JPS60215608A - 養毛料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はセレノアの抽出物を含有することを特徴とする
養毛料に関する。

男性型の禿頭や脂漏などの生理学上の徴候は、男性ホル
モンの過剰畜積に基づく男性ホルモン刺激の増大による
と言われているが最近、毛根、皮脂腺等の器官における
この男性ホルモン活性の本体は、これら標的器官におい
てテストステロンがテストテロシー５α−レダクターゼ
という名の酵素（以下・レダクターゼと略す。）によっ
て還元された５α−ジヒドロテストステロン（以下、５
α−ＤＨＰと略す。ンであるこ七が周知となってきてい
る。即ち、１丸や副腎で作られたテストステロン（男性
ホルモン）は血流にのって皮脂腺に行き、皮脂腺細胞の
中にあるレダクターゼによって・より強力な男性ホルモ
ンである５α−ＤＨＴに変換される。この５α−ＤＨ’
Ｆは細胞内の受容体と結合し、核に働いて皮脂腺細胞の
増殖を促す一方、それ自体か皮脂腺細胞外に出て血流に
のり、毛母の細胞に働き毛球部の毛母細胞の分裂を抑制
し、毛の成長を妨げるものとされている。

従って、男性型の禿や脱毛などの徴候は、レダより低減
または防止することができると考えられ、この観点に基
づいてこれまでにいくつかの物質力）見い出されている
。しかし、これらの物質はレダクターゼ活性の阻害率は
大きくても好ましくない副作用があったり、５α−ＤＨ
Ｔと受容体タンパクとの結合阻害率が非常に低かったり
して、実質上の養毛効果に劣るという欠点かあった。

本発明者らは、上記の通り・脱毛などの原因が全身的な
作用によるものではなく、局所的な男性ホルモンの活性
化によることに注目して、レダクターゼ阻害剤又は５α
−ＤＨＴと受容体タンパクとの結合の阻害剤のような抗
男性ホルモン剤を使用すれば、局所的には有効でかつ全
身的には副作用がなく、皮膚刺激性の少ない養毛料が得
られるのではないかと考え、鋭意研究を重ねた結果、セ
レノア抽出物が、上記効果を発揮することを見出し、本
発明を完成するに至った。

すなわち、本発明はセレノアの抽出物を含有することを
特徴とする養毛料である。

以下、本発明の構成について詳述する。

本発明に用いられるセレノア抽出物は、スペイン南部や
ＭａｌｌｏｒＣａ　、又は地中海沿岸地方、特に北本・
又はメタノール、エタノール、プロパツール、機溶硼吐
の混合物で抽出すると得られる。なお抽出は、冷浸でも
温浸でもよく、冷浸の場合には３日間以上、温浸の場合
には１時間以上抽出するのが有利である。

配合量は、養毛料金量中に、乾燥物として０００５〜５
重量％である。

本発明に係る養毛料には、セレノア抽出物のほか、他の
成分として塩化カルプロニウム、ビタミンＥアセテート
、パントテン酸及びその誘導体等を同時に配合してもよ
い。更に、通常養毛料に用いられる添加剤、たとえば、
ヒノキチオール、ヘキサクロロフェン・フェノール、ベ
ンザルコニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド
、ウンデシレン酸・トリクロロカルバニリド、およびビ
チオノール等の抗菌剤・メントール等の清涼剤、サリチ
ル酸、亜鉛およびその化合物、乳酸等の薬剤、オリーブ
油、スクワラン、流動パラフィン、イソプロピルミリス
テート・高級脂肪酸、高級アルコール等の油分、その低
界面活性剤、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、色素、
エタノール、水、保湿剤、増粘剤等を本発明の効果を損
わない範囲で適宜配合することができる。

