JPS6021179B2 - 気体不透過性アクリロニトリル系樹脂組成物 - Google Patents
気体不透過性アクリロニトリル系樹脂組成物Info
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- JPS6021179B2 JPS6021179B2 JP13256276A JP13256276A JPS6021179B2 JP S6021179 B2 JPS6021179 B2 JP S6021179B2 JP 13256276 A JP13256276 A JP 13256276A JP 13256276 A JP13256276 A JP 13256276A JP S6021179 B2 JPS6021179 B2 JP S6021179B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は耐衝撃性の優れた気体不透過性アクリロニトリ
ル系樹脂組成物に関するものである。
ル系樹脂組成物に関するものである。
アクリロニトリル含有量の多い成形用アクリロニトリル
系樹脂は気体不透過性、水蒸気不透過性及び耐衝撃性が
優れいるので、近年、食品用包装フィルム並びに炭酸ガ
ス充填飲料、食品、化粧品及び薬品などの容器として用
いられるようになってきている。このようなアクリロニ
トリル系樹脂としては、例えば、ジェン系ゴム状重合体
の存在下で、アクリロニトリル7の重量%以上と炭素数
の少ない(1〜6個)アルキル基を有するアクリル酸ア
ルキルヱステル又はメタクリル酸アルキルェステル3の
重量%以下とから成る単量体混合物を重合させて得られ
るグラフト共重合体と、該単量体温合物を共重合させて
得られる樹脂系共重合体とを混合させて成るグラフトー
ブレンド型樹脂組成物(特公昭49−13853号)が
知られている。
系樹脂は気体不透過性、水蒸気不透過性及び耐衝撃性が
優れいるので、近年、食品用包装フィルム並びに炭酸ガ
ス充填飲料、食品、化粧品及び薬品などの容器として用
いられるようになってきている。このようなアクリロニ
トリル系樹脂としては、例えば、ジェン系ゴム状重合体
の存在下で、アクリロニトリル7の重量%以上と炭素数
の少ない(1〜6個)アルキル基を有するアクリル酸ア
ルキルヱステル又はメタクリル酸アルキルェステル3の
重量%以下とから成る単量体混合物を重合させて得られ
るグラフト共重合体と、該単量体温合物を共重合させて
得られる樹脂系共重合体とを混合させて成るグラフトー
ブレンド型樹脂組成物(特公昭49−13853号)が
知られている。
しかしながら、この樹脂組成物は、耐衝撃性が弱い、す
なわち、特に吹き込み成形によって得られるブローボト
ルの内容物充填物としての実用落下強度が弱いという欠
点を有している。また、グラフトーブレンド型樹脂組成
物におけるジェン系ゴム状重合体ラテックスの平均粒径
を0.15A以上にすることによって耐衝撃強度を改良
する方法が提案されている(特開昭48一791号)。
しかし、ラテックスの平均粒径を肥大化させるためには
、一般には、反応速度を遅延させたり、シード重合を行
うなどの繁雑かつ経済的に不利な方法を採用しなければ
ならない。したがって本発明の目的は、容易に製造する
ことができ、しかも耐衝撃性の優れた気体不透過性アク
リロニトリル系樹脂組成物を提供することにある。
なわち、特に吹き込み成形によって得られるブローボト
ルの内容物充填物としての実用落下強度が弱いという欠
点を有している。また、グラフトーブレンド型樹脂組成
物におけるジェン系ゴム状重合体ラテックスの平均粒径
を0.15A以上にすることによって耐衝撃強度を改良
する方法が提案されている(特開昭48一791号)。
しかし、ラテックスの平均粒径を肥大化させるためには
、一般には、反応速度を遅延させたり、シード重合を行
うなどの繁雑かつ経済的に不利な方法を採用しなければ
ならない。したがって本発明の目的は、容易に製造する
ことができ、しかも耐衝撃性の優れた気体不透過性アク
リロニトリル系樹脂組成物を提供することにある。
本発明のこの目的は、アクリロニトリル60〜90重量
%と炭素数1〜6個のアルキル基を有するアクリル酸ア
ルキルェステル及びメタクリル酸アルキルェステルから
選ばれる少なくとも一種10〜40重量%と炭素数12
