつ
迅速に所望の表示セルに引き込むかが大きな問題である
。従来面放電−型ガス放電パネルの表示アドレスのやり
方では無放電の状態から書込み放電を起こしこれを表示
セルに移していたが放電空間の電荷の多寡により、書込
み放電の難易が変動する現象があり、従来の方法ではこ
の差異の変動が大きくしかも充分な動作マージンの確保
が困難であった。

（Ｃ１発明の目的 この発明は、以上のような状況から内部デコード機能を
備えた面放電型ガス放電パネルのための表示アドレス方
法の改善を目的とするものであり、更に具体的には一層
ブロック単位で全セルを点灯すると特定セル点火の場合
に比べて、このパネルではセル空間が共通であり壁電荷
の共通化の効果もあって書込みパルスのマージンが大と
なることを利用して一層ブロック単位で全セルを点灯し
た表示セル群に対して選択電極に沿う表示セルのみをア
ドレスできるように選択セルを点火した後表示不用セル
に隣接した選択セルの壁電荷を消滅させる操作を行なっ
て表示動作マージンの増大とその確実性を増加させるこ
とを目的としたものである。

Ｔｄｌ　発明の構成 簡単に述べるとこの発明は、上記のような目的を達成す
るために、ガス封入空間を規定する一方の基板上に２本
ずつ対となるよう平行に隣接配置した複数の維持電極対
と、これら維持電極と交差する方向に絶縁して配列した
複数本の選択電極を備え、各選択電極と交差する点に隣
接した対となる維持電極が複数の表示セルを構成し、複
数対の維持電極群の一方の維持電極群を共通接続し、他
方の維持電極は共通接続された一方の維持電極群の範囲
内で単独に操作できるようにした電極構成を有するガス
放電パネルにおいて、上記共通接続された維持電極群に
属する総ての表示セルを点火する操作を加えた後、上記
共通接続した維持電極群と選択した１本の選択電極との
間で構成する選択ライン上の総ての選択セルに選択放電
を起こさせる操作と、前記選択放電のための操作に引続
いて当該選択ライン上で表示すべき表示セルを構成する
維持電極対のみに選択的に維持電圧を与える操作を上記
維持電極対群の各選択ラインに対して順次実行をなすよ
うにしたことを特徴とするものである。

ｔｅｌ　発明の実施例 以下この発明の好ましい実施例につき、図面を参照して
更に詳しく説明する。第１図及び第２図は、この発明を
適用すゞる面放電型ガス放電パネルの１例構成を示す要
部断面図と電極配置の平面図であり、このパネル構造は
特開昭５７−７８７５１号で述べたものとほぼ同じであ
る。すなわち電極支持基板として機能する下側ガラス基
板１０の上に２本−組となる維持電極対１１が複数対縦
方向に配列され、その上に低融点ガラスの絶縁ｌ１ｉ１
２を介して横方向に延びる選択電極１３とフローティン
グ状態で用いられるセパレータ電極１４が設けられてい
る。

これら最上層の選択電極およびセパレータ電極の上には
酸化マグネシウム（ＭｇＯ）からなる数千人の表面１ｉ
ｔ１５が形成され、その上方にカバー用の上側ガラス基
板１６で囲まれたガス空間１７が設けられている。

代表的に符号１１で示した維持電極対は、第２図から一
層明らかなように隣接する２本の維持電極ＸＩ、Ｙｌお
よびＸ２．Ｙ２をそれぞれ対として成り、各維持電極対
は互いに近接するよう拡幅された放電部Ｘ及びｙを備え
ている。この放電部Ｘとｙに近接した位置を絶縁層を介
して横切る、符号１３で代表的に示した選択電極＾１．
Ａ２が設けられ、かつ該選択電極に沿って前記放電部と
離れた側にフローティング状態のセパレータ電極１４が
設けられている。かくして各選択電極＾１．八２と一方
の維持電極Ｘｉ、Ｘ２の交差部に対応して選択セル八Ｃ
が形成され、各維持電極対の近接した放電部ｘ、ｙ間に
対応して表示セルＤｃが形成された形となる。

また以上のような電極構成においては、各表示セルを選
択するためのアドレス回路を簡素化するために、全維持
電極対を複数の群に区分して群毎に一方の維持電極を共
通接続し、更に他方の維持電極を各群の同順位電極同志
で共通に接続して内部デコード機能を付与した構成が採
られる。この発明は、かかるデコード機能付き面放電パ
ネルのためのアドレス方法に関するものであり、以下第
３図及び第４図を用いて説明する。

第３図（ａ）、　（ｂ）、・・・ｔｈ）は９本の維持電
極対を３対ずつ３つの群に分けてマトリ・ノクス接続し
た９Ｘ５Ｆ７）構成の表示パネルを例にとって表示操作
の手順に対応した放電セルの選択状態を示した図である
。