本発明の養毛料の性状は、液剤、乳液、軟膏等、外用で
きる性状のものであればいずれでもよい。

本発明の養毛料は非常に優れた養毛効果を有し、副作用
を有さず、安全性が高いものである。

次に本発明に用いられるセレノア抽出物のレダクターゼ
阻害効果および５α−ＤＨＴと受容体り乾燥物を用いた
。

５α−レダクターゼ阻害効果 高安らの方法（西日本皮膚科学会誌、第妃巻、第１２１
５’−１２１７頁、１９８１年）に基づき、ハムスター
の背部の皮脂腺を用い、テストステロンがレダクターゼ
により還元される量を測定した。得られたデータから次
式を用いて阻害率をめた。

阻害率（％）　−ｔ（ｃ　−ｔ　）　／　Ｏ）Ｘ　１．
００Ｃ・コントロールのテストステロンの還元された量 ｔ　試料を添加した時のテストステロンの還元された量 ５α−ＤＨＴと受容体タンパクとの結合阻害効果５α−
ＤＨＴが作用を発想するためには、細肛内の受容体タン
パクとの結合が必要である。

従って５α−ＤＨＴと細胞内の受容体タンパクとの結合
阻害率を測定した。方法は高安らの方法〔アーカイブス
　オブ　ダーマトロジカル　リサーチ（Ａｒｃｈ　、　
Ｄｅｒｍａｔｏｌ　、　Ｒｅｓ　、　）第２６４巻、第
５゜−５１頁、１９７９年〕に基づき、ハムスター皮脂
腺を用い、５α−ＤＨ’Ｉ’と受容体タンパクとの結合
量を測定した。得られたデータから次式を用いて阻害率
をめた。江しノアオ由ぷ麹（友表日−面じ゛。

Ｃ：コントロールの受容体タンパクと５α−Ｄ　ＨＴと
の結合量 ｔ：試料を添加した時の受容体タンパクと５α−ＤＨＴ
との結合量 結果を表２に示す。

（以下余白） は、従来公知のエチニルエストラジオールに比べ・レダ
クターゼ阻害効果および５α−ＤＨＴと受容体タンパク
との結合阻害効果は大であり、本発明の目的を達成する
物質であるといえる。

次に実施例をあげて本発明をさらに詳細に説明する。本
発明はこれにより限定されるものではな養毛効果測定法 試料使用前後の洗髪時脱毛本数の変化で判定した。被験
者は実施例、ごとに１０名とした。測定期間は４力月間
とし、前半の２力月間は試料無塗布の期間、後半の２力
月間を試料塗布の期間とした。

この間、２日おきに洗髪して抜毛を回収し、１週間分を
まとめて、その本数を数えた。各期間の抜毛本数の表示
は、試料無塗布の２力月間、計８回の抜毛本数のデータ
と養毛剤塗布の２力月間、計８回の抜毛本数のデータを
夫々の期間ごとにまとめ・平均値±αの形で１回当りの
抜毛本数として表示した。単位は本である。効果の判定
は、夫々の期間の平均値の差から次のように表示した。

廿　抜毛本数が７０本以上減っており著しい効果を認め
た。

士、抜毛本数が０本以上減っておりかなりの効果を認め
た。

±：抜毛本数が１０本以上減っておりやや効果ありとい
えた。

一°抜毛木数の減少が１０本未満であり効果ありとはい
えない。

（以下余０′） 実施例１、比較例１ （製造法） ９５％エタノールにセレノア抽出物・および硬化ヒマシ
油Ｅ（１（４０モル）付加物を添加し・攪拌溶解さす、
次いでイオン交換水を添加、混合して実施例１の透明液
状の養毛料を得た。比較例１の養毛料も同様にして得た
。

（以下余白） 表３ 表３から明らかなように、七し／ア抽出物配合の本発明
に係る養毛料の養毛効果は極めて優れている。

次に、皮膚に対する本発明に係る養毛料の安全性につい
てのデータを示す。試験方法はＭ時間人体前腕クロ〜ズ
ドバッチテストを用いた。被試験者は成人女子５４名、
試料は実施例１である。

判定基準は下記の基準に従った。

＋十二強紅斑 十　゛　紅斑 ±　＝微かな紅斑 −二階性 表４ 表４に示したように本発明に係る養毛料には皮膚刺激性
、アレルギー性は全く認められず、皮ｌ＃に対する安全
性は極めて高いものであった。