〜18個のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルェ
ステル0〜15重量%とから成る単量体温合物を重合さ
せて得られた樹脂状共重合体Aと、共役ジェン単位50
〜10の重量%とアクリロニトリル単位50〜0重量%
とから成るジェン系ゴム状重合体20〜6の重量部の存
在下に、アクリロニトリル30〜89.9塁重量%と炭
素数1〜6個のアルキル基を有するアクリル酸アルキル
ェステル及びメタクリル酸アルキルヱステルから選ばれ
る少なくとも一種10〜69.99重量%と炭素数12
〜18個のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルェ
ステル0〜15重量%と架橋性単量体0.01〜5重量
%とから成る単量体温合物80〜4の重量部(該ジェン
系ゴム状重合体との合計量100重量部)を重合させて
得られたグラフト共重合体Bとを、該ジェン系ゴム状重
合体の含有量が3〜2の重量%となるように混合して得
られるアクリロニトリル系樹脂組成物によって達成され
る。
%と炭素数1〜6個のアルキル基を有するアクリル酸ア
ルキルェステル及びメタクリル酸アルキルェステルから
選ばれる少なくとも一種10〜40重量%と炭素数12
〜18個のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルェ
ステル0〜15重量%とから成る単量体温合物を重合さ
せて得られた樹脂状共重合体Aと、共役ジェン単位50
〜10の重量%とアクリロニトリル単位50〜0重量%
とから成るジェン系ゴム状重合体20〜6の重量部の存
在下に、アクリロニトリル30〜89.9塁重量%と炭
素数1〜6個のアルキル基を有するアクリル酸アルキル
ェステル及びメタクリル酸アルキルヱステルから選ばれ
る少なくとも一種10〜69.99重量%と炭素数12
〜18個のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルェ
ステル0〜15重量%と架橋性単量体0.01〜5重量
%とから成る単量体温合物80〜4の重量部(該ジェン
系ゴム状重合体との合計量100重量部)を重合させて
得られたグラフト共重合体Bとを、該ジェン系ゴム状重
合体の含有量が3〜2の重量%となるように混合して得
られるアクリロニトリル系樹脂組成物によって達成され
る。
本発明における樹脂状共重合体Aの製造に用いられるア
クリロニトリル量は単量体温合物中60〜90重量%で
ある。
クリロニトリル量は単量体温合物中60〜90重量%で
ある。
60重量%未満の場合には気体不透過性が不良であり、
9の重量%を越えると溶融成形加工性が低下するので実
用的でない。
9の重量%を越えると溶融成形加工性が低下するので実
用的でない。
また、Aの製造に使用される炭素数1〜6個のアルキル
基を有するアクリル酸ァルキルェステル及びメタクリル
酸アルキルェステルとしては、アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸プチル
、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリ
ル酸プロピル及びメタクリル酸プチルなどが拳げられる
。
基を有するアクリル酸ァルキルェステル及びメタクリル
酸アルキルェステルとしては、アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸プチル
、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリ
ル酸プロピル及びメタクリル酸プチルなどが拳げられる
。
使用量が単量体温合物中1堰重量%未満の場合に成形性
が悪く、4の重量%を越えると気体不透過性が悪くなる
。A及びBの製造に際して必要に応じて用いられる炭素
数12〜1乳固のアルキル基を有するメタクリル酸アル
キルェステルとしては、メタクリル酸ラウリル及びメタ
クリル酸ステアリルなどが拳げられる。
が悪く、4の重量%を越えると気体不透過性が悪くなる
。A及びBの製造に際して必要に応じて用いられる炭素
数12〜1乳固のアルキル基を有するメタクリル酸アル
キルェステルとしては、メタクリル酸ラウリル及びメタ
クリル酸ステアリルなどが拳げられる。
これらの単量体は耐水性及び耐アルコール性を付与する