第４図はそのパネルの各電極に印加する波形図であり、
頭首記号Ａｉ　（ｉ　’は整数、　１，２．３．、．０
．ｎを示す）　、Ｘｉ、及びＶｉはそれぞれ選択電極、
維持電極Ｘ、及び維持電極Ｙの電極名及びそれに印加す
る電圧波形であり、選択電極＾ｉには正の高さＶａなる
選択パルスを使用し、維持電極Ｘｉ及びＹｉには表示セ
ル選択タイミングにそれぞれ通常の維持ノ＜）レスを、
非選択タイミングには波形を間引いた維持パルスをそれ
ぞれ使用する。

第３図において電極名＾ｉ、Ｘｉ、及びＹｉを◎で囲ん
だ電極は書込み動作を行っている事を示し、Ｏで囲んだ
電極は維持パルスを印加中である事を示し、何も囲んで
いない電極は、波形を間引いた維持電圧を加えている事
を示す。

まず第３図＋ａｌのように第１の共通の維持電極×１と
それと対をなす総てのＸ電極間に例えば第４図タイミン
グＴ１に示すように、Ｘ電極側から書込みパルスＶｅｖ
を加え、Ｘ電極側から加わる一Ｖｓの電圧との合成電圧
により維持電極χ１が一方の電極を構成するすべての表
示セルを点火する。、次に第３図（ｂ）に示すように一
方の維持電極×１と選択電極ＡＩとの間で形成される３
つの選択セル２１゜２２．２３に対して第４図のタイミ
ング↑２において選択電極Ａ１に選択パルスＶａを加え
一旦３つの選択セル全てを放電させる。今表示したいセ
ルとして組みとなる維持電極にり、　Ｙｌとがセルを構
成し選択電極＾１に最近接の表示セル３１を表示として
残すとすると、選択すべき表示セル３１の一方の維持電
極Ｙ１には選択パルスＶａを印加の後タイミングＴ３の
あいだ引き続いて維持パルスを印加し放電を継続させ、
非選択電極Ｙ２．Ｙ３には維持パルスを休止し、先の選
択パルスＶａの立ち下がり時に生じる自己放電を利用し
た壁電荷及び空間電荷の再結合によるそれらの電荷の消
滅を計り結果として表示セル３２．３３を消去する。こ
の状態は第３図（Ｃ）に示すように選択電極Ａ１に最近
接の複数の表示セルのうち維持ノ々ルスが継続して加え
られた表示セル３１のみが表示を続け、その他の表示セ
ル３２．３３は消去される。

次にタイミングＴ４においては全てのＸ電極とＸ電極に
互いに呼応する′維持パルスを印加し全ての点火中のセ
ルを維持する考慮を払っている。

更に次に第２列目の選択電極Ａ２の最近接下にある３つ
の表示セル３４，３５．３６の内維持電極Ｘ１の最下点
セル３６のみを点火した状態に残す表示をするとすると
、タイミングＴ５において電極Ａ２に選択パルスＶａを
加え３つの選択セル２４，２５．２６全部を点火した後
維持電極Ｙ３にのみ維持電極ｘ１に印加されている維持
パルスと相呼応する維持パルスを印加して表示放電３６
を持続せしめる。一方２つの維持電極Ｙｌ、　Ｙ２上の
表示セル３４　、３５に最近接した選択セル２４　、２
５を選択パルスＶａによる自己放電により消去して表面
セル３４　、３５上の壁電荷を消滅さると共に一方の維
持電極Ｙｌ、Ｙ２は維持パルスの印加を休止して今迄の
放電維持セル３４　、３５の壁電荷及び空間電荷を減衰
せしめる。このようにして次の維持パルスが印加される
タイミングＴ６では第１．第２列の選択電極最近傍下に
あり維持電極Ｘ１の下にある表示セル群は選択表示され
る。

選択電極Ａ３．Ａ４．Ａ５の動作は以上述べたことの繰
り返しであるので省略し、次に定性的には同様であるが
維持電極ｘ２に含まれるセルの動作を説明する。

第３図（ｆｌに示すように維持電極×２と維持電極Ｙの
全ての電極間に第４図のタイミングＴ７において書込み
パルスを加え維持電極×２の組の全セル３７３３８．３
９を点火する。この時維持電極ＸＩ、Ｘ３には維持電極
Ｘ２が選択動作中の間、間引かれた維持パルス４０を印
加するので維持電極ＸＬＸ３の構成する点火中のセルは
全て壁電荷を保持したままとなる。

次に再び選択電極Ａ１にタイミングＴ８において選択パ
ルスＶａを加え電極Ａ１と×２とで構成する全セル２７
゜２８．２９を一旦点火し消すべき表示セルを維持電極
×２とＹ２とで挟まれ選択電極Ａ１の最近傍のセル３８
とすると維持電極Ｙ２のパルスを一時タイミングＴ９の
如く停止し選択セル２８の放電消滅に伴いそれに最近接
の表示セル３８の壁電荷、空間電荷の消耗を惹起すると
共に、維持電極Ｙ２の維持パルスを暫時停止し維持放電
の停止を確定さゼる。

