JPS602163A - ペプチドと結合させた銅栄養強化剤およびその製造法 - Google Patents

ペプチドと結合させた銅栄養強化剤およびその製造法

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JPS602163A
JPS602163A JP58108989A JP10898983A JPS602163A JP S602163 A JPS602163 A JP S602163A JP 58108989 A JP58108989 A JP 58108989A JP 10898983 A JP10898983 A JP 10898983A JP S602163 A JPS602163 A JP S602163A
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Masatoshi Yahiro
八尋 政利
Yuji Murakami
雄二 村上
Kenkichi Ahiko
阿彦 健吉
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、啄ゾチPと銅の結合体からなる銅栄養強化剤
およびその製造法に関する。
銅は亜鉛などと共に微量栄養素として生体の正常な発育
や生命維持に欠くことのできない必須元素である。近年
、広く普及している乳児用調製粉の成分を母乳に近似さ
せるための努力がなされており、特に調製粉乳中の銅含
量を母乳のそれに近づけることが一つの重要な課題とな
っている。すなわち、母体からの銅の授受の少ない未熟
児などにおいては、人工乳又は治療用の特殊ミルクの長
期摂取、もしくは精製度の高い原料から調製され−た経
静脈栄養剤や経腸栄養剤の長期摂取による銅欠乏症が報
告されている。また、最近では特有な症状を呈する銅欠
乏症のみならず、潜在性の銅欠乏状態に対しても注意が
はられれ・るようになっている。
このような事情から、欧州小児消化器栄養学会(ESP
GAN)では人工乳における銅含量の下限値として0.
41ng/lの勧告が行われたが、人工乳に銅を添加す
ると人工乳中の脂質の酸化が促進されるようになり、そ
れを防止することの技術上の困難性の故に、銅含量の下
限値を0.3■/lにしているのが現状である。また、
FAo並びにWHOでは人工乳における銅含量の下限値
を60μg/l 00 Kcalと規定しており、銅張
化剤として硫酸銅並びに酢酸鋼の添加を推奨しているが
、これらの銅塩の添加は上述のように、脂質酸化を促進
するために人工乳の品質に及ぼす影響が大きい。
一方、我国においては、人工乳に亜鉛とともに銅を強化
することの必要性が強調されているにもかかわらず、現
在のところ調製粉乳への銅の強化は認められておらず、
僅かに治療用特殊ミルクもしくは経腸栄養剤などに銅張
化剤として硫酸銅の添加が一部行われているにすぎない
本発明者は、上述したような現状に鑑み、脂質酸化の促
進が弱い銅張化剤について検討した結果、溶解性が良好
であり、かつ生体利用性が高いとされるペプチド°、特
に乳清蛋白質の加水分解により得られるペプチドと銅を
キレート結合させて得られる結合体が銅による脂質の酸
化を抑制し得ることの知見を得て本発明をなすに至った
したがって、本発明は人工乳並びに銅欠乏症に対する治
療用特殊ミルクや経腸栄養剤等に添加するのに適した銅
栄養強化剤およびその製造法を提供することを目的とす
る。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明の構成上の特徴は、乳清蛋白質を加水分解して得
られるはプチト9と銅の結合体からなる銅栄養強化剤、
および該栄養強化剤の製造に際し、乳清蛋白質の水溶液
に銅塩を添加して乳清蛋白質と銅を結合させ、得られる
結合体をタンパク分解酵素で加水分解することにある。
まず、本発明に係る銅栄養強化剤の製造法について述べ
る。
本発明で用いる乳清蛋白質は水に対する溶解性が良好で
あり、かつその加水分解生成物は苦味が少ないことから
イプチト°源として最適である。
本発明では乳清蛋白質の濃縮物(タンパク含量35〜8
0wt%)の5〜20%水溶液を調製し、これにタンパ
ク1g当り銅として10〜100即に相当する銅塩の水
溶液を添加して乳清蛋白質と銅を結合させる。この乳清
蛋白質と銅の結合は、上記乳清蛋白質の水溶液に銅塩の
水溶液を添加し、得られる混合水溶液の−1を苛性ソー
ダのようなアルカリを用いて7以上、好ましくは8〜9
に保持しながら、攪拌下に10〜60分間反応させるこ
とにより行われる。ついで得られる反応物をその中に存
在している未反応の塩類およびイオンを除去するために
限外濾過又は透析処理に付し、その後必要に応じて乾燥