目的で使用することができる。使用量は0〜15重量%
、好ましくは0〜1低重量%である。15重量%を越え
ると耐水性及び耐アルコール性の改良効果は飽和に達し
、しかも溶融成形物にピーリング現象が見られるので好
ましくない。
目的で使用することができる。使用量は0〜15重量%
、好ましくは0〜1低重量%である。15重量%を越え
ると耐水性及び耐アルコール性の改良効果は飽和に達し
、しかも溶融成形物にピーリング現象が見られるので好
ましくない。
Aの製造は、通常の塊状重合、溶液重合、懸濁重合及び
乳化重合などのいずれの方法によっても可能であるが、
乳化重合方法によるのが好ましい。重合開始剤としては
、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素、
ベンゾィルパーオキサイド及びターシヤリーブチルパー
オキシピバレートなどの通常用いられる有機又は無機の
過酸化物、アゾビスィソブチロニトリルなどのアゾ系遊
離基発生剤並びに水熔性の過酸化物と還示剤とを組合せ
たレドックス系開始剤などが用いられる。また、乳化剤
としては、高級脂肪酸、ロジン酸又はアルキルベンゼン
スルホン酸のアルカル金属塩:高級脂肪族アルコールの
硫酸ェステルアルカリ金属塩又はリン酸ェステルなどの
界面活性剤が用いられる。重合温度は0〜100℃であ
る。また重合に際して、単量体温合物及びその他の成分
を連続的に又は断続的に添加する方法を採用することも
できる。本発明におけるグラフト共重合体Bの製造に用
いられるジェン系ゴム状重合体は、ブタジェン又はィソ
プレンなどの共役ジェン単位50〜10の重量%好まし
くは70〜10の重量%とアクリロニトリル単位50〜
0重量%好ましくは30〜0重量%とから成る重合体で
あって通常は乳化重合により調製される。
乳化重合などのいずれの方法によっても可能であるが、
乳化重合方法によるのが好ましい。重合開始剤としては
、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素、
ベンゾィルパーオキサイド及びターシヤリーブチルパー
オキシピバレートなどの通常用いられる有機又は無機の
過酸化物、アゾビスィソブチロニトリルなどのアゾ系遊
離基発生剤並びに水熔性の過酸化物と還示剤とを組合せ
たレドックス系開始剤などが用いられる。また、乳化剤
としては、高級脂肪酸、ロジン酸又はアルキルベンゼン
スルホン酸のアルカル金属塩:高級脂肪族アルコールの
硫酸ェステルアルカリ金属塩又はリン酸ェステルなどの
界面活性剤が用いられる。重合温度は0〜100℃であ
る。また重合に際して、単量体温合物及びその他の成分
を連続的に又は断続的に添加する方法を採用することも
できる。本発明におけるグラフト共重合体Bの製造に用
いられるジェン系ゴム状重合体は、ブタジェン又はィソ
プレンなどの共役ジェン単位50〜10の重量%好まし
くは70〜10の重量%とアクリロニトリル単位50〜
0重量%好ましくは30〜0重量%とから成る重合体で
あって通常は乳化重合により調製される。
アクリロニトリル単位が5の重量%を越えると得られる
樹脂組成物の耐衝撃性が低下するため好ましくない。な
お、ジェン系ゴム状重合体としては、樹脂組成物の特に
低溢下における耐衝撃性を優れたものとするためにガラ
ス転移点Tgの低いものが好ましい。このジェン系ゴム
状重合体にグラフトされるアクIJロニトリルの使用量
は全グラフト単量体中30〜89.9塁重量%、好まし
くは35〜69.99重量%である。
樹脂組成物の耐衝撃性が低下するため好ましくない。な
お、ジェン系ゴム状重合体としては、樹脂組成物の特に
低溢下における耐衝撃性を優れたものとするためにガラ
ス転移点Tgの低いものが好ましい。このジェン系ゴム
状重合体にグラフトされるアクIJロニトリルの使用量
は全グラフト単量体中30〜89.9塁重量%、好まし
くは35〜69.99重量%である。
使用量が89.99重量%を越えると耐衝撃性が低下し
、しかも成形品の黄着色が激しくなる。30重量%未満
の場合には耐衝撃性が低下する。
、しかも成形品の黄着色が激しくなる。30重量%未満
の場合には耐衝撃性が低下する。
また、炭素数1〜6個のアルキル基を有するアクリル酸
アルキルェステル及びメタクリル酸アルキルェステルと
しては、前記Aの製造に用いられると同様のものを挙げ
