JPS6021305Y2 - 自動車用照明装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車用照明装置に関するものである。

自動車において、夜間走行時配光及び照度等を効果的に
するためのスポットランプ或は霧中走行時の安全走行の
ためのフォグランプ等の補助前照灯を左右の前照灯に加
えて装備することがある（例えば実公昭３９−１７０８
５号公報参照）。

このような補助前照灯は自動車前面の左右前照灯の内側
部に装着されるのが普通であるが、従来は第１図に示す
ように補助前照灯Ａは前照灯Ｂの内側のフロントグリル
Ｃ前面にむき出しにて取付けられているので、外観上膜
も重要なフロントグリル部に異物が突出しているような
感じを与えることは避けられず非常に好ましくないもの
であった。

本考案は上記のような補助前照灯の取付構成及びその制
御機構に関するもので、該補助前照灯をその不使用時は
フロントグリル内に隠蔽された状態とすることにより、
外観の著しい向上をはかると共にその隠蔽等の作動を該
補助前消灯のスイッチ作動と連動させて的確に行い得る
ようにしたものである。

以下本考案を第２，３図の実施例につき説明する。

第２図において１はフロントグリル、２はシンボルマー
ク等を付したオーナメントで、該オーナメント２はフロ
ントグリル１の中央部に装着される。

３はフロントグリル１の左右部に設けられる前照灯で、
本考案に係る補助前照灯はオーナメント２の後方部に装
着され不使用時は該オーナメント２によりフロントグリ
ル１内に隠蔽された状態となっている。

その詳細な構成は第３図に示す通りである。

即ち補助前照灯４は、車体前面中央部のフロントグリル
１後部において車体６に固着した支持部材５にビス７に
より取付けられ、該補助前照灯４はフロントグリル１の
中央部に設けた開口部１′より前方を照射し得るように
なっている。

一方オーナメント２には後方に延びるアーム８が取付け
られ、該アーム８を前記支持部材５に軸９により回動可
能なるように取付けることにより、該オーナメント２は
前記フロントグリル１の開口部１′前縁とほぼ面一とな
る第３図実線示の状態より上方に回動した鎖線示の状態
２′即ち開口部１′を全面的に開放した状態とすること
ができるようになっている。

又アーム８にはリンク１０の一端が枢着され、一方支持
部材５の下方部（例えばバンパー１４の内側に位置する
部分）には電動モータ１３が取付けられ、該モータ１３
により回動するアーム１１の先端と上記リンク１０の下
端がピン１２により枢着され、補助前照灯４のスイッチ
のオン、オフ操作（補助前照灯が前照灯スイッチにより
点灯、消灯するものにあっては前照灯スイッチの操作）
により該モータ１３が１８０°ずつ回動し、オーナメン
ト２を全開及び全閉状態に回動させ得るようになってい
る。

第４図及び第５図は補助前照灯４及びモータ１３の制御
回路の一例を示すもので、第４図は補助前照灯４の消灯
時、第５図は補助前照灯４を点灯したときの状態をそれ
ぞれ示している。

第４，５図において２１は電源、２２は前照灯スイッチ
、２３は補助前照灯スイッチ、２４は補助前照灯スイッ
チ２３のオン操作によりオンとなり補助前照灯４を点灯
させるリレー、２５は補助前照灯スイッチ２３がオンと
なったときオフとなるモータ１３のオートストップ用リ
レー、２６はモータ駆動用リレー、２７はモータ１３の
回転と連動しモータ１３が所定回転したとき切換わるよ
うになっているモーターオートストップスイッチ、２８
はダイオードである。

上記において前照灯スイッチ２２の２段目オンの状態に
おいて補助前照灯スイッチ２３をオンとすると、第５図
のようにリレー２４がオンとなり補助前照灯４は点灯す
る。

それと同時にダイオード２８及びオートストップスイッ
チ２７を介してリレー２６のコイルにも電流が流れ該リ
レー２６はオンとなり、電源２１より該リレー２６を介
してモータ１３に通電され、モータ１３が回転し、オー
ナメント２は上方に回動する。

オーナメント２は所定角度回転しオーナメント２が全開
となったところでオートストップスイッチ２７はａ接点
側に切り換わり、モータ駆動用リレー２６はオフとなっ
てモータ１３は停止する。