して粉末化する。
上記乳清蛋白質と銅の結合反応を一7以上で行うのはタ
ンパクと銅の結合率を高めるためであって、特に−を8
〜9にすることにより上記結合により得られる生成物の
溶解性も高めることができるので銅栄養強化剤の製造上
好都合である。上記結合率と−の関係を示すと添付の第
1図のとおりである。
なお、第1図は乳清蛋白質の水溶液にタンパク1g当り
銅として101v、20■、30m9および40啼をそ
れぞれ添加した場合のPHと、タンパクと銅の結合率と
の関係をグラフで示したものである。第1図にみられる
ように、PH7以上にすると結合率は90%もしくはそ
れ以上に達する。
また、乳清蛋白質と銅の結合体の溶解性と−との関係を
添付の第2図に示す。第2図は、タンパク1g当り銅の
10即、20ダ、30■および40ダをそれぞれ結合さ
せたものの水に対する溶解率と−との関係をグラフで示
したものであり、同図にみられるように、PI(8〜9
において溶解率が著しく高くなることが理解される。上
記乳清蛋白質と結合させるために用いる銅塩としては、
硫酸銅、塩化第2銅、酢酸鋼、グルコン酸銅などを例示
し得る。なお、これら銅塩の使用量を前述したように、
タンパク1g当り銅として10〜100■に相当する量
に調整すると、上記PHのコントロルと相俟ってタンパ
クと銅の結合率を高めることができる。
本発明では上述のようにして得られた乳清蛋白質と銅の
結合体をタンパク分解酵素で加水分解してはゾチト9と
銅が結合した形態にする。この加水分解は、乳清蛋白質
と銅の結合体の水溶液に、該結合体100〜200重量
部に対してタンノξり分解うなアルカリで反応液の−を
8〜9に調整して37℃前後の温度下に30分〜120
分間程度行うとよい。このようにして得られる加水分解
物を85℃程度に加熱して酵素を失活させた後乾燥して
目的とするはブチrと銅の結合体を得る。
ここで用いるタンパク分解酵素は、サブチリシン、キモ
トリプシン、アルカリプロテアーゼ(放線菌由来のもの
〕およびパンクレアチンから成る群から選択されるもの
が好ましく、これらの酵素を組合わせて用いてもよい。
なお、タンノぐり分解酵素のうちはプシン並びにサーモ
ライシンは乳清蛋白質の加水分解度が低く(特にサーモ
ライシンは銅イオンによりその作用が阻害される)、ま
た、トリプシンは後述するように、この酵素により加水
分解して得られるRプチドと銅の結合体は脂肪酸化を促
進する程度が高いので好ましくない。
因みに、ペプシンで加水分解して得られるベゾチrと銅
の結合体も脂肪酸化を促進する欠点がみられる。
以下に各種タンノぞり分解酵素の、乳清蛋白質と銅の結
合体に対する加水分解度と、これら各酵素に及ぼす銅A
オンの影響を調べた結果を表1に示す。
なお、上記加水分解度並びに酵素に及ぼす銅イオンの影
響は、タンパク1g尚り銅を20即結合させた乳清蛋白
質並びに乳清蛋白質のみのものをそれぞれ基質とし、各
基質100重量部に対し各酵素1重量部を添加し出を8
に保持しながら、37℃で120分間加水分解を行い、
ついで85℃に加熱して酵素を失活させた後、乾燥し、
得られたはプチドと銅の結合体中の遊離アミノ基の含量
に基づいて算出した。但し、ペプシンについては基質の
−を2に調整して加水分解を行い、ついでPHを8にし
て酵素の失活と一ゾチドと銅の再結合を同時的に行った
また、対照として上記各基質中の遊離アミ7基含量も併
わせて表1に示した。
表 1 表中のWP+Cuは乳清蛋白質と銅の結合体からなる基
質を、WPは乳清蛋白質のみからなる基質をそれぞれ示
す。
注1)基質タンパク1g肖りの遊離アミノ基含量(m9
) 注2)加水分解に及ぼす銅の影響は下記式により算出し
た。
基質タンパク1.li1当りのWP+Cuの遊離アミノ
基含量(■)基質タンパクIg当りの′vPの遊離アミ
ノ基含量(1v)注3)加水分解度(至)は下記式によ
り算出した。
WP+Cuの加水分解物の遊離アミノ基含量(■)−w
pの遊離アミノ基含量(m2) 上述のようにして得られるペプチドと銅の結合体は、ペ
プチFと銅がキレート結合した形態であって安定なため
そのまま本発明に係る銅栄養強化剤として適用し得る。
上記結合体からなる銅栄養強化剤は、従来の銅強化剤に
比し銅による脂質の酸化を顕著に抑制し得るので、特に
、乳児用人工乳並びに銅欠乏症に対する治療用特殊ミル
クや経腸栄養剤に添加して銅を強化するのに適している
本発明に係る銅栄養強化剤と、従来銅強化剤として代表
的に用いられている硫酸鋼について、脂質としてのリノ
ール酸に対する酸化度の経時的推移を試験した結果を示
すと添付の第3図のとおりである。第3図は、リノール
酸100重量部に、本発明に係る銅栄養強化剤と上記硫
酸銅の各銅量として0.1重量部を添加し、30℃の温