ることができる。使用量は10〜69.9$重量%、好
ましくは30〜私.9亀重量%である。1の重量%禾満
では成形性が悪く、69.99重量%を越えると気体不
透過性が悪くなる。
アルキルェステル及びメタクリル酸アルキルェステルと
しては、前記Aの製造に用いられると同様のものを挙げ
ることができる。使用量は10〜69.9$重量%、好
ましくは30〜私.9亀重量%である。1の重量%禾満
では成形性が悪く、69.99重量%を越えると気体不
透過性が悪くなる。
また、架橋性単量体としては、ジビニルベンゼン、ジビ
ニルトルエン、ビニルアリールベンゼン及びジイソプロ
ベニルジフェニルのような多官能性芳香族炭化水素;フ
タル酸ジアリール及びアジピン酸ジビニルのような多塩
基性酸の多不飽和ェステル;アクリル酸ビニル、アクリ
ル酸フリール、メタクリル酸ァリール及びクロトン酸ビ
ニルのような不飽和酸と不飽和アルコールとのェステル
;ブタンジオールジアクリレート及びジ、トリ又はテト
ラエチレングリコールジメタクリレートのような多価ア
ルコールと不飽和酸とのヱステル;ブタンジオールジビ
ニルのような多価アルコールの不飽和エーテル:1,4
−ペンタジェンのような非共役脂肪族炭化水素;並びに
ビス(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)アシドフ
オスフェートのような多価アルコールと不飽和酸とのェ
ステルとリン酸とのェステルなどが拳げられる。
ニルトルエン、ビニルアリールベンゼン及びジイソプロ
ベニルジフェニルのような多官能性芳香族炭化水素;フ
タル酸ジアリール及びアジピン酸ジビニルのような多塩
基性酸の多不飽和ェステル;アクリル酸ビニル、アクリ
ル酸フリール、メタクリル酸ァリール及びクロトン酸ビ
ニルのような不飽和酸と不飽和アルコールとのェステル
;ブタンジオールジアクリレート及びジ、トリ又はテト
ラエチレングリコールジメタクリレートのような多価ア
ルコールと不飽和酸とのヱステル;ブタンジオールジビ
ニルのような多価アルコールの不飽和エーテル:1,4
−ペンタジェンのような非共役脂肪族炭化水素;並びに
ビス(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)アシドフ
オスフェートのような多価アルコールと不飽和酸とのェ
ステルとリン酸とのェステルなどが拳げられる。
使用量は、グラフトに供される全単量体基準で0.01
〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量%である。0
.01重量%未満では耐衝撃性が改良されず、また、5
重量%を越えて使用しても耐衝撃性改良の程度が飽和に
達するので無意味なばかりか、AとBとの樹脂組成物を
成形して得られるシートやフィルムの表面肌が不良にな
る。
〜5重量%、好ましくは0.05〜3重量%である。0
.01重量%未満では耐衝撃性が改良されず、また、5
重量%を越えて使用しても耐衝撃性改良の程度が飽和に
達するので無意味なばかりか、AとBとの樹脂組成物を
成形して得られるシートやフィルムの表面肌が不良にな
る。
グラフト重合は、ジェン系ゴム状重合体として乳化ラテ
ックス状のものを用い、架橋性単量体を含むグラフト用
単量体混合物をこれに添加して通常の方法に従って行う
ことができる。
ックス状のものを用い、架橋性単量体を含むグラフト用
単量体混合物をこれに添加して通常の方法に従って行う
ことができる。
重合開始剤及び乳化剤としては前記Aの製造に用いられ
ると同様のものを拳げることができる。ただし、ジェン
系ゴム状重合体とこれにグラフト重合させる単量体温合
物との比率は20/80〜60/4咳守ましくは40/
60〜60/40(重量部)とされる。該ゴム状重合体
の割合が6の重量部を越えると耐衝撃性及び成形品の表
面光沢が不良となり、また、2の重量部未満であると耐
衝撃性及び加工性(成形加工時の粘度上昇による流れ特
性)が不良となり、それに付随して成形品の黄着色が激
しくなる。なお、架も鰯性単量体を、Bの製造に供され
るジヱン系ゴム状重合体の製造に使用すると生成樹脂組
成物の耐衝撃性が著しく低下し、また、樹脂状共重合体
Aの製造に使用すると流動性が著しく低下し実用性に乏
しくなるので、これらはいずれも避けなければならない
。