放電を持続すべき表示セル３７　、３９には維持電極×
２と維持電極Ｙ１とｖ３の間に相呼応する維持パルスを
加え、最初に起こした表示放電を持続する。このように
してタイミングＴＩＯにおいては維持電極×２上に上下
２つの表示セル３７．３９のみ残り、第３図（ｈ）に示
すように表示され、これを順次全画面に及ぼして情報を
表示していく。

第５図は本発明を実現する表示パネル周辺の典型的な高
圧ドライバ部のみを示したものである。

図においてＤｘ、及びｏｙは維持電極Ｘｉ、及びＹｉを
それぞれ駆動するドライバであってアース電位がらＶｓ
までをスイッチングして第４図の波形図Ｘｉ、及びＹｉ
に示すように維持電極Ｘｉ、及びＹｉに出方するもので
ある。Ｄａは選択ドライバであって、第４図に示す選択
パルスＡｉの波形を出力するものである。

第４図に示した維持波形Ｙｉにおける書込みパルスＶｗ
はドライバｏｙに組み込まれた素子３ｏに書込み電圧Ｖ
ｗ及び駆動パルスを供給することによって実現している
。これら第５図の回路構成は第４図に示した駆動波形を
出力するのに適した構成である。

第６図はこの装置を稼働させて実測した動作マージン図
であって、横軸が選択パルスＶａの高さ、縦軸が維持電
圧Ｖｓのパルス波高値である。旧は従来法による面放電
型ガス放電パネルの動作マージンの一例であり、Ｍ２は
本発明の方法による動作マージンであって特に選択パル
スの低電圧側のマージンの伸びが著しく、いかに安定に
なっているかが判別出来るものである。

（ｆ）　発明の効果 さて、以上の説明から明らかなように要するにこの発明
は、選択セルと表示セルとを分離した構成の面放電型ガ
ス放電パネルを対象として、一旦１ブロック内のセルを
全面点火し選択セルの放電によって選択セルに沿いそれ
に隣接した表示セルの壁電荷及び空間電荷を減少せしめ
、表示するセルには維持電極対間に通常の維持波形を印
加し表示しないセルには維持可能電圧の振幅に満たない
小さい電圧、或いは零電圧を印加し表示セルを選択する
ことを骨子としたものである。

かかる駆動法を用いることにより、一旦１プロ・７りを
全面点火し表面の安定化を行うため点火し難さの問題な
どと称している放電の発生電圧のばらつくことを解消し
、より広い動作マージンを実現できるアドレス法が得ら
れ、極めて有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を適用する面放電型ガス放電パネルの
要部断面図、第２図は電極配置の要部構成を示す平面図
、第３図はこの発明による表示操作の手順に対応した放
電セルの選択状態を示す図、第４図は駆動電圧波形の一
例を示す図、第５図は表示パネル駆動素子配置の一例を
示す図、第６図は本発明によって動作マージンが拡大さ
れた事実を示す図である。 図において、１０は基板、１１は維持電極対、１２は絶
縁層、１３は選択電極、１４はセパレータ電極、１５は
表面層、１６はカバーガラス基板、１７はガス空間、＾
ｔ、　Ｘｉ、及びＹｉはそれぞれ選択電極、維持型ｌａ
ｘ、及び維持電極Ｙの電極名及びそれに印加する電圧波
形であり、Ａｃは選択セル、Ｄｃは表示セル、Ｖａは選
択パルスとその波形、Ｖ−は書込みパルスとその波形、
Ｔｉはそれぞれの動作のタイミング、Ｄｘ、　Ｄｙはそ
れぞれＸ及びＶ電極の駆動素子、Ｄａは選択電極の駆動
素子、Ｍ２は本発明による装置の動作マージンを示す。 第３図 （０）　（ｂ） （ｄ） ｂ Ｃｆ）（９） ＡＩＡ７Ａ３Ａ＆Ａ５＠Ａ２Ａ３Ａ４Ａ５（ｅ） （ｈ） ＡＩ　Ａ２ＡｊＡ４Ａ５ 第４図 第５１！１

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ガス封入空間を規定する一方の基板上に２本ずつ対とな
   るよう平行に隣接配置した複数の維持電極対と、これら
   維持電極と交差する方向に絶縁して配列した複数本の選
   択電極を備え、各選択電極と交差する点に隣接した対と
   なる維持電極が複数の表示セルを構成し、複数対の維ｔ
   々電極群の一方の隣接維持電極群を少なくともｌブロッ
   クに共通接続し、他方の維持電極は共通接続された一方
   の維持電極群との対の範囲内で単独に操作できるように
   した電極構成を有するガス放電パネルにおいて、上記共
   通接続された維持電極群に属する総ての表示セルを点火
   する操作を加えた後、上記共通接続した維持電極群と選
   択した１本の選択電極との間で構成する選択ライン上の
   総ての選択セルに選択放電を起こさせる操作と、前記選
   択放電のための操作に引続いて当該選択ライン上で表示
   すべき表示セルを構成する維持電極対のみに選択的に維
   持電圧を与える操作を上記維持電極対群の各選択ライン
   に対して順次実行をなすようにしたことを特徴とするガ
   ス放電パネルの駆動方法。