度に保持1ω してリノール酸の酸化度の経時的推移をグラフで示した
ものである。なお、上記銅栄養強化剤は、乳清蛋白質に
タンパク1g当り銅20m9を結合させたものを各タン
パク分解酵素で加水分解してにゾチPと銅の結合体にし
たものをそれぞれ用いた。
又、対照として乳清蛋白質と銅を結合したものを用いた
第3図にみられるように、乳清蛋白質と銅を結合したも
のを、サブチリシン、キモトリプシン、放線菌由来のア
ルカリプロテアーゼおよびパンクレアチンから成る群か
ら選択されるタンパク分解酵素で加水分解して得られる
ペプチドと銅の結合体からなる銅栄養強化剤は、その他
のタンパク分解酵素を用いて加水分解して得られるペプ
チドと銅の結合体並びに硫酸銅に比し、リノール酸に対
する酸化度が著しく低いことが理解し得る。
以下に実施例を示して本発明に係る銅栄養強化剤の製造
法を具体的に説明する。
実施例 乳清蛋白質濃縮物(タンパク含量74%) 26.71
を250m1の水に溶解し、これに別に調製した硫酸銅
の水溶液(CuSO4・5)I20 1 ・5.711
に水を加えて50++Jにしたもの)5ゴを加えて攪拌
した。得られた混合液にIN苛性ソーダ溶液を加えて市
を8に調整して′30分間撹拌して、乳清蛋白質と銅を
結合させた。得られたこの結合体の溶液を透析処理して
該溶液中の無機塩を除去した。
ついで透析溶液にキモトリプシン135TRgを添加し
、37℃の温度下に攪拌しつつIN苛性ソーダ溶液を加
えて−を8に保持して120分間反応させた。反応後生
酸物を85℃に加熱して酵素を失活せしめた後、乾燥し
て銅を約2%(Wt)含有する(プチビと銅の結合体か
らなる銅栄養強化剤21、29を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る銅栄養強化剤を製造するのに用
いる乳清蛋白質と銅の結合体の調製に際しての−(とタ
ンパクと銅との結合率との関係をグラフで示したもので
あり、第2図は上記結合体の水に対する溶解性と−との
関係をグラフで示したものであり、第3図は上記鋼栄養
強化剤の脂質(リノール酸)に対する酸化度の経時的推
移をグラフで示したものである。 、l何人(t4ル゛雷印乳業株式会社 代理人 宮 1) 広 豊 第1図 P?( 第2図 第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、乳清蛋白質を加水分解して得られるはプチドと銅の
    結合体からなる銅栄養強化剤。 2、乳清蛋白質の水溶液に銅塩を添加して、乳清蛋白質
    と銅を結合させ、得られる乳清蛋白質と銅の結合体をタ
    ンパク分解酵素で加水分解することを特徴とするはプチ
    ドと銅の結合体からなる銅栄養強化剤の製造法。 3、乳清蛋白質の水溶液に銅塩を添加し−を8〜9に保
    持し【乳清蛋白質と銅を結合させる特許請求の範囲第2
    項記載の製造法。 4、 タンノぞり分解酵素による加水分解をpH8〜9
    で行う特許請求の範囲第2項又は第3項記載の製造法。 5、タンパク分解酵素は、サブチリシン、キモトリプシ
    ン、アルカリプロテアーゼおよびパンクレアチンから成
    る群から選択される1種もしくは2種以上である特許請
    求の範囲の第2項乃至第4項のいずれかに記載の製造法
JP58108989A 1983-06-17 1983-06-17 ペプチドと結合させた銅栄養強化剤およびその製造法 Granted JPS602163A (ja)

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JPS621701B2 JPS621701B2 (ja) 1987-01-14

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006169178A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Taisho Pharmaceut Co Ltd 銅含有経口投与用組成物
JP2011097866A (ja) * 2009-11-05 2011-05-19 Morinaga Milk Ind Co Ltd 調製粉乳の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006169178A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Taisho Pharmaceut Co Ltd 銅含有経口投与用組成物
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