ると同様のものを拳げることができる。ただし、ジェン
系ゴム状重合体とこれにグラフト重合させる単量体温合
物との比率は20/80〜60/4咳守ましくは40/
60〜60/40(重量部)とされる。該ゴム状重合体
の割合が6の重量部を越えると耐衝撃性及び成形品の表
面光沢が不良となり、また、2の重量部未満であると耐
衝撃性及び加工性(成形加工時の粘度上昇による流れ特
性)が不良となり、それに付随して成形品の黄着色が激
しくなる。なお、架も鰯性単量体を、Bの製造に供され
るジヱン系ゴム状重合体の製造に使用すると生成樹脂組
成物の耐衝撃性が著しく低下し、また、樹脂状共重合体
Aの製造に使用すると流動性が著しく低下し実用性に乏
しくなるので、これらはいずれも避けなければならない
。
上記AとBとの混合割合は、AとBとの合計量中ジェン
系ゴム状重合体が3〜2の重量%、好ましくは5〜2の
重量%となるような割合である。
系ゴム状重合体が3〜2の重量%、好ましくは5〜2の
重量%となるような割合である。
ジェン系ゴム状重合体が2の重量%を越えても耐衝撃強
度は飽和に達し、しかも気体不透過性が低下するので好
ましくない。両者の混合方法はドライブレンド及びラテ
ツクスブレンドのいずれであってもよい。本発明の樹脂
組成物は、製造が容易であり、耐衝撃性、表面光沢及び
気体不透過性の優れた成形品を与えることができるので
、特に各種の容器として有用である。
度は飽和に達し、しかも気体不透過性が低下するので好
ましくない。両者の混合方法はドライブレンド及びラテ
ツクスブレンドのいずれであってもよい。本発明の樹脂
組成物は、製造が容易であり、耐衝撃性、表面光沢及び
気体不透過性の優れた成形品を与えることができるので
、特に各種の容器として有用である。
以下に本発明を実施例によって説明する。
なお、実施例中の部数及び%数は特に断わらない限り重
量基準である。実施例 1 1 樹脂状共重合体Aの製造 第1表に示す単量体混合物100部、n−ドデシルメル
カプタン1.5部、ラウリル硫酸ナトリウム0.8部、
無水ピロリン酸ナトリウム0.2部、過硫酸カリウム0
.08部及び水20礎部をオートクレープに仕込み、窒
素雰囲気下に凝拝しながら5ぷCで1曲時間重合を行い
(重合転化率第1表参照)、安定性の良好な樹脂状共重
合体A−1及びA−2を得た。
量基準である。実施例 1 1 樹脂状共重合体Aの製造 第1表に示す単量体混合物100部、n−ドデシルメル
カプタン1.5部、ラウリル硫酸ナトリウム0.8部、
無水ピロリン酸ナトリウム0.2部、過硫酸カリウム0
.08部及び水20礎部をオートクレープに仕込み、窒
素雰囲気下に凝拝しながら5ぷCで1曲時間重合を行い
(重合転化率第1表参照)、安定性の良好な樹脂状共重
合体A−1及びA−2を得た。
第1表
2−‘1} ジェン系ゴム状重合体ラテックスの製造下
記の重合処方のうち、CHPを除くすべてをオートクレ
ープに仕込み、窒素雰囲気下に反応系の温度を5℃に調
節したのち、CHPを系に添加して2q時間燈拝しなが
ら反応を完結させ(重合転化率97%)、安定性の良好
なアクリロニトリルーブタジェンゴム状共重合体ラテツ
クスを得た。
記の重合処方のうち、CHPを除くすべてをオートクレ
ープに仕込み、窒素雰囲気下に反応系の温度を5℃に調
節したのち、CHPを系に添加して2q時間燈拝しなが
ら反応を完結させ(重合転化率97%)、安定性の良好
なアクリロニトリルーブタジェンゴム状共重合体ラテツ
クスを得た。
このラテックス中のゴム状共重合体は、電子顕微鏡観察
によれば、平均粒径0.1〆の均一な粒子であった。重
合処方 (部) アクリロニトリル 151,3
ーブタジエン 85t−ド
デシルメルカフ。
によれば、平均粒径0.1〆の均一な粒子であった。重
合処方 (部) アクリロニトリル 151,3
ーブタジエン 85t−ド
デシルメルカフ。
タン 0.4ラウリル硫酸ナトリ
ウム 1.5炭酸ナトリウム
0.2キユメンハイドロパーオキ
サイド(CHP)0.08硫酸第一鉄七水和物
0.01テキストローズ
0.05エチレンジアミン四酢酸ジ
ナトリウムモノハイドライド
0.02水
2002一【2} グラフト共重合体Bの製造第2
表に示す単量体温合物100部、2−‘1ーで製造した
アクリロニトリルーブタジェンゴム状共重合体第2表に
示す部数、t一ドデシルメルカプタン0.$部、ラウリ