以上のように本発明に係る養毛料は、優れた養毛効果を
有し、しかも副作用がなく、安全性が高いという結果を
得た。

（以下余白） 実施例２ セレ／ア（水）抽出物　Ｏｌ（乾燥固形分）９５％エタ
ノール　６００ イオン交換水　３７．９ 硬化ヒマシ油ＥＱ　（４０モル）付加物　ａＯ（製造法
） ９５％エタノールにセレノア抽出物および硬化ヒマシ油
ＥＱ　（４０モル）付加物を添加し、攪拌溶解させ、次
いでイオン交換水を添加、混合して実施例２の透明液状
の養毛料を得た。

実施例３ （Ａ相） セレノア（プロパツール）抽出ｆｉｌ物ＬＯポリオキシ
エチレン（６０モル）硬化ヒマシ油２０グリセリン　１
００ ジプロピレングリコール　１００ １．３−ブチレングリフール　５０ ポリエチレングリコール：Ｌ５００　５．０（Ｂ相） セチルインオクタノニー）　１０．０ スクワラン　５０ ワセリン　ｚ。

プロピルパラベン　ｚＯ （Ｃ相） カルボキシビニルポリマー１％水溶液３０．０ヘキサメ
タリン酸ソーダ　００３ イオン交換水　８３５ （Ｄ相） イオン交換水　４５ （Ｅ相） カセイカリ　０１２ イオン交換水　５０ （製造法） Ａ相、Ｂ相をそれぞれ０°Ｃで加熱溶解し、混合してホ
モミキサー処理しゲルを作る。これにＤ相を徐々に添加
しホモミキサーで分散する。

次にこれに溶解したＣ相を加え、最後に溶解したＥ相を
添加しホモミキサーで乳化してＱ／Ｗ乳液型の養毛料を
得た・ 実施例４ （Ａ相） 流動パラフィン　５０ セトステアリルアルコール　５５ グリセリルモノステアレート　３゜ Ｆ、（１（２：］モル）−２−オクチルドデシルエーテ
ル　３゜ビタミンＥアセテート　０．０５ プロピルパラベン　ｏ３ 香　料　０．０５ （Ｂ相） セレノア（アセトン）抽出乾燥物　５゜グリセリン　７
゜ ジプロピレングリコール　２０．０ ポリエチレングリコール４０００　５．０ヘキサメタリ
ン酸ソーダ　０．００５ イオン交換水　４０．５９５ （製造法） Ａ相、Ｂ相をそれぞれ加熱溶解して混合し、ホモミキサ
ーで乳化して軟膏状養毛料を得た。

実施例５ エタノール　５５０ ＥＯ，（８モル）オレイルアルコールエーテル　ｚＯセ
レノア（水　エタノール−Ｊ：１）抽ｔＢＥｆＭｆｔｔ
　Ｏ，０５ヒノキチオール　０．０５ 香　料　適　量 染　料　適　量 イオン交換水　４ｚ４５ （製造法） エタノールにＥＯ，（８モル）オレイルアルコールエー
テル、セレノア抽出物、ヒノキオールを加え・これに香
料、染料を加えて溶解したのち、イオン交換水を加えて
可溶化し養毛料を得た。

実施例６ 流動パラフィン５．０９　、セトステアリルアルコール
５．５９　、ワセリン５．５９　、グリセリルモノステ
アレート３０９　、ＥＱ　（２０モル）−２−オクチル
ドデシルエーテル３．０９　、ビタミンＥアセテート０
０５り、プロピルパラベン０３りおよび香料０．０５り
を加熱溶解、混合する。これにセレノア（水、エタノー
ル−１：ｌ）抽出乾燥物３．０９　、グリセリン７０９
、ジプロピレングリコール２０．０９．５．０　ｇ−の
熱溶解混合物を添加し、ホモミキサーにて乳化してクリ
ーム状養毛料を得た。

特許出願人　株式会社　資　生　堂

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. セレノアの抽出物を含有することを特徴とする養毛料。