この状態ではリレー２５はオフである。

次に補助前照灯スイッチ２３をオフとすると、リレー２
４がオフとなり補助前照灯４が消灯する。

同時にリレー２５がオンとなり、スイッチ２７はａ接点
側にあるので電源２１よりリレー２５、スイッチ２７を
介してリレー２６のコイルに通電されリレー２６はオン
となリモータ１３は回転し、オーナメント２は下方に回
動する。

オーナメント２が補助前照灯４の前面を覆い終ると、ス
イッチ２７はｂ接点側に切り換わり、第４図の如くリレ
ー２６はオフとなリモータ１３は停止する。

以上のように、補助前照灯スイッチ２３のオン、オフに
よってオン、オフ作動するリレー２４、モータ駆動用リ
レー２６、モータのオートストップ用リレー２５及びモ
ータと連動して切り換わるオートストップスイッチ２７
の組合せにより、補助前照灯４の点灯及び消灯時オーナ
メント２は自動的に的確に所定の開閉作動を行うもので
ある。

以上要するに本考案によればフロントグリル前面には通
常シンボルマーク等を付したオーナメントが装着されて
いることに着目し、該オーナメント取付部のフロントグ
リルに開口部を設け、該開口部をオーナメントで開閉し
得るよう構成すると共に、該開口部内に補助前照灯を装
着し、該補助前照灯の消灯時はオーナメントが開口部を
閉し補助前照灯を隠蔽し、補助前照灯の点灯時はオーナ
メントが開口部が開くよう構成したもので、これにより
補助前照灯装着による外観的不具合は全く解消され、且
つ夜間の囲路走行時或は霧中走行時等における照明補助
機能を充分果し得る等、実用的に極めて大なる価値をも
たらし得るものである。

【図面の簡単な説明】 第１図は従来の補助前照灯取付状態を示す斜視図、第２
図は本考案を適用した自動車の斜視図、第３図は第２図
のＸ−Ｘ拡大断面図で本考案の実施例を示している。 第４図、第５図は補助前照灯及びオーナメントの作動制
御回路図で、第４図は補助前照灯消灯状態、第５図は補
助前照灯点灯直後の状態をそれぞれ示している。 １・・・・・・フロントグリル、１′・・・・・・開口
部、２・・・・・・オーナメント、４・・・・・・補助
前照灯、５・・・・・・支持部材、６・・・・・・車体
、８・・・・・・アーム、９・・・・・・軸、１０・・
・・・・リンク、１１・・・・・・アーム、１３・・・
・・・電動モータ、２１・・・・・・電源、２３・・・
・・・補助前照灯スイッチ、２４，２５，２６・・・・
・・リレー ２７・・・・・・オートストップスイッチ
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フロントグリル１の前面より内側部に補助前照灯４を装
   着し、シンボルマーク等を付したオーナメント２を、該
   補助前照灯４の前面を覆い隠す閉塞位置より補助前照灯
   ４前面からはずれた開放位置に電動モータ１３により移
   動させ得るよう設けると共に、電源２１から補助前照灯
   スイッチ２３のオン作動によりオンとなりリレー２４を
   介して補助前照灯４に通電する補助前照灯点灯回路、電
   源２１からモータ駆動用リレー２６を介して電動モータ
   １３に通電する電動モータ駆動回路、及び電源２１より
   前記補助前照灯スイッチ２３のオン作動によりオフとな
   るモーターオートストップ用リレー２５を介して上記モ
   ータ駆動用リレー２６のコイルに通電し該モータ駆動用
   リレー２６をオンとする回路と、電源２１より補助前照
   灯スイッチ２３を介してモータ駆動用リレー２６のコイ
   ルに通電し該モータ駆動用リレー２６をオンとする回路
   とを、電動モータ１３が所定回転したとき切換作動する
   モーターオートストップスイッチ２７にて切換える電動
   モータのオートストップ回路の組合せよりなる制御回路
   により、オーナメント２の移動を補助前照灯４の点灯及
   び消灯操作により自動的に制御する構成としたことを特
   徴とする自動車用照明装置。