ル硫酸ナトリウム0.8部、無水ピロリン酸ナトリウム
0.森部、過硫酸カリウム0.08部及び水第2表に示
す部数をオートクレーブに仕込み、窒素雰囲気下に蝿拝
しながら55qoで1母時間重合を行う(最終重合転イ
G率第2表参照)ことによって安定性の良好なグラフト
共重合体ラテックスを得た。
ウム 1.5炭酸ナトリウム
0.2キユメンハイドロパーオキ
サイド(CHP)0.08硫酸第一鉄七水和物
0.01テキストローズ
0.05エチレンジアミン四酢酸ジ
ナトリウムモノハイドライド
0.02水
2002一【2} グラフト共重合体Bの製造第2
表に示す単量体温合物100部、2−‘1ーで製造した
アクリロニトリルーブタジェンゴム状共重合体第2表に
示す部数、t一ドデシルメルカプタン0.$部、ラウリ
ル硫酸ナトリウム0.8部、無水ピロリン酸ナトリウム
0.森部、過硫酸カリウム0.08部及び水第2表に示
す部数をオートクレーブに仕込み、窒素雰囲気下に蝿拝
しながら55qoで1母時間重合を行う(最終重合転イ
G率第2表参照)ことによって安定性の良好なグラフト
共重合体ラテックスを得た。
第2表
3 樹脂組成物の製造及び物性評価
前記1及び2−■でそれぞれ製造した樹脂状共重合体A
ラテックス及びグラフト共重合体Bラテックスを第3表
に示す組合せで、得られる樹脂組成物中のゴム状共重合
体の含有量が1紅重量%となるように調整混合し、この
混合ラテックスを0.4%硫酸アルミニウム水溶液で凝
固して重合体を塩析し、炉別水洗した後、60qoで4
8時間乾燥することにより白色粉末状重合体を得た。
ラテックス及びグラフト共重合体Bラテックスを第3表
に示す組合せで、得られる樹脂組成物中のゴム状共重合
体の含有量が1紅重量%となるように調整混合し、この
混合ラテックスを0.4%硫酸アルミニウム水溶液で凝
固して重合体を塩析し、炉別水洗した後、60qoで4
8時間乾燥することにより白色粉末状重合体を得た。
この重合体の物性を下記の方法により測定した。結果を
第3表に示す。アィゾット衝撃値:重合体を溶融成形し
てASTM D−256の試験法に基づくノツチ付き試
験片を作成し、この試験片 の衝撃強度をアィゾット式衝撃試験機 により測定した。
第3表に示す。アィゾット衝撃値:重合体を溶融成形し
てASTM D−256の試験法に基づくノツチ付き試
験片を作成し、この試験片 の衝撃強度をアィゾット式衝撃試験機 により測定した。
溶融粘度1びポイズを示す温度:180qoで形成した
べレツトを用い、高化式フローテスターで200kg/
係の荷重下で昇温法によって調べた温度−粘度の関係か
ら求 めた。
べレツトを用い、高化式フローテスターで200kg/
係の荷重下で昇温法によって調べた温度−粘度の関係か
ら求 めた。
*酸素透過率:インフレー
ション法で0.01側の薄膜をつくり、ASTMD14
34−63の試験法に基づいて測定した。
ション法で0.01側の薄膜をつくり、ASTMD14
34−63の試験法に基づいて測定した。
第3表
第3表より明らかな通り、本発明の各試料は、比較試料
と比べて溶融性は同等であって衝撃強度が著しく高い。
と比べて溶融性は同等であって衝撃強度が著しく高い。
なお、酸素透過率については、一般に10‐11cc/
のsecHg以下であれば酸素透過性の低いものである
といわれることから本発明試料は実用性問題にはならな
い。なお、インフレーション法により成形されたフィル
ムの表面を肉眼で観察したところ、本発明試料はいずれ
も比較試料のいずれと比べても表面光沢及び透明性が優
れていた。
のsecHg以下であれば酸素透過性の低いものである
といわれることから本発明試料は実用性問題にはならな
い。なお、インフレーション法により成形されたフィル
ムの表面を肉眼で観察したところ、本発明試料はいずれ
も比較試料のいずれと比べても表面光沢及び透明性が優
れていた。
実施例 ロ
(比較例) 実施例1実験番号2のグラフト−フレンド
型樹脂組成物の単量体組成に近いグラフト共重合体を下
記の通り製造した。
型樹脂組成物の単量体組成に近いグラフト共重合体を下
記の通り製造した。
アクリロニトリル72都、アクリル酸メチル27.7部
、実施例12−‘1}で製造したゴム状共重合体15部
(ラテックス中の固形分として)、ジビニルベンゼン0
.3部、n−トデシルメルカプタン1.5部、ラウリル
硫酸ナトリウム0.8部、無水ピロリン酸ナトリウム0
.2部、過硫酸カリウム0.08部及び水34あ部をオ
ートクレープに仕込み、窒素雰囲気下に濃伴しながら5
500で1曲時間重合を行い(最終重合転化率96%)
、安定性の艮好なグラフト共重合体ラテックスを得た。
、実施例12−‘1}で製造したゴム状共重合体15部
(ラテックス中の固形分として)、ジビニルベンゼン0
.3部、n−トデシルメルカプタン1.5部、ラウリル
硫酸ナトリウム0.8部、無水ピロリン酸ナトリウム0
.2部、過硫酸カリウム0.08部及び水34あ部をオ
ートクレープに仕込み、窒素雰囲気下に濃伴しながら5
500で1曲時間重合を行い(最終重合転化率96%)
、安定性の艮好なグラフト共重合体ラテックスを得た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 アクリロニトリル60〜90重量%と炭素数1〜6
個のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル及
びメタクリル酸アルキルエステルから選ばれる少なくと
も一種10〜40重量%と炭素数12〜18個のアルキ
ル基を有するメタクリル酸アルキルエステル0〜15重
量%とから成る単量体混合物を重合させて得られた樹脂
状共重合体Aと共役ジエン単位50〜100重量%とア
クリロニトリル単位50〜0重量%とから成るジエン系
ゴム状重合体20〜60重量部の存在下に、アクリロニ
トリル30〜89.99重量%と炭素数1〜6個のアル
キル基を有するアクリル酸アルキルエステル及びメタク
リル酸アルキルエステルから選ばれる少なくとも一種1
0〜69.99重量%と炭素数12〜18個のアルキル
基を有するメタクリル酸アルキルエステル0〜15重量
%と架橋性単量体0.01〜5重量%とから成る単量体
混合物80〜40重量部(該ジエン系ゴム状重合体との
合計量100重量部)を重合させて得られたグラフト共
重合体Bとを、該ジエン系ゴム状重合体の含有量が3〜
20重量%となるように混合して得られることを特徴と
する耐衝撃性の優れた気体不透過性アクリロニトリル系
樹脂組成物。 2 架橋性単量体が多官能性芳香族炭化水素、多塩基性
酸の多不飽和エステル、不飽和酸と不飽和アルコールと
のエステル、多価アルコールと不飽和酸とのエステル、
非共役脂肪族炭化水素、及び多価アルコールと不飽和酸
とのエステルとリン酸とのエステルから選択される少な
くとも一種である特許請求の範囲第1項記載のアクリロ
ニトリル系樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13256276A JPS6021179B2 (ja) | 1976-11-04 | 1976-11-04 | 気体不透過性アクリロニトリル系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13256276A JPS6021179B2 (ja) | 1976-11-04 | 1976-11-04 | 気体不透過性アクリロニトリル系樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5357251A JPS5357251A (en) | 1978-05-24 |
JPS6021179B2 true JPS6021179B2 (ja) | 1985-05-25 |
Family
ID=15084189
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13256276A Expired JPS6021179B2 (ja) | 1976-11-04 | 1976-11-04 | 気体不透過性アクリロニトリル系樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6021179B2 (ja) |
-
1976
- 1976-11-04 JP JP13256276A patent/JPS6021179B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5357251A (en) | 1978-05-24